有価証券報告書-第67期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
①経営成績に関する分析
当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境は、緩やかな回復基調で推移した一方で、個人消費は先行き不透明な状況が続きました。また、業種・業態を超えた競争の激化や物流コストの上昇に加え、全国各地で観測された豪雨や記録的な猛暑、大型台風の上陸や地震発生などの自然災害により、経営成績面においてマイナス影響を受けるなど、厳しさが増す環境下で推移いたしました。
このような環境の中、当社グループは、『超絶 WSR!!(※)』を2018年の経営スローガンに掲げ、『超現場主義の徹底実践』をテーマに、お客様により一層喜んでいただける魅力溢れる商品及びサービスの提供に努めてまいりました。また、製造ライン、店舗、営業部門の現場中心の経営スタイルを一段と高め、商品力、販売力・営業力、売場力のレベルアップに引き続き注力してまいりました。更に、当面の重点施策であります「インバウンド対策の強化」、「海外展開(海外における事業モデルの構築)」、「首都圏でのWSR化展開の推進」、「プレミアム・ギフトスイーツの創造と育成」の施策遂行に対処してまいりました。店舗展開では、顧客層の拡大に向け、物販とカフェ・工房を一体化したハイブリッド型店舗の出店強化に取り組みました。
この結果、当連結会計年度の売上高は、40,768百万円(前期比9.1%増)となり、8期連続で過去最高売上を更新いたしました。利益面におきましても、営業利益は5,975百万円(前期比19.2%増)、経常利益は6,012百万円(前期比19.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,972百万円(前期比12.4%増)となり、ともに過去最高益を更新いたしました。
※ WSR(ダブルエスアール)とは、グループ経営基本方針として2015年に掲げた経営スローガン『ワールド サプライジング リゾート(World Surprising Resort)宣言』の略称であり、商品・店舗・接客・営業活動など、あらゆるビジネスのシーンで「世界へ、ありえないほどの驚きの、非日常(超感動)を提供する」という意味が込められています。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
1)シュクレイ
シュクレイは、売上面では「東京ミルクチーズ工場」、「ザ・メープルマニア」、「フランセ」、「バターバトラー」など主力ブランドの更なる認知度向上を図るため、既存店舗の強化、新規出店及びリロケーション、催事、卸展開を推進したことにより好調に推移いたしました。また、新規出店では、昨年6月に「フランセ」表参道本店の設置、同年12月には焼きたてのワッフルを提供するハイブリッド型店舗「メープルダイナーバイザ・メープルマニア」小田急新宿ミロード店など計10店舗の出店を行いました。利益面におきましても、増収効果に加え、生産効率の改善が図られ、売上総利益率は前期に比べ4.7ポイント増加いたしました。その結果、売上高は13,860百万円(前期比20.0%増)、営業利益は2,089百万円(前期比76.0%増)となりました。
2)ケイシイシイ
ケイシイシイは、「小樽洋菓子舗ルタオ」の20周年キャンペーン展開及び新ブランド展開などに注力いたしました。新規出店では、昨年4月にルタオ本店前に「デニルタオ」、同年6月に「フワトロワ」阪急うめだ本店、同年10月に「グッドモーニングテーブル」髙島屋大阪店、同年11月に「ナウオンチーズ」ルミネ新宿店をそれぞれ出店し、海外展開では中国・上海に「ルタオ」を出店いたしました。経営成績面では、道内店舗や国際線ターミナル免税エリアでの販売が好調に推移した一方、生産移管に伴うグループ向け売上の減少や物流コストの増加、昨年9月に発生しました北海道胆振東部地震のマイナス影響を受けた結果、売上高は12,011百万円(前期比1.4%増)となり、営業利益は1,552百万円(前期比6.3%減)となりました。
3)寿製菓・但馬寿
寿製菓・但馬寿は、グループ各社及び代理店との連携強化を図り、主力商品及び「サンドクッキー」などの新商品の育成に注力いたしました。地元山陰地区では、昨年9月、出雲大社神門通りに「カノザ」大社店をオープンいたしました。売上面では、代理店向け売上が増加した一方、グループ全体における製造キャパシティ拡大の観点から、グループ向け生産の一部を他のグループ製造拠点に移管した影響により、グループ向け売上が減少いたしました。その結果、売上高は10,079百万円(前期比3.3%減)となり、営業利益は1,073百万円(前期比12.7%減)となりました。
4)販売子会社
販売子会社は、駅、空港、SA・PAなど交通拠点チャネルを中心に、主力商品及び新商品の売場拡大、リロケーションなどの提案営業の強化に注力いたしました。新規出店では、関西地区において昨年4月に「コンディトライ神戸」神戸マルイ店、同年10月にJR京都駅にインショップ「本家佳長」亰店、東海地区では同年11月に伊勢神宮内宮前おはらい町通りに三重寿庵のインショップを出店いたしました。その結果、売上高は5,829百万円(前期比5.6%増)、営業利益は466百万円(前期比14.0%増)となりました。
