訂正有価証券報告書-第79期(平成26年10月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2016/02/09 11:30
【資料】
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【項目】
130項目

研究開発活動

当社グループは、豊かで健康的な生活を求める消費者ニーズに応えるため、長年培った発酵技術を生かして、安全、安心、健康な食品を適正な価格で提供することを、研究開発活動の基本コンセプトとしております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は38百万円であります。
当連結会計年度のセグメント別の研究開発活動を示すと、次のとおりであります。
食品類・酒類事業
当連結会計年度における当事業の研究開発費は38百万円であります。主な内容は以下のとおりです。
・醤油、調味料部門
ISO9001:2008年版の品質管理システムに基づく、厳密な品質管理、衛生管理及び工程管理を行うとともに、お客様のニーズに基づいた新商品開発を行いました。平成27年4月に厚生労働省が食事摂取基準を改定し、食塩が高血圧予防の観点から男女とも値を低めに変更されました。市場でも引続き減塩が求められていることから、減塩技術を利用した、たまりしょうゆで食塩50%カットした「特選減塩さしみたまり」と、国の有形文化財に指定されている小豆島工場の天然醸造蔵で仕込んだしょうゆを食塩50%カットした「天然醸造木桶仕込み減塩しょうゆ」を使いやすさで好評を得ている密封ボトルにて商品化しました。フライパンで簡単に調理ができるミニボトルシリーズでは、昨今の健康志向を受け、化学調味料を無添加でもおいしく食べられるたれの開発を行い、「しょうが焼のたれ」「てり焼のたれ」「豚丼のたれ」「焼いておいしいみそだれ」のリニューアルと、新たな商品として「オイスター醤油だれ」の開発、発売しました。
・漬物部門
忠勇ブランドの新商品としては、春夏の季節限定商品で氷を入れて冷して飲む「ロックで飲む無加糖あまざけ」(フェカリス乳酸菌入り)等を開発、発売しました。
・酒類部門
清酒では、今期で創業350周年をむかえたことから、「350周年記念限定酒大吟醸」を発売、また、名古屋大学、愛知県と共同でさくら酵母の開発を行い、白ワインのように甘酸っぱい風味の純米酒「AR4」の開発、発売しました。酒類部門全体として、引き続きより高品質な特定名称酒へのボリュームスイッチを目標として取り組んでいます。
・健康食品及び飲料部門
福井県の越前山系を源流とするナチュラルミネラルウォーターを使用した、独自性のあるより良い商品の研究開発、商品化、市場拡大に取り組んでおります。福井県産の原料を中心に北陸伝統のおいしいお茶の開発をめざし、「越前緑茶」「越前玄米茶」のリニューアル等の開発、発売しました。
・研究開発部門
産学官共同研究事業では、名古屋大学、あいち産業科学技術総合センター、鳴海製陶㈱等の外部機関・企業と共同で「醸造酒用タンパク質除去剤」「発酵食品用フィチン、タンパク質除去剤」の研究テーマを実施しています。
「醸造酒用タンパク質除去剤」においては、「セラミックスを活用した清酒の賞味期限延長技術の開発」のテーマで、平成27年5月に「平成27年度新あいち創造研究開発補助金」に採択され、実用化研究を実施しています。
「発酵食品用フィチン、タンパク質除去剤」においては、「フィチン、タンパク質吸着性セラミックスを活用した高品質発酵食品の事業化試験」のテーマで、平成27年6月に「公益財団法人科学技術交流財団 平成27年度育成試験」に採択され、実用化研究を実施しています。
なお、当連結会計年度における報告セグメントに含まれない「その他」の研究開発費は0百万円であります。