訂正有価証券届出書(新規公開時)
有報資料
(1) 当社グループの事業の概要
当社グループは、「科学技術の進歩を通して人類社会の発展に貢献する」を企業理念として、X線回折、蛍光X線分析、X線透過(イメージング)分析など、X線技術を中心とした最先端の分析ソリューションを研究開発や産業用途に提供している理科学機器の専門メーカーです。1951年の創業から70年を超えるグループの歴史を通して、国内のみならず、アメリカ、ヨーロッパ、中東、中国、アジアを網羅する世界各地の拠点をベースに、90ヵ国を超える世界各国においてX線技術を中心とした分析機器の開発、製造、販売、サービスなどの事業を展開し、お客さまとともに成長を続けております。
当社グループの製品は、物質構造の解析や含有元素の特定、条件変化に伴う物性変化の分析、表面からでは見えない内部構造の把握などを通じて、顧客が行う有機・無機の新たな材料の研究開発に寄与しているほか、企業の生産現場において不純物やキズなどの欠陥の検知に役立てられております。
日本国内において当社グループのX線回折装置(XRD)は75%(注1)の高い市場シェアを有し、国外に向けては海外売上高比率(注2)が69%(2023年12月期)に達しております。また、当社グループの製品の応用分野は、半導体や電子部品、電池、環境、エネルギー、ライフサイエンスなど、幅広く及んでおります。世界で約2,000名(2024年7月31日時点、平均臨時雇用人員数を含む。)の従業員が、日々「視るチカラで、世界を変える」イノベーションの推進に取り組んでおります。
(注) 1.株式会社アールアンドディ「科学機器年鑑2023年版」における装置販売額による2022年国内市場シェア
2.海外の顧客・代理店に対する売上高に基づき算出
(2) 当社グループが手掛けるX線について
① リガクのX線が視る世界 ~ Lab(ラボ)からFab(モノづくり)へ ~
X線を使うと、他の分析手法では難しい極めて小さなスケールで、試料を破壊することなく「視る」ことができます。X線分析専門のソリューション・パートナーであるリガクの高度な技術はさまざまな分野で必要とされ、活躍しています。研究(Lab(注1))から産業(Fab(注2))へ、必要とされる場を日々拡大し、人類社会の発展に貢献しています。
(注)1.Lab:laboratory(研究所)
2.Fab:fabrication(工場・モノづくりの現場)

② Ⅹ線の特性とアプリケーションの広がり
X線には、可視光よりもさらに短い波長と強いエネルギーにより物質を透過し、またX線を照射した物質との相互作用により二次X線である散乱X線や蛍光X線を発生させる特性があります。X線が持つこれらの物理特性から得られる情報を計測・分析することで、マイクロスケール、さらにはナノスケールの微細構造を非破壊で解析し、物質の組成、結晶構造、含有元素などを特定・評価することができます。
X線技術を利用する計測・分析機器は、さまざまな材料の研究開発や生産プロセスでの品質管理、半導体製造におけるプロセス・コントロール、またライフサイエンスの発展に貢献する医薬品の研究開発など、アカデミア、産業分野を問わず幅広く利用され、市場が拡がっています。
豊かさや便利さ、健康や環境保全を追求し続ける人類社会では、新しいニーズに応えるための技術イノベーションがさまざまな活動分野で生まれています。例えば、半導体・電子部品材料の変化、電気自動車の普及に伴う蓄電技術の進化、半導体の微細化や積層化、抗体医薬品の探索技術の高度化、CO2排出削減のための新材料の開発といった、先端領域における市場ニーズの変化は、X線の特性を活かした新しいアプリケーションの開発を通じて当社グループがさらに成長と発展を続けて行くための好機となります。

(3) 当社グループの事業の内容
① 用語の意味
当社グループの事業の説明では多くの専門用語が使用されますので、「第2 6 研究開発活動」に記載している用語を含めて、以下に示す一覧表にて説明いたします。
② 分析機器の開発、製造、販売及びサービス
当社グループでは、X線技術を中心とした分析機器の開発、製造、販売、サービスなどの事業を展開しております。
当社グループは、自ら設計、開発した分析機器や分析機器に搭載する要素部品を製造するために機械部品や電子部品などを部品メーカーから直接あるいは商社を経由して仕入れをする一方、部品の製造や製品の一部ないし全ての組立てを協力会社に外注委託しております。当社グループは、これらの部品や製品の仕入れをするとともに、これらの購入品から分析機器を製造し、それらを大学や研究機関、企業の研究部門や品質管理部門に販売しております。また、販売後においては消耗部品の交換、製品の保守点検、故障箇所の修理などのアフター・サービスを提供しております。当社グループは、地域に応じて直接あるいは代理店を起用して、これらの顧客への製品の販売とアフター・サービスを提供しております。