5)九十九島グループ
九十九島グループは、早期の経営成績回復に向け、テーマパーク向けOEM生産の中止、製造ライン新設によるグループ向け売上の増大、ライン統合などによる工場採算の改善に注力いたしました。また、昨年6月に長崎空港内に「#99スイーツアベニュー」を新規出店し、同年10月にはカスタードスイーツ専門店「アイラブカスタード ヌフヌフ」博多デイトス店をリブランドオープンするなど、店舗展開を推進いたしました。更にフレンチトースト専門店「アイボリッシュ」は、催事展開を強化するとともに、新店では国内に2店の直営店、フランチャイズにより沖縄及び台湾・台中にそれぞれオープンするなど、事業拡大に努めました。その結果、売上高は3,759百万円(前期比13.3%増)、営業利益は119百万円(前期は営業損失213百万円)となりました。
6)その他
その他は、損害保険代理業、健康食品事業、海外(台湾)における菓子事業が含まれており、売上高は321百万円(前期比5.5%減)となり、営業損失は91百万円(前期は営業損失52百万円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ910百万円増加し、5,659百万円(前期比19.2%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、4,697百万円(前期比13.0%増)となりました。
主な要因は、税金等調整前当期純利益が5,907百万円となり、非資金項目であります減価償却費が1,233百万円となったことによる増加要因があった一方、売上債権の増減額が△747百万円、たな卸資産の増減額が△455百万円、法人税等の支払額が1,689百万円となったことによる減少要因によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2,433百万円(前期比31.4%増)となりました。
主な要因は、有形固定資産の取得による支出が2,238百万円となったことによる減少要因によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,352百万円(前期比22.1%増)となりました。
主な要因は、長期借入金の返済による支出260百万円及び配当金の支払額1,089百万円などの減少要因によります。
(2) 生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
②受注実績
当社グループは、基本的に販売計画に基づいた見込生産を行っているため、記載を省略しております。
③販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。具体的には、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、25,953百万円となり前連結会計年度末と比べ3,676百万円増加いたしました。
主な要因は、現金及び預金の増加(910百万円)、受取手形及び売掛金の増加(766百万円)、製品及び商品の増加(427百万円)、建物及び構築物(純額)の増加(431百万円)などによるものです。
(負債)
負債は、7,659百万円となり前連結会計年度末と比べ853百万円増加いたしました。
主な要因は、未払法人税等の増加(425百万円)、未払金の増加(207百万円)、退職給付に係る負債の増加(189百万円)、支払手形及び買掛金の増加(137百万円)などによるものです。
(純資産)
純資産は、18,294百万円となり前連結会計年度末と比べ2,822百万円増加いたしました。
主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益計上による増加(3,972百万円)及び配当金の支払いによる減少(1,089百万円)などによるものです。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ1.0ポイント増加し70.5%となりました。
③当連結会計年度の経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、重点施策でありますインバウンド対策の強化、シュクレイを中心とした首都圏でのWSR化展開の推進などにより、前連結会計年度に比べ、3,383百万円増加し、40,768百万円(前期比9.1%増)となりました。
また、各セグメントの売上高の状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績に関する分析」に記載しております。
(売上総利益率)
売上総利益率は、設備投資による生産性の向上など売上原価率が減少した結果、前連結会計年度に比べ1.7ポイント増加の58.6%となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ1,640百万円増加し、17,906百万円(前期比10.1%増)となりました。これは主に、増収に伴う人件費及び地代家賃の増加並びに運賃の増加によるものであります。また、対売上高比率は、前連結会計年度に比べ0.4ポイント増加し43.9%となりました。
