有価証券報告書-第105期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/23 15:09
【資料】
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【項目】
66項目
1.報告企業
参天製薬株式会社および連結子会社(以下、参天製薬グループ)は、医薬品の製造・販売を中心に事業を展開しています。
参天製薬株式会社(以下、当社)は日本に所在する企業であり、本社所在地ならびに主要事業所の住所は、当社ホームページ(http://www.santen.co.jp/)にて開示しています。
また、株式は東京証券取引所に上場しています。
2.作成の基礎
(1)IFRSに準拠している旨
参天製薬グループは、連結財務諸表規則第1条の2に規定される「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第93条の規定により、連結財務諸表をIFRSに準拠して作成しています。
(2)測定の基礎
参天製薬グループの連結財務諸表は、「3.重要な会計方針」に記載している金融商品等を除いて取得原価を基礎として作成しています。
(3)機能通貨及び表示通貨
参天製薬グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨とし、百万円未満を四捨五入により表示しています。
(4)新たに適用する基準書及び解釈指針
参天製薬グループが、当連結会計年度より適用している主な基準書及び解釈指針は以下のとおりです。当連結会計年度において、これらを適用したことによる参天製薬グループの連結財務諸表への重要な影響はありません。
基準書強制適用時期
(以降開始年度)
参天製薬グループ
適用時期
新設・改訂の概要
IAS第16号有形固定資産2016年1月1日2017年3月期減価償却の許容される方法の明確化
IAS第38号無形資産2016年1月1日2017年3月期償却の許容される方法の明確化

