四半期報告書-第138期第1四半期(平成27年4月1日-平成27年6月30日)

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2015/08/07 13:31
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当第1四半期連結会計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。詳細は、「第4 経理の状況
1 四半期連結財務諸表 注記事項 (会計方針の変更)」をご参照ください。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間における世界経済は、米国では景気はこのところ弱めの動きも見られますが回復が続き、欧州では景気は持ち直しの動きがみられたものの、新興国における経済成長の鈍化の影響もあり、全体としては緩やかな回復となりました。
わが国経済は、雇用環境の改善がすすみ、個人消費や設備投資等に持ち直しの動きがみられ、景気は緩やかな回復が続いています。
このような環境下にありまして、味の素グループは、2014-2016中期経営計画において、「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」を目指し、「スペシャリティ」の追求による「成長ドライバーの展開」、「更なる事業構造強化」、その土台となる「経営基盤の進化」に取り組んでまいりました。
当第1四半期連結累計期間の売上高は、調味料・加工食品(海外)の現地通貨ベースでの売上げの伸長、動物栄養の増収や平成26年11月5日に全持分を取得した米国の冷凍食品の製造・販売会社であるウィンザー・クオリティ・ホールディングス社(現、味の素ウィンザー社。以下、ウィンザー社)及び平成27年4月23日に株式を取得した味の素ゼネラルフーヅ㈱(以下、AGF)の連結子会社化等により、前年同期を646億円上回る2,922億円(前年同期比128.4%)となりました。同営業利益は、動物栄養や調味料・加工食品(海外)が大幅な増益となったことに加え、AGFの連結子会社化等により、前年同期を104億円上回る238億円(前年同期比178.8%)、同経常利益は前年同期を104億円上回る258億円(前年同期比167.2%)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別利益として、AGF株式について平成27年4月の追加取得以前から保有する持分を当該追加取得時の時価で再評価したことによる、評価差益(段階取得に係る差益)180億円を計上したこともあり、前年同期を215億円上回る325億円(前年同期比297.2%)となりました。
セグメント別の概況
セグメント別の業績は、次のとおりです。
なお、当第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
(単位:億円)
売上高前年同期増減前年同期比営業利益前年同期増減前年同期比
日本食品921253137.8%6215132.0%
海外食品1,172325138.5%10732143.2%
ライフサポート37649115.3%4642-
ヘルスケア31540114.8%2112249.9%
その他136△2285.9%02-
合計2,922646128.4%238104178.8%

(注) 国内外の食品加工業向け「アクティバ®」類及び天然系調味料は、日本食品セグメントに区分されておりま
す。また、国内外の食品加工業向け「味の素®」、核酸及び甘味料は、海外食品セグメントに区分されており
ます。
(日本食品セグメント)
日本食品セグメントの売上高は、冷凍食品の売上げが前年同期を下回ったものの、AGFの連結子会社化の影響に加え、調味料・加工食品(日本)の売上げが伸長したことにより、前年同期を253億円上回る921億円(前年同期比137.8%)となりました。営業利益は、冷凍食品の円安による輸入価格の上昇があったものの、AGFの連結子会社化等により、前年同期を15億円上回る62億円(前年同期比132.0%)となりました。
<調味料・加工食品(日本)>家庭用は、中華合わせ調味料「Cook Do®(クックドゥ)」等の売上げが前年同期を下回ったものの、トッピング入りサラダ用粉ドレッシング「Toss Sala®(トスサラ)」等の新製品や、テレビ広告と連動した販促活動を展開した「クノール®カップスープ」冷たい牛乳でつくるスープやチューブタイプのペースト中華調味料「Cook Do®(クックドゥ)」香味ペーストが前年同期を大幅に上回ったことなどに加え、「ほんだし®」等が好調に推移したことから、全体としては増収となりました。