(営業利益)
上記の結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ963百万円増加し、5,975百万円(前期比19.2%増)となりました。
また、セグメント別の営業利益の状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績に関する分析」に記載しております。
(経常利益)
主に営業利益の増加などにより、経常利益は、前連結会計年度に比べ963百万円増加し、6,012百万円(前期比19.1%増)となりました。その結果、売上高経常利益率は、前連結会計年度に比べ1.2ポイント増加の14.7%となりました。
なお、当社グループは売上高経常利益率を目標指標としており、当該指標の分析等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載しております。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等合計が前連結会計年度に比べ433百万円増加したものの、経常利益の増加などにより、前連結会計年度に比べ438百万円増加し、3,972百万円(前期比12.4%増)となりました。
④経営戦略の現状と見通し
今後の見通しにつきましては、国内景気は緩やかに回復していくことが期待され、また、引き続き訪日観光客の増加が見込まれます。一方で、本年10月に予定されている消費税率引き上げによる消費マインドの悪化懸念に加え、人口減少と高齢化の進展による労働力不足や物流費などのコスト上昇もあり、当社グループを取り巻く経営環境は、厳しさが増すものと予想されます。
このような環境の中、当社グループは、『超 超絶 WSR!!』を2019年の経営スローガンに掲げ、商品力、販売力・営業力、売場力のシンカによるブランド価値の向上、新ブランド・新業態・新商品開発による新たな価値の提供を推進することにより、基本ポリシーであります「熱狂的ファン創り」に邁進してまいります。また、重点施策として、「GTS(グレート・トランスフォーメーション・サクセス)(※)」、「インバウンド対策の強化」、「海外展開(海外における事業モデルの構築)」、「首都圏でのWSR化展開の推進」の4つのテーマを具体的な施策に落とし込み、スピード感を持って取り組んでまいります。
製造面に関しましては、食品の安心・安全への消費者の関心は一層高まっており、品質及び衛生管理の一層の強化を図ります。また、引き続き、増産体制の構築及び生産性の向上による製造採算の改善に対処してまいります。管理面に関しましては、従業員採用及び育成強化に努めるとともに、コンプライアンスの一層の徹底に対処してまいります。
※「GTS」とは、『Great・Transformation・Success』=「大転換による成功」を意味し、スピードとエネルギーを象徴する言語として命名しております。
⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金及び設備資金については、主として自己資金及び金融機関からの借入金により充当いたしております。当連結会計年度末における有利子負債の残高は、432百万円であり、前連結会計年度末と比較して260百万円減少しております。また、現金及び現金同等物の残高は5,659百万円となっており、十分な流動性を確保しております。
また、複数の金融機関と融資枠を設定することで、将来の事業活動のための手元流動性の確保に努めております。
なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
①経営成績に関する分析
当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境は、緩やかな回復基調で推移した一方で、個人消費は先行き不透明な状況が続きました。また、業種・業態を超えた競争の激化や物流コストの上昇に加え、全国各地で観測された豪雨や記録的な猛暑、大型台風の上陸や地震発生などの自然災害により、経営成績面においてマイナス影響を受けるなど、厳しさが増す環境下で推移いたしました。
このような環境の中、当社グループは、『超絶 WSR!!(※)』を2018年の経営スローガンに掲げ、『超現場主義の徹底実践』をテーマに、お客様により一層喜んでいただける魅力溢れる商品及びサービスの提供に努めてまいりました。また、製造ライン、店舗、営業部門の現場中心の経営スタイルを一段と高め、商品力、販売力・営業力、売場力のレベルアップに引き続き注力してまいりました。更に、当面の重点施策であります「インバウンド対策の強化」、「海外展開(海外における事業モデルの構築)」、「首都圏でのWSR化展開の推進」、「プレミアム・ギフトスイーツの創造と育成」の施策遂行に対処してまいりました。店舗展開では、顧客層の拡大に向け、物販とカフェ・工房を一体化したハイブリッド型店舗の出店強化に取り組みました。
