四半期報告書-第95期第3四半期(平成28年10月1日-平成28年12月31日)
有報資料
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間は、円高や事業構造改革の影響により減収となったが、高機能品の販売拡大や新築住宅の販売増、収益性改善施策の効果発現などにより、営業損益は3カンパニーとも増益となり、第3四半期連結累計期間における過去最高益を更新した。親会社株主に帰属する四半期純利益については、特別利益の減少や税金費用の増加などの影響があった。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高766,224百万円(前年同四半期比4.2%減)、営業利益61,514百万円(前年同四半期比11.0%増)、経常利益63,723百万円(前年同四半期比17.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益39,915百万円(前年同四半期比1.3%減)となった。
セグメントの業績は、次のとおりである。
なお、第1四半期連結会計期間より、セグメント区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値をセグメント区分に組み替えた数値で比較している。
①住宅事業
当第3四半期連結累計期間は、新築住宅事業の受注が堅調に推移したことにより、増収・増益となった。
受注については、新築住宅事業は平成28年4月に発売した「Gシリーズ」が建替向けに好調であったことに加え、分譲住宅が堅調に推移したことにより、前年同期を上回った。住環境事業は、パッケージ商材「高耐久・外装リフレッシュ」は好調であったものの、太陽光発電システムなどスマート系商材が低調に推移したことにより、前年同期を下回った。
施策については、新築住宅事業では、「スマートパワーステーション」を中心にエネルギー自給自足型住宅の訴求を強化するとともに、全国で大型分譲地の発売に向けた取り組みに注力してきた。住環境事業では、営業体制強化と当社が販売した住宅への定期診断の徹底を図るとともに、改装系商材を中心とした提案力の強化によりリピート受注獲得を推進した。
これらの結果、売上高341,218百万円(前年同四半期比1.4%増)、営業利益19,611百万円(前年同四半期比2.7%増)となった。
②環境・ライフライン事業
当第3四半期連結累計期間は、国内事業の収益性改善施策の進捗と海外事業構造改革の効果発現などにより、減収となったものの、営業損益の大幅な改善となり、過去最高益を更新した。
国内事業では、製品価格下落圧力の中、「製造総原価方式」導入や出荷平準化などの収益性改善施策により売上高は減少したものの、原価低減が進捗したことなどにより、営業増益となった。
海外事業では、構造改革の影響で売上高は減少したが、一連の構造改革の効果発現や航空機向けプラスチックシート事業の米国新工場のフル稼働による販売数量の増加に伴い、営業損益は大幅に改善した。
これらの結果、売上高170,694百万円(前年同四半期比10.4%減)、営業利益6,695百万円(前年同四半期比359.7%増)となった。
③高機能プラスチックス事業
当第3四半期連結累計期間は、円高進行の影響と、エレクトロニクス分野の苦戦で減収となったが、他の戦略事業分野の高機能品の販売が伸びたことなどでカバーし、営業増益となった。
エレクトロニクス分野は、第3四半期は回復基調にあるものの、上期までのスマートフォンやタブレットなどモバイル端末の生産調整の影響により、両面テープなどの販売が減少した。
車輌・輸送分野では、欧米を中心とした海外の需要が安定的に推移したことなどにより、高機能品を中心に販売を伸ばしたが、円高の影響により売上高は前年同期を下回った。
住インフラ材分野は、塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂や耐火材料の販売が堅調に推移した。
ライフサイエンス分野は、検査薬・検査機器の販売が国内外ともに順調に推移した。
これらの結果、売上高266,807百万円(前年同四半期比6.4%減)、営業利益41,600百万円(前年同四半期比6.2%増)となった。
④その他事業
