有価証券報告書-第32期(平成29年7月1日-平成30年6月30日)

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2018/09/21 13:33
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や金融政策を背景に企業収益や雇用情勢に改善が見られ、緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、個人消費の伸び悩みや海外における不安定な政治動向など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループにおきましては、自社品種「ペチカプライム」など、及び新品種「コア」(品種登録名「ペチカエバー」)を軸とした従来の業務用販売に加え、新品種「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)の生食用販売を展開し、いちご果実及びその他の青果物の販売拡大に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度に比べ7,535千円減少し、813,712千円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ56,874千円増加し、418,247千円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ64,410千円減少し、395,464千円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高3,870,217千円(前期比4.0%増加)、営業損失63,629千円(前期は営業損失183,269千円)、経常損失59,326千円(前期は経常損失177,013千円)、親会社株主に帰属する当期純損失64,318千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失409,493千円)となりました。
当連結会計年度の当社グループが営む事業は、いちご果実・青果事業、種苗事業、馬鈴薯事業、運送事業の4事業となっております。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(いちご果実・青果事業)
いちご果実・青果事業の主力商品は業務用いちご果実であります。夏秋期は自社品種いちごと輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちおとめ、さがほのかなど)を主に販売しております。
当連結会計年度においては、夏秋期は「コア」(品種登録名「ペチカエバー」)、「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)などの自社開発品種と輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちおとめ、さがほのかなど)を主に販売しております。
夏秋期においては、従来の業務用としての販売に加え、食味の良い新品種「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)を生食用として販売の拡大に注力してまいりました。生食用の売上高については前年を上回りましたが、業務用の売上高の減少分を補うことはできませんでした。
最需要期となるクリスマス期においては、10月の記録的な長雨により促成いちごの生育が停滞したことに加え、12月の断続的な強い寒気の影響を受け、いちごの市場への入荷量が伸び悩みました。このため、12月のいちご市場相場価格は、高騰した前年よりもさらに高値で推移することとなりました。この結果、取引先への販売価格が上昇し、売上高は増加いたしましたが、固定価格での販売先に対し、仕入価格の上昇分を転嫁することができず、利益を圧縮する結果となりました。
年明け以降は、コンビニエンスストア向けの販売が堅調に推移したことに加え、既存取引先に対する採算面の見直し、および適正な数量の仕入管理に努めた結果、前年同期に比べ利益率の改善が見られました。
その他の青果物については、青果卸売業者向けの輸入青果物の取扱量が増加したことにより、売上高は増加いたしましたが、コンビニエンスストアを中心とした既存取引先のアイテム縮小による使用量減少により、利益は減少いたしました。
経費面では、業務の効率化を図ることで運送費の削減を行うなど、販売費及び一般管理費の圧縮に努めました。
この結果、当連結会計年度におけるいちご果実・青果事業の売上高は3,456,813千円(前期比9.8%増加)、営業利益は122,179千円(前期は営業損失29,015千円)となりました。
(種苗事業)
種苗事業は、自社いちご品種の「ペチカプライム」、「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)、「ペチカエバー」(商品名「コア」)の3品種の生産販売を行っております。自社いちご品種苗の販売先となる生産者は、一部を除き、栽培契約に基づいて、生産するいちご果実を当社に出荷しております。
当連結会計年度におきましては、新品種「ペチカエバー」の種苗生産販売が始まり、産地栽培指導に一段の力を入れて取り組んでまいりました。しかしながら、生産者の高齢化や後継者不足の影響による栽培休止や規模縮小により、自社品種の種苗販売本数は、前期に比べて減少いたしました。また新品種への切替えの影響もあり、一時的に種苗の製造費用が上昇し、利益が圧縮される要因となりました。
この結果、当連結会計年度における種苗事業の売上高は41,406千円(前期比1.5%減少)、営業利益は3,342千円(前期比59.9%減少)となりました。
(馬鈴薯事業)
馬鈴薯事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売からなり、主要売上品である種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬鈴薯です。
当連結会計年度は、春作向けとなる北海道産の仕入数量は台風被害を受けた前年に比べ確保することができましたが、他県の作況が悪かったため、全体としての販売数量は前期を下回りました。また、一部仕入価格が上昇したことにより、利益は前期に比べ減少いたしました。
青果馬鈴薯におきましては、青果馬鈴薯市場価格が低迷していたことで荷動きが悪く、販売価格が仕入原価を下回る時期があり、売上高・利益ともに確保することができませんでした。
この結果、当連結会計年度における馬鈴薯事業の売上高は282,422千円(前期比37.3%減少)、営業損失は31,896千円(前期は営業損失17,043千円)となりました。
(運送事業)
運送事業は、連結子会社「株式会社エス・ロジスティックス」が行っております。関東圏を中心とした事業展開で当社の商品配送を中核としつつ、一般荷主からの配送業務受託も積極的に展開しております。
当連結会計年度におきましては、新たに一般荷主からの配送の受託があったことから、売上高は増加いたしましたが、グループの運行体制の見直しによる効率化で、配送の集約等を行ったことで、利益は減少することとなりました。
この結果、当連結会計年度における運送事業の売上高は89,574千円(前期比7.6%増加)、営業利益は6,670千円(前期比66.0%減少)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、期首残高から102,943千円減少し、当連結会計年度末現在において197,097千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果使用した資金は76,484千円(前期は165,676千円の使用)となりました。これは主に、仕入債務の増加額54,136千円があったものの、税金等調整前当期純損失60,889千円、売上債権の増加額133,604千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は13,373千円(前期は48,547千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出12,041千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は13,085千円(前期は61,647千円の取得)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出13,008千円によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成29年7月1日
至 平成30年6月30日)
前年同期比(%)
種苗事業(千円)29,41998.4
馬鈴薯事業(千円)10,919207.0
全社(千円)12,62766.6
合計(千円)52,96597.8

