四半期報告書-第112期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/13 10:08
【資料】
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益の改善や堅調な雇用・所得環境を背景に緩やかな回復基調を維持しております。一方、世界経済は、米国を中心に堅調さを維持しているものの、北朝鮮問題などの地政学リスクは高いレベルで継続しており、先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、国内、海外ともに受注が堅調に推移したことで415億8千8百万円(前年同期比20.7%増)となりました。
損益面につきましては、売上増収に対応し生産性の向上に努めましたが、原材料価格の高騰、新規部品生産立上げ費用や固定費の増加により営業利益は23億円(前年同期比6.0%増)、経常利益は42億6千8百万円(前年同期比11.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は29億1百万円(前年同期比15.8%減)となりました。
なお、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は、主に持分法による投資利益が前期比で減少すること(前期は米国関連会社における固定資産売却益9億6千万円を計上)等により、前年同期を下回っております。
セグメント別の業績の状況は次のとおりであります。
① 塗料関連事業
当セグメントの業績につきましては、売上高は工事関連売上等が堅調に推移したことで前年同期を上回りましたが、セグメント利益は原材料価格の高騰、固定費増加により前年同期を下回りました。
品種別売上高につきましては、建築・構築物用塗料のうち、床用塗料が新規顧客の確保、拡販等により売上増に貢献し、工事関連売上の集合住宅大規模改修工事についても、工事契約物件の増加、工事進捗度合いにより前年同期比28.9%増と大きく伸張しました。
この結果、当セグメントの売上高は118億2千3百万円(前年同期比6.6%増)、セグメント利益は3億5千6百万円(前年同期比29.1%減)となりました。
② 自動車製品関連事業
当セグメントの業績につきましては、売上高は国内外での受注増加により前年同期を大きく上回りましたが、新規部品生産立上げ費用や固定費の増加など売上原価の高止まりでセグメント利益率は低下しました。
品種別売上高につきましては、主力製品の吸・遮音材が新規部品受注増加により前年同期比44.2%増と大きく伸張するとともに、防錆塗料、制振材、原材料輸出等のその他売上も前年同期比で増加しました。
この結果、当セグメントの売上高は297億5千5百万円(前年同期比27.4%増)、セグメント利益は19億3千9百万円(前年同期比16.7%増)となりました。
③ その他
保険代理業の売上高は9百万円(前年同期比4.9%減)となりました。
(注)各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高消去後の数値を記載しております。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ104億7千2百万円増加し、774億5千9百万円となりました。主な要因は、受取手形及び売掛金の増加28億6千4百万円、有形固定資産の増加53億6千5百万円、投資有価証券の増加24億5千9百万円によるものです。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ68億3千8百万円増加し、342億8千6百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金の増加20億5百万円、短期借入金の増加7億7千7百万円、流動負債のその他の増加21億6千8百万円、長期借入金の増加14億6百万円、固定負債の繰延税金負債の増加7億2千4百万円によるものです。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ36億3千4百万円増加し、431億7千3百万円となりました。主な要因は、資本剰余金の減少1億2千5百万円、利益剰余金の増加21億9千1百万円、その他有価証券評価差額金の増加13億1千7百万円、為替換算調整勘定の減少2億1千3百万円、非支配株主持分の増加4億円によるものです。この結果、自己資本比率は3.3%減少し51.6%となりました。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等若しくは指標等について新たな定め又は重要な変更は、特にありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は12億5千7百万円であります。
(7)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(8)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい増減はありません。
(9)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。