業務用は、外食用製品の売上げは、米・肉等素材の食感を向上させたり、コクを引き出したりする機能型食品の伸長等により前年同期を上回り、食品用酵素製剤「アクティバ®」や天然系調味料も、国内外の販売が好調に推移したことにより、前年同期を上回ったため、全体としては増収となりました。
以上の結果、全体としては増収となりました。
<冷凍食品(日本)>家庭用は、夏の需要期に向け販促活動を強化した「ギョーザ」が前年同期を上回り、「やわらか若鶏から揚げ」の売上げが前年同期並みとなったものの、「エビシューマイ」や「エビ寄せフライ」等の売上げが前年同期を大きく下回ったことから、減収となりました。
業務用は、鶏肉類やデザート類等が前年同期を上回り、増収となりました。
以上の結果、全体としては減収となりました。
<コーヒー類>当第1四半期連結会計期間より、AGFを連結子会社化したことにより、同社のコーヒー類の売上げが日本食品セグメントに含まれております。
家庭用は、スティックタイプやレギュラータイプコーヒーの売上げが大幅に伸長し、インスタントコーヒーも好調に推移しました。
業務用は、大手需要家への売上げが大幅に増加しました。
(海外食品セグメント)
海外食品セグメントの売上高は、ウィンザー社の連結子会社化に加え、調味料・加工食品(海外)、加工用うま味調味料・甘味料の売上げが伸長したことにより、前年同期を325億円上回る1,172億円(前年同期比 138.5%)となりました。営業利益は、調味料・加工食品(海外)や加工用うま味調味料・甘味料の増収により、前年同期を32億円上回る107億円(前年同期比143.2%)となりました。
<調味料・加工食品(海外)>アジアでは、フィリピン、インドネシア、ベトナム、及びタイにおけるうま味調味料「味の素®」、インドネシアにおける風味調味料「Masako®(マサコ)」が大幅に増収になったことに加え、タイにおける風味調味料「RosDee®(ロッディー)」及び即席麺の売上げが前年同期を上回ったことや、為替の影響もあり、増収となりました。
米州では、ブラジルにおける風味調味料「Sazón®(サゾン)」等の現地通貨ベースでの売上げが前年同期を上回ったものの、為替の影響により、減収となりました。
欧州・アフリカでは、ポーランドにおける即席麺等の売上げが前年同期を上回ったものの、アフリカにおける「味の素®」の売上げが前年同期を下回ったこと等により、減収となりました。
以上の結果、全体として増収となりました。
<冷凍食品(海外)>ウィンザー社の連結子会社化に加え、北米において米飯や焼きそば等の麺類が大幅に伸長し、全体として大幅な増収となりました。
<加工用うま味調味料・甘味料>食品加工業向け「味の素®」は、国内外の販売価格が前年同期を上回ったことに加え、販売数量も国内外ともに増加したことから、増収となりました。
核酸は、国内の販売数量が増加したものの、海外の販売数量が前年同期を大幅に下回ったことから、減収となりました。
甘味料は、南米における粉末ジュース「Refresco MID®(リフレスコ ミッド)」は前年同期を下回りましたが、加工用アスパルテームの販売数量の伸長により、増収となりました。
以上の結果、全体として増収となりました。
(ライフサポートセグメント)
ライフサポートセグメントの売上高は、化成品が前年同期を下回ったものの、動物栄養の売上げが大幅に伸長し、前年同期を49億円上回る376億円(前年同期比115.3%)となりました。営業利益は、化成品が前年同期を下回ったものの、動物栄養が大幅な増益となったことから、前年同期を42億円上回る46億円(前年同期比-)となりました。
<動物栄養>リジンは、販売数量が前年同期を下回ったものの、販売価格は前年同期を上回ったため、増収となりました。一方、スレオニンは、販売数量が前年同期を上回ったことに加え、販売価格も前年同期を大幅に上回ったため、大幅な増収となり、トリプトファンは、販売数量、販売価格とも前年同期を下回ったものの、為替の影響もあり、前年同期並みの実績となりました。また、バリン等のスペシャリティ製品は前年同期並みの実績となりました。
以上の結果、全体として大幅な増収となりました。
<化成品>香粧品素材は、国内外ともに増収となったものの、コンピュータ用の層間絶縁フィルムの売上げは、前年同期を下回りました。
以上の結果、全体として減収となりました。
(ヘルスケアセグメント)