(5)新基準書の早期適用
参天製薬グループは、IFRS第9号「金融商品」(以下、IFRS第9号)(2010年10月および2011年12月改訂)を移行日(2013年4月1日)より早期適用しています。
IFRS第9号は、IAS第39号「金融商品:認識及び測定」を置き換えるもので、金融商品に償却原価と公正価値との2つの測定区分を設定しています。公正価値で測定する金融資産に係る公正価値の変動は、純損益で認識することとなります。なお、資本性金融商品への投資に係る公正価値の変動は、売買目的で保有する場合を除いて、その他の包括利益で認識することが認められています。
(6)連結財務諸表の承認
参天製薬グループの当連結会計年度の連結財務諸表は、2017年6月23日に代表取締役社長兼CEO 黒川 明および最高財務責任者である常務執行役員 チーフ・ファイナンシャル・オフィサー(CFO)兼財務本部長 越路和朗によって承認されています。
3.重要な会計方針
参天製薬グループでは、他に記載のない限り、以下に記載されている会計方針を、連結財務諸表に表示されている全ての期間において、継続的に適用しています。
(1)連結の基礎
参天製薬グループの連結財務諸表は、当社および子会社ならびに関連会社の財務諸表に基づき作成されています。
① 子会社
子会社とは、参天製薬グループにより支配されている企業をいいます。
支配とは、投資先に対するパワーを有し、投資先への関与により生じるリターンの変動にさらされ、かつ、投資先に対するパワーを通じてリターンの額に影響を及ぼす能力を有している場合をいいます。
子会社の連結は、参天製薬グループが支配を獲得した日から開始し、支配を喪失した日に終了しています。
子会社に対する持分が支配獲得後に変動した場合、支配の喪失とならないものについては、資本取引として会計処理しています。
参天製薬グループ内の債権債務残高および取引ならびに参天製薬グループ内取引によって発生した未実現損益は、連結財務諸表の作成にあたって消去しています。
なお、決算日が異なる子会社の財務諸表は、連結決算日現在で実施した仮決算に基づく財務諸表を使用しています。
② 関連会社
関連会社とは、参天製薬グループがその財務および営業の方針決定に対して重要な影響力を有するものの、支配または共同支配していない企業をいいます。
関連会社に対する投資については、参天製薬グループが重要な影響力を有し始めた日から重要な影響力を喪失した日まで、持分法によって会計処理を行っています。
(2)企業結合
企業結合については、取得法を用いて会計処理を行っています。
被取得企業における識別可能な資産および負債は、取得日の公正価値で測定しています。
取得対価は、企業結合で移転された対価、被取得企業の非支配持分の金額および段階的に達成される企業結合の場合には、取得企業が以前に保有していた被取得企業の資本持分の公正価値の合計として測定し、この取得対価が、取得日における識別可能な資産および負債の正味価額を上回る場合に、その超過額をのれんとして認識しています。被取得企業の識別可能な資産および負債の正味価額が取得対価を上回る場合には、その超過額を取得日において純損益として認識しています。企業結合で移転された対価は、取得企業が移転した資産、取得企業に発生した被取得企業の旧所有者に対する負債および取得企業が発行した資本持分の取得における公正価値の合計で計算を行っています。
企業結合に関連して発生する費用については、発生時に費用処理を行っています。
(3)外貨換算
外貨建取引は、取引日における為替レートまたはそれに近似するレートにより機能通貨への換算を行っています。
外貨建の貨幣性資産および負債は期末日の為替レートにより機能通貨への再換算を行い、その結果生じる差額を純損益として認識しています。
在外営業活動体の資産および負債は期末日の為替レートにより、収益および費用は、その期間中の為替レートが著しく変動している場合を除き、期中平均為替レートにより表示通貨への換算を行い、その結果生じる差額はその他の包括利益として認識しています。なお、在外営業活動体を処分する場合には、当該営業活動体に関連した換算差額の累計額を処分時に純損益に振り替えています。
(4)収益
① 売上収益
値引、割戻および消費税等の税金を控除後の、受領したまたは受領可能な対価の公正価値により収益の測定を行っています。なお、参天製薬グループでは主として次のものを売上収益として認識しています。
<1>物品の販売から生じる収益
物品の販売においては、その販売によって物品の所有に伴う重要なリスクと経済価値が買手に移転し、物品に対する継続的関与および実質的支配が保持されず、将来の経済的便益が参天製薬グループに流入する可能性が高く、当該経済的便益およびそれに対する原価を信頼性をもって測定できる場合に、収益を認識しています。
<2>知的財産権から生じる収益
知的財産権からの収益は、関連する契約の実質に従って発生主義で認識しています。
② その他の収益
売上収益および金融収益に該当しない要因に基づく収益を、その他の収益として認識しています。
③ 金融収益
<1>利息収益
利息収益は、実効金利法により発生時に認識しています。
<2>配当収入
配当収入は、保有する株式について配当の支払いを受ける権利が確定した時に認識しています。
(5)研究開発費
参天製薬グループ内部で発生する研究開発に関する支出は、主要な市場における当局からの販売承認が得られない段階においては、IAS第38号「無形資産」(以下、IAS第38号)における資産計上の要件を満たさないと判断し、全て研究開発費として発生時に費用処理しています。
(6)政府補助金
政府補助金は、補助金交付のための付帯条件を満たしていること、かつ参天製薬グループが補助金を受領することについて、合理的な保証が得られた場合に公正価値で認識しています。
収益に関する政府補助金については、その補助金によって補償される関連コストを費用として認識する期間にわたって、規則的に純損益で認識しています。
資産に関する政府補助金については、繰延収益として認識し、当該資産の見積耐用年数にわたり規則的に純損益で認識しています。
(7)法人所得税
法人所得税費用は、当期税金と繰延税金の合計として表示しています。
当期税金は、報告期間の末日において、制定されまたは実質的に制定されている税率を使用して、税務当局に納付または税務当局から還付されると予想される金額で算定しています。当期税金は、その税金がその他の包括利益または直接資本に認識される取引または事象から発生する場合および企業結合から発生する場合を除いて、当期の純損益で認識しています。
繰延税金は、報告期間の末日において、資産または負債の会計上の帳簿価額と税務基準額との差異のうち、将来の期において解消される一時差異に基づいて算定しています。将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金および繰越税額控除に対して、将来その使用対象となる課税所得が稼得される可能性が高い範囲内で繰延税金資産を認識し、原則、将来加算一時差異に対して、繰延税金負債を認識しています。
なお、企業結合ではなく、取引日に会計上の利益にも課税所得にも影響しない取引における当初認識に対する一時差異については、繰延税金資産および繰延税金負債を認識していません。のれんの当初認識に対する将来加算一時差異についても繰延税金負債を認識していません。
子会社および関連会社に対する投資に関連して生ずる将来加算一時差異については、当該一時差異の解消時期をコントロールでき、予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合には繰延税金負債を認識せず、また、将来減算一時差異については、当該一時差異が予測し得る期間内に解消する可能性が高くない場合あるいは当該一時差異の使用対象となる課税所得が稼得される可能性が高くない場合に繰延税金資産を認識していません。
繰延税金資産および繰延税金負債は、当該資産が実現する期または当該負債が決済される期に適用されると予想される税率で算定しています。
繰延税金資産と繰延税金負債は、当期税金資産と当期税金負債を相殺する法律上強制力のある権利を有し、同一の税務当局によって同一の納税主体に対して課される法人所得税に関するものである場合に相殺しています。
(8)有形固定資産
有形固定資産は、当該資産の取得に直接関連する費用に、解体、除去および原状回復費用、ならびに資産計上の要件を満たす借入費用を含めて取得原価として認識しています。
認識後の測定については、原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額および減損損失累計額を控除した価額で計上しています。
土地以外の有形固定資産は、使用が可能となった時点から、それぞれの見積耐用年数にわたって定額法で減価償却しています。主要な有形固定資産の見積耐用年数は次のとおりです。
建物及び構築物 :3~50年
機械装置及び運搬具 :3~10年
工具、器具及び備品 :4~10年
なお、減価償却方法、残存価額および耐用年数は毎年見直し、必要に応じて調整しています。
減損については、「(10)有形固定資産および無形資産に係る減損」に記載のとおりです。
(9)無形資産
無形資産は、個別もしくは企業結合によって取得した、物理的実体のない識別可能な非貨幣資産であり、主なものは、のれん、製品に係る無形資産およびソフトウェアです。
① のれん
当初認識時におけるのれんの測定については、「(2)企業結合」に記載のとおりです。当初認識後ののれんについては、償却は行わず、取得原価から減損損失累計額を控除した価額で計上しています。のれんは企業結合のシナジーから便益を得ると見込まれる資金生成単位に配分しています。
② のれん以外の無形資産
のれん以外で個別に取得した無形資産については、当該資産の取得に直接関連する費用を取得原価として認識しています。のれん以外で企業結合によって取得した無形資産については、企業結合日の公正価値に基づいて認識しています。
認識後の測定については、原価モデルを採用し、取得原価から償却累計額および減損損失累計額を控除した価額で計上しています。
これらの無形資産は、使用が可能となった時点から、それぞれの見積耐用年数(概ね20年以内)にわたって定額法で償却しています。見積耐用年数は、法的保護期間または経済的耐用年数に基づいて算定し、定期的に見直しを行っています。
減損については、「(10)有形固定資産および無形資産に係る減損」に記載のとおりです。
なお、参天製薬グループの内部にて発生した研究開発に関する支出の取り扱いについては、「(5)研究開発費」に記載のとおりです。
(10)有形固定資産および無形資産に係る減損
有形固定資産および使用可能である無形資産については、各報告期間の末日現在に、資産または資金生成単位が減損している可能性を示す兆候があるか否かを評価し、減損の兆候がある場合には、減損テストを実施し、回収可能性を評価しています。
のれんおよび未だ使用可能でない無形資産については、資産または資金生成単位の減損の兆候の有無にかかわらず、毎年、減損テストを実施し、回収可能性を評価しています。
なお、資金生成単位とは、他の資産または資産グループからのキャッシュ・インフローとは概ね独立したキャッシュ・インフローを生成させるものとして識別される資産グループの最小単位をいいます。
回収可能性の評価においては、処分費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方を回収可能価額とし、この回収可能価額と帳簿価額を比較して、回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、その額を減損損失として純損益で認識しています。なお、使用価値とは、資産または資金生成単位から生じると見込まれる将来キャッシュ・フローの現在価値です。
減損損失の戻入れについては、各報告期間の末日に、過年度に減損損失を計上した資産または資金生成単位において、当該減損損失が消滅または減少している可能性を示す兆候がある場合には、その資産または資金生成単位の回収可能性を評価しています。回収可能価額が資産または資金生成単位の帳簿価額を上回る場合には、過年度に減損損失が認識されていなかった場合の帳簿価額から必要な償却または減価償却費を控除した後の帳簿価額を超えない金額を上限として、減損損失の戻入れを行っています。ただし、のれんについては減損損失の戻入れを行いません。
(11)リース
所有に伴うリスクと便益のほとんどすべてが借手に移転するリース取引は、ファイナンス・リースに分類しています。所有に伴うリスクと便益のほとんどすべてが借手に移転しないリース取引は、オペレーティング・リースに分類しています。
ファイナンス・リースにおいては、リース開始時のリース資産の公正価値または最低支払リース料総額の現在価値の低い方の金額をもって資産および負債として認識しています。認識されたリース資産は、当該資産の見積耐用年数またはリース期間のいずれか短い方の期間にわたって定額法で減価償却しています。
オペレーティング・リースにおいては、リース料はリース期間にわたって定額法で費用として認識しています。
(12)金融商品
① 金融資産
<1>当初認識及び測定
金融資産は、当該金融資産の契約条項の当事者となった取引日に当初認識しています。
当初認識された金融資産は、その時点において下記(ア)・(イ)の条件がともに満たされる場合には、償却原価で測定する金融資産として分類し、それ以外の場合には公正価値で測定する金融資産として分類しています。また、公正価値で測定する金融資産のうち、売買目的保有ではない資本性金融商品は、その公正価値の事後的な変動をその他の包括利益で認識しています。
(ア)契約上のキャッシュ・フローを回収するために資産が保有されている。
(イ)金融資産の契約条件により、元本および元本残高に対する利息の支払のみが実際のキャッシュ・フローとして特定の日に生じる。
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産を除いて、その時点の公正価値に当該金融資産に直接帰属する取引費用を加算した金額で測定しています。
<2>事後測定
償却原価で測定する金融資産は、実効金利法による償却原価で測定しています。
公正価値で測定する金融資産は、公正価値を測定し、その変動を純損益を通じて認識しています。また、売買目的保有ではない資本性金融商品については、その変動をその他の包括利益を通じて認識し、公正価値が著しく下落した場合には、その他の包括利益の累計額を利益剰余金に振り替えています。
<3>減損
償却原価で測定する金融資産は、報告期間の末日ごとに減損の客観的証拠の有無を検討し、減損の客観的な証拠がある場合には、当該金融資産の帳簿価額と見積将来キャッシュ・フローを当該金融資産の当初認識時の実効金利で割り引いた現在価値との差額を減損損失として純損益で認識しています。
減損認識後に生じた事象により、減損損失が減少する場合は、減損損失の減少額を純損益にて戻入れています。
<4>認識の中止
金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した場合、もしくは金融資産のキャッシュ・フローを受け取る契約上の権利を譲渡し、当該金融資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんど全てを移転した場合、当該金融資産の認識を中止しています。その際、帳簿価額と対価の差額を純損益として認識しています。また、売買目的保有ではない資本性金融商品については、当該金融商品に係るその他の包括利益の累計額を利益剰余金に振り替えています。
② 金融負債
<1>当初認識及び測定
金融負債は、当該金融負債の契約条項の当事者となった取引日に当初認識しています。
当初認識された金融負債は、純損益を通じて公正価値で測定する金融負債を除いて、償却原価で測定する金融負債として分類しています。
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債を除いて、その時点の公正価値に当該金融負債に直接帰属する取引費用を控除した金額で測定しています。
<2>事後測定
償却原価で測定する金融負債は、実効金利法による償却原価で測定しています。
公正価値で測定する金融負債は、公正価値を測定し、その変動を純損益を通じて認識しています。
<3>認識の中止
金融負債は、契約で特定された債務が免責、取消し、または失効になった場合に認識を中止しています。
③ 金融資産と金融負債の相殺
金融資産と金融負債は、認識された金額を相殺する法的に強制力のある権利を有し、純額で決済するかまたは資産の実現と負債の決済を同時に実行する意図を有している場合に相殺しています。
④ デリバティブ
主として資産・負債に係る為替変動、金利変動および株価変動リスクを回避するために為替予約等のデリバティブ取引を利用しています。これらのデリバティブ取引は、契約が締結された時点で当初認識し、公正価値で測定しています。当初認識後においても、公正価値で再測定しています。ただし、ヘッジ手段であるデリバティブ取引は、ヘッジ会計を適用しています。なお、投機目的によるデリバティブ取引は行いません。
⑤ ヘッジ会計
デリバティブ取引の一部をキャッシュ・フロー・ヘッジに指定し、ヘッジ会計を適用しています。
ヘッジの開始時において、ヘッジ手段とヘッジ対象の関係、リスク管理目的および戦略について文書化しています。また、ヘッジ関係が、ヘッジの開始時および指定されている期間中に、ヘッジされているリスクに起因するキャッシュ・フローの変動を相殺するに際し、極めて有効であるかどうかを継続的に評価しています。キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定し、ヘッジ会計の要件を満たしている場合、ヘッジ手段に係る利得または損失のうち、ヘッジが有効な部分はその他の包括利益で認識し、非有効部分は純損益で認識しています。
その他の包括利益で認識された金額は、ヘッジ対象が純損益で認識される期に、連結純損益及びその他の包括利益計算書において認識されたヘッジ対象と同じ項目にて純損益に振り替えています。
ヘッジ指定を取消した場合、ヘッジ手段が失効、売却、終結または行使となった場合、あるいはヘッジ会計の要件を満たさない場合には、ヘッジ会計を中止しています。
(13)棚卸資産
棚卸資産は、取得原価と正味実現可能価額とのいずれか低い金額で測定しています。
取得原価には、原材料、直接労務費およびその他の直接費用ならびに関連する製造間接費用を含め、加重平均法に基づいて算定しています。正味実現可能価額とは、通常の事業の過程における見積売価から完成までに要する見積原価および販売に要する見積費用を控除した額です。
(14)現金及び現金同等物
手許現金、随時引き出し可能な預金、および取得日から3か月以内に償還期限の到来する短期投資で、容易に換金可能であり、価値の変動について僅少なリスクしか負わないものを現金及び現金同等物としています。
(15)売却目的で保有する資産
継続的使用ではなく、売却取引により帳簿価額が回収される非流動資産または処分グループのうち、現状で直ちに売却することが可能であり、かつ、売却の可能性が非常に高い場合に売却目的保有に分類しています。売却目的保有に分類された非流動資産または処分グループは、その帳簿価額と売却費用控除後の公正価値のいずれか低い金額で測定しています。
(16)資本
① 普通株式
当社が発行した普通株式については、発行価額を資本金および資本剰余金に計上しています。資本取引の取引コストは、関連する税効果を考慮し資本剰余金から控除しています。
② 自己株式
当社が取得した自己株式については、支払対価で認識し、資本の控除項目として計上しています。自己株式の取得、売却または消却にあたっては損益を認識していません。自己株式を売却した場合には、帳簿価額と売却価額との差額を資本剰余金に計上しています。
(17)株式報酬費用
取締役および執行役員に対する持分決済型の株式報酬制度として、ストック・オプション制度を採用しています。ストック・オプションは、付与日の公正価値で測定し、その公正価値はブラック・ショールズモデルを用いて算定し、付与日に費用および資本の増加として認識しています。
(18)従業員給付
① 退職後給付
従業員への退職給付制度として、確定給付制度および確定拠出制度を採用しています。
<1>確定給付制度
確定給付制度債務の現在価値および関連する当期勤務費用ならびに過去勤務費用は、予測単位積増方式を用いて算定しています。
割引率は、報告期間の末日時点の優良社債の市場利回りを参照して決定しています。
勤務費用および確定給付負債の純額に係る利息純額は、純損益にて認識しています。
数理計算上の差異、確定給付負債の純額に係る利息純額に含まれる金額を除く制度資産に係る収益および資産上限額の影響の変動については、発生時にその他の包括利益にて認識し、利益剰余金に振り替えています。
<2>確定拠出制度
確定拠出型の退職給付費用については、拠出した時点で費用として認識しています。
② 短期従業員給付
短期従業員給付については、従業員が会社に勤務を提供したときに、当該勤務と交換に支払うことが見込まれる金額を割り引かずに費用として認識しています。
(19)引当金
過去の事象の結果として、法的に、または推定的に現在の債務を有しており、当該債務を決済するために経済的便益を持つ資源の流出が必要となる可能性が高く、当該債務の金額について信頼性のある見積りができる場合に、引当金を認識しています。なお、貨幣の時間的価値の影響に重要性がある場合には、債務の決済に必要と見込まれる支出の現在価値を引当金の額としています。
4.重要な会計上の判断、見積り及び仮定
参天製薬グループの連結財務諸表の作成において、経営者は会計方針の適用ならびに資産、負債、収益および費用に関する報告金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行っています。実際の業績は、これら会計上の見積りと異なる可能性があります。
経営者が行う重要な会計上の判断、見積り及び仮定は以下のとおりです。
・有形固定資産および無形資産に係る減損
・繰延税金資産の回収可能性
・引当金
・確定給付制度債務の測定
・金融商品の公正価値
・株式報酬費用
5.未適用の公表済みの基準書及び解釈指針
連結財務諸表の承認日までに公表済みの基準書及び解釈指針の新設または改訂のうち、参天製薬グループが早期適用していない主なものは以下のとおりです。
なお、これらの適用による参天製薬グループへの影響は検討中であり、現時点では見積ることはできません。
基準書及び解釈指針強制適用時期
(以降開始年度)
参天製薬グループ
適用時期
新設・改訂の概要
IFRS第15号顧客との契約から生じる収益2018年1月1日2019年3月期収益認識に係る基準の改訂
IFRS第9号金融商品2018年1月1日2019年3月期金融商品の分類、測定、減損及びヘッジ会計に関する改訂
IFRS第16号リース2019年1月1日2020年3月期リースの認識に関する会計処理の改訂

