有価証券報告書-第126期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)
連結財務諸表に対する注記
1 経営活動の概況
当社は、ヘルスケア、マテリアルズ、ビジネスイノベーション及びイメージングの分野において、事業展開を行っております。ヘルスケア セグメントは、メディカルシステム機材、バイオ医薬品製造開発受託、細胞・培地・試薬等の創薬支援材料、医薬品、化粧品・サプリメント等の開発、製造、販売、サービスを行っております。マテリアルズ セグメントは、電子材料、ディスプレイ材料、産業機材、ファインケミカル、記録メディア、グラフィックコミュニケーションシステム機材、インクジェット機材等の開発、製造、販売、サービスを行っております。ビジネスイノベーション セグメントは、デジタル複合機、ソリューション・サービス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。イメージング セグメントは、インスタントフォトシステム、カラーフィルム、写真プリント用カラーペーパー・サービス・機器、デジタルカメラ、光学デバイス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。当社は世界各国で営業活動を行っており、海外売上高は約61%を占め、北米、欧州及びアジアが主要市場であります。主な生産拠点は日本、米国、中国、オランダ及びベトナムに所在しております。
2 重要な連結会計方針の概要
当連結財務諸表は、米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準(米国財務会計基準審議会による会計基準編纂書(Accounting Standards Codification™;以下、「基準書」と記載します。))に基づいて作成されております。
当社は1970年のユーロドル建て転換社債発行に係る約定により、以後、米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準による連結財務諸表(米国式連結財務諸表)を作成し、開示しております。また、当社は米国預託証券を1971年以来、NASDAQにアン・スポンサードとして上場しておりましたが、2009年7月31日をもって、上場を廃止致しました。なお、当社は今後も米国式連結財務諸表の作成、開示を継続致します。
我が国における会計処理の原則及び手続並びに表示方法と当社が採用している米国で一般に公正妥当と認められている会計処理の原則及び手続並びに表示方法との主要な相違の内容は次のとおりであります。
(イ)基準書715に基づき、年金数理計算による退職給付費用を計上しております。年金数理計算上の純損益は、コリドーアプローチ(回廊方式)により従業員の平均残存勤務期間にわたって償却しております。
(ロ)基準書350に基づき、営業権及び耐用年数を確定できないその他の無形固定資産は償却せず、毎年減損の有無を検討しており、必要に応じて減損処理を行っております。
(ハ)基準書842に基づき、リース期間にわたるリース料の現在価値によりオペレーティング・リース使用権資産及び負債を計上しております。リース費用は、リース期間にわたって定額法で認識しております。
主要な会計方針は次のとおりであります。
(1) 連結の方針及び関連会社に対する持分法の適用
当連結財務諸表は、当社及び当社が直接的又は間接的に支配している子会社の財務諸表を含んでおり、連結会社間の重要な取引及び勘定残高は全て消去しております。
当社が、直接又は間接にその議決権の20%から50%を保有し、重要な影響を及ぼし得る関連会社に対する投資額は持分法により評価しております。当期純利益には、未実現利益消去後のこれら関連会社等の当期純損益のうち、当社持分が含まれております。
(2) 見積りの使用
米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて連結財務諸表を作成するために、当社の経営陣は必要に応じて仮定と見積りを行って財務諸表や注記に記載された金額を算出しております。
それらの仮定と見積りは、受取債権、棚卸資産、投資有価証券、及び繰延税金資産の評価、減損を含む有形固定資産、営業権及び無形固定資産の評価、資産除去債務、耐用年数及び償却方法、不確実な税務ポジション、年金数理計算による従業員年金債務の見積りに関係する仮定、並びに環境問題、訴訟、当局による調査等から生じる偶発債務等といった重要性のある項目を含んでおります。実際の結果がこれらの見積りと異なることもあり得ます。なお、資産除去債務については、解体等の見込みがなく、当社が負担する費用を合理的に見積ることができないものに関しては、債務を計上しておりません。
COVID-19の影響については、依然として収束の時期は見通せず、今後の当社への影響を予測することは極めて困難であります。最善な見積りを行う上での一定の仮定として、一部事業においては当連結会計年度以後の一定期間にわたり当該影響が継続する可能性があるとの前提で、会計上の見積りを行っております。
なお、COVID-19による経済活動への影響は不確実性が高いため、上記仮定に変化が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績に少なからず影響を及ぼす可能性があります。
(3) 外貨換算
当社の海外子会社は、原則として現地通貨を機能通貨として使用しており、これら外貨建財務諸表の円貨への換算は、資産及び負債は貸借対照表日の為替相場により、また収益及び費用は期中平均為替相場により行われており、換算により生じた換算差額は為替換算調整額として純資産の部の独立項目である「その他の包括利益(△損失)累積額」に含めて表示しております。
外貨建金銭債権債務は貸借対照表日の為替相場により換算しており、換算によって生じた換算差額は損益に計上しております。
(4) 現金同等物
当社は随時に現金化が可能な取得日より3ヶ月以内に満期の到来する全ての流動性の高い投資を現金同等物として処理しております。
取得日より3ヶ月以内に満期の到来する一部の負債証券は、連結貸借対照表及び連結キャッシュ・フロー計算書の「現金及び現金同等物」に含めて表示しております。
(5) 投資有価証券
当社は投資有価証券のうち、持分証券については公正価値で評価を行い、税効果調整前の未実現損益を連結損益計算書の「持分証券に関する損益・純額」に含めて表示しております。容易に算定可能な公正価値がない市場性のない一部の持分証券について、原則として減損による評価減後の帳簿価額により測定しております。ただし、同一発行体の同一又は類似する投資の秩序ある取引において観察可能な価格の変動を特定した場合は、観察可能な取引が発生した日の公正価値で測定しております。当社は投資有価証券のうち、負債証券については、価値の下落が一時的でないと判断される場合に、負債証券に係る減損損失のうち負債証券の信用リスクから生じる価格の下落部分については損益に計上し、それ以外の要因に基づく部分については「その他の包括利益(△損失)」に含めて表示しております。価値の下落が一時的でないかどうかの判断に関し、負債証券については投資の将来における売却意図又は必要性及び帳簿価額の回収可能性を考慮しております。投資有価証券の原価は移動平均法によって評価されております。配当金は連結損益計算書の「受取利息及び配当金」に含めております。
(6) 貸倒引当金
営業債権、リース債権及びその他の債権に対する貸倒引当金は、過去の貸倒実績、延滞状況及び問題が生じている取引先の財政状態に基づき決定しております。裁判所による決定等によって、回収不能であることが明らかになった場合は、その時点で帳簿価額を直接減額しております。
(7) 棚卸資産
棚卸資産については、原則として移動平均法による低価法により評価しております。また、当社は定期的に陳腐化、滞留、又は過剰在庫の有無を検討し、該当する場合には正味実現可能価額まで評価減しております。
(8) 有形固定資産及び減価償却
有形固定資産は取得価額により計上しております。有形固定資産の減価償却費は、主として定額法で計算しております。
見積耐用年数は建物及び構築物が概ね15年から50年、機械装置及びその他の有形固定資産が概ね2年から15年であります。
機械装置及びその他の有形固定資産には、オペレーティング・リースにより顧客に賃貸している機械が含まれており、その取得原価及び減価償却累計額は、前連結会計年度末において、それぞれ92,875百万円及び53,023百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ115,618百万円及び70,810百万円であります。
前連結会計年度及び当連結会計年度の有形固定資産の売却利益額(純額)は、それぞれ3,425百万円及び2,241百万円であります。
(9) リース
当社は、貸手のリースでは主に複写機及びオフィスプリンター等の事務用機器の販売においてリース取引を提供しております。当社はリースの契約日に、契約がリース又はリースを含んだものであるのかどうかを判定し、販売型リース及びオペレーティング・リースによるリース収益を計上し、連結損益計算書の「売上高」に含めて表示しております。販売型リースでの機器の販売による収益は、リース開始時に認識しております。販売型リースに係る受取利息相当額については、利息法によりリース残高の残投資額を基準として期間按分して認識しております。販売型リース以外のリース取引はオペレーティング・リースとして会計処理し、収益はリース期間にわたり均等に認識しております。機器のリースとメンテナンス等のサービスが一体となっている契約の場合には、基準書842にて認められている実務上の便法を適用し、全てリース要素として基準書842に基づいて会計処理しております。通常これらの契約は最低使用料金と印刷枚数に応じた変動料金を組み合わせた契約となっております。一部の契約では、一定期間前に相手方に通知することにより、期間終了前に契約を終了するオプションが付されております。
借手のリースでは主にオフィス、車両等に係るファイナンス・リース及びオペレーティング・リースを有しております。当社はリースの契約日に、契約がリース又はリースを含んだものであるのかどうかを判定し、リースの開始日に使用権資産とリース負債を認識しております。一部のリース契約では、リース期間の延長又は解約オプションが含まれております。当社は、これらのオプション行使が合理的に確実である場合、オプションの対象期間を考慮し、リース期間を決定しております。当社はリース要素及び非リース要素を伴うリース契約を有しており、これらは通常は別々に会計処理しております。また、当社のリースの大部分はリースの計算利子率が明示されておらず、当社はリース料総額の現在価値を算定する際、通常はリース開始時に入手可能な情報を基にした追加借入利子率を使用しております。当社はリース期間が12ヶ月以内の短期リースについて、使用権資産及びリース負債を認識しないことを選択しております。これらのリースに係るリース料はリース期間を通じて定額で費用認識しております。
(10) 営業権及びその他の無形固定資産
営業権は、買収時の買収価額が取得純資産の公正価値を超過する分であり、その他の無形固定資産は主に技術関連の無形固定資産及び顧客関連の無形固定資産から構成されております。
基準書350の適用により、営業権及び耐用年数を確定できないその他の無形固定資産は償却せず、毎年1月1日時点で当該資産の減損の有無を検討しております。営業権の減損テストは、当社の報告単位毎に見積将来キャッシュ・フローの現在価値に基づく公正価値に基づいて行われており、使用される割引率は、報告単位のWACC(加重平均資本コスト)に基づいて算出しております。また、客観的事実や状況の変化により当該資産の公正価値が帳簿価額を下回る可能性がある場合には、その都度減損の有無を検討しております。
なお、耐用年数を確定できない無形固定資産以外の無形固定資産は、その存続期間にわたり定額法により償却しております。
(11) ソフトウェア
当社は、基準書350-40に基づき、内部利用目的のソフトウェアについては、開発又は取得に関連して発生した一定の原価を資産計上しております。これらの原価は主に第三者に対する支払及びソフトウェア開発に係る従業員に対する給与であります。内部利用目的のソフトウェア開発について、アプリケーション開発段階以降発生した原価を資産計上しております。また、当社は、基準書985に基づき、開発又は取得した販売用ソフトウェアについて、技術的実現可能性が確立した後で発生した原価を資産計上しております。資産計上されたソフトウェア開発費用は3年から5年の見積耐用年数にわたって定額法により償却しております。資産計上されたソフトウェア(販売用ソフトウェアを含む)の取得原価及び償却累計額は、前連結会計年度末において、それぞれ160,445百万円及び94,568百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ180,202百万円及び96,438百万円であります。このうち、資産計上された販売用ソフトウェアの取得原価及び償却累計額は、前連結会計年度末において、それぞれ33,789百万円及び20,835百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ37,248百万円及び23,636百万円であります。当該資産計上されたソフトウェアは、連結貸借対照表の「その他の資産」の「その他」に含めております。
(12) 長期性資産の減損に関する会計処理
当社は、営業権及び耐用年数を確定できないその他の無形固定資産を除く、保有及び使用予定の長期性資産について、客観的事実や状況の変化により当該資産の帳簿価額の回収可能性に疑いのある場合には、減損の有無を検討しております。減損の兆候があると判断されるときは、その資産に関連する見積割引前将来キャッシュ・フローとその資産の帳簿価額を比較し、帳簿価額の減額が必要かどうかを検討しております。この結果、帳簿価額が割引前将来キャッシュ・フローを超過すると判断される場合は、当該資産の帳簿価額を見積公正価値へ減額処理しております。公正価値を決定するにあたり、当社は市場取引価格又はその他の評価方法を使用しております。市場取引価格を利用できない場合には、主に資産の使用や最終的な処分から生じる見積将来キャッシュ・フローに基づく割引現在価値法、ロイヤルティ免除法又は超過収益法を使用しております。
売却予定の長期性資産については、帳簿価額と公正価値から売却に要する費用を差し引いた額のいずれか低い額で計上しております。
(13) 収益認識基準
当社では基準書606に基づき、以下の5ステップアプローチに従い、顧客への財やサービスの移転との交換により、その権利を得ると見込む対価を反映した金額で収益を認識しております。
ステップ1:顧客との契約を識別する。
ステップ2:契約における履行義務を識別する。
ステップ3:取引価格を算定する。
ステップ4:取引価格を契約における別個の履行義務へ配分する。
ステップ5:履行義務を充足した時点で(又は充足するに応じて)収益を認識する。
(14) 製品保証
当社は一部の製品について、顧客に対して製品保証を提供しており、その製品保証期間は一般的に顧客の購入日より1年間であります。製品保証に関する見積費用は、関連する収益が認識された時点で計上しております。製品保証債務の見積金額は、過去の実績に基づいて算出しております。
(15) 輸送費及び取扱手数料
輸送費及び取扱手数料は連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含めております。前連結会計年度及び当連結会計年度の輸送費及び取扱手数料はそれぞれ54,370百万円及び77,208百万円であります。
(16) 広告宣伝費
広告宣伝費は発生時に費用計上され、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含めております。前連結会計年度及び当連結会計年度の広告宣伝費はそれぞれ13,705百万円及び22,241百万円であります。
(17) 法人税等
法人税等は基準書740に基づき資産負債法により算出しております。
当社は資産及び負債の財務会計上の金額と税務上の金額の差異に基づいて繰延税金資産及び負債を認識しており、その算出にあたっては差異が解消される年度に適用される税率及び税法を適用しております。繰延税金資産のうち回収されない可能性が高い部分については、評価性引当金を計上しております。
当社は、同基準書に基づき、税務当局による調査において50%超の可能性をもって税務ベネフィットが認められる場合にその影響額を認識しております。税務ポジションに関連するベネフィットは、税務当局との解決により、50%超の可能性で実現が期待される最大金額で測定されます。
(18) 消費税等
消費税等の会計処理は税抜方式によっております。
(19) デリバティブ
当社は、外国為替予約契約、通貨スワップ契約、通貨金利スワップ契約及び金利スワップ契約等の全てのデリバティブをその保有目的又は意図にかかわらず、公正価値により資産又は負債として計上しております。一般的に公正価値ヘッジとして会計処理されているデリバティブの公正価値の変動額は、ヘッジされているリスクに関連するヘッジ対象の公正価値の変動額とともに損益に計上しております。キャッシュ・フローヘッジとして会計処理されているデリバティブの公正価値の変動額のうち、ヘッジが有効である部分は税効果調整後の金額で連結貸借対照表の「その他の包括利益(△損失)累積額」に計上し、ヘッジ対象に関する損益を計上した期に損益に組替えます。ヘッジ指定をしていない、又はヘッジとしての要件を満たしていないデリバティブの公正価値の変動額については、ただちに当期の損益として計上しております。
(20) 1株当たり当社株主帰属当期純利益
基本的1株当たり当社株主帰属当期純利益は各年度の加重平均発行済株式数に基づいて計算しております。希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益は、ストックオプションが行使された場合に発行される追加株式の希薄化効果を含んでおります。
(21) 株式を基礎とした報酬
当社は、基準書718に基づき、株式を基礎とした報酬費用を当該報酬の付与日における公正価値、金銭を基礎とした報酬費用を期末日における公正価値に基づき測定し、認識しております。
(22) 後発事象
基準書855に基づき当連結会計年度末後の後発事象は、連結財務諸表が提出可能となった日である2022年6月30日までの期間において評価しております。
(23) 組替再表示
前連結会計年度の連結財務諸表を当連結会計年度の表示にあわせて組替再表示しております。
(24) 今後適用となる新会計基準
2016年6月に、米国財務会計基準審議会は、会計基準アップデート2016-13「金融商品-信用損失:金融商品の信用損失の測定」を発行しました。会計基準アップデート2016-13は、金融資産について、現行の発生損失モデルではなく予想信用損失モデルに基づいて損失を認識することを要求しております。予想信用損失モデルでは、回収が予想されない契約キャッシュ・フローの見積りを引当金として認識することになります。当基準は、2022年12月15日より後に始まる連結会計年度(期中会計期間を含む)から適用され、早期適用が認められております。当社においては2023年4月1日から始まる連結会計年度から適用になります。当基準が当社の経営成績及び財政状態に与える影響並びに適用方法について現在検討しております。
2021年11月に、米国財務会計基準審議会は、会計基準アップデート2021-10「政府援助に関する営利企業の開示」を発行しました。会計基準アップデート2021-10は、米国会計基準には営利企業が受け取る政府援助に関するガイダンスが含まれていないため、政府との取引に係る会計処理に関して他の会計ガイダンス(例えば、IAS第20号)を類推適用している場合に、取引の内容、適用した会計方針、取引の影響を受けた貸借対照表及び損益計算書の科目、並びに各科目に含まれる金額、取引の重要な契約及び条件の年次開示を要求しています。会計基準アップデート2021-10は、2021年12月15日より後に始まる連結会計年度から適用され、早期適用が認められております。当社においては2022年4月1日から始まる連結会計年度から適用になります。会計基準アップデート2021-10は、開示に関連するものであり、当社の経営成績及び財政状態に与える影響はありません。
3 負債証券及び持分証券投資
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の売却可能有価証券に分類される負債証券の種類別の取得原価、未実現利益、未実現損失及び見積公正価値は次のとおりであります。なお、取得日より3ヶ月以内に満期となる一部の負債証券は、連結貸借対照表の「現金及び現金同等物」に含めて表示することとしておりますが、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、当該負債証券はありません。
当連結会計年度末における満期別に分類された負債証券の取得原価及び見積公正価値は次のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における連結貸借対照表の「投資有価証券」に含めている持分証券に係る実現損益及び未実現損益は次のとおりであります。
当社は、容易に算定可能な公正価値がない市場性のない一部の持分証券について、原則として減損による評価減後の帳簿価額により測定しております。ただし、同一発行体の同一又は類似する投資の秩序ある取引において観察可能な価格の変動を特定した場合は、観察可能な取引が発生した日の公正価値で測定しております。これらの投資の帳簿価額は前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ7,623百万円及び10,690百万円であります。前連結会計年度及び当連結会計年度において、当社は重要な減損又はその他の調整を計上しておりません。
4 貸手のリース会計
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるリース収益情報は次のとおりであります。リース収益は、連結損益計算書の「売上高」に含めて表示しております。
リース債権は、主に当社の複写機及びオフィスプリンター等の事務用機器の販売型リースに関わるものであります。リース債権のうち1年以内に期限が到来するもの及び1年超のものは、それぞれ連結貸借対照表の「リース債権」及び「長期リース債権」に計上しております。前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるリース債権の内訳は次のとおりであります。
当連結会計年度末における、今後5年間及びそれ以降の販売型リース及びオペレーティング・リースにおける最低支払リース料受取額は次のとおりであります。
5 借手のリース会計
リースに係る連結損益計算書情報は次のとおりであります。なお、リース費用は主に連結損益計算書上の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれております。
リースに関連した補足連結貸借対照表情報は、次のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるオペレーティング・リースに係る営業キャッシュ・フローは32,083百万円及び35,114百万円であり、リース負債と交換で取得したオペレーティング・リース使用権資産は33,067百万円及び36,778百万円であります。
リースに関連したその他の情報は、次のとおりであります。
当連結会計年度末における将来の最低支払リース料の年度別金額は次のとおりであります。
6 棚卸資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における棚卸資産の内訳は次のとおりであります。
7 関連会社に対する投資
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における持分法適用の関連会社に対する投資はそれぞれ23,443百万円及び23,460百万円であります。連結貸借対照表の計上額と関連会社の純資産に対する当社グループの持分との差額には、重要性がありません。これらの関連会社は主にヘルスケア セグメント、マテリアルズ セグメント、ビジネスイノベーション セグメント及びイメージング セグメントの業務を行っております。
一部の関連会社は、株式市場に上場しています。これらの関連会社の帳簿価額及び時価は、前連結会計年度末において、それぞれ6,514百万円及び7,214百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ8,174百万円及び8,782百万円であります。
当社の持分法適用の関連会社について合算した要約財政状態及び経営成績は次のとおりであります。なお、個々に重要性のある関連会社はありません。
前連結会計年度及び当連結会計年度の当社と関連会社との取引高は次のとおりであります。
8 営業権及びその他の無形固定資産
前連結会計年度及び当連結会計年度の事業セグメント毎の営業権の増減は次のとおりであります。
その他には、売却による減少額、為替換算調整額、及び事業買収に係る取得価額の配分の調整等が含まれます。
前連結会計年度の情報は、セグメント変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度において、イメージング セグメントに営業権は計上しておりません。
償却対象であるその他の無形固定資産の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度において、当社は主としてヘルスケア セグメントの無形固定資産について、見積将来キャッシュ・フロー等の観察不能なインプットに基づく割引現在価値法で公正価値を測定した結果、回収可能性がないと判断されたため、12,689百万円の減損損失を認識しました。減損損失は、主に連結損益計算書上の「販売費及び一般管理費」に計上しております。
その他の無形固定資産の償却費は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ14,554百万円及び15,132百万円であります。
償却対象でないその他の無形固定資産は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、ともに重要性はありません。
償却対象であるその他の無形固定資産の今後5年間における見積償却費は次のとおりであります。
9 短期の社債及び借入金・長期の社債及び借入金
短期の社債及び借入金
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における短期借入金は、それぞれ5,826百万円及び7,883百万円であり、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における短期借入金の加重平均利率は、それぞれ4.39%及び7.46%であります。短期借入金は無担保であります。
なお、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における短期の社債及び借入金の内訳は次のとおりであります。
長期の社債及び借入金
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における長期の社債及び借入金の内訳は次のとおりであります。
長期の社債及び借入金の今後5年間における年度別返済予定額は次のとおりであります。
特定の銀行借入金については一般的な約定として、銀行の要求により現在及び将来の借入に対する担保の差入又は保証人の設定を行うこと、また、銀行は返済期日の到来した借入金又は約定不履行となった場合は全ての借入金と銀行預金を相殺する権利を有することを約しております。銀行以外の一部の貸主との長期約定においても、その要求により、担保を追加することを約しております。