この結果、当連結会計年度の売上高は、40,768百万円(前期比9.1%増)となり、8期連続で過去最高売上を更新いたしました。利益面におきましても、営業利益は5,975百万円(前期比19.2%増)、経常利益は6,012百万円(前期比19.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,972百万円(前期比12.4%増)となり、ともに過去最高益を更新いたしました。
※ WSR(ダブルエスアール)とは、グループ経営基本方針として2015年に掲げた経営スローガン『ワールド サプライジング リゾート(World Surprising Resort)宣言』の略称であり、商品・店舗・接客・営業活動など、あらゆるビジネスのシーンで「世界へ、ありえないほどの驚きの、非日常(超感動)を提供する」という意味が込められています。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
| 区分 | 売上高 | 営業利益 | ||||
| 前連結 会計年度 (百万円) | 当連結 会計年度 (百万円) | 増減 (百万円) | 前連結 会計年度 (百万円) | 当連結 会計年度 (百万円) | 増減 (百万円) | |
| シュクレイ | 11,546 | 13,860 | 2,313 | 1,187 | 2,089 | 902 |
| ケイシイシイ | 11,841 | 12,011 | 170 | 1,657 | 1,552 | △104 |
| 寿製菓・但馬寿 | 10,427 | 10,079 | △347 | 1,229 | 1,073 | △156 |
| 販売子会社 | 5,518 | 5,829 | 310 | 409 | 466 | 57 |
| 九十九島グループ | 3,319 | 3,759 | 440 | △213 | 119 | 332 |
| その他 | 339 | 321 | △18 | △52 | △91 | △38 |
| 小計 | 42,993 | 45,861 | 2,868 | 4,218 | 5,210 | 992 |
| (調整額) | △5,608 | △5,092 | 515 | 793 | 765 | △28 |
| 合計 | 37,385 | 40,768 | 3,383 | 5,012 | 5,975 | 963 |
1)シュクレイ
シュクレイは、売上面では「東京ミルクチーズ工場」、「ザ・メープルマニア」、「フランセ」、「バターバトラー」など主力ブランドの更なる認知度向上を図るため、既存店舗の強化、新規出店及びリロケーション、催事、卸展開を推進したことにより好調に推移いたしました。また、新規出店では、昨年6月に「フランセ」表参道本店の設置、同年12月には焼きたてのワッフルを提供するハイブリッド型店舗「メープルダイナーバイザ・メープルマニア」小田急新宿ミロード店など計10店舗の出店を行いました。利益面におきましても、増収効果に加え、生産効率の改善が図られ、売上総利益率は前期に比べ4.7ポイント増加いたしました。その結果、売上高は13,860百万円(前期比20.0%増)、営業利益は2,089百万円(前期比76.0%増)となりました。
2)ケイシイシイ
ケイシイシイは、「小樽洋菓子舗ルタオ」の20周年キャンペーン展開及び新ブランド展開などに注力いたしました。新規出店では、昨年4月にルタオ本店前に「デニルタオ」、同年6月に「フワトロワ」阪急うめだ本店、同年10月に「グッドモーニングテーブル」髙島屋大阪店、同年11月に「ナウオンチーズ」ルミネ新宿店をそれぞれ出店し、海外展開では中国・上海に「ルタオ」を出店いたしました。経営成績面では、道内店舗や国際線ターミナル免税エリアでの販売が好調に推移した一方、生産移管に伴うグループ向け売上の減少や物流コストの増加、昨年9月に発生しました北海道胆振東部地震のマイナス影響を受けた結果、売上高は12,011百万円(前期比1.4%増)となり、営業利益は1,552百万円(前期比6.3%減)となりました。
3)寿製菓・但馬寿
寿製菓・但馬寿は、グループ各社及び代理店との連携強化を図り、主力商品及び「サンドクッキー」などの新商品の育成に注力いたしました。地元山陰地区では、昨年9月、出雲大社神門通りに「カノザ」大社店をオープンいたしました。売上面では、代理店向け売上が増加した一方、グループ全体における製造キャパシティ拡大の観点から、グループ向け生産の一部を他のグループ製造拠点に移管した影響により、グループ向け売上が減少いたしました。その結果、売上高は10,079百万円(前期比3.3%減)となり、営業利益は1,073百万円(前期比12.7%減)となりました。
4)販売子会社
販売子会社は、駅、空港、SA・PAなど交通拠点チャネルを中心に、主力商品及び新商品の売場拡大、リロケーションなどの提案営業の強化に注力いたしました。新規出店では、関西地区において昨年4月に「コンディトライ神戸」神戸マルイ店、同年10月にJR京都駅にインショップ「本家佳長」亰店、東海地区では同年11月に伊勢神宮内宮前おはらい町通りに三重寿庵のインショップを出店いたしました。その結果、売上高は5,829百万円(前期比5.6%増)、営業利益は466百万円(前期比14.0%増)となりました。
