有価証券報告書-第80期(平成30年8月1日-令和1年7月31日)
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度における我が国の経済は、個人消費、企業収益、雇用環境の改善により、全体として緩やかな回復基調にありました。しかしながら、通商問題や中国経済の先行き、海外経済の動向や政策の不確実性など、依然として海外の政治・経済における不透明感が続く中で推移いたしました。
OTC医薬品市場におきましては、鼻炎治療薬や解熱鎮痛薬など好調な薬効もあり、全般的には堅調に推移いたしました。
このような状況の中、当社グループはOTC医薬品を中心としたヘルスケア事業の体制強化、医療用医薬品事業および海外事業の拡大をテーマに推進してまいりました。
この結果、売上高は457億1千5百万円(前年同期比9.7%増)となり、売上原価は178億5千1百万円(前年同期比8.8%増)、販売費及び一般管理費は251億2千4百万円(前年同期比3.5%増)となりました。売上が好調に推移したことに加え、販売費及び一般管理費の効率的活用に努めました結果、経常利益は26億7千万円(前年同期比101.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益20億4百万円(前年同期比135.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
OTC事業
OTC事業におきましては、生活者のニーズや市場の変化に対応し、主力ブランドを中心に新製品の投入やリニューアルを積極的に行いました。また、中長期ブランド戦略に基づく広告宣伝や、各ルートに対するセールス・マーケティング活動を強化した結果、売上高は337億6千9百万円(前年同期比2.0%増)となり、セグメント利益は17億3千5百万円(前年同期比15.9%増)となりました。
製品別にみますと、ミニドリンク剤の「ユンケル黄帝液」「ユンケル黄帝L」、歯周病治療薬の「アセス」「アセスL」、総合感冒薬の「ストナジェルサイナス」は当社の主力商品でもあり、効果的な広告宣伝活動をおこなったことで好調に推移し、増益の要因となりました。鼻炎薬の「ナザールスプレー」「ナザールAR」、解熱鎮痛薬の「リングルアイビーα200」「ルミフェン」、皮膚用薬の「エンペシドL」「アラセナS」は競合他社製品との競争が激化する中、長年培った販売店との信頼関係を生かしたセールス・マーケティング活動を継続させたことで、少しずつ伸長しました。新製品では、「ストナジェルサイナスEX」「エンペキュア」「ノアールCL」「サロメグルコ」等を発売いたしました。今後も新製品を提供していくことで、生活者のQOL向上に貢献することが重要だと考えております。また、コンビニ・スーパー向けでは「ユンケルローヤルV2」「ユンケルローヤルF」等が堅調に推移いたしました。
医薬事業
医薬事業におきましては、2018年に発売いたしました経口爪白癬治療薬「ネイリンカプセル」を中心に、外用局所麻酔薬「エムラクリーム」「エムラパッチ」、アレルギー性皮膚疾患の検査薬「パッチテストパネル(S)」が堅調に推移いたしました。特に「ネイリンカプセル」については、2016年に発売いたしました「ルコナック爪外用液」に加えて発売することにより、外用剤と内服剤の両剤を爪白癬治療の選択肢として提供可能になり、効果的なプロモーション展開を行えたことで、医薬事業の増収増益に大きく寄与しました。また、病院ルートの取り組み強化等積極的な販売活動を行った結果、売上高119億4千6百万円(前年同期比39.2%増)となり、セグメント利益は10億3千8百万円(前年同期はセグメント損失2億6千7百万円)となりました。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は消費税等を含まない販売価格によっております。
② 商品仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.金額は消費税等を含まない仕入価格によっております。
2.医薬事業において、仕入実績に著しい変動がありました。これは主に、「ネイリンカプセル」の仕入の増加に伴うものであります。
③ 受注実績
当社グループは販売計画に基づいて生産しており、受注生産はほとんど行っておりません。
④ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 財政状態
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比較して、26億6千7百万円増加し、504億4千2百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が20億8千万円、現金及び預金が19億4千1百万円それぞれ増加したものの、有価証券が22億9千8百万円減少したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度と比較して、10億3千3百万円増加し、623億6千1百万円となりました。これは主に、投資有価証券が7億1千1百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末と比較して、37億1百万円増加し1,128億4百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比較して、22億6百万円増加し、107億7百万円となりました。これは主に、未払金が21億6千3百万円増加したこと等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して、4千9百万円減少し、112億2百万円となりました。