10 退職給付制度
当社の国内子会社の従業員の大部分は、退職にあたり会社への貢献度を反映したポイント制を基礎に算出される退職一時金又は年金の受給資格を有します。
当社の一部の子会社は、確定給付企業年金制度を有しており、関連する年金資産は信託銀行や保険会社により管理されております。確定給付年金については、将来の支給額に見合う資金を確保できるように年金数理計算に基づいて算定された拠出金を積み立てております。また、当社の一部の子会社は確定拠出型退職給付制度を有しております。この制度では従業員の年間給与の一定割合に相当する金額を毎年積み立てております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の確定拠出型退職給付制度に関する退職給付費用計上額はそれぞれ14,371百万円及び15,414百万円であります。
退職給付費用の内訳
確定給付型退職給付制度の前連結会計年度及び当連結会計年度における退職給付費用の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における、その他の包括利益(△損失)累積額の年金資産と予測給付債務のその他の変化は次のとおりであります。
退職給付制度の財務状況
確定給付型退職給付制度の前連結会計年度及び当連結会計年度における予測給付債務及び年金資産の公正価値の期首残高と期末残高との調整と積立状況は次のとおりであります。
確定給付型退職給付制度の前連結会計年度末及び当連結会計年度末における連結貸借対照表上の認識額は次のとおりであります。
確定給付型退職給付制度の前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるその他の包括利益(△損失)累積額の認識額は次のとおりであります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の確定給付型退職給付制度の累積給付債務は、それぞれ858,372百万円及び844,373百万円であります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、予測給付債務が年金資産を超過する年金制度の予測給付債務及び年金資産の公正価値、また、累積給付債務が年金資産を超過する年金制度の累積給付債務、年金資産の公正価値は次のとおりであります。
基礎率
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、退職給付債務の計算のために用いられた基礎率(加重平均)は次のとおりであります。なお、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における昇給率については、大部分の退職給付制度で、従業員の給与を基礎としていない制度が採用されており、退職給付債務の計算に与える重要な影響はないため、記載を省略しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における、退職給付費用の計算のために用いられた基礎率(加重平均)は次のとおりであります。なお、前連結会計年度及び当連結会計年度における昇給率については、大部分の退職給付制度で、従業員の給与を基礎としていない制度が採用されており、退職給付費用の計算に与える重要な影響はないため、記載を省略しております。
年金資産の長期期待収益率は、資産カテゴリー別の長期期待運用収益、及びポートフォリオ別の過去の運用実績に基づいて算定しております。
年金資産
当社の年金資産運用については、従業員に対する年金給付や一時金給付の支払を将来にわたり確実に行うため、許容されるリスクの下で、必要とされる総合収益を長期的に確保することを目指しております。
当社の投資方針の基本は、分散投資による効率的なリターンの追求及びリスクの低減にあります。中長期的な観点で最適な資産の組み合わせである基本資産配分を策定し、定期的に検証を行っております。また、策定時の諸条件が変化したと認められる時は、必要に応じて基本資産配分の見直しを行うこととしております。実際の運用においては、短期的な市場環境をも勘案し、予め定められた許容レンジの範囲内で、運用を行っております。
年金資産の目標資産配分割合は、持分証券が21%(国内株式が5%、外国株式が16%)、負債証券が31%(国内債券が5%、外国債券が26%)、生命保険会社が扱う団体年金の一般勘定(以下、「生保一般勘定」と記載します。)が24%、ヘッジファンド及び不動産等のオルタナティブ投資が24%であります。
持分証券は、主に証券取引所に上場されている株式であり、投資対象企業の経営内容、成長性等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、業種等についても適切な分散化を図っております。負債証券は、主に国債、公債、社債であり、格付け、利率、償還日等の発行条件、発行者等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、残存期間、発行者等についても適切な分散化を図っております。合同運用信託は、持分証券及び負債証券と同様の投資方針で行っております。生保一般勘定は、一定の予定利率と元本が保証されており、発行者の格付け等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、適切な分散化を図っております。外国銘柄への投資は、投資対象市場の政治・経済の安定性、決済システム及び税制等の市場特性を十分調査した上で、投資対象国及び通貨を選定し、分散化を図っております。オルタナティブ投資は、主にヘッジファンド及び不動産であり、伝統的資産への投資リスクに対するヘッジ機能、市場動向に左右されにくい収益源泉の導入等を目的としており、伝統的資産とは異なるリスク及びリターンの特性について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、投資手法及び運用機関についても適切な分散化を図っております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における年金資産の公正価値の階層は次のとおりであります。なお、公正価値の測定手法に用いられるインプットの優先順位を設定する公正価値の階層については、注記19「公正価値の測定」に記述しております。
レベル1に含まれる資産は、主に現金及び現金同等物、国債、上場株式であり、活発な市場における同一資産の調整不要な相場価格により評価しております。レベル2に含まれる資産は、主に政府機関債、地方債、社債、持分証券及び負債証券の合同運用信託、生保一般勘定、一部のオルタナティブ投資であります。政府機関債、地方債及び社債は、活発でない市場における直接的又は間接的に観察可能なインプットを用いて評価しております。合同運用信託及び一部のオルタナティブ投資は、金融機関又は第三者から入手した観察可能な市場データによって裏付けられたインプットを用いて評価しております。生保一般勘定は、転換価格で評価しております。レベル3に含まれる資産は、主にヘッジファンド、不動産等のオルタナティブ投資であり、評価手法に対する重要な観察不能なインプットを用いて評価しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるレベル3に分類された資産の増減は次のとおりであります。
拠出予想額
2022年度における確定給付型退職給付制度への拠出予想額は、15,780百万円であります。
予測将来給付額
予測将来給付額は、次のとおりであります。
11 法人税等
当社及び国内子会社に適用される法人税等は、法人税、住民税及び事業税を含んでおり、前連結会計年度及び当連結会計年度における法定税率は30.6%であります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における法定税率と実効税率の調整は次のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における納税地域毎の税金等調整前当期純利益の金額は次のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における法人税等の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における繰延税金資産及び負債の主な内訳は次のとおりであります。
評価性引当金は、主として税務上の繰越欠損金を有する子会社の繰延税金資産に対するものであり、前連結会計年度においては6,893百万円増加しており、当連結会計年度においては4,390百万円減少しております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における連結貸借対照表に計上されている繰延税金資産及び負債は次のとおりであります。
当連結会計年度末における税務上の繰越欠損金は147,885百万円であり、うち102,776百万円は繰越期限がなく、残りの45,109百万円については、最長では2037年度までに繰越期限が到来します。これらの繰越欠損金は子会社で将来発生する課税所得と相殺できるものであります。
当社は、国内子会社で発生した未分配利益については、日本の税法により国内子会社からの配当金が無税であるため、繰延税金負債を計上しておりません。
当社は税務当局による調査において50%超の可能性をもって税務ベネフィットが認められる場合にその影響額を認識しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における未認識税務ベネフィットの期首残高と期末残高との調整は次のとおりであります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における未認識税務ベネフィットのうち、認識された場合に実効税率を減少させる金額は、それぞれ1,129百万円及び1,039百万円であります。
当社は、未認識税務ベネフィットの見積り及びその前提について妥当であると考えておりますが、税務調査等の最終結果に関する不確実性は、将来の実効税率に影響を与える可能性があります。当連結会計年度末において、当社が認識している項目に基づく限り、今後12ヶ月以内に重要な未認識税務ベネフィットの増減が生じることは予想しておりません。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、連結貸借対照表の未払利息及び課徴金、及び連結損益計算書の法人税等に含まれる利息及び課徴金の金額には重要性がありません。
当社グループにおける日本国内の主要な会社においては、2016年度以前の事業年度について税務当局による通常の税務調査が終了しております。また、2016年度以前の事業年度について税務当局による移転価格税制に関する税務調査が終了しております。
海外地域の主要な会社においては、2011年度以前の事業年度について税務調査が終了しております。
12 純資産の部
日本の会社法では、剰余金の配当に十分の一を乗じた額を資本準備金又は利益準備金として積み立てることとされています。但し、資本準備金と利益準備金との合計額が資本金の四分の一相当額を超える場合には、その超過分については、株主総会の決議により処分可能となっております。
会社法上の剰余金は日本の会計基準に従って作成された会社の個別財務諸表に基づいております。当連結会計年度末における会社法上の分配可能額は、1,111,301百万円となっております。
当連結会計年度に対応する剰余金の配当額は、2022年6月29日開催の第126回定時株主総会において承認を受けた剰余金の配当額を含めて連結財務諸表に反映しております。
13 その他の包括利益(△損失)
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益(△損失)累積額の変動は次のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益(△損失)累積額から当期損益へ組替えられた金額は次のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益(△損失)に配分された税効果金額は次のとおりであります。なお、それぞれの金額には非支配持分帰属額を含んでおります。
14 契約債務及び偶発債務
債務保証
当社は、他者の特定の負債及びその他債務について保証しております。当連結会計年度末において、保証に基づいて当社が将来支払う可能性のある割引前の金額は最大で2,869百万円であり、そのうち、金融機関に対する従業員の住宅ローンの保証は1,078百万円であります。従業員が支払不能な状態に陥った場合は、一部の子会社は従業員に代わり不履行の住宅ローンを支払う必要があります。一部の保証については従業員の財産により担保されております。住宅ローン保証の期間は、1年から15年であります。これまで、保証債務に関して多額の支払が生じたことはなく、当連結会計年度末において、保証に対して債務計上している金額は重要性がありません。
購入契約、その他の契約債務及び偶発債務
当連結会計年度末における契約債務残高は主として有形固定資産の建設及び購入に関するものであり、その金額は89,040百万円であります。当連結会計年度末における当社が銀行に対して負っている割引手形に関する偶発債務は、1,479百万円であります。
事業の性質上、当社は種々の係争案件や当局の調査に係わっております。当社は環境問題、訴訟、当局による調査等、将来に生じる可能性が高く、かつ、損失金額が合理的に見積可能な偶発事象がある場合は、必要な引当を計上しております。これらの損失金額は現時点では確定しておりませんが、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重大な影響を及ぼすものではないと考えております。
製品保証
当社は一部の製品について、顧客に対して製品保証を提供しており、これら製品保証期間は一般的に製品購入日より1年間であります。当社の製品保証引当金の増減の明細は、次のとおりであります。
15 1株当たり当社株主帰属当期純利益
基本的1株当たり当社株主帰属当期純利益及び希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益の計算は次のとおりであります。当社の取締役(社外取締役を除く)、執行役員及び重要な使用人、当社の主要な子会社の取締役、執行役員、フェロー及び重要な使用人に対し、譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。当制度に基づく株式のうち、権利が確定していない株式を参加証券として普通株式と区分しております。なお、普通株式と参加証券は当社株主に帰属する当期純利益に対して同等の権利を有しております。
当社は希薄化効果を有しないため希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益の計算より除いたストックオプションを、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ26,900株及び28,600株有しております。
16 株式報酬制度
ストックオプション制度
当社は、当社取締役(社外取締役を除く)、執行役員及び重要な使用人、並びに当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、執行役員、フェロー及び重要な使用人に対し、ストックオプションに基づく報酬制度を導入しておりましたが、2021年6月29日開催の第125回定時株主総会の決議によるパフォーマンス・シェア・ユニット制度及び譲渡制限付株式報酬制度の導入に伴い、ストックオプション制度は、既に付与されているものを除いて廃止しております。なお当制度においては、新株予約権1個につき、当社株式100株の購入が可能であります。
全般的な契約条件は、次のとおりであります。付与時点における株式数にて表示しております。
(注)1 新株予約権者は、権利行使期間内において、当社及び当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、監査役、執行役員及びフェローその他当社の取締役会において決定する職位のいずれの地位も喪失した日の翌日から7年間に限り新株予約権を行使することができます。
(注)2 新株予約権者は、権利行使期間内において、当社及び当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、監査役、執行役員、フェロー及び使用人その他当社の取締役会において決定する職位のいずれの地位も喪失した日の翌日から7年間に限り新株予約権を行使することができます。
(注)3 新株予約権者は、権利行使期間内において、当社及び当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、監査役、執行役員、フェロー及び使用人その他当社の取締役会において決定する職位のいずれの地位も喪失した日の翌日から暦日10日間に限り一括して新株予約権を行使することができます。
前連結会計年度及び当連結会計年度の連結損益計算書において、「販売費及び一般管理費」に計上された報酬費用は、それぞれ738百万円及び1,001百万円であり、ブラック・ショールズ・プライシング・モデルにより求めた公正価値に基づいて測定しております。前連結会計年度及び当連結会計年度の報酬費用に関する税効果金額は、それぞれ100百万円及び107百万円であります。当連結会計年度末で未認識の報酬費用はありません。当連結会計年度における新株予約権の行使は8,456個であります。前連結会計年度及び当連結会計年度において付与した新株予約権の公正価値の加重平均はそれぞれ4,135円及び6,258円であります。前連結会計年度及び当連結会計年度における権利確定した新株予約権の公正価値総額は、それぞれ736百万円及び954百万円であります。当連結会計年度においてストックオプションの権利行使により受領した現金は、80百万円であります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における新株予約権の状況は次のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度において、行使された新株予約権の本源的価値の総額は、それぞれ505百万円及び6,264百万円であります。
これらの新株予約権の付与日における公正価値は次の前提条件のもとにブラック・ショールズ・プライシング・モデルを用いて見積もられました。
株価変動性は、当社の新株予約権の予想残存期間に対応した直近期間における過去の株価実績に基づき計算しております。予想残存期間は、第3ノ1回、第4ノ1回、第5ノ1回、第6ノ1回、第7ノ1回、第8ノ1回及び第9ノ1回については、当社及び富士フイルム株式会社の取締役及び執行役員の任期を勘案し最短の1年を予想し、第10ノ1回、第11ノ1回、第12ノ1回、第13ノ1回及び第14ノ1回については、付与日の前年度における実績を反映させた年数を予想し、第6ノ2回、第7ノ2回、第8ノ2回、第9ノ2回、第10ノ2回、第11ノ2回、第12ノ2回、第13ノ2回、第14ノ2回については、付与日から、権利行使期間の中間点までの年数である6年を予想しております。
中期業績連動型株式報酬制度(パフォーマンス・シェア・ユニット制度)
当社は、報酬の付与において、中期経営計画の期間を業績評価期間として、業績目標の達成度合いに応じて増減するパフォーマンス・シェア・ユニット制度を導入しております。当該制度は、当社取締役(社外取締役を除く)、執行役員及び重要な使用人並びに当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、執行役員、フェロー及び重要な使用人(以下、「割当対象者」と記載します。)を対象としております。業績評価期間開始時にユニットを割当対象者に割り当て、業績評価期間終了後、交付要件を満たした場合に、業績等の数値目標の達成率等を乗じる方法でユニット数を確定します。各割当対象者の保有するユニットは、1単位につき1株に相当するものとし、その半分を普通株式の発行又は自己株式の処分によって株式を支給し、残りを現金として、割当対象者に支給します。なお、初回の対象期間は2021年4月1日から2024年3月31日であり、以後、直前の対象期間の最終の事業年度の翌事業年度から始まる連続した3事業年度を新たな対象期間として、パフォーマンス・シェア・ユニット制度を実施することができるものとしております。
当連結会計年度のパフォーマンス・シェア・ユニットの状況は次のとおりであります。
パフォーマンス・シェア・ユニットの当社株式支給分の付与日における公正価値は次のとおりであります。ユニット付与日の当社株式の市場価値を基礎として算定し、予想配当及び加重平均割引率を考慮に入れた修正を行っております。
パフォーマンス・シェア・ユニット(当社株式支給分)
パフォーマンス・シェア・ユニットの金銭支給分の期末日における公正価値は次のとおりであります。期末日における当社株式の市場価値を基礎として算定し、予想配当及び加重平均割引率を考慮に入れた修正を行っております。
パフォーマンス・シェア・ユニット(金銭支給分)
当連結会計年度の連結損益計算書において、「販売費及び一般管理費」に計上された報酬費用は、296百万円であり、パフォーマンス・シェア・ユニットの付与日及び期末日における公正価値に基づいて測定しております。当連結会計年度の報酬費用に関する税効果金額は、46百万円であります。当連結会計年度末で未認識の報酬費用は、889百万円であります。
譲渡制限付株式報酬制度
当社は、割当対象者に対して、譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。当該制度は、割当対象者に対して、原則として毎事業年度、譲渡制限付株式を割り当てるために金銭報酬債権を支給し、当該金銭報酬債権の全部を現物出資させることで、譲渡制限付株式を発行又は処分し、割当対象者にこれを保有させるものです。当該金銭報酬債権は、割当対象者が当該現物出資に同意し、当社と割当対象者との間で、譲渡制限付株式割当契約を締結していることを条件として支給します。当該制度は、割当対象者が、譲渡制限付株式割当契約により割当てを受けた日より、割当対象者が当社及び当社の連結子会社の取締役、執行役員、フェロー等の職位及び使用人のいずれの地位も喪失する日までの期間(以下、「譲渡制限期間」と記載します。)、譲渡制限付株式割当契約により割当てを受けた譲渡制限付株式について、譲渡、担保権の設定その他の処分をすることができないものであります(以下、「譲渡制限」と記載します。)。譲渡制限期間の開始日以降、最初に到来する定時株主総会の開催日まで継続して、割当対象者の地位にあったことを条件として、譲渡制限期間が満了する時点をもって譲渡制限を解除します。なお、割当対象者が譲渡制限期間の開始日以降、自己都合により当社及び当社の連結子会社の取締役、執行役員、フェロー等の職位及び使用人のいずれの地位からも退任又は退職したときには、当社は、本割当株式の全部又は一部を当然に無償で取得するものとします。
期中に割り当てられた譲渡制限付株式の状況は次のとおりであります。なお、譲渡制限付株式の公正価値につきましては、株式付与日の株価を使用しております。
当連結会計年度の連結損益計算書において、「販売費及び一般管理費」に計上された報酬費用は、998百万円であり、譲渡制限付株式の付与日における公正価値に基づいて測定しております。当連結会計年度の報酬費用に関する税効果金額は、305百万円であります。当連結会計年度末で未認識の報酬費用は、332百万円であります。
17 デリバティブ
当社は国際的に事業を展開しており、外国為替相場、市場金利及び一部の商品価格の変動から生じる市場リスクを負っております。当社はこれらのリスクを減少させる目的でのみデリバティブ取引を利用しております。
当社はデリバティブ取引の承認、報告、監視等の手続についてリスク管理規程を作成し、それに従いデリバティブ取引を利用しております。当該リスク管理規程はトレーディング目的でデリバティブ取引を保有又は発行することを禁止しております。当社のリスク管理規程の概要及び連結財務諸表に与える影響は次のとおりであります。
キャッシュ・フローヘッジ
当社は借入債務に関する金利の変動リスクを軽減するために金利スワップ契約を結んでおり、外貨建借入債務に関する金利の変動リスク及び外貨の変動リスクを軽減するために通貨金利スワップ契約を結んでおります。また、一部の子会社は将来予定されている外貨建ての取引先及び関係会社との輸入仕入や輸出売上及び関連する外貨建債権債務に関する外貨の変動リスクを軽減するために外国為替予約契約を結んでおります。円の価値が外貨(主として米ドル)に対して下落した場合に、将来の外貨の価値の上昇に伴う支出もしくは収入の増加は、ヘッジ指定された外国為替予約の価値の変動に伴う損益と相殺されます。反対に円の価値が外貨に対して上昇した場合には、将来の外貨の価値の下落に伴う支出もしくは収入の減少は、ヘッジ指定された外国為替予約の価値の変動に伴う損益と相殺されます。
これらのキャッシュ・フローヘッジとして扱われているデリバティブの公正価値の変動は税効果調整後の金額で連結貸借対照表の「その他の包括利益(△損失)累積額」に表示しております。この金額はヘッジ対象に関する損益を計上した期に損益に組替えられることとなります。
当連結会計年度末において、今後12ヶ月の間にデリバティブ取引による未実現損失24百万円(税効果調整前)をその他の包括利益(△損失)累積額から当期損益へ組替える見込みであります。
ヘッジ指定されていないデリバティブ
一部の子会社は外貨建ての予定取引や外貨建債権債務に関する外貨の変動リスクを軽減するために外国為替予約契約及び通貨スワップ契約を結んでおります。また、変動利付債務に関する金利の変動リスクを軽減するために金利スワップ契約を結んでおり、外貨建貸付債権に関する金利の変動リスク及び外貨の変動リスクを軽減するために通貨金利スワップ契約を結んでおります。これらのデリバティブは経済的な観点からはヘッジとして有効でありますが、一部の子会社はこれらの契約についてヘッジ会計を適用するために必要とされているヘッジ指定をしておりません。その結果、これらデリバティブの公正価値の変動額については、ただちに当期損益として認識されます。
デリバティブ活動の規模
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における外国為替予約契約、通貨スワップ契約、通貨金利スワップ契約、金利スワップ契約及びその他の契約の残高は次のとおりであります。
連結財務諸表に与える影響
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるデリバティブに関する連結貸借対照表上の表示科目及び公正価値は次のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるデリバティブに関する連結損益計算書上の表示科目及び計上金額は次のとおりであります。
18 金融商品の公正価値及び信用リスクの集中
金融商品の公正価値
金融商品の公正価値は、入手可能な市場価格又は他の適切な評価方法によって算定しております。金融商品の公正価値の見積りに際して、当社は最適な判断をしておりますが、見積りの方法及び仮定は元来主観的なものであります。従って見積額は、現在の市場で実現するかあるいは支払われる金額を必ずしも表わしているものではありません。金融商品の公正価値の見積りにあたっては、次の方法及び仮定が採用されております。
・現金及び現金同等物、受取債権、社債(1年以内償還分)及び短期借入金、支払債務:
満期までの期間が短いため、公正価値は概ね帳簿価額と同額であります。
・投資有価証券:
活発な市場のある株式の公正価値は、公表されている相場価格に基づいております。活発な市場のない負債証券については、直接的又は間接的に観察可能なインプットを用いて評価しております。
・社債及び長期借入金:
社債及び長期借入金の公正価値は、公表されている相場価格、又は貸借対照表日における類似の資金調達契約に適用される利率で割り引いた将来のキャッシュ・フローの現在価値に基づいて算定しております。社債及び長期借入金の公正価値及び帳簿価額(1年以内償還・返済予定分を含む)は、前連結会計年度末において、それぞれ498,543百万円及び497,254百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ439,508百万円及び439,313百万円であります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における社債及び長期借入金の公正価値はレベル2に分類しております。なお、公正価値の測定手法に用いられるインプットの優先順位を設定する公正価値の階層については、注記19「公正価値の測定」に記載しております。
・デリバティブ:
外国為替予約契約、通貨スワップ契約、通貨金利スワップ契約及び金利スワップ契約等の公正価値は、取引金融機関又は第三者から入手した市場価値に基づいており、観察可能なインプットを用いて評価しております。前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるデリバティブ資産の公正価値及び帳簿価額はそれぞれ8,155百万円及び11,739百万円であり、またデリバティブ負債の公正価値及び帳簿価額はそれぞれ4,933百万円及び5,609百万円であります。
信用リスクの集中
当社の保有している金融商品のうち潜在的に著しい信用リスクにさらされているものは、主に現金及び現金同等物、投資有価証券、営業債権及びリース債権、及びデリバティブであります。
当社は現金及び現金同等物を様々な金融機関に預託しております。当社の方針として、一つの金融機関にリスクを集中させないこととしており、また、定期的にこれらの金融機関の信用度を評価しております。
投資有価証券については、市場価値の変動等のリスクにさらされていますが、定期的に時価や発行体の財務状況等を把握し、保有状況を継続的に見直しております。
営業債権及びリース債権については、大口顧客に対する営業債権及びリース債権を含んでいるために、信用リスクにさらされていますが、預り保証金の保持及び継続的な信用評価の見直しによって、リスクは限定されております。貸倒引当金は、潜在的な損失を補うために必要と思われる金額の水準を維持しております。
デリバティブについては、契約の相手方の契約不履行から生じる信用リスクにさらされていますが、これらは信用度の高い金融機関を相手方とすることで、リスクを軽減しております。
19 公正価値の測定
基準書820は、公正価値の定義を「市場参加者の間での通常の取引において、資産を売却するために受け取るであろう価格、又は負債を移転するために支払うであろう価格」とした上で、測定手法に用いられるインプットの優先順位を設定する公正価値の階層を、その測定のために使われるインプットの観察可能性に応じて次の3つのレベルに区分することを規定しております。
レベル1 :活発な市場における同一資産又は同一負債の(調整不要な)相場価格。
レベル2 :レベル1に分類された相場価格以外の観察可能なインプット。例えば、類似資産又は負債の相場価格、取引量又は取引頻度の少ない市場(活発でない市場)における相場価格、又は資産・負債のほぼ全期間について、全ての重要なインプットが観察可能である、あるいは主に観察可能な市場データから得られる又は裏付けられたモデルに基づく評価。
レベル3 :資産又は負債の公正価値の測定にあたり、評価手法に対する重要な観察不能なインプット。
当社が経常的に公正価値で評価している資産及び負債は、投資有価証券、デリバティブ資産及び負債、及び条件付対価であります。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における公正価値の階層は次のとおりであります。
レベル1に含まれる資産は、主に上場株式であり、活発な市場における同一資産の調整不要な相場価格により評価しております。レベル2に含まれる資産及び負債は、主にデリバティブであり、デリバティブ資産及び負債は、マーケット・アプローチに基づく取引金融機関又は第三者から入手した観察可能な市場データによって裏付けられたインプットを用いて評価しているため、レベル2に分類しております。レベル3に含まれる資産及び負債は、主に出資ファンド及び条件付対価に係る資産及び負債であり、評価手法に対する重要な観察不能なインプットを用いて評価しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類された資産及び負債の増減は、次のとおりであります。
(注)1 当期利益に認識した利得又は損失は、主に連結損益計算書上の「販売費及び一般管理費」及び「その他損益・純額」に表示しております。当期利益に認識した利得又は損失合計のうち、各連結会計年度末において保有する資産及び負債に係るものは、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ929百万円及び1,353百万円であります。
(注)2 主に持分法により評価している投資への振替であります。
前連結会計年度において当社が非経常的に公正価値で評価している資産は、減損損失を認識した有形固定資産及び無形固定資産であります。主としてヘルスケア セグメント及びマテリアルズ セグメントの有形固定資産及び無形固定資産について、見積将来キャッシュ・フロー等の観察不能なインプットに基づく割引現在価値法で公正価値を測定した結果、回収可能性がないと判断されたため、前連結会計年度において、28,448百万円及び12,689百万円の減損損失を認識しております。当該有形固定資産及び無形固定資産は観察不能なインプットを用いて評価しているため、レベル3に分類しており、前連結会計年度末の残高はそれぞれ10,808百万円及び1,356百万円であります。
当連結会計年度において当社が非経常的に公正価値で評価している資産及び負債に重要性はありません。
20 金融債権の状況
金融債権及びそれに関する貸倒引当金
金融債権は、債務者の財政状態や支払の延滞状況に応じて一括評価債権と個別評価債権とに分け、前者については過去の貸倒実績に基づいた引当率を、後者については個別の状況に応じた引当率をそれぞれ用いて貸倒引当金を決定しております。債務者の財政状態や支払の延滞状況に関する情報は、四半期毎に収集しており、これらに基づいて著しい信用リスクにさらされていると判断された金融債権については、個別の状況に応じた貸倒引当金を設定しております。裁判所による決定等によって、回収不能であることが明らかになった金融債権は、その時点で帳簿価額を直接減額しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における、1年以内に決済される営業債権を除く、金融債権に関する貸倒引当金の増減の明細及び貸倒引当金の内訳は、次のとおりであります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、1年以内に決済される営業債権を除く、金融債権の内訳は次のとおりであります。
当連結会計年度における金融債権の売買の金額に重要性はありません。
期日経過金融債権の年齢分析
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、1年以内に決済される営業債権を除く、支払期日を経過している金融債権の内訳は次のとおりであります。
21 収益
顧客との契約において複数の履行義務が含まれる場合は、個々に販売される製品の独立販売価格に基づいて(独立販売価格が直接的に観察可能でない場合は、個々に販売された場合に想定される販売価格に基づいて)複数の契約の取引価格を配分しております。
当社は、製品価格の下落を補填するために支給される販売奨励金や販売量に応じた割戻、一部の現金歩引等を収益から控除しております。これらは、収益認識累計額の重要な戻し入れが生じない可能性が高い範囲で、顧客からの請求額又は契約上合意した比率等により算出した額に基づいて計上しております。
なお、契約開始時において、企業が約束した財又はサービスを顧客に移転する時点と顧客が当該財又はサービスに対して支払を行う時点との間の期間が1年以内となると見込んでいる契約については、約束された対価の金額に貨幣の時間価値の影響を含めておりません。
顧客との契約及びその他の源泉から認識した収益
その他の源泉から認識した収益は、リース契約から認識した収益であります。
分解した収益とセグメント収益並びに履行義務の充足の時期との関連
地域別セグメントにおける収益の分解は次のとおりであります。なお、外部顧客を所在地別に区分し、表示しております。
前連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、日本13,403百万円、米州7,578百万円、欧州581百万円、アジア及びその他54,784百万円であります。当連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、日本24,045百万円、米州8,937百万円、欧州955百万円、アジア及びその他52,172百万円であります。
事業セグメントにおける収益の分解は次のとおりであります。
なお、前連結会計年度の情報は、セグメント変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
前連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、メディカルシステム530百万円、バイオCDMO5,728百万円、グラフィックコミュニケーション8,861百万円、オフィスソリューション41,761百万円、ビジネスソリューション17,616百万円、コンシューマーイメージング1,850百万円であります。当連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、メディカルシステム3,224百万円、バイオCDMO7,165百万円、グラフィックコミュニケーション8,471百万円、オフィスソリューション44,908百万円、ビジネスソリューション20,569百万円、コンシューマーイメージング1,772百万円であります。
① ヘルスケア
ヘルスケア セグメントにおいては、主にX線フィルムといったメディカルシステム材料等の販売について、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転する時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。内視鏡システム、超音波画像診断装置等の顧客の受入が必要となる特定の機器については、機器が設置され、顧客の受入が得られた時点で収益を認識しております。また、メディカル機材等の保守サービスの提供については、顧客にサービスが提供された時点で収益を認識しております。バイオCDMO事業においては、転用可能性がなく、かつ、完了した履行に対する支払を顧客から受ける強制可能な権利を有している一部の契約において、コストを基礎とする進捗度に応じて、当期の履行に対する収益を認識しております。
② マテリアルズ
マテリアルズ セグメントにおいては、半導体プロセス材料といった電子材料、偏光板保護フィルムといったディスプレイ材料、試薬、コンピューター用磁気テープといった高機能材やCTP版といったグラフィックシステム材料の販売について、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転する時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。インクジェットデジタルプレスといったインクジェット機器等の顧客の受入が必要となる特定の機器については、機器が設置され、顧客の受入が得られた時点で収益を認識しております。
③ ビジネスイノベーション
ビジネスイノベーション セグメントにおいては、主にデジタル複合機といった機器等の顧客の受入が必要となる特定の機器については、機器が設置され、顧客の受入が得られた時点で収益を認識しております。また、主にマネージド・プリント・サービスやビジネス・プロセス・アウトソーシングをサービスとして提供しており、これらのサービスの提供については、顧客にサービスが提供された時点で収益を認識しております。
④ イメージング
イメージング セグメントにおいては、主にインスタントフォトシステム、カラーフィルム、写真プリント用カラーペーパー、デジタルカメラの販売について、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転する時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。また、主に写真プリント用サービスの提供については、顧客にサービスが提供された時点で収益を認識しております。
契約残高
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における契約残高の内訳は、次のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度において、過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から認識した収益の金額に重要性はありません。
前連結会計年度及び当連結会計年度における契約負債の主な変動は、次のとおりであります。
残存履行義務に配分した取引価格
当連結会計年度末において、個別の予想契約期間が1年を超える契約における、未充足の履行義務に配分した取引価格は249,329百万円であります。当該取引価格は、主に顧客に販売される機器の保守サービス契約に係るものであります。当該取引価格が収益として認識されると見込まれる期間は、概ね1年から5年であります。なお、個別の予想契約期間が1年に満たない契約においては開示を省略しております。
顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産
当社は、顧客との契約獲得のための増分コスト及び契約に直接関連する履行コストのうち、回収可能であると見込まれる部分について資産として認識しており、連結貸借対照表上は流動資産の「前払費用及びその他の流動資産」及びその他の資産の「その他」に計上しております。
当社において資産計上されている契約履行のためのコストは、ビジネスイノベーション セグメントにおいて、オフィス出力機器及びオフィス出力機器管理に関するアウトソーシングサービスを提供するにあたり、オフィス出力機器の出力環境を最適化するために実施する調査費用等が該当します。当該資産については、見積契約期間に基づき、概ね1年から10年間の均等償却を行っております。また、認識すべき資産の償却期間が1年以内である場合には、実務上の便法を使用し、契約の増分コストを発生時に費用として認識しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における契約コストから認識した資産から生じた償却費はそれぞれ1,428百万円及び1,368百万円であります。
22 事業買収及び事業売却
㈱日立製作所の画像診断関連事業の買収
当社の完全子会社である富士フイルム㈱は、前連結会計年度において、ヘルスケア領域のさらなる事業拡大を目的として、㈱日立製作所の画像診断関連事業(以下、「対象事業」と記載します。)を買収しました。本買収にあたり、㈱日立製作所が対象事業の承継のために設立した新会社、富士フイルムヘルスケア㈱の全株式を、現金を対価として取得し完全子会社化することで、2021年3月31日に対象事業を承継しました。
取得価額は184,972百万円であり、第2連結四半期連結累計期間において取得価額の配分が完了した結果、認識した資産及び引き継いだ負債は次のとおりであります。
認識した顧客関連、技術関連の無形固定資産及びその他の無形固定資産はそれぞれ28,776百万円、5,036百万円及び5,235百万円であり、償却年数はそれぞれ16年、4から8年及び2から19年であります。営業権は、ヘルスケア セグメントに配分されており、主として、将来の成長や当社既存事業とのシナジー効果から構成されております。なお、当該営業権のうち、68,466百万円は税務上損金算入可能です。
買収によって取得した事業の取得日以降の経営成績は、連結損益計算書に含まれており、この金額に重要性はありません。
2020年4月1日時点で対象事業が当社の連結財務諸表に含まれていたと仮定した場合の前連結会計年度のプロ・フォーマ売上高(非監査)は、2,321,708百万円であります。当社株主帰属当期純利益に関するプロ・フォーマ情報は、当社の連結財務諸表に与える影響が軽微なため、開示を省略しております。
放射性医薬品事業の売却
当社の完全子会社である富士フイルム㈱は、連結子会社である富士フイルム富山化学㈱の放射性医薬品事業を当社が新たに設立した当社完全子会社(以下、「放射性医薬品新会社」と記載します。)に承継させた上で、放射性医薬品新会社の全株式をペプチドリーム㈱に売却する株式譲渡契約を、2021年9月2日に締結しました。本株式譲渡契約に基づき、当社が保有する放射性医薬品新会社の株式総数の100%(発行済株式総数の100%)を2022年3月28日に譲渡しました。これにより、当社は放射性医薬品新会社に対する支配を喪失しています。
放射性医薬品新会社の支配の喪失に伴って認識した売却益は6,357百万円であり、連結損益計算書上「販売費及び一般管理費」に含めて計上しております。
23 セグメント情報
(1) 事業セグメント
当社の事業セグメントは、経営者による業績評価方法及び経営資源の配分の決定方法を反映し、製造技術、製造工程、販売方法及び市場の類似性に基づき決定しております。
当社は、2021年度を初年度とする中期経営計画「VISION2023」の策定にあたり、当連結会計年度より事業セグメントを次のとおり変更しております。
・ヘルスケアが当社の成長を中長期的に牽引し、その業績を明確に示すため、「ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション」を「ヘルスケア」セグメントと「マテリアルズ」セグメントに分離
・「ドキュメント ソリューション」が、オフィスプリントにとどまらず、幅広く事業領域を拡大し、ビジネスに革新をもたらすソリューション・サービスを提供していくことを示すため、名称を「ビジネスイノベーション」セグメントに変更
・当社グループ内でのシナジー創出を加速し、印刷業界へさらなる価値をグローバルに提供していくため、「ドキュメント ソリューション」に含まれるプロダクション・サービスと、「ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション」に含まれるグラフィックシステムを、「マテリアルズ」セグメントのグラフィックコミュニケーションに統合
ヘルスケア セグメントは、メディカルシステム機材、バイオ医薬品製造開発受託、細胞・培地・試薬等の創薬支援材料、医薬品、化粧品・サプリメント等の開発、製造、販売、サービスを行っております。マテリアルズ セグメントは、電子材料、ディスプレイ材料、産業機材、ファインケミカル、記録メディア、グラフィックコミュニケーションシステム機材、インクジェット機材等の開発、製造、販売、サービスを行っております。ビジネスイノベーション セグメントは、デジタル複合機、ソリューション・サービス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。イメージング セグメントは、インスタントフォトシステム、カラーフィルム、写真プリント用カラーペーパー・サービス・機器、デジタルカメラ、光学デバイス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。
なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
a. 売上高
b. セグメント損益
c. 総資産
d. その他の主要項目
事業セグメント間取引は市場価格に基づいております。「b.セグメント損益」における全社費用は、当社のコーポレート部門に係る費用であります。「c.総資産」における全社資産は、全社共通の目的で保有している現金及び現金同等物、投資有価証券等であります。「d.その他の主要項目」における全社は、全社共通の目的で保有している固定資産に係るものであります。また、設備投資額は、各セグメントにおける有形固定資産購入額(受入ベースの数値)を示しております。
(2) 地域別セグメント情報
a. 売上高
前連結会計年度及び当連結会計年度における外部顧客を所在地別に分類した売上高は次のとおりであります。
米州における売上高の大部分は、米国において計上されているものであります。
b. 長期性資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の長期性資産は次のとおりであります。
米州における長期性資産の大部分は、米国において計上されているものであります。
(3) 主要顧客及びその他情報
前連結会計年度及び当連結会計年度において、単一顧客に対する売上高が連結売上高の10%を超えるような重要な顧客はありません。
24 重要な後発事象
多額な社債の発行
当社は、バイオCDMO事業における、製造拠点の新設、M&A、生産能力増強に係る設備投資、高効率・高生産性技術の開発等に係る既存投資のリファイナンスに充当する資金として、2022年4月に無担保社債(社債間限定同順位特約付)(ソーシャルボンド)を発行しました。その概要は次のとおりであります。
第16回無担保社債(社債間限定同順位特約付) (ソーシャルボンド)
1 発行総額:400億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2022年4月20日
4 利率 :年0.100%
5 償還方法及び償還期限:2025年4月18日に一括償還
第17回無担保社債(社債間限定同順位特約付) (ソーシャルボンド)
1 発行総額:400億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2022年4月20日
4 利率 :年0.195%
5 償還方法及び償還期限:2027年4月20日に一括償還
第18回無担保社債(社債間限定同順位特約付) (ソーシャルボンド)
1 発行総額:200億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2022年4月20日
4 利率 :年0.304%
5 償還の方法及び償還期限:2029年4月20日に一括償還
第19回無担保社債(社債間限定同順位特約付) (ソーシャルボンド)
1 発行総額:200億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2022年4月20日
4 利率 :年0.374%
5 償還の方法及び償還期限:2032年4月20日に一括償還
重要な設備投資
当社は、2022年6月29日開催の取締役会において、バイオ医薬品の開発・製造受託事業の成長を一段と加速させるため、バイオ医薬品CDMOの中核会社であるFUJIFILM Diosynth Biotechnologiesのデンマーク拠点に大型設備投資を行うことを決議しました。本投資は、大型の培養タンクの増設等による抗体医薬品の原薬製造設備を大幅に増強するものであり、米国テキサス拠点への連続生産設備の投資と合わせて、総投資金額は約2,000億円を予定しております。
1 経営活動の概況
当社は、ヘルスケア、マテリアルズ、ビジネスイノベーション及びイメージングの分野において、事業展開を行っております。ヘルスケア セグメントは、メディカルシステム機材、バイオ医薬品製造開発受託、細胞・培地・試薬等の創薬支援材料、医薬品、化粧品・サプリメント等の開発、製造、販売、サービスを行っております。マテリアルズ セグメントは、電子材料、ディスプレイ材料、産業機材、ファインケミカル、記録メディア、グラフィックコミュニケーションシステム機材、インクジェット機材等の開発、製造、販売、サービスを行っております。ビジネスイノベーション セグメントは、デジタル複合機、ソリューション・サービス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。イメージング セグメントは、インスタントフォトシステム、カラーフィルム、写真プリント用カラーペーパー・サービス・機器、デジタルカメラ、光学デバイス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。当社は世界各国で営業活動を行っており、海外売上高は約61%を占め、北米、欧州及びアジアが主要市場であります。主な生産拠点は日本、米国、中国、オランダ及びベトナムに所在しております。
2 重要な連結会計方針の概要
当連結財務諸表は、米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準(米国財務会計基準審議会による会計基準編纂書(Accounting Standards Codification™;以下、「基準書」と記載します。))に基づいて作成されております。
当社は1970年のユーロドル建て転換社債発行に係る約定により、以後、米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準による連結財務諸表(米国式連結財務諸表)を作成し、開示しております。また、当社は米国預託証券を1971年以来、NASDAQにアン・スポンサードとして上場しておりましたが、2009年7月31日をもって、上場を廃止致しました。なお、当社は今後も米国式連結財務諸表の作成、開示を継続致します。
我が国における会計処理の原則及び手続並びに表示方法と当社が採用している米国で一般に公正妥当と認められている会計処理の原則及び手続並びに表示方法との主要な相違の内容は次のとおりであります。
(イ)基準書715に基づき、年金数理計算による退職給付費用を計上しております。年金数理計算上の純損益は、コリドーアプローチ(回廊方式)により従業員の平均残存勤務期間にわたって償却しております。
(ロ)基準書350に基づき、営業権及び耐用年数を確定できないその他の無形固定資産は償却せず、毎年減損の有無を検討しており、必要に応じて減損処理を行っております。
(ハ)基準書842に基づき、リース期間にわたるリース料の現在価値によりオペレーティング・リース使用権資産及び負債を計上しております。リース費用は、リース期間にわたって定額法で認識しております。
主要な会計方針は次のとおりであります。
(1) 連結の方針及び関連会社に対する持分法の適用
当連結財務諸表は、当社及び当社が直接的又は間接的に支配している子会社の財務諸表を含んでおり、連結会社間の重要な取引及び勘定残高は全て消去しております。
当社が、直接又は間接にその議決権の20%から50%を保有し、重要な影響を及ぼし得る関連会社に対する投資額は持分法により評価しております。当期純利益には、未実現利益消去後のこれら関連会社等の当期純損益のうち、当社持分が含まれております。
(2) 見積りの使用
米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて連結財務諸表を作成するために、当社の経営陣は必要に応じて仮定と見積りを行って財務諸表や注記に記載された金額を算出しております。