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,920百万円(前年同四半期比12.8%減)、営業損失5,826百万円(前年同四半期は営業損失4,244百万円)となった。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より6,225百万円増加し、当第3四半期連結会計期間末で73,329百万円となった。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりである。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において営業活動の結果増加した資金は59,017百万円(前年同四半期は42,763百万円の増加)となった。これは、税金等調整前四半期純利益59,564百万円、減価償却費25,727百万円に加えて、前受金の増加13,048百万円などの増加要因が、たな卸資産の増加19,649百万円、法人税等の支払9,325百万円、賞与引当金の減少7,569百万円などの減少要因を上回ったためである。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において投資活動の結果減少した資金は14,781百万円(前年同四半期は10,727百万円の減少)となった。これは、保有する積水ハウス株式会社の株式の一部を売却したことなどによる、投資有価証券売却及び償還による収入17,774百万円があった一方で、主に重点分野および成長分野を中心に有形固定資産の取得26,915百万円などがあったためである。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において財務活動の結果減少した資金は37,647百万円(前年同四半期は22,441百万円の減少)となった。これは、自己株式の取得16,354百万円、配当金の支払16,058百万円(非支配株主への配当金の支払を含む)に加えて、有利子負債の純減6,530百万円などがあったためである。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はない。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりである。
①基本方針の内容の概要
当社の株主の在り方について、当社は、株主は市場での自由な取引を通じて決まるものと考えている。したがって、株式会社の支配権の移転を伴う大規模買付行為を受け入れるかどうかの判断も、最終的には当社株主の意思に基づき行われるべきものと考えている。しかしながら、株式公開企業株式の大規模買付行為や買付提案の中には、その目的や手法等に鑑み、明らかに、企業価値・株主共同の利益をかえりみることなく、もっぱら買収者自らの利潤のみを追求しようとするもの、株主に株式の売却を事実上強要するもの、買付対象会社の株主や取締役会が大規模買付の内容等について検討し、あるいは対象会社の取締役会が代替案を提案するために十分な情報や時間を提供しないもの等、対象会社の長期的な株主価値を明らかに毀損すると考えられるものも想定される。当社では、下記②のとおり当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に向上させるための戦略を策定し、その概要を株主・投資家の皆様に開示・説明している。前述のような濫用的かつ不適切な買収行為から、長期的な株主共同の利益を保護することが当社取締役会に課せられた重要な責務のひとつと認識し、大規模買付行為や買付提案に関する一定のルールを定めておくことがそのために必要であると考えている。
②基本方針の実現に資する取り組みの概要
イ)中期経営計画「SHINKA!-Advance 2016」による企業価値向上の取り組み
当社は、2014年度から2016年度までの3ヵ年を対象期間とした中期経営計画「SHINKA!-Advance 2016」に取り組んでいる。この中期経営計画では、「3つのビジネスモデルSHINKA」と「CSR SHINKA」を基本戦略としている。「3つのビジネスモデルSHINKA」では、「コアビジネスSHINKA」(現有事業のビジネスモデル変革)、「フロンティアSHINKA」(「協創(Co-Creation)」による新市場、新分野への展開)、「グローバルSHINKA」(現地社会への適応加速)によりビジネスモデルの変革を継続し、長期を見据えた新たな変革にも着手して、グループ全体の持続的な成長を図る。「CSR SHINKA」では、3つのビジネスモデルSHINKAを支える人材と組織の活性化や、CSR経営の進化を図る。
ロ)コーポレート・ガバナンスの強化に向けた取り組み
当社は、株主に対する経営陣の責任をより一層明確にするため、2007年6月28日開催の第85回定時株主総会において、取締役の任期を2年から1年に短縮した。また、各カンパニーの事業環境の変化に迅速に対応するため、2008年4月1日より執行役員制度を導入し、業務執行に専念する役員を選任した。これに加え、経営の透明性・公正性を確保し取締役会における監督機能を強化するため、2008年6月27日開催の第86回定時株主総会において、独立性の高い社外取締役2名を選任するとともに、取締役の人員を10名以内にしている。
③買収防衛策の概要
