四半期報告書-第92期第1四半期(平成26年4月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/08/12 9:13
【資料】
PDFをみる
【項目】
32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社グループの当第1四半期連結累計期間における売上高は、前年同四半期比62億円減少して250億円となりました。損益面では、営業損益は前年同四半期比8億円改善し1億円の損失、経常損益は為替差損益が前年同四半期の差益から差損に転じたことなどから前年同四半期比3億円悪化して13億円の損失、四半期純損益は前年同四半期に特別損失に計上した関係会社整理損がなくなったことなどから四半期純損失9億円(前年同四半期は95億円の四半期純損失)となりました。
当第1四半期連結累計期間のセグメント別の業績の概況は次のとおりです。なお、当第1四半期連結累計期間より、報告セグメントの区分を変更し、従来の「建設事業」は「その他の事業」に含めて記載しております。
(無機化学事業)
売上高は、酸化チタンの国内販売が一部に消費税増税後の反動減と見られる動きがありながらも底堅く推移し、機能材料も電子部品用途向けなどを中心に好調を維持しましたが、シンガポール子会社の生産終了に伴い酸化チタンの海外販売が大幅に減少したことから、前年同四半期比26億円減少して122億円となりました。損益面では、市況回復の遅れから採算が悪化していた酸化チタンの海外販売が縮小したことなどにより、前年同四半期の営業損失から営業黒字に転じました。
(有機化学事業)
売上高は、主力の農薬で、国内販売が消費税増税後の反動減などにより前年同四半期をやや下回るとともに、海外販売も近年増加基調にあった南米向け殺菌剤が天候の影響などを受け減少したことや、昨年好調だった欧州向け除草剤が販売体制変更の影響などもあって減少したことなどから、前年同四半期比36億円減の120億円となりました。損益面では、販売減に応じて減益となりました。
(その他の事業)
売上高は7億円(前年同四半期並)となり、損益面でもほぼ前年同四半期並みとなりました。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産については、前連結会計年度末に比べて54億円減少して1,605億円となりました。流動資産は、56億円減少し923億円となりました。これは、たな卸資産が59億円減少したことなどによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末と比べて1億円増加の681億円となりました。これは、有形固定資産が12億円減少しましたが、投資その他の資産が13億円増加したことなどによるものであります。
負債については、前連結会計年度末に比べて37億円減少し1,155億円となりました。これは、長短借入金が11億円減少、支払手形及び買掛金が22億円減少したことなどによるものであります。
純資産については、前連結会計年度末と比べて16億円減少の450億円となりました。これは、退職給付会計基準の改正に伴い期首の利益剰余金が7億円減少し、四半期純損失9億円を計上したことなどによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2,734百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。