有価証券報告書-第66期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1) 業績等の概要
①経営成績に関する分析
当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境は、企業収益や雇用環境の改善を背景に、個人消費は総じて持ち直しの動きが見られ、インバウンドの好調もプラスの影響をもたらすなど、景気は緩やかに回復いたしました。一方で、市場の垣根を超えた競争の熾烈化が続くなど、依然として厳しい環境下で推移いたしました。
このような状況の中、当社グループは「WSR!WSR!! WSR!WSR!! WSR!WSR!!※」の経営スローガンのもと、『超現場主義』を実践テーマに加え、製造ライン・店舗・営業部門における現場長中心の経営スタイルに磨きをかけ、商品力、販売力・営業力、売場力の更なる向上に努めてまいりました。また、当面の重点施策であります「インバウンド対策の強化」、「海外展開」、「首都圏でのWSR化展開の推進」、「プレミアム・ギフトスイーツの創造と育成」に注力いたしました。更に、首都圏での経営基盤をより一層強固なものとすべく、平成29年4月1日付で株式会社シュクレイを存続会社とし株式会社フランセを消滅会社とする吸収合併によるグループ再編を実施いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は、37,385百万円(前期比14.9%増)となり、7期連続で過去最高売上を更新いたしました。利益面におきましても、営業利益は5,012百万円(前期比30.3%増)、経常利益は5,049百万円(前期比29.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,533百万円(前期比37.4%増)となり、いずれも過去最高益を更新いたしました。
※ WSR(ダブルエスアール)とは、グループ経営基本方針として平成27年に掲げた経営スローガン『ワールド サプライジング リゾート(World Surprising Resort)宣言』の略称であり、商品・店舗・接客・営業活動など、あらゆるビジネスのシーンで「世界へ、ありえないほどの驚きの、非日常(超感動)を提供する」という意味が込められています。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
なお、平成29年4月1日付で実施した連結子会社間の吸収合併に伴い、従来、報告セグメントとしておりました「フランセ」を当連結会計年度より「シュクレイ」に統合いたしており、以下の記載における前連結会計年度との比較は、変更後の区分方法により作成した数値を使用しております。
1)ケイシイシイ
「ルタオ」ブランドを擁するケイシイシイは、商品面では、主力商品の販売強化に加え、新商品「テノワール」の拡販に注力いたしました。売上面では、道内店舗及びインバウンド対策として注力いたしております国際線ターミナル免税エリアでの売上が好調に推移いたしました。また、平成30年6月に誕生20周年を迎える「ルタオ」は、平成29年12月に小樽洋菓子舗ルタオ本店の売場改装を行い、ブランド価値の向上を図りました。生産面では、焼菓子ラインの拡張など生産能力の向上を図りました。その結果、売上高は11,841百万円(前期比14.1%増)となり、営業利益は1,657百万円(前期比14.6%増)となりました。
2)シュクレイ
シュクレイは、フランセとの統合メリットを最大限発揮させるべく、生産面において、製造ラインの新設及び改修を行い、商品の一部をグループ間仕入から自社工場生産への切り替えを図りました。物流面では、物流機能の集約による効率化及び能力の向上を図るため、平成30年1月に物流拠点の移転を実施いたしました。売上面では、「フランセ」ブランドの再構築を図り、販売チャネルの絞り込みによる減収があった一方、主力ブランドは、認知度の向上などにより直営店、催事及び国際線ターミナル免税エリアでの売上が好調に推移した結果、シュクレイ全体では大幅な増収となりました。また、新規出店では、平成29年12月に「東京ミルクチーズ工場」の新業態店「Cow Cow Kitchen」をEQUiA北千住に出店するなど4店の出店を実施いたしました。その結果、売上高は11,546百万円(前期比24.5%増)、営業利益は1,187百万円(前期比94.3%増)となりました。
3)寿製菓・但馬寿
寿製菓・但馬寿は、売上面では、焼菓子類を中心にグループ向け及び代理店向けの売上が好調に推移いたしました。また、自社ブランドの取り組みでは、発売50周年を迎えた銘菓「因幡の白うさぎ」の販売強化や「カノザ」ブランドでの催事展開に注力いたしました。生産面では、本社工場において食品安全マネジメントに関する国際規格ISO22000の取得による品質管理の向上に努め、また、新たな製造ラインの設置及び設備導入などにより、増産体制の構築及び製品ラインナップの充実を図りました。その結果、売上高は10,427百万円(前期比8.2%増)となり、営業利益は1,229百万円(前期比15.4%増)となりました。
4)販売子会社