この結果、負債合計は前連結会計年度末と比較して、21億5千6百万円増加し、219億1千万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末と比較して、15億4千4百万円増加し、908億9千4百万円となりました。
(3) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、期首から19億4千1百万円増加し、95億8千2百万円となりました。その内容の主なものは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動から得た資金は23億6千3百万円(前連結会計年度は43億3千万円の収入)であり、主として減価償却費の計上によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動から得た資金は2億4千3百万円(前連結会計年度は9億3千4百万円の支出)であり、主として投資有価証券の償還による収入61億9千8百万円、投資有価証券の取得による支出34億3千2百万円、長期前払費用の取得による支出13億4千8百万円、有形固定資産の取得による支出10億7千4百万円でありました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は6億5千6百万円(前連結会計年度は6億3千8百万円の支出)で、主としてファイナンス・リース債務の返済による支出4億1千2百万円、自己株式の取得による支出1億4千4百万円あったことなどによるものであります。
資本の財源及び資金の流動性について、当社グループは、円滑な事業活動に必要となる流動性の確保と財務の健全性及び安全性の確保を資金調達の基本方針としており、市場環境等を考慮した上で、有効かつ機動的な資金調達を実施していきます。資金需要としては、商品等の仕入や研究開発・設備投資が中心となりますが、当社グループでは以前より流動資産が流動負債を大きく上回っており、資金の源泉については、内部資金を充当しています。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度における我が国の経済は、個人消費、企業収益、雇用環境の改善により、全体として緩やかな回復基調にありました。しかしながら、通商問題や中国経済の先行き、海外経済の動向や政策の不確実性など、依然として海外の政治・経済における不透明感が続く中で推移いたしました。
OTC医薬品市場におきましては、鼻炎治療薬や解熱鎮痛薬など好調な薬効もあり、全般的には堅調に推移いたしました。
このような状況の中、当社グループはOTC医薬品を中心としたヘルスケア事業の体制強化、医療用医薬品事業および海外事業の拡大をテーマに推進してまいりました。
この結果、売上高は457億1千5百万円(前年同期比9.7%増)となり、売上原価は178億5千1百万円(前年同期比8.8%増)、販売費及び一般管理費は251億2千4百万円(前年同期比3.5%増)となりました。売上が好調に推移したことに加え、販売費及び一般管理費の効率的活用に努めました結果、経常利益は26億7千万円(前年同期比101.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益20億4百万円(前年同期比135.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
OTC事業
OTC事業におきましては、生活者のニーズや市場の変化に対応し、主力ブランドを中心に新製品の投入やリニューアルを積極的に行いました。また、中長期ブランド戦略に基づく広告宣伝や、各ルートに対するセールス・マーケティング活動を強化した結果、売上高は337億6千9百万円(前年同期比2.0%増)となり、セグメント利益は17億3千5百万円(前年同期比15.9%増)となりました。
製品別にみますと、ミニドリンク剤の「ユンケル黄帝液」「ユンケル黄帝L」、歯周病治療薬の「アセス」「アセスL」、総合感冒薬の「ストナジェルサイナス」は当社の主力商品でもあり、効果的な広告宣伝活動をおこなったことで好調に推移し、増益の要因となりました。鼻炎薬の「ナザールスプレー」「ナザールAR」、解熱鎮痛薬の「リングルアイビーα200」「ルミフェン」、皮膚用薬の「エンペシドL」「アラセナS」は競合他社製品との競争が激化する中、長年培った販売店との信頼関係を生かしたセールス・マーケティング活動を継続させたことで、少しずつ伸長しました。新製品では、「ストナジェルサイナスEX」「エンペキュア」「ノアールCL」「サロメグルコ」等を発売いたしました。今後も新製品を提供していくことで、生活者のQOL向上に貢献することが重要だと考えております。また、コンビニ・スーパー向けでは「ユンケルローヤルV2」「ユンケルローヤルF」等が堅調に推移いたしました。
医薬事業
