有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2021/11/16 15:00
【資料】
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【項目】
125項目
(1)経営成績等の状況の概要
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態の状況
第49期事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(流動資産)
当事業年度末における流動資産は7,422百万円で、前事業年度末に比べて259百万円増加しております。これは、主に「現金及び預金」が196百万円増加、「商品及び製品」が54百万円増加したことによるものであります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産は6,581百万円で、前事業年度末に比べて336百万円増加しております。これは、主に「繰延税金資産」が365百万円増加したことによるものであります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債は7,884百万円で、前事業年度末に比べて4,085百万円増加しております。これは、主に「短期借入金」が4,000百万円増加したことによるものであります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債は4,086百万円で、前事業年度末に比べて4,895百万円減少しております。これは、主に「長期借入金」が4,418百万円減少、「リース債務」が479百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は2,032百万円で、前事業年度末に比べて1,405百万円増加しております。これは、主に「当期純利益」により「利益剰余金」が1,402百万円増加したことによるものであります。
第50期第2四半期累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年9月30日)
(流動資産)
当第2四半期会計期間末における流動資産は7,393百万円で、前事業年度末に比べて28百万円減少しております。これは、主に「現金及び預金」が338百万円減少、「受取手形及び売掛金」が331百万円増加したことによるものであります。
(固定資産)
当第2四半期会計期間末における固定資産は7,461百万円で、前事業年度末に比べて879百万円増加しております。これは、主にその他に含まれている「建設仮勘定」が588百万円増加、「機械及び装置」が314百万円増加したことによるものであります。
(流動負債)
当第2四半期会計期間末における流動負債は7,847百万円で、前事業年度末に比べて37百万円減少しております。これは、主に「買掛金」が109百万円増加、「未払金」が108百万円減少、「賞与引当金」が24百万円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当第2四半期会計期間末における固定負債は3,547百万円で、前事業年度末に比べて539百万円減少しております。これは、主に「長期借入金」が300百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産は3,460百万円で、前事業年度末に比べて1,427百万円増加しております。これは、主に「四半期純利益」の計上により「利益剰余金」が1,426百万円増加したことによるものであります。
②経営成績の状況
第49期事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
当事業年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、厳しい状況となりました。個人消費についても、度重なる緊急事態宣言の発出と解除を経て、新型コロナウイルス感染症の収束は見通せず、先行き不透明な状況にあります。
国内飲料業界におきましても、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う活動制限や外出自粛等により、一年を通じて厳しい状況が続きました。
このような事業環境のもと、当社は「高品質で価格競争力を持った商品」の供給を強みとして、自社飲料各工場の稼働率向上による生産量の拡大及び販売先の確保に努めてまいりました。また、ECチャネルを通じたダイレクト販売への進出等炭酸飲料の販売拡大に取り組んでまいりました。
その結果、当事業年度の経営成績は売上高22,735百万円(前期比16.7%増)、営業利益1,386百万円(同194.0%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費)2,241百万円(同58.3%増)、経常利益1,169百万円(同186.4%増)、当期純利益1,402百万円(同224.7%増)となりました。
第50期第2四半期累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年9月30日)
当第2四半期累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、厳しい状況となりました。個人消費についても、ワクチン接種の促進により持ち直しの動きがみられるものの、感染症再拡大による下振れリスクもあり、未だ収束は見通せず先行きは不透明な状況にあります。
国内飲料業界におきましても、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う活動制限や外出自粛、長雨による夏季の気温低下もあり、依然として厳しい状況が続いております。
このような事業環境のもと、当社は「高品質で価格競争力を持った商品」の供給を強みとして、自社飲料各工場の稼働率向上や設備投資による生産量の拡大及び販売先の確保に努めてまいりました。また、ECチャネルを通じたダイレクト販売の強化等、炭酸飲料をはじめとした飲料の販売拡大に取り組んでまいりました。
その結果、当第2四半期累計期間の経営成績は売上高13,462百万円、営業利益1,311百万円、EBITDA(営業利益+減価償却費)1,783百万円、経常利益1,275百万円、四半期純利益1,426百万円となりました。
③キャッシュ・フローの状況
第49期事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
当事業年度末の現金及び現金同等物は2,655百万円となり、前事業年度末比で560百万円増加しております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは2,114百万円の収入となりました。これは、主に税引前当期純利益1,039百万円、減価償却費827百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは267百万円の支出となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出586百万円、定期預金の払戻による収入363百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは1,290百万円の支出となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出8,271百万円、借入による収入7,600百万円、リース債務の返済による支出482百万円によるものであります。
第50期第2四半期累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年9月30日)
当第2四半期累計期間末における現金及び現金同等物は2,327百万円で、前事業年度末に比べて328百万円減少しております。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは1,525百万円の収入となりました。これは、主に税引前四半期純利益1,264百万円、減価償却費471百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1,314百万円の支出となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出1,285百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは542百万円の支出となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出300百万円、リース債務の返済による支出239百万円によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
第49期及び第50期第2四半期累計期間の生産実績を事業セグメントごとに示すと、次のとおりであります。
事業セグメントの名称第49期
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)第50期第2四半期累計期間
(自 2021年4月1日
至 2021年9月30日)
ドリンク・リーフ(百万円)8,305112.64,506
その他(百万円)13759.766
合計(百万円)8,442110.94,572

