有価証券報告書-第13期(2025/01/01-2025/12/31)

【提出】
2026/03/26 14:27
【資料】
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【項目】
158項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
当社グループは不動産開発事業の単一セグメントのため、セグメント別の記載は省略しております。
a.財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産合計は前連結会計年度末と比較して12,913百万円増加し、53,678百万円となりました。これは主に現金及び預金3,599百万円、仕掛販売用不動産14,612百万円の増加、販売用不動産5,085百万円の減少等によるものです。固定資産合計は前連結会計年度末と比較して1,776百万円増加し、13,198百万円となりました。これは主に建物及び構築物380百万円、土地1,357百万円の増加、建設仮勘定383百万円の減少等によるものです。
この結果、資産合計は前連結会計年度末と比較して14,690百万円増加し66,877百万円となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債合計は前連結会計年度末と比較して13,184百万円増加し、22,302百万円となりました。これは短期借入金7,672百万円、1年内返済予定の長期借入金5,356百万円の増加等によるものです。固定負債合計は前連結会計年度末と比較して3,832百万円減少し27,135百万円となりました。これは長期借入金4,058百万円の減少等によるものです。
この結果、負債合計は前連結会計年度末と比較して9,351百万円増加し49,437百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は前連結会計年度末に比較して5,338百万円増加し、17,439百万円となりました。これは第三者割当増資による資本金1,124百万円及び資本剰余金1,127百万円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金3,065百万円の増加によるものです。
この結果、自己資本比率は26.1%(前連結会計年度末は23.2%)となりました。
b.経営成績の状況
当連結会計年度(2025年1月1日~2025年12月31日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復等を背景に緩やかな景気回復の動きが見られました。一方で、物価上昇の継続、今後の米国の政策転換、日銀による利上げ動向など、依然として先行きは不明瞭な状況にあります。
当社グループが属する不動産業界においては、建設資材価格の高騰により建築コストの上昇や、日銀の金融政策の変更による金利上昇などの懸念はありますが、住宅を中心とした賃料の上昇や円安、欧米と比較して相対的な低金利環境を背景に国内及び海外投資家による国内不動産への投資需要は堅調に推移していくことが予想されます。
このような状況のもと、当社グループでは需要が堅調なレジデンス物件を中心に開発を行ってまいりました。当連結会計年度においては、当期に販売を行ったものも含めて、45,759百万円の販売用不動産の投資を行いました。
この結果、当連結会計年度における当社グループの経営成績は、売上高37,084百万円(前連結会計年度比76.7%増)、営業利益6,028百万円(同54.9%増)、経常利益5,123百万円(同45.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,464百万円(同54.8%増)となり、いずれの数値も2025年11月27日に開示いたしました「業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」を上回る水準となりました。
なお、当社グループは不動産開発事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
c.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて3,612百万円増加して7,855百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、4,318百万円(前年同期は14,347百万円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益5,288百万円、不動産取得及び不動産竣工による販売用不動産の減少額5,738百万円(同、仕掛販売用不動産の増加額13,955百万円、法人税等の支払額949百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,706百万円(前年同期は1,596百万円の使用)となりました。これは主に、収益の安定化を一定程度保つ経営方針に基づき、賃貸用不動産の取得をしたことに伴う有形固定資産の取得による支出1,447百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、9,637百万円(前年同期は17,085百万円の獲得)となりました。これは主に、第三者割当増資に伴う株式の発行による収入2,237百万円、不動産取得や開発中の建築資金等に伴う長期借入れによる収入26,503百万円、不動産の売却等に伴う長期借入金の返済による支出26,392百万円及び短期借入金の純増額7,503百万円によるものであります。
d.生産、受注及び販売の実績
(a) 生産実績
当社グループは、不動産開発サービスを主要な事業としており、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績の記載はしておりません。
(b) 受注実績
当社グループは、受注生産及び受注仕入を行っていないため、該当事項はありません。
(c) 販売実績
当社グループの事業は不動産開発事業の単一セグメントでありますが、当連結会計年度の販売実績をサービス別に記載すると、次のとおりであります。
サービスの名称当連結会計年度
(自2025年1月1日
至2025年12月31日)
金額(百万円)前年同期比(%)
不動産開発サービス35,942176.6%
不動産賃貸管理サービス443159.4%
ホテル運営サービス30098.8%
アセットマネジメントサービス398923.1%
合計37,084176.7%

(注) 1.各サービス間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
(前連結会計年度)
相手先当連結会計年度
(自 2024年1月1日
至 2024年12月31日)
金額(百万円)割合(%)
GCP2合同会社7,91337.7
リコーリース株式会社3,32015.8

(当連結会計年度)
相手先当連結会計年度
(自 2025年1月1日
至 2025年12月31日)
金額(百万円)割合(%)
アリサ・パートナーズ・ジャパン株式会社12,91134.8

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
a.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産・負債や収益・費用に影響を与える見積りは、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる各種の要因に関して仮定設定、情報収集を行い、見積り金額を算出しておりますが、実際の結果は見積り自体に不確実性があるために、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a) 経営成績
当社グループの事業の中核である不動産開発サービスにおいては、立地を厳選した事業活動を継続しており、当連結会計年度においては、レジデンス11棟(自社開発1棟、中古物件7棟、他社協業3棟)、開発用地3件、オフィスビル2棟(自社開発1棟、他社協業1棟)の計16件の案件引渡しを行うことができました。
不動産開発サービスの当連結会計年度における主な販売実績は以下のとおりとなります。
物件名種別竣工用途延床(㎡)規模敷地(㎡)戸数等
LUMIEC un MINAMIAZABUレジデンス-共同住宅7,603.86RC造
地上10階建
1,503.17130
箱根仙石原土地-ホテル--4,273.19-
BIASTA TAMACHI MITAオフィス2024年3月事務所・店舗716.58S造
地上12階建
115.7812区画