6.事業セグメント
(1)報告セグメントの概要
参天製薬グループの報告セグメントは、分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっている構成単位から、参天製薬グループが主な事業内容としている医薬品の製造・販売を中心とする「医薬品事業」に係るものを集約したものです。
「医薬品事業」では、医療用および一般用医薬品等の研究開発・製造・販売を行っています。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であり、セグメント間の内部売上収益又は振替高は、市場実勢価格に基づいています。
前連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
(単位:百万円)

報告セグメントその他
(注)1
調整額連結財務諸表
医薬品
外部顧客への売上収益192,5542,737195,291-195,291
セグメント間の内部売上収益
又は振替高
-655655△655-
192,5543,392195,946△655195,291
セグメント利益又は損失(△)81,159△97980,180-80,180
金融収益782
金融費用△1,492
税引前当期利益79,470

セグメント資産およびその他の項目 (単位:百万円)
報告セグメントその他
(注)1
調整額
(注)2
連結財務諸表
医薬品
セグメント資産226,7793,416230,196125,204355,399
その他の項目
減価償却費及び償却費9,325139,338-9,338
減損損失234160395-395
非流動資産への追加額
(注)3
8,2558529,107-9,107

(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントで、医療機器事業などが含まれています。
2 セグメント資産の調整額125,204百万円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であり、その主なものは当社の余資運用資金(株式、現金及び現金同等物)です。
3 非流動資産への追加額には、金融資産および繰延税金資産の増加額は含まれていません。
当連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
(単位:百万円)

報告セグメントその他
(注)1
調整額連結財務諸表
医薬品
外部顧客への売上収益196,0233,073199,096-199,096
セグメント間の内部売上収益
又は振替高
-676676△676-
196,0233,749199,771△676199,096
セグメント利益又は損失(△)33,020△54132,479-32,479
金融収益909
金融費用△1,565
税引前当期利益31,822

セグメント資産およびその他の項目 (単位:百万円)
報告セグメントその他
(注)1
調整額
(注)2
連結財務諸表
医薬品
セグメント資産258,7924,036262,82859,950322,778
その他の項目
減価償却費及び償却費9,868139,882-9,882
減損損失307169475-475
非流動資産への追加額
(注)3
33,63916933,808-33,808

(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントで、医療機器事業などが含まれています。
2 セグメント資産の調整額59,950百万円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であり、その主なものは当社の余資運用資金(株式、現金及び現金同等物)です。
3 非流動資産への追加額には、金融資産および繰延税金資産の増加額は含まれていません。
(2)製品及びサービスごとの情報
前連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
(単位:百万円)
医薬品その他合計
医療用医薬品一般用
医薬品
医療機器その他
眼科薬抗リウマチ薬その他
外部顧客への売上収益172,5453,4955,51011,0042,394343195,291

(注) 抗リウマチ薬事業については、2015年8月にあゆみ製薬株式会社に事業承継しています。
当連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
(単位:百万円)
医薬品その他合計
医療用医薬品一般用医薬品医療機器その他
眼科薬その他
外部顧客への売上収益181,8591,61012,5532,536537199,096

(3)地域ごとの情報
前連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
(単位:百万円)

日本欧州米国アジアその他
外部顧客への
売上収益(注)1
141,84925,5625,26522,60114195,291
非流動資産
(注)2
99,45210,2074753,647-113,781

(注)1 売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しています。
2 非流動資産は資産の所在地を基礎とし、国または地域に分類しています。また、金融資産および繰延税金資産を含んでいません。
当連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
(単位:百万円)

日本欧州米国アジアその他
外部顧客への
売上収益(注)1
145,35828,5211,43323,73846199,096
非流動資産
(注)2
96,1898,40525,4093,479-133,482

(注)1 売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しています。
2 非流動資産は資産の所在地を基礎とし、国または地域に分類しています。また、金融資産および繰延税金資産を含んでいません。
3 米国にはInnFocus, Inc.取得に関するのれんの暫定的な金額が含まれています。
(4)主要な顧客ごとの情報
前連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
(単位:百万円)

顧客の名称又は氏名売上収益関連するセグメント名
株式会社スズケン37,592医薬品
株式会社メディセオ30,850医薬品

当連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
(単位:百万円)

顧客の名称又は氏名売上収益関連するセグメント名
株式会社スズケン38,506医薬品
株式会社メディセオ31,411医薬品

7.売上収益
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
物品の販売190,343197,939
その他4,9481,157
合計195,291199,096

8.販売費及び一般管理費
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
給与及び賞与17,44718,753
広告宣伝費及び販売促進費15,23815,950
法定福利費2,5212,486
退職後給付費用1,1611,079
減価償却費及び償却費1,0241,259