それらの仮定と見積りは、受取債権、棚卸資産、投資有価証券、及び繰延税金資産の評価、減損を含む有形固定資産、営業権及び無形固定資産の評価、資産除去債務、耐用年数及び償却方法、不確実な税務ポジション、年金数理計算による従業員年金債務の見積りに関係する仮定、並びに環境問題、訴訟、当局による調査等から生じる偶発債務等といった重要性のある項目を含んでおります。実際の結果がこれらの見積りと異なることもあり得ます。なお、資産除去債務については、解体等の見込みがなく、当社が負担する費用を合理的に見積ることができないものに関しては、債務を計上しておりません。
COVID-19の影響については、依然として収束の時期は見通せず、今後の当社への影響を予測することは極めて困難であります。最善な見積りを行う上での一定の仮定として、一部事業においては当連結会計年度以後の一定期間にわたり当該影響が継続する可能性があるとの前提で、会計上の見積りを行っております。
なお、COVID-19による経済活動への影響は不確実性が高いため、上記仮定に変化が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績に少なからず影響を及ぼす可能性があります。
(3) 外貨換算
当社の海外子会社は、原則として現地通貨を機能通貨として使用しており、これら外貨建財務諸表の円貨への換算は、資産及び負債は貸借対照表日の為替相場により、また収益及び費用は期中平均為替相場により行われており、換算により生じた換算差額は為替換算調整額として純資産の部の独立項目である「その他の包括利益(△損失)累積額」に含めて表示しております。
外貨建金銭債権債務は貸借対照表日の為替相場により換算しており、換算によって生じた換算差額は損益に計上しております。
(4) 現金同等物
当社は随時に現金化が可能な取得日より3ヶ月以内に満期の到来する全ての流動性の高い投資を現金同等物として処理しております。
取得日より3ヶ月以内に満期の到来する一部の負債証券は、連結貸借対照表及び連結キャッシュ・フロー計算書の「現金及び現金同等物」に含めて表示しております。
(5) 投資有価証券
当社は投資有価証券のうち、持分証券については公正価値で評価を行い、税効果調整前の未実現損益を連結損益計算書の「持分証券に関する損益・純額」に含めて表示しております。容易に算定可能な公正価値がない市場性のない一部の持分証券について、原則として減損による評価減後の帳簿価額により測定しております。ただし、同一発行体の同一又は類似する投資の秩序ある取引において観察可能な価格の変動を特定した場合は、観察可能な取引が発生した日の公正価値で測定しております。当社は投資有価証券のうち、負債証券については、価値の下落が一時的でないと判断される場合に、負債証券に係る減損損失のうち負債証券の信用リスクから生じる価格の下落部分については損益に計上し、それ以外の要因に基づく部分については「その他の包括利益(△損失)」に含めて表示しております。価値の下落が一時的でないかどうかの判断に関し、負債証券については投資の将来における売却意図又は必要性及び帳簿価額の回収可能性を考慮しております。投資有価証券の原価は移動平均法によって評価されております。配当金は連結損益計算書の「受取利息及び配当金」に含めております。
(6) 貸倒引当金
営業債権、リース債権及びその他の債権に対する貸倒引当金は、過去の貸倒実績、延滞状況及び問題が生じている取引先の財政状態に基づき決定しております。裁判所による決定等によって、回収不能であることが明らかになった場合は、その時点で帳簿価額を直接減額しております。
(7) 棚卸資産
棚卸資産については、原則として移動平均法による低価法により評価しております。また、当社は定期的に陳腐化、滞留、又は過剰在庫の有無を検討し、該当する場合には正味実現可能価額まで評価減しております。
(8) 有形固定資産及び減価償却
有形固定資産は取得価額により計上しております。有形固定資産の減価償却費は、主として定額法で計算しております。
見積耐用年数は建物及び構築物が概ね15年から50年、機械装置及びその他の有形固定資産が概ね2年から15年であります。
機械装置及びその他の有形固定資産には、オペレーティング・リースにより顧客に賃貸している機械が含まれており、その取得原価及び減価償却累計額は、前連結会計年度末において、それぞれ92,875百万円及び53,023百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ115,618百万円及び70,810百万円であります。
前連結会計年度及び当連結会計年度の有形固定資産の売却利益額(純額)は、それぞれ3,425百万円及び2,241百万円であります。
(9) リース
当社は、貸手のリースでは主に複写機及びオフィスプリンター等の事務用機器の販売においてリース取引を提供しております。当社はリースの契約日に、契約がリース又はリースを含んだものであるのかどうかを判定し、販売型リース及びオペレーティング・リースによるリース収益を計上し、連結損益計算書の「売上高」に含めて表示しております。販売型リースでの機器の販売による収益は、リース開始時に認識しております。販売型リースに係る受取利息相当額については、利息法によりリース残高の残投資額を基準として期間按分して認識しております。販売型リース以外のリース取引はオペレーティング・リースとして会計処理し、収益はリース期間にわたり均等に認識しております。機器のリースとメンテナンス等のサービスが一体となっている契約の場合には、基準書842にて認められている実務上の便法を適用し、全てリース要素として基準書842に基づいて会計処理しております。通常これらの契約は最低使用料金と印刷枚数に応じた変動料金を組み合わせた契約となっております。一部の契約では、一定期間前に相手方に通知することにより、期間終了前に契約を終了するオプションが付されております。
借手のリースでは主にオフィス、車両等に係るファイナンス・リース及びオペレーティング・リースを有しております。当社はリースの契約日に、契約がリース又はリースを含んだものであるのかどうかを判定し、リースの開始日に使用権資産とリース負債を認識しております。一部のリース契約では、リース期間の延長又は解約オプションが含まれております。当社は、これらのオプション行使が合理的に確実である場合、オプションの対象期間を考慮し、リース期間を決定しております。当社はリース要素及び非リース要素を伴うリース契約を有しており、これらは通常は別々に会計処理しております。また、当社のリースの大部分はリースの計算利子率が明示されておらず、当社はリース料総額の現在価値を算定する際、通常はリース開始時に入手可能な情報を基にした追加借入利子率を使用しております。当社はリース期間が12ヶ月以内の短期リースについて、使用権資産及びリース負債を認識しないことを選択しております。これらのリースに係るリース料はリース期間を通じて定額で費用認識しております。
(10) 営業権及びその他の無形固定資産
営業権は、買収時の買収価額が取得純資産の公正価値を超過する分であり、その他の無形固定資産は主に技術関連の無形固定資産及び顧客関連の無形固定資産から構成されております。
基準書350の適用により、営業権及び耐用年数を確定できないその他の無形固定資産は償却せず、毎年1月1日時点で当該資産の減損の有無を検討しております。営業権の減損テストは、当社の報告単位毎に見積将来キャッシュ・フローの現在価値に基づく公正価値に基づいて行われており、使用される割引率は、報告単位のWACC(加重平均資本コスト)に基づいて算出しております。また、客観的事実や状況の変化により当該資産の公正価値が帳簿価額を下回る可能性がある場合には、その都度減損の有無を検討しております。
なお、耐用年数を確定できない無形固定資産以外の無形固定資産は、その存続期間にわたり定額法により償却しております。
(11) ソフトウェア
当社は、基準書350-40に基づき、内部利用目的のソフトウェアについては、開発又は取得に関連して発生した一定の原価を資産計上しております。これらの原価は主に第三者に対する支払及びソフトウェア開発に係る従業員に対する給与であります。内部利用目的のソフトウェア開発について、アプリケーション開発段階以降発生した原価を資産計上しております。また、当社は、基準書985に基づき、開発又は取得した販売用ソフトウェアについて、技術的実現可能性が確立した後で発生した原価を資産計上しております。資産計上されたソフトウェア開発費用は3年から5年の見積耐用年数にわたって定額法により償却しております。資産計上されたソフトウェア(販売用ソフトウェアを含む)の取得原価及び償却累計額は、前連結会計年度末において、それぞれ160,445百万円及び94,568百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ180,202百万円及び96,438百万円であります。このうち、資産計上された販売用ソフトウェアの取得原価及び償却累計額は、前連結会計年度末において、それぞれ33,789百万円及び20,835百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ37,248百万円及び23,636百万円であります。当該資産計上されたソフトウェアは、連結貸借対照表の「その他の資産」の「その他」に含めております。
(12) 長期性資産の減損に関する会計処理
当社は、営業権及び耐用年数を確定できないその他の無形固定資産を除く、保有及び使用予定の長期性資産について、客観的事実や状況の変化により当該資産の帳簿価額の回収可能性に疑いのある場合には、減損の有無を検討しております。減損の兆候があると判断されるときは、その資産に関連する見積割引前将来キャッシュ・フローとその資産の帳簿価額を比較し、帳簿価額の減額が必要かどうかを検討しております。この結果、帳簿価額が割引前将来キャッシュ・フローを超過すると判断される場合は、当該資産の帳簿価額を見積公正価値へ減額処理しております。公正価値を決定するにあたり、当社は市場取引価格又はその他の評価方法を使用しております。市場取引価格を利用できない場合には、主に資産の使用や最終的な処分から生じる見積将来キャッシュ・フローに基づく割引現在価値法、ロイヤルティ免除法又は超過収益法を使用しております。
売却予定の長期性資産については、帳簿価額と公正価値から売却に要する費用を差し引いた額のいずれか低い額で計上しております。
(13) 収益認識基準
当社では基準書606に基づき、以下の5ステップアプローチに従い、顧客への財やサービスの移転との交換により、その権利を得ると見込む対価を反映した金額で収益を認識しております。
ステップ1:顧客との契約を識別する。
ステップ2:契約における履行義務を識別する。
ステップ3:取引価格を算定する。
ステップ4:取引価格を契約における別個の履行義務へ配分する。
ステップ5:履行義務を充足した時点で(又は充足するに応じて)収益を認識する。
(14) 製品保証
当社は一部の製品について、顧客に対して製品保証を提供しており、その製品保証期間は一般的に顧客の購入日より1年間であります。製品保証に関する見積費用は、関連する収益が認識された時点で計上しております。製品保証債務の見積金額は、過去の実績に基づいて算出しております。
(15) 輸送費及び取扱手数料
輸送費及び取扱手数料は連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含めております。前連結会計年度及び当連結会計年度の輸送費及び取扱手数料はそれぞれ54,370百万円及び77,208百万円であります。
(16) 広告宣伝費
広告宣伝費は発生時に費用計上され、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含めております。前連結会計年度及び当連結会計年度の広告宣伝費はそれぞれ13,705百万円及び22,241百万円であります。
(17) 法人税等
法人税等は基準書740に基づき資産負債法により算出しております。
当社は資産及び負債の財務会計上の金額と税務上の金額の差異に基づいて繰延税金資産及び負債を認識しており、その算出にあたっては差異が解消される年度に適用される税率及び税法を適用しております。繰延税金資産のうち回収されない可能性が高い部分については、評価性引当金を計上しております。
当社は、同基準書に基づき、税務当局による調査において50%超の可能性をもって税務ベネフィットが認められる場合にその影響額を認識しております。税務ポジションに関連するベネフィットは、税務当局との解決により、50%超の可能性で実現が期待される最大金額で測定されます。
(18) 消費税等
消費税等の会計処理は税抜方式によっております。
(19) デリバティブ
当社は、外国為替予約契約、通貨スワップ契約、通貨金利スワップ契約及び金利スワップ契約等の全てのデリバティブをその保有目的又は意図にかかわらず、公正価値により資産又は負債として計上しております。一般的に公正価値ヘッジとして会計処理されているデリバティブの公正価値の変動額は、ヘッジされているリスクに関連するヘッジ対象の公正価値の変動額とともに損益に計上しております。キャッシュ・フローヘッジとして会計処理されているデリバティブの公正価値の変動額のうち、ヘッジが有効である部分は税効果調整後の金額で連結貸借対照表の「その他の包括利益(△損失)累積額」に計上し、ヘッジ対象に関する損益を計上した期に損益に組替えます。ヘッジ指定をしていない、又はヘッジとしての要件を満たしていないデリバティブの公正価値の変動額については、ただちに当期の損益として計上しております。
(20) 1株当たり当社株主帰属当期純利益
基本的1株当たり当社株主帰属当期純利益は各年度の加重平均発行済株式数に基づいて計算しております。希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益は、ストックオプションが行使された場合に発行される追加株式の希薄化効果を含んでおります。
(21) 株式を基礎とした報酬
当社は、基準書718に基づき、株式を基礎とした報酬費用を当該報酬の付与日における公正価値、金銭を基礎とした報酬費用を期末日における公正価値に基づき測定し、認識しております。
(22) 後発事象
基準書855に基づき当連結会計年度末後の後発事象は、連結財務諸表が提出可能となった日である2022年6月30日までの期間において評価しております。
(23) 組替再表示
前連結会計年度の連結財務諸表を当連結会計年度の表示にあわせて組替再表示しております。
(24) 今後適用となる新会計基準
2016年6月に、米国財務会計基準審議会は、会計基準アップデート2016-13「金融商品-信用損失:金融商品の信用損失の測定」を発行しました。会計基準アップデート2016-13は、金融資産について、現行の発生損失モデルではなく予想信用損失モデルに基づいて損失を認識することを要求しております。予想信用損失モデルでは、回収が予想されない契約キャッシュ・フローの見積りを引当金として認識することになります。当基準は、2022年12月15日より後に始まる連結会計年度(期中会計期間を含む)から適用され、早期適用が認められております。当社においては2023年4月1日から始まる連結会計年度から適用になります。当基準が当社の経営成績及び財政状態に与える影響並びに適用方法について現在検討しております。
2021年11月に、米国財務会計基準審議会は、会計基準アップデート2021-10「政府援助に関する営利企業の開示」を発行しました。会計基準アップデート2021-10は、米国会計基準には営利企業が受け取る政府援助に関するガイダンスが含まれていないため、政府との取引に係る会計処理に関して他の会計ガイダンス(例えば、IAS第20号)を類推適用している場合に、取引の内容、適用した会計方針、取引の影響を受けた貸借対照表及び損益計算書の科目、並びに各科目に含まれる金額、取引の重要な契約及び条件の年次開示を要求しています。会計基準アップデート2021-10は、2021年12月15日より後に始まる連結会計年度から適用され、早期適用が認められております。当社においては2022年4月1日から始まる連結会計年度から適用になります。会計基準アップデート2021-10は、開示に関連するものであり、当社の経営成績及び財政状態に与える影響はありません。
3 負債証券及び持分証券投資
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の売却可能有価証券に分類される負債証券の種類別の取得原価、未実現利益、未実現損失及び見積公正価値は次のとおりであります。なお、取得日より3ヶ月以内に満期となる一部の負債証券は、連結貸借対照表の「現金及び現金同等物」に含めて表示することとしておりますが、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、当該負債証券はありません。
| 前連結会計年度末 | 当連結会計年度末 | ||||||||||||||
| 取得原価 | 未実現 利益 | 未実現 損失 | 見積公正 価値 | 取得原価 | 未実現 利益 | 未実現 損失 | 見積公正 価値 | ||||||||
| (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | ||||||||
| 投資有価証券 | |||||||||||||||
| 社債 | 585 | 2 | - | 587 | 460 | 39 | - | 499 | |||||||
| 合計 | 585 | 2 | - | 587 | 460 | 39 | - | 499 | |||||||
当連結会計年度末における満期別に分類された負債証券の取得原価及び見積公正価値は次のとおりであります。
| 取得原価 (百万円) | 見積公正価値 (百万円) | ||
| 1年以内 | 460 | 499 | |
| 合計 | 460 | 499 |
前連結会計年度及び当連結会計年度における連結貸借対照表の「投資有価証券」に含めている持分証券に係る実現損益及び未実現損益は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 持分証券の当期の損益合計 | 48,778 | 4,453 | |
| 控除:持分証券の売却による当期の実現損益 | △23,081 | 3,839 | |
| 当連結会計年度末現在保有している 持分証券の未実現損益 | 25,697 | 8,292 |
当社は、容易に算定可能な公正価値がない市場性のない一部の持分証券について、原則として減損による評価減後の帳簿価額により測定しております。ただし、同一発行体の同一又は類似する投資の秩序ある取引において観察可能な価格の変動を特定した場合は、観察可能な取引が発生した日の公正価値で測定しております。これらの投資の帳簿価額は前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ7,623百万円及び10,690百万円であります。前連結会計年度及び当連結会計年度において、当社は重要な減損又はその他の調整を計上しておりません。
4 貸手のリース会計
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるリース収益情報は次のとおりであります。リース収益は、連結損益計算書の「売上高」に含めて表示しております。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 販売型リース収益 | |||
| リース開始日に認識した損益 | 13,710 | 13,733 | |
| リース債権による受取利息 | 8,897 | 8,050 | |
| 合計 | 22,607 | 21,783 | |
| オペレーティング・リース収益 | 18,616 | 21,375 | |
| 変動リース収益 | 23,471 | 31,849 |
リース債権は、主に当社の複写機及びオフィスプリンター等の事務用機器の販売型リースに関わるものであります。リース債権のうち1年以内に期限が到来するもの及び1年超のものは、それぞれ連結貸借対照表の「リース債権」及び「長期リース債権」に計上しております。前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるリース債権の内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| リース債権総額 | 127,546 | 118,643 | |
| 未実現利益 | △13,834 | △12,772 | |
| 貸倒引当金 | △8,423 | △7,240 | |
| リース債権純額 | 105,289 | 98,631 |
当連結会計年度末における、今後5年間及びそれ以降の販売型リース及びオペレーティング・リースにおける最低支払リース料受取額は次のとおりであります。
| 販売型リース (百万円) | オペレーティング・リース (百万円) | ||
| 2022年度 | 51,475 | 10,430 | |
| 2023年度 | 31,486 | 7,431 | |
| 2024年度 | 21,338 | 4,342 | |
| 2025年度 | 10,843 | 1,289 | |
| 2026年度 | 3,194 | 380 | |
| 2027年度以降 | 307 | 16 | |
| 最低支払リース料受取総額 | 118,643 | 23,888 |
5 借手のリース会計
リースに係る連結損益計算書情報は次のとおりであります。なお、リース費用は主に連結損益計算書上の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれております。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| オペレーティング・リース費用 | 33,156 | 34,598 | |
| 短期リース費用 | 3,616 | 3,628 |
リースに関連した補足連結貸借対照表情報は、次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| ファイナンス・リース使用権資産 | |||
| 有形固定資産(取得原価) | 11,868 | 9,545 | |
| 減価償却累計額 | △5,623 | △4,467 | |
| 有形固定資産(簿価) | 6,245 | 5,078 | |
| ファイナンス・リース負債 | |||
| 社債及び短期借入金 | 2,619 | 2,112 | |
| 社債及び長期借入金 | 6,721 | 6,516 | |
| ファイナンス・リース負債合計 | 9,340 | 8,628 |
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるオペレーティング・リースに係る営業キャッシュ・フローは32,083百万円及び35,114百万円であり、リース負債と交換で取得したオペレーティング・リース使用権資産は33,067百万円及び36,778百万円であります。
リースに関連したその他の情報は、次のとおりであります。
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 加重平均残存リース期間 | |||
| ファイナンス・リース | 7年 | 7年 | |
| オペレーティング・リース | 4年 | 4年 | |
| 加重平均割引率 | |||
| ファイナンス・リース | 1.84% | 2.15% | |
| オペレーティング・リース | 0.41% | 0.46% |
当連結会計年度末における将来の最低支払リース料の年度別金額は次のとおりであります。
| ファイナンス・リース (百万円) | オペレーティング・リース (百万円) | ||
| 2022年度 | 2,269 | 31,753 | |
| 2023年度 | 1,774 | 21,366 | |
| 2024年度 | 1,412 | 15,349 | |
| 2025年度 | 1,023 | 7,430 | |
| 2026年度 | 657 | 4,628 | |
| 2027年度以降 | 2,915 | 8,159 | |
| リース支払額合計 | 10,050 | 88,685 | |
| 控除:帰属利子 | △1,422 | △325 | |
| 合計 | 8,628 | 88,360 |
6 棚卸資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における棚卸資産の内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 製品・商品 | 219,118 | 255,392 | |
| 半製品・仕掛品 | 62,668 | 58,036 | |
| 原材料・貯蔵品 | 135,876 | 191,039 | |
| 合計 | 417,662 | 504,467 |
7 関連会社に対する投資
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における持分法適用の関連会社に対する投資はそれぞれ23,443百万円及び23,460百万円であります。連結貸借対照表の計上額と関連会社の純資産に対する当社グループの持分との差額には、重要性がありません。これらの関連会社は主にヘルスケア セグメント、マテリアルズ セグメント、ビジネスイノベーション セグメント及びイメージング セグメントの業務を行っております。
一部の関連会社は、株式市場に上場しています。これらの関連会社の帳簿価額及び時価は、前連結会計年度末において、それぞれ6,514百万円及び7,214百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ8,174百万円及び8,782百万円であります。
当社の持分法適用の関連会社について合算した要約財政状態及び経営成績は次のとおりであります。なお、個々に重要性のある関連会社はありません。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 流動資産 | 87,578 | 95,942 | |
| 固定資産 | 55,185 | 64,100 | |
| 資産合計 | 142,763 | 160,042 | |
| 流動負債 | 33,105 | 34,163 | |
| 固定負債 | 82,847 | 75,090 | |
| 純資産 | 26,811 | 50,789 | |
| 負債及び純資産合計 | 142,763 | 160,042 |
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 売上高 | 117,876 | 129,593 | |
| 当期純利益 | 9,143 | 19,241 |
前連結会計年度及び当連結会計年度の当社と関連会社との取引高は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 売上 | 12,108 | 13,644 | |
| 仕入 | 7,708 | 6,078 | |
| 受取配当金 | 627 | 934 |
8 営業権及びその他の無形固定資産
前連結会計年度及び当連結会計年度の事業セグメント毎の営業権の増減は次のとおりであります。
| ヘルスケア (百万円) | マテリアルズ (百万円) | ビジネスイノベーション (百万円) | 合計 (百万円) | ||||
| 前連結会計年度期首残高 | 224,551 | 247,578 | 215,026 | 687,155 | |||
| 取得額 | 107,090 | - | - | 107,090 | |||
