有価証券報告書-第130期(2025/04/01-2026/03/31)

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2026/06/24 15:49
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107項目
連結財務諸表に対する注記
1 経営活動の概況
当社は、ヘルスケア、エレクトロニクス、ビジネスイノベーション及びイメージングの分野において、事業展開を行っております。ヘルスケア セグメントは、メディカルシステム機材、バイオ医薬品製造開発受託、細胞・培地・試薬等の創薬支援材料、医薬品、化粧品・サプリメント等の開発、製造、販売、サービスを行っております。エレクトロニクス セグメントは、半導体材料、ディスプレイ材料、産業機材、ファインケミカル等の開発、製造、販売、サービスを行っております。ビジネスイノベーション セグメントは、ソリューション・サービス、デジタル複合機、グラフィックコミュニケーションシステム機材、インクジェット機材等の開発、製造、販売、サービスを行っております。イメージング セグメントは、インスタントフォトシステム、カラーフィルム、写真プリント用カラーペーパー・サービス・機器、デジタルカメラ、光学デバイス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。当社は世界各地で営業活動を行っており、海外売上高は約65%を占め、北米、欧州及びアジアが主要市場であります。主な生産拠点は日本、米国、中国、デンマーク及び台湾に所在しております。
2 重要な連結会計方針の概要
当連結財務諸表は、米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準(米国財務会計基準審議会による会計基準編纂書(Accounting Standards Codification™;以下、「基準書」と記載します。))に基づいて作成されております。
当社は1970年のユーロドル建て転換社債発行に係る約定により、以後、米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準による連結財務諸表(米国式連結財務諸表)を作成し、開示しております。また、当社は米国預託証券を1971年以来、NASDAQにアン・スポンサードとして上場しておりましたが、2009年7月31日をもって、上場を廃止しました。なお、当社は今後も米国式連結財務諸表の作成、開示を継続します。
我が国における会計処理の原則及び手続並びに表示方法と当社が採用している米国で一般に公正妥当と認められている会計処理の原則及び手続並びに表示方法との主要な相違の内容は次のとおりであります。
(イ)基準書715に基づき、年金数理計算による退職給付費用を計上しております。年金数理計算上の純損益は、コリドーアプローチ(回廊方式)により従業員の平均残存勤務期間にわたって償却しております。
(ロ)基準書350に基づき、営業権及び耐用年数を確定できないその他の無形固定資産は償却せず、毎年減損の有無を検討しており、必要に応じて減損処理を行っております。
(ハ)基準書842に基づき、リース期間にわたるリース料の現在価値によりオペレーティング・リース使用権資産及び負債を計上しております。リース費用は、リース期間にわたって定額法で認識しております。
主要な会計方針は次のとおりであります。
(1) 連結の方針及び関連会社に対する持分法の適用
当連結財務諸表は、当社及び当社が直接的又は間接的に支配している子会社の財務諸表を含んでおり、連結会社間の重要な取引及び勘定残高は全て消去しております。
当社が、直接又は間接にその議決権の20%から50%を保有し、重要な影響を及ぼし得る関連会社に対する投資額は持分法により評価しております。当期純利益には、未実現利益消去後のこれら関連会社等の当期純損益のうち、当社持分が含まれております。
なお、当社及び一部の子会社は株式交付信託を活用した株式報酬制度を導入しています。当制度では、当社から信託へ自己株式を処分、あるいは信託を通じて当社株式を株式市場から購入し、役位及び業績目標達成度等に応じて取締役等及び一定の職位以上の従業員に当社株式及び当社株式の換価処分金相当額の金銭を交付及び給付します。
当社及び一部の子会社は信託の制度設計を通じて信託に対して最も重要な影響を与える活動を指示する権限を有しています。また、必要に応じて信託に追加で金銭を信託し、本信託により当社株式を追加取得する可能性があることから潜在的に義務を有しています。従って、当社及び一部の子会社は当事業体の主たる受益者であると判断し、当事業体を変動持分事業体として連結範囲に含めています。
当連結会計年度の連結貸借対照表において、当事業体が保有する現金及び現金同等物を76百万円、自己株式を2,191百万円計上しています。
(2) 見積りの使用
米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて連結財務諸表を作成するために、当社の経営陣は必要に応じて仮定と見積りを行って財務諸表や注記に記載された金額を算出しております。
それらの仮定と見積りは、受取債権、棚卸資産、投資有価証券、及び繰延税金資産の評価、減損を含む有形固定資産、営業権及び無形固定資産の評価、資産除去債務、耐用年数及び償却方法、不確実な税務ポジション、年金数理計算による従業員年金債務の見積りに関係する仮定、並びに、訴訟、その他偶発事象等といった重要性のある項目を含んでおります。実際の結果がこれらの見積りと異なることもあり得ます。なお、資産除去債務については、解体等の見込みがなく、当社が負担する費用を合理的に見積ることができないものに関しては、債務を計上しておりません。
(3) 外貨換算
当社の海外子会社は、原則として現地通貨を機能通貨として使用しており、これら外貨建財務諸表の円貨への換算は、資産及び負債は貸借対照表日の為替相場により、また収益及び費用は期中平均為替相場により行われており、換算により生じた換算差額は為替換算調整額として純資産の部の独立項目である「その他の包括利益累積額」に含めて表示しております。
外貨建金銭債権債務は貸借対照表日の為替相場により換算しており、換算によって生じた換算差額は損益に計上しております。
(4) 現金同等物
当社は随時に現金化が可能な取得日より3ヶ月以内に満期の到来する全ての流動性の高い投資を現金同等物として処理しております。
取得日より3ヶ月以内に満期の到来する一部の負債証券は、連結貸借対照表及び連結キャッシュ・フロー計算書の「現金及び現金同等物」に含めて表示しております。
(5) 投資有価証券
当社は投資有価証券のうち、持分証券については公正価値で評価を行い、税効果調整前の未実現損益を連結損益計算書の「持分証券に関する損益・純額」に含めて表示しております。容易に算定可能な公正価値がない市場性のない一部の持分証券について、原則として減損による評価減後の帳簿価額により測定しております。但し、同一発行体の同一又は類似する投資の秩序ある取引において観察可能な価格の変動を特定した場合は、観察可能な取引が発生した日の公正価値で測定しております。
当社は投資有価証券のうち、売却可能負債証券については、価値の下落が一時的でないと判断される場合に、負債証券に係る減損損失のうち負債証券の信用リスクから生じる価格の下落部分については損益に計上し、それ以外の要因に基づく部分については「その他の包括利益(△損失)」に含めて表示しております。価値の下落が一時的でないかどうかの判断に関し、負債証券については投資の将来における売却意図又は必要性及び帳簿価額の回収可能性を考慮しております。また、満期保有目的負債証券については、償却原価で評価しております。
投資有価証券の原価は移動平均法によって評価されております。配当金は連結損益計算書の「受取利息及び配当金」に含めております。
(6) 信用損失引当金
金融資産の信用損失引当金は、残存期間において将来的に発生すると予測される全ての信用損失を見積っています。
信用損失引当金の計上において、当社は、信用の質を一括評価債権及び個別評価債権として管理しており、債務者の財政状態や支払の延滞状況等、過去の信用損失実績及び合理的かつ裏付け可能な予測に基づき、金融資産について一括評価及び個別評価を行っています。
(7) 棚卸資産
棚卸資産については、原則として移動平均法による低価法により評価しております。また、当社は定期的に陳腐化、滞留、又は過剰在庫の有無を検討し、該当する場合には正味実現可能価額まで評価減しております。
(8) 有形固定資産及び減価償却
有形固定資産は取得価額により計上しております。有形固定資産の減価償却費は、主として定額法で計算しております。
見積耐用年数は建物及び構築物が概ね15年から50年、機械装置及びその他の有形固定資産が概ね2年から15年であります。
建物及び構築物には、オペレーティング・リースにより顧客に賃貸している建物及び構築物が含まれており、その取得原価及び減価償却累計額は、前連結会計年度末において、それぞれ10,591百万円及び2,206百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ32,709百万円及び2,834百万円であります。
機械装置及びその他の有形固定資産には、オペレーティング・リースにより顧客に賃貸している機械が含まれており、その取得原価及び減価償却累計額は、前連結会計年度末において、それぞれ168,926百万円及び128,990百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ292,002百万円及び132,571百万円であります。
有形固定資産の売却損失(△利益) (純額)は、連結損益計算書の売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費に含めております。前連結会計年度の有形固定資産の売却損失(△利益) (純額)は△29,436百万円であり、売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費にそれぞれ、△134百万円、△29,297百万円、△5百万円含めております。当連結会計年度の有形固定資産の売却損失(△利益) (純額)は△9,485百万円であり、売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費にそれぞれ、△4,340百万円、△5,156百万円、11百万円含めております。
(9) リース
当社は、貸手のリースでは主に複合機及びオフィスプリンター等の事務用機器、バイオ医薬品の製造設備のリース取引を提供しております。当社はリースの契約日に、契約がリース又はリースを含んだものであるのかどうかを判定し、販売型リース及びオペレーティング・リースによるリース収益を計上し、連結損益計算書の「売上高」に含めて表示しております。販売型リースでの機器の販売による収益は、リース開始時に認識しております。販売型リースに係る受取利息相当額については、利息法によりリース残高の残投資額を基準として期間按分して認識しております。販売型リース以外のリース取引はオペレーティング・リースとして会計処理し、収益はリース期間にわたり均等に認識しております。機器のリースとメンテナンス等のサービスが一体となっている契約の場合には、基準書842にて認められている実務上の便法を適用し、全てリース要素として基準書842に基づいて会計処理しております。通常これらの契約は最低使用料金と印刷枚数に応じた変動料金を組み合わせた契約となっております。一部の契約では、一定期間前に相手方に通知することにより、期間終了前に契約を終了するオプションが付されております。
借手のリースでは主にオフィス、車両等に係るファイナンス・リース及びオペレーティング・リースを有しております。当社はリースの契約日に、契約がリース又はリースを含んだものであるのかどうかを判定し、リースの開始日に使用権資産とリース負債を認識しております。一部のリース契約では、リース期間の延長又は解約オプションが含まれております。当社は、これらのオプション行使が合理的に確実である場合、オプションの対象期間を考慮し、リース期間を決定しております。当社はリース要素及び非リース要素を伴うリース契約を有しており、これらは通常は別々に会計処理しております。また、当社のリースの大部分はリースの計算利子率が明示されておらず、当社はリース料総額の現在価値を算定する際、通常はリース開始時に入手可能な情報を基にした追加借入利子率を使用しております。当社はリース期間が12ヶ月以内の短期リースについて、使用権資産及びリース負債を認識しないことを選択しております。これらのリースに係るリース料はリース期間を通じて定額で費用認識しております。
(10) 営業権及びその他の無形固定資産
営業権は、買収時の買収価額が取得純資産の公正価値を超過する分であり、その他の無形固定資産は主に技術関連の無形固定資産及び顧客関連の無形固定資産から構成されております。
基準書350の適用により、営業権及び耐用年数を確定できないその他の無形固定資産は償却せず、毎年1月1日時点で当該資産の減損の有無を検討しております。営業権の減損テストは、当社の報告単位毎に見積将来キャッシュ・フローの現在価値に基づく公正価値に基づいて行われており、使用される割引率は、報告単位のWACC(加重平均資本コスト)に基づいて算出しております。また、客観的事実や状況の変化により当該資産の公正価値が帳簿価額を下回る可能性がある場合には、その都度減損の有無を検討しております。
なお、耐用年数を確定できない無形固定資産以外の無形固定資産は、その存続期間にわたり定額法により償却しております。
(11) ソフトウェア
当社は、基準書350-40に基づき、内部利用目的のソフトウェアについては、開発又は取得に関連して発生した一定の原価を資産計上しております。これらの原価は主に第三者に対する支払及びソフトウェア開発に係る従業員に対する給与であります。内部利用目的のソフトウェア開発について、アプリケーション開発段階以降発生した原価を資産計上しております。また、当社は、基準書985に基づき、開発又は取得した販売用ソフトウェアについて、技術的実現可能性が確立した後で発生した原価を資産計上しております。資産計上されたソフトウェア開発費用は概ね3年から5年の見積耐用年数(ビジネスイノベーション セグメントの国内拠点にて活用している大規模基幹システムに関しては、長期的かつ継続的に使用する想定、類似システムにおける過去の使用実績、技術的陳腐化リスクの低さを考慮し、20年の見積耐用年数)にわたって定額法により償却しております。資産計上されたソフトウェア(販売用ソフトウェアを含む)の取得原価及び償却累計額は、前連結会計年度末において、それぞれ284,655百万円及び114,747百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ324,602百万円及び129,676百万円であります。このうち、資産計上された販売用ソフトウェアの取得原価及び償却累計額は、前連結会計年度末において、それぞれ43,115百万円及び29,511百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ53,920百万円及び34,546百万円であります。当該資産計上されたソフトウェアは、連結貸借対照表の「その他の資産」の「その他」に含めております。
(12) 長期性資産の減損に関する会計処理
当社は、営業権及び耐用年数を確定できないその他の無形固定資産を除く、保有及び使用予定の長期性資産について、客観的事実や状況の変化により当該資産の帳簿価額の回収可能性に疑いのある場合には、減損の有無を検討しております。減損の兆候があると判断されるときは、その資産に関連する見積割引前将来キャッシュ・フローとその資産の帳簿価額を比較し、帳簿価額の減額が必要かどうかを検討しております。この結果、帳簿価額が割引前将来キャッシュ・フローを超過すると判断される場合は、当該資産の帳簿価額を見積公正価値へ減額処理しております。公正価値を決定するにあたり、当社は市場取引価格又はその他の評価方法を使用しております。市場取引価格を利用できない場合には、主に資産の使用や最終的な処分から生じる見積将来キャッシュ・フローに基づく割引現在価値法、ロイヤルティ免除法又は超過収益法を使用しております。
売却予定の長期性資産については、帳簿価額と公正価値から売却に要する費用を差し引いた額のいずれか低い額で計上しております。
(13) 収益認識基準
当社では基準書606に基づき、以下の5ステップアプローチに従い、顧客への財やサービスの移転との交換により、その権利を得ると見込む対価を反映した金額で収益を認識しております。
ステップ1:顧客との契約を識別する。
ステップ2:契約における履行義務を識別する。
ステップ3:取引価格を算定する。
ステップ4:取引価格を契約における別個の履行義務へ配分する。
ステップ5:履行義務を充足した時点で(又は充足するに応じて)収益を認識する。
(14) 製品保証
当社は一部の製品について、顧客に対して製品保証を提供しており、その製品保証期間は一般的に顧客の購入日より1年間であります。製品保証に関する見積費用は、関連する収益が認識された時点で計上しております。製品保証債務の見積金額は、過去の実績に基づいて算出しております。
(15) 輸送費及び取扱手数料
輸送費及び取扱手数料は連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含めております。前連結会計年度及び当連結会計年度の輸送費及び取扱手数料はそれぞれ79,673百万円及び79,901百万円であります。
(16) 広告宣伝費
広告宣伝費は発生時に費用計上され、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含めております。前連結会計年度及び当連結会計年度の広告宣伝費はそれぞれ28,335百万円及び28,625百万円であります。
(17) 借入コスト
当連結財務諸表では、基準書835に基づき、適格資産の取得に関連して発生した借入コストを資産計上しております。当連結会計年度において資産化した借入コストは、6,323百万円であります。その他の借入コストは、発生した期間の費用として認識しています。
なお、前連結会計年度に資産化した借入コストはありません。
(18) 法人税等
法人税等は基準書740に基づき資産負債法により算出しております。
当社は資産及び負債の財務会計上の金額と税務上の金額の差異に基づいて繰延税金資産及び負債を認識しており、その算出にあたっては差異が解消される年度に適用される税率及び税法を適用しております。繰延税金資産のうち回収されない可能性が高い部分については、評価性引当金を計上しております。
当社は、同基準書に基づき、税務当局による調査において50%超の可能性をもって税務ベネフィットが認められる場合にその影響額を認識しております。税務ポジションに関連するベネフィットは、税務当局との解決により、50%超の可能性で実現が期待される最大金額で測定されます。
(19) 消費税等
消費税等の会計処理は税抜方式によっております。
(20) デリバティブ
当社は、外国為替予約契約、通貨スワップ契約及び商品スワップ契約等の全てのデリバティブをその保有目的又は意図にかかわらず、公正価値により資産又は負債として計上しております。一般的に公正価値ヘッジとして会計処理されているデリバティブの公正価値の変動額は、ヘッジされているリスクに関連するヘッジ対象の公正価値の変動額とともに損益に計上しております。キャッシュ・フローヘッジとして会計処理されているデリバティブの公正価値の変動額のうち、ヘッジが有効である部分は税効果調整後の金額で連結貸借対照表の「その他の包括利益累積額」に計上し、ヘッジ対象に関する損益を計上した期に損益に組替えます。ヘッジ指定をしていない、又はヘッジとしての要件を満たしていないデリバティブの公正価値の変動額については、ただちに当期の損益として計上しております。
(21) 1株当たり当社株主帰属当期純利益
基本的1株当たり当社株主帰属当期純利益は各年度の加重平均発行済株式数に基づいて計算しております。希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益は、ストックオプションが行使された場合及びパフォーマンス・シェア・ユニットが交付された場合に発行される追加株式の希薄化効果を含んでおります。
(22) 株式を基礎とした報酬
当社は、基準書718に基づき、株式を基礎とした報酬費用を当該報酬の付与日における公正価値、金銭を基礎とした報酬費用を期末日における公正価値に基づき測定し、認識しております。
(23) 後発事象
基準書855に基づき当連結会計年度末後の後発事象は、連結財務諸表が提出可能となった日である2026年6月24日までの期間において評価しております。
(24) 組替再表示
前連結会計年度の連結財務諸表を当連結会計年度の表示にあわせて組替再表示しております。
(25) 2025年度において適用となった会計基準
2023年12月に、米国財務会計基準審議会は、会計基準アップデート2023-09「法人税開示の改善」を発行しました。会計基準アップデート2023-09は、税率調整表における特定の区分、法人所得税の支払額(国内及び国外を区分)、法人税控除前の継続事業からの利益(国内及び国外を区分)、及び継続事業からの法人税費用(国内及び国外を区分)を開示することを要求しております。当基準は、2024年12月15日より後に始まる連結会計年度から適用されます。当社においては2025年4月1日から始まる連結会計年度から適用しております。会計基準アップデート2023-09は、開示に関連するものであり、当社の経営成績及び財政状態に与える影響はありません。
(26) 今後適用となる新会計基準
2024年11月に、米国財務会計基準審議会は、会計基準アップデート2024-03「損益計算書における費用の分解」を発行しました。会計基準アップデート2024-03は、棚卸資産の購入額、従業員報酬、減価償却費、無形資産の償却費、減耗費の5種類のコスト又は費用のいずれかを含む損益計算書上の費用科目の金額それぞれについて、これらのコスト及び費用を表形式で分解して開示することを要求しております。既存の米国会計基準の規定により開示が要求されている特定の費用や利得及び損失についても同表形式の開示において、独立した項目として開示することを要求しております。分解して開示されることが要求されないその他に分類される金額については、質的な説明を行うことを要求しております。また、表形式の開示に加えて、継続事業において認識された販売費の合計額、及び連結会計年度においては企業による販売費の定義の開示を要求しております。当基準は、2026年12月15日以降に開始する連結会計年度及び2027年12月15日以降に開始する連結会計年度の期中会計期間に適用されます。現在、当社はこの基準の適用が、当社の開示に与える影響について検討しております。なお、この基準の適用が当社の経営成績及び財政状態に与える影響はありません。
3 持分証券投資
前連結会計年度及び当連結会計年度における連結貸借対照表の「投資有価証券」に含めている持分証券に係る実現損益及び未実現損益は次のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
持分証券の当期の損益合計△3,107△714
控除:持分証券の売却による当期の実現損益41△4,281
当連結会計年度末現在保有している
持分証券の未実現損益
△3,066△4,995