販売子会社は、駅、空港、SA・PAなど交通拠点チャネルを中心に、新製品及び主力商品のコーナー化展開を推進し、堅調に推移いたしました。主な地域別では、東海地区で主力商品「小倉トーストラングドシャ」の強化、関西地区では、インバウンド対策の強化や「大阪いかせんべい」及び「神戸メルスィーユ」などの新商品の発売、福岡地区では「まっかな苺シリーズ」による売場拡大などに注力いたしました。その結果、売上高は5,518百万円(前期比7.8%増)、営業利益は409百万円(前期比8.7%増)となりました。
5)九十九島グループ
九十九島グループは、売上面では、長崎・佐世保地区が熊本地震の影響による低迷から回復基調にある一方、福岡地区が福岡空港の改装工事に伴う売場縮小などにより苦戦いたしました。フレンチトースト専門店「Ivorish(アイボリッシュ)」は、平成29年10月に初となるギフトショップ「Ivorish東京ソラマチ店」をオープンし、また、新商品「フレンチトーストクッキー」を発売するなど、ブランドの認知度向上に注力いたしました。その結果、売上高は3,319百万円(前期比1.0%増)、営業損失は213百万円(前期は営業損失130百万円)となりました。
6)その他
その他は、損害保険代理業、健康食品事業、海外(台湾)における菓子事業が含まれており、売上高は339百万円(前期比22.3%増)、営業損失は52百万円(前期は営業損失75百万円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ1,197百万円増加し、4,748百万円(前期比33.7%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、4,157百万円(前期比35.4%増)となりました。
主な要因は、税金等調整前当期純利益が5,035百万円となり、非資金項目であります減価償却費が1,049百万円となったことによる増加要因があった一方、売上債権の増減額が△538百万円、たな卸資産の増減額が△249百万円、法人税等の支払額が△1,586百万円となったことによる減少要因によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,852百万円(前期比91.6%増)となりました。
主な要因は、有形固定資産の売却による収入が303百万円となったことによる増加要因があった一方、有形固定資産の取得による支出が1,927百万円、敷金及び保証金の差入による支出が121百万円となったことによる減少要因によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,107百万円(前期比38.8%減)となりました。
主な要因は、長期借入金の返済による支出318百万円及び配当金の支払額777百万円などの減少要因によります。
(2) 生産、受注及び販売の状況
①生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.平成29年4月1日付けで実施した連結子会社間の吸収合併に伴い、従来、報告セグメントとしておりました「フランセ」を当連結会計年度より「シュクレイ」に統合いたしており、「シュクレイ」の前年同期比は変更後の区分により作成した数値を使用しております。また、当該セグメントの生産実績の著しい増加は、当該セグメントの売上の増加及びグループ会社より仕入れておりました商品の一部を内製化したことなどによります。
②受注状況
当社グループは、基本的に販売計画に基づいた見込生産を行っているため、記載を省略しております。
③販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。具体的には、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、22,276百万円となり前連結会計年度末と比べ2,776百万円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金の増加(1,197百万円)、受取手形及び売掛金の増加(537百万円)、建物及び構築物(純額)の増加(498百万円)、機械装置及び運搬具(純額)の増加(392百万円)などによるものです。
(負債)
負債は、6,805百万円となり前連結会計年度末と比べ39百万円増加いたしました。主な要因は、長期借入金の減少(260百万円)、未払金の増加(240百万円)、退職給付に係る負債の増加(127百万円)、1年以内返済予定の長期借入金の減少(57百万円)などによるものです。
(純資産)
純資産は、15,471百万円となり前連結会計年度末と比べ2,737百万円増加いたしました。
主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益計上による増加(3,533百万円)及び配当金の支払いによる減少(777百万円)などによるものです。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ4.2ポイント増加し69.5%となりました。
③当連結会計年度の経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、重点施策であります駅・空港などでのインバウンド対策、シュクレイを中心とした首都圏でのWSR化展開の推進などにより、前連結会計年度に比べ、4,849百万円増加し、37,385百万円(前期比14.9%増)となりました。
また、各セグメントの売上高の状況は、「(1)業績等の概要 ①経営成績に関する分析」に記載しております。
