有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2019/06/19 15:06
【資料】
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【項目】
99項目
(2)【手取金の使途】
上記の手取概算額513,400千円については、①設備投資資金、②新規拠点設立費用、③ECサイト用ITシステム構築費用に充当し、残額については成長のための投資資金に充当する予定であります。その具体的な内容は以下の通りであります。
①設備投資資金
大阪本店、東京本社、ニコール事業部におけるインクジェット出力機・加工機等への設備投資資金として160,000千円(令和元年10月期に21,800千円、令和2年10月期に36,500千円、令和3年10月期に51,700千円、令和4年10月期に50,000千円)を充当する予定であります。
②新規拠点設立費用
当社では、営業エリアの拡大を計画しており、小規模営業所を全国に展開し新規商圏の開拓を推進する方針です。平成30年11月に池袋営業所、平成31年4月には福岡営業所を開設し、令和元年10月には名古屋営業所の開設を予定しております。これらの営業所の人件費、家賃等の運転資金、名古屋営業所の初期開設費、保証金等として131,000千円(令和元年10月期に13,000千円、令和2年10月期に54,000千万円、令和3年10月期に64,000千円)を充当する予定であります。
③ECサイト用ITシステム構築費用
当社では、地域密着型の対面営業を戦略とした営業エリアの全国展開を加速させていくとともに、Webマーケティングを活用したインターネット経由による受注を拡大・強化させていく方針を立てております。このため、ITシステム専門部署を社内に新設し、Webサイト(ホームページ、ECサイト、ランディングページ)の企画・作成や、リスティング広告を活用した全体プロモーション、またSEO対策(検索エンジン最適化)やデータ解析も内製化していく予定であります。これに伴い、ITシステム構築資金として50,000千円(令和元年10月期に10,000千円、令和2年10月期に20,000千円、令和3年10月期に10,000千円、令和4年10月期に10,000千円)を充当する予定であります。
成長のための投資資金につきましては、以下のように考えております。
当社では、中期経営計画においてM&A戦略を推進する方針としております。具体的には、当社と同業のインクジェット出力企業の買収による営業地域や顧客層の拡大、制作体制の充実を計画しております。また、現在の当社事業から発展が見込まれるシルク印刷企業、3Dプリント関連企業、オフセット印刷企業などの企業買収による事業領域の拡大を計画しております。買収した企業には、当社の経営手法を導入し高収益体制の企業グループの確立を目指しております。当該企業買収資金として令和2年10月期に100,000千円、残額を令和3年10月期に充当する予定であります。
なお、現時点において具体的に決定している新規の投資案件はなく、企業価値の向上に繋がる投資先が見つからないなどの理由により投資が実施されない場合には、新規拠点設立費用や設備投資資金に充当する予定です。
上記①~③及び残額につきましては、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(注)設備資金の内容については、「第二部 企業情報 第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」の項をご参照下さい。