当社は、容易に算定可能な公正価値がない市場性のない一部の持分証券について、原則として減損による評価減後の帳簿価額により測定しております。但し、同一発行体の同一又は類似する投資の秩序ある取引において観察可能な価格の変動を特定した場合は、観察可能な取引が発生した日の公正価値で測定しております。これらの投資の帳簿価額は前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ15,014百万円及び11,101百万円であります。前連結会計年度及び当連結会計年度において、当社は重要な減損又はその他の調整を計上しておりません。
4 貸手のリース会計
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるリース収益情報は次のとおりであります。リース収益は、連結損益計算書の「売上高」に含めて表示しております。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
販売型リース収益
リース開始日に認識した損益10,6199,523
リース債権による受取利息7,1926,708
合計17,81116,231
オペレーティング・リース収益18,97419,575
変動リース収益60,26861,820

リース債権は、主に当社の複合機及びオフィスプリンター等の事務用機器の販売型リースに関わるものであります。リース債権のうち1年以内に期限が到来するもの及び1年超のものは、それぞれ連結貸借対照表の「リース債権」及び「長期リース債権」に計上しております。前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるリース債権の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
リース債権総額90,25091,463
未実現利益△10,005△10,532
信用損失引当金△2,546△1,990
リース債権純額77,69978,941

当連結会計年度末における、今後5年間及びそれ以降の販売型リース及びオペレーティング・リースにおける最低支払リース料受取額は次のとおりであります。
販売型リース
(百万円)
オペレーティング・リース
(百万円)
2026年度36,18821,343
2027年度24,61717,702
2028年度16,44014,885
2029年度9,59412,760
2030年度3,6959,659
2031年度以降92942,335
最低支払リース料受取総額91,463118,684

5 借手のリース会計
リースに係る連結損益計算書情報は次のとおりであります。なお、リース費用は主に連結損益計算書上の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれております。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
オペレーティング・リース費用36,18740,946
短期リース費用5,7716,697

リースに関連した補足連結貸借対照表情報は、次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
ファイナンス・リース使用権資産
有形固定資産(取得原価)6,9058,080
減価償却累計額△3,629△3,969
有形固定資産(簿価)3,2764,111
ファイナンス・リース負債
社債及び短期借入金2,1722,453
社債及び長期借入金5,4606,869
ファイナンス・リース負債合計7,6329,322

前連結会計年度及び当連結会計年度におけるオペレーティング・リースに係る営業キャッシュ・フローは36,067百万円及び41,334百万円であり、リース負債と交換で取得したオペレーティング・リース使用権資産は68,566百万円及び47,166百万円、解約によりリース負債と交換で取り崩したオペレーティング・リース使用権資産は18,862百万円及び4,931百万円であります。
リースに関連したその他の情報は、次のとおりであります。
前連結会計年度当連結会計年度
加重平均残存リース期間
ファイナンス・リース5年5年
オペレーティング・リース6年5年
加重平均割引率
ファイナンス・リース1.50%1.76%
オペレーティング・リース1.06%1.49%

当連結会計年度末における将来の最低支払リース料の年度別金額は次のとおりであります。
ファイナンス・リース
(百万円)
オペレーティング・リース
(百万円)
2026年度2,53039,384
2027年度2,09227,813
2028年度1,76718,978
2029年度1,38714,720
2030年度7959,542
2031年度以降96429,202
リース支払額合計9,535139,638
控除:帰属利子△213△7,572
合計9,322132,066

6 棚卸資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における棚卸資産の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
製品・商品282,491306,520
半製品・仕掛品67,04878,196
原材料・貯蔵品194,437216,080
合計543,976600,796

7 関連会社に対する投資
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における持分法適用の関連会社に対する投資はそれぞれ19,744百万円及び20,598百万円であります。連結貸借対照表の計上額と関連会社の純資産に対する当社グループの持分との差額には、重要性がありません。これらの関連会社はヘルスケア セグメント、エレクトロニクス セグメント、ビジネスイノベーション セグメント及びイメージング セグメントの業務を行っております。
一部の関連会社は、株式市場に上場しています。これらの関連会社の帳簿価額及び時価は、前連結会計年度末において、それぞれ7,420百万円及び7,062百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ7,511百万円及び6,787百万円であります。
当社の持分法適用の関連会社について合算した要約財政状態及び経営成績は次のとおりであります。なお、個々に重要性のある関連会社はありません。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
流動資産80,33986,054
固定資産47,34142,454
資産合計127,680128,508
流動負債28,71434,786
固定負債53,97345,149
純資産44,99348,573
負債及び純資産合計127,680128,508