当社が導入した買収防衛策(以下、「本プラン」という。)は、当社が発行者である株券等について、保有者の株券等保有割合が20%以上となる買付を行うこと等を希望する買付者が出現した場合に、当該買付者に対し、事前に当該買付等に関する必要かつ十分な情報の提出を求める。その後、買付者等から提供された情報が、当社社外取締役または当社社外監査役のいずれかに該当する者で構成される独立委員会に提供され、その検討・評価を経るものとする。独立委員会は、当該買付者が本プランに定める手続を遵守しなかった場合、その他買付者の買付等の内容の検討の結果、当該買付者による買付等が当社の企業価値ひいては株主共同の利益に著しく反する重大なおそれをもたらす場合で、かつ、対抗措置を発動することが相当と認められる場合は、当社取締役会に対し、対抗措置の発動を勧告する。当社取締役会は、独立委員会の上記勧告を最大限尊重し、対抗措置の発動、不発動または中止の決議を行う。なお、対抗措置として新株予約権の無償割当てを行う場合、対抗措置としての効果を勘案した行使期間、行使条件および取得条項を定めることがある。
本プランの有効期間は、2017年6月開催予定の第95回定時株主総会の終結の時までとする。ただし、有効期間の満了前であっても、当社の株主総会において本プランを廃止する旨の議案が承認された場合、または独立委員会の勧告により取締役会で本プランを廃止する旨の決議が行われた場合には、本プランはその時点で廃止されるものとする。
④上記③の買収防衛策に対する当社取締役会の判断およびその理由
当社では、本プランの設計に際して、以下の諸点を考慮し織り込むことにより、本プランが上記①の基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に合致するものであり、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものとはならないと考えている。
イ)株主意思の反映
本プランは、2014年6月26日開催の第92回定時株主総会において承認されている。上記③に記載したとおり、本プランの有効期間の満了前であっても、株主総会において本プランを廃止する旨の決議が行われた場合には、本プランはその時点で廃止されることになる。
ロ)独立性の高い社外者の判断の重視
当社は、本プランの導入にあたり、本プランの発動等の運用に際して、当社取締役会の恣意的判断を排除し、株主のために実質的な判断を客観的に行う機関として、独立委員会を設置した。独立委員会の委員は3人以上とし、社外取締役または社外監査役から構成されるものとする。また、独立委員会の判断の概要については株主に情報開示をすることとされており、本プランの運用は透明性をもって行われる。
ハ)対抗措置発動のための合理的かつ詳細な客観的要件の設定
本プランは、予め定められた合理的かつ詳細な客観的要件が充足されなければ発動されないように設定されており、しかも、これらの客観的要件は、上記①に記載の基本方針において、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者として適当でないとされる場合と一致させている。これにより、当社取締役会による恣意的な発動を防止する。
ニ)デッドハンド型やスローハンド型の買収防衛策ではないこと
本プランは、上記③に記載したとおり、当社の株主総会で選任された取締役により構成される当社取締役会の決議をもって廃止することができるものとされており、大規模買付者が当社の株主総会で取締役を指名し、当該取締役により構成される当社取締役会の決議をもって本プランを廃止することが可能である。したがって、本プランは、いわゆるデッドハンド型の買収防衛策(取締役会を構成する取締役の過半数を交替させても、なおその発動を阻止することができない買収防衛策)ではない。また、当社取締役の任期は1年であることから、本プランは、いわゆるスローハンド型の買収防衛策(取締役会を構成する取締役を一度に交替させることができないため、その発動を阻止するために時間を要する買収防衛策)でもない。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、25,402百万円である。
また、当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況のセグメントごとの変更内容は、次のとおりである。
①住宅事業
重要な変更はない。
②環境・ライフライン事業
環境・ライフライン事業では、開発研究所を中心に事業部・工場と連携して技術開発を推進しており、高収益化に向けた開発ポートフォリオの充実に取り組んでいる。
管材分野では、短養生接着剤「エスロン20S」を上市した。改修市場でのニーズを受け、塩ビ管接着の養生時間の短縮に活用できる。引き続き、製・販・開の機能強化を推進し、事業別製品収益力の向上に貢献する。
