有価証券報告書-第73期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/27 13:08
【資料】
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【項目】
106項目

研究開発活動

当グループの中核である医薬品事業では、経営ビジョンである「世界の人びとの健康に貢献できる独創的な医薬品を開発し提供する創薬研究開発型企業を目指す」の実現のため、研究開発におけるコア領域を定め、積極的に研究開発投資を行うことにより、新薬創出と開発の加速を図っております。また、グローバル市場への進出と拡大を目指し、創製品の技術導出による国際展開を推進しております。
医薬品事業における当連結会計年度の研究開発の状況は次のとおりであります。
昨年9月にピートルチュアブル錠の剤形追加(顆粒剤)の承認申請を行いましたほか、同月には、過活動膀胱治療薬KRP-114V(開発番号、一般名:ビベグロン)について当社との共同開発先であります杏林製薬株式会社より承認申請が行われました。昨年6月にビフォー・フレゼニウス・メディカル・ケア・リーナル・ファーマ社(スイス)との間で、日本での独占的開発・販売権取得に関する契約を締結いたしました補体C5a受容体阻害剤CCX168(開発番号、一般名:アバコパン)につきましては、ケモセントリクス社(アメリカ)が実施しております第Ⅲ相国際共同治験に参画しております。また、JCRファーマ株式会社と共同開発を行っております持続型赤血球造血刺激因子製剤ダルベポエチンアルファ(一般名)のバイオ後続品JR-131(開発番号)の第Ⅲ相臨床試験において、先行バイオ医薬品との同等性が検証されました。なお、一昨年7月に承認申請を行いました糖尿病治療薬「グルベス配合錠」の剤形追加(口腔内崩壊錠)につきましては、昨年6月に承認申請を一旦取り下げ、追加試験を実施しております。また、EAファーマ株式会社と共同開発を行っております潰瘍性大腸炎治療薬AJM300(開発番号、一般名:カロテグラストメチル)につきましては、追加の第Ⅲ相臨床試験を開始いたしました。
その他の事業につきましては、ソフトウエア開発における先端情報技術研究への積極投資など、事業拡大に向けての基盤作りを行っております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は141億7千9百万円(売上高比19.2%)であります。
(医薬品事業)
創薬研究開発型企業として持続的成長を図るため、低分子医薬品およびバイオ医薬品による創薬研究体制を一層強化し、創薬テーマをスピーディーかつ継続的に臨床開発ステージに進めること及び、領域戦略に合致したライセンス活動により製品ポートフォリオの拡充を図っております。なお、研究開発費の総額は140億4千5百万円であります。
(その他の事業)
医療・介護等の社会課題解決に向けたシステム開発をはじめ、各分野向けパッケージソフトの開発、次世代技術の取り込みを推進しております。なお、研究開発費の総額は1億3千4百万円であります。