前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
売上高114,484127,361
当期純利益5464,557

前連結会計年度及び当連結会計年度の当社と関連会社との取引高は次のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
売上21,17121,147
仕入9,93110,231
受取配当金536934

8 営業権及びその他の無形固定資産
前連結会計年度及び当連結会計年度の事業セグメント毎の営業権の増減は次のとおりであります。
ヘルスケア
(百万円)
エレクトロニクス
(百万円)
ビジネスイノベーション
(百万円)
合計
(百万円)
前連結会計年度期首残高374,323285,050294,462953,835
取得額--2,2062,206
その他△2,333△2,505△3,279△8,117
前連結会計年度末残高371,990282,545293,389947,924
取得額1,692-2,4214,113
その他16,32812,64516,05845,031
当連結会計年度末残高390,010295,190311,868997,068

その他には、為替換算調整額及び事業買収に係る取得価額の配分の調整等が含まれます。
前連結会計年度の情報は、セグメント変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
変更の概要については連結財務諸表注記「23 セグメント情報」に記載しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度において、イメージング セグメントに営業権は計上しておりません。
償却対象であるその他の無形固定資産の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度末
取得原価
(百万円)
償却累計額
(百万円)
帳簿価額
(百万円)
技術関連61,46142,36119,100
顧客関連174,65853,546121,112
その他35,15822,30812,850
合計271,277118,215153,062

当連結会計年度末
取得原価
(百万円)
償却累計額
(百万円)
帳簿価額
(百万円)
技術関連41,18625,27315,913
顧客関連184,95865,585119,373
その他36,93025,59711,333
合計263,074116,455146,619

その他の無形固定資産の償却費は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ18,604百万円及び16,119百万円であります。
償却対象でないその他の無形固定資産は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、ともに重要性はありません。
償却対象であるその他の無形固定資産の今後5年間における見積償却費は次のとおりであります。
(百万円)
2026年度16,508
2027年度14,583
2028年度14,063
2029年度13,527
2030年度12,214

9 短期の社債及び借入金・長期の社債及び借入金
短期の社債及び借入金
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における短期の社債及び借入金の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
短期借入金97,926250,457
コマーシャル・ペーパー50,000-
1年以内返済の社債及び長期借入金67,17737,456
合計215,103287,913

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における短期借入金及びコマーシャル・ペーパーの加重平均利率は、それぞれ0.57%及び0.83%であります。短期借入金は無担保であります。
長期の社債及び借入金
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における長期の社債及び借入金の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
銀行及び保険会社等からの無担保借入金
前連結会計年度:返済期限 2025年度~2033年度
年利率0.300%~6.200%
当連結会計年度:返済期限 2026年度~2033年度
年利率0.300%~1.807%
175,342245,165
無担保社債(円建)
返済期限 2025年度 年利率0.100%40,000-
返済期限 2025年度 年利率0.240%25,000-
返済期限 2026年度 年利率0.250%10,00010,000
返済期限 2027年度 年利率0.195%40,00040,000
返済期限 2027年度 年利率0.633%70,00070,000
返済期限 2028年度 年利率1.107%-50,000
返済期限 2029年度 年利率0.304%20,00020,000
返済期限 2029年度 年利率0.838%80,00080,000
返済期限 2030年度 年利率1.294%-40,000
返済期限 2031年度 年利率1.039%20,00020,000
返済期限 2032年度 年利率0.374%20,00020,000
返済期限 2034年度 年利率1.386%30,00030,000
返済期限 2035年度 年利率1.837%-10,000
その他7,6409,325
537,982644,490
控除:1年以内に返済期限が到来する金額△67,177△37,456
差引計470,805607,034

長期の社債及び借入金の今後5年間における年度別返済予定額は次のとおりであります。
(百万円)
2026年度37,456
2027年度112,035
2028年度91,725
2029年度101,363
2030年度90,781

特定の銀行借入金については一般的な約定として、銀行の要求により現在及び将来の借入に対する担保の差入又は保証人の設定を行うこと、また、銀行は返済期日の到来した借入金又は約定不履行となった場合は全ての借入金と銀行預金を相殺する権利を有することを約しております。
10 退職給付制度
当社の国内子会社の従業員の大部分は、退職にあたり会社への貢献度を反映したポイント制を基礎に算出される退職一時金又は年金の受給資格を有します。
当社の一部の子会社は、確定給付企業年金制度を有しており、関連する年金資産は信託銀行や保険会社により管理されております。確定給付年金については、将来の支給額に見合う資金を確保できるように年金数理計算に基づいて算定された拠出金を積み立てております。また、当社の一部の子会社は確定拠出型退職給付制度を有しております。この制度では従業員の年間給与の一定割合に相当する金額を毎年積み立てております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の確定拠出型退職給付制度に関する退職給付費用計上額はそれぞれ23,171百万円及び24,721百万円であります。
退職給付費用の内訳
確定給付型退職給付制度の前連結会計年度及び当連結会計年度における退職給付費用の内訳は次のとおりであります。勤務費用は、連結損益計算書のうち、売上原価及び営業費用に含めており、勤務費用以外の要素は、営業外収益及び費用に含めております。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
退職給付費用の内訳:
勤務費用15,34713,374
利息費用14,69817,178
期待運用収益△25,070△24,736
数理計算上の差異の償却額1,067716
過去勤務債務の償却額△2,201△1,519
退職給付費用3,8415,013

前連結会計年度及び当連結会計年度における、その他の包括利益(△損失)累積額の年金資産と予測給付債務のその他の変化は次のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
年金数理上の損失(利益)の当期発生額△33,446△62,931
数理計算上の差異の償却額△1,067△716
制度改定による過去勤務債務の発生額13067
過去勤務債務の償却額2,2011,519
合計△32,182△62,061

退職給付制度の財務状況
確定給付型退職給付制度の前連結会計年度及び当連結会計年度における予測給付債務及び年金資産の公正価値の期首残高と期末残高との調整と積立状況は次のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
予測給付債務の変動:
予測給付債務期首残高766,414705,817
勤務費用15,34713,374
利息費用14,69817,178
従業員拠出687732
数理計算上の差異△48,799△38,668
給付額△40,864△40,656
退職給付制度改定13067
為替換算による変動額△1,79619,135
予測給付債務期末残高705,817676,979
年金資産の変動:
年金資産の公正価値期首残高919,515902,056
実際運用収益9,71748,999
事業主拠出11,24211,019
従業員拠出687732
給付額△38,470△39,033
為替換算による変動額△63520,769
年金資産の公正価値期末残高902,056944,542
積立状況196,239267,563

確定給付型退職給付制度の前連結会計年度末及び当連結会計年度末における連結貸借対照表上の認識額は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
その他の資産225,406296,473
未払費用△1,022△1,224
退職給付引当金△25,368△25,515
その他の固定負債△2,777△2,171
純認識額196,239267,563

確定給付型退職給付制度の前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるその他の包括利益(△損失)累積額の認識額は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
数理計算上の差異26,854△36,793
過去勤務債務△8,341△6,755
合計18,513△43,548

前連結会計年度末及び当連結会計年度末の確定給付型退職給付制度の累積給付債務は、それぞれ702,444百万円及び675,274百万円であります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、予測給付債務が年金資産を超過する年金制度の予測給付債務及び年金資産の公正価値、また、累積給付債務が年金資産を超過する年金制度の累積給付債務、年金資産の公正価値は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
予測給付債務が年金資産を上回る制度:
予測給付債務85,66794,013
年金資産の公正価値56,50065,103
累積給付債務が年金資産を上回る制度:
累積給付債務84,65291,511
年金資産の公正価値56,50065,103

基礎率
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、退職給付債務の計算のために用いられた基礎率(加重平均)は次のとおりであります。なお、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における昇給率については、大部分の退職給付制度で、従業員の給与を基礎としていない制度が採用されており、退職給付債務の計算に与える重要な影響はないため、記載を省略しております。
前連結会計年度末当連結会計年度末
割引率2.60%3.29%
キャッシュバランスプラン等の予想再評価率2.21%2.22%

前連結会計年度及び当連結会計年度における、退職給付費用の計算のために用いられた基礎率(加重平均)は次のとおりであります。なお、前連結会計年度及び当連結会計年度における昇給率については、大部分の退職給付制度で、従業員の給与を基礎としていない制度が採用されており、退職給付費用の計算に与える重要な影響はないため、記載を省略しております。
前連結会計年度当連結会計年度
割引率1.84%2.60%
年金資産の長期期待収益率2.79%2.74%
キャッシュバランスプラン等の予想再評価率2.21%2.21%

年金資産の長期期待収益率は、資産カテゴリー別の長期期待運用収益、及びポートフォリオ別の過去の運用実績に基づいて算定しております。
年金資産
当社の年金資産運用については、従業員に対する年金給付や一時金給付の支払を将来にわたり確実に行うため、許容されるリスクの下で、必要とされる総合収益を長期的に確保することを目指しております。
当社の投資方針の基本は、分散投資による効率的なリターンの追求及びリスクの低減にあります。中長期的な観点で最適な資産の組み合わせである基本資産配分を策定し、定期的に検証を行っております。また、策定時の諸条件が変化したと認められる時は、必要に応じて基本資産配分の見直しを行うこととしております。実際の運用においては、短期的な市場環境をも勘案し、予め定められた許容レンジの範囲内で、運用を行っております。
年金資産の目標資産配分割合は、持分証券が18%、負債証券が37%(国内債券が7%、外国債券が30%)、生命保険会社が扱う団体年金の一般勘定(以下、「生保一般勘定」と記載します。)が20%、ヘッジファンド及び不動産等のオルタナティブ投資が25%であります。
持分証券は、主に証券取引所に上場されている株式であり、投資対象企業の経営内容、成長性等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、業種等についても適切な分散化を図っております。負債証券は、主に国債、公債、社債であり、格付け、利率、償還日等の発行条件、発行者等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、残存期間、発行者等についても適切な分散化を図っております。合同運用信託は、持分証券及び負債証券と同様の投資方針で行っております。生保一般勘定は、一定の予定利率と元本が保証されており、発行者の格付け等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、適切な分散化を図っております。外国銘柄への投資は、投資対象市場の政治・経済の安定性、決済システム及び税制等の市場特性を十分調査した上で、投資対象国及び通貨を選定し、分散化を図っております。オルタナティブ投資は、主にヘッジファンド及び不動産であり、伝統的資産への投資リスクに対するヘッジ機能、市場動向に左右されにくい収益源泉の導入等を目的としており、伝統的資産とは異なるリスク及びリターンの特性について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに、投資手法及び運用機関についても適切な分散化を図っております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における年金資産の公正価値の階層は次のとおりであります。なお、公正価値の測定手法に用いられるインプットの優先順位を設定する公正価値の階層については、注記19「公正価値の測定」に記述しております。
前連結会計年度末
レベル1レベル2レベル3NAV (注)1合計
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
現金及び現金同等物並びに
短期貸付金 (注)2
9,4139,696--19,109
持分証券
国内株式6,9281,565--8,493
外国株式12,45517,648--30,103
証券投資信託648---648
合同運用信託 (注)3-5-125,919125,924
負債証券
国債 (注)47,0585,029--12,087
社債 (注)5321,226--21,229
合同運用信託 (注)6---241,822241,822
生保一般勘定-223,827--223,827
オルタナティブ投資
株式ファンド (注)7---252252
債券ファンド (注)83,46726,424-2,56232,453
その他ファンド (注)93,76110,72411,31787,486113,288
不動産 (注)10233135,22367,26272,821
年金資産合計43,756316,45716,540525,303902,056


当連結会計年度末
レベル1レベル2レベル3NAV (注)1合計
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
現金及び現金同等物並びに
短期貸付金 (注)2
11,8999,809--21,708
持分証券
国内株式1,9992,312--4,311
外国株式17,88826,421--44,309
証券投資信託630---630
合同運用信託 (注)3---139,855139,855
負債証券
国債 (注)47,7684,250--12,018
社債 (注)5-18,806--18,806
合同運用信託 (注)6---279,357279,357
生保一般勘定-224,895--224,895
オルタナティブ投資
株式ファンド (注)7-58-257315
債券ファンド (注)8---3,6643,664
その他ファンド (注)9-12,39313,60988,519114,521
不動産 (注)10-2088,43071,51580,153
年金資産合計40,184299,15222,039583,167944,542