③高機能プラスチックス事業
重要な変更はない。
④その他事業
重要な変更はない。
当第3四半期連結累計期間は、円高や事業構造改革の影響により減収となったが、高機能品の販売拡大や新築住宅の販売増、収益性改善施策の効果発現などにより、営業損益は3カンパニーとも増益となり、第3四半期連結累計期間における過去最高益を更新した。親会社株主に帰属する四半期純利益については、特別利益の減少や税金費用の増加などの影響があった。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高766,224百万円(前年同四半期比4.2%減)、営業利益61,514百万円(前年同四半期比11.0%増)、経常利益63,723百万円(前年同四半期比17.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益39,915百万円(前年同四半期比1.3%減)となった。
セグメントの業績は、次のとおりである。
なお、第1四半期連結会計期間より、セグメント区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値をセグメント区分に組み替えた数値で比較している。
①住宅事業
当第3四半期連結累計期間は、新築住宅事業の受注が堅調に推移したことにより、増収・増益となった。
受注については、新築住宅事業は平成28年4月に発売した「Gシリーズ」が建替向けに好調であったことに加え、分譲住宅が堅調に推移したことにより、前年同期を上回った。住環境事業は、パッケージ商材「高耐久・外装リフレッシュ」は好調であったものの、太陽光発電システムなどスマート系商材が低調に推移したことにより、前年同期を下回った。
施策については、新築住宅事業では、「スマートパワーステーション」を中心にエネルギー自給自足型住宅の訴求を強化するとともに、全国で大型分譲地の発売に向けた取り組みに注力してきた。住環境事業では、営業体制強化と当社が販売した住宅への定期診断の徹底を図るとともに、改装系商材を中心とした提案力の強化によりリピート受注獲得を推進した。
これらの結果、売上高341,218百万円(前年同四半期比1.4%増)、営業利益19,611百万円(前年同四半期比2.7%増)となった。
②環境・ライフライン事業
当第3四半期連結累計期間は、国内事業の収益性改善施策の進捗と海外事業構造改革の効果発現などにより、減収となったものの、営業損益の大幅な改善となり、過去最高益を更新した。
国内事業では、製品価格下落圧力の中、「製造総原価方式」導入や出荷平準化などの収益性改善施策により売上高は減少したものの、原価低減が進捗したことなどにより、営業増益となった。
海外事業では、構造改革の影響で売上高は減少したが、一連の構造改革の効果発現や航空機向けプラスチックシート事業の米国新工場のフル稼働による販売数量の増加に伴い、営業損益は大幅に改善した。
これらの結果、売上高170,694百万円(前年同四半期比10.4%減)、営業利益6,695百万円(前年同四半期比359.7%増)となった。
③高機能プラスチックス事業
当第3四半期連結累計期間は、円高進行の影響と、エレクトロニクス分野の苦戦で減収となったが、他の戦略事業分野の高機能品の販売が伸びたことなどでカバーし、営業増益となった。
エレクトロニクス分野は、第3四半期は回復基調にあるものの、上期までのスマートフォンやタブレットなどモバイル端末の生産調整の影響により、両面テープなどの販売が減少した。
車輌・輸送分野では、欧米を中心とした海外の需要が安定的に推移したことなどにより、高機能品を中心に販売を伸ばしたが、円高の影響により売上高は前年同期を下回った。
住インフラ材分野は、塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂や耐火材料の販売が堅調に推移した。
ライフサイエンス分野は、検査薬・検査機器の販売が国内外ともに順調に推移した。
これらの結果、売上高266,807百万円(前年同四半期比6.4%減)、営業利益41,600百万円(前年同四半期比6.2%増)となった。
④その他事業
