四半期報告書-第101期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)
有報資料
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における日本経済は、消費税率引き上げの影響が続く中、昨年秋口以降の更なる円安の進行、原油価格の急落等もあり、業種間のばらつきはあるものの、企業収益や雇用環境等が改善するなど持ち直しの動きが見られました。
海外経済については、米国経済の回復が続く一方、ユーロ圏の停滞、新興国経済の減速懸念、地政学的緊張の高まり、原油を巡る新たな情勢変化など、多くの不透明要素を抱え、先行き見通し難い状況が継続しました。
このような状況下、当社グループは、新中期経営計画「NKC-Plan2015」のメインテーマである「安定的な収益基盤の実現」に向け全社挙げて各種経営諸施策に心血を注いでまいりました。
こうした中、当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、硝酸系製造の黒崎工場への集約に伴い小名浜工場における混酸製造を平成26年9月末に終了したこと、また、昨年度は液体アンモニアの大口スポット需要があったこと等から、売上高は前年同期比微減となりましたが、損益につきましては、第2四半期に引き続き、ホルマリン・木材加工用接着剤、合成石英粉、電子工業用高純度薬品、紫外線硬化性樹脂等が概ね堅調に推移したこと、昨年度極めて厳しい状況にあったアンモニア系製品に持ち直しの動きが見られたこと、更には昨年度発生した設備トラブルに伴う保険金を受領したこと等から、前年同期比大幅増益となりました。
具体的には、当第3四半期連結累計期間の売上高は26,826百万円(前年同期比0.2%減)、営業利益は1,233百万円(前年同期比97.9%増)、経常利益は1,655百万円(前年同期比79.5%増)、四半期純利益は1,102百万円(前年同期比84.0%増)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
(無機化学品事業)
アンモニア系製品は、小名浜工場における混酸製造を終了したこと、昨年度は液体アンモニアの大口スポット需要があったこと等により、販売数量、売上高とも減少しました。合成石英粉は、半導体関連分野の需要が比較的堅調に推移したこと等により、販売数量、売上高とも増加しました。ディーゼル車脱硝用高品位尿素水(AdBlue®)は、市場競争の激化が継続する中、拡販努力等により販売数量、売上高とも増加しました。電子工業用高純度薬品は、ウエハー用途向けが概ね堅調であったことから、販売数量、売上高とも増加しました。
その結果、全体の売上高は12,832百万円(前年同期比5.2%減)となりました。
(機能化学品・化成品事業)
紫外線硬化性樹脂は、光学フィルム向け需要が引き続き好調であったことから、売上高が増加しました。TAIC®(ゴム、プラスチック架橋助剤)、脂肪酸アマイドは、主要顧客向けの販売が減少したこと等から、販売数量、売上高とも減少しました。
メタノールは、販売数量は減少しましたが、国際市況が昨年に比べ若干高値ポジションにあったこと等もあり、売上高は前年同期並みとなりました。ホルマリン及び木材加工用接着剤は、住宅着工件数減少に伴う需要減少の影響がみられたものの、前年同期との比較では売上高が増加しました。
その結果、全体の売上高は9,412百万円(前年同期比2.1%増)となりました。
(エンジニアリング事業)
一般プラント工事受注拡大等により、売上高は3,479百万円(前年同期比13.6%増)となりました。
(その他)
貨物運送・荷役事業は、主要顧客向け需要減等により、売上高が減少しました。有機溶剤等の蒸留・精製業は、一部主要顧客の需要回復等により売上高が増加しました。
その結果、全体の売上高は978百万円(前年同期比2.6%増)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、406百万円であります。
なお、上記金額には次世代新規事業の推進組織「みらいプロジェクト」において発生した研究開発費119百万円も含まれております。
セグメント別の主要課題は次のとおりであります。
無機化学品セグメント:合成石英粉及びディーゼル車脱硝用高品位尿素水(AdBlue®)
機能化学品・化成品セグメント:TAIC®・TAIC®誘導品、紫外線硬化性樹脂及び新規接着剤
上記の他、全社費用に計上している「みらいプロジェクト」(光学材料の研究開発)があります。