四半期報告書-第69期第2四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)

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2016/11/14 9:13
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財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費は力強さに欠けるものの、雇用・所得環境の改善などから景気は緩やかな回復基調が続きましたが、海外経済の不透明感の高まりや為替相場・株式市場の変動による影響が懸念されるなど、景気の先行きは予断を許さない状況で推移しました。
加工食品事業につきましては、原材料価格は安定しているものの、消費者の節約志向を背景とした販売競争が一層激しさを増すなど、厳しい環境が続いております。また、食肉事業につきましては、米国産牛肉の相場は出荷頭数の増加から安定して推移しているものの、国産牛肉は出荷頭数の減少から引き続き高値を維持した相場となっております。豚肉は、米国産豚肉の出荷頭数の増加が続いていることから相場は弱含みの展開を始めており、国産豚肉も出荷頭数の回復傾向から、相場は落ち着きを取り戻しつつあります。
このような状況のなか、当社グループは、お客様に、より安全でより安心して召し上がっていただける食品を提供する総合食品メーカーとして、真に社会的存在価値が認められる企業を目指し、「基盤事業の強化」「多角化戦略の推進」「ローコスト経営の促進」などの基本方針を軸に企業活動を推進してまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は前年同四半期比0.2%減の1,157億74百万円、営業利益は同28.9%増の27億55百万円、経常利益は同28.5%増の30億25百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同32.3%増の18億71百万円となりました。
セグメント別の業績の概況は、次のとおりであります。
① 加工食品事業
ハム・ソーセージ部門では、平成28年4月にリニューアル発売した「燻製屋熟成あらびきウインナー」などの主力商品を中心に、「夏のニッポン!全力応援!キャンペーン」の販売促進などを実施し積極的な売上拡大に努めました。また、ご好評をいただいております「燻(いぶし)特級ベーコン」「炙(あぶり)ばら焼豚」「旨(うまみ)ホワイトももハム」が堅調に推移したほか、北海道岩見沢で製造した「岩見沢 生ハム」シリーズなどの新商品を投入し拡販を図りました。中元ギフトにつきましては、モンドセレクション食品部門において最高金賞を受賞しました商品を中心に詰め合わせた「王覇」「煌彩」シリーズなどの売上拡大に努めました。これらの施策を行いましたが、お客様の節約志向や競合他社との販売競争激化などにより、当部門の売上高は前年同四半期比3.2%の減収となりました。
調理加工食品部門では、「ビストロ倶楽部 ビーフカレー」シリーズを中心としたレトルトカレー商品が堅調に推移しました。また、九州産の柚子こしょうを使用した「柚子こしょうチキン」などの新商品を投入し、チキン惣菜の売上拡大を図りました。デザート・飲料類につきましては、主力商品の「SWEET CAFE」シリーズが堅調に推移したほか、「TAPIOCA TIME」シリーズはブラックタピオカを120%に増量するキャンペーンを実施するなど引き続き好調に推移しました。以上のことから、当部門の売上高は前年同四半期比4.2%の増収となりました。
以上の結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比0.2%増の822億92百万円となりました。営業利益は、原材料価格・エネルギーコストの低下や合理化によるコスト削減に努めましたが、主力のハム・ソーセージ部門の売上高減少などから前年同四半期比12.3%減の17億90百万円となりました。
② 食肉事業
牛肉につきましては、国産牛肉の相場が高値で推移するなか、国産牛肉や輸入冷凍牛肉などの売上高は低調に推移しましたが、米国産チルド牛肉の売上拡大に努めました。豚肉につきましては、相場が落ち着きを取り戻しつつある国産豚肉は、販売数量が拡大する一方で売上高は前年を下回りましたが、輸入チルド豚肉の拡販を図り豚肉全体の売上高の確保に努めました。また、鶏肉につきましては、輸入鶏肉相場の下落により売上高は低調に推移しました。
以上の結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比0.6%減の334億2百万円となりました。営業利益は、前期に相場が大幅に下落した輸入冷凍牛肉の収益改善や、比較的収益性の高い輸入牛肉及び輸入豚肉などを中心に積極的に拡販したことにより前年同四半期を大きく上回り、8億71百万円となりました。
③ その他事業
その他事業の売上高は前年同四半期比63.2%減の79百万円、営業利益は前年同四半期比15.6%増の93百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、たな卸資産が21億76百万円、有形固定資産が31億91百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ32億62百万円増加し、1,277億84百万円となりました。
負債は、借入金が12億44百万円減少しましたが、支払手形及び買掛金が24億22百万円、リース債務が11億71百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ21億67百万円増加し、543億67百万円となりました。
純資産は、剰余金9億19百万円の配当がありましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益18億71百万円を計上したことなどから、前連結会計年度末に比べ10億94百万円増加し、734億17百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末から0.7%低下し、57.1%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
(単位:百万円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
増 減 額
営業活動によるキャッシュ・フロー6,9943,795△3,198
投資活動によるキャッシュ・フロー△1,041△3,749△2,707
財務活動によるキャッシュ・フロー△5,903△2,6223,280
現金及び現金同等物の増減額49△2,576△2,625
現金及び現金同等物の四半期末残高13,97114,424452

営業活動によるキャッシュ・フローは、たな卸資産の増加などによる減少要因がありましたが、税金等調整前四半期純利益の計上などから、37億95百万円増加しました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、生産設備の増強・合理化や品質向上のための固定資産の取得による支出などから、37億49百万円減少しました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の返済や配当金の支払いなどから、26億22百万円減少しました。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物残高は、前連結会計年度末から25億76百万円減少し、144億24百万円となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は4億18百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において新たに確定した重要な設備の新設計画は、次のとおりであります。
会社名事業所名
(所在地)
セグメントの名称設備の内容投資予定額資金調達
方法
着手年月完了予定
年月
総額
(百万円)
既支払額(百万円)
提出会社本社
(大阪府
高槻市)他
加工食品事業他基幹システム入替・更新3,000514自己資金平成28年6月平成33年3月
戸田フーズ㈱追浜第2
工場
(神奈川県
横須賀市)
加工食品事業工場の新設5,4201,126自己資金及び
リース
平成28年9月平成30年1月
安曇野食品工房㈱兵庫工場
(兵庫県
加古川市)
加工食品事業製造設備等1,287-自己資金
及び
リース
平成28年8月平成29年6月

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。