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,920百万円(前年同四半期比12.8%減)、営業損失5,826百万円(前年同四半期は営業損失4,244百万円)となった。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より6,225百万円増加し、当第3四半期連結会計期間末で73,329百万円となった。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりである。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において営業活動の結果増加した資金は59,017百万円(前年同四半期は42,763百万円の増加)となった。これは、税金等調整前四半期純利益59,564百万円、減価償却費25,727百万円に加えて、前受金の増加13,048百万円などの増加要因が、たな卸資産の増加19,649百万円、法人税等の支払9,325百万円、賞与引当金の減少7,569百万円などの減少要因を上回ったためである。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において投資活動の結果減少した資金は14,781百万円(前年同四半期は10,727百万円の減少)となった。これは、保有する積水ハウス株式会社の株式の一部を売却したことなどによる、投資有価証券売却及び償還による収入17,774百万円があった一方で、主に重点分野および成長分野を中心に有形固定資産の取得26,915百万円などがあったためである。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において財務活動の結果減少した資金は37,647百万円(前年同四半期は22,441百万円の減少)となった。これは、自己株式の取得16,354百万円、配当金の支払16,058百万円(非支配株主への配当金の支払を含む)に加えて、有利子負債の純減6,530百万円などがあったためである。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はない。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりである。
①基本方針の内容の概要
当社の株主の在り方について、当社は、株主は市場での自由な取引を通じて決まるものと考えている。したがって、株式会社の支配権の移転を伴う大規模買付行為を受け入れるかどうかの判断も、最終的には当社株主の意思に基づき行われるべきものと考えている。しかしながら、株式公開企業株式の大規模買付行為や買付提案の中には、その目的や手法等に鑑み、明らかに、企業価値・株主共同の利益をかえりみることなく、もっぱら買収者自らの利潤のみを追求しようとするもの、株主に株式の売却を事実上強要するもの、買付対象会社の株主や取締役会が大規模買付の内容等について検討し、あるいは対象会社の取締役会が代替案を提案するために十分な情報や時間を提供しないもの等、対象会社の長期的な株主価値を明らかに毀損すると考えられるものも想定される。当社では、下記②のとおり当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に向上させるための戦略を策定し、その概要を株主・投資家の皆様に開示・説明している。前述のような濫用的かつ不適切な買収行為から、長期的な株主共同の利益を保護することが当社取締役会に課せられた重要な責務のひとつと認識し、大規模買付行為や買付提案に関する一定のルールを定めておくことがそのために必要であると考えている。
②基本方針の実現に資する取り組みの概要
イ)中期経営計画「SHINKA!-Advance 2016」による企業価値向上の取り組み
当社は、2014年度から2016年度までの3ヵ年を対象期間とした中期経営計画「SHINKA!-Advance 2016」に取り組んでいる。この中期経営計画では、「3つのビジネスモデルSHINKA」と「CSR SHINKA」を基本戦略としている。「3つのビジネスモデルSHINKA」では、「コアビジネスSHINKA」(現有事業のビジネスモデル変革)、「フロンティアSHINKA」(「協創(Co-Creation)」による新市場、新分野への展開)、「グローバルSHINKA」(現地社会への適応加速)によりビジネスモデルの変革を継続し、長期を見据えた新たな変革にも着手して、グループ全体の持続的な成長を図る。「CSR SHINKA」では、3つのビジネスモデルSHINKAを支える人材と組織の活性化や、CSR経営の進化を図る。
ロ)コーポレート・ガバナンスの強化に向けた取り組み
当社は、株主に対する経営陣の責任をより一層明確にするため、2007年6月28日開催の第85回定時株主総会において、取締役の任期を2年から1年に短縮した。また、各カンパニーの事業環境の変化に迅速に対応するため、2008年4月1日より執行役員制度を導入し、業務執行に専念する役員を選任した。これに加え、経営の透明性・公正性を確保し取締役会における監督機能を強化するため、2008年6月27日開催の第86回定時株主総会において、独立性の高い社外取締役2名を選任するとともに、取締役の人員を10名以内にしている。
③買収防衛策の概要