(注)1 金額は当期製品製造原価によっております。
2 全社の記載額は、新品種の開発及び栽培方法の研究のため研究圃場を有しており、研究開発段階で生産されたいちご果実を販売しているための製品製造原価であります。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.仕入実績
当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成29年7月1日
至 平成30年6月30日)
前年同期比(%)
いちご果実・青果事業(千円)2,861,930109.2
馬鈴薯事業(千円)268,16765.5
合計(千円)3,130,098103.3

(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当社は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成29年7月1日
至 平成30年6月30日)
前年同期比(%)
いちご果実・青果事業(千円)3,456,813109.8
種苗事業(千円)41,40698.5
馬鈴薯事業(千円)282,42262.7
運送事業(千円)89,574107.6
合計(千円)3,870,217104.0

(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
平成29年6月期
当連結会計年度
平成30年6月期
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
株式会社アイズ122,3693.3542,54714.0
トーワ物産株式会社361,7799.7412,61210.7
株式会社シャトレーゼ317,7198.5394,43910.2

3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたり必要と思われる会計上の見積りについては、合理的な基準に基づいて実施しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
(流動資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比較して10,811千円減少し、当連結会計年度末で726,522千円となりました。これは主に売掛金が増加したものの現金及び預金が減少したことよるものであります。
(固定資産)
固定資産は、前連結会計年度末と比較して3,275千円増加し、当連結会計年度末で87,189千円となりました。これは主に有形固定資産が増加したことによるものであります。
(流動負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比較して61,132千円増加し、当連結会計年度末で245,281千円となりました。これは主に買掛金が増加したことによるものであります。
(固定負債)
固定負債は、前連結会計年度末と比較して4,257千円減少し、当連結会計年度末で172,965千円となりました。これは主に長期借入金が減少したことによるものであります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末と比較して64,410千円減少し、当連結会計年度末で395,464千円となりました。この結果、自己資本比率は48.6%になっております。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、3,870,217千円となりました。
いちご果実・青果事業の主力商品は業務用いちご果実であります。夏秋期は自社品種いちごと輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちおとめ、さがほのかなど)を主に販売しております。当連結会計年度においては、夏秋期は「コア」(品種登録名「ペチカエバー」)、「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)などの自社開発品種と輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちおとめ、さがほのかなど)を主に販売しております。夏秋期においては、従来の業務用としての販売に加え、食味の良い新品種「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)を生食用として販売の拡大に注力してまいりました。