有価証券報告書-第108期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/24 15:57
【資料】
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【項目】
88項目
(3)【監査の状況】
① 監査役監査の状況
1.組織・人員
当社の監査役は4名で、1名が社内出身の常勤監査役、3名が社外監査役です。
常勤監査役井阪広氏は、経営管理、企業戦略、ガバナンス等の豊富な経験と幅広い知見を有しており、また監査役会議長を務めています。社外監査役宮坂泰行氏は、公認会計士の資格を有し、長年に亘り国内外で監査に携わってきた経験から、財務および会計に関する相当程度の知見を有しています。社外監査役安原裕文氏は、長年に亘り国内外で経営に携わっており、かつ東京証券取引所市場第一部に上場する企業において常任監査役として監査業務に携わってきた経験から、財務および会計に関する相当程度の知見を有しています。社外監査役伊藤ゆみ子氏は、日米の弁護士資格を有する法律の専門家であり、また、グローバル企業の役員として経営に携わってきたことによる幅広い知識と経験を有しています。
監査役の職務を補助するための組織として監査役室を設置し、財務・会計・会社法等の知見を有する専任のスタッフを3名配置しています。当該監査役スタッフに関する人事異動は社内の規定に基づき、代表取締役が監査役の同意を得て実施し、人事評価については監査役が社内の規定に基づき検討・決定した内容を尊重することで、取締役からの独立性を高め、監査役の指示の実効性を確保しています。
2.監査役会の活動状況
当事業年度の監査役会の開催頻度・個々の監査役の出席状況は以下のとおりです。また、1回あたりの所要時間は約1時間でした。
氏名開催回数出席回数
村田雅詩10回10回(100%)
宮坂泰行10回10回(100%)
安原裕文7回7回(100%)
伊藤ゆみ子7回7回(100%)

(注)1 監査役村田雅詩氏は、任期満了により2020年6月24日付で監査役を退任しています。
2 監査役安原裕文氏および伊藤ゆみ子氏の監査役会開催回数および出席回数は、2019年6月25日付の監査役就任以降の開催分を記載しています。
年間を通して次のような決議、報告、協議、討議が行われました。
決議11件:監査役会の監査方針・監査計画・職務分担、定時株主総会提出の監査役選任議案への同意、会計監査人再任、監査役会監査報告書案等
報告33件:常勤監査役職務執行報告、会計監査人業務報告、取締役会報告等
協議2件:株主総会の運営、監査役報酬額
討議3件:グローバルな内部統制のあり方等
また、取締役会議案の説明・協議等の場として監査役連絡会を取締役会前に開催しています(当事業年度13回実施)。
監査役会における当事業年度の重点監査項目は以下のとおりです。
1)マネジメントフレームワークに基づく新たなグローバル運営・連携体制の構築状況
2)グローバルガバナンス/内部統制の仕組み構築・運用の状況
3)業務遂行モニタリング及び財産の管理状況
3.監査役の主な活動
当事業年度の監査役の主な活動は以下のとおりです。
1)代表取締役会長および代表取締役社長との意見交換
全監査役が出席し経営や監査の観点から代表取締役と意見交換会を年3回実施しました。
常勤監査役はそれ以外にも随時情報交換等を実施しています。
2)代表取締役を除く業務執行取締役、社外取締役、執行役員、事業部/本部長との意見交換
全監査役が出席し、各々年1回実施し、執行状況の把握、社外取締役との意見交換、等を行いました。
3)重要会議への出席
全監査役が取締役会に出席し、必要に応じて意見陳述しました。
また、以下の重要会議に陪席し、執行状況や内部統制状況の把握に努めました。
・常勤監査役:経営会議、戦略審議委員会、執行幹部会、コンプライアンス委員会、CSR委員会等
・社外監査役:経営会議、戦略審議委員会
4)会計監査人との連携
全監査役が期初に会計監査人の監査計画を確認し、四半期に1回の監査(レビュー)報告会で会計監査(レビュー)結果を詳細に把握しました。
また、常勤監査役は、四半期毎の定期会合および監査講評会への出席、棚卸立会い等を通じて適宜監査状況を確認しました。
5)内部監査室との連携
半期に1回の意見交換会(全監査役)、月次定例会議(常勤監査役)への出席や内部監査報告書を通じて、内部監査計画とその遂行状況を把握し、監査の連携を図りました。
6)重要な書類・情報・システム等の閲覧
代表取締役等による決裁書、法定備置書類、重要会議議事録、各種月報、各種規程、各種委員会資料、各種財務データ等について常勤監査役が閲覧し、意思決定や内部統制の構築・運用の妥当性を検証しました。
7)国内・海外グループ会社の監査
国内組織・国内グループ会社・グローバル機能部門の責任者等からの聴取、国内事業拠点での実地調査を常勤監査役が中心となり実施しました。
海外3地域(中国・アジア・EMEA)における子会社を常勤監査役と社外監査役が訪問し、事業状況や内部統制状況など実地確認を行いました。また、全監査役でグループ会社監査役連絡会を年1回開催しました。
② 内部監査の状況
(ア)内部監査の組織、人員および手続
当社は代表取締役社長兼CEOの直轄組織として内部監査室を設置し、3名の人員を配置しており、国内外の関係会社を含めた内部統制体制の整備・運用の状況を監査し、監査結果は代表取締役社長兼CEOおよび監査役に報告しています。
(イ)内部監査、監査役監査および会計監査の相互連携ならびにこれらの監査と内部統制部門との関係
監査役は、会計監査人との関係においては、監査の独立性と適正性を監視しながら、監査計画報告(年次)および会計監査結果報告(四半期レビュー・期末決算毎)の受領ならびに情報交換・意見交換を行っています。また、内部監査室および内部統制部門とは、定期的および必要の都度相互の情報交換・意見交換を行うなどの連携を密にして、監査の実効性と効率性の向上を図っています。
③ 会計監査の状況
a.監査法人の名称
有限責任 あずさ監査法人
b.継続監査期間
17年間
継続監査期間は、現在の監査人である有限責任 あずさ監査法人が2003年に当時の新日本監査法人から業務を引き継いで以降の期間を開示しています。
c.業務を執行した公認会計士
業務を執行した公認会計士の氏名所属する監査法人
指定有限責任社員
業務執行社員
竹 内 毅有限責任 あずさ監査法人
辻 井 健 太
中 村 武 浩

