訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2022/12/05 10:00
【資料】
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【項目】
150項目
(2) 【手取金の使途】
上記の手取概算額708,500千円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限176,295千円と合わせて、運転資金及び設備資金に充当する予定であります。具体的には、以下のとおりであります。
① 運転資金
当社が開発し提供しているシステミック・コーチングTMでは、品質の高いコーチングを複数のコーチにより組成されるチームにより実施するため、当社の事業成長のためにはコーチ人材の拡大が必須となります。そのため、2023年12月期及び2024年12月期においてコーチ人材の採用拡大及びコーポレート人材の採用拡大を行なう予定です。これらの人員増加による人件費及び採用費に対する資金として402,886千円(2023年12月期:180,740千円、2024年12月期:222,146千円)を充当する予定であります。
コーチングセッションでは、クライアント企業の機密情報、個人情報等、秘匿性の高い情報に触れる機会が多くなっております。昨今では、ランサムウェア等のサイバー攻撃技術が向上しており、当社も時代の流れに伴走した情報セキュリティ投資を継続する必要があります。また、今後大きな自然災害が起こることも想定した情報セキュリティ体制が必要です。そのため、現在使用している社内サーバーを災害等に備え、クラウドに移すことで情報セキュリティを強化するとともに、現在拠点ごとに構築している認証基盤をインターネット上に移管する「ゼロトラスト化」を進めてまいります。
これら情報セキュリティ投資に対する資金として143,497千円(2023年12月期:70,835千円、2024年12月期:72,662千円)を充当する予定であります。
当社は、1対1のコーチング及びクラスのスケジュール、コーチング履歴、アセスメント結果等を管理する独自のシステムを構築しております。このコーチング管理ツール等のシステム保守運用資金として79,560千円(2023年12月期:39,780千円、2024年12月期:39,780千円)を充当する予定であります。
現在当社グループは日本に加え、米国、中国、タイに現地拠点を有しております。日系企業のグローバル規模での組織変革のニーズに対応すべく、アジア、北米、欧州での新規拠点設立を検討してまいります。そこで、新規拠点設立先候補の市場調査等の検討費用として、2023年12月期に20,000千円を充当する予定であります。
② 設備資金
サービス開発投資として、クライアント企業の組織内の「対話」を促進するための新プラットフォームのソフトウエア開発を計画しております。システミック・コーチングTMによる組織開発は、当社が提供するシステミック・コーチングTMによりクライアント企業の組織内に「対話」が起きることで、組織に変革を起こすことを目的としています。新プラットフォームの仕様についての詳細は検討中ではございますが、プラットフォーム上でコーチング学習やコーチングのフィードバックを恒常的に行うことで、コーチングサービス提供後も全社で「対話」を促進していくことが狙いとなります。また、受注管理システム等の管理用システム改修を計画しております。これらのソフトウエア投資資金として144,000千円(2023年12月期:72,000千円、2024年12月期:72,000千円)を充当する予定であります。
また、残額については、2025年12月期以降の運転資金として人件費及び採用費に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(注) 設備資金の内容については、「第二部 企業情報 第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」の項をご参照下さい。