当社が導入した買収防衛策(以下、「本プラン」という。)は、当社が発行者である株券等について、保有者の株券等保有割合が20%以上となる買付を行うこと等を希望する買付者が出現した場合に、当該買付者に対し、事前に当該買付等に関する必要かつ十分な情報の提出を求める。その後、買付者等から提供された情報が、当社社外取締役または当社社外監査役のいずれかに該当する者で構成される独立委員会に提供され、その検討・評価を経るものとする。独立委員会は、当該買付者が本プランに定める手続を遵守しなかった場合、その他買付者の買付等の内容の検討の結果、当該買付者による買付等が当社の企業価値ひいては株主共同の利益に著しく反する重大なおそれをもたらす場合で、かつ、対抗措置を発動することが相当と認められる場合は、当社取締役会に対し、対抗措置の発動を勧告する。当社取締役会は、独立委員会の上記勧告を最大限尊重し、対抗措置の発動、不発動または中止の決議を行う。なお、対抗措置として新株予約権の無償割当てを行う場合、対抗措置としての効果を勘案した行使期間、行使条件および取得条項を定めることがある。
本プランの有効期間は、2017年6月開催予定の第95回定時株主総会の終結の時までとする。ただし、有効期間の満了前であっても、当社の株主総会において本プランを廃止する旨の議案が承認された場合、または独立委員会の勧告により取締役会で本プランを廃止する旨の決議が行われた場合には、本プランはその時点で廃止されるものとする。
④上記③の買収防衛策に対する当社取締役会の判断およびその理由
当社では、本プランの設計に際して、以下の諸点を考慮し織り込むことにより、本プランが上記①の基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に合致するものであり、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものとはならないと考えている。
イ)株主意思の反映
本プランは、2014年6月26日開催の第92回定時株主総会において承認されている。上記③に記載したとおり、本プランの有効期間の満了前であっても、株主総会において本プランを廃止する旨の決議が行われた場合には、本プランはその時点で廃止されることになる。
ロ)独立性の高い社外者の判断の重視
当社は、本プランの導入にあたり、本プランの発動等の運用に際して、当社取締役会の恣意的判断を排除し、株主のために実質的な判断を客観的に行う機関として、独立委員会を設置した。独立委員会の委員は3人以上とし、社外取締役または社外監査役から構成されるものとする。また、独立委員会の判断の概要については株主に情報開示をすることとされており、本プランの運用は透明性をもって行われる。
ハ)対抗措置発動のための合理的かつ詳細な客観的要件の設定
本プランは、予め定められた合理的かつ詳細な客観的要件が充足されなければ発動されないように設定されており、しかも、これらの客観的要件は、上記①に記載の基本方針において、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者として適当でないとされる場合と一致させている。これにより、当社取締役会による恣意的な発動を防止する。
ニ)デッドハンド型やスローハンド型の買収防衛策ではないこと
本プランは、上記③に記載したとおり、当社の株主総会で選任された取締役により構成される当社取締役会の決議をもって廃止することができるものとされており、大規模買付者が当社の株主総会で取締役を指名し、当該取締役により構成される当社取締役会の決議をもって本プランを廃止することが可能である。したがって、本プランは、いわゆるデッドハンド型の買収防衛策(取締役会を構成する取締役の過半数を交替させても、なおその発動を阻止することができない買収防衛策)ではない。また、当社取締役の任期は1年であることから、本プランは、いわゆるスローハンド型の買収防衛策(取締役会を構成する取締役を一度に交替させることができないため、その発動を阻止するために時間を要する買収防衛策)でもない。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、25,402百万円である。
また、当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況のセグメントごとの変更内容は、次のとおりである。
①住宅事業
重要な変更はない。
②環境・ライフライン事業
環境・ライフライン事業では、開発研究所を中心に事業部・工場と連携して技術開発を推進しており、高収益化に向けた開発ポートフォリオの充実に取り組んでいる。
管材分野では、短養生接着剤「エスロン20S」を上市した。改修市場でのニーズを受け、塩ビ管接着の養生時間の短縮に活用できる。引き続き、製・販・開の機能強化を推進し、事業別製品収益力の向上に貢献する。
③高機能プラスチックス事業
重要な変更はない。
④その他事業
重要な変更はない。