5)九十九島グループ
九十九島グループは、早期の経営成績回復に向け、テーマパーク向けOEM生産の中止、製造ライン新設によるグループ向け売上の増大、ライン統合などによる工場採算の改善に注力いたしました。また、昨年6月に長崎空港内に「#99スイーツアベニュー」を新規出店し、同年10月にはカスタードスイーツ専門店「アイラブカスタード ヌフヌフ」博多デイトス店をリブランドオープンするなど、店舗展開を推進いたしました。更にフレンチトースト専門店「アイボリッシュ」は、催事展開を強化するとともに、新店では国内に2店の直営店、フランチャイズにより沖縄及び台湾・台中にそれぞれオープンするなど、事業拡大に努めました。その結果、売上高は3,759百万円(前期比13.3%増)、営業利益は119百万円(前期は営業損失213百万円)となりました。
6)その他
その他は、損害保険代理業、健康食品事業、海外(台湾)における菓子事業が含まれており、売上高は321百万円(前期比5.5%減)となり、営業損失は91百万円(前期は営業損失52百万円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ910百万円増加し、5,659百万円(前期比19.2%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、4,697百万円(前期比13.0%増)となりました。
主な要因は、税金等調整前当期純利益が5,907百万円となり、非資金項目であります減価償却費が1,233百万円となったことによる増加要因があった一方、売上債権の増減額が△747百万円、たな卸資産の増減額が△455百万円、法人税等の支払額が1,689百万円となったことによる減少要因によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2,433百万円(前期比31.4%増)となりました。
主な要因は、有形固定資産の取得による支出が2,238百万円となったことによる減少要因によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,352百万円(前期比22.1%増)となりました。
主な要因は、長期借入金の返済による支出260百万円及び配当金の支払額1,089百万円などの減少要因によります。
(2) 生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
| シュクレイ(千円) | 11,060,808 | 146.6 |
| ケイシイシイ(千円) | 11,050,510 | 87.9 |
| 寿製菓・但馬寿(千円) | 10,965,709 | 81.3 |
| 九十九島グループ(千円) | 3,901,985 | 139.9 |
| 合計(千円) | 36,979,012 | 101.6 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
②受注実績
当社グループは、基本的に販売計画に基づいた見込生産を行っているため、記載を省略しております。
③販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
| シュクレイ(千円) | 13,860,120 | 120.0 |
| ケイシイシイ(千円) | 12,011,843 | 101.4 |
| 寿製菓・但馬寿(千円) | 10,079,935 | 96.7 |
| 販売子会社(千円) | 5,829,240 | 105.6 |
| 九十九島グループ(千円) | 3,759,337 | 113.3 |
| 報告セグメント計(千円) | 45,540,475 | 106.8 |
| その他(千円) | 321,280 | 94.5 |
| セグメント間の内部売上高又は振替高 | △5,092,862 | △90.8 |
| 合計(千円) | 40,768,893 | 109.1 |
(注) 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。具体的には、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、25,953百万円となり前連結会計年度末と比べ3,676百万円増加いたしました。
主な要因は、現金及び預金の増加(910百万円)、受取手形及び売掛金の増加(766百万円)、製品及び商品の増加(427百万円)、建物及び構築物(純額)の増加(431百万円)などによるものです。
(負債)
負債は、7,659百万円となり前連結会計年度末と比べ853百万円増加いたしました。
主な要因は、未払法人税等の増加(425百万円)、未払金の増加(207百万円)、退職給付に係る負債の増加(189百万円)、支払手形及び買掛金の増加(137百万円)などによるものです。
(純資産)
純資産は、18,294百万円となり前連結会計年度末と比べ2,822百万円増加いたしました。