| その他 | 880 | 1,382 | 7,692 | 9,954 | |||
| 前連結会計年度末残高 | 332,521 | 248,960 | 222,718 | 804,199 | |||
| 取得額 | 10,670 | - | 2,064 | 12,734 | |||
| その他 | △13,813 | 11,292 | 9,591 | 7,070 | |||
| 当連結会計年度末残高 | 329,378 | 260,252 | 234,373 | 824,003 |
その他には、売却による減少額、為替換算調整額、及び事業買収に係る取得価額の配分の調整等が含まれます。
前連結会計年度の情報は、セグメント変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度において、イメージング セグメントに営業権は計上しておりません。
償却対象であるその他の無形固定資産の内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 | |||||
| 取得原価 (百万円) | 償却累計額 (百万円) | 帳簿価額 (百万円) | |||
| 技術関連 | 67,875 | 40,004 | 27,871 | ||
| 顧客関連 | 107,840 | 25,598 | 82,242 | ||
| その他 | 25,689 | 11,441 | 14,248 | ||
| 合計 | 201,404 | 77,043 | 124,361 | ||
| 当連結会計年度末 | |||||
| 取得原価 (百万円) | 償却累計額 (百万円) | 帳簿価額 (百万円) | |||
| 技術関連 | 76,770 | 49,530 | 27,240 | ||
| 顧客関連 | 142,044 | 35,244 | 106,800 | ||
| その他 | 27,833 | 13,518 | 14,315 | ||
| 合計 | 246,647 | 98,292 | 148,355 | ||
前連結会計年度において、当社は主としてヘルスケア セグメントの無形固定資産について、見積将来キャッシュ・フロー等の観察不能なインプットに基づく割引現在価値法で公正価値を測定した結果、回収可能性がないと判断されたため、12,689百万円の減損損失を認識しました。減損損失は、主に連結損益計算書上の「販売費及び一般管理費」に計上しております。
その他の無形固定資産の償却費は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ14,554百万円及び15,132百万円であります。
償却対象でないその他の無形固定資産は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、ともに重要性はありません。
償却対象であるその他の無形固定資産の今後5年間における見積償却費は次のとおりであります。
| (百万円) | |
| 2022年度 | 16,503 |
| 2023年度 | 14,313 |
| 2024年度 | 14,094 |
| 2025年度 | 12,553 |
| 2026年度 | 11,649 |
9 短期の社債及び借入金・長期の社債及び借入金
短期の社債及び借入金
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における短期借入金は、それぞれ5,826百万円及び7,883百万円であり、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における短期借入金の加重平均利率は、それぞれ4.39%及び7.46%であります。短期借入金は無担保であります。
なお、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における短期の社債及び借入金の内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 短期借入金 | 5,826 | 7,883 | |
| 1年以内返済の社債及び長期借入金 | 57,903 | 192,212 | |
| 合計 | 63,729 | 200,095 |
長期の社債及び借入金
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における長期の社債及び借入金の内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 銀行及び保険会社等からの無担保借入金 | |||
| 前連結会計年度:返済期限 2022年度~2033年度 年利率△0.591%~4.000% 当連結会計年度:返済期限 2022年度~2027年度 年利率△0.591%~4.000% | 109,969 | 110,685 | |
| 無担保社債(円建) | |||
| 返済期限 2021年度 年利率0.050% | 25,000 | - | |
| 返済期限 2021年度 年利率0.080% | 30,000 | - | |
| 返済期限 2022年度 年利率0.020% | 20,000 | 20,000 | |
| 返済期限 2022年度 年利率0.882% | 40,000 | 40,000 | |
| 返済期限 2022年度 年利率0.060% | 100,000 | 100,000 | |
| 返済期限 2023年度 年利率0.110% | 35,000 | 35,000 | |
| 返済期限 2023年度 年利率0.180% | 10,000 | 10,000 | |
| 返済期限 2024年度 年利率0.080% | 30,000 | 30,000 | |
| 返済期限 2024年度 年利率0.120% | 50,000 | 50,000 | |
| 返済期限 2025年度 年利率0.240% | 25,000 | 25,000 | |
| 返済期限 2026年度 年利率0.250% | 10,000 | 10,000 | |
| その他 | 12,285 | 8,628 | |
| 497,254 | 439,313 | ||
| 控除:1年以内に返済期限が到来する金額 | △57,903 | △192,212 | |
| 差引計 | 439,351 | 247,101 |
長期の社債及び借入金の今後5年間における年度別返済予定額は次のとおりであります。
| (百万円) | |
| 2022年度 | 192,212 |
| 2023年度 | 98,626 |
| 2024年度 | 81,365 |
| 2025年度 | 25,988 |
| 2026年度 | 35,559 |
特定の銀行借入金については一般的な約定として、銀行の要求により現在及び将来の借入に対する担保の差入又は保証人の設定を行うこと、また、銀行は返済期日の到来した借入金又は約定不履行となった場合は全ての借入金と銀行預金を相殺する権利を有することを約しております。銀行以外の一部の貸主との長期約定においても、その要求により、担保を追加することを約しております。
10 退職給付制度
当社の国内子会社の従業員の大部分は、退職にあたり会社への貢献度を反映したポイント制を基礎に算出される退職一時金又は年金の受給資格を有します。
当社の一部の子会社は、確定給付企業年金制度を有しており、関連する年金資産は信託銀行や保険会社により管理されております。確定給付年金については、将来の支給額に見合う資金を確保できるように年金数理計算に基づいて算定された拠出金を積み立てております。また、当社の一部の子会社は確定拠出型退職給付制度を有しております。この制度では従業員の年間給与の一定割合に相当する金額を毎年積み立てております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の確定拠出型退職給付制度に関する退職給付費用計上額はそれぞれ14,371百万円及び15,414百万円であります。
退職給付費用の内訳
確定給付型退職給付制度の前連結会計年度及び当連結会計年度における退職給付費用の内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 退職給付費用の内訳: | |||
| 勤務費用 | 17,546 | 18,057 | |
| 利息費用 | 6,809 | 6,990 | |
| 期待運用収益 | △19,654 | △21,836 | |
| 数理計算上の差異の償却額 | 9,428 | 6,632 | |
| 過去勤務債務の償却額 | △2,342 | △2,341 | |
| 退職給付費用 | 11,787 | 7,502 |
前連結会計年度及び当連結会計年度における、その他の包括利益(△損失)累積額の年金資産と予測給付債務のその他の変化は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 年金数理上の損失(利益)の当期発生額 | △39,676 | △17,612 | |
| 数理計算上の差異の償却額 | △9,428 | △6,632 | |
| 制度改訂による過去勤務債務の発生額 | 42 | 375 | |
| 過去勤務債務の償却額 | 2,342 | 2,341 | |
| 事業の売却 | - | 631 | |
| 合計 | △46,720 | △20,897 |
退職給付制度の財務状況
確定給付型退職給付制度の前連結会計年度及び当連結会計年度における予測給付債務及び年金資産の公正価値の期首残高と期末残高との調整と積立状況は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 予測給付債務の変動: | |||
| 予測給付債務期首残高 | 811,590 | 864,071 | |
| 勤務費用 | 17,546 | 18,057 | |
| 利息費用 | 6,809 | 6,990 | |
| 従業員拠出 | 365 | 473 | |
| 数理計算上の差異 | 16,938 | △16,644 | |
| 給付額 | △34,352 | △37,051 | |
| 退職給付制度改訂 | 42 | 375 | |
| 事業の買収による増加 | 26,964 | - | |
| 事業の売却による減少 | - | △2,765 | |
| 為替換算による変動額 | 18,169 | 13,805 | |
| 予測給付債務期末残高 | 864,071 | 847,311 | |
| 年金資産の変動: | |||
| 年金資産の公正価値期首残高 | 793,891 | 891,799 | |
| 実際運用収益 | 76,268 | 22,804 | |
| 事業主拠出 | 15,817 | 15,876 | |
| 従業員拠出 | 365 | 473 | |
| 給付額 | △33,044 | △35,060 | |
| 事業の買収による増加 | 19,684 | - | |
| 事業の売却による減少 | - | △4,674 | |
| 為替換算による変動額 | 18,818 | 11,253 | |
| 年金資産の公正価値期末残高 | 891,799 | 902,471 | |
| 積立状況 | 27,728 | 55,160 |
確定給付型退職給付制度の前連結会計年度末及び当連結会計年度末における連結貸借対照表上の認識額は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| その他の資産 | 59,115 | 85,271 | |
| 未払費用 | △1,297 | △2,184 | |
| 退職給付引当金 | △30,090 | △27,927 | |
| 純認識額 | 27,728 | 55,160 |
確定給付型退職給付制度の前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるその他の包括利益(△損失)累積額の認識額は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 数理計算上の差異 | 161,763 | 137,784 | |
| 過去勤務債務 | △15,291 | △12,209 | |
| 合計 | 146,472 | 125,575 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の確定給付型退職給付制度の累積給付債務は、それぞれ858,372百万円及び844,373百万円であります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、予測給付債務が年金資産を超過する年金制度の予測給付債務及び年金資産の公正価値、また、累積給付債務が年金資産を超過する年金制度の累積給付債務、年金資産の公正価値は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 予測給付債務が年金資産を上回る制度: | |||
| 予測給付債務 | 130,324 | 117,113 | |
| 年金資産の公正価値 | 94,782 | 83,348 | |
| 累積給付債務が年金資産を上回る制度: | |||
| 累積給付債務 | 108,892 | 115,201 | |
| 年金資産の公正価値 | 76,397 | 83,286 |
基礎率
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、退職給付債務の計算のために用いられた基礎率(加重平均)は次のとおりであります。なお、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における昇給率については、大部分の退職給付制度で、従業員の給与を基礎としていない制度が採用されており、退職給付債務の計算に与える重要な影響はないため、記載を省略しております。
| 前連結会計年度末 | 当連結会計年度末 | ||
| 割引率 | 0.85% | 0.90% | |
| キャッシュバランスプラン等の予想再評価率 | 2.20% | 2.21% |
前連結会計年度及び当連結会計年度における、退職給付費用の計算のために用いられた基礎率(加重平均)は次のとおりであります。なお、前連結会計年度及び当連結会計年度における昇給率については、大部分の退職給付制度で、従業員の給与を基礎としていない制度が採用されており、退職給付費用の計算に与える重要な影響はないため、記載を省略しております。
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 割引率 | 0.74% | 0.85% | |
| 年金資産の長期期待収益率 | 2.46% | 2.47% | |
| キャッシュバランスプラン等の予想再評価率 | 2.21% | 2.20% |
年金資産の長期期待収益率は、資産カテゴリー別の長期期待運用収益、及びポートフォリオ別の過去の運用実績に基づいて算定しております。
年金資産
当社の年金資産運用については、従業員に対する年金給付や一時金給付の支払を将来にわたり確実に行うため、許容されるリスクの下で、必要とされる総合収益を長期的に確保することを目指しております。
当社の投資方針の基本は、分散投資による効率的なリターンの追求及びリスクの低減にあります。中長期的な観点で最適な資産の組み合わせである基本資産配分を策定し、定期的に検証を行っております。また、策定時の諸条件が変化したと認められる時は、必要に応じて基本資産配分の見直しを行うこととしております。実際の運用においては、短期的な市場環境をも勘案し、予め定められた許容レンジの範囲内で、運用を行っております。
年金資産の目標資産配分割合は、持分証券が21%(国内株式が5%、外国株式が16%)、負債証券が31%(国内債券が5%、外国債券が26%)、生命保険会社が扱う団体年金の一般勘定(以下、「生保一般勘定」と記載します。)が24%、ヘッジファンド及び不動産等のオルタナティブ投資が24%であります。
持分証券は、主に証券取引所に上場されている株式であり、投資対象企業の経営内容、成長性等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、業種等についても適切な分散化を図っております。負債証券は、主に国債、公債、社債であり、格付け、利率、償還日等の発行条件、発行者等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、残存期間、発行者等についても適切な分散化を図っております。合同運用信託は、持分証券及び負債証券と同様の投資方針で行っております。生保一般勘定は、一定の予定利率と元本が保証されており、発行者の格付け等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、適切な分散化を図っております。外国銘柄への投資は、投資対象市場の政治・経済の安定性、決済システム及び税制等の市場特性を十分調査した上で、投資対象国及び通貨を選定し、分散化を図っております。オルタナティブ投資は、主にヘッジファンド及び不動産であり、伝統的資産への投資リスクに対するヘッジ機能、市場動向に左右されにくい収益源泉の導入等を目的としており、伝統的資産とは異なるリスク及びリターンの特性について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、投資手法及び運用機関についても適切な分散化を図っております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における年金資産の公正価値の階層は次のとおりであります。なお、公正価値の測定手法に用いられるインプットの優先順位を設定する公正価値の階層については、注記19「公正価値の測定」に記述しております。
| 前連結会計年度末 | |||||||||
| レベル1 | レベル2 | レベル3 | NAV (注)1 | 合計 | |||||
| (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | |||||
| 現金及び現金同等物並びに 短期貸付金 (注)2 | 3,873 | 5,579 | - | - | 9,452 | ||||
| 持分証券 | |||||||||
| 国内株式 | 12,245 | 571 | - | - | 12,816 | ||||
| 外国株式 | 17,933 | 21,258 | - | - | 39,191 | ||||
| 証券投資信託 | 416 | 3,282 | - | - | 3,698 | ||||
| 合同運用信託 (注)3 | - | 351 | - | 184,202 | 184,553 | ||||
| 負債証券 | |||||||||
| 国債 (注)4 | 9,655 | 6,884 | - | - | 16,539 | ||||
| 社債 (注)5 | - | 42,583 | - | - | 42,583 | ||||
| 公社債投資信託 (注)6 | - | 5,601 | - | - | 5,601 | ||||
| 合同運用信託 (注)7 | - | 11,653 | - | 218,133 | 229,786 | ||||
| 生保一般勘定 | - | 200,027 | - | - | 200,027 | ||||
| オルタナティブ投資 | |||||||||
| 株式ファンド (注)8 | - | - | 8 | 3,001 | 3,009 | ||||
| 債券ファンド (注)9 | 3,755 | - | - | 7,205 | 10,960 | ||||
| その他ファンド (注)10 | 6,182 | 3,498 | 8,848 | 75,132 | 93,660 | ||||
| 不動産 (注)11 | - | - | 1,610 | 38,314 | 39,924 | ||||
| 年金資産合計 | 54,059 | 301,287 | 10,466 | 525,987 | 891,799 | ||||
| 当連結会計年度末 | |||||||||
| レベル1 | レベル2 | レベル3 | NAV (注)1 | 合計 | |||||
| (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | |||||
| 現金及び現金同等物並びに 短期貸付金 (注)2 | 5,636 | 6,269 | - | - | 11,905 | ||||
| 持分証券 | |||||||||
| 国内株式 | 14,900 | 752 | - | - | 15,652 | ||||
| 外国株式 | 23,964 | 19,556 | - | - | 43,520 | ||||
| 証券投資信託 | 882 | 2,980 | - | - | 3,862 | ||||
| 合同運用信託 (注)3 | - | 883 | - | 171,122 | 172,005 | ||||
| 負債証券 | |||||||||
| 国債 (注)4 | 10,320 | 5,531 | - | - | 15,851 | ||||
| 社債 (注)5 | - | 12,866 | - | - | 12,866 | ||||
| 公社債投資信託 (注)6 | - | 5,827 | - | - | 5,827 | ||||
| 合同運用信託 (注)7 | - | 3,269 | - | 212,131 | 215,400 | ||||
| 生保一般勘定 | - | 211,996 | - | - | 211,996 | ||||
| オルタナティブ投資 | |||||||||
| 株式ファンド (注)8 | - | - | 18 | 189 | 207 | ||||
| 債券ファンド (注)9 | 3,744 | 30,323 | - | 6,997 | 41,064 | ||||
| その他ファンド (注)10 | 6,789 | 7,538 | 8,825 | 83,093 | 106,245 | ||||
| 不動産 (注)11 | - | 326 | 2,285 | 43,460 | 46,071 | ||||
| 年金資産合計 | 66,235 | 308,116 | 11,128 | 516,992 | 902,471 | ||||
| (注)1 | 実務上の便法を用いて1株当たり純資産価値(NAV)で公正価値を測定する資産は、公正価値の階層に分類しておりません。 | ||
| (注)2 | 短期貸付金は、合同運用信託の貸付金口にて保有している銀行勘定貸、譲渡性預金及びコールローンを含んでおり、レベル2に分類しております。 | ||
| (注)3 | 前連結会計年度末及び当連結会計年度末において持分証券の合同運用信託は、それぞれ19%及び21%を国内株式、81%及び79%を外国株式に投資しております。 | ||
| (注)4 | 前連結会計年度末及び当連結会計年度末において国債は、それぞれ68%及び72%を日本国債、32%及び28%を外国国債に投資しております。 | ||
| (注)5 | 前連結会計年度末及び当連結会計年度末において社債は、それぞれ2%及び8%を国内社債、98%及び92%を外国社債に投資しております。 | ||
| (注)6 | 公社債投資信託は、主に外国国債を投資対象とした投資信託であります。 | ||
| (注)7 | 前連結会計年度末及び当連結会計年度末において負債証券の合同運用信託は、それぞれ9%及び10%を日本国債、政府機関債及び地方債、62%及び62%を外国国債、1%及び1%を国内社債、28%及び27%を外国社債に投資しております。 | ||
| (注)8 | 株式ファンドは、主に国内株式を投資対象としたファンドであります。 | ||
| (注)9 | 債券ファンドは、主に外国国債及び通貨を投資対象としたファンドであります。 | ||
| (注)10 | その他ファンドに含まれる資産は、主に上場先物等に投資しているマネージド・フューチャーズ及び様々な商品及び手法のヘッジファンドを組み合わせることで分散投資を図っているファンド・オブ・ヘッジファンズであります。 | ||
| (注)11 | 不動産は、主に、安定的な賃料収入及び売却収入によるキャピタルゲインの獲得を目的とした国内の不動産ファンドであります。 |
レベル1に含まれる資産は、主に現金及び現金同等物、国債、上場株式であり、活発な市場における同一資産の調整不要な相場価格により評価しております。レベル2に含まれる資産は、主に政府機関債、地方債、社債、持分証券及び負債証券の合同運用信託、生保一般勘定、一部のオルタナティブ投資であります。政府機関債、地方債及び社債は、活発でない市場における直接的又は間接的に観察可能なインプットを用いて評価しております。合同運用信託及び一部のオルタナティブ投資は、金融機関又は第三者から入手した観察可能な市場データによって裏付けられたインプットを用いて評価しております。生保一般勘定は、転換価格で評価しております。レベル3に含まれる資産は、主にヘッジファンド、不動産等のオルタナティブ投資であり、評価手法に対する重要な観察不能なインプットを用いて評価しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるレベル3に分類された資産の増減は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 | |||||||||||
| 期首残高 | 期末保有資産の実際運用収益 | 購入/売却 | 為替換算 による変動額 | 企業結合 | 期末残高 | ||||||
| (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | ||||||
| オルタナティブ投資 | |||||||||||
| 株式ファンド | - | - | - | - | 8 | 8 | |||||
| その他ファンド | 2,121 | 306 | 5,339 | 207 | 875 | 8,848 | |||||
| 不動産 | 330 | 45 | 1,160 | 52 | 23 | 1,610 | |||||
| 合計 | 2,451 | 351 | 6,499 | 259 | 906 | 10,466 | |||||
| 当連結会計年度 | |||||||||||
| 期首残高 | 期末保有資産の実際運用収益 | 購入/売却 | 為替換算 による変動額 | 企業結合 | 期末残高 | ||||||
| (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | ||||||
| オルタナティブ投資 | |||||||||||
| 株式ファンド | 8 | - | 10 | - | - | 18 | |||||
| その他ファンド | 8,848 | 416 | △494 | 55 | - | 8,825 | |||||
| 不動産 | 1,610 | 471 | 28 | 176 | - | 2,285 | |||||
| 合計 | 10,466 | 887 | △456 | 231 | - | 11,128 | |||||
拠出予想額
2022年度における確定給付型退職給付制度への拠出予想額は、15,780百万円であります。
予測将来給付額
予測将来給付額は、次のとおりであります。
| (百万円) | |
| 2022年度 | 37,556 |
| 2023年度 | 37,762 |
| 2024年度 | 38,676 |
| 2025年度 | 39,144 |
| 2026年度 | 38,492 |
| 2027年度~2031年度 | 193,849 |
11 法人税等