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.仕入実績
第49期及び第50期第2四半期累計期間の仕入実績を事業セグメントごとに示すと、次のとおりであります。
事業セグメントの名称第49期
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)第50期第2四半期累計期間
(自 2021年4月1日
至 2021年9月30日)
ドリンク・リーフ(百万円)9,57698.45,562
その他(百万円)7957.743
合計(百万円)9,65597.95,605

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当社グループは、原則として見込み生産方式を採っているため、記載を省略しております。
d.販売実績
第49期及び第50期第2四半期累計期間の販売実績を事業セグメントごとに示すと、次のとおりであります。
事業セグメントの名称第49期
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)第50期第2四半期累計期間
(自 2021年4月1日
至 2021年9月30日)
ドリンク・リーフ(百万円)22,574117.713,387
その他(百万円)16152.274
合計(百万円)22,735116.713,462

(注)1.最近2事業年度及び第50期第2四半期累計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に
対する割合は次のとおりであります。
相手先第48期
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
第49期
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
第50期第2四半期累計期間
(自 2021年4月1日
至 2021年9月30日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
イオントップバリュ株式会社3,47817.84,59720.12,68119.3

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたり、必要と思われる見積りについては、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しております。
重要な会計方針については「第5 経理の状況 1.財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。重要な会計上の見積りについては「第5 経理の状況 1.財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載しております。
②第49期及び第50期第2四半期累計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
第49期及び第50期第2四半期累計期間の財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態の状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績の状況
当社はMax生産(フル生産化)を推進しており、直近5期の自社工場生産数量(ケース)は、2017年3月期:23百万ケース、2018年3月期:20百万ケース、2019年3月期:24百万ケース、2020年3月期:34百万ケース、2021年3月期:45百万ケースと推移しております。この結果、売上高は増加し、経常利益率も改善しております。
第49期及び第50期第2四半期累計期間経営成績につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要②経営成績の状況」に記載のとおりであります。
c.キャッシュ・フローの状況
第49期及び第50期第2四半期累計期間のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「2.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
④資本の財源及び資金の流動性についての分析
a.資金需要
当社の事業活動における資金需要の主なものは、製品製造のための原材料の仕入れや製造労務費、製造経費のほか、販売費及び一般管理費等であります。また、その他の資金需要としては、各工場における設備更新等に伴う投資であります。
b.財務政策
当社は事業活動に必要な資金を安定的に調達するため、内部資金の活用に加えて、金融機関からの借り入れによる資金調達を行っております。資金調達に際しては、調達コストの低減に努めております。