生食用の売上高については前年を上回りましたが、業務用の売上高の減少分を補うことはできませんでした。最需要期となるクリスマス期においては、10月の記録的な長雨により促成いちごの生育が停滞したことに加え、12月の断続的な強い寒気の影響を受け、いちごの市場への入荷量が伸び悩みました。このため、12月のいちご市場相場価格は、高騰した前年よりもさらに高値で推移することとなりました。この結果、取引先への販売価格が上昇し、売上高は増加いたしました。年明け以降は、コンビニエンスストア向けの販売が堅調に推移いたしました。その他の青果物については、青果卸売業者向けの輸入青果物の取扱量が増加したことにより、売上高は増加いたしました。この結果、当連結会計年度におけるいちご果実・青果事業の売上高は3,456,813千円(前期比9.8%増加)となりました。
種苗事業は、自社いちご品種の「ペチカプライム」、「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)、「ペチカエバー」(商品名「コア」)の3品種の生産販売を行っております。自社いちご品種苗の販売先となる生産者は、一部を除き、栽培契約に基づいて、生産するいちご果実を当社に出荷しております。当連結会計年度におきましては、新品種「ペチカエバー」の種苗生産販売が始まり、産地栽培指導に一段の力を入れて取り組んでまいりました。しかしながら、生産者の高齢化や後継者不足の影響による栽培休止や規模縮小により、自社品種の種苗販売本数は、前期に比べて減少いたしました。この結果、当連結会計年度における種苗事業の売上高は41,406千円(前期比1.5%減少)となりました。
馬鈴薯事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売からなり、主要売上品である種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬鈴薯です。当連結会計年度は、春作向けとなる北海道産の仕入数量は台風被害を受けた前年に比べ確保することができましたが、他県の作況が悪かったため、全体としての販売数量は前期を下回りました。青果馬鈴薯におきましては、市場価格が低迷していたことで荷動きが悪く、売上高を確保することができませんでした。この結果、当連結会計年度における馬鈴薯事業の売上高は282,422千円(前期比37.3%減少)となりました。
運送事業は、連結子会社「株式会社エス・ロジスティックス」が行っております。関東圏を中心とした事業展開で当社の商品配送を中核としつつ、一般荷主からの配送業務受託も積極的に展開しております。当連結会計年度におきましては、新たに一般荷主からの配送の受託があったことから、売上高は増加いたしました。この結果、当連結会計年度における運送事業の売上高は89,574千円(前期比7.6%増加)となりました。
(売上原価)
売上原価は、当連結会計年度において3,261,954千円となりました。また、売上高原価率は、84.3%となり、この結果、売上総利益は608,262千円となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、当連結会計年度において671,891千円となりました。これは運搬費214,731千円、給料及び手当130,348千円などによるものであります。この結果、営業損失は63,629千円となりました。
(営業外収益および営業外費用)
営業外収益は、当連結会計年度において4,546千円となり、営業外費用は、当連結会計年度において243千円となりました。この結果、経常損失は59,326千円となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.資本の財源及び資金の流動性
当社グループが営む事業における資金需要の主なものは、仕入活動、生産活動に必要となる運転資金、販売費及び一般管理費等の営業活動費用、研究開発費によるものの他、生産・配送設備等に係る設備資金であります。
これらの資金需要に対し、内部資金の活用を基本としつつ、一部設備資金については金融機関からの借入により資金調達を行っております。また、最需要期となるクリスマス期を含めた運転資金の効率的な調達のために金融機関と当座貸越契約を締結するなど、必要な資金枠を確保しております。

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