「LUMIEC un MINAMIAZABU」は、近年大規模なマンション開発が多数行われている東京メトロ南北線「白金
高輪」駅より徒歩約7分で、港区南麻布アドレスの希少な大型賃貸マンションです。また、商店街が人気な「麻布十番」駅より徒歩約14分に位置しております。本物件では、当社が新築工事で実施してきたサービス提供型賃貸マンション開発を既存物件にも適用し、バリューアップいたしました。 具体的には、共用部にジムスペースを設置しパーソナルトレーニングサービスを提供、また、専有部内は空室が発生する毎にリノベーションを実施いたしました。本物件は当社始まって以来の大型売却案件(120億円超)となり、当期業績に大きく貢献いたしました。
「箱根仙石原」は、当社で土地を仕入れた後、「箱根仙石原 ホテル開発PJ」を立ち上げ、当社連結子会社であるコロンビア・アセットマネジメント社が組成した開発ファンドに売却いたしました。同社はアセットマネジメント事業の一環として投資助言業務等を受託しております。オペレーターはソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社(以下、「SHR社」)が担当いたします。SHR社は国内50施設(8,570室)のホテルを運営し、「ザ・スクエアホテル」「ホテル・アンドルームス」など、約20のブランドを全国に展開しています。「箱根仙石原」は、「雨庵 金沢」「暖雪 札幌」と並び、「FIFTH SEASON HOTELS」シリーズとして、ハイグレードかつ“地域独自の魅力をより深く感じられるステイ”を提供するホテルとして計画されています。露天風呂やプライベートサウナを備えた客室を備え、共用部にはカフェラウンジ、レストラン、足湯、温泉大浴場、オートロウリュサウナを設置し、上質な滞在体験を提供いたします。
「BIASTA TAMACHI MITA」は、都営浅草・三田線「三田」駅より徒歩1分、JR山手線・京浜東北線「田町」駅より徒歩3分、「品川」駅まで電車で4分、「東京」駅まで10分とターミナル駅へのアクセスも抜群の立地にあります。こちらのエリアは元々大学が多く、学生街として賑わっていましたが、大規模開発により多くのオフィスや商業施設が建設され、現在は先進的な街として、ビジネス拠点としても非常に注目度の高いエリアとなっています。建物外観の角部分にはシンボリックな抽象画MURAL(壁画)を採用することにより、小さいビルながらも有機的で親しみやすい印象を演出。周辺ビルとの差別化を図る事により、地域に新しい風景を提供しています。
約53㎡の基準階は、ワンフロア1テナント様を前提としており、下階はサービス店舗、上階はセットアップオフィスといたしました。
レジデンス・ホテル・オフィス等、地域特性に応じた不動産開発サービスを提供した結果、売上高は37,084百万円となり、売上原価は、28,428百万円、売上総利益は8,656百万円となりました。
販売費及び一般管理費は租税公課、人件費等の費用が増加した結果、2,627百万円となり、営業利益は6,028百万円となりました。
受取利息等により営業外収益は32百万円、支払利息等の発生により営業外費用は937百万円となり、経常利益は5,123百万円、固定資産売却益及び負ののれん発生益等の発生により特別利益は164百万円、税金等調整前当期純利益は5,288百万円となりました。
法人税等は1,823百万円であったことから、親会社株主に帰属する当期純利益は3,464百万円となりました。
(b) 財政状態の状況
財政状態の状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 a.財政状態の状況」に記載したとおりです。
c.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況の分析・検討につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 c.キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
当社グループの資金需要の主なものは、不動産開発サービスにおける販売用不動産等の仕入に係る費用であります。当該販売用不動産等を担保とした金融機関からの借入金等及び営業活動で獲得した資金によって充当しております。
資金調達に係る流動性リスクについては、各部署からの報告に基づき財務部が適時に資金繰計画を作成・更新するとともに、手元流動性の維持などにより流動性リスクを管理しております。また、取引金融機関との関係強化に努め、資金調達手段の多様化を図っております。
d.経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。
e.経営者の問題認識と今後の方針について
当社の経営者は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案し、当社が今後さらなる成長と発展を遂げるため、厳しい環境の中、様々な課題に対処しております。
具体的には、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。
f.経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について
経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通り、営業利益、ROA及び自己資本比率を重視する指標と位置付けております。
営業利益について、当連結会計年度は6,028百万円であり、前年同期比で54.9%増加しております。この要因としては、売上高が前年同期比で76.7%増加したことにより営業利益が増加いたしました。今後は、資本効率の高いバリューアップ型及びファンド型の比重を高めた不動産開発を推進し、グループ会社とのシナジー効果を活用することで営業利益の成長を維持してまいります。
ROAは総資産(期首期末平均)に対する経常利益の割合として計算しており、当連結会計年度が8.6%であるところ、引き続き8%の水準の維持を目指しております。
また自己資本比率は金融市場の状況を踏まえつつも、当連結会計年度26.1%であるところ、引き続き20%台の水準の維持を目指しております。

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