(売上総利益率)
売上総利益率は、合理化設備の導入など生産性の工場により売上原価率が減少した結果、前連結会計年度に比べ0.9ポイント増加の56.9%となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ1,899百万円増加し、16,266百万円(前期比13.2%増)となりました。これは主に、増収に伴う人件費及び地代家賃の増加によるものであります。また、対売上高比率は、前連結会計年度に比べ0.7ポイント減少し43.5%となりました。
(営業利益)
上記の結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ1,164百万円増加し、5,012百万円(前期比30.3%増)となりました。
また、セグメント別の営業利益の状況は、「(1)業績等の概要 ①経営成績に関する分析」に記載しております。
(経常利益)
主に営業利益の増加などにより、経常利益は、前連結会計年度に比べ1,150百万円増加し、5,049百万円(前期比29.5%増)となりました。その結果、売上高経常利益率は、前連結会計年度に比べ1.5ポイント増加の13.5%となりました。
なお、当社グループは売上高経常利益率を目標指標としており、当該指標の分析等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載しております。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等合計が前連結会計年度に比べ223百万円増加したものの、経常利益の増加などにより、前連結会計年度に比べ961百万円増加し、3,533百万円(前期比37.4%増)となりました。
④経営戦略の現状と見通し
今後の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果などを受けて、個人消費の持ち直しが続くことが期待されます。一方で、お客様の消費活動の多様化が進み、また、業種・業態を超えた競争の激化や物流コストの上昇などにより、引き続き厳しい経営環境が続くものと予想されます。
このような環境の中、当社グループは、『超絶 WSR!!』を2018年経営スローガンに掲げ、『超現場主義の徹底実践』を実践テーマに、お客様により一層喜んでいただける魅力溢れる商品及びサービスの提供に努めてまいります。また、製造ライン、店舗、営業部門の現場長中心の経営スタイルを一段と高め、商品力、販売力・営業力、売場力のレベルアップに引き続き注力してまいります。更に、当面の重点施策であります「インバウンド対策の強化」、「海外展開」、「首都圏でのWSR化展開の推進」、「プレミアム・ギフトスイーツの創造と育成」の遂行にスピード感をもって取り組み、持続的な成長を目指してまいります。
生産面に関しましては、食品の安心・安全を第一に、品質の一層の向上及び生産性の向上による製造採算の改善に対処してまいります。
人事面に関しましては、当社グループは人財の確保と育成が持続的成長の源泉であり、現場力の向上を図るうえで重要なファクターであると認識しており、一層の強化に努めてまいります。
⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金及び設備資金については、主として自己資金及び金融機関からの借入金により充当いたしております。当連結会計年度末における有利子負債の残高は、698百万円であり、前連結会計年度末と比較して321百万円減少しております。また、現金及び現金同等物の残高は4,748百万円となっており、十分な流動性を確保しております。
また、複数の金融機関と融資枠を設定することで、将来の事業活動のための手元流動性の確保に努めております。
なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)業績等の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
①経営成績に関する分析
当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境は、企業収益や雇用環境の改善を背景に、個人消費は総じて持ち直しの動きが見られ、インバウンドの好調もプラスの影響をもたらすなど、景気は緩やかに回復いたしました。一方で、市場の垣根を超えた競争の熾烈化が続くなど、依然として厳しい環境下で推移いたしました。
このような状況の中、当社グループは「WSR!WSR!! WSR!WSR!! WSR!WSR!!※」の経営スローガンのもと、『超現場主義』を実践テーマに加え、製造ライン・店舗・営業部門における現場長中心の経営スタイルに磨きをかけ、商品力、販売力・営業力、売場力の更なる向上に努めてまいりました。また、当面の重点施策であります「インバウンド対策の強化」、「海外展開」、「首都圏でのWSR化展開の推進」、「プレミアム・ギフトスイーツの創造と育成」に注力いたしました。更に、首都圏での経営基盤をより一層強固なものとすべく、平成29年4月1日付で株式会社シュクレイを存続会社とし株式会社フランセを消滅会社とする吸収合併によるグループ再編を実施いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は、37,385百万円(前期比14.9%増)となり、7期連続で過去最高売上を更新いたしました。利益面におきましても、営業利益は5,012百万円(前期比30.3%増)、経常利益は5,049百万円(前期比29.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,533百万円(前期比37.4%増)となり、いずれも過去最高益を更新いたしました。