なお、当社グループが提供している製品は基本的に精密機械であることから、高い精度を長く保持し、万一障害が発生した場合に迅速な対応を求める顧客の強いニーズに応えるため、既納製品に対する保守部品の供給や障害発生時の修理サービスの提供はもとより、サービス・スタッフが定期的に顧客を訪問し、メンテナンスを実施する予防保守契約を案内しております。これらの製品保守サービスをそのライフサイクルにわたって継続的に提供することを通じて長期的な顧客との信頼関係と定着率の高い顧客基盤を構築し、それによりストック型のビジネス・モデルを確立しております。
また、X線発生装置、X線光学素子、X線検出器など、各種要素部品の開発、製造リソースを自社内に保有し、開発から販売までを一貫して自社内で完結できることも当社グループの強みとなっております。
③ 当社グループの事業の区分と各内容
当社グループは「理科学機器の製造・販売」の単一セグメントですが、事業の区分として、多目的分析機器事業、半導体プロセス・コントロール機器事業、部品・サービス事業の3つを設定しております。それぞれの事業の内容は以下に記載するとおりであります。
イ 多目的分析機器事業
多目的分析機器事業では、以下のX線技術を利用する計測分析機器の開発と販売を行っています。
ロ 半導体プロセス・コントロール機器事業
半導体プロセス・コントロール機器は、蛍光X線(XRF)、X線反射率(XRR)、X線回折(XRD)などの分析手法を組み合わせて、半導体ウェーハの汚染検査、薄膜評価、膜厚・密度測定、組成・結晶性評価、3次元形状測定など、半導体の製造工程におけるさまざまな品質検査プロセスで利用されており、当社グループの製品は、世界大手の半導体製造メーカーのインライン品質検査や半導体製造装置メーカーの研究開発、品質管理などに役立てられています。
当社グループは、「Lab to Fab戦略」により半導体製造におけるプロセス・コントロールでその製品の採用が拡がり、半導体前工程向けX線計測機器市場におけるグローバル・リーダーとなっております。また、メモリ、ロジック、パワーデバイスなど、用途分野においてバランスの取れた売上高ポートフォリオを形成していることで、半導体業界のシリコンサイクルに対して強い耐性を有しています。
半導体プロセス・コントロール機器事業において開発・販売する主要な製品には、薄膜評価用蛍光X線分析装置WaferX 310、インラインX線膜厚・密度モニターXTRAIA MF-3000(MFM310)、透過X線CD計測ツールXTRAIA CD-3200T、ハイブリッドXRF・光計測FABツールONYX 3000などがあります。
ハ 部品・サービス事業
部品・サービス事業では、以下に掲げるさまざまな事業を展開しています。
(4) 当社グループの概要等
当社グループは当社、当社の連結子会社17社及び当社の非連結子会社でありますRigaku Holdings Europe B.V.の19社で構成され、当社グループを構成しているこれらの各社の役割・取扱製品等は次のとおりであります。
当社グループは、「理科学機器の製造・販売」の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は省略しております。
なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
(注) RHEは当社の非連結子会社であります。
本項目及び「第2 6 研究開発活動」で記載している当社グループの各会社名は以下のとおりです。
(注) RIT、ART及びNSIは、2023年12月にRAHへ吸収合併しましたが、RAHの中の部門として残っているため、当略称は部門としての略称として使用しております。
事業の系統図は以下のとおりであります。

当社グループは、「科学技術の進歩を通して人類社会の発展に貢献する」を企業理念として、X線回折、蛍光X線分析、X線透過(イメージング)分析など、X線技術を中心とした最先端の分析ソリューションを研究開発や産業用途に提供している理科学機器の専門メーカーです。1951年の創業から70年を超えるグループの歴史を通して、国内のみならず、アメリカ、ヨーロッパ、中東、中国、アジアを網羅する世界各地の拠点をベースに、90ヵ国を超える世界各国においてX線技術を中心とした分析機器の開発、製造、販売、サービスなどの事業を展開し、お客さまとともに成長を続けております。