9.従業員給付費用
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
給与及び賞与29,20530,726
法定福利費4,1794,279
退職後給付費用(確定拠出制度)989943
退職後給付費用(確定給付)1,1861,269
株式報酬費用249138
その他1,1481,496
合計36,95538,851

(注) 従業員給付費用は、「売上原価」、「販売費及び一般管理費」および「研究開発費」に計上されています。
10.その他の収益
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
固定資産処分益24
補助金収入260176
処分グループ譲渡益 (注)44,477-
その他260288
合計44,999468

(注) 抗リウマチ薬事業のあゆみ製薬株式会社への承継に伴う収益です。
11.その他の費用
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
固定資産処分損495130
減損損失 (注)395475
処分グループ譲渡に伴う特別給付金431-
その他360123
合計1,681728

(注) 減損損失については、「16.有形固定資産(2)減損損失」および「17.無形資産(2)減損損失」に記載しています。
12.金融収益及び金融費用
(1)金融収益の内訳
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
受取利息
償却原価で測定する金融資産7081
受取配当金
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定する金融資産
573684
生命保険140144
受取配当金合計712828
その他-0
合計782909

(2)金融費用の内訳
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
支払利息
償却原価で測定する金融負債9450
その他10
支払利息合計9651
為替差損1,3521,497
退職後給付に係る利息純額438
その他210
合計1,4921,565

13.繰延税金及び法人所得税
(1)繰延税金
① 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(単位:百万円)

前連結会計年度期首
(2015年4月1日)
純損益を通じて認識その他の包括利益
において認識
前連結会計年度
(2016年3月31日)
将来減算一時差異
退職給付に係る負債3,014△1924203,243
棚卸資産4442-447
未払賞与866△78-788
減価償却超過額1,304△187-1,116
委託研究1,729205-1,934
未払事業税485792-1,277
有給休暇引当金146△10-136
減損損失88△15-73
前受収益242△143-100
その他1,13884-1,221
小計9,45645742010,334
将来加算一時差異
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産△5,809-△2,526△8,335
製品に係る無形資産△4,903307-△4,596
特別償却準備金△55--
その他△341-△33
小計△10,751312△2,526△12,965
税務上の繰越税額控除および繰越欠損金
繰越税額控除804129-933
繰越欠損金595△541-54
小計1,399△412-987
純額104358△2,106△1,643

上表の純損益を通じて認識された一時差異の純額と、「(2)法人所得税費用 ①純損益を通じて認識される法人所得税」に記載の繰延法人所得税合計との差額は為替の変動によるものです。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
純損益を通じて認識その他の包括利益
において認識
当連結会計年度
(2017年3月31日)
将来減算一時差異
退職給付に係る負債3,24372△1413,173
棚卸資産447415-862
未払賞与78841-829
減価償却超過額1,116△390-726
委託研究1,934△1,303-631
未払事業税1,277△1,088-188
有給休暇引当金136△4-132
減損損失73△5-69
前受収益100△71-29
その他1,221360-1,581
小計10,334△1,973△1418,219
将来加算一時差異
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産△8,335-3,620△4,715
製品に係る無形資産△4,59647-△4,550
特別償却準備金----
その他△335-△28
小計△12,965523,620△9,292
税務上の繰越税額控除および繰越欠損金
繰越税額控除933△93-840
繰越欠損金54△21-33
小計987△114-873
純額△1,643△2,0353,478△200

上表の純損益を通じて認識された一時差異の純額と、「(2)法人所得税費用 ①純損益を通じて認識される法人所得税」に記載の繰延法人所得税合計との差額は為替の変動によるものです。
② 繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除は以下のとおりです。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
将来減算一時差異574642
税務上の繰越欠損金7,0938,667
繰越税額控除1,1141,261

③ 繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金の失効予定は以下のとおりです。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
1年目392
2年目26
3年目1853
4年目467
5年目以降6,9898,600
合計7,0938,667

④ 当連結会計年度および前連結会計年度において税務上の繰越欠損金を認識している子会社があり、それらの税務上の繰越欠損金について、当連結会計年度において将来の課税所得の発生が見込まれる範囲内で繰延税金資産を33百万円(前連結会計年度は54百万円)認識しています。繰延税金資産の回収可能性は、将来の課税所得の発生の有無に依存していますが、繰延税金資産の認識にあたって使用した将来の課税所得は、経営者が承認した事業計画のもとで想定されたものであり、過去の計画と実績の推移からその実現可能性は高いことから、繰延税金資産の回収可能性に問題はないと判断しています。
⑤ 当連結会計年度および前連結会計年度において、当社は子会社の投資に係る将来加算一時差異については、繰延税金負債を認識していません。これは、当社が一時差異の取崩しの時期をコントロールする立場にあり、このような差異を予測可能な期間内に解消しない可能性が高いためです。当連結会計年度において繰延税金負債を認識していない子会社の投資に係る将来加算一時差異は9,342百万円(前連結会計年度は4,480百万円)です。
(2)法人所得税費用
① 純損益を通じて認識される法人所得税
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
当期法人所得税
当期26,5066,667
小計26,5066,667
繰延法人所得税
一時差異等の発生および解消△7082,100
税率の変更299-
小計△4092,100
法人所得税費用 合計26,0978,768

当期法人所得税には、従前は未認識であった税務上の欠損金、税額控除または過去の期間の一時差異から生じた便益の額が含まれています。これに伴う当連結会計年度における当期法人所得税の減少額は105百万円(前連結会計年度は666百万円)です。
繰延法人所得税には、従前は未認識であった税務上の欠損金、税額控除または過去の期間の一時差異から生じた便益の額と、繰延税金資産の評価減または以前に計上した評価減の戻入により生じた費用の額が含まれています。これに伴う当連結会計年度における繰延法人所得税の減少額はありません。前連結会計年度は11百万円の減少です。
② 適用税率の調整
当社は、主に法人税、住民税及び事業税を課されており、これらを基礎として計算した法定実効税率は、当連結会計年度が30.8%、前連結会計年度が32.9%となっています。ただし、海外子会社についてはその所在地における法人税等が課されています。
各連結会計年度の法定実効税率と実際負担税率との調整は以下のとおりです。
前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
法定実効税率32.9%30.8%
永久に損金又は益金に算入されない項目0.6%1.3%
試験研究費等の税額控除△2.4%△5.5%
子会社との税率差異△0.2%△1.6%
税率変更による影響0.4%-
未認識の繰延税金資産の増減1.0%2.3%
その他0.5%0.3%
実際負担税率32.8%27.6%

14.その他の包括利益
その他の包括利益に係る組替調整額及び税効果額は次のとおりです。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
確定給付制度の再測定
当期発生額△1,428438
組替調整額--
税効果調整前△1,428438
税効果額420△141
税効果調整後△1,007297
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
金融資産の純変動
当期発生額10,247△11,542
組替調整額--
税効果調整前10,247△11,542
税効果額△2,8523,522
税効果調整後7,395△8,020
在外営業活動体の換算差額
当期発生額△2,389535
組替調整額--
税効果調整前△2,389535
税効果額--
税効果調整後△2,389535
その他の包括利益4,000△7,188

15.1株当たり利益
基本的1株当たり当期利益および希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎は以下のとおりです。
前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎
親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)53,37323,061
親会社の普通株主に帰属しない当期利益(百万円)--
基本的1株当たり当期利益の計算に使用する
当期利益(百万円)
53,37323,061
期中平均普通株式数(千株)413,786410,343
希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎
基本的1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益
(百万円)
53,37323,061
当期利益調整額(百万円)--
希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する
当期利益(百万円)
53,37323,061
期中平均普通株式数(千株)413,786410,343
新株予約権による普通株式増加数(千株)1,8641,537
希薄化効果調整後期中平均普通株式数(千株)415,650411,880
1株当たり当期利益(親会社の所有者に帰属)
基本的1株当たり当期利益(円)128.9956.20
希薄化後1株当たり当期利益(円)128.4155.99

16.有形固定資産
(1)増減明細
(単位:百万円)

取得原価建物及び
構築物
機械装置
及び運搬具
工具、器具
及び備品
土地建設仮勘定合計
2015年4月1日残高45,13614,21713,3378,0733,03783,800
取得217180664-2,0773,137
建設仮勘定からの振替1,010645199-△1,854-
処分△54△169△929△1,133-△2,284
在外営業活動体の換算差額△437△204△163△1△154△959
2016年3月31日残高45,87214,66913,1076,9393,10683,693
取得8441431,006-2,0504,043
企業結合による取得651--13
建設仮勘定からの振替100701148-△949-
処分△269△358△354-△307△1,287
在外営業活動体の換算差額△341△139△167△4△203△854
2017年3月31日残高46,21215,02213,7416,9353,69885,609

(単位:百万円)