(注)1実務上の便法を用いて1株当たり純資産価値(NAV)で公正価値を測定する資産は、公正価値の階層に分類しておりません。
(注)2短期貸付金は、合同運用信託の貸付金口にて保有している銀行勘定貸、譲渡性預金及びコールローンを含んでおり、レベル2に分類しております。
(注)3前連結会計年度末及び当連結会計年度末において持分証券の合同運用信託は、それぞれ12%及び6%を国内株式、88%及び94%を外国株式に投資しております。
(注)4前連結会計年度末及び当連結会計年度末において国債は、それぞれ65%及び69%を日本国債、35%及び31%を外国国債に投資しております。
(注)5前連結会計年度末及び当連結会計年度末において社債は、それぞれ17%及び10%を国内社債、83%及び90%を外国社債に投資しております。
(注)6前連結会計年度末及び当連結会計年度末において負債証券の合同運用信託は、それぞれ10%及び9%を日本国債、政府機関債及び地方債、64%及び63%を外国国債、1%及び2%を国内社債、25%及び26%を外国社債に投資しております。
(注)7株式ファンドは、主に国内株式を投資対象としたファンドであります。
(注)8債券ファンドは、主に外国国債及び通貨を投資対象としたファンドであります。
(注)9その他ファンドに含まれる資産は、主に上場先物等に投資しているマネージド・フューチャーズ及び様々な商品及び手法のヘッジファンドを組み合わせることで分散投資を図っているファンド・オブ・ヘッジファンズであります。
(注)10不動産は、主に、安定的な賃料収入及び売却収入によるキャピタルゲインの獲得を目的とした国内の不動産ファンドであります。

レベル1に含まれる資産は、主に現金及び現金同等物、国債、上場株式であり、活発な市場における同一資産の調整不要な相場価格により評価しております。レベル2に含まれる資産は、主に政府機関債、地方債、社債、生保一般勘定、一部のオルタナティブ投資であります。政府機関債、地方債及び社債は、活発でない市場における直接的又は間接的に観察可能なインプットを用いて評価しております。合同運用信託及び一部のオルタナティブ投資は、金融機関又は第三者から入手した観察可能な市場データによって裏付けられたインプットを用いて評価しております。生保一般勘定は、転換価格で評価しております。レベル3に含まれる資産は、主にヘッジファンド、不動産等のオルタナティブ投資であり、評価手法に対する重要な観察不能なインプットを用いて評価しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるレベル3に分類された資産の増減は次のとおりであります。
前連結会計年度
期首残高期末保有資産の実際運用収益購入/売却為替換算
による変動額
期末残高
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
オルタナティブ投資
その他ファンド9,714965634411,317
不動産5,018125129△495,223
合計14,7321,090763△4516,540

当連結会計年度
期首残高期末保有資産の実際運用収益購入/売却為替換算
による変動額
期末残高
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
オルタナティブ投資
その他ファンド11,3171,8723606013,609
不動産5,223422,6724938,430
合計16,5401,9143,03255322,039

拠出予想額
2026年度における確定給付型退職給付制度への拠出予想額は、12,991百万円であります。
予測将来給付額
予測将来給付額は、次のとおりであります。
(百万円)
2026年度41,430
2027年度41,656
2028年度41,926
2029年度40,951
2030年度40,359
2031年度~2035年度201,071

11 法人税等
当社及び国内子会社に適用される法人税等は、法人税、住民税及び事業税を含んでおり、前連結会計年度及び当連結会計年度における法定税率は30.6%であります。
「所得税法等の一部を改正する法律」(令和7年法律第13号)が2025年3月31日に国会で成立したことに伴い、2026年4月1日以後開始する連結会計年度より、「防衛特別法人税」の課税が行われることになりました。これに伴い、2026年4月1日に開始する連結会計年度以降に解消が見込まれる一時差異に係る繰延税金資産及び負債については、法定実効税率を30.6%から31.5%に変更し計算しております。この税率変更による繰延税金資産及び負債の調整額は2,770百万円であり、連結損益計算書の前連結会計年度の「法人税等調整額」に含めております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における法定税率と実効税率の調整は次のとおりであります。
前連結会計年度
(%)
法定税率30.6
税率増加・減少(△)要因
一時差異等に該当しない項目0.4
海外税率差異△2.7
未分配利益の繰延税金負債0.7
研究開発減税△3.8
評価性引当金増減0.9
日本の法人税率変更による影響0.8
子会社株式の投資簿価修正△2.8
未認識税務ベネフィットに係る調整△0.1
その他△1.2
実効税率22.8

当連結会計年度
(百万円、%)
法定税率(国税)90,41124.7
税率増加・減少(△)要因
国内
地方税13,3033.6
一時差異等に該当しない項目1,1920.3
未分配利益の繰延税金負債5990.2
税額控除
試験研究費控除△14,541△4.0
その他税額控除△3,814△1.0
評価性引当金増減1,9080.5
その他4,1931.1
海外△1,990△0.5
実効税率91,26124.9

前連結会計年度及び当連結会計年度における納税地域毎の税金等調整前当期純利益の金額は次のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
税金等調整前当期純利益
国内228,949223,956
海外111,645142,673
合計340,594366,629

前連結会計年度及び当連結会計年度における法人税等の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円)
法人税・住民税及び事業税
国内36,877
海外44,932
法人税・住民税及び事業税合計81,809
法人税等調整額
国内7,153
海外△11,367
法人税等調整額合計△4,214
合計77,595

当連結会計年度
(百万円)
法人税・住民税及び事業税
国内
国税37,090
地方税14,442
海外29,181
法人税・住民税及び事業税合計80,713
法人税等調整額
国内
国税5,262
地方税1,274
海外4,012
法人税等調整額合計10,548
合計91,261

当連結会計年度における支払法人税等の金額は、次のとおりであります。
当連結会計年度
(百万円)
国内
国税26,345
地方税6,577
海外
米国3,807
オランダ7,597
中国8,595
その他18,441
合計71,362

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における繰延税金資産及び負債の主な内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
繰延税金資産
棚卸資産24,06722,878
減価償却費40,41732,371
未払費用42,07344,928
退職給付引当金8,1306,727
未払事業税8742,702
税務上の繰越欠損金39,95461,875
繰越税額控除18,25416,321
投資有価証券評価損2981,514
信用損失引当金2,5982,182
オペレーティング・リース負債29,72635,415
固定資産未実現利益6,0527,022
研究開発費
(税務上資産化しているもの)
21,69919,535
その他17,74927,852
251,891281,322
控除:評価性引当金△30,350△35,271
繰延税金資産合計221,541246,051
繰延税金負債
減価償却費35,76762,902
リース債権12,9199,384
未分配利益の税効果28,36834,993
売却可能有価証券の未実現利益6,6233,263
営業権33,99738,154
退職給付引当金68,00589,486
その他の無形固定資産43,62743,427
オペレーティング・リース使用権資産29,14634,720
その他21,63116,954
繰延税金負債合計280,083333,283
繰延税金資産(△負債)純額△58,542△87,232

評価性引当金は、主として税務上の繰越欠損金を有する子会社の繰延税金資産に対するものであり、前連結会計年度においては2,305百万円減少しており、当連結会計年度においては4,921百万円増加しております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における連結貸借対照表に計上されている繰延税金資産及び負債は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
繰延税金資産(その他の資産)42,89541,210
繰延税金負債(固定負債)△101,437△128,442
繰延税金資産(△負債)純額△58,542△87,232

当連結会計年度末における税務上の繰越欠損金は245,003百万円であり、うち217,775百万円は繰越期限がなく、残りの27,228百万円については、最長では2037年度までに繰越期限が到来します。これらの繰越欠損金は子会社で将来発生する課税所得と相殺できるものであります。
当社は、国内子会社で発生した未分配利益については、日本の税法により国内子会社からの配当金が無税であるため、繰延税金負債を計上しておりません。
当社は税務当局による調査において50%超の可能性をもって税務ベネフィットが認められる場合にその影響額を認識しております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、未認識税務ベネフィット残高及び増減に重要性はありません。当社は、未認識税務ベネフィットの見積り及びその前提について妥当であると考えておりますが、税務調査等の最終結果に関する不確実性は、将来の実効税率に影響を与える可能性があります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、連結貸借対照表の未払利息及び課徴金、及び連結損益計算書の法人税等に含まれる利息及び課徴金の金額には重要性がありません。
当社グループにおける日本国内の主要な会社においては、2020年度以前の事業年度について税務当局による通常の税務調査が終了しております。また、2020年度以前の事業年度について税務当局による移転価格税制に関する税務調査が終了しております。
海外地域の主要な会社においては、2011年度以前の事業年度について税務調査が終了しております。
12 純資産の部
日本の会社法では、剰余金の配当に十分の一を乗じた額を資本準備金又は利益準備金として積み立てることとされています。但し、資本準備金と利益準備金との合計額が資本金の四分の一相当額を超える場合には、その超過分については、株主総会の決議により処分可能となっております。
会社法上の剰余金は日本の会計基準に従って作成された会社の個別財務諸表に基づいております。当連結会計年度末における会社法上の分配可能額は、902,393百万円となっております。
当連結会計年度に対応する剰余金の配当額は、株主総会にて決議予定である剰余金の配当額を含めて連結財務諸表に反映しております。2026年6月26日開催の第130回定時株主総会において決議予定の配当金については、当初の期末配当予想額である1株当たり配当額35円(年間配当予想額70円)をもとに認識しております。
13 その他の包括利益(△損失)
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益累積額の変動は次のとおりであります。
前連結会計年度
為替換算調整額
(百万円)
年金負債調整額
(百万円)
デリバティブ
未実現損益
(百万円)
合計
(百万円)
期首残高465,118△21,497△2443,619
当期変動額△31,17421,079△317△10,412
当期損益への組替額-△444284△160
純変動額△31,17420,635△33△10,572
期末残高433,944△862△35433,047

当連結会計年度
為替換算調整額
(百万円)
年金負債調整額
(百万円)
デリバティブ
未実現損益
(百万円)
合計
(百万円)
期首残高433,944△862△35433,047
当期変動額262,93442,877△265305,546
当期損益への組替額△2,724△2300△2,426
純変動額260,21042,87535303,120
期末残高694,15442,013-736,167

前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益累積額から当期損益へ組替えられた金額は次のとおりであります。
損益計算書科目
(△は損失)
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
為替換算調整額
販売費及び一般管理費-2,724
当社株主帰属当期純利益-2,724
年金負債調整額
その他損益・純額1,134803
法人税等△649△757
非支配持分帰属損益△41△44
当社株主帰属当期純利益4442
デリバティブ未実現損益
為替差損益・純額△420△421
法人税等136121
当社株主帰属当期純利益△284△300
当期組替額合計1602,426

前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益に配分された税効果金額は次のとおりであります。なお、それぞれの金額には非支配持分帰属額を含んでおります。
前連結会計年度当連結会計年度
税効果
調整前
税効果額税効果
調整後
税効果
調整前
税効果額税効果
調整後
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
為替換算調整額
当期変動額△31,357-△31,357263,195-263,195
当期損益への組替額---△2,724-△2,724
純変動額△31,357-△31,357260,471-260,471
年金負債調整額
当期変動額33,316△12,19621,12062,864△19,94342,921
当期損益への組替額△1,134649△485△803757△46
純変動額32,182△11,54720,63562,061△19,18642,875
デリバティブ未実現損益
当期変動額△455138△317△383118△265
当期損益への組替額420△136284421△121300
純変動額△352△3338△335
合計790△11,545△10,755322,570△19,189303,381

