有価証券報告書-第109期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
16.無形資産
(1)増減明細
(2)減損損失
当連結会計年度は40,365百万円(前連結会計年度は2,158百万円)の減損損失を計上しており、連結純損益及びその他の包括利益計算書の「その他の費用」に計上しています。
前連結会計年度において認識した減損損失は、当社が保有するTRACON Pharmaceuticals, Inc.(米国)と開発を進めていた滲出型加齢黄斑変性の治療薬DE-122に係る無形資産について、開発中止に伴い収益が見込めなくなったため、帳簿価額を全額減損したものです。
当連結会計年度において認識した減損損失は、主にSTN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)に係る無形資産及び同製品を開発するInnFocus, Inc.(米国)に係るのれんの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失40,312百万円(製品に係る無形資産24,628百万円、のれん15,684百万円)を認識したことによるものです。この回収可能価額は、使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを適切な割引率で割り引いて算定しています。将来キャッシュ・フローは当社が米国において2020年6月に市販前承認(PMA)申請を行ったSTN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)について、2021年2月末に米国食品医薬品局(FDA)から審査に関するフィードバックを受け、以降協議を実施しており、今後、協議に時間がかかる可能性も考えられることから、2021年度上期を想定していた米国における承認時期の遅延を前提に見直した開発成功確率及び事業計画を基に見積もっています。
(3)のれんの減損テスト
前連結会計年度においては、のれんを資金生成単位グループである「全社グループ」に配分しており、「全社グループ」に配分されたのれんの帳簿価額は22,127百万円です。当連結会計年度において、InnFocus, Inc.買収に係る企業結合のシナジーから便益を得ると見込まれる資金生成単位を見直し、InnFocus, Inc.買収に係るのれんを資金生成単位グループである「全社グループ」から資金生成単位である「InnFocus, Inc.」に配分先を変更しています。「全社グループ」に配分されたのれんの帳簿価額は6,550百万円であり、「InnFocus, Inc.」に配分されたのれん15,684百万円は当連結会計年度の減損テストの結果、帳簿価額全額を減損しています。なお、Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)買収によって生じたのれん20,308百万円については、「33.企業結合」に記載のとおり、連結財務諸表の作成時点において、評価検証が未了のため暫定的な金額であり、資金生成単位(又は資金生成単位グループ)への配分は完了していません。
のれんは、毎年及び減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施し、回収可能性を評価しています。のれんの減損テストは以下のとおり行っています。
①全社グループ
のれんの減損テストにおける回収可能価額は、参天製薬株式会社の市場株価を用いて測定した処分コスト控除後の公正価値としています。回収可能価額は帳簿価額を上回っているため、前連結会計年度及び当連結会計年度において減損損失を認識していません。
なお、市場株価が合理的な範囲で変動した場合にも、重要な減損が発生する可能性は低いと判断しています。
②InnFocus, Inc.