当社及び国内子会社に適用される法人税等は、法人税、住民税及び事業税を含んでおり、前連結会計年度及び当連結会計年度における法定税率は30.6%であります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における法定税率と実効税率の調整は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (%) | 当連結会計年度 (%) | ||
| 法定税率 | 30.6 | 30.6 | |
| 税率増加・減少(△)要因 | |||
| 一時差異等に該当しない項目 | △2.3 | △0.8 | |
| 海外税率差異 | △3.2 | △3.5 | |
| 未分配利益の繰延税金負債 | △0.6 | 1.6 | |
| 研究開発減税 | △3.3 | △3.1 | |
| 評価性引当金増減 | 1.5 | △3.2 | |
| 未認識税務ベネフィットに係る調整 | △0.1 | △0.1 | |
| 国内子会社との実効税率差異 | 0.3 | 0.0 | |
| 外国子会社配当源泉税 | 0.6 | 0.0 | |
| その他 | 0.1 | 0.4 | |
| 実効税率 | 23.6 | 21.9 |
前連結会計年度及び当連結会計年度における納税地域毎の税金等調整前当期純利益の金額は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 税金等調整前当期純利益 | |||
| 国内 | 174,983 | 139,418 | |
| 海外 | 60,887 | 121,028 | |
| 合計 | 235,870 | 260,446 |
前連結会計年度及び当連結会計年度における法人税等の内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 法人税・住民税及び事業税 | |||
| 国内 | 35,044 | 27,993 | |
| 海外 | 12,929 | 20,622 | |
| 法人税・住民税及び事業税合計 | 47,973 | 48,615 | |
| 法人税等調整額 | |||
| 国内 | 8,873 | 3,659 | |
| 海外 | △1,235 | 4,855 | |
| 法人税等調整額合計 | 7,638 | 8,514 | |
| 合計 | 55,611 | 57,129 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における繰延税金資産及び負債の主な内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 繰延税金資産 | |||
| 棚卸資産 | 18,488 | 20,272 | |
| 減価償却費 | 36,229 | 35,450 | |
| 未払費用 | 35,892 | 40,615 | |
| 退職給付引当金 | 3,210 | 3,947 | |
| 未払事業税 | 2,131 | 2,200 | |
| 税務上の繰越欠損金 | 33,480 | 43,811 | |
| 投資有価証券評価損 | 1,646 | 3,162 | |
| 貸倒引当金 | 4,982 | 4,253 | |
| オペレーティング・リース負債 | 23,448 | 20,841 | |
| その他 | 34,569 | 20,797 | |
| 194,075 | 195,348 | ||
| 控除:評価性引当金 | △37,349 | △32,959 | |
| 繰延税金資産合計 | 156,726 | 162,389 | |
| 繰延税金負債 | |||
| 減価償却費 | 17,264 | 24,158 | |
| リース債権 | 11,854 | 12,312 | |
| 未分配利益の税効果 | 26,800 | 33,177 | |
| 売却可能有価証券の未実現利益 | 7,507 | 7,135 | |
| 営業権 | 15,372 | 20,035 | |
| 退職給付引当金 | 9,248 | 15,565 | |
| その他の無形固定資産 | 33,166 | 42,626 | |
| オペレーティング・リース使用権資産 | 22,238 | 19,541 | |
| その他 | 12,338 | 17,665 | |
| 繰延税金負債合計 | 155,787 | 192,214 | |
| 繰延税金資産(△負債)純額 | 939 | △29,825 |
評価性引当金は、主として税務上の繰越欠損金を有する子会社の繰延税金資産に対するものであり、前連結会計年度においては6,893百万円増加しており、当連結会計年度においては4,390百万円減少しております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における連結貸借対照表に計上されている繰延税金資産及び負債は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 繰延税金資産(その他の資産) | 33,179 | 24,210 | |
| 繰延税金負債(固定負債) | △32,240 | △54,035 | |
| 繰延税金資産(△負債)純額 | 939 | △29,825 |
当連結会計年度末における税務上の繰越欠損金は147,885百万円であり、うち102,776百万円は繰越期限がなく、残りの45,109百万円については、最長では2037年度までに繰越期限が到来します。これらの繰越欠損金は子会社で将来発生する課税所得と相殺できるものであります。
当社は、国内子会社で発生した未分配利益については、日本の税法により国内子会社からの配当金が無税であるため、繰延税金負債を計上しておりません。
当社は税務当局による調査において50%超の可能性をもって税務ベネフィットが認められる場合にその影響額を認識しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における未認識税務ベネフィットの期首残高と期末残高との調整は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 期首残高 | 1,338 | 1,129 | |
| 過年度の税務ポジションに関連する増加 | 49 | - | |
| 過年度の税務ポジションに関連する減少 | - | △90 | |
| 解決による減少 | △258 | - | |
| 期末残高 | 1,129 | 1,039 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における未認識税務ベネフィットのうち、認識された場合に実効税率を減少させる金額は、それぞれ1,129百万円及び1,039百万円であります。
当社は、未認識税務ベネフィットの見積り及びその前提について妥当であると考えておりますが、税務調査等の最終結果に関する不確実性は、将来の実効税率に影響を与える可能性があります。当連結会計年度末において、当社が認識している項目に基づく限り、今後12ヶ月以内に重要な未認識税務ベネフィットの増減が生じることは予想しておりません。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、連結貸借対照表の未払利息及び課徴金、及び連結損益計算書の法人税等に含まれる利息及び課徴金の金額には重要性がありません。
当社グループにおける日本国内の主要な会社においては、2016年度以前の事業年度について税務当局による通常の税務調査が終了しております。また、2016年度以前の事業年度について税務当局による移転価格税制に関する税務調査が終了しております。
海外地域の主要な会社においては、2011年度以前の事業年度について税務調査が終了しております。
12 純資産の部
日本の会社法では、剰余金の配当に十分の一を乗じた額を資本準備金又は利益準備金として積み立てることとされています。但し、資本準備金と利益準備金との合計額が資本金の四分の一相当額を超える場合には、その超過分については、株主総会の決議により処分可能となっております。
会社法上の剰余金は日本の会計基準に従って作成された会社の個別財務諸表に基づいております。当連結会計年度末における会社法上の分配可能額は、1,111,301百万円となっております。
当連結会計年度に対応する剰余金の配当額は、2022年6月29日開催の第126回定時株主総会において承認を受けた剰余金の配当額を含めて連結財務諸表に反映しております。
13 その他の包括利益(△損失)
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益(△損失)累積額の変動は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 | |||||||||
| 有価証券未実現損益 (百万円) | 為替換算調整額 (百万円) | 年金負債調整額 (百万円) | デリバティブ 未実現損益 (百万円) | 合計 (百万円) | |||||
| 期首残高 | △11 | △46,201 | △117,780 | △108 | △164,100 | ||||
| 当期変動額 | 12 | 79,114 | 27,376 | △1,146 | 105,356 | ||||
| 当期損益への組替額 | - | 60 | 4,366 | 1,482 | 5,908 | ||||
| 純変動額 | 12 | 79,174 | 31,742 | 336 | 111,264 | ||||
| 期末残高 | 1 | 32,973 | △86,038 | 228 | △52,836 | ||||
| 当連結会計年度 | |||||||||
| 有価証券未実現損益 (百万円) | 為替換算調整額 (百万円) | 年金負債調整額 (百万円) | デリバティブ 未実現損益 (百万円) | 合計 (百万円) | |||||
| 期首残高 | 1 | 32,973 | △86,038 | 228 | △52,836 | ||||
| 当期変動額 | 26 | 115,754 | 11,122 | 38 | 126,940 | ||||
| 当期損益への組替額 | - | △27 | 2,136 | △220 | 1,889 | ||||
| 純変動額 | 26 | 115,727 | 13,258 | △182 | 128,829 | ||||
| 期末残高 | 27 | 148,700 | △72,780 | 46 | 75,993 | ||||
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益(△損失)累積額から当期損益へ組替えられた金額は次のとおりであります。
| 損益計算書科目 (△は損失) | 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | |||
| 為替換算調整差額 | |||||
| その他損益・純額 | △60 | 27 | |||
| 当社株主帰属当期純利益 | △60 | 27 | |||
| 年金負債調整額 | |||||
| その他損益・純額 | △7,086 | △3,660 | |||
| 法人税等 | 2,764 | 1,577 | |||
| 非支配持分帰属損益 | △44 | △53 | |||
| 当社株主帰属当期純利益 | △4,366 | △2,136 | |||
| デリバティブ未実現損益 | |||||
| 為替差損益・純額 | △1,917 | 331 | |||
| 支払利息 | △225 | △94 | |||
| 法人税等 | 660 | △17 | |||
| 当社株主帰属当期純利益 | △1,482 | 220 | |||
| 当期組替額合計 | △5,908 | △1,889 |
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益(△損失)に配分された税効果金額は次のとおりであります。なお、それぞれの金額には非支配持分帰属額を含んでおります。
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||||||||||
| 税効果 調整前 | 税効果額 | 税効果 調整後 | 税効果 調整前 | 税効果額 | 税効果 調整後 | ||||||
| (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | ||||||
| 有価証券未実現損益 | |||||||||||
| 当期変動額 | 17 | △5 | 12 | 38 | △12 | 26 | |||||
| 当期損益への組替額 | - | - | - | - | - | - | |||||
| 純変動額 | 17 | △5 | 12 | 38 | △12 | 26 | |||||
| 為替換算調整額 | |||||||||||
| 当期変動額 | 80,575 | - | 80,575 | 117,493 | - | 117,493 | |||||
| 当期損益への組替額 | 60 | - | 60 | △27 | - | △27 | |||||
| 純変動額 | 80,635 | - | 80,635 | 117,466 | - | 117,466 | |||||
| 年金負債調整額 | |||||||||||
| 当期変動額 | 39,634 | △12,170 | 27,464 | 17,237 | △5,939 | 11,298 | |||||
| 当期損益への組替額 | 7,086 | △2,764 | 4,322 | 3,660 | △1,577 | 2,083 | |||||
| 純変動額 | 46,720 | △14,934 | 31,786 | 20,897 | △7,516 | 13,381 | |||||
| デリバティブ未実現損益 | |||||||||||
| 当期変動額 | △1,654 | 508 | △1,146 | 54 | △16 | 38 | |||||
| 当期損益への組替額 | 2,142 | △660 | 1,482 | △237 | 17 | △220 | |||||
| 純変動額 | 488 | △152 | 336 | △183 | 1 | △182 | |||||
| 合計 | 127,860 | △15,091 | 112,769 | 138,218 | △7,527 | 130,691 | |||||
14 契約債務及び偶発債務
債務保証
当社は、他者の特定の負債及びその他債務について保証しております。当連結会計年度末において、保証に基づいて当社が将来支払う可能性のある割引前の金額は最大で2,869百万円であり、そのうち、金融機関に対する従業員の住宅ローンの保証は1,078百万円であります。従業員が支払不能な状態に陥った場合は、一部の子会社は従業員に代わり不履行の住宅ローンを支払う必要があります。一部の保証については従業員の財産により担保されております。住宅ローン保証の期間は、1年から15年であります。これまで、保証債務に関して多額の支払が生じたことはなく、当連結会計年度末において、保証に対して債務計上している金額は重要性がありません。
購入契約、その他の契約債務及び偶発債務
当連結会計年度末における契約債務残高は主として有形固定資産の建設及び購入に関するものであり、その金額は89,040百万円であります。当連結会計年度末における当社が銀行に対して負っている割引手形に関する偶発債務は、1,479百万円であります。
事業の性質上、当社は種々の係争案件や当局の調査に係わっております。当社は環境問題、訴訟、当局による調査等、将来に生じる可能性が高く、かつ、損失金額が合理的に見積可能な偶発事象がある場合は、必要な引当を計上しております。これらの損失金額は現時点では確定しておりませんが、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重大な影響を及ぼすものではないと考えております。
製品保証
当社は一部の製品について、顧客に対して製品保証を提供しており、これら製品保証期間は一般的に製品購入日より1年間であります。当社の製品保証引当金の増減の明細は、次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 引当金期首残高 | 8,593 | 9,938 | |
| 期中引当金繰入額 | 6,813 | 8,215 | |
| 期中目的取崩額 | △6,500 | △7,118 | |
| 失効を含むその他増減 | 1,032 | 295 | |
| 引当金期末残高 | 9,938 | 11,330 |
15 1株当たり当社株主帰属当期純利益
基本的1株当たり当社株主帰属当期純利益及び希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益の計算は次のとおりであります。当社の取締役(社外取締役を除く)、執行役員及び重要な使用人、当社の主要な子会社の取締役、執行役員、フェロー及び重要な使用人に対し、譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。当制度に基づく株式のうち、権利が確定していない株式を参加証券として普通株式と区分しております。なお、普通株式と参加証券は当社株主に帰属する当期純利益に対して同等の権利を有しております。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | |||
| 当社株主帰属当期純利益 | 181,205 | 211,180 | ||
| 参加証券帰属当期純利益 | - | 45 | ||
| 普通株主帰属当期純利益 | 181,205 | 211,135 |
| 前連結会計年度 (株) | 当連結会計年度 (株) | |||
| 平均発行済株式数 | 399,762,945 | 400,472,570 | ||
| 参加証券平均株式数 | - | 85,306 | ||
| 普通株式平均株式数 | 399,762,945 | 400,387,264 | ||
| ストックオプション | 1,357,797 | 926,434 | ||
| 希薄化後普通株式平均株式数 | 401,120,742 | 401,313,698 |
| 前連結会計年度 (円) | 当連結会計年度 (円) | |||
| 基本的1株当たり当社株主帰属当期純利益 | 453.28 | 527.33 | ||
| 希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益 | 451.75 | 526.11 |
当社は希薄化効果を有しないため希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益の計算より除いたストックオプションを、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ26,900株及び28,600株有しております。
16 株式報酬制度
ストックオプション制度
当社は、当社取締役(社外取締役を除く)、執行役員及び重要な使用人、並びに当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、執行役員、フェロー及び重要な使用人に対し、ストックオプションに基づく報酬制度を導入しておりましたが、2021年6月29日開催の第125回定時株主総会の決議によるパフォーマンス・シェア・ユニット制度及び譲渡制限付株式報酬制度の導入に伴い、ストックオプション制度は、既に付与されているものを除いて廃止しております。なお当制度においては、新株予約権1個につき、当社株式100株の購入が可能であります。
全般的な契約条件は、次のとおりであります。付与時点における株式数にて表示しております。
| 株式数 (株) | 権利行使価格(円) | 付与日 | 権利行使期間 | ||||
| 第3ノ1回新株予約権 | 255,300 | 1 | 2009年9月1日 | 2009年9月2日~2039年9月1日(注)1 | |||
| 第4ノ1回新株予約権 | 277,800 | 1 | 2011年1月31日 | 2011年2月1日~2041年1月31日(注)1 | |||
| 第5ノ1回新株予約権 | 386,000 | 1 | 2012年4月2日 | 2012年4月3日~2042年4月2日(注)2 | |||
| 第6ノ1回新株予約権 | 370,400 | 1 | 2013年4月1日 | 2013年4月2日~2043年4月1日(注)2 | |||
| 第6ノ2回新株予約権 | 23,500 | 1,842 | 2013年4月1日 | 2015年2月27日~2023年2月26日 | |||
| 第7ノ1回新株予約権 | 227,100 | 1 | 2014年4月1日 | 2014年4月2日~2044年4月1日(注)2 | |||
| 第7ノ2回新株予約権 | 23,200 | 2,803 | 2014年4月1日 | 2016年2月28日~2024年2月27日 | |||
| 第8ノ1回新株予約権 | 182,100 | 1 | 2015年4月1日 | 2015年4月2日~2045年4月1日(注)2 | |||
| 第8ノ2回新株予約権 | 22,500 | 4,205 | 2015年4月1日 | 2017年2月27日~2025年2月26日 | |||
| 第9ノ1回新株予約権 | 174,800 | 1 | 2016年6月1日 | 2016年6月2日~2046年6月1日(注)2 | |||
| 第9ノ2回新株予約権 | 25,100 | 4,495 | 2016年6月1日 | 2018年4月28日~2026年4月27日 | |||
| 第10ノ1回新株予約権 | 163,300 | 1 | 2017年6月1日 | 2017年6月2日~2047年6月1日(注)3 | |||
| 第10ノ2回新株予約権 | 23,500 | 4,146 | 2017年6月1日 | 2019年4月28日~2027年4月27日 | |||
| 第11ノ1回新株予約権 | 174,000 | 1 | 2018年6月1日 | 2018年6月2日~2048年6月1日(注)3 | |||
| 第11ノ2回新株予約権 | 24,100 | 4,241 | 2018年6月1日 | 2020年5月11日~2028年5月10日 | |||
| 第12ノ1回新株予約権 | 136,300 | 1 | 2019年6月1日 | 2019年6月2日~2049年6月1日(注)3 | |||
| 第12ノ2回新株予約権 | 23,500 | 5,238 | 2019年6月1日 | 2021年5月9日~2029年5月8日 | |||
| 第13ノ1回新株予約権 | 151,600 | 1 | 2020年6月1日 | 2020年6月2日~2050年6月1日(注)3 | |||
| 第13ノ2回新株予約権 | 26,900 | 5,043 | 2020年6月1日 | 2022年5月14日~2030年5月13日 | |||
| 第14ノ1回新株予約権 | 131,100 | 1 | 2021年6月1日 | 2021年6月2日~2051年6月1日(注)3 | |||
| 第14ノ2回新株予約権 | 28,900 | 7,556 | 2021年6月1日 | 2023年5月13日~2031年5月12日 |
(注)1 新株予約権者は、権利行使期間内において、当社及び当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、監査役、執行役員及びフェローその他当社の取締役会において決定する職位のいずれの地位も喪失した日の翌日から7年間に限り新株予約権を行使することができます。
(注)2 新株予約権者は、権利行使期間内において、当社及び当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、監査役、執行役員、フェロー及び使用人その他当社の取締役会において決定する職位のいずれの地位も喪失した日の翌日から7年間に限り新株予約権を行使することができます。
(注)3 新株予約権者は、権利行使期間内において、当社及び当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、監査役、執行役員、フェロー及び使用人その他当社の取締役会において決定する職位のいずれの地位も喪失した日の翌日から暦日10日間に限り一括して新株予約権を行使することができます。
前連結会計年度及び当連結会計年度の連結損益計算書において、「販売費及び一般管理費」に計上された報酬費用は、それぞれ738百万円及び1,001百万円であり、ブラック・ショールズ・プライシング・モデルにより求めた公正価値に基づいて測定しております。前連結会計年度及び当連結会計年度の報酬費用に関する税効果金額は、それぞれ100百万円及び107百万円であります。当連結会計年度末で未認識の報酬費用はありません。当連結会計年度における新株予約権の行使は8,456個であります。前連結会計年度及び当連結会計年度において付与した新株予約権の公正価値の加重平均はそれぞれ4,135円及び6,258円であります。前連結会計年度及び当連結会計年度における権利確定した新株予約権の公正価値総額は、それぞれ736百万円及び954百万円であります。当連結会計年度においてストックオプションの権利行使により受領した現金は、80百万円であります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における新株予約権の状況は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 | |||||||
| 株式数 | 加重平均 行使価額 | 加重平均 残存契約 期間 | 本源的 価値総額 | ||||
| (株) | (円) | (年) | (百万円) | ||||
| 期首現在未行使 | 1,427,100 | 349 | |||||
| 付与 | 178,500 | 761 | |||||
| 行使 | △94,600 | 1,230 | |||||
| 喪失又は行使期限切れ | △8,600 | 2,965 | |||||
| 期末現在未行使 | 1,502,400 | 327 | 22.9 | 9,381 | |||
| 期末現在行使可能 | 1,475,500 | 241 | 23.2 | 9,340 | |||
| 当連結会計年度 | |||||||
| 株式数 | 加重平均 行使価額 | 加重平均 残存契約 期間 | 本源的 価値総額 | ||||
| (株) | (円) | (年) | (百万円) | ||||
| 期首現在未行使 | 1,502,400 | 327 | |||||
| 付与 | 160,000 | 1,366 | |||||
| 行使 | △845,600 | 94 | |||||
| 喪失又は行使期限切れ | △21,600 | 317 | |||||
| 期末現在未行使 | 795,200 | 784 | 22.6 | 5,344 | |||
| 期末現在行使可能 | 740,100 | 370 | 23.7 | 5,279 | |||
前連結会計年度及び当連結会計年度において、行使された新株予約権の本源的価値の総額は、それぞれ505百万円及び6,264百万円であります。
これらの新株予約権の付与日における公正価値は次の前提条件のもとにブラック・ショールズ・プライシング・モデルを用いて見積もられました。
| 株価変動性 | 予想残存期間 | 予想配当 | 無リスク利子率 | |||||
| 第3ノ1回新株予約権 | 58.623% | 1年 | 30 | 円 | 0.170% | |||
| 第4ノ1回新株予約権 | 23.274% | 1年 | 27.5 | 円 | 0.145% | |||
| 第5ノ1回新株予約権 | 28.548% | 1年 | 32.5 | 円 | 0.105% | |||