減価償却累計額
及び減損損失累計額
建物及び
構築物
機械装置
及び運搬具
工具、器具
及び備品
土地建設仮勘定合計
2015年4月1日残高△31,756△11,775△11,135-△30△54,696
減価償却費△1,113△567△708--△2,388
減損損失△15△47△65-△0△127
処分33139913--1,085
在外営業活動体の換算差額18515386-0423
2016年3月31日残高△32,666△12,098△10,909-△31△55,703
減価償却費△1,111△582△829--△2,523
減損損失△14△55△54-△328△452
処分256337343-3071,243
在外営業活動体の換算差額16511596-△0375
その他--△27-27-
2017年3月31日残高△33,370△12,283△11,380-△26△57,059

(単位:百万円)

帳簿価額建物及び
構築物
機械装置
及び運搬具
工具、器具
及び備品
土地建設仮勘定合計
2015年4月1日残高13,3802,4422,2028,0733,00729,104
2016年3月31日残高13,2062,5722,1986,9393,07627,991
2017年3月31日残高12,8422,7392,3626,9353,67228,550

(2)減損損失
当連結会計年度において452百万円(前連結会計年度は127百万円)の減損損失を計上しており、連結純損益及びその他の包括利益計算書の「その他の費用」に計上しています。
前連結会計年度において認識した減損損失は、その他の事業における工具、器具及び備品等であり、収益性が低下していることから、回収可能価額を使用価値により測定し、帳簿価額を回収可能価額まで減額したことによるものです。
当連結会計年度において認識した減損損失は、主に医薬品事業における建設仮勘定であり、収益性が低下していることから、回収可能価額を使用価値により測定し、帳簿価額を回収可能価額まで減額したことによるものです。
(3)その他の開示
当連結会計年度における決算日以降の有形固定資産の取得に係る重要なコミットメントは487百万円(前連結会計年度は1,380百万円)です。
17.無形資産
(1)増減明細
(単位:百万円)

取得原価のれん製品に係る
無形資産
ソフトウェアその他合計
2015年4月1日残高6,57885,5428,4471,252101,819
取得-5,4013449936,738
仮勘定からの振替--1,018△1,018-
処分--△55△3△58
在外営業活動体の換算差額△137△161△28△45△371
2016年3月31日残高6,44090,7829,7261,181108,128
取得-2,2534457283,427
企業結合による取得21,400--3421,434
仮勘定からの振替--904△904-
処分-△75△260△12△347
在外営業活動体の換算差額2,077△487△471871,729
2017年3月31日残高29,91792,47310,7681,213134,371

(単位:百万円)

償却累計額及び減損損失累計額のれん製品に係る
無形資産
ソフトウェアその他合計
2015年4月1日残高-△10,042△6,527△817△17,386
償却費-△6,205△740△5△6,951
減損損失-△234△31△2△268
処分--55358
在外営業活動体の換算差額-30323799
2016年3月31日残高-△16,452△7,212△784△24,447
償却費-△6,412△941△5△7,358
減損損失--△21△2△24
処分--2575262
在外営業活動体の換算差額-△433884
2017年3月31日残高-△22,906△7,880△778△31,563

(単位:百万円)

帳簿価額のれん製品に係る
無形資産
ソフトウェアその他合計
2015年4月1日残高6,57875,5001,92043584,433
2016年3月31日残高6,44074,3302,51439683,681
2017年3月31日残高29,91769,5672,888435102,807

(2)減損損失
当連結会計年度において24百万円(前連結会計年度は268百万円)の減損損失を計上しており、連結純損益及びその他の包括利益計算書の「その他の費用」に計上しています。
前連結会計年度において認識した減損損失は、主に医薬品事業における製品に係る無形資産であり、収益性が低下していることから、回収可能価額を使用価値により測定し、帳簿価額を回収可能価額まで減額したことによるものです。
当連結会計年度において認識した減損損失は、その他の事業におけるソフトウェア等であり、収益性が低下していることから、回収可能価額を使用価値により測定し、帳簿価額を回収可能価額まで減額したことによるものです。
(3)のれんの減損テスト
参天製薬グループは当連結会計年度において29,917百万円(前連結会計年度は6,440百万円)ののれんを計上しています。当該のれんは前連結会計年度は、Santen S.A.S.の買収によって、当連結会計年度はSanten S.A.S.およびInnFocus, Inc.の買収によって生じたものです。
Santen S.A.S.の買収によって生じたのれん6,026百万円(前連結会計年度は6,440百万円)については、医薬品事業で減損テストを実施しており、のれんの減損テストにおける回収可能価額は、参天製薬株式会社の市場株価を用いて測定しています。回収可能価額は帳簿価額を上回っているため、当連結会計年度において減損損失を認識していません。
InnFocus, Inc.の買収によって生じたのれん23,891百万円については、連結財務諸表の作成時点において、評価検証が未了のため暫定的な金額であり、資金生成単位(または資金生成単位グループ)への配分は完了していません。
(4)その他の開示
① 無形資産のうち、製品に係る無形資産の償却費は、連結純損益及びその他の包括利益計算書において「製品に係る無形資産償却費」に、それ以外の無形資産に係る償却費は、連結純損益及びその他の包括利益計算書において「売上原価」、「販売費及び一般管理費」および「研究開発費」に含まれています。
② 前連結会計年度および当連結会計年度において、自己創設無形資産はありません。
③ 重要な無形資産
製品に係る無形資産のうち主要なものは、前連結会計年度に米メルク社から取得した眼科用医薬品に関する特許権、商標権、ドメイン名、製造販売承認権等であり、帳簿価額は前連結会計年度末54,158百万円、当連結会計年度末50,740百万円です。また、Santen S.A.S.の買収に伴い認識されたCyclokat(一般名:シクロスポリン)に関する権利および米マキュサイト社との契約により取得したDE-109(一般名:シロリムス)に関する権利を製品に係る無形資産に計上しており、帳簿価額はそれぞれ、前連結会計年度末6,932百万円、6,420百万円、当連結会計年度末5,824百万円、6,420百万円です。
米メルク社からの資産の譲受けに伴い計上した製品に係る無形資産の残存償却年数は8年~14年です。また、Cyclokatに関する製品に係る無形資産の残存償却年数は9年です。DE-109に関する製品に係る無形資産については未だ使用可能でないため、償却を開始していません。
④ 決算日以降の無形資産の取得に係るコミットメントは以下のとおりです。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
研究開発マイルストーン33,00932,762
売上達成目標マイルストーン39,31036,394
合計72,31969,156

(注) 上記の表に記載された金額は、全てのマイルストーンが達成された場合の最大の支払額であり、現在価値への割引はされておらず、リスクについても考慮されていません。マイルストーンの達成は不確実性が高いため、全ての支払義務が生じる可能性は低く、実際の支払額は大幅に異なる可能性があります。
18.金融資産(非流動)及びその他の金融資産(流動)
(1)内訳
① 非流動資産
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
償却原価で測定する金融資産
その他9621,189
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
株式43,41328,615
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
施設利用権等16085
合計44,53529,889

② 流動資産
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
償却原価で測定する金融資産
その他234333
合計234333

(2)その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
株式は主に政策投資目的で保有しており、短期的な売買による利得の獲得を目的としていないため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しています。
① 公正価値の内訳
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の主な内訳及び公正価値は以下のとおりです。
(単位:百万円)

内訳前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
小野薬品工業株式24,71111,951
エーザイ株式6,4285,473
第一三共株式5,2553,949

② その他
当連結会計年度末現在で保有している、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に係る当連結会計年度の受取配当金は411百万円(前連結会計年度は534百万円)です。
期中に処分したその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産は以下のとおりです。
(単位:百万円)

銘柄前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
売却日時点の公正価値2,6821,364
累積利得・損失(△)990318
受取配当金39272

(注) これらは保有資産の流動化を目的に売却したものです。なお、当連結会計年度において、累積利得(税引後)220百万円(前連結会計年度は664百万円)をその他の資本の構成要素から利益剰余金へ振り替えています。
上記の他、当連結会計年度において支配獲得に伴い、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産2,349百万円を子会社株式へ振り替えています。これに伴う累積利得(税引後)966百万円についてもその他の資本の構成要素から利益剰余金へ振り替えています。なお、当該公正価値については、連結財務諸表の作成時点において、評価検証が未了のため、暫定的な金額です。
19.棚卸資産
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
商品及び製品20,03623,205
仕掛品516484
原材料及び貯蔵品4,4434,813
合計24,99628,502

20.営業債権及びその他の債権
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
受取手形及び売掛金63,95468,829
その他2,0482,171
貸倒引当金△4△30
合計65,99870,970

21.資本及びその他の資本項目
(1)資本金及び自己株式
(単位:株)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
株式の種類 (注)1普通株式普通株式
授権株式数 (注)51,100,000,0001,100,000,000
発行済株式数 (注)2
期首82,653,103414,191,515
期中増減 (注)3、5331,538,412△8,018,500
期末414,191,515406,173,015
自己株式数
期首3,84522,369
期中増減 (注)4、518,524△15,723
期末22,3696,646

