有価証券報告書-第85期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/27 13:26
【資料】
PDFをみる
【項目】
189項目

企業結合等関係

(企業結合等関係)
(事業分離)
子会社株式の譲渡
(1) 事業分離の概要
① 分離先企業の名称
株式会社共立メンテナンス
② 分離した連結子会社の名称及び事業の内容
名称 株式会社コスモスイニシア
事業内容 不動産販売事業、不動産賃貸事業、不動産流通事業
③ 事業分離を行った主な理由
当社は㈱コスモスイニシアと2013年4月16日付で資本業務提携契約を締結し、同年6月27日に同社を連結子会社といたしました。その後同社は、人材交流や共同プロジェクトへの参画等、当社グループが持つリソースとのシナジーによって、マンション開発をはじめとしたレジデンシャル事業を強化すると共に、不動産ソリューション事業やホテル事業等、事業の領域拡大・多角化によって成長してまいりました。
他方、当社グループは、2022年5月13日に公表した「第7次中期経営計画(2022~2026年度)」において「持続的成長モデルの構築」を実現するための重点テーマとして、「ポートフォリオの最適化による利益成長と資本効率向上の両立」を掲げており、子会社である㈱コスモスイニシアにおいても、更なる成長シナリオの再構築に向けて、様々な検討を進めてまいりました。
同時に「第7次中期経営計画」では「ガバナンスのさらなる強化」を重要テーマの一つとして掲げておりますが、コーポレートガバナンス・コードなどにおいても上場子会社に関する構造的な利益相反が課題として指摘される中、当社においても親会社と連結子会社が共に上場している現状は課題の一つとして認識しておりました。
このような状況の中、㈱コスモスイニシアのポテンシャルを最大限に引き出し、同社の価値最大化とサステナブルな成長のためには、施設管理事業で多くのノウハウを有する㈱共立メンテナンスを含めた3社による連携を実現することが必要と判断し、このたびの資本業務提携及び株式譲渡を実行することといたしました。今後は、当社と㈱コスモスイニシアの連携に加え、㈱共立メンテナンスとの間で寮や宿泊施設の運営事業等における新たな連携強化を進めると共に、当社グループの利益成長と資本効率の向上の両立により、企業価値の最大化を実現してまいります。
④ 事業分離日
2024年2月26日
⑤ 法的形式を含むその他取引の概要に関する事項
受取対価を現金等の財産のみとする株式譲渡
(2) 実施した会計処理の概要
① 移転損益の金額
関係会社株式売却損 5,345百万円
② 移転した事業に係る資産及び負債の適正な帳簿価額並びにその主な内訳
流動資産161,163百万円
固定資産11,440
資産合計172,604
流動負債74,327
固定負債53,621
負債合計127,949

③ 会計処理
当該譲渡株式の譲渡価額と連結上の帳簿価額との差額を「関係会社株式売却損」として特別損失に計上しております。
(3) 分離した事業が含まれていた報告セグメント
マンション
(4) 当連結会計年度の連結損益計算書に計上されている分離した事業に係る損益の概算額
売上高124,736百万円
営業利益8,378