| 第6ノ1回新株予約権 | 28.682% | 1年 | 37.5 | 円 | 0.055% | |||
| 第6ノ2回新株予約権 | 36.549% | 6年 | 37.5 | 円 | 0.180% | |||
| 第7ノ1回新株予約権 | 36.312% | 1年 | 40 | 円 | 0.070% | |||
| 第7ノ2回新株予約権 | 37.091% | 6年 | 40 | 円 | 0.252% | |||
| 第8ノ1回新株予約権 | 24.178% | 1年 | 55 | 円 | 0.020% | |||
| 第8ノ2回新株予約権 | 29.772% | 6年 | 55 | 円 | 0.123% | |||
| 第9ノ1回新株予約権 | 32.900% | 1年 | 67.5 | 円 | △0.265% | |||
| 第9ノ2回新株予約権 | 29.840% | 6年 | 67.5 | 円 | △0.256% | |||
| 第10ノ1回新株予約権 | 28.736% | 2年 | 67.5 | 円 | △0.165% | |||
| 第10ノ2回新株予約権 | 29.426% | 6年 | 67.5 | 円 | △0.092% | |||
| 第11ノ1回新株予約権 | 27.457% | 3年 | 72.5 | 円 | △0.131% | |||
| 第11ノ2回新株予約権 | 28.715% | 6年 | 72.5 | 円 | △0.071% | |||
| 第12ノ1回新株予約権 | 23.632% | 3年 | 77.5 | 円 | △0.197% | |||
| 第12ノ2回新株予約権 | 26.672% | 6年 | 77.5 | 円 | △0.203% | |||
| 第13ノ1回新株予約権 | 28.112% | 3年 | 87.5 | 円 | △0.195% | |||
| 第13ノ2回新株予約権 | 27.601% | 6年 | 87.5 | 円 | △0.134% | |||
| 第14ノ1回新株予約権 | 27.551% | 3年 | 95.0 | 円 | △0.153% | |||
| 第14ノ2回新株予約権 | 27.505% | 6年 | 95.0 | 円 | △0.078% | |||
株価変動性は、当社の新株予約権の予想残存期間に対応した直近期間における過去の株価実績に基づき計算しております。予想残存期間は、第3ノ1回、第4ノ1回、第5ノ1回、第6ノ1回、第7ノ1回、第8ノ1回及び第9ノ1回については、当社及び富士フイルム株式会社の取締役及び執行役員の任期を勘案し最短の1年を予想し、第10ノ1回、第11ノ1回、第12ノ1回、第13ノ1回及び第14ノ1回については、付与日の前年度における実績を反映させた年数を予想し、第6ノ2回、第7ノ2回、第8ノ2回、第9ノ2回、第10ノ2回、第11ノ2回、第12ノ2回、第13ノ2回、第14ノ2回については、付与日から、権利行使期間の中間点までの年数である6年を予想しております。
中期業績連動型株式報酬制度(パフォーマンス・シェア・ユニット制度)
当社は、報酬の付与において、中期経営計画の期間を業績評価期間として、業績目標の達成度合いに応じて増減するパフォーマンス・シェア・ユニット制度を導入しております。当該制度は、当社取締役(社外取締役を除く)、執行役員及び重要な使用人並びに当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、執行役員、フェロー及び重要な使用人(以下、「割当対象者」と記載します。)を対象としております。業績評価期間開始時にユニットを割当対象者に割り当て、業績評価期間終了後、交付要件を満たした場合に、業績等の数値目標の達成率等を乗じる方法でユニット数を確定します。各割当対象者の保有するユニットは、1単位につき1株に相当するものとし、その半分を普通株式の発行又は自己株式の処分によって株式を支給し、残りを現金として、割当対象者に支給します。なお、初回の対象期間は2021年4月1日から2024年3月31日であり、以後、直前の対象期間の最終の事業年度の翌事業年度から始まる連続した3事業年度を新たな対象期間として、パフォーマンス・シェア・ユニット制度を実施することができるものとしております。
当連結会計年度のパフォーマンス・シェア・ユニットの状況は次のとおりであります。
| 当連結会計年度 | |||
| ユニット数 | 加重平均 公正価値(円) | ||
| 期首残高 | - | - | |
| 付与 | 131,000 | 8,768 | |
| 権利確定 | - | - | |
| 喪失 | 900 | 9,053 | |
| 期末残高 | 130,100 | 7,997 | |
パフォーマンス・シェア・ユニットの当社株式支給分の付与日における公正価値は次のとおりであります。ユニット付与日の当社株式の市場価値を基礎として算定し、予想配当及び加重平均割引率を考慮に入れた修正を行っております。
パフォーマンス・シェア・ユニット(当社株式支給分)
| 当連結会計年度 | ||
| 付与日公正価値 | 8,768円 | |
| 予想期間 | 3.0年 | |
| 控除配当金見込額 | 300円 | |
| 加重平均割引率 | △0.082% | |
| 付与日株価 | 9,068円 | |
パフォーマンス・シェア・ユニットの金銭支給分の期末日における公正価値は次のとおりであります。期末日における当社株式の市場価値を基礎として算定し、予想配当及び加重平均割引率を考慮に入れた修正を行っております。
パフォーマンス・シェア・ユニット(金銭支給分)
| 当連結会計年度 | ||
| 期末日公正価値 | 7,227円 | |
| 予想期間 | 2.3年 | |
| 控除配当金見込額 | 275円 | |
| 加重平均割引率 | △0.032% | |
| 期末日株価 | 7,502円 | |
当連結会計年度の連結損益計算書において、「販売費及び一般管理費」に計上された報酬費用は、296百万円であり、パフォーマンス・シェア・ユニットの付与日及び期末日における公正価値に基づいて測定しております。当連結会計年度の報酬費用に関する税効果金額は、46百万円であります。当連結会計年度末で未認識の報酬費用は、889百万円であります。
譲渡制限付株式報酬制度
当社は、割当対象者に対して、譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。当該制度は、割当対象者に対して、原則として毎事業年度、譲渡制限付株式を割り当てるために金銭報酬債権を支給し、当該金銭報酬債権の全部を現物出資させることで、譲渡制限付株式を発行又は処分し、割当対象者にこれを保有させるものです。当該金銭報酬債権は、割当対象者が当該現物出資に同意し、当社と割当対象者との間で、譲渡制限付株式割当契約を締結していることを条件として支給します。当該制度は、割当対象者が、譲渡制限付株式割当契約により割当てを受けた日より、割当対象者が当社及び当社の連結子会社の取締役、執行役員、フェロー等の職位及び使用人のいずれの地位も喪失する日までの期間(以下、「譲渡制限期間」と記載します。)、譲渡制限付株式割当契約により割当てを受けた譲渡制限付株式について、譲渡、担保権の設定その他の処分をすることができないものであります(以下、「譲渡制限」と記載します。)。譲渡制限期間の開始日以降、最初に到来する定時株主総会の開催日まで継続して、割当対象者の地位にあったことを条件として、譲渡制限期間が満了する時点をもって譲渡制限を解除します。なお、割当対象者が譲渡制限期間の開始日以降、自己都合により当社及び当社の連結子会社の取締役、執行役員、フェロー等の職位及び使用人のいずれの地位からも退任又は退職したときには、当社は、本割当株式の全部又は一部を当然に無償で取得するものとします。
期中に割り当てられた譲渡制限付株式の状況は次のとおりであります。なお、譲渡制限付株式の公正価値につきましては、株式付与日の株価を使用しております。
| 当連結会計年度 | |||
| 株式数 | 加重平均 公正価値(円) | ||
| 期首残高 | - | - | |
| 付与 | 148,600 | 9,068 | |
| 譲渡制限解除 | - | - | |
| 喪失 | 1,800 | 9,068 | |
| 期末残高 | 146,800 | 9,068 | |
当連結会計年度の連結損益計算書において、「販売費及び一般管理費」に計上された報酬費用は、998百万円であり、譲渡制限付株式の付与日における公正価値に基づいて測定しております。当連結会計年度の報酬費用に関する税効果金額は、305百万円であります。当連結会計年度末で未認識の報酬費用は、332百万円であります。
17 デリバティブ
当社は国際的に事業を展開しており、外国為替相場、市場金利及び一部の商品価格の変動から生じる市場リスクを負っております。当社はこれらのリスクを減少させる目的でのみデリバティブ取引を利用しております。
当社はデリバティブ取引の承認、報告、監視等の手続についてリスク管理規程を作成し、それに従いデリバティブ取引を利用しております。当該リスク管理規程はトレーディング目的でデリバティブ取引を保有又は発行することを禁止しております。当社のリスク管理規程の概要及び連結財務諸表に与える影響は次のとおりであります。
キャッシュ・フローヘッジ
当社は借入債務に関する金利の変動リスクを軽減するために金利スワップ契約を結んでおり、外貨建借入債務に関する金利の変動リスク及び外貨の変動リスクを軽減するために通貨金利スワップ契約を結んでおります。また、一部の子会社は将来予定されている外貨建ての取引先及び関係会社との輸入仕入や輸出売上及び関連する外貨建債権債務に関する外貨の変動リスクを軽減するために外国為替予約契約を結んでおります。円の価値が外貨(主として米ドル)に対して下落した場合に、将来の外貨の価値の上昇に伴う支出もしくは収入の増加は、ヘッジ指定された外国為替予約の価値の変動に伴う損益と相殺されます。反対に円の価値が外貨に対して上昇した場合には、将来の外貨の価値の下落に伴う支出もしくは収入の減少は、ヘッジ指定された外国為替予約の価値の変動に伴う損益と相殺されます。
これらのキャッシュ・フローヘッジとして扱われているデリバティブの公正価値の変動は税効果調整後の金額で連結貸借対照表の「その他の包括利益(△損失)累積額」に表示しております。この金額はヘッジ対象に関する損益を計上した期に損益に組替えられることとなります。
当連結会計年度末において、今後12ヶ月の間にデリバティブ取引による未実現損失24百万円(税効果調整前)をその他の包括利益(△損失)累積額から当期損益へ組替える見込みであります。
ヘッジ指定されていないデリバティブ
一部の子会社は外貨建ての予定取引や外貨建債権債務に関する外貨の変動リスクを軽減するために外国為替予約契約及び通貨スワップ契約を結んでおります。また、変動利付債務に関する金利の変動リスクを軽減するために金利スワップ契約を結んでおり、外貨建貸付債権に関する金利の変動リスク及び外貨の変動リスクを軽減するために通貨金利スワップ契約を結んでおります。これらのデリバティブは経済的な観点からはヘッジとして有効でありますが、一部の子会社はこれらの契約についてヘッジ会計を適用するために必要とされているヘッジ指定をしておりません。その結果、これらデリバティブの公正価値の変動額については、ただちに当期損益として認識されます。
デリバティブ活動の規模
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における外国為替予約契約、通貨スワップ契約、通貨金利スワップ契約、金利スワップ契約及びその他の契約の残高は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 外国為替予約契約(売却) | 19,634 | 47,243 | |
| 外国為替予約契約(購入) | 21,580 | 16,167 | |
| 通貨スワップ契約 | 33,338 | 30,913 | |
| 通貨金利スワップ契約 | 13,551 | 14,981 | |
| 金利スワップ契約 | 31,548 | 30,000 | |
| その他の契約 | 26,538 | 15,016 |
連結財務諸表に与える影響
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるデリバティブに関する連結貸借対照表上の表示科目及び公正価値は次のとおりであります。
| デリバティブ資産 | |||||
| 貸借対照表科目 | 前連結会計年度末(百万円) | 当連結会計年度末(百万円) | |||
| ヘッジ商品に指定されている デリバティブ商品 | |||||
| 外国為替予約 | 前払費用及びその他の流動資産 | 720 | 2 | ||
| 通貨金利スワップ | その他の長期債権 | 672 | 2,044 | ||
| 合計 | 1,392 | 2,046 | |||
| ヘッジ商品に指定されていない デリバティブ商品 | |||||
| 外国為替予約 | 前払費用及びその他の流動資産 | 26 | 1,165 | ||
| その他 | 前払費用及びその他の流動資産 | 4,718 | 6,425 | ||
| その他 | その他の長期債権 | 2,019 | 2,103 | ||
| 合計 | 6,763 | 9,693 | |||
| デリバティブ資産合計 | 8,155 | 11,739 | |||
| デリバティブ負債 | |||||
| 貸借対照表科目 | 前連結会計年度末(百万円) | 当連結会計年度末(百万円) | |||
| ヘッジ商品に指定されている デリバティブ商品 | |||||
| 外国為替予約 | その他の流動負債 | 381 | 13 | ||
| 金利スワップ | その他の流動負債 | - | 105 | ||
| 金利スワップ | その他の固定負債 | 347 | - | ||
| 合計 | 728 | 118 | |||
| ヘッジ商品に指定されていない デリバティブ商品 | |||||
| 外国為替予約 | その他の流動負債 | 90 | 1,125 | ||
| 外国為替予約 | その他の固定負債 | - | 2 | ||
| 通貨スワップ | その他の流動負債 | 2,772 | 3,056 | ||
| 通貨スワップ | その他の固定負債 | 1,332 | 1,308 | ||
| 金利スワップ | その他の流動負債 | 11 | - | ||
| 合計 | 4,205 | 5,491 | |||
| デリバティブ負債合計 | 4,933 | 5,609 | |||
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるデリバティブに関する連結損益計算書上の表示科目及び計上金額は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 | |||||
| キャッシュ・フローヘッジ | その他の包括利益(△損失)累積額への計上額 (ヘッジ有効部分) | その他の包括利益(△損失) 累積額から損益への組替額 (ヘッジ有効部分) | |||
| (百万円) | 損益計算書科目 | (百万円) | |||
| 外国為替予約 | △1,647 | 為替差損益・純額 | △1,917 | ||
| 通貨金利スワップ | △7 | - | - | ||
| 金利スワップ | - | 支払利息 | △225 | ||
| 合計 | △1,654 | △2,142 | |||
| 前連結会計年度 | |||
| ヘッジ指定されていない デリバティブ | 損益計算書科目 | (百万円) | |
| 外国為替予約 | 為替差損益・純額 | 194 | |
| 通貨スワップ | 為替差損益・純額 | △7,082 | |
| 金利スワップ | その他損益・純額 | 64 | |
| その他 | その他損益・純額 | 13,304 | |
| 合計 | 6,480 | ||
| 当連結会計年度 | |||||
| キャッシュ・フローヘッジ | その他の包括利益(△損失)累積額への計上額 (ヘッジ有効部分) | その他の包括利益(△損失) 累積額から損益への組替額 (ヘッジ有効部分) | |||
| (百万円) | 損益計算書科目 | (百万円) | |||
| 外国為替予約 | 114 | 為替差損益・純額 | 331 | ||
| 通貨金利スワップ | △60 | - | - | ||
| 金利スワップ | - | 支払利息 | △94 | ||
| 合計 | 54 | 237 | |||
| 当連結会計年度 | |||
| ヘッジ指定されていない デリバティブ | 損益計算書科目 | (百万円) | |
| 外国為替予約 | 為替差損益・純額 | △69 | |
| 通貨スワップ | 為替差損益・純額 | △2,662 | |
| 金利スワップ | その他損益・純額 | 11 | |
| その他 | その他損益・純額 | 8,383 | |
| 合計 | 5,663 | ||
18 金融商品の公正価値及び信用リスクの集中
金融商品の公正価値
金融商品の公正価値は、入手可能な市場価格又は他の適切な評価方法によって算定しております。金融商品の公正価値の見積りに際して、当社は最適な判断をしておりますが、見積りの方法及び仮定は元来主観的なものであります。従って見積額は、現在の市場で実現するかあるいは支払われる金額を必ずしも表わしているものではありません。金融商品の公正価値の見積りにあたっては、次の方法及び仮定が採用されております。
・現金及び現金同等物、受取債権、社債(1年以内償還分)及び短期借入金、支払債務:
満期までの期間が短いため、公正価値は概ね帳簿価額と同額であります。
・投資有価証券:
活発な市場のある株式の公正価値は、公表されている相場価格に基づいております。活発な市場のない負債証券については、直接的又は間接的に観察可能なインプットを用いて評価しております。
・社債及び長期借入金:
社債及び長期借入金の公正価値は、公表されている相場価格、又は貸借対照表日における類似の資金調達契約に適用される利率で割り引いた将来のキャッシュ・フローの現在価値に基づいて算定しております。社債及び長期借入金の公正価値及び帳簿価額(1年以内償還・返済予定分を含む)は、前連結会計年度末において、それぞれ498,543百万円及び497,254百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ439,508百万円及び439,313百万円であります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における社債及び長期借入金の公正価値はレベル2に分類しております。なお、公正価値の測定手法に用いられるインプットの優先順位を設定する公正価値の階層については、注記19「公正価値の測定」に記載しております。
・デリバティブ:
外国為替予約契約、通貨スワップ契約、通貨金利スワップ契約及び金利スワップ契約等の公正価値は、取引金融機関又は第三者から入手した市場価値に基づいており、観察可能なインプットを用いて評価しております。前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるデリバティブ資産の公正価値及び帳簿価額はそれぞれ8,155百万円及び11,739百万円であり、またデリバティブ負債の公正価値及び帳簿価額はそれぞれ4,933百万円及び5,609百万円であります。
信用リスクの集中
当社の保有している金融商品のうち潜在的に著しい信用リスクにさらされているものは、主に現金及び現金同等物、投資有価証券、営業債権及びリース債権、及びデリバティブであります。
当社は現金及び現金同等物を様々な金融機関に預託しております。当社の方針として、一つの金融機関にリスクを集中させないこととしており、また、定期的にこれらの金融機関の信用度を評価しております。
投資有価証券については、市場価値の変動等のリスクにさらされていますが、定期的に時価や発行体の財務状況等を把握し、保有状況を継続的に見直しております。
営業債権及びリース債権については、大口顧客に対する営業債権及びリース債権を含んでいるために、信用リスクにさらされていますが、預り保証金の保持及び継続的な信用評価の見直しによって、リスクは限定されております。貸倒引当金は、潜在的な損失を補うために必要と思われる金額の水準を維持しております。
デリバティブについては、契約の相手方の契約不履行から生じる信用リスクにさらされていますが、これらは信用度の高い金融機関を相手方とすることで、リスクを軽減しております。
19 公正価値の測定
基準書820は、公正価値の定義を「市場参加者の間での通常の取引において、資産を売却するために受け取るであろう価格、又は負債を移転するために支払うであろう価格」とした上で、測定手法に用いられるインプットの優先順位を設定する公正価値の階層を、その測定のために使われるインプットの観察可能性に応じて次の3つのレベルに区分することを規定しております。
レベル1 :活発な市場における同一資産又は同一負債の(調整不要な)相場価格。
レベル2 :レベル1に分類された相場価格以外の観察可能なインプット。例えば、類似資産又は負債の相場価格、取引量又は取引頻度の少ない市場(活発でない市場)における相場価格、又は資産・負債のほぼ全期間について、全ての重要なインプットが観察可能である、あるいは主に観察可能な市場データから得られる又は裏付けられたモデルに基づく評価。
レベル3 :資産又は負債の公正価値の測定にあたり、評価手法に対する重要な観察不能なインプット。
当社が経常的に公正価値で評価している資産及び負債は、投資有価証券、デリバティブ資産及び負債、及び条件付対価であります。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における公正価値の階層は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 | |||||||
| レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
| (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | ||||
| 資産 | |||||||
| 投資有価証券 | |||||||
| 社債 | - | 587 | - | 587 | |||
| 株式 | 97,680 | - | - | 97,680 | |||
| 投資信託等 | - | - | 2,432 | 2,432 | |||
| 短期デリバティブ資産 | |||||||
| 外国為替予約 | - | 746 | - | 746 | |||
| その他 | - | 4,718 | - | 4,718 | |||
| 長期デリバティブ資産 | |||||||
| 通貨金利スワップ | - | 672 | - | 672 | |||
| その他 | - | 2,019 | - | 2,019 | |||
| 負債 | |||||||
| 短期デリバティブ負債 | |||||||
| 外国為替予約 | - | 471 | - | 471 | |||
| 通貨スワップ | - | 2,772 | - | 2,772 | |||
| 金利スワップ | - | 11 | - | 11 | |||
| 長期デリバティブ負債 | |||||||
| 通貨スワップ | - | 1,332 | - | 1,332 | |||
| 金利スワップ | - | 347 | - | 347 | |||
| 当連結会計年度末 | |||||||
| レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
| (百万円) | (百万円) | (百万円) | (百万円) | ||||
| 資産 | |||||||
| 投資有価証券 | |||||||
| 社債 | - | 499 | - | 499 | |||
| 株式 | 90,659 | - | - | 90,659 | |||
| 投資信託等 | - | - | 3,481 | 3,481 | |||
| 短期デリバティブ資産 | |||||||
| 外国為替予約 | - | 1,167 | - | 1,167 | |||
| その他 | - | 6,425 | - | 6,425 | |||
| 長期デリバティブ資産 | |||||||
| 通貨金利スワップ | - | 2,044 | - | 2,044 | |||
| その他 | - | 2,103 | - | 2,103 | |||
| 負債 | |||||||
| 短期デリバティブ負債 | |||||||
| 外国為替予約 | - | 1,138 | - | 1,138 | |||
| 通貨スワップ | - | 3,056 | - | 3,056 | |||
| 金利スワップ | - | 105 | - | 105 | |||
| 長期デリバティブ負債 | |||||||
| 外国為替予約 | - | 2 | - | 2 | |||
| 通貨スワップ | - | 1,308 | - | 1,308 | |||
| その他の固定負債 | |||||||
| 条件付対価 | - | - | 323 | 323 | |||
レベル1に含まれる資産は、主に上場株式であり、活発な市場における同一資産の調整不要な相場価格により評価しております。レベル2に含まれる資産及び負債は、主にデリバティブであり、デリバティブ資産及び負債は、マーケット・アプローチに基づく取引金融機関又は第三者から入手した観察可能な市場データによって裏付けられたインプットを用いて評価しているため、レベル2に分類しております。レベル3に含まれる資産及び負債は、主に出資ファンド及び条件付対価に係る資産及び負債であり、評価手法に対する重要な観察不能なインプットを用いて評価しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類された資産及び負債の増減は、次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 資産 | |||
| 期首残高 | 4,574 | 2,432 | |
| 利得・損失 | |||
| 当期利益 (注)1 | △2,294 | 1,676 | |
| 購入 | 724 | 505 | |
| 処分・決済 | △570 | △80 | |
| その他 (注)2 | △2 | △1,052 | |
| 期末残高 | 2,432 | 3,481 | |
| 負債 | |||
| 期首残高 | 3,223 | - | |
| 利得・損失 | |||
| 当期利益 (注)1 | △3,223 | 323 | |
| 期末残高 | - | 323 |
(注)1 当期利益に認識した利得又は損失は、主に連結損益計算書上の「販売費及び一般管理費」及び「その他損益・純額」に表示しております。当期利益に認識した利得又は損失合計のうち、各連結会計年度末において保有する資産及び負債に係るものは、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ929百万円及び1,353百万円であります。
(注)2 主に持分法により評価している投資への振替であります。
前連結会計年度において当社が非経常的に公正価値で評価している資産は、減損損失を認識した有形固定資産及び無形固定資産であります。主としてヘルスケア セグメント及びマテリアルズ セグメントの有形固定資産及び無形固定資産について、見積将来キャッシュ・フロー等の観察不能なインプットに基づく割引現在価値法で公正価値を測定した結果、回収可能性がないと判断されたため、前連結会計年度において、28,448百万円及び12,689百万円の減損損失を認識しております。当該有形固定資産及び無形固定資産は観察不能なインプットを用いて評価しているため、レベル3に分類しており、前連結会計年度末の残高はそれぞれ10,808百万円及び1,356百万円であります。