ヘルスケアセグメントの売上高は、医薬は減収となりましたが、製薬カスタムサービス、医薬用・食品用アミノ酸の売上げが伸長し、為替の影響もあり、前年同期を40億円上回る315億円(前年同期比114.8%)となりました。営業利益は、製薬カスタムサービス、医薬が増益となり、前年同期を12億円上回る21億円(前年同期比249.9%)となりました。
<アミノ酸>医薬用・食品用アミノ酸は、国内は大幅な減収となりましたが、海外の売上げが、為替の影響もあり大幅に伸長したことにより、全体として増収となりました。製薬カスタムサービスは、欧州や北米の売上げが伸長し、大幅な増収となりました。
以上の結果、全体として増収となりました。
<医薬>自社販売品は、後発品等の影響により、分岐鎖アミノ酸製剤「リーバクト®」が前年同期を下回ったものの、経口腸管洗浄剤「モビプレップ®」の売上げが前年同期を大きく上回ったこと等により、増収となりました。
提携販売品は、後発品や競合品の影響により、カルシウム拮抗降圧剤「アテレック®」の売上げが前年同期を大幅に下回り、減収となりました。
以上の結果、全体として減収となりました。
(その他)
その他の事業の売上高は、前年同期を22億円下回る136億円(前年同期比85.9%)となり、営業損益は前年同期を2億円上回り、黒字となりました。
(2)財政状態
当第1四半期末の総資産は、前期末の1兆2,550億円に対して611億円増加し、1兆3,162億円となりました。これは主として、当社が株式を追加取得したAGFを当第1四半期より連結したことによるものです。
負債残高は、前期末の5,116億円に対して243億円増加し、5,359億円となりました。なお、有利子負債残高はAGFの株式取得もあり、前期末に対して377億円増加し、2,493億円となりました。
純資産は、利益剰余金が増加し、前期末に対して367億円増加しました。純資産から非支配株主持分を引いた自己資本は、7,048億円となり、自己資本比率は53.5%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、276億円の収入(前年同期は229億円の収入)となりました。税金等調整前四半期純利益が433億円、減価償却費が124億円であった一方、資金の増減を伴わない段階取得に係る差益180億円の調整や、その他の営業活動によるキャッシュ・フローが支出となったこと等によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、396億円の支出(前年同期は100億円の支出)となりました。AGF株式の追加取得に伴う支出があったこと等によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、216億円の収入(前年同期は27億円の支出)となりました。AGF株式の追加取得に伴う長期借入金の増加による収入があったこと等によるものです。
以上の結果、当第1四半期末における現金及び現金同等物の残高は、1,729億円(前年同期末残高は 1,399億円)となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
<2014-2016 中期経営計画の推進>2014-2016中期経営計画において、「スペシャリティ」の追求による「成長ドライバーの展開」と「更なる事業構造強化」に取組み、「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」を目指してまいります。すなわち、当社独自の技術と、顧客機会を発見し価値を創造する力の融合から生み出す他社や既存のものにはない「スペシャリティ」の追求を計画推進の鍵として、グローバル成長とR&Dのリーダーシップによる「成長ドライバーの展開」と、バルク事業のスペシャリティ化と資本効率の更なる向上を軸とした「更なる事業構造強化」を追求するとともに、土台となる「経営基盤の進化」にも取り組みます。
「成長ドライバーの展開」
① グローバル成長
日本においては、個別化・多様化するお客様向けに価値を創造し続け、安定成長を実現します。
海外においては、既に強い事業基盤があるタイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン、ブラジルを中核に据え、中東、アフリカ等の開拓も合わせ、中間所得層の拡大や食生活・流通の近代化を事業機会ととらえ飛躍的な成長を目指します。
平成26年11月に買収した米国のウィンザー・クオリティ・ホールディングス社(現、味の素ウィンザー社)のマーケティング力、全米に広がる生産拠点・流通ネットワーク及び営業力と味の素グループの現地に適合した製品の開発力及び生産技術を融合することで、北米の日本食・アジア食の冷凍食品市場での更なる成長を推進します。また、本年4月に株式を取得し連結子会社化した味の素ゼネラルフーヅ株式会社との協業を進め、粉末加工製品という共通軸を梃に新製品開発や生産面でのシナジーを創出していきます。