主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益計上による増加(3,972百万円)及び配当金の支払いによる減少(1,089百万円)などによるものです。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ1.0ポイント増加し70.5%となりました。
③当連結会計年度の経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、重点施策でありますインバウンド対策の強化、シュクレイを中心とした首都圏でのWSR化展開の推進などにより、前連結会計年度に比べ、3,383百万円増加し、40,768百万円(前期比9.1%増)となりました。
また、各セグメントの売上高の状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績に関する分析」に記載しております。
(売上総利益率)
売上総利益率は、設備投資による生産性の向上など売上原価率が減少した結果、前連結会計年度に比べ1.7ポイント増加の58.6%となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ1,640百万円増加し、17,906百万円(前期比10.1%増)となりました。これは主に、増収に伴う人件費及び地代家賃の増加並びに運賃の増加によるものであります。また、対売上高比率は、前連結会計年度に比べ0.4ポイント増加し43.9%となりました。
(営業利益)
上記の結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ963百万円増加し、5,975百万円(前期比19.2%増)となりました。
また、セグメント別の営業利益の状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績に関する分析」に記載しております。
(経常利益)
主に営業利益の増加などにより、経常利益は、前連結会計年度に比べ963百万円増加し、6,012百万円(前期比19.1%増)となりました。その結果、売上高経常利益率は、前連結会計年度に比べ1.2ポイント増加の14.7%となりました。
なお、当社グループは売上高経常利益率を目標指標としており、当該指標の分析等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載しております。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等合計が前連結会計年度に比べ433百万円増加したものの、経常利益の増加などにより、前連結会計年度に比べ438百万円増加し、3,972百万円(前期比12.4%増)となりました。
④経営戦略の現状と見通し
今後の見通しにつきましては、国内景気は緩やかに回復していくことが期待され、また、引き続き訪日観光客の増加が見込まれます。一方で、本年10月に予定されている消費税率引き上げによる消費マインドの悪化懸念に加え、人口減少と高齢化の進展による労働力不足や物流費などのコスト上昇もあり、当社グループを取り巻く経営環境は、厳しさが増すものと予想されます。
このような環境の中、当社グループは、『超 超絶 WSR!!』を2019年の経営スローガンに掲げ、商品力、販売力・営業力、売場力のシンカによるブランド価値の向上、新ブランド・新業態・新商品開発による新たな価値の提供を推進することにより、基本ポリシーであります「熱狂的ファン創り」に邁進してまいります。また、重点施策として、「GTS(グレート・トランスフォーメーション・サクセス)(※)」、「インバウンド対策の強化」、「海外展開(海外における事業モデルの構築)」、「首都圏でのWSR化展開の推進」の4つのテーマを具体的な施策に落とし込み、スピード感を持って取り組んでまいります。
製造面に関しましては、食品の安心・安全への消費者の関心は一層高まっており、品質及び衛生管理の一層の強化を図ります。また、引き続き、増産体制の構築及び生産性の向上による製造採算の改善に対処してまいります。管理面に関しましては、従業員採用及び育成強化に努めるとともに、コンプライアンスの一層の徹底に対処してまいります。
※「GTS」とは、『Great・Transformation・Success』=「大転換による成功」を意味し、スピードとエネルギーを象徴する言語として命名しております。
⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金及び設備資金については、主として自己資金及び金融機関からの借入金により充当いたしております。当連結会計年度末における有利子負債の残高は、432百万円であり、前連結会計年度末と比較して260百万円減少しております。また、現金及び現金同等物の残高は5,659百万円となっており、十分な流動性を確保しております。
また、複数の金融機関と融資枠を設定することで、将来の事業活動のための手元流動性の確保に努めております。
なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。