※ WSR(ダブルエスアール)とは、グループ経営基本方針として平成27年に掲げた経営スローガン『ワールド サプライジング リゾート(World Surprising Resort)宣言』の略称であり、商品・店舗・接客・営業活動など、あらゆるビジネスのシーンで「世界へ、ありえないほどの驚きの、非日常(超感動)を提供する」という意味が込められています。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
なお、平成29年4月1日付で実施した連結子会社間の吸収合併に伴い、従来、報告セグメントとしておりました「フランセ」を当連結会計年度より「シュクレイ」に統合いたしており、以下の記載における前連結会計年度との比較は、変更後の区分方法により作成した数値を使用しております。
| 区分 | 売上高 | 営業利益 | ||||
| 前連結 会計年度 (百万円) | 当連結 会計年度 (百万円) | 増減 (百万円) | 前連結 会計年度 (百万円) | 当連結 会計年度 (百万円) | 増減 (百万円) | |
| ケイシイシイ | 10,375 | 11,841 | 1,465 | 1,445 | 1,657 | 211 |
| シュクレイ | 9,275 | 11,546 | 2,271 | 611 | 1,187 | 576 |
| 寿製菓・但馬寿 | 9,634 | 10,427 | 792 | 1,065 | 1,229 | 164 |
| 販売子会社 | 5,119 | 5,518 | 398 | 376 | 409 | 32 |
| 九十九島グループ | 3,287 | 3,319 | 32 | △130 | △213 | △82 |
| その他 | 277 | 339 | 61 | △75 | △52 | 22 |
| 小計 | 37,971 | 42,993 | 5,022 | 3,293 | 4,218 | 925 |
| (調整額) | △5,434 | △5,608 | △173 | 553 | 793 | 239 |
| 合計 | 32,536 | 37,385 | 4,849 | 3,847 | 5,012 | 1,164 |
1)ケイシイシイ
「ルタオ」ブランドを擁するケイシイシイは、商品面では、主力商品の販売強化に加え、新商品「テノワール」の拡販に注力いたしました。売上面では、道内店舗及びインバウンド対策として注力いたしております国際線ターミナル免税エリアでの売上が好調に推移いたしました。また、平成30年6月に誕生20周年を迎える「ルタオ」は、平成29年12月に小樽洋菓子舗ルタオ本店の売場改装を行い、ブランド価値の向上を図りました。生産面では、焼菓子ラインの拡張など生産能力の向上を図りました。その結果、売上高は11,841百万円(前期比14.1%増)となり、営業利益は1,657百万円(前期比14.6%増)となりました。
2)シュクレイ
シュクレイは、フランセとの統合メリットを最大限発揮させるべく、生産面において、製造ラインの新設及び改修を行い、商品の一部をグループ間仕入から自社工場生産への切り替えを図りました。物流面では、物流機能の集約による効率化及び能力の向上を図るため、平成30年1月に物流拠点の移転を実施いたしました。売上面では、「フランセ」ブランドの再構築を図り、販売チャネルの絞り込みによる減収があった一方、主力ブランドは、認知度の向上などにより直営店、催事及び国際線ターミナル免税エリアでの売上が好調に推移した結果、シュクレイ全体では大幅な増収となりました。また、新規出店では、平成29年12月に「東京ミルクチーズ工場」の新業態店「Cow Cow Kitchen」をEQUiA北千住に出店するなど4店の出店を実施いたしました。その結果、売上高は11,546百万円(前期比24.5%増)、営業利益は1,187百万円(前期比94.3%増)となりました。
3)寿製菓・但馬寿
寿製菓・但馬寿は、売上面では、焼菓子類を中心にグループ向け及び代理店向けの売上が好調に推移いたしました。また、自社ブランドの取り組みでは、発売50周年を迎えた銘菓「因幡の白うさぎ」の販売強化や「カノザ」ブランドでの催事展開に注力いたしました。生産面では、本社工場において食品安全マネジメントに関する国際規格ISO22000の取得による品質管理の向上に努め、また、新たな製造ラインの設置及び設備導入などにより、増産体制の構築及び製品ラインナップの充実を図りました。その結果、売上高は10,427百万円(前期比8.2%増)となり、営業利益は1,229百万円(前期比15.4%増)となりました。
4)販売子会社
販売子会社は、駅、空港、SA・PAなど交通拠点チャネルを中心に、新製品及び主力商品のコーナー化展開を推進し、堅調に推移いたしました。主な地域別では、東海地区で主力商品「小倉トーストラングドシャ」の強化、関西地区では、インバウンド対策の強化や「大阪いかせんべい」及び「神戸メルスィーユ」などの新商品の発売、福岡地区では「まっかな苺シリーズ」による売場拡大などに注力いたしました。その結果、売上高は5,518百万円(前期比7.8%増)、営業利益は409百万円(前期比8.7%増)となりました。