(注)1 普通株式は無額面です。
2 発行済株式は全額払込済みとなっています。
3 発行済株式数の期中増減は、新株予約権の行使による新株の発行、株式分割および自己株式の消却によるものです。
4 自己株式数の期中増減は、2016年9月12日開催の取締役会決議に基づく自己株式の取得(8,284,000株)、2016年12月14日開催の取締役会決議に基づく自己株式の消却(8,300,000株)および単元未満株式の買取ならびに買増請求に応じたことによるものです。
5 当社は、2015年4月1日を効力発生日として、普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施しており、授権株式数が880,000,000株増加し1,100,000,000株、発行済株式数が330,612,412株増加し413,265,515株、自己株式数が15,380株増加し19,225株となっています。
(2)資本剰余金
通常の新株の発行および新株予約権の行使による新株の発行の際に資本金に組み入れなかった資本準備金とそれ以外のその他資本剰余金からなります。
(3)その他の資本の構成要素
① 確定給付制度の再測定
確定給付制度に係る再測定による変動部分からなります。
② その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の純変動
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の認識が中止されるか減損されるまでに生じた当該資産の公正価値の純変動額の累積額が含まれます。
③ 在外営業活動体の換算差額
在外営業活動体の財務諸表の換算から生じた為替換算差額からなります。
④ 新株予約権
当社は新株予約権方式によるストック・オプション制度を採用しており、会社法第361条および第238条等の規定に基づき、新株予約権を付与しています。新株予約権としてその他の資本の構成要素に計上している金額は、それらの公正価値に基づく金額であり、また、それらの契約条件等は、「22.株式報酬」に記載しています。
(4)利益剰余金及び配当金
① 利益剰余金
当連結会計年度以前に純損益として認識されたものおよびその他の包括利益から振り替えられたものからなります。
② 配当
(ⅰ)配当金支払額
決議日配当の総額
(単位:百万円)
1株当たり配当額
(単位:円)
基準日効力発生日
前連結会計年度
定時株主総会
(2015年6月24日)
4,95960.002015年3月31日2015年6月25日
取締役会
(2015年11月4日)
4,96612.002015年9月30日2015年11月30日
当連結会計年度
定時株主総会
(2016年6月24日)
5,38413.002016年3月31日2016年6月27日
取締役会
(2016年11月2日)
5,36613.002016年9月30日2016年11月30日

(注) 当社は、2015年4月1日を効力発生日として普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施しています。基準日が2015年3月31日の1株当たり配当額については、当該株式分割前の配当額を記載しています。
(ⅱ)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
決議日配当の総額
(単位:百万円)
1株当たり配当額
(単位:円)
基準日効力発生日
前連結会計年度
定時株主総会
(2016年6月24日)
5,38413.002016年3月31日2016年6月27日
当連結会計年度
定時株主総会
(2017年6月23日)
5,28013.002017年3月31日2017年6月26日

22.株式報酬
(1)ストック・オプションの契約条件等
① 付与対象者
当社取締役および当社執行役員
② 権利確定条件
付されていません。
③ 付与されたストック・オプションの権利行使期間
付与日から10年以内
④ 決済方法
株式決済
(2)ストック・オプション数及び加重平均行使価格
前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
株式数
(株)
加重平均行使価格
(円)
株式数
(株)
加重平均行使価格
(円)
期首未行使残高3,144,0005492,311,800503
権利付与141,8001120,5001
権利行使 (注)926,000581281,500600
権利の満期消滅48,00049637,500543
期末未行使残高2,311,8005032,113,300461
期末行使可能残高1,844,5006301,678,500580

(注) 当連結会計年度の権利行使時点の加重平均株価は1,517円(前連結会計年度は1,748円)です。
(3)期末未行使ストック・オプションの行使価格の範囲及び加重平均残存期間
当連結会計年度における、未行使のストック・オプションの行使価格は1円~663円(前連結会計年度は1円~663円)であり、加重平均残存期間は5.1年(前連結会計年度は5.4年)です。
(4)期中に付与されたストック・オプションの公正価値及び公正価値の測定方法
① 使用した評価技法
ブラック・ショールズ方式
② 公正価値並びにその主な基礎数値及び見積方法
前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
決議年月日2015年8月4日2016年8月2日
公正価値(円)1,756.271,148.21
付与日の株価(円)1,8951,302
行使価格(円)11
予想ボラティリティ(%) (注)24.229.4
予想残存期間(年)6.56.5
予想配当利回り(%)1.161.92
無リスク利子率(%)0.120△0.205

(注) 予想ボラティリティは各月末株価の前月末株価に対する値動き率を算定し、6.5年間の値動き率の標準偏差を年率にして算定しています。
(5)株式報酬費用
当連結会計年度における、ストック・オプション制度に係る費用は138百万円(前連結会計年度は249百万円)です。
23.金融負債(非流動)及びその他の金融負債(流動)
(1)内訳
① 非流動負債の内訳
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
長期借入金(1年内返済予定除く)12,9147,598
ファイナンス・リース債務3021
合計12,9447,619

② 流動負債の内訳
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
1年内返済予定の長期借入金9,5249,331
ファイナンス・リース債務1613
未払金8,5116,162
その他1,8302,097
合計19,88117,603

24.退職後給付
(1)退職給付制度の概要
当社および連結子会社は、従業員の退職給付に充てるため、積立型、非積立型の確定給付制度および確定拠出制度を採用しています。
確定給付企業年金制度(すべて積立型制度です。)では、給与と勤務期間に基づいた一時金および年金を支給します。ただし、当社および一部の連結子会社は、確定給付企業年金制度にキャッシュバランスプランを導入しています。
一部の確定給付企業年金制度には、退職給付信託が設定されています。退職一時金制度(非積立型制度ですが、退職給付信託を設定した結果、積立型制度となっているものがあります。)では、退職給付として、給与と勤務期間に基づいた一時金を支給します。
(2)確定給付制度
① 確定給付負債の純額
(単位:百万円)

確定給付制度債務制度資産の公正価値確定給付負債の純額
2015年4月1日残高18,739△13,2805,459
当期勤務費用1,143-1,143
利息収益(△)又は利息費用163△12043
確定給付負債の純額の再測定
制度資産に係る収益-282282
数理計算上の差異(人口統計上の仮定の変更)△61-△61
数理計算上の差異(財務上の仮定の変更)1,272-1,272
実績修正△66-△66
確定給付負債の純額の再測定合計1,1452821,428
為替レートの変動による影響額△3416△18
事業主による制度への拠出額-△4,795△4,795
制度からの支払額△1,104401△703
その他341△341-
2016年3月31日残高20,394△17,8372,556
当期勤務費用1,261-1,261
利息収益(△)又は利息費用79△708
確定給付負債の純額の再測定
制度資産に係る収益-△273△273
数理計算上の差異(人口統計上の仮定の変更)△6-△6
数理計算上の差異(財務上の仮定の変更)△251-△251
実績修正91-91
確定給付負債の純額の再測定合計△165△273△438
為替レートの変動による影響額△5525△30
事業主による制度への拠出額-△974△974
制度からの支払額△822339△483
その他192△192-
2017年3月31日残高20,882△18,9821,900

② 制度資産の構成
(単位:百万円)

活発な市場における公表市場価格の有無前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
株式3,4505,505
債券9,8539,567
生保一般勘定1,6811,725
その他2,8542,184
合計17,83718,982

年金資産の運用は、年金給付等の支払を将来にわたり確実に行うため、許容されるリスクのもとで必要とされる総合収益を長期的に確保することを目的としています。この目的を達成するため、投資対象としてふさわしい資産を選択するとともに、その期待収益率およびリスク等を考慮した上で、将来にわたる最適な資産の組み合わせを決定しています。また、資産構成割合は、必要に応じて見直しを行うものとしています。
③ 数理計算上の仮定
前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
割引率(%)0.410.51

④ 確定給付制度債務の感応度分析
期末日時点で重要な数理計算上の仮定が以下のとおり変動した場合の確定給付制度債務の増加額および減少額(△)は以下のとおりです。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
割引率0.5%増加0.5%減少0.5%増加0.5%減少
△1,2261,352△1,1871,307

(注) 本分析においては、その他の変数は一定であることを前提としています。
⑤ 確定給付制度の将来キャッシュ・フローに与える影響
翌連結会計年度の拠出額は474百万円と予想しています。
確定給付制度債務の加重平均デュレーションは、当連結会計年度は13.5年(前連結会計年度は13.9年)です。
25.引当金
(1)増減明細
(単位:百万円)

資産除去
債務
事業構造
改善引当金
有給休暇
引当金
その他合計連結財政状態計算書に
おける内訳
非流動流動
2016年4月1日残高2287511,1607652,9051,6291,276
増加額2-7496011,352--
減少額(目的使用)1-7674031,171--
減少額(戻入)-45-260305--
割引計算の期間利息費用3-1-4--
在外営業活動体の換算差額-△47105013--
2017年3月31日残高2326591,1547522,7971,4261,372

