有価証券報告書-第75期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/29 16:39
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129項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大の影響により、経済活動が大きく制限され、企業収益が大幅に悪化しました。このようななか、社会経済活動の一部に持ち直しの傾向が見られたものの、再び緊急事態宣言が発出されるなど感染症再拡大の懸念も強く、依然として景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループにおいては、新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり消費の高まりにより、塗料事業・DIY用品事業ともに需要が大きく伸長し、当連結会計年度の売上高は158億4千5百万円(前年同期比15.1%増)となりました。
利益面につきましては、売上高の増加に加え、新型コロナウイルスの影響により営業活動等が制限されたことで関連諸経費が減少したこともあり、営業利益は10億2千万円(前年同期比55.3%増)、経常利益は11億2千9百万円(前年同期比45.0%増)となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、グループ子会社において賃貸事業用資産及び遊休資産について減損損失3億5千3百万円を計上したこと等により6億3千3百万円(前年同期比20.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
塗料事業は、売上高95億1千4百万円(前年同期比18.7%増)、セグメント利益7億8千6百万円(前年同期比33.1%増)となりました。
DIY用品事業は、売上高62億6千3百万円(前年同期比11.0%増)、セグメント利益2億7百万円(前年同期比536.7%増)となりました。
その他は、売上高1億1千7百万円(前年同期比6.9%減)、セグメント利益は3千万円(前年同期比16.9%減)となりました。
財政状態は、次のとおりです。
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて10億8千7百万円増加し、196億6千6百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて4億3千4百万円増加し、67億3千1百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて6億5千2百万円増加し、129億3千5百万円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して3億3千4百万円減少し、35億5千万円(前年同期比8.6%減)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は14億2千万円(前年同期比43.1%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益7億7千5百万円、減価償却費2億5千4百万円、減損損失3億5千3百万円、賞与引当金の増加額1億3百万円、売上債権の増加額1億3千4百万円及びたな卸資産の減少額1億9千6百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は10億5千5百万円(前年同期比14.1%増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出11億2千7百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は6億9千9百万円(前年同期比30.0%増)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出4億5千4百万円及び配当金の支払額2億2千4百万円等によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
塗料事業(千円)6,711,332114.2
DIY用品事業(千円)15,073134.4
報告セグメント計(千円)6,726,406114.2
その他(千円)--
合計(千円)6,726,406114.2

(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
上記のほかに、外注生産され製品、商品として仕入れたものは次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
塗料事業(千円)2,226,378111.4
DIY用品事業(千円)6,472,400115.1
報告セグメント計(千円)8,698,778114.1
その他(千円)--
合計(千円)8,698,778114.1

(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
当社グループは主として見込生産によっており、受注及び受注残高については特に記載すべき事項はありません。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
塗料事業(千円)9,463,978118.4
DIY用品事業(千円)6,263,897111.0
報告セグメント計(千円)15,727,876115.4
その他(千円)117,32793.1
合計(千円)15,845,204115.1

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
コーナン商事株式会社1,822,74813.32,299,71614.5