14 契約債務及び偶発債務
債務保証
当社は、他者の特定の負債及びその他債務について保証しております。当連結会計年度末において、保証に基づいて当社が将来支払う可能性のある割引前の金額は最大で244百万円であり、そのうち、金融機関に対する従業員の住宅ローンの保証は168百万円であります。従業員が支払不能な状態に陥った場合は、当社は従業員に代わり不履行の住宅ローンを支払う必要があります。一部の保証については従業員の財産により担保されております。住宅ローン保証の期間は、1年から11年であります。これまで、保証債務に関して多額の支払が生じたことはなく、当連結会計年度末において、保証に対して債務計上している金額は重要性がありません。
購入契約、その他の契約債務及び偶発債務
当連結会計年度末における契約債務残高は主として有形固定資産の建設及び購入に関するものであり、その金額は121,100百万円であります。当連結会計年度末における当社が銀行に対して負っている割引手形に関する偶発債務は、39百万円であります。
事業の性質上、当社は種々の係争案件や当局の調査に係わっております。当社は環境問題、訴訟、当局による調査等、将来に生じる可能性が高く、かつ、損失金額が合理的に見積可能な偶発事象がある場合は、必要な引当を計上しております。これらの損失金額は現時点では確定しておりませんが、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重大な影響を及ぼすものではないと考えております。
製品保証
当社は一部の製品について、顧客に対して製品保証を提供しており、これら製品保証期間は一般的に製品購入日より1年間であります。当社の製品保証引当金の増減の明細は、次のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
引当金期首残高11,43911,414
期中引当金繰入額7,2947,967
期中目的取崩額△6,817△6,955
失効を含むその他増減△502427
引当金期末残高11,41412,853

15 1株当たり当社株主帰属当期純利益
基本的1株当たり当社株主帰属当期純利益及び希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益の計算は次のとおりであります。当社の取締役、執行役員及び重要な使用人、当社の主要な子会社の取締役、執行役員、フェロー及び重要な使用人に対し、業績非連動型株式報酬制度(譲渡制限付株式報酬制度)を導入しております。当制度に基づく発行済株式のうち、権利が確定していない株式を参加証券として普通株式と区分しております。なお、普通株式と参加証券は当社株主に帰属する当期純利益に対して同等の権利を有しております。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
当社株主帰属当期純利益260,951276,735
参加証券帰属当期純利益231320
普通株主帰属当期純利益260,720276,415

前連結会計年度
(株)
当連結会計年度
(株)
平均発行済株式数1,204,372,5321,205,039,088
参加証券平均株式数1,066,2521,392,669
普通株式平均株式数1,203,306,2801,203,646,419
希薄化効果のある証券:
ストックオプション1,154,2771,015,631
パフォーマンス・シェア・ユニット36,760-
リストリクテッド・ストック・ユニット-11,953
中期業績連動型株式報酬-1,149
希薄化後普通株式平均株式数1,204,497,3171,204,675,152

前連結会計年度
(円)
当連結会計年度
(円)
基本的1株当たり当社株主帰属当期純利益216.67229.65
希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益216.46229.45

(注)1 パフォーマンス・シェア・ユニットによる報酬制度はすでに終了しておりますが、当該制度に基づく株式の発行は前連結会計年度に行っているため、前連結会計年度においては希薄化効果のある証券として取り扱っております。
2 中期業績連動型株式報酬のうち、株式交付信託として保有する当社株式は、1株当たり利益の計算上、期中平均株式数より除いた自己株式に含んでおり、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ687,450株及び685,696株であります。
当社は、前連結会計年度において、希薄化効果を有しないため希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益の計算より除いたリストリクテッド・ストック・ユニット(当社株式支給分)及び中期業績連動型株式報酬(国内非居住者向けのうち当社株式支給分)を、それぞれ27,675ポイント及び13,500ポイント有しております。また、当連結会計年度において、希薄化効果を有しないため希薄化後1株当たり当社株主帰属当期純利益の計算より除いたリストリクテッド・ストック・ユニット(当社株式支給分)及び中期業績連動型株式報酬(国内非居住者向けのうち当社株式支給分)を、それぞれ13,050ポイント及び73,219ポイント有しております。
16 株式報酬制度
ストックオプション制度
当社は、当社取締役(社外取締役を除く)、執行役員及び重要な使用人、並びに当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、執行役員、フェロー及び重要な使用人に対し、ストックオプションに基づく報酬制度を導入しておりましたが、2021年6月29日開催の第125回定時株主総会の決議によるパフォーマンス・シェア・ユニット制度及び譲渡制限付株式報酬制度の導入に伴い、ストックオプション制度は、既に付与されているものを除いて廃止しております。なお当制度においては、新株予約権1個につき、当社株式300株の購入が可能であります。
全般的な契約条件は、次のとおりであります。付与時点における株式数にて表示しております。
株式数
(注)1
(株)
権利行使価格
(注)1
(円)
付与日権利行使期間
第5ノ1回新株予約権1,158,00012012年4月2日2012年4月3日~2042年4月2日(注)2
第6ノ1回新株予約権1,111,20012013年4月1日2013年4月2日~2043年4月1日(注)2
第7ノ1回新株予約権681,30012014年4月1日2014年4月2日~2044年4月1日(注)2
第8ノ1回新株予約権546,30012015年4月1日2015年4月2日~2045年4月1日(注)2
第9ノ1回新株予約権524,40012016年6月1日2016年6月2日~2046年6月1日(注)2
第9ノ2回新株予約権75,3001,4992016年6月1日2018年4月28日~2026年4月27日
第10ノ1回新株予約権489,90012017年6月1日2017年6月2日~2047年6月1日(注)3
第10ノ2回新株予約権70,5001,3822017年6月1日2019年4月28日~2027年4月27日
第11ノ1回新株予約権522,00012018年6月1日2018年6月2日~2048年6月1日(注)3
第11ノ2回新株予約権72,3001,4142018年6月1日2020年5月11日~2028年5月10日
第12ノ1回新株予約権408,90012019年6月1日2019年6月2日~2049年6月1日(注)3
第12ノ2回新株予約権70,5001,7462019年6月1日2021年5月9日~2029年5月8日
第13ノ1回新株予約権454,80012020年6月1日2020年6月2日~2050年6月1日(注)3
第13ノ2回新株予約権80,7001,6812020年6月1日2022年5月14日~2030年5月13日
第14ノ1回新株予約権393,30012021年6月1日2021年6月2日~2051年6月1日(注)3
第14ノ2回新株予約権86,7002,5192021年6月1日2023年5月13日~2031年5月12日

(注)1 当社は2024年4月1日付で普通株式1株を3株に株式分割しております。上記の株式数及び権利行使価格については、当該株式分割による調整後の数値を記載しております。
(注)2 新株予約権者は、権利行使期間内において、当社及び当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、監査役、執行役員、フェロー及び使用人その他当社の取締役会において決定する職位のいずれの地位も喪失した日の翌日から7年間に限り新株予約権を行使することができます。
(注)3 新株予約権者は、権利行使期間内において、当社及び当社子会社の取締役(社外取締役を除く)、監査役、執行役員、フェロー及び使用人その他当社の取締役会において決定する職位のいずれの地位も喪失した日の翌日から暦日10日間に限り一括して新株予約権を行使することができます。
前連結会計年度及び当連結会計年度における新株予約権の行使は811個及び427個であり、当該権利行使により受領した現金は、141百万円及び84百万円であります。
なお、ストックオプション制度の廃止により、前連結会計年度及び当連結会計年度における新株予約権の付与はありません。また、前連結会計年度及び当連結会計年度末における未認識の報酬費用はありません。
前連結会計年度及び当連結会計年度における新株予約権の状況は次のとおりであります。
前連結会計年度
株式数加重平均
行使価額
加重平均
残存契約
期間
本源的
価値総額
(株)(円)(年)(百万円)
期首現在未行使1,420,200297
行使△243,300580
喪失又は行使期限切れ△12,000394
期末現在未行使1,164,90023821.23,036
期末現在行使可能1,164,90023821.23,036

当連結会計年度
株式数加重平均
行使価額
加重平均
残存契約
期間
本源的
価値総額
(株)(円)(年)(百万円)
期首現在未行使1,164,900238
行使△128,100656
喪失又は行使期限切れ△5,4001
期末現在未行使1,031,40018720.72,867
期末現在行使可能1,031,40018720.72,867

前連結会計年度及び当連結会計年度において、行使された新株予約権の本源的価値の総額は、それぞれ551百万円及び296百万円であります。
これらの新株予約権の付与日における公正価値は次の前提条件のもとにブラック・ショールズ・プライシング・モデルを用いて見積りを行っております。
株価変動性予想残存期間予想配当無リスク利子率
第5ノ1回新株予約権28.548%1年32.50.105%
第6ノ1回新株予約権28.682%1年37.50.055%
第7ノ1回新株予約権36.312%1年400.070%
第8ノ1回新株予約権24.178%1年550.020%
第9ノ1回新株予約権32.900%1年67.5△0.265%
第9ノ2回新株予約権29.840%6年67.5△0.256%
第10ノ1回新株予約権28.736%2年67.5△0.165%
第10ノ2回新株予約権29.426%6年67.5△0.092%
第11ノ1回新株予約権27.457%3年72.5△0.131%
第11ノ2回新株予約権28.715%6年72.5△0.071%
第12ノ1回新株予約権23.632%3年77.5△0.197%
第12ノ2回新株予約権26.672%6年77.5△0.203%
第13ノ1回新株予約権28.112%3年87.5△0.195%
第13ノ2回新株予約権27.601%6年87.5△0.134%
第14ノ1回新株予約権27.551%3年95.0△0.153%
第14ノ2回新株予約権27.505%6年95.0△0.078%

株価変動性は、当社の新株予約権の予想残存期間に対応した直近期間における過去の株価実績に基づき計算しております。予想残存期間は、第5ノ1回、第6ノ1回、第7ノ1回、第8ノ1回及び第9ノ1回については、当社及び富士フイルム㈱の取締役及び執行役員の任期を勘案し最短の1年を予想し、第10ノ1回、第11ノ1回、第12ノ1回、第13ノ1回及び第14ノ1回については、付与日の前年度における実績を反映させた年数を予想し、第9ノ2回、第10ノ2回、第11ノ2回、第12ノ2回、第13ノ2回、第14ノ2回については、付与日から、権利行使期間の中間点までの年数である6年を予想しております。
中期業績連動型株式報酬制度
当社は、当社及び一部の子会社の取締役(社外取締役を除く)、執行役員、フェロー及び重要な使用人(以下、「割当対象者」と記載します。)に対し、株式交付信託を活用した中期業績連動型株式報酬制度を導入しております。当制度は、当社が金銭を拠出することにより設定する信託(以下、「本信託」と記載します。)が当社の普通株式を取得し、当社が割当対象者に付与するポイントの数に相当する数の当社株式が本信託を通じて割当対象者に対して交付される、株式交付信託を活用した報酬制度(以下、「新PSU(株式交付信託)」と記載します。)です。当制度に基づくポイントは、2024年以降の各年の当社の定時株主総会日を開始日、その3年後の当社の定時株主総会日を終了日とする各期間の職務執行の対価として、当該期間における役位、在任期間に応じた数を付与し、当該期間開始日の直前に開始する事業年度から当該期間終了日の直前に終了する事業年度までの連続する3事業年度の業績等に応じた数の権利が確定します。このポイントは、原則として各在籍判定期間終了の都度権利確定するものとし、当該ポイント数に応じた数の当社株式が本信託から割当対象者に交付されます。各割当対象者の保有するポイントは、1単位につき1株に相当するものとし、その半分に相当する株式について本信託を通じて支給し、残りを現金として、割当対象者に支給します。また割当対象者には国内非居住者である社内取締役も含まれることがありますが、居住国の法制その他の理由により当社取締役会が合理的と判断した場合には、株式交付信託を通じた当社株式及び金銭の交付に代えて、同様の仕組みに基づき、当社から直接、当該株式及び金銭に相当する株式又は金銭を交付することがあります(以下、「新PSU(グローバルプラン)」と記載します。)。
また、当社は、一部の子会社における基幹人材のリテンションを目的とする中期業績連動型株式報酬制度(以下、「新PSU(リテンションプラン)」と記載します。)を導入しております。当制度に基づくポイントは、2025年の当社の定時株主総会日を開始日、2031年の当社の定時株主総会日を終了日とする期間の職務遂行の対価として、当該期間における役位、在任期間に応じた数を付与し、当該期間開始日の直前に開始する事業年度から当該期間の直前に終了する事業年度までの各事業年度における業績に応じた数の権利が確定します。このポイントは、原則として各年の当社の定時株主総会日後に都度権利確定するものとし、当該ポイントと同数の当社株式を当該基幹人材に支給します。
なお、新PSUの導入に伴い、2021年6月29日開催の第125回定時株主総会で承認可決されましたパフォーマンス・シェア・ユニット制度(以下、「旧PSU」と記載します。)は廃止し、2022年3月31日に終了する事業年度から2024年3月31日に終了する事業年度までを対象期間とする株式及び金銭の交付を最後として、以後旧PSUに基づく新たな株式及び金銭の交付は行わないものとします。旧PSUは、業績評価期間開始時にユニットを割当対象者に割り当て、業績評価期間終了後、交付要件を満たした場合に、業績等の数値目標の達成率等を乗じる方法でユニット数を確定します。各割当対象者の保有するユニットは、1単位につき1株に相当するものとし、その半分を普通株式の発行又は自己株式の処分によって株式を支給し、残りを現金として、割当対象者に支給します。
前連結会計年度及び当連結会計年度の新PSU(株式交付信託)、新PSU(グローバルプラン)、新PSU(リテンションプラン)及び旧PSUの状況は次のとおりであります。
新PSU(株式交付信託)
前連結会計年度当連結会計年度
ポイント数(注)加重平均
付与日公正価値(円)
ポイント数(注)加重平均
付与日公正価値(円)
期首残高--268,9533,200
付与229,1503,200251,8763,330
権利確定--△24,8243,200
喪失--△2,6413,200
その他増減--△16,2103,200
見積変更39,8033,20041,7033,341
期末残高268,9533,200518,8573,274