当社グループの製品は、物質構造の解析や含有元素の特定、条件変化に伴う物性変化の分析、表面からでは見えない内部構造の把握などを通じて、顧客が行う有機・無機の新たな材料の研究開発に寄与しているほか、企業の生産現場において不純物やキズなどの欠陥の検知に役立てられております。
日本国内において当社グループのX線回折装置(XRD)は75%(注1)の高い市場シェアを有し、国外に向けては海外売上高比率(注2)が69%(2023年12月期)に達しております。また、当社グループの製品の応用分野は、半導体や電子部品、電池、環境、エネルギー、ライフサイエンスなど、幅広く及んでおります。世界で約2,000名(2024年7月31日時点、平均臨時雇用人員数を含む。)の従業員が、日々「視るチカラで、世界を変える」イノベーションの推進に取り組んでおります。
(注) 1.株式会社アールアンドディ「科学機器年鑑2023年版」における装置販売額による2022年国内市場シェア
2.海外の顧客・代理店に対する売上高に基づき算出
(2) 当社グループが手掛けるX線について
① リガクのX線が視る世界 ~ Lab(ラボ)からFab(モノづくり)へ ~
X線を使うと、他の分析手法では難しい極めて小さなスケールで、試料を破壊することなく「視る」ことができます。X線分析専門のソリューション・パートナーであるリガクの高度な技術はさまざまな分野で必要とされ、活躍しています。研究(Lab(注1))から産業(Fab(注2))へ、必要とされる場を日々拡大し、人類社会の発展に貢献しています。
(注)1.Lab:laboratory(研究所)
2.Fab:fabrication(工場・モノづくりの現場)

② Ⅹ線の特性とアプリケーションの広がり
X線には、可視光よりもさらに短い波長と強いエネルギーにより物質を透過し、またX線を照射した物質との相互作用により二次X線である散乱X線や蛍光X線を発生させる特性があります。X線が持つこれらの物理特性から得られる情報を計測・分析することで、マイクロスケール、さらにはナノスケールの微細構造を非破壊で解析し、物質の組成、結晶構造、含有元素などを特定・評価することができます。
X線技術を利用する計測・分析機器は、さまざまな材料の研究開発や生産プロセスでの品質管理、半導体製造におけるプロセス・コントロール、またライフサイエンスの発展に貢献する医薬品の研究開発など、アカデミア、産業分野を問わず幅広く利用され、市場が拡がっています。
豊かさや便利さ、健康や環境保全を追求し続ける人類社会では、新しいニーズに応えるための技術イノベーションがさまざまな活動分野で生まれています。例えば、半導体・電子部品材料の変化、電気自動車の普及に伴う蓄電技術の進化、半導体の微細化や積層化、抗体医薬品の探索技術の高度化、CO2排出削減のための新材料の開発といった、先端領域における市場ニーズの変化は、X線の特性を活かした新しいアプリケーションの開発を通じて当社グループがさらに成長と発展を続けて行くための好機となります。

(3) 当社グループの事業の内容
① 用語の意味
当社グループの事業の説明では多くの専門用語が使用されますので、「第2 6 研究開発活動」に記載している用語を含めて、以下に示す一覧表にて説明いたします。
| 用語 | 意味 |
| 3D NANDメモリ | メモリセルを平面だけでなく、垂直にも並べた3次元構造のNAND型フラッシュメモリのことを指す。メモリセルを3次元構造に並べることで、チップ面積を増加させることなく大容量化することができる。 |
| EUVL | Extreme Ultraviolet Lithographyの略称で、従来技術の193nmの波長光に代わり、13.5nmという極端紫外線を用いた露光技術を指す。 |
| IC境界補正 | いくつかのICチップを組み合わせて1つの大きな検出器を作成する際に、各チップ間の境界で検出されるデータを補正し、全体として一つの正しいイメージを表示する仕組みを指す。 |
| JEP | Joint Evaluation Programの略称で、装置購入の契約に先立って顧客がそのサイトで試験的に装置を評価し、購入に能う性能を有するかを確認するプロセスのことを指す。 |
| SiC | シリコン(Si)と炭素(C)で構成される化合物半導体材料を指す。 |
| X線透過(イメージング) | X線画像及びX線を用いた断層撮影法を指す。 |