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による巣ごもり消費の高まりにより、塗料事業、DIY用品事業ともに需要が大きく伸長し、当連結会計年度の売上高は158億4千5百万円(前年同期比15.1%増)となりました。
利益面につきましては、売上高の増加に加え、新型コロナウイルスの影響により営業活動等が制限され関連諸経費が減少したことや、グループ全体で利益改善に取り組んだ効果もあり、営業利益は10億2千万円(前年同期比55.3%増)、経常利益は11億2千9百万円(前年同期比45.0%増)となりました。
グループ子会社において賃貸事業用資産及び遊休資産について減損損失3億5千3百万円を特別損失に計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益は6億3千3百万円(前年同期比20.6%増)となりました。
当連結会計年度末の資産は、現金及び預金の減少3億3千4百万円、建物及び構築物の増加7億7千4百万円、土地の減少3億4千2百万円及び投資有価証券の増加9億9千7百万円等により、前連結会計年度末に比べて10億8千7百万円増加し、196億6千6百万円となりました。
当連結会計年度末における負債は、未払法人税等の減少1億3千3百万円、賞与引当金の増加1億3百万円及び繰延税金負債の増加2億8千5百万円等により、前連結会計年度末に比べて4億3千4百万円増加し、67億3千1百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産は、利益剰余金の増加4億8百万円、自己株式の増加4億5千4百万円及びその他有価証券評価差額金の増加6億9千万円等により、前連結会計年度末に比べて、6億5千2百万円増加し、129億3千5百万円となりました。
この結果、自己資本比率は65.8%(前連結会計年度末は66.1%)となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、市場の動向、原材料価格の動向、為替の動向、天候不順、自然災害等があります。
市場の動向については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による巣ごもり消費の高まりにより、需要の伸長が見られましたが、これは一時的なものであり、消費者の節約志向、企業間の価格競争、ホームセンター業界の統廃合など、経営環境の厳しさに変わりはありません。当社グループでは、経常的な需要の拡大を目指し、ユーザーニーズに的確に対応した製品を提供することをモットーに、新製品の開発、販売及び競合他社との差別化による商品力の強化に努めてまいります。
原材料価格の動向については、取引先との関係強化、品質設計の技術力強化、原材料の互換化、代替品購買等によりコスト削減努力を行ってまいります。
為替の動向については、当社グループの海外取引が外貨建てで行われておりますが、為替変動リスクを最小限に抑えるため、適時適切な為替予約の実施等によるリスクヘッジに取り組んでまいります。
天候不順及び自然災害については、自らコントロールできない要因であり、特に需要期における天候不順は、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼします。これに対しては、新たな収益事業の創出などにより、経営の安定化を目指します。自然災害については、当社グループで互いに代替生産を行い、最小限の損害にとどめるよう対策を検討しております。
経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、収益力の向上が企業価値の向上に極めて重要であると認識しており、「売上高」及び「経常利益」を目標とする経営指標に設定しております。
当社グループでは、2021年度を初年度とし、「収益力の向上」「新規事業への取組み」「グループ経営の強化と効率化」を基本方針とした4期間の新中期経営計画(AP SPEC180)を策定し、当該計画最終年度(2024年度)の売上高180億円、経常利益11億円を目標数値として設定しております。
なお、当社グループにおきましては、新型コロナウイルス感染症の影響は限定的であり、財政状態及び経営成績への影響は軽微であります。また、今後の影響については、現時点では合理的に予測することは困難であり、ワクチン接種の開始等から、当社グループとしては、当感染症の経営成績への重大な影響はないものと想定しております。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(塗料事業)
当事業では、新型コロナウイルス感染症の影響により、工業用塗料を扱うグループ子会社は苦戦いたしましたが、巣ごもり消費の高まりにより主力の家庭用塗料の需要が伸長したことで、売上高は95億1千4百万円(前年同期比18.7%増)、セグメント利益は7億8千6百万円(前年同期比33.1%増)となりました。セグメント資産は、前連結会計年度に比べて12億1百万円増加し122億4千5百万円となりました。
(DIY用品事業)
当事業では、新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり消費の高まりにより、売上高は62億6千3百万円(前年同期比11.0%増)、セグメント利益は、利益改善に取り組んだ効果もあり2億7百万円(前年同期比536.7%増)となりました。セグメント資産は、前連結会計年度に比べて4億7千3百万円増加し55億3千8百万円となりました。
(その他)
売上高は1億1千7百万円(前年同期比6.9%減)、セグメント利益は3千万円(前年同期比16.9%減)となりました。セグメント資産は、前連結会計年度に比べて5億8千万円減少し14億7千7百万円となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動により14億2千万円の資金を獲得し、投資活動において、主に有形固定資産の取得等に10億5千5百万円の資金を使用し、財務活動においては、自己株式の取得4億5千4百万円、配当金の支払額2億2千4百万円等6億9千9百万円の資金を使用した結果、3億3千4百万円の支出となりました。これにより、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、35億5千万円となりました。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、必要な資金を安定的に確保するために、内部資金の活用及び金融機関からの借入並びに社債の発行等による調達を行っております。一方で、有利子負債の圧縮、余剰資金の有効活用にも取り組んでおります。主な資金需要といたしましては、運転資金及び設備資金であります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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