回収可能価額は、使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを適切な割引率で割り引いて算定しています。当連結会計年度において、使用価値はその帳簿価額を下回っており、減損損失を15,684百万円計上しています。なお、前連結会計年度において、当資金生成単位に配分されたのれんはありません。
なお、使用価値の算定に使用される開発成功確率には高い不確実性が存在します。また、使用価値の算定の基礎となる将来キャッシュ・フローは、Santenグループの事業計画を基礎として見積もられていますが、主に販売価格及びマーケットシェアの拡大の見込みには高い不確実性が存在します。
予測不能な前提条件の変化などが、使用価値の算定に重要な影響を及ぼし、のれんの金額に重要な影響を与える可能性があります。
(4)その他の開示
① 無形資産のうち、製品に係る無形資産の償却費は、連結純損益及びその他の包括利益計算書において「製品に係る無形資産償却費」に、それ以外の無形資産に係る償却費は、連結純損益及びその他の包括利益計算書において「売上原価」、「販売費及び一般管理費」及び「研究開発費」に含まれています。
② 前連結会計年度及び当連結会計年度において、重要な自己創設無形資産はありません。
③ 重要な無形資産
製品に係る無形資産のうち主要なものは、以下のとおりです。
(注) STN1010900(DE-109、一般名:シロリムス)に関する無形資産については未だ使用可能でないため、償却を開始していません。
使用可能である無形資産については、各報告期間の末日現在に、資産又は資金生成単位が減損している可能性を示す兆候がある場合には、減損テストを実施し、回収可能性を評価しています。未だ使用可能でない無形資産については、毎年及び減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施し、回収可能性を評価しています。
無形資産の減損損失は、回収可能価額が帳簿価額を下回っている場合に認識され、当該無形資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額しています。回収可能価額は、使用価値に基づき算定しています。使用価値は、過去の経験及び外部からの情報に基づいた将来キャッシュ・フローの見積額を、当該資金生成単位毎の加重平均資本コストを基礎に算定した割引率(前連結会計年度7.0%〜8.7%、当連結会計年度4.87%〜11.34%)で現在価値に割り引いて算定しています。
減損テストの結果、前連結会計年度2,158百万円、当連結会計年度24,681百万円の減損損失を計上しています。
なお、使用価値の算定に使用される開発成功確率には高い不確実性が存在します。また、使用価値の算定の基礎となる将来キャッシュ・フローは、Santenグループの事業計画を基礎として見積もられていますが、主に薬価、販売価格、マーケットシェア及び販売数量の拡大の見込みには高い不確実性が存在します。
予測不能な前提条件の変化などが、使用価値の算定に重要な影響を及ぼし、製品に係る無形資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。
④ 決算日以降の無形資産の取得に係るコミットメントは以下のとおりです。
(注) 全てのマイルストンが達成された場合の最大の支払額であり、現在価値への割引はされておらず、リスクについても考慮されていません。マイルストンの達成は不確実性が高いため、全ての支払義務が生じる可能性は低く、実際の支払額は大幅に異なる可能性があります。
(1)増減明細
| (単位:百万円) | |||||
| 取得原価 | のれん | 製品に係る 無形資産 | ソフトウェア | その他 | 合計 |
| 2019年4月1日残高 | 22,713 | 141,347 | 13,028 | 1,300 | 178,388 |
| 取得 | - | 506 | 976 | 2,293 | 3,775 |
| 仮勘定からの振替 | - | - | 323 | △323 | - |
| 処分 | - | - | △387 | △44 | △431 |
| 在外営業活動体の換算差額 | △585 | △1,133 | △93 | △60 | △1,871 |
| 2020年3月31日残高 | 22,127 | 140,720 | 13,847 | 3,166 | 179,860 |
| 取得 | - | 15,276 | 1,320 | 4,737 | 21,332 |
| 仮勘定からの振替 | - | - | 1,089 | △1,089 | - |
| 企業結合による取得 | 19,330 | 4,165 | - | - | 23,495 |
| 処分 | - | - | △449 | △4 | △453 |
| 在外営業活動体の換算差額 | 1,084 | 1,876 | 200 | △119 | 3,041 |
| 2021年3月31日残高 | 42,542 | 162,037 | 16,007 | 6,690 | 227,276 |
| (単位:百万円) | |||||
| 償却累計額及び減損損失累計額 | のれん | 製品に係る 無形資産 | ソフトウェア | その他 | 合計 |
| 2019年4月1日残高 | - | △36,676 | △9,833 | △768 | △47,277 |