| X線回折(XRD) | 結晶試料にX線を照射した際、X線が原子の周りにある電子によって散乱し、干渉した結果により起こる回折パターンから試料の結晶構造情報を得る手法を指す。粉末試料、加工材料試料などを解析することができる。 |
| X線透過装置 | さまざまな機械部品、電子基板、電子部品などのサンプルにX線を照射し、そのX線透過像から内部の構造や欠陥を非破壊で観察する装置を指す。 |
| X線トポグラフ(トポグラフィ装置) | 結晶試料にX線を照射して回折するX線の強度を記録し、2次元マッピング画像として撮影・観察する、イメージング技術による非破壊評価の手法を指す。さまざまな結晶材料内の欠陥を視覚化し、品質をモニタリングする際に用いられる。 |
| エピタキシャル膜 | 原子が並んだ結晶性の薄膜半導体の一種を指す。 |
| 蛍光X線分析(XRF) | 波長分散型(WDX)とエネルギー分散型(EDX)に大別され、物質にX線を照射したときに発生する蛍光X線を利用して、定性分析や定量分析を行う元素分析手法のことを指す。 |
| 光学系 | 光線の性質を利用して、それを集中、発散、反射、屈折させるためのレンズ、反射鏡、プリズムなどの器具や装置の総称を指す。 |
| 散乱データの可視化プロジェクト | X線回折で検出される散乱データが何を意味するかが分かるように、イメージとして可視化する仕組みを指す。 |
| 電子回折 | 結晶試料に電子線を照射するときに起こる回折パターンから試料の結晶構造情報を得る手法を指す。 |
| 分光素子 | 光学機器や光学系を構成する、入射した光線を波長毎に分けるレンズ、反射鏡、プリズム、フィルター、回折格子などを指す。 |
| ラマン分光分析 | 試料にレーザー光を照射した際に発生するラマン散乱光を検出し、試料の化合物状態や結晶構造の情報を得ることでその分析を行う手法を指す。 |
② 分析機器の開発、製造、販売及びサービス
当社グループでは、X線技術を中心とした分析機器の開発、製造、販売、サービスなどの事業を展開しております。
当社グループは、自ら設計、開発した分析機器や分析機器に搭載する要素部品を製造するために機械部品や電子部品などを部品メーカーから直接あるいは商社を経由して仕入れをする一方、部品の製造や製品の一部ないし全ての組立てを協力会社に外注委託しております。当社グループは、これらの部品や製品の仕入れをするとともに、これらの購入品から分析機器を製造し、それらを大学や研究機関、企業の研究部門や品質管理部門に販売しております。また、販売後においては消耗部品の交換、製品の保守点検、故障箇所の修理などのアフター・サービスを提供しております。当社グループは、地域に応じて直接あるいは代理店を起用して、これらの顧客への製品の販売とアフター・サービスを提供しております。
なお、当社グループが提供している製品は基本的に精密機械であることから、高い精度を長く保持し、万一障害が発生した場合に迅速な対応を求める顧客の強いニーズに応えるため、既納製品に対する保守部品の供給や障害発生時の修理サービスの提供はもとより、サービス・スタッフが定期的に顧客を訪問し、メンテナンスを実施する予防保守契約を案内しております。これらの製品保守サービスをそのライフサイクルにわたって継続的に提供することを通じて長期的な顧客との信頼関係と定着率の高い顧客基盤を構築し、それによりストック型のビジネス・モデルを確立しております。
また、X線発生装置、X線光学素子、X線検出器など、各種要素部品の開発、製造リソースを自社内に保有し、開発から販売までを一貫して自社内で完結できることも当社グループの強みとなっております。
③ 当社グループの事業の区分と各内容
当社グループは「理科学機器の製造・販売」の単一セグメントですが、事業の区分として、多目的分析機器事業、半導体プロセス・コントロール機器事業、部品・サービス事業の3つを設定しております。それぞれの事業の内容は以下に記載するとおりであります。
イ 多目的分析機器事業
多目的分析機器事業では、以下のX線技術を利用する計測分析機器の開発と販売を行っています。
| X線技術 | 概要 | 主要な製品 |
| X線回折 | 結晶試料にX線を照射した際に生じる回折パターンから試料の結晶構造情報を得る手法を用いて、物質の組成や結晶構造を分析します。X線回折装置は、さまざまな材料の研究開発や生産プロセスでの品質管理、医薬品の研究開発などに利用されています。 | ・全自動多目的X線回折装置 SmartLab ・デスクトップX線回折装置 MiniFlex ・ハイスループット&高分解能X線トポグラフイメージングシステム XRTmicron |