当連結会計年度において当社が非経常的に公正価値で評価している資産及び負債に重要性はありません。
20 金融債権の状況
金融債権及びそれに関する貸倒引当金
金融債権は、債務者の財政状態や支払の延滞状況に応じて一括評価債権と個別評価債権とに分け、前者については過去の貸倒実績に基づいた引当率を、後者については個別の状況に応じた引当率をそれぞれ用いて貸倒引当金を決定しております。債務者の財政状態や支払の延滞状況に関する情報は、四半期毎に収集しており、これらに基づいて著しい信用リスクにさらされていると判断された金融債権については、個別の状況に応じた貸倒引当金を設定しております。裁判所による決定等によって、回収不能であることが明らかになった金融債権は、その時点で帳簿価額を直接減額しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における、1年以内に決済される営業債権を除く、金融債権に関する貸倒引当金の増減の明細及び貸倒引当金の内訳は、次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | ||
| 貸倒引当金期首残高 | △10,007 | △8,423 | |
| 期中取崩額 | 3,059 | 1,479 | |
| 期中引当金繰入(△)・戻入額 | △1,069 | 348 | |
| その他増減 | △406 | △644 | |
| 貸倒引当金期末残高 | △8,423 | △7,240 | |
| 内:個別評価 | △4,722 | △4,123 | |
| 内:一括評価 | △3,701 | △3,117 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、1年以内に決済される営業債権を除く、金融債権の内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 金融債権残高 | 113,712 | 105,871 | |
| 内:個別評価 | 4,789 | 4,296 | |
| 内:一括評価 | 108,923 | 101,575 |
当連結会計年度における金融債権の売買の金額に重要性はありません。
期日経過金融債権の年齢分析
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、1年以内に決済される営業債権を除く、支払期日を経過している金融債権の内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | ||
| 31日超90日以内 | 993 | 795 | |
| 90日超 | 5,097 | 4,305 | |
| 合計 | 6,090 | 5,100 |
21 収益
顧客との契約において複数の履行義務が含まれる場合は、個々に販売される製品の独立販売価格に基づいて(独立販売価格が直接的に観察可能でない場合は、個々に販売された場合に想定される販売価格に基づいて)複数の契約の取引価格を配分しております。
当社は、製品価格の下落を補填するために支給される販売奨励金や販売量に応じた割戻、一部の現金歩引等を収益から控除しております。これらは、収益認識累計額の重要な戻し入れが生じない可能性が高い範囲で、顧客からの請求額又は契約上合意した比率等により算出した額に基づいて計上しております。
なお、契約開始時において、企業が約束した財又はサービスを顧客に移転する時点と顧客が当該財又はサービスに対して支払を行う時点との間の期間が1年以内となると見込んでいる契約については、約束された対価の金額に貨幣の時間価値の影響を含めておりません。
顧客との契約及びその他の源泉から認識した収益
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | |||
| 顧客との契約から認識した収益 | 2,116,173 | 2,439,664 | ||
| その他の源泉から認識した収益 | 76,346 | 86,109 | ||
| 合計 | 2,192,519 | 2,525,773 |
その他の源泉から認識した収益は、リース契約から認識した収益であります。
分解した収益とセグメント収益並びに履行義務の充足の時期との関連
地域別セグメントにおける収益の分解は次のとおりであります。なお、外部顧客を所在地別に区分し、表示しております。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | |||
| 日本 | 927,910 | 991,885 | ||
| 米州 | 416,341 | 522,362 | ||
| 欧州 | 267,902 | 337,408 | ||
| アジア及びその他 | 580,366 | 674,118 | ||
| 売上高 合計 | 2,192,519 | 2,525,773 |
前連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、日本13,403百万円、米州7,578百万円、欧州581百万円、アジア及びその他54,784百万円であります。当連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、日本24,045百万円、米州8,937百万円、欧州955百万円、アジア及びその他52,172百万円であります。
事業セグメントにおける収益の分解は次のとおりであります。
なお、前連結会計年度の情報は、セグメント変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | |||
| ヘルスケア | ||||
| メディカルシステム | 348,972 | 533,819 | ||
| バイオCDMO | 113,233 | 150,307 | ||
| LSソリューション | 117,146 | 117,617 | ||
| 計 | 579,351 | 801,743 | ||
| マテリアルズ | ||||
| 電子材料 | 119,450 | 146,692 | ||
| ディスプレイ材料 | 94,884 | 94,692 | ||
| 他高機能材料 | 87,763 | 96,358 | ||
| グラフィックコミュニケーション | 264,129 | 289,376 | ||
| 計 | 566,226 | 627,118 | ||
| ビジネスイノベーション | ||||
| オフィスソリューション | 508,156 | 507,525 | ||
| ビジネスソリューション | 253,550 | 256,024 | ||
| 計 | 761,706 | 763,549 | ||
| イメージング | ||||
| コンシューマーイメージング | 184,350 | 218,967 | ||
| プロフェッショナルイメージング | 100,886 | 114,396 | ||
| 計 | 285,236 | 333,363 | ||
| 売上高 合計 | 2,192,519 | 2,525,773 |
前連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、メディカルシステム530百万円、バイオCDMO5,728百万円、グラフィックコミュニケーション8,861百万円、オフィスソリューション41,761百万円、ビジネスソリューション17,616百万円、コンシューマーイメージング1,850百万円であります。当連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、メディカルシステム3,224百万円、バイオCDMO7,165百万円、グラフィックコミュニケーション8,471百万円、オフィスソリューション44,908百万円、ビジネスソリューション20,569百万円、コンシューマーイメージング1,772百万円であります。
① ヘルスケア
ヘルスケア セグメントにおいては、主にX線フィルムといったメディカルシステム材料等の販売について、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転する時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。内視鏡システム、超音波画像診断装置等の顧客の受入が必要となる特定の機器については、機器が設置され、顧客の受入が得られた時点で収益を認識しております。また、メディカル機材等の保守サービスの提供については、顧客にサービスが提供された時点で収益を認識しております。バイオCDMO事業においては、転用可能性がなく、かつ、完了した履行に対する支払を顧客から受ける強制可能な権利を有している一部の契約において、コストを基礎とする進捗度に応じて、当期の履行に対する収益を認識しております。
② マテリアルズ
マテリアルズ セグメントにおいては、半導体プロセス材料といった電子材料、偏光板保護フィルムといったディスプレイ材料、試薬、コンピューター用磁気テープといった高機能材やCTP版といったグラフィックシステム材料の販売について、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転する時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。インクジェットデジタルプレスといったインクジェット機器等の顧客の受入が必要となる特定の機器については、機器が設置され、顧客の受入が得られた時点で収益を認識しております。
③ ビジネスイノベーション
ビジネスイノベーション セグメントにおいては、主にデジタル複合機といった機器等の顧客の受入が必要となる特定の機器については、機器が設置され、顧客の受入が得られた時点で収益を認識しております。また、主にマネージド・プリント・サービスやビジネス・プロセス・アウトソーシングをサービスとして提供しており、これらのサービスの提供については、顧客にサービスが提供された時点で収益を認識しております。
④ イメージング
イメージング セグメントにおいては、主にインスタントフォトシステム、カラーフィルム、写真プリント用カラーペーパー、デジタルカメラの販売について、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転する時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。また、主に写真プリント用サービスの提供については、顧客にサービスが提供された時点で収益を認識しております。
契約残高
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における契約残高の内訳は、次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | |||
| 顧客との契約から生じた債権 | 522,990 | 535,179 | ||
| 契約負債 | 97,245 | 138,968 | ||
| 契約資産 | 10,941 | 21,666 |
前連結会計年度及び当連結会計年度において、過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から認識した収益の金額に重要性はありません。
前連結会計年度及び当連結会計年度における契約負債の主な変動は、次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | |||
| 認識した収益のうち、期首現在の契約負債残高に 含まれていたもの | 23,377 | 75,401 | ||
| 期中に認識した収益を除く、現金の受取りによる 増加 | 63,703 | 104,876 |
残存履行義務に配分した取引価格
当連結会計年度末において、個別の予想契約期間が1年を超える契約における、未充足の履行義務に配分した取引価格は249,329百万円であります。当該取引価格は、主に顧客に販売される機器の保守サービス契約に係るものであります。当該取引価格が収益として認識されると見込まれる期間は、概ね1年から5年であります。なお、個別の予想契約期間が1年に満たない契約においては開示を省略しております。
顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産
当社は、顧客との契約獲得のための増分コスト及び契約に直接関連する履行コストのうち、回収可能であると見込まれる部分について資産として認識しており、連結貸借対照表上は流動資産の「前払費用及びその他の流動資産」及びその他の資産の「その他」に計上しております。
当社において資産計上されている契約履行のためのコストは、ビジネスイノベーション セグメントにおいて、オフィス出力機器及びオフィス出力機器管理に関するアウトソーシングサービスを提供するにあたり、オフィス出力機器の出力環境を最適化するために実施する調査費用等が該当します。当該資産については、見積契約期間に基づき、概ね1年から10年間の均等償却を行っております。また、認識すべき資産の償却期間が1年以内である場合には、実務上の便法を使用し、契約の増分コストを発生時に費用として認識しております。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | |||
| 契約獲得のためのコストから認識した資産 | 7 | 4 | ||
| 契約履行のためのコストから認識した資産 | 2,511 | 2,035 | ||
| 合計 | 2,518 | 2,039 |
前連結会計年度及び当連結会計年度における契約コストから認識した資産から生じた償却費はそれぞれ1,428百万円及び1,368百万円であります。
22 事業買収及び事業売却
㈱日立製作所の画像診断関連事業の買収
当社の完全子会社である富士フイルム㈱は、前連結会計年度において、ヘルスケア領域のさらなる事業拡大を目的として、㈱日立製作所の画像診断関連事業(以下、「対象事業」と記載します。)を買収しました。本買収にあたり、㈱日立製作所が対象事業の承継のために設立した新会社、富士フイルムヘルスケア㈱の全株式を、現金を対価として取得し完全子会社化することで、2021年3月31日に対象事業を承継しました。
取得価額は184,972百万円であり、第2連結四半期連結累計期間において取得価額の配分が完了した結果、認識した資産及び引き継いだ負債は次のとおりであります。
| 富士フイルム ヘルスケア㈱ | |
| (百万円) | |
| 流動資産 | 91,177 |
| 有形固定資産 | 18,940 |
| 営業権及びその他の無形固定資産 | 126,584 |
| 投資及びその他の資産 | 15,178 |
| 流動負債 | 45,356 |
| 固定負債 | 21,326 |
| 非支配持分 | 225 |
| 取得した純資産 | 184,972 |
認識した顧客関連、技術関連の無形固定資産及びその他の無形固定資産はそれぞれ28,776百万円、5,036百万円及び5,235百万円であり、償却年数はそれぞれ16年、4から8年及び2から19年であります。営業権は、ヘルスケア セグメントに配分されており、主として、将来の成長や当社既存事業とのシナジー効果から構成されております。なお、当該営業権のうち、68,466百万円は税務上損金算入可能です。
買収によって取得した事業の取得日以降の経営成績は、連結損益計算書に含まれており、この金額に重要性はありません。
2020年4月1日時点で対象事業が当社の連結財務諸表に含まれていたと仮定した場合の前連結会計年度のプロ・フォーマ売上高(非監査)は、2,321,708百万円であります。当社株主帰属当期純利益に関するプロ・フォーマ情報は、当社の連結財務諸表に与える影響が軽微なため、開示を省略しております。
放射性医薬品事業の売却
当社の完全子会社である富士フイルム㈱は、連結子会社である富士フイルム富山化学㈱の放射性医薬品事業を当社が新たに設立した当社完全子会社(以下、「放射性医薬品新会社」と記載します。)に承継させた上で、放射性医薬品新会社の全株式をペプチドリーム㈱に売却する株式譲渡契約を、2021年9月2日に締結しました。本株式譲渡契約に基づき、当社が保有する放射性医薬品新会社の株式総数の100%(発行済株式総数の100%)を2022年3月28日に譲渡しました。これにより、当社は放射性医薬品新会社に対する支配を喪失しています。
放射性医薬品新会社の支配の喪失に伴って認識した売却益は6,357百万円であり、連結損益計算書上「販売費及び一般管理費」に含めて計上しております。
23 セグメント情報
(1) 事業セグメント
当社の事業セグメントは、経営者による業績評価方法及び経営資源の配分の決定方法を反映し、製造技術、製造工程、販売方法及び市場の類似性に基づき決定しております。
当社は、2021年度を初年度とする中期経営計画「VISION2023」の策定にあたり、当連結会計年度より事業セグメントを次のとおり変更しております。
・ヘルスケアが当社の成長を中長期的に牽引し、その業績を明確に示すため、「ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション」を「ヘルスケア」セグメントと「マテリアルズ」セグメントに分離
・「ドキュメント ソリューション」が、オフィスプリントにとどまらず、幅広く事業領域を拡大し、ビジネスに革新をもたらすソリューション・サービスを提供していくことを示すため、名称を「ビジネスイノベーション」セグメントに変更
・当社グループ内でのシナジー創出を加速し、印刷業界へさらなる価値をグローバルに提供していくため、「ドキュメント ソリューション」に含まれるプロダクション・サービスと、「ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション」に含まれるグラフィックシステムを、「マテリアルズ」セグメントのグラフィックコミュニケーションに統合
ヘルスケア セグメントは、メディカルシステム機材、バイオ医薬品製造開発受託、細胞・培地・試薬等の創薬支援材料、医薬品、化粧品・サプリメント等の開発、製造、販売、サービスを行っております。マテリアルズ セグメントは、電子材料、ディスプレイ材料、産業機材、ファインケミカル、記録メディア、グラフィックコミュニケーションシステム機材、インクジェット機材等の開発、製造、販売、サービスを行っております。ビジネスイノベーション セグメントは、デジタル複合機、ソリューション・サービス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。イメージング セグメントは、インスタントフォトシステム、カラーフィルム、写真プリント用カラーペーパー・サービス・機器、デジタルカメラ、光学デバイス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。
なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
a. 売上高
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | |||
| ヘルスケア | ||||
| 外部顧客に対するもの | 579,351 | 801,743 | ||
| セグメント間取引 | 164 | 94 | ||
| 計 | 579,515 | 801,837 | ||
| マテリアルズ | ||||
| 外部顧客に対するもの | 566,226 | 627,118 | ||
| セグメント間取引 | 1,264 | 1,373 | ||
| 計 | 567,490 | 628,491 | ||
| ビジネスイノベーション | ||||
| 外部顧客に対するもの | 761,706 | 763,549 | ||
| セグメント間取引 | 2,440 | 3,846 | ||
| 計 | 764,146 | 767,395 | ||
| イメージング | ||||
| 外部顧客に対するもの | 285,236 | 333,363 | ||
| セグメント間取引 | 1,878 | 2,425 | ||
| 計 | 287,114 | 335,788 | ||
| セグメント間取引消去 | △5,746 | △7,738 | ||
| 連結合計 | 2,192,519 | 2,525,773 |
b. セグメント損益
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | |||
| 営業利益: | ||||
| ヘルスケア | 56,361 | 100,536 | ||
| マテリアルズ | 51,344 | 68,386 | ||
| ビジネスイノベーション | 73,086 | 57,914 | ||
| イメージング | 15,591 | 36,977 | ||
| 計 | 196,382 | 263,813 | ||
| 全社費用及びセグメント間取引消去 | △30,909 | △34,111 | ||
| 連結合計 | 165,473 | 229,702 | ||
| 営業外収益及び費用 | 70,397 | 30,744 | ||
| 税金等調整前当期純利益 | 235,870 | 260,446 |
c. 総資産
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | |||
| 総資産: | ||||
| ヘルスケア | 1,290,127 | 1,439,651 | ||
| マテリアルズ | 929,883 | 1,067,932 | ||
| ビジネスイノベーション | 892,515 | 921,719 | ||
| イメージング | 278,274 | 287,269 | ||
| 計 | 3,390,799 | 3,716,571 | ||
| セグメント間取引消去 | △2,569 | △9,842 | ||
| 全社資産 | 160,973 | 248,551 | ||
| 連結合計 | 3,549,203 | 3,955,280 |
d. その他の主要項目
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | |||
| 減価償却費: | ||||
| ヘルスケア | 39,657 | 44,541 | ||
| マテリアルズ | 29,779 | 32,364 | ||
| ビジネスイノベーション | 36,325 | 38,997 | ||
| イメージング | 14,946 | 14,121 | ||
| 計 | 120,707 | 130,023 | ||
| 全社 | 2,716 | 2,976 | ||
| 連結合計 | 123,423 | 132,999 | ||
| 設備投資額: | ||||
| ヘルスケア | 51,324 | 103,896 | ||
| マテリアルズ | 24,906 | 31,694 | ||
| ビジネスイノベーション | 16,209 | 12,124 | ||
| イメージング | 7,213 | 5,534 | ||
| 計 | 99,652 | 153,248 | ||
| 全社 | 1,231 | 1,982 | ||
| 連結合計 | 100,883 | 155,230 |
事業セグメント間取引は市場価格に基づいております。「b.セグメント損益」における全社費用は、当社のコーポレート部門に係る費用であります。「c.総資産」における全社資産は、全社共通の目的で保有している現金及び現金同等物、投資有価証券等であります。「d.その他の主要項目」における全社は、全社共通の目的で保有している固定資産に係るものであります。また、設備投資額は、各セグメントにおける有形固定資産購入額(受入ベースの数値)を示しております。
(2) 地域別セグメント情報
a. 売上高
前連結会計年度及び当連結会計年度における外部顧客を所在地別に分類した売上高は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | |||
| 日本 | 927,910 | 991,885 | ||
| 米州 | 416,341 | 522,362 | ||
| 欧州 | 267,902 | 337,408 | ||
| アジア及びその他 | 580,366 | 674,118 | ||
| 連結合計 | 2,192,519 | 2,525,773 |
米州における売上高の大部分は、米国において計上されているものであります。
b. 長期性資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の長期性資産は次のとおりであります。
| 前連結会計年度末 (百万円) | 当連結会計年度末 (百万円) | |||
| 日本 | 367,660 | 358,398 | ||
| 米州 | 90,885 | 137,069 | ||
| 欧州 | 122,356 | 180,298 | ||
| アジア及びその他 | 54,350 | 61,074 | ||
| 連結合計 | 635,251 | 736,839 |
米州における長期性資産の大部分は、米国において計上されているものであります。
(3) 主要顧客及びその他情報
前連結会計年度及び当連結会計年度において、単一顧客に対する売上高が連結売上高の10%を超えるような重要な顧客はありません。
24 重要な後発事象
多額な社債の発行
当社は、バイオCDMO事業における、製造拠点の新設、M&A、生産能力増強に係る設備投資、高効率・高生産性技術の開発等に係る既存投資のリファイナンスに充当する資金として、2022年4月に無担保社債(社債間限定同順位特約付)(ソーシャルボンド)を発行しました。その概要は次のとおりであります。
第16回無担保社債(社債間限定同順位特約付) (ソーシャルボンド)
1 発行総額:400億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2022年4月20日
4 利率 :年0.100%
5 償還方法及び償還期限:2025年4月18日に一括償還
第17回無担保社債(社債間限定同順位特約付) (ソーシャルボンド)
1 発行総額:400億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2022年4月20日
4 利率 :年0.195%
5 償還方法及び償還期限:2027年4月20日に一括償還
第18回無担保社債(社債間限定同順位特約付) (ソーシャルボンド)
1 発行総額:200億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2022年4月20日
4 利率 :年0.304%
5 償還の方法及び償還期限:2029年4月20日に一括償還
第19回無担保社債(社債間限定同順位特約付) (ソーシャルボンド)
1 発行総額:200億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2022年4月20日
4 利率 :年0.374%
5 償還の方法及び償還期限:2032年4月20日に一括償還
重要な設備投資
当社は、2022年6月29日開催の取締役会において、バイオ医薬品の開発・製造受託事業の成長を一段と加速させるため、バイオ医薬品CDMOの中核会社であるFUJIFILM Diosynth Biotechnologiesのデンマーク拠点に大型設備投資を行うことを決議しました。本投資は、大型の培養タンクの増設等による抗体医薬品の原薬製造設備を大幅に増強するものであり、米国テキサス拠点への連続生産設備の投資と合わせて、総投資金額は約2,000億円を予定しております。