(2)引当金の内容
① 資産除去債務は、工場設備等に対する有害物質の除去および賃借建物等に対する原状回復義務の発生に備えて、工事業者から入手した見積書等に基づき、将来支払が見込まれる額を使用見込期間に応じた割引計算を行った上で計上しています。
また、経済的便益の流出時期については、主に各連結会計年度の末日より1年超経過後と予想していますが、将来の事業計画等により影響を受けます。
② 事業構造改善引当金は、構造改革施策の実施に伴い発生する支出に備えるため、関連費用の見積額を計上しています。
また、経済的便益の流出時期については、主に各連結会計年度の末日より1年超経過後と予想していますが、将来の事業計画等により影響を受けます。
③ 有給休暇引当金は、有給休暇制度に基づき従業員に対して付与される有給休暇の未消化分に対して、負債を認識しています。また、経済的便益の流出時期については、主に各連結会計年度の末日より1年超経過後と予想しています。
26.営業債務及びその他の債務
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
支払手形及び買掛金17,22516,570
電子記録債務-1,313
未払金7,2796,054
合計24,50423,937

27.現金及び現金同等物
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
現金及び預金99,81753,297
預入期間が3ヶ月超の定期預金△20-
連結財政状態計算書上の現金及び
現金同等物
99,79853,297
銀行当座借越-△1,015
連結キャッシュ・フロー計算書上の
現金及び現金同等物
99,79852,282

28.子会社株式の取得による支出
当連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
当連結会計年度に株式の取得により新たに連結子会社となった会社の資産及び負債の主な内訳
株式の取得により新たにInnFocus, Inc.を連結したことに伴う連結開始時の資産および負債の内訳ならびに株式の取得価額と取得のための支出(純額)との関係は次のとおりです。
固定資産46百万円
のれん21,400
流動資産2,586
流動負債△111
株式の取得価額23,921
取得日直前に保有していた資本持分の公正価値△2,349
現金及び現金同等物△2,507
差引:取得のための支出19,064

(注) のれんについては、評価検証が未了のため、暫定的な金額です。
29.金融商品
(1)資本管理
参天製薬グループでは、親会社所有者帰属持分比率および親会社所有者帰属持分当期利益率を重要な経営指標として捉え、その推移を注視するとともに、必要に応じて自己株式の市場での買入れおよび新株発行を実施することで、投資家、債権者および市場の信頼を維持し、将来にわたってビジネスの発展を持続するための強固な資本基盤の維持を目指しています。
(2)金融リスク管理の概要
参天製薬グループが保有する金融商品から生じるリスクには以下のものがあります。
① 信用リスク
ア)概要
信用リスクとは、顧客または金融商品の取引相手が契約上の義務を果たすことができなかった場合に参天製薬グループが負う財務上の損失リスクであり、主に顧客に対する債権および投資から生じます。
(a)営業債権及びその他の債権
信用管理規定に従い取引先ごとの期日管理および残高管理を行うとともに、主な取引先の信用状況を毎期把握する体制としています。
参天製薬グループと取引のある医薬品卸のうち、上位10社への取引高の集中度は、当連結会計年度における連結売上収益の65%(前連結会計年度は65%)に達しており、医薬品卸の倒産などにより貸倒が発生した場合、参天製薬グループの業績に影響を及ぼします。
(b)金融資産(投資)
高い信用格付けを有する発行体が発行する債券のみを購入対象としています。
イ)信用エクスポージャー
金融資産の信用リスクに対するエクスポージャーの最大値は、連結財政状態計算書に表示されている減損後の帳簿価額となります。
ウ)年齢分析
報告期間末日現在で、減損していない営業債権及びその他の債権の年齢分析は以下のとおりです。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
期日未経過64,76470,103
期日経過
30日以内604532
30日超90日以内404101
90日超229263
期日経過合計1,237897
貸倒引当金△4△30
営業債権及びその他の債権合計65,99870,970

② 流動性リスク
ア)概要
流動性リスクとは、現金またはその他の金融資産により決済する金融負債に関連する債務を履行する際に困難に直面するリスクであり、主に営業債務および借入金から生じます。
流動性リスクについては、月次で資金繰計画を作成するなどの方法により管理しています。
イ)満期分析
金融負債の期日別残高は以下のとおりです。
前連結会計年度(2016年3月31日)
(単位:百万円)

帳簿価額契約上の
キャッシュ
・フロー
1年以内1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
営業債務及びその他の債務24,50424,50424,504-----
その他の金融負債
借入金22,43822,5199,5748,3404,104501--
未払金8,5118,5118,511-----
その他1,8761,8761,846151033-
合計57,32957,41144,4358,3554,1145043-

当連結会計年度(2017年3月31日)
(単位:百万円)

帳簿価額契約上の
キャッシュ
・フロー
1年以内1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
営業債務及びその他の債務23,93723,93723,937-----
その他の金融負債
借入金16,92916,9649,3554,1055033,001--
未払金6,1626,1626,162-----
その他2,1312,1312,111114411
合計49,15949,19441,5654,1165063,00511

③ 市場リスク
ア)概要
市場リスクとは、市場価格の変動により金融商品の公正価値または将来キャッシュ・フローが変動するリスクです。市場リスクは、為替リスク、金利リスクおよびその他の価格リスクからなります。
為替リスクについては、同一通貨の外貨建金融資産残高と外貨建金融負債残高のバランスを調整することで対応しています。
変動利付金融商品も無く、重要な金利リスクは無いと判断しています。
その他の価格リスクについては、主に業務上の関係を有する企業の株式に影響を与えますが、定期的に時価を把握し、適宜、取締役会に報告する体制としています。
イ)為替リスク
(a)為替リスクに対するエクスポージャー
参天製薬グループの為替リスクに対するエクスポージャーについては以下のとおりです。
(単位:千通貨)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
EURUSDEURUSD
営業債権及びその他の債権2089,87245710,976
営業債務及びその他の債務△64△2,403△1,287△5,121
エクスポージャー純額1437,469△8295,855

(b)為替リスクの感応度分析
各期末日に、以下に示された割合で日本円がユーロおよび米ドルに対して高かった場合の純損益の増加(減少)額は以下のとおりです。
この分析は、期末日時点で参天製薬グループが合理的な可能性があると考える為替レート変数に基づいており、他のすべての変数(特に金利)が一定であると仮定しています。当該分析は前連結会計年度と同一の基礎に基づいて実施しています。なお、同じ割合で日本円安となった場合には、同一の額で反対の影響を与えます。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
純損益純損益
EUR(5%高)△15
USD(5%高)△42△33

(注) 上表の△は、各通貨に対して5%円高になった場合に、純損益に与えるマイナスの影響額を意味しています。
(3)金融商品の公正価値
① 公正価値および帳簿価額
金融商品の帳簿価額および公正価値は以下のとおりです。なお、公正価値で測定する金融商品および帳簿価額と公正価値が極めて近似している金融商品については、次の表に含めていません。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
帳簿価額公正価値帳簿価額公正価値
借入金22,43822,45216,92916,856

② 公正価値を算定する際に適用した方法及び評価技法
金融商品の公正価値の評価方法は以下のとおりです。
・借入金
借入金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映しており、公正価値は帳簿価額と近似しています。また、固定金利によるものは、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割り引いて測定する方法によっています。
③ 公正価値ヒエラルキー
以下の表は、公正価値で計上される金融商品を評価方法ごとに分析したものです。
それぞれのレベルは、以下のように定義付けられています。
レベル1:活発な市場における同一資産・負債の市場価格(調整前の価格)
レベル2:レベル1に含まれる市場価格以外の資産・負債について直接的(すなわち価格として)または間接的(すなわち価格に起因して)に観察可能なインプット
レベル3:観察可能な市場データに基づかない資産・負債についてのインプット(観察不能なインプット)
公正価値ヒエラルキーのレベル間の重要な振替の有無は、毎期末日に判断しています。
前連結会計年度(2016年3月31日)
(単位:百万円)

レベル1レベル2レベル3合計
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
株式41,206-2,20743,413
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
施設利用権等-20141160

(注) レベル間の重要な振替はありません。
当連結会計年度(2017年3月31日)
(単位:百万円)

レベル1レベル2レベル3合計
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
株式27,822-79328,615
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
施設利用権等-206685

(注) レベル1およびレベル2の間における重要な振替はありません。
以下の表は、公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類される公正価値測定の期首残高と期末残高の調整表です。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
期首残高1,1122,348
購入1,205359
その他の包括利益321,200
売却△1△188
レベル3からの振替-△2,858
その他△1△2
期末残高2,348859

(注)1 レベル3に分類した株式は、類似企業比較法または純資産に基づく評価モデル等により公正価値を測定しています。
2 レベル3からの振替は、保有銘柄の上場および買収に伴う子会社化による振替です。
30.オペレーティング・リース
(1)オペレーティング・リースの借手における解約不能な最低リース料総額
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
1年以内1,9071,835
1年超5年以内1,2991,781
5年超10913
合計3,2174,529