5)九十九島グループ
九十九島グループは、売上面では、長崎・佐世保地区が熊本地震の影響による低迷から回復基調にある一方、福岡地区が福岡空港の改装工事に伴う売場縮小などにより苦戦いたしました。フレンチトースト専門店「Ivorish(アイボリッシュ)」は、平成29年10月に初となるギフトショップ「Ivorish東京ソラマチ店」をオープンし、また、新商品「フレンチトーストクッキー」を発売するなど、ブランドの認知度向上に注力いたしました。その結果、売上高は3,319百万円(前期比1.0%増)、営業損失は213百万円(前期は営業損失130百万円)となりました。
6)その他
その他は、損害保険代理業、健康食品事業、海外(台湾)における菓子事業が含まれており、売上高は339百万円(前期比22.3%増)、営業損失は52百万円(前期は営業損失75百万円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ1,197百万円増加し、4,748百万円(前期比33.7%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、4,157百万円(前期比35.4%増)となりました。
主な要因は、税金等調整前当期純利益が5,035百万円となり、非資金項目であります減価償却費が1,049百万円となったことによる増加要因があった一方、売上債権の増減額が△538百万円、たな卸資産の増減額が△249百万円、法人税等の支払額が△1,586百万円となったことによる減少要因によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,852百万円(前期比91.6%増)となりました。
主な要因は、有形固定資産の売却による収入が303百万円となったことによる増加要因があった一方、有形固定資産の取得による支出が1,927百万円、敷金及び保証金の差入による支出が121百万円となったことによる減少要因によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,107百万円(前期比38.8%減)となりました。
主な要因は、長期借入金の返済による支出318百万円及び配当金の支払額777百万円などの減少要因によります。
(2) 生産、受注及び販売の状況
①生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| ケイシイシイ(千円) | 12,564,895 | 117.0 |
| シュクレイ(千円)(注)3 | 7,547,286 | 195.1 |
| 寿製菓・但馬寿(千円) | 13,491,295 | 115.4 |
| 九十九島グループ(千円) | 2,789,174 | 91.2 |
| 合計(千円) | 36,392,650 | 124.0 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.平成29年4月1日付けで実施した連結子会社間の吸収合併に伴い、従来、報告セグメントとしておりました「フランセ」を当連結会計年度より「シュクレイ」に統合いたしており、「シュクレイ」の前年同期比は変更後の区分により作成した数値を使用しております。また、当該セグメントの生産実績の著しい増加は、当該セグメントの売上の増加及びグループ会社より仕入れておりました商品の一部を内製化したことなどによります。
②受注状況
当社グループは、基本的に販売計画に基づいた見込生産を行っているため、記載を省略しております。
③販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| ケイシイシイ(千円) | 11,841,476 | 114.1 |
| シュクレイ(千円) | 11,546,804 | 124.5 |
| 寿製菓・但馬寿(千円) | 10,427,628 | 108.2 |
| 販売子会社(千円) | 5,518,488 | 107.8 |
| 九十九島グループ(千円) | 3,319,273 | 101.0 |
| 報告セグメント計(千円) | 42,653,669 | 113.2 |
| その他(千円) | 339,890 | 122.3 |
| セグメント間の内部売上高又は振替高 | △5,608,245 | 103.2 |
| 合計(千円) | 37,385,314 | 114.9 |
(注) 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。具体的には、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、22,276百万円となり前連結会計年度末と比べ2,776百万円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金の増加(1,197百万円)、受取手形及び売掛金の増加(537百万円)、建物及び構築物(純額)の増加(498百万円)、機械装置及び運搬具(純額)の増加(392百万円)などによるものです。
(負債)