(注)1 各在籍判定期間終了時に付与される予定のポイント数を記載しております。
2 その他増減は、主に対象者の異動に伴う制度間の移行等による増減であります。
新PSU(グローバルプラン)
前連結会計年度当連結会計年度
ポイント数(注)加重平均
付与日公正価値(円)
ポイント数(注)加重平均
付与日公正価値(円)
期首残高--41,1973,021
付与35,1003,02137,4883,123
権利確定--△12,3833,021
その他増減--2,3483,021
見積変更6,0973,0216,2453,131
期末残高41,1973,02174,8953,081

(注)1 各在籍判定期間終了時に付与される予定のポイント数を記載しております。
2 その他増減は、主に対象者の異動に伴う制度間の移行等による増減であります。
新PSU(リテンションプラン)
前連結会計年度当連結会計年度
ポイント数(注)加重平均
付与日公正価値(円)
ポイント数(注)加重平均
付与日公正価値(円)
期首残高----
付与--258,7002,740
見積変更--△7,7612,931
期末残高--250,9392,734

(注)各年の当社の定時株主総会日後に付与される予定のポイント数を記載しております。
旧PSU
前連結会計年度当連結会計年度
ユニット数加重平均
付与日公正価値(円)
ユニット数加重平均
付与日公正価値(円)
期首残高369,8252,816--
付与----
権利確定△369,8252,816--
喪失----
期末残高----

新PSU(株式交付信託)、新PSU(グローバルプラン)及び新PSU(リテンションプラン)の当社株式支給分の付与日における公正価値は次のとおりであります。付与日の当社株式の市場価値を基礎として算定し、新PSU(グローバルプラン)及び新PSU(リテンションプラン)については、予想配当及び加重平均割引率を考慮に入れた修正を行っております。
新PSU(株式交付信託)
前連結会計年度当連結会計年度
付与日公正価値3,200円3,330円
付与日株価3,200円3,330円

新PSU(グローバルプラン)
前連結会計年度当連結会計年度
付与日公正価値3,021円3,123円
予想期間3.0年3.0年
控除配当金見込額179円207円
加重平均割引率0.242%0.798%
付与日株価3,200円3,330円

新PSU(リテンションプラン)
前連結会計年度当連結会計年度
加重平均付与日公正価値-2,740円
加重平均予想期間-3.2年
加重平均控除配当金見込額-226円
加重平均割引率-1.182%
付与日株価-2,966円

(注)当連結会計年度については、2026年3月5日付の、当社取締役会から委任を受けた代表取締役が新PSU(リテンションプラン)の付与を決定した日を付与日とみなしております。
新PSU(株式交付信託)及び新PSU(グローバルプラン)の金銭支給分の期末日における公正価値は次のとおりであります。期末日の当社株式の市場価値を基礎として算定し、新PSU(グローバルプラン)については、予想配当及び加重平均割引率を考慮に入れた修正を行っております。
新PSU(株式交付信託)
前連結会計年度当連結会計年度
期末日公正価値2,845円2,967円
期末日株価2,845円2,967円

新PSU(グローバルプラン)
前連結会計年度当連結会計年度
期末日公正価値2,697円2,795円
予想期間2.3年2.3年
控除配当金見込額148円172円
加重平均割引率0.686%1.141%
期末日株価2,845円2,967円

前連結会計年度及び当連結会計年度の連結損益計算書において、「販売費及び一般管理費」に計上された報酬費用は、それぞれ276百万円及び549百万円であり、新PSU(株式交付信託)、新PSU(グローバルプラン)、新PSU(リテンションプラン)及び旧PSUの付与日及び期末日における公正価値に基づいて測定しております。前連結会計年度及び当連結会計年度の報酬費用に関する税効果金額は、それぞれ37百万円及び51百万円であります。前連結会計年度及び当連結会計年度における未認識の報酬費用は、それぞれ698百万円及び1,701百万円であります。当連結会計年度における未認識の報酬費用は、2.5年の加重平均期間で費用認識される予定です。
業績非連動型株式報酬制度
当社は、当社及び一部の子会社の取締役(2023年度以前の付与分は社外取締役を除く)、執行役員、フェロー及び重要な使用人(以下、「割当対象者」と記載します。)に対し、業績非連動型株式報酬制度を導入しております。当制度は、譲渡制限付株式報酬のスキームを活用した報酬制度(以下、「RS」と記載します。)です。割当対象者は、原則として毎事業年度、当制度により譲渡制限付株式の付与のために支給される金銭報酬債権の全部を現物出資財産として払い込み、当社の普通株式について発行又は処分を受けるものとします。当制度は、割当対象者が、譲渡制限付株式割当契約(以下、「本割当契約」と記載します。)により割当てを受けた日より、割当対象者が当社の取締役その他当社取締役会で定める地位を喪失する日までの期間(以下、「譲渡制限期間」と記載します。)、本割当契約により割当てを受けた譲渡制限付株式(以下、「本割当株式」と記載します。)について、譲渡、担保権の設定その他の処分をすることができないものであります(以下、「譲渡制限」と記載します。)。譲渡制限期間の開始日以降、最初に到来する定時株主総会の開催日まで継続して、割当対象者の地位にあったことを条件として、譲渡制限期間が満了する時点をもって譲渡制限を解除します。また割当対象者には国内非居住者も含まれることがありますが、居住国の法制その他の理由により当社取締役会が合理的と判断した場合には、当制度を通じた当社株式の交付に代えて、3年間(取締役としての任期3年に相当する期間)の終了後に、「リストリクテッド・ストック・ユニット(以下、「RSU」と記載します。)」により株式又は金銭を交付することがあります。なお、RSUに基づき各割当対象者に付与されたポイントは、1単位につき1株に相当するものとし、その半分を普通株式の発行又は自己株式の処分によって支給し、残りを現金として、割当対象者に支給します。
前連結会計年度及び当連結会計年度に割り当てられたRSの状況は次のとおりであります。なお、RSの公正価値につきましては、株式付与日の株価を使用しております。
前連結会計年度当連結会計年度
株式数加重平均
付与日公正価値(円)
株式数加重平均
付与日公正価値(円)
期首残高1,017,6002,7591,185,2003,039
付与352,4003,702368,5003,117
譲渡制限解除△184,8002,760△63,9002,969
期末残高1,185,2003,0391,489,8003,061

前連結会計年度及び当連結会計年度のRSUの状況は次のとおりであります。
前連結会計年度当連結会計年度
ポイント数加重平均
付与日公正価値(円)
ポイント数加重平均
付与日公正価値(円)
期首残高--90,0003,021
付与90,0003,021--
その他増減--36,0003,169
期末残高90,0003,021126,0003,063

(注)その他増減は、主に対象者の異動に伴う制度間の移行等による増減であります。
RSUの当社株式支給分の付与日における公正価値は次のとおりであります。付与日の当社株式の市場価値を基礎として算定し、予想配当及び加重平均割引率を考慮に入れた修正を行っております。
前連結会計年度当連結会計年度
付与日公正価値3,021円-
予想期間3.0年-
控除配当金見込額179円-
加重平均割引率0.242%-
付与日株価3,200円-

RSUの金銭支給分の期末日における公正価値は次のとおりであります。期末日の当社株式の市場価値を基礎として算定し、予想配当及び加重平均割引率を考慮に入れた修正を行っております。
前連結会計年度当連結会計年度
期末日公正価値2,697円-
予想期間2.3年-
控除配当金見込額148円-
加重平均割引率0.686%-
期末日株価2,845円-

前連結会計年度及び当連結会計年度の連結損益計算書において、「販売費及び一般管理費」に計上された報酬費用は、それぞれ1,286百万円及び1,323百万円であり、RSは付与日における公正価値に基づいて、RSUは付与日及び期末日における公正価値に基づいて測定しております。前連結会計年度及び当連結会計年度の報酬費用に関する税効果金額は、それぞれ388百万円及び372百万円であります。前連結会計年度及び当連結会計年度における未認識の報酬費用は、それぞれ517百万円及び473百万円であります。当連結会計年度における未認識の報酬費用は、0.8年の加重平均期間で費用認識される予定です。
17 デリバティブ
当社は国際的に事業を展開しており、外国為替相場、市場金利及び一部の商品価格の変動から生じる市場リスクを負っております。当社はこれらのリスクを減少させる目的でのみデリバティブ取引を利用しております。
当社はデリバティブ取引の承認、報告、監視等の手続についてリスク管理規程を作成し、それに従いデリバティブ取引を利用しております。当該リスク管理規程はトレーディング目的でデリバティブ取引を保有又は発行することを禁止しております。当社のリスク管理規程の概要及び連結財務諸表に与える影響は次のとおりであります。
キャッシュ・フローヘッジ
一部の子会社は将来予定されている外貨建ての取引先及び関係会社との輸入仕入や輸出売上及び関連する外貨建債権債務に関する外貨の変動リスクを軽減するために外国為替予約契約を結んでおります。円の価値が外貨(主として米ドル)に対して下落した場合に、将来の外貨の価値の上昇に伴う支出もしくは収入の増加は、ヘッジ指定された外国為替予約の価値の変動に伴う損益と相殺されます。反対に円の価値が外貨に対して上昇した場合には、将来の外貨の価値の下落に伴う支出もしくは収入の減少は、ヘッジ指定された外国為替予約の価値の変動に伴う損益と相殺されます。
これらのキャッシュ・フローヘッジとして扱われているデリバティブの公正価値の変動は税効果調整後の金額で連結貸借対照表の「その他の包括利益累積額」に表示しております。この金額はヘッジ対象に関する損益を計上した期に損益に組替えられることとなります。
当連結会計年度末において、今後12ヶ月の間にデリバティブ取引による未実現損益をその他の包括利益累積額から当期損益へ組替える見込みはありません。
ヘッジ指定されていないデリバティブ
一部の子会社は外貨建ての予定取引や外貨建債権債務に関する外貨の変動リスクを軽減するために外国為替予約契約及び通貨スワップ契約を結んでおります。また、商品価格の変動リスクを軽減するために商品スワップ契約を結んでおります。これらのデリバティブは経済的な観点からはヘッジとして有効でありますが、一部の子会社はこれらの契約についてヘッジ会計を適用するために必要とされているヘッジ指定をしておりません。その結果、これらデリバティブの公正価値の変動額については、ただちに当期損益として認識されます。
デリバティブ活動の規模
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における外国為替予約契約、通貨スワップ契約及び商品スワップ契約の残高は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
外国為替予約契約(売却)79,91769,427
外国為替予約契約(購入)13,01115,794
通貨スワップ契約4,0072,228
商品スワップ契約1,62820,099

