四半期報告書-第32期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/14 16:04
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31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府や日銀による経済・金融政策により企業業績は回復基調となりましたが、消費税増税後の消費落ち込みの長期化や、夏場の天候不順による季節商品の落ち込みなどもあり、個人消費は低調なまま推移いたしました。
このような状況の中、当社グループは、当社の中核事業であるまいたけへ経営資源を集中し、秋以降の茸の最需要期に向けた生産体制を整えました。また、第2四半期は茸業界では不需要期と呼ばれる期間であり、さらに消費税増税、エネルギー価格の高騰という厳しい環境の中、トータルコストの見直しを行い、収益の改善に努めました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、もやし・カット野菜の減収等により115億10百万円(前年同四半期比1.4%減)となりましたが、営業損失は、原材料コストの低減や販売費及び一般管理費用の抑止等により4億31百万円(前年同四半期は5億74百万円の損失)、経常損失は、営業外費用の減少等で8億69百万円(前年同四半期は10億37百万円の損失)と前年同四半期と比較し改善されました。
一方、四半期純損失につきましては、ぶなしめじ事業の収益性向上のために拠点の集中化等の再編を進めた結果、遊休化した茸栽培用備品を減損したことや、連結子会社の青島東冷食品有限公司が、同社が所在する青島市にて、アンモニア系冷媒設備に起因する他社の事故の発生により当局の規制が実施され、操業停止状態が継続し実質遊休状態となっていることを受けて機械設備等を減損したこと等により、3億59百万円の減損損失等を特別損失に計上した結果、8億73百万円(前年同四半期は6億51百万円の損失)となりました。
セグメントの状況は次のとおりであります。
セグメント連結売上高(百万円)前年同四半期比(%)
まいたけ3,785100.7
えりんぎ1,515102.8
ぶなしめじ2,32797.9
その他生茸304110.5
生茸計7,932100.6
加工食品52292.8
茸計8,455100.0
もやし・カット野菜2,06796.3
その他食品68492.6
その他30390.5
その他計98792.0
合計11,51098.6

①茸
国内の生茸の販売は、夏場の天候不順による野菜の高騰や、差別化商品であるまいたけ「極」の拡販及び他企業とのコラボ等の営業施策により付加価値を高めることができ、販売単価は堅調に推移いたしました。
以上により、売上高は84億55百万円(前年同四半期並み)となりました。
②もやし・カット野菜
もやし・カット野菜の販売は、不採算取引の見直しにより販売量は減少し、売上高は20億67百万円(前年同四半期比3.7%減)となりました。
③その他
その他においては、まいたけの機能性面を備えた健康食品は販売を伸ばしたものの納豆の販売の減少により、売上高は9億87百万円(前年同四半期比8.0%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて6億54百万円減少し、359億9百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて6億13百万円増加し、75億44百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が3億14百万円、繰延税金資産が4億35百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて12億66百万円減少し、283億62百万円となりました。これは主に、有形固定資産が10億58百万円、無形固定資産が1億45百万円減少したこと等によるものであります。
負債の部では、流動負債が前連結会計年度末に比べて27億円増加し、240億83百万円となりました。これは主に、短期借入金が32億88百万円増加し、流動負債(その他)に含まれる1年内償還予定の社債が2億80百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて23億95百万円減少し、101億48百万円となりました。これは主に、長期借入金が19億47百万円及び社債が3億12百万円減少したこと等によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて9億59百万円減少し、16億77百万円となりました。これは主に、利益剰余金が7億86百万円及び為替換算調整勘定が1億50百万円減少したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の四半期末の残高は、前年同四半期末と比較して29百万円増加し、9億96百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の支出は、4億25百万円(前年同四半期比76.0%減)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失12億99百万円及び減価償却費及びその他の償却費9億53百万円等によるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の支出は、1億31百万円(前年同四半期は4億49百万円の収入)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1億90百万円等によるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の収入は、6億25百万円(前年同四半期比29.4%減)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額10億86百万円、長期借入れによる収入24億23百万円、長期借入金の返済による支出21億46百万円及び社債の償還による支出5億92百万円等によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は59百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。