(2)費用として認識されたリース料
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
リース料総額2,3292,387

31.子会社
参天製薬グループの構成は次のとおりです。
名称所在地主要な事業の内容議決権の所有割合(%)
前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
株式会社クレール日本その他100.0100.0
参天ビジネスサービス株式会社日本医薬品-100.0
参天アイケア株式会社日本医薬品-100.0
Santen Holdings U.S. Inc.アメリカ医薬品100.0100.0
Santen Inc.アメリカ医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
Advanced Vision Science, Inc.アメリカその他100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
Phacor Inc.アメリカその他100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
InnFocus, Inc.アメリカ医薬品9.6100.0
Santen Holdings EU B.V.オランダ医薬品100.0100.0
Santen Oyフィンランド医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
Santen S.A.S.フランス医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
Santen GmbHドイツ医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
SantenPharma ABスウェーデン医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
Santen Switzerland SAスイス医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
Santen Italy S.r.l.イタリア医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
Santen UK Limitedイギリス医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
Santen Pharmaceutical Spain, S.L.スペイン医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
SANTEN LIMITED LIABILITY COMPANYロシア医薬品-100.0
(100.0)
参天製薬(中国)有限公司中国医薬品100.0100.0
参天医薬販売(蘇州)有限公司中国医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
重慶参天科瑞製薬有限公司中国医薬品-49.0
(49.0)
韓国参天製薬株式会社韓国医薬品100.0100.0
台湾参天製薬股份有限公司台湾医薬品100.0100.0
Santen India Private Limitedインド医薬品100.0
(0.1)
100.0
(0.1)
Santen Pharmaceutical Asia Pte. Ltd.シンガポール医薬品100.0100.0
SANTEN (THAILAND) CO., LTD.タイ医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
SANTEN PHARMA MALAYSIA SDN. BHD.マレーシア医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)

名称所在地主要な事業の内容議決権の所有割合(%)
前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
SANTEN PHILIPPINES INC.フィリピン医薬品100.0
(100.0)
100.0
(100.0)
参天製薬(香港)有限公司中国医薬品-100.0
(100.0)

(注)1 「議決権の所有割合」欄の( )内は間接所有割合で内数です。
2 重慶参天科瑞製薬有限公司の「議決権の所有割合」は出資割合のことであり、また、出資者である参天製薬(中国)有限公司が議決権の過半数を有することから連結子会社としています。
3 当連結会計年度より、参天ビジネスサービス株式会社、参天アイケア株式会社、参天製薬(香港)有限公司、重慶参天科瑞製薬有限公司およびSANTEN LIMITED LIABILITY COMPANYを新たに設立し、また、InnFocus, Inc.を買収したため、連結の範囲に含めています。
32.関連当事者
(1)関連当事者との取引
前連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
該当事項はありません。
(2)経営幹部に対する報酬
当社における経営幹部は、社外を含めた全取締役を指します。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
当連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
報酬193179
株式報酬5337
合計246216

33.偶発事象
(1)偶発負債
債務保証
従業員の金融機関からの借入金に対し債務保証を行っています。
なお、債務保証は履行可能性が低いため、負債として認識していません。
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2016年3月31日)
当連結会計年度
(2017年3月31日)
従業員(借入金)4330

34.売却目的で保有する処分グループ
前連結会計年度(自 2015年4月1日 至 2016年3月31日)
当社は、2015年5月12日開催の当社取締役会において、当社の抗リウマチ薬に係る事業(以下、抗リウマチ薬事業)を、あゆみ製薬株式会社(旧 ヒュペリオンファーマ株式会社)(以下、あゆみ製薬)に対して承継(以下、本事業承継)させることを決議し、本事業承継に関し、同日付で吸収分割契約を締結しました。当該契約に基づく吸収分割(簡易吸収分割)は2015年8月3日に完了しました。
1.事業承継の概要
(1)本事業承継の目的
本事業承継により、当社は眼科領域に特化し、従来にもまして専門性を高めて患者さんの高度な医療ニーズへ貢献することで、2020年までにグローバル眼科薬市場で3位以内に入ることを目指します。他方、抗リウマチ薬事業においては疾患修飾抗リウマチ薬(DMARDs)市場で国内第一位の市場シェアを有するなど、これまで確固たる市場プレゼンスを築いてまいりました。本事業承継により、当社の抗リウマチ薬事業が、整形・リウマチスペシャリティファーマを目指すあゆみ製薬に承継されることで、これまで以上に、患者さんのQuality of Life(QOL、生活の質)の向上に貢献できると考えています。
(2)本事業承継の概要
①会社分割の相手会社
あゆみ製薬株式会社
②会社分割する事業の内容
抗リウマチ薬の販売・マーケティング、研究開発に係る事業
③吸収分割日
2015年8月3日
④本会社分割の方式
当社を分割会社とし、あゆみ製薬を承継会社とする吸収分割(簡易吸収分割)です。
⑤吸収分割に係る割当ての内容
承継会社であるあゆみ製薬は、2015年8月3日に、分割会社である当社に対して、抗リウマチ薬事業の権利義務を承継する対価として450億円の金銭を交付しました。
2.実施した会計処理の概要
(1)移転損益の金額
44,477百万円
(2)移転した事業に係る資産及び負債の適正な帳簿価額並びにその主な内訳
当社が、本事業承継に基づき分割した資産、負債の帳簿価額は軽微です。
(3)会計処理
抗リウマチ薬事業の連結上の帳簿価額と、本事業承継の対価として当社が受け取った現金との差額から、外部のアドバイザーに支払った報酬の額を差し引いた金額を移転損益としてその他の収益に計上しています。
3.分割した事業が含まれていた報告セグメントの名称
医薬品事業
4.連結純損益及びその他の包括利益計算書に計上されている分割した事業に係る損益の概算額
売上収益3,495百万円
営業利益1,916百万円

35.企業結合
当連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
InnFocus, Inc.の取得
(1)企業結合の概要
①被取得企業の名称及び事業の内容
被取得企業の名称:InnFocus, Inc.
事業の内容 :緑内障手術の次世代製品の開発、供給
②企業結合を行った理由
InnFocus, Inc.(以下、InnFocus社)は、初期から後期の原発開放隅角緑内障における眼圧下降を目的としたインプラント手術に用いるデバイスMicroShuntを開発しています。MicroShuntは諸外国で実施した臨床試験において単独もしくは白内障手術との併用で施術され、房水の流出を促すことによる眼圧下降効果が確認されています。MicroShuntは、既に欧州におけるCEマークの承認を取得しており、現在、FDA承認取得に向けPMA(Pre-Market Approval:市販前承認)申請の最終段階の臨床試験が、米国および欧州にて実施されています。
当社は、InnFocus社の取得により、緑内障領域における製品パイプラインのさらなる強化に取り組み、眼科領域のイノベーションをリードする存在であり続けたいと考えています。また、当社は『世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー』を長期的な経営ビジョンとして掲げており、グローバルな眼科領域においてさらなる治療貢献を目指してまいります。MicroShuntは新たな治療選択肢として、患者さんに大きな治療効果をもたらすことができると期待しています。
③取得日
2016年8月19日(米国時間)
④被取得企業の支配の獲得方法
InnFocus社に対して、現金を対価として議決権付株式を100%取得しています。
また、契約上、MicroShuntの開発の進捗および販売実績に応じたマイルストンを支払う定めがあります。
⑤取得した議決権付資本持分割合
取得前の議決権付資本持分割合 9.56%
取得日に追加取得した議決権比率 90.44%
取得後の議決権付資本持分割合 100.00%
(2)取得資産及び負債の公正価値、取得対価の内訳
(単位:百万円)
暫定的な公正価値
固定資産46
その他の流動資産79
現金及び現金同等物2,507
流動負債△111
のれん21,400
合計23,921
現金21,571
既存持分の公正価値2,349
取得対価合計23,921

これらの金額は、連結財務諸表の作成時点において、評価検証が未了のため、暫定的な金額で報告しています。
当該企業結合に係る取得関連費用として562百万円を「販売費及び一般管理費」に計上しています。
(3)条件付対価
企業結合による条件付対価は、主としてMicroShuntの開発の進捗および販売実績に応じたマイルストンであり、当社が条件付対価契約に基づき要求されうるすべての将来の支払額は409百万米ドル(割引前)です。
条件付対価の公正価値ヒエラルキーのレベルはレベル3です。
なお、条件付対価の公正価値評価は未了です。
(4)参天製薬グループの業績に与える影響
連結純損益及びその他の包括利益計算書に含まれる取得日以降のInnFocus社の業績は以下のとおりです。
売上収益 : -百万円
税引前利益: △1,151百万円
当企業結合が期首に実施されたと仮定した場合の当連結会計年度の連結純損益及びその他の包括利益計算書に与える影響額は以下のとおりです。(非監査情報)
売上収益 : -百万円
税引前利益: △640百万円
36.後発事象
該当事項はありません。

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