| 償却費 | - | △9,898 | △1,285 | △7 | △11,190 |
| 減損損失 | - | △2,158 | - | - | △2,158 |
| 処分 | - | - | 375 | 44 | 418 |
| 在外営業活動体の換算差額 | - | 122 | 55 | 20 | 197 |
| 2020年3月31日残高 | - | △48,610 | △10,689 | △711 | △60,010 |
| 償却費 | - | △9,920 | △1,375 | △466 | △11,761 |
| 減損損失 | △15,684 | △24,681 | - | - | △40,365 |
| 処分 | - | - | 154 | - | 154 |
| 在外営業活動体の換算差額 | - | △2,151 | △93 | △174 | △2,418 |
| 2021年3月31日残高 | △15,684 | △85,362 | △12,003 | △1,351 | △114,400 |
| (単位:百万円) | |||||
| 帳簿価額 | のれん | 製品に係る 無形資産 | ソフトウェア | その他 | 合計 |
| 2019年4月1日残高 | 22,713 | 104,671 | 3,195 | 532 | 131,110 |
| 2020年3月31日残高 | 22,127 | 92,111 | 3,157 | 2,455 | 119,850 |
| 2021年3月31日残高 | 26,858 | 76,675 | 4,004 | 5,339 | 112,876 |
(2)減損損失
当連結会計年度は40,365百万円(前連結会計年度は2,158百万円)の減損損失を計上しており、連結純損益及びその他の包括利益計算書の「その他の費用」に計上しています。
前連結会計年度において認識した減損損失は、当社が保有するTRACON Pharmaceuticals, Inc.(米国)と開発を進めていた滲出型加齢黄斑変性の治療薬DE-122に係る無形資産について、開発中止に伴い収益が見込めなくなったため、帳簿価額を全額減損したものです。
当連結会計年度において認識した減損損失は、主にSTN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)に係る無形資産及び同製品を開発するInnFocus, Inc.(米国)に係るのれんの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失40,312百万円(製品に係る無形資産24,628百万円、のれん15,684百万円)を認識したことによるものです。この回収可能価額は、使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを適切な割引率で割り引いて算定しています。将来キャッシュ・フローは当社が米国において2020年6月に市販前承認(PMA)申請を行ったSTN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)について、2021年2月末に米国食品医薬品局(FDA)から審査に関するフィードバックを受け、以降協議を実施しており、今後、協議に時間がかかる可能性も考えられることから、2021年度上期を想定していた米国における承認時期の遅延を前提に見直した開発成功確率及び事業計画を基に見積もっています。
(3)のれんの減損テスト
前連結会計年度においては、のれんを資金生成単位グループである「全社グループ」に配分しており、「全社グループ」に配分されたのれんの帳簿価額は22,127百万円です。当連結会計年度において、InnFocus, Inc.買収に係る企業結合のシナジーから便益を得ると見込まれる資金生成単位を見直し、InnFocus, Inc.買収に係るのれんを資金生成単位グループである「全社グループ」から資金生成単位である「InnFocus, Inc.」に配分先を変更しています。「全社グループ」に配分されたのれんの帳簿価額は6,550百万円であり、「InnFocus, Inc.」に配分されたのれん15,684百万円は当連結会計年度の減損テストの結果、帳簿価額全額を減損しています。なお、Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)買収によって生じたのれん20,308百万円については、「33.企業結合」に記載のとおり、連結財務諸表の作成時点において、評価検証が未了のため暫定的な金額であり、資金生成単位(又は資金生成単位グループ)への配分は完了していません。
のれんは、毎年及び減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施し、回収可能性を評価しています。のれんの減損テストは以下のとおり行っています。
①全社グループ
のれんの減損テストにおける回収可能価額は、参天製薬株式会社の市場株価を用いて測定した処分コスト控除後の公正価値としています。回収可能価額は帳簿価額を上回っているため、前連結会計年度及び当連結会計年度において減損損失を認識していません。
なお、市場株価が合理的な範囲で変動した場合にも、重要な減損が発生する可能性は低いと判断しています。
②InnFocus, Inc.