継続監査年数については、筆頭業務執行社員は5年以内、その他の業務執行社員は7年以内であるため、記載を省略しています。
d.監査業務に係る補助者の構成
監査業務に係る補助者は、公認会計士10名、その他18名で構成されています。
e.監査法人の選定方針と理由
当社の監査役会は、会社法第340条第1項各号のいずれかに該当する、適正な監査の遂行が困難であると認める場合には、監査役全員の同意に基づき当該会計監査人を解任する方針です。上記のほか、会計監査人を毎期評価し、より適切な監査を期待できる会計監査人の選任が必要と判断した場合には、当該会計監査人の解任もしくは不再任に関する議案の内容を決定します。
上記の会計監査人評価結果および執行部門が提案する会計監査人候補に基づき総合的に検討した結果、有限責任 あずさ監査法人は適正な監査を遂行できる会計監査人として適任であると判断し、選定しています。
f.監査役及び監査役会による監査法人の評価
当社の監査役および監査役会は、会計監査人から監査品質等に関する説明を受けるとともに、独自に策定した会計監査人の評価基準に基づき、会計監査人としての独立性、監査姿勢、監査品質、監査業務の有効性および効率性等を毎期評価しています。その評価結果を検討した結果、有限責任 あずさ監査法人を再任することが適切であると判断しています。
④ 監査報酬の内容等
a.監査公認会計士等に対する報酬
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)
提出会社77381-
連結子会社----
77381-

当社における非監査業務の内容は主に国際財務報告基準(IFRS)に関する助言・支援等です。
b.監査公認会計士等と同一のネットワーク(KPMGグループ)に対する報酬(a.を除く)
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)
提出会社-5-102
連結子会社10211610752
102121107155

当社および連結子会社における非監査業務の内容はいずれも主に税務に関連するアドバイザリー業務等です。
c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
d.監査報酬の決定方針
該当事項はありませんが、監査時間、規模および内容等を勘案したうえで社内決裁手続きを経て決定しています。
e.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
当社の監査役会は、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務遂行状況および報酬見積りの算定根拠などが適切かどうかについて必要な検証を行った上で、会計監査人が適正な監査を実施するために本監査報酬額が妥当な水準と認められることから、会計監査人の報酬等の額について会社法第399条第1項の同意の判断を行っています。