連結財務諸表に与える影響
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるデリバティブに関する連結貸借対照表上の表示科目及び公正価値は次のとおりであります。
デリバティブ資産
貸借対照表科目前連結会計年度末(百万円)当連結会計年度末(百万円)
ヘッジ商品に指定されている
デリバティブ商品
外国為替予約前払費用及びその他の流動資産58-
合計58-
ヘッジ商品に指定されていない
デリバティブ商品
外国為替予約前払費用及びその他の流動資産897154
通貨スワップ前払費用及びその他の流動資産-17
商品スワップ前払費用及びその他の流動資産1121,933
合計1,0092,104
デリバティブ資産合計1,0672,104

デリバティブ負債
貸借対照表科目前連結会計年度末(百万円)当連結会計年度末(百万円)
ヘッジ商品に指定されている
デリバティブ商品
外国為替予約その他の流動負債12-
合計12-
ヘッジ商品に指定されていない
デリバティブ商品
外国為替予約その他の流動負債319510
通貨スワップその他の流動負債11-
合計330510
デリバティブ負債合計342510

前連結会計年度及び当連結会計年度におけるデリバティブに関する連結損益計算書上の表示科目及び計上金額は次のとおりであります。
前連結会計年度
キャッシュ・フローヘッジその他の包括利益累積額
への計上額
(ヘッジ有効部分)
その他の包括利益累積額から
損益への組替額
(ヘッジ有効部分)
(百万円)損益計算書科目(百万円)
外国為替予約△455為替差損益・純額△420
合計△455△420

前連結会計年度
ヘッジ指定されていない
デリバティブ
損益計算書科目(百万円)
外国為替予約為替差損益・純額1,355
通貨スワップ為替差損益・純額△415
商品スワップその他損益・純額1,212
合計2,152

当連結会計年度
キャッシュ・フローヘッジその他の包括利益累積額
への計上額
(ヘッジ有効部分)
その他の包括利益累積額から
損益への組替額
(ヘッジ有効部分)
(百万円)損益計算書科目(百万円)
外国為替予約△383為替差損益・純額△421
合計△383△421

当連結会計年度
ヘッジ指定されていない
デリバティブ
損益計算書科目(百万円)
外国為替予約為替差損益・純額△4,179
通貨スワップ為替差損益・純額16
商品スワップその他損益・純額6,790
合計2,627

18 金融商品の公正価値及び信用リスクの集中
金融商品の公正価値
金融商品の公正価値は、入手可能な市場価格又は他の適切な評価方法によって算定しております。金融商品の公正価値の見積りに際して、当社は最適な判断をしておりますが、見積りの方法及び仮定は元来主観的なものであります。従って見積額は、現在の市場で実現するかあるいは支払われる金額を必ずしも表わしているものではありません。金融商品の公正価値の見積りにあたっては、次の方法及び仮定が採用されております。
・現金及び現金同等物、営業債権、関連会社等に対する債権、長期債権、社債(1年以内償還分)及び短期借入金、営業債務、設備関係債務、関連会社等に対する債務:
公正価値は概ね帳簿価額と同額であります。
・投資有価証券:
活発な市場のある株式の公正価値は、公表されている相場価格に基づいております。活発な市場のない負債証券については、直接的又は間接的に観察可能なインプットを用いて評価しております。
・関連会社等に対する投資及び貸付金:
関連会社等に対する投資及び貸付金のうち、関連会社から取得した満期保有目的負債証券の公 正価値は、発行体の財政状況、経営成績を勘案した将来キャッシュ・フローの見積額を、満期ま での期間等を考慮した利率で割り引いた現在価値に基づいて算定しております。また、当該資産 の帳簿価額は、関連会社等に対する投資金額を超える持分法による投資損失の金額を償却原価か ら控除して算定しております。関連会社から取得した満期保有目的負債証券の償却原価、公正価 値及び帳簿価額は、前連結会計年度末において、それぞれ22,500百万円、22,500百万円及び12,278百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ18,500百万円、12,280百万円及び8,568百万円であります。
・社債及び長期借入金:
社債及び長期借入金の公正価値は、公表されている相場価格、又は貸借対照表日における類似の資金調達契約に適用される利率で割り引いた将来のキャッシュ・フローの現在価値に基づいて算定しております。社債及び長期借入金の公正価値及び帳簿価額(1年以内償還・返済予定分を含む)は、前連結会計年度末において、それぞれ527,677百万円及び537,982百万円であり、当連結会計年度末において、それぞれ622,742百万円及び644,490百万円であります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における社債及び長期借入金の公正価値はレベル2に分類しております。なお、公正価値の測定手法に用いられるインプットの優先順位を設定する公正価値の階層については、注記19「公正価値の測定」に記載しております。
・デリバティブ:
外国為替予約契約、通貨スワップ契約及び商品スワップ契約等の公正価値は、取引金融機関又は第三者から入手した市場価値に基づいており、観察可能なインプットを用いて評価しております。前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるデリバティブ資産の公正価値及び帳簿価額はそれぞれ1,067百万円及び2,104百万円であり、またデリバティブ負債の公正価値及び帳簿価額はそれぞれ342百万円及び510百万円であります。
信用リスクの集中
当社の保有している金融商品のうち潜在的に著しい信用リスクにさらされているものは、主に投資有価証券、満期保有目的負債証券、営業債権及びリース債権、及びデリバティブであります。
投資有価証券については、市場価値の変動等のリスクにさらされていますが、定期的に時価や発行体の財務状況等を把握し、保有状況を継続的に見直しております。
満期保有目的負債証券については、信用リスクにさらされていますが、発行体の財務状況等を随時把握するよう努めております。
営業債権及びリース債権については、大口顧客に対する営業債権及びリース債権を含んでいるために、信用リスクにさらされていますが、預り保証金の保持及び継続的な信用評価の見直しによって、リスクは限定されております。信用損失引当金は、潜在的な損失を補うために必要と思われる金額の水準を維持しております。
デリバティブについては、契約の相手方の契約不履行から生じる信用リスクにさらされていますが、これらは信用度の高い金融機関を相手方とすることで、リスクを軽減しております。
19 公正価値の測定
基準書820は、公正価値の定義を「市場参加者の間での通常の取引において、資産を売却するために受け取るであろう価格、又は負債を移転するために支払うであろう価格」とした上で、測定手法に用いられるインプットの優先順位を設定する公正価値の階層を、その測定のために使われるインプットの観察可能性に応じて次の3つのレベルに区分することを規定しております。
レベル1 :活発な市場における同一資産又は同一負債の(調整不要な)相場価格。
レベル2 :レベル1に分類された相場価格以外の観察可能なインプット。例えば、類似資産又は負債の相場価格、取引量又は取引頻度の少ない市場(活発でない市場)における相場価格、又は資産・負債のほぼ全期間について、全ての重要なインプットが観察可能である、あるいは主に観察可能な市場データから得られる又は裏付けられたモデルに基づく評価。
レベル3 :資産又は負債の公正価値の測定にあたり、評価手法に対する重要な観察不能なインプット。
当社が経常的に公正価値で評価している資産及び負債は、投資有価証券、デリバティブ資産及び負債、及び条件付対価であります。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における公正価値の階層は次のとおりであります。
前連結会計年度末
レベル1レベル2レベル3NAV合計
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
資産
投資有価証券
株式52,285---52,285
投資信託等---4,8794,879
その他--120-120
短期デリバティブ資産
外国為替予約-955--955
商品スワップ-112--112
負債
短期デリバティブ負債
外国為替予約-331--331
通貨スワップ-11--11
その他の固定負債
条件付対価--3,781-3,781

当連結会計年度末
レベル1レベル2レベル3NAV合計
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
資産
投資有価証券
株式27,095---27,095
投資信託等---5,3655,365
その他--111-111
短期デリバティブ資産
外国為替予約-154--154
通貨スワップ-17--17
商品スワップ-1,933--1,933
負債
短期デリバティブ負債
外国為替予約-510--510
その他の固定負債
条件付対価--2,042-2,042

レベル1に含まれる資産は、主に上場株式であり、活発な市場における同一資産の調整不要な相場価格により評価しております。レベル2に含まれる資産及び負債は、主にデリバティブであり、デリバティブ資産及び負債は、マーケット・アプローチに基づく取引金融機関又は第三者から入手した観察可能な市場データによって裏付けられたインプットを用いて評価しているため、レベル2に分類しております。レベル3に含まれる資産及び負債は、主に条件付対価であり、適切な評価方法を用いて、将来の支払額に対して、発生確率を加味した現在価値により評価しております。投資信託等は、実務上の便法を用いて1株当たり純資産価値(NAV)で公正価値を測定しており、公正価値の階層に分類しておりません。なお、容易に算定可能な公正価値がない市場性のない一部の持分証券に対する投資額について、上表には含めておりません。これらの投資の帳簿価額は前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ15,014百万円及び11,101百万円であります。また、レベル3に区分された金額に重要性がないため、レベル3の調整表は開示しておりません。
前連結会計年度及び当連結会計年度において当社が非経常的に公正価値で評価している資産及び負債に重要性はありません。
20 金融資産の信用の質及び信用損失引当金
信用損失引当金は、金融資産の残存期間において将来的に発生すると予測される全ての信用損失を見積っています。
信用損失引当金の計上において、当社は、信用の質を一括評価債権及び個別評価債権として管理しており、債務者の財政状態や支払の延滞状況等、過去の信用損失実績及び合理的かつ裏付け可能な予測に基づき、金融資産について一括評価及び個別評価を行っています。
個別評価に分類している債権は、債務者の財政状態や支払の延滞状況等に関する情報に基づいて著しい信用リスクにさらされていると判断される債権であり、一括評価債権はそれ以外の債権をいいます。
一括評価債権は、主に、特定の金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有すると判断した場合には、それらの金融資産を1つのプールとして過去の信用損失実績及び合理的かつ裏付け可能な予測に基づいた引当率を用いて信用損失引当金を決定しております。個別評価債権は、半期毎に債務者の財政状態や支払の延滞状況に関する情報を収集しており、個別の状況に応じた信用損失引当金を設定しております。
裁判所による決定等によって、回収不能であることが明らかになった金融資産は、その時点で帳簿価額を直接減額しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における、営業債権及びリース債権に対する信用損失引当金の明細及び信用損失引当金の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度
営業債権
(百万円)
リース債権
(百万円)
合計
(百万円)
期首残高15,6824,87320,555
繰入・戻入額(△)2,324△7231,601
取崩額△3,877△1,645△5,522
その他(注)△20541△164
期末残高13,9242,54616,470
内:一括評価対象4,9689815,949
内:個別評価対象8,9561,56510,521

当連結会計年度
営業債権
(百万円)
リース債権
(百万円)
合計
(百万円)
期首残高13,9242,54616,470
繰入額1,34301,343
取崩額△2,531△785△3,316
その他(注)8612291,090
期末残高13,5971,99015,587
内:一括評価対象5,5388836,421
内:個別評価対象8,0591,1079,166

(注) 主に為替相場の変動に伴う増減であります。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における組成年度別のリース債権の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度末
組成年度(期末日:3月31日)合計
(百万円)
2024年
(百万円)
2023年
(百万円)
2022年
(百万円)
2021年
(百万円)
2020年
(百万円)
2019年以前
(百万円)
リース債権
一括評価対象28,11822,90015,2908,2372,76944477,758
個別評価対象4643822933563986012,494
合計28,58223,28215,5838,5933,1671,04580,252

当連結会計年度末
組成年度(期末日:3月31日)合計
(百万円)
2025年
(百万円)
2024年
(百万円)
2023年
(百万円)
2022年
(百万円)
2021年
(百万円)
2020年以前
(百万円)
リース債権
一括評価対象31,23121,63614,9998,4732,80340879,550
個別評価対象2071881971341654901,381
合計31,43821,82415,1968,6072,96889880,931

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における支払期日を経過しているリース債権の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度末
支払期日経過債権金融債権合計
(百万円)
30日超
90日以内
(百万円)
90日超
(百万円)
支払期日
経過債権合計
(百万円)
リース債権2568761,13280,252

当連結会計年度末
支払期日経過債権金融債権合計
(百万円)
30日超
90日以内
(百万円)
90日超
(百万円)
支払期日
経過債権合計
(百万円)
リース債権21564686180,931