負債は、6,805百万円となり前連結会計年度末と比べ39百万円増加いたしました。主な要因は、長期借入金の減少(260百万円)、未払金の増加(240百万円)、退職給付に係る負債の増加(127百万円)、1年以内返済予定の長期借入金の減少(57百万円)などによるものです。
(純資産)
純資産は、15,471百万円となり前連結会計年度末と比べ2,737百万円増加いたしました。
主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益計上による増加(3,533百万円)及び配当金の支払いによる減少(777百万円)などによるものです。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ4.2ポイント増加し69.5%となりました。
③当連結会計年度の経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、重点施策であります駅・空港などでのインバウンド対策、シュクレイを中心とした首都圏でのWSR化展開の推進などにより、前連結会計年度に比べ、4,849百万円増加し、37,385百万円(前期比14.9%増)となりました。
また、各セグメントの売上高の状況は、「(1)業績等の概要 ①経営成績に関する分析」に記載しております。
(売上総利益率)
売上総利益率は、合理化設備の導入など生産性の工場により売上原価率が減少した結果、前連結会計年度に比べ0.9ポイント増加の56.9%となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ1,899百万円増加し、16,266百万円(前期比13.2%増)となりました。これは主に、増収に伴う人件費及び地代家賃の増加によるものであります。また、対売上高比率は、前連結会計年度に比べ0.7ポイント減少し43.5%となりました。
(営業利益)
上記の結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ1,164百万円増加し、5,012百万円(前期比30.3%増)となりました。
また、セグメント別の営業利益の状況は、「(1)業績等の概要 ①経営成績に関する分析」に記載しております。
(経常利益)
主に営業利益の増加などにより、経常利益は、前連結会計年度に比べ1,150百万円増加し、5,049百万円(前期比29.5%増)となりました。その結果、売上高経常利益率は、前連結会計年度に比べ1.5ポイント増加の13.5%となりました。
なお、当社グループは売上高経常利益率を目標指標としており、当該指標の分析等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載しております。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等合計が前連結会計年度に比べ223百万円増加したものの、経常利益の増加などにより、前連結会計年度に比べ961百万円増加し、3,533百万円(前期比37.4%増)となりました。
④経営戦略の現状と見通し
今後の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果などを受けて、個人消費の持ち直しが続くことが期待されます。一方で、お客様の消費活動の多様化が進み、また、業種・業態を超えた競争の激化や物流コストの上昇などにより、引き続き厳しい経営環境が続くものと予想されます。
このような環境の中、当社グループは、『超絶 WSR!!』を2018年経営スローガンに掲げ、『超現場主義の徹底実践』を実践テーマに、お客様により一層喜んでいただける魅力溢れる商品及びサービスの提供に努めてまいります。また、製造ライン、店舗、営業部門の現場長中心の経営スタイルを一段と高め、商品力、販売力・営業力、売場力のレベルアップに引き続き注力してまいります。更に、当面の重点施策であります「インバウンド対策の強化」、「海外展開」、「首都圏でのWSR化展開の推進」、「プレミアム・ギフトスイーツの創造と育成」の遂行にスピード感をもって取り組み、持続的な成長を目指してまいります。
生産面に関しましては、食品の安心・安全を第一に、品質の一層の向上及び生産性の向上による製造採算の改善に対処してまいります。
人事面に関しましては、当社グループは人財の確保と育成が持続的成長の源泉であり、現場力の向上を図るうえで重要なファクターであると認識しており、一層の強化に努めてまいります。
⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金及び設備資金については、主として自己資金及び金融機関からの借入金により充当いたしております。当連結会計年度末における有利子負債の残高は、698百万円であり、前連結会計年度末と比較して321百万円減少しております。また、現金及び現金同等物の残高は4,748百万円となっており、十分な流動性を確保しております。
また、複数の金融機関と融資枠を設定することで、将来の事業活動のための手元流動性の確保に努めております。
なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)業績等の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。