| 蛍光X線分析 | 分析の分解能に優れる波長分散型と計測の迅速性に優れるエネルギー分散型の装置を開発・販売しています。物質にX線を照射した際に生じる元素特有の蛍光X線を利用して元素情報を得る手法を用いて、物質の含有元素の定性・定量分析を行います。蛍光X線分析装置は、さまざまな材料の研究開発や生産プロセスでの品質管理、有害元素の適切な管理による環境規制への準拠などに利用されています。 | ・走査型蛍光X線分析装置 ZSX Primus IV ・多元素同時蛍光X線分析装置 Simultix 15 ・波長分散小型蛍光X線分析装置 Supermini200 |
| X線透過(イメージング)分析 | X線の物質透過性を利用して、工業材料や工業製品の内部構造を非破壊で画像化します。X線イメージング装置(X線CT装置)は、工業材料や工業製品の研究開発や生産プロセスでの品質管理に利用されています。 | ・工業用高分解能X線マイクロCT CT Lab HV |
ロ 半導体プロセス・コントロール機器事業
半導体プロセス・コントロール機器は、蛍光X線(XRF)、X線反射率(XRR)、X線回折(XRD)などの分析手法を組み合わせて、半導体ウェーハの汚染検査、薄膜評価、膜厚・密度測定、組成・結晶性評価、3次元形状測定など、半導体の製造工程におけるさまざまな品質検査プロセスで利用されており、当社グループの製品は、世界大手の半導体製造メーカーのインライン品質検査や半導体製造装置メーカーの研究開発、品質管理などに役立てられています。
当社グループは、「Lab to Fab戦略」により半導体製造におけるプロセス・コントロールでその製品の採用が拡がり、半導体前工程向けX線計測機器市場におけるグローバル・リーダーとなっております。また、メモリ、ロジック、パワーデバイスなど、用途分野においてバランスの取れた売上高ポートフォリオを形成していることで、半導体業界のシリコンサイクルに対して強い耐性を有しています。
半導体プロセス・コントロール機器事業において開発・販売する主要な製品には、薄膜評価用蛍光X線分析装置WaferX 310、インラインX線膜厚・密度モニターXTRAIA MF-3000(MFM310)、透過X線CD計測ツールXTRAIA CD-3200T、ハイブリッドXRF・光計測FABツールONYX 3000などがあります。
ハ 部品・サービス事業
部品・サービス事業では、以下に掲げるさまざまな事業を展開しています。
| 事業 | 概要 | 主要な製品 |
| サービス | お客さまにお買い求めいただいた製品について、消耗品・交換部品の販売、ハードウェアやソフトウェアのアップグレード、修理・点検、予防保守契約、装置の移設サポートなどのアフター・サービスを提供しています。 | - |
| 要素部品 | 当社グループでは、高精度・高感度のX線分析に必要不可欠なX線発生装置、X線光学素子、X線検出器など、その高度なX線要素技術力をパーツ製品として結実させた各種要素部品について、自社の製品に搭載して市場に供給するほかに、それらの外販を行っています。EUVマスク検査装置向け多層膜ミラー、高圧電源、磁性流体シールなどを半導体製造装置メーカーに、その他に小型X線源を携帯型X線分析装置向けに、それぞれ外販しています。 | ・多層膜ミラー ・小型X線源 |
| その他の分析機器 | 当社グループでは、X線技術を利用する分析機器のほかに、熱分析・発生ガス分析装置、携帯型ラマン分光分析装置、水銀測定装置、動物用イメージング・モダリティ装置などの開発と販売を行っています。 | ・示差熱・熱重量同時測定装置 TG-DTA 8122 ・ハンドヘルド型ラマン分光計 Progeny |
(4) 当社グループの概要等
当社グループは当社、当社の連結子会社17社及び当社の非連結子会社でありますRigaku Holdings Europe B.V.の19社で構成され、当社グループを構成しているこれらの各社の役割・取扱製品等は次のとおりであります。
当社グループは、「理科学機器の製造・販売」の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は省略しております。
なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
| グループ 会社名 | 有する機能 | 事業を展開する 国・地域 | 役割又は取扱製品 | |||||
| 経営管理 | 開発 | 製造 | 販売 | サービス | その他 | |||
| 所在地:日本 | ||||||||