医薬事業におきましては、2018年に発売いたしました経口爪白癬治療薬「ネイリンカプセル」を中心に、外用局所麻酔薬「エムラクリーム」「エムラパッチ」、アレルギー性皮膚疾患の検査薬「パッチテストパネル(S)」が堅調に推移いたしました。特に「ネイリンカプセル」については、2016年に発売いたしました「ルコナック爪外用液」に加えて発売することにより、外用剤と内服剤の両剤を爪白癬治療の選択肢として提供可能になり、効果的なプロモーション展開を行えたことで、医薬事業の増収増益に大きく寄与しました。また、病院ルートの取り組み強化等積極的な販売活動を行った結果、売上高119億4千6百万円(前年同期比39.2%増)となり、セグメント利益は10億3千8百万円(前年同期はセグメント損失2億6千7百万円)となりました。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前年同期比(%) |
| OTC事業 | 41,778 | 104.1 |
| 医薬事業 | 7,308 | 87.7 |
| 計 | 49,087 | 101.3 |
(注) 金額は消費税等を含まない販売価格によっております。
② 商品仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 仕入高(百万円) | 前年同期比(%) |
| OTC事業 | 1,596 | 127.4 |
| 医薬事業 | 3,050 | 202.3 |
| 計 | 4,647 | 168.3 |
(注) 1.金額は消費税等を含まない仕入価格によっております。
2.医薬事業において、仕入実績に著しい変動がありました。これは主に、「ネイリンカプセル」の仕入の増加に伴うものであります。
③ 受注実績
当社グループは販売計画に基づいて生産しており、受注生産はほとんど行っておりません。
④ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比(%) |
| OTC事業 | 33,769 | 102.0 |
| 医薬事業 | 11,946 | 139.2 |
| 計 | 45,715 | 109.7 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 財政状態
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比較して、26億6千7百万円増加し、504億4千2百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が20億8千万円、現金及び預金が19億4千1百万円それぞれ増加したものの、有価証券が22億9千8百万円減少したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度と比較して、10億3千3百万円増加し、623億6千1百万円となりました。これは主に、投資有価証券が7億1千1百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末と比較して、37億1百万円増加し1,128億4百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比較して、22億6百万円増加し、107億7百万円となりました。これは主に、未払金が21億6千3百万円増加したこと等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して、4千9百万円減少し、112億2百万円となりました。
この結果、負債合計は前連結会計年度末と比較して、21億5千6百万円増加し、219億1千万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末と比較して、15億4千4百万円増加し、908億9千4百万円となりました。
(3) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、期首から19億4千1百万円増加し、95億8千2百万円となりました。その内容の主なものは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動から得た資金は23億6千3百万円(前連結会計年度は43億3千万円の収入)であり、主として減価償却費の計上によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動から得た資金は2億4千3百万円(前連結会計年度は9億3千4百万円の支出)であり、主として投資有価証券の償還による収入61億9千8百万円、投資有価証券の取得による支出34億3千2百万円、長期前払費用の取得による支出13億4千8百万円、有形固定資産の取得による支出10億7千4百万円でありました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は6億5千6百万円(前連結会計年度は6億3千8百万円の支出)で、主としてファイナンス・リース債務の返済による支出4億1千2百万円、自己株式の取得による支出1億4千4百万円あったことなどによるものであります。
資本の財源及び資金の流動性について、当社グループは、円滑な事業活動に必要となる流動性の確保と財務の健全性及び安全性の確保を資金調達の基本方針としており、市場環境等を考慮した上で、有効かつ機動的な資金調達を実施していきます。資金需要としては、商品等の仕入や研究開発・設備投資が中心となりますが、当社グループでは以前より流動資産が流動負債を大きく上回っており、資金の源泉については、内部資金を充当しています。