② R&Dのリーダーシップ
「世界一の調味料技術」により「おいしさ」の解明と設計をさらに深化させ、より多くの消費者に届けるとともに、「独自の先端バイオ」の技術を活かし、高機能バイオ新素材の開発や低資源利用発酵の推進、再生医療向け培地やアミノインデックス技術による診断事業等につなげ、成長を牽引していきます。
「更なる事業構造強化」
① スペシャリティ化
構造に課題の残る事業について、事業の付加価値を高める「スペシャリティ化」を進めます。具体的には、バルク事業では、動物栄養事業における乳牛用リジン製剤「AjiPro®―L」等の高付加価値素材の割合を高め、加工用うま味調味料事業における呈味物質及び甘味料事業における新規甘味料と複数素材の組合せ等により、リテール製品比率を高めていきます。加えて、バルク事業では低資源利用発酵技術の導入等によるコスト競争力強化を図ります。医薬事業では、積極的な外部連携により、消化器系疾患の領域等においてパイプラインを強化するとともにコストダウンを推進いたします。
② 資本効率の更なる向上
事業ごとのバリューチェーンについて、外部委託を柔軟に活用する一方、重要なものを内製化し、付加価値の高いものに注力することで資産効率を高め、また、需要に応じてグローバルに最適な供給体制を構築することで、ROE(株主資本利益率)や株主価値の更なる向上を目指します。
「経営基盤の進化」
海外での飛躍的成長を実現するため、海外地域本部への権限委譲を拡大するとともに適切なモニタリング機能を構築し、機動力と効率性を備えたガバナンス体制を確立します。また、次期経営人材の育成を加速するための制度を整備し、海外法人における現地社員の役員への登用、女性のマネージャーへの登用等により多様性を高め、分厚い人材層を造ってまいります。さらに、既存製品や事業のリソースをもとに隣接領域での新しい事業機会の創造を、柔軟に外部の力を活用し、飛躍的成長のために積極的に進めていきます。
当社は、本年6月から上場会社に適用された「コーポレートガバナンス・コード」の各原則の趣旨・精神を踏まえ、主体的にガバナンス上の課題の有無を検討し、課題に対応することで実効的なコーポレートガバナンスの実現を目指します。これにより、グローバル競争に打ち勝つ攻めの経営判断を後押しする仕組みの構築を加速させ、“株主との対話”を通じた持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図ってまいります。
<21世紀の人類の課題に対する事業を通じた貢献の推進>味の素グループは、うま味を通じて粗食をおいしくし、国民の栄養を改善するという創業時の志を受け継ぎ、「地球持続性」、「食資源の確保」、「健康な生活」という21世紀の人類の課題に対して、事業を通じた貢献をASV(Ajinomoto Group Shared Value)として果たしてまいります。地域の食文化に適合したおいしさの実現を通じた健康づくりへの貢献や、開発途上国での栄養改善プロジェクトを進めるほか、バイオサイクル技術による循環型生産モデルの実現と低資源発酵技術で、生産活動における食資源使用量の削減にも取り組んでまいります。また、東日本大震災被災地における食と栄養をサポートする被災地支援を、復興の足どりが確かなものになるまで継続します。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、8,747百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 資金の流動性について
当第1四半期連結累計期間は短期流動性に関し、手元流動性確保のために、コミットメント・ライン、当座貸越枠、コマーシャル・ペーパー発行枠等の調達手段を備えています。
② 資金の調達
当第1四半期連結累計期間の資金調達は、調達コストとリスク分散の観点による直接金融と間接金融のバランス、及び長期と短期の資金調達のバランスを見ながら、運転資金、味の素ウィンザー社の全持分取得に係る短期借入金の長期化、及び味の素ゼネラルフーヅ株式会社の株式取得に関し、金融機関からの借入等の資金調達活動を行いました。
③ 資金の使途
当第1四半期連結累計期間の資金の使途は、事業資金、味の素ウィンザー社の全持分取得に係る短期借入金の長期化、及び味の素ゼネラルフーヅ株式会社の株式取得のための資金に充当しました。

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