| RH | 〇 | 日本及び全世界 | グループ会社経営管理 | |||||
| RC | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 全世界 | 理科学機器及びその要素技術製品 | ||
| RLC | 〇 | 日本 | 精密機器の梱包及び運送 | |||||
| NIC | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 全世界 | 水銀分析計 | ||
| 所在地:米州 | ||||||||
| RAH | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 米州及び全世界 | 理科学機器及びその要素技術製品 | |
| RdB | 〇 | 中南米 | 理科学機器(販売支援) | |||||
| 所在地:欧州・中東 | ||||||||
| RESE | 〇 | 〇 | 欧州・中東・アフリカ | 理科学機器 | ||||
| RUK | 〇 | 〇 | イギリス | 理科学機器 | ||||
| FRR | 〇 | 〇 | フランス | 理科学機器 | ||||
| RITE | 〇 | 〇 | 〇 | 全世界 | 理科学機器の要素技術製品 | |||
| ROP | 〇 | 〇 | ポーランド | 理科学機器(単結晶X線構造解析装置) | ||||
| RHE(注) | 〇 | オランダ | MILabs買収のための特別目的会社 | |||||
| MILabs | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 全世界 | 理科学機器(前臨床イメージング装置) | ||
| XwinSys | 〇 | 〇 | イスラエル | 理科学機器(半導体X線検査装置) | ||||
| 所在地:アジア太平洋・中国 | ||||||||
| RAPP | 〇 | 〇 | 〇 | アジア太平洋 | 理科学機器(販売支援) | |||
| RBC | 〇 | 〇 | 中国 | 理科学機器(販売支援) | ||||
| RSHC | 〇 | 〇 | 中国 | 理科学機器 | ||||
| RPDA | 〇 | アジア太平洋 | 理科学機器及びその要素技術部品 | |||||
| RIPL | 〇 | 〇 | インド | 理科学機器(販売支援) | ||||
(注) RHEは当社の非連結子会社であります。
本項目及び「第2 6 研究開発活動」で記載している当社グループの各会社名は以下のとおりです。
| 会社名 | 略称 |
| リガク・ホールディングス㈱(当社) | RH |
| ㈱リガク | RC |
| 理学ロジスティクス㈱ | RLC |
| 日本インスツルメンツ㈱ | NIC |
| Rigaku Americas Holding, Inc. | RAH |
| Rigaku do Brasil Ltda. | RdB |
| Rigaku Europe SE | RESE |
| Rigaku UK, Ltd. | RUK |
| Rigaku France S.A.R.L. | FRR |
| Rigaku Innovative Technologies Europe s.r.o. | RITE |
| Rigaku Polska Sp.z.o.o. | ROP |
| Rigaku Holdings Europe B.V. | RHE |
| MILabs B.V. | MILabs |
| XwinSys Technology Development Ltd. | XwinSys |
| Rigaku Asia Pacific PTE Ltd. | RAPP |
| 理学電企儀器(北京)有限公司 | RBC |
| 理学電企(上海)儀器有限公司 | RSHC |
| Rigaku Portable Devices Asia Limited | RPDA |
| Rigaku India Private Ltd. | RIPL |
| Rigaku Innovative Technologies, Inc. (注) | RIT |
| Applied Rigaku Technologies, Inc. (注) | ART |
| Newton Scientific, Inc. (注) | NSI |
(注) RIT、ART及びNSIは、2023年12月にRAHへ吸収合併しましたが、RAHの中の部門として残っているため、当略称は部門としての略称として使用しております。
事業の系統図は以下のとおりであります。