回収可能価額は、使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを適切な割引率で割り引いて算定しています。当連結会計年度において、使用価値はその帳簿価額を下回っており、減損損失を15,684百万円計上しています。なお、前連結会計年度において、当資金生成単位に配分されたのれんはありません。
なお、使用価値の算定に使用される開発成功確率には高い不確実性が存在します。また、使用価値の算定の基礎となる将来キャッシュ・フローは、Santenグループの事業計画を基礎として見積もられていますが、主に販売価格及びマーケットシェアの拡大の見込みには高い不確実性が存在します。
予測不能な前提条件の変化などが、使用価値の算定に重要な影響を及ぼし、のれんの金額に重要な影響を与える可能性があります。
(4)その他の開示
① 無形資産のうち、製品に係る無形資産の償却費は、連結純損益及びその他の包括利益計算書において「製品に係る無形資産償却費」に、それ以外の無形資産に係る償却費は、連結純損益及びその他の包括利益計算書において「売上原価」、「販売費及び一般管理費」及び「研究開発費」に含まれています。
② 前連結会計年度及び当連結会計年度において、重要な自己創設無形資産はありません。
③ 重要な無形資産
製品に係る無形資産のうち主要なものは、以下のとおりです。
| 内容 | 帳簿価額 | 残存耐用年数 | |
| 前連結会計年度末 | 当連結会計年度末 | ||
| InnFocus, Inc. の買収に伴い認識されたDE-128 STN2000100(DE-128、製品名:PRESERFLO MicroShunt) | 39,180百万円 | 11,276百万円 | 12年 |
| Merck & Co., Inc.から取得した眼科用医薬品に関する特許権、商標権、ドメイン名、製造販売承認権等 | 35,643百万円 | 29,903百万円 | 4年~10年 |
| Santen S.A.S.の買収に伴い認識されたDE-076B (開発品名:シクロカット、一般名:シクロスポリン) | 3,781百万円 | 3,370百万円 | 5年 |
| MacuSight, Inc.との契約により取得したDE-109 STN1010900(DE-109、一般名:シロリムス) | 6,982百万円 | 6,982百万円 | - |
(注) STN1010900(DE-109、一般名:シロリムス)に関する無形資産については未だ使用可能でないため、償却を開始していません。
使用可能である無形資産については、各報告期間の末日現在に、資産又は資金生成単位が減損している可能性を示す兆候がある場合には、減損テストを実施し、回収可能性を評価しています。未だ使用可能でない無形資産については、毎年及び減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施し、回収可能性を評価しています。
無形資産の減損損失は、回収可能価額が帳簿価額を下回っている場合に認識され、当該無形資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額しています。回収可能価額は、使用価値に基づき算定しています。使用価値は、過去の経験及び外部からの情報に基づいた将来キャッシュ・フローの見積額を、当該資金生成単位毎の加重平均資本コストを基礎に算定した割引率(前連結会計年度7.0%〜8.7%、当連結会計年度4.87%〜11.34%)で現在価値に割り引いて算定しています。
減損テストの結果、前連結会計年度2,158百万円、当連結会計年度24,681百万円の減損損失を計上しています。
なお、使用価値の算定に使用される開発成功確率には高い不確実性が存在します。また、使用価値の算定の基礎となる将来キャッシュ・フローは、Santenグループの事業計画を基礎として見積もられていますが、主に薬価、販売価格、マーケットシェア及び販売数量の拡大の見込みには高い不確実性が存在します。
予測不能な前提条件の変化などが、使用価値の算定に重要な影響を及ぼし、製品に係る無形資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。
④ 決算日以降の無形資産の取得に係るコミットメントは以下のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 前連結会計年度 (2020年3月31日) | 当連結会計年度 (2021年3月31日) | |
| 研究開発マイルストン(注) | 33,971 | 42,387 |
| 売上達成目標マイルストン(注) | 31,947 | 42,150 |
| その他 | 1,792 | 562 |
| 合計 | 67,710 | 85,098 |
(注) 全てのマイルストンが達成された場合の最大の支払額であり、現在価値への割引はされておらず、リスクについても考慮されていません。マイルストンの達成は不確実性が高いため、全ての支払義務が生じる可能性は低く、実際の支払額は大幅に異なる可能性があります。