21 収益
顧客との契約において複数の履行義務が含まれる場合は、個々に販売される製品の独立販売価格に基づいて(独立販売価格が直接的に観察可能でない場合は、個々に販売された場合に想定される販売価格に基づいて)複数の契約の取引価格を配分しております。
当社は、製品価格の下落を補填するために支給される販売奨励金や販売量に応じた割戻等を収益から控除しております。これらは、収益認識累計額の重要な戻し入れが生じない可能性が高い範囲で、顧客からの請求額又は契約上合意した比率等により算出した額に基づいて計上しております。
なお、契約開始時において、企業が約束した財又はサービスを顧客に移転する時点と顧客が当該財又はサービスに対して支払を行う時点との間の期間が1年以内となると見込んでいる契約については、約束された対価の金額に貨幣の時間価値の影響を含めておりません。
顧客との契約及びその他の源泉から認識した収益
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
顧客との契約から認識した収益3,086,8263,246,392
その他の源泉から認識した収益109,002110,577
合計3,195,8283,356,969

その他の源泉から認識した収益は、リース契約から認識した収益であります。
分解した収益とセグメント収益並びに履行義務の充足の時期との関連
地域別セグメントにおける収益の分解は次のとおりであります。なお、外部顧客を所在地別に区分し、表示しております。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
日本1,099,3021,168,682
米州646,904657,898
欧州544,628581,133
アジア及びその他904,994949,256
売上高 合計3,195,8283,356,969

前連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、日本50,998百万円、米州4,237百万円、欧州1,118百万円、アジア及びその他52,649百万円であります。当連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、日本55,076百万円、米州5,342百万円、欧州2,355百万円、アジア及びその他47,804百万円であります。
事業セグメントにおける収益の分解は次のとおりであります。
なお、AF材料に含まれていたケミカル試薬事業をLSソリューションに移管しており、これに伴い、前連結会計年度の情報は、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
ヘルスケア
メディカルシステム693,241701,556
バイオCDMO219,513254,140
LSソリューション135,000143,229
1,047,7541,098,925
エレクトロニクス
半導体材料250,413294,561
AF材料157,194161,596
407,607456,157
ビジネスイノベーション
オフィスソリューション522,928482,724
ビジネスソリューション330,886356,799
グラフィックコミュニケーション344,680335,277
1,198,4941,174,800
イメージング
コンシューマーイメージング327,963367,907
プロフェッショナルイメージング214,010259,180
541,973627,087
売上高 合計3,195,8283,356,969

前連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、メディカルシステム3,024百万円、バイオCDMO1,987百万円、オフィスソリューション70,151百万円、ビジネスソリューション25,145百万円、グラフィックコミュニケーション6,437百万円、コンシューマーイメージング2,258百万円であります。当連結会計年度における売上高のうち、その他の源泉から認識した収益に区分された金額は、メディカルシステム4,758百万円、バイオCDMO3,404百万円、オフィスソリューション67,508百万円、ビジネスソリューション25,628百万円、グラフィックコミュニケーション7,333百万円、コンシューマーイメージング1,946百万円であります。
① ヘルスケア
ヘルスケア セグメントにおいては、主にX線フィルムといったメディカルシステム材料等の販売について、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転する時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。内視鏡システム、超音波画像診断装置等の顧客の受入が必要となる特定の機器については、機器が設置され、顧客の受入が得られた時点で収益を認識しております。また、メディカル機材等の保守サービスの提供については、顧客にサービスが提供された時点で収益を認識しております。バイオCDMO事業においては、転用可能性がなく、かつ、完了した履行に対する支払を顧客から受ける強制可能な権利を有している一部の契約において、コストを基礎とする進捗度に応じて、当期の履行に対する収益を認識しております。
② エレクトロニクス
エレクトロニクス セグメントにおいては、半導体プロセス材料といった半導体材料、偏光板保護フィルムといったディスプレイ材料、コンピューター用磁気テープといった高機能材の販売について、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転する時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。
③ ビジネスイノベーション
ビジネスイノベーション セグメントにおいては、主にデジタル複合機やインクジェットデジタルプレスといった機器等の顧客の受入が必要となる特定の機器については、機器が設置され、顧客の受入が得られた時点で収益を認識しております。また、主にマネージド・プリント・サービスやビジネス・プロセス・アウトソーシングをサービスとして提供しており、これらのサービスの提供については、顧客にサービスが提供された時点で収益を認識しております。CTP版といったグラフィックシステム材料の販売については、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転する時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。
④ イメージング
イメージング セグメントにおいては、主にインスタントフォトシステム、カラーフィルム、写真プリント用カラーペーパー、デジタルカメラの販売について、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転する時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。また、主に写真プリント用サービスの提供については、顧客にサービスが提供された時点で収益を認識しております。
契約残高
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における契約残高の内訳は、次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
顧客との契約から生じた債権638,561687,778
契約負債154,967162,217
契約資産43,66453,570

契約資産は、対価を受領する権利に関連するものであります。契約に基づく履行義務は充足しており、対価に対する権利が無条件となった時に営業債権へ振り替えております。
契約負債は、契約に基づく履行義務を充足する前に顧客から対価を得た部分であり、対応する履行義務の充足に伴い収益へ振り替えております。
前連結会計年度及び当連結会計年度に認識した収益のうち、期首現在の契約負債残高に含まれていたものは、それぞれ81,343百万円及び102,184百万円であります。
前連結会計年度及び当連結会計年度において、過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から認識した収益の金額に重要性はありません。
残存履行義務に配分した取引価格
当連結会計年度末において、個別の予想契約期間が1年を超える契約における、未充足の履行義務に配分した取引価格は1,139,341百万円であります。当該取引価格は、主にバイオ医薬品の製造開発受託及び顧客に販売される機器の保守サービス契約に係るものであります。当該取引価格が収益として認識されると見込まれる期間は、概ね1年から10年であります。なお、個別の予想契約期間が1年に満たない契約においては開示を省略しております。
顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産
当社は、顧客との契約獲得のための増分コスト及び契約に直接関連する履行コストのうち、回収可能であると見込まれる部分について資産として認識しており、連結貸借対照表上は、流動資産の「前払費用及びその他の流動資産」及びその他の資産の「その他」に計上しております。
当社において資産計上されている契約履行のためのコストは、ビジネスイノベーション セグメントにおいて、オフィス出力機器及びオフィス出力機器管理に関するアウトソーシングサービスを提供するにあたり、オフィス出力機器の出力環境を最適化するために実施する調査費用等が該当します。当該資産については、見積契約期間に基づき、概ね1年から10年間の均等償却を行っております。また、認識すべき資産の償却期間が1年以内である場合には、実務上の便法を使用し、契約の増分コストを発生時に費用として認識しております。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
契約履行のためのコストから認識した資産1,8172,208
合計1,8172,208

前連結会計年度及び当連結会計年度における契約コストから認識した資産から生じた償却費はそれぞれ692百万円及び633百万円であります。
22 政府補助金
政府補助金は、補助金交付のための付帯条件を満たし、補助金を受領する合理的な保証が得られた場合に認識しております。
当社が認識した政府補助金は主として有形固定資産の取得に関するものであり、補助金の金額を資産の取得価額から直接減額しております。前連結会計年度及び当連結会計年度に認識した政府補助金はそれぞれ16,642百万円及び20,790百万円であり、建物及び構築物や建設仮勘定等の取得価額に含まれております。当該補助金は、主として当社のバイオ医薬品生産体制整備への投資を補助するものであり、パンデミック発生時にワクチン製造へ切り替えられるデュアルユース設備を整備することを条件に現金で交付されるものとなります。
23 セグメント情報
(1) 事業セグメント
当社の事業セグメントは、以下の4つであり、CODMである当社の取締役会による業績評価方法及び経営資源の配分の決定方法を反映し、製造技術、製造工程、販売方法及び市場の類似性に基づき決定しております。
ヘルスケア セグメントは、メディカルシステム機材、バイオ医薬品製造開発受託、細胞・培地・試薬等の創薬支援材料、医薬品、化粧品・サプリメント等の開発、製造、販売、サービスを行っております。エレクトロニクス セグメントは、半導体材料、ディスプレイ材料、産業機材、ファインケミカル等の開発、製造、販売、サービスを行っております。ビジネスイノベーション セグメントは、ソリューション・サービス、デジタル複合機、グラフィックコミュニケーションシステム機材、インクジェット機材等の開発、製造、販売、サービスを行っております。イメージング セグメントは、インスタントフォトシステム、カラーフィルム、写真プリント用カラーペーパー・サービス・機器、デジタルカメラ、光学デバイス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。
当社は、当連結会計年度より、AF材料事業に含まれていたケミカル試薬をエレクトロニクス セグメントからヘルスケア セグメントへ移管しております。前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
a. セグメント損益
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
ヘルスケア1,047,7541,098,925
エレクトロニクス407,607456,157
ビジネスイノベーション1,198,4941,174,800
イメージング541,973627,087
売上高 計3,195,8283,356,969
ヘルスケア61,27953,346
エレクトロニクス25,17928,209
ビジネスイノベーション54,50755,406
イメージング13,32913,366
研究開発費 計154,294150,327
ヘルスケア906,593981,942
エレクトロニクス307,360327,065
ビジネスイノベーション1,069,3731,055,682
イメージング389,430453,718
その他費用 計2,672,7562,818,407
ヘルスケア79,88263,637
エレクトロニクス75,068100,883
ビジネスイノベーション74,61463,712
イメージング139,214160,003
営業利益 計368,778388,235
全社費用等△38,623△38,025
連結営業利益330,155350,210
営業外収益及び費用10,43916,419
税金等調整前当期純利益340,594366,629

b. 総資産
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
ヘルスケア2,607,4313,227,034
エレクトロニクス761,391821,265
ビジネスイノベーション1,373,2861,469,229
イメージング364,437423,126
全社143,363113,122
連結合計5,249,9086,053,776

c. その他の主要項目
減価償却費前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
ヘルスケア62,73974,461
エレクトロニクス28,70430,677
ビジネスイノベーション51,77645,754
イメージング17,38217,181
全社2,9664,298
連結合計163,567172,371
設備投資額前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
ヘルスケア465,883444,685
エレクトロニクス40,28438,533
ビジネスイノベーション73,03563,821
イメージング21,60229,031
全社6,3775,906
連結合計607,181581,976

CODMは売上、売上成長率、営業利益、営業利益成長率、営業利益率を指標として、セグメントを評価し、資源分配の意思決定を行っております。その他費用の主要な項目は材料費及び人件費となっております。「a. セグメント損益」における全社費用は、当社のコーポレート部門に係る費用であります。「b. 総資産」における全社資産は、全社共通の目的で保有している現金及び現金同等物、投資有価証券等であります。「c. その他の主要項目」における全社は、全社共通の目的で保有している固定資産に係るものであります。また、「設備投資額」は、各セグメントにおける有形及び無形固定資産購入額(受入ベースの数値)を示しております。
(2) 地域別セグメント情報
a. 売上高
前連結会計年度及び当連結会計年度における外部顧客を所在地別に分類した売上高は次のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
日本1,099,3021,168,682
米州646,904657,898
欧州544,628581,133
アジア及びその他904,994949,256
連結合計3,195,8283,356,969

米州における売上高の大部分は、米国において計上されているものであります。
b. 長期性資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の長期性資産は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円)
当連結会計年度末
(百万円)
日本408,084432,956
米州643,690882,660
欧州664,752911,253
アジア及びその他69,94981,439
連結合計1,786,4752,308,308

米州における長期性資産の大部分は、米国において計上されているものであります。
また、デンマークの前連結会計年度末及び当連結会計年度末の長期性資産は、それぞれ494,342百万円及び696,340百万円であります。
(3) 主要顧客及びその他情報
前連結会計年度及び当連結会計年度において、単一顧客に対する売上高が連結売上高の10%を超えるような重要な顧客はありません。
24 重要な後発事象
(社債の発行)
当社は、2026年5月22日開催の取締役会における包括決議に基づき、借入金の返済に充当する資金として、2026年6月に国内無担保普通社債を発行しました。概要は次のとおりであります。
第27回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
1 発行総額:100億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2026年6月11日
4 利率 :年1.800%
5 償還方法及び償還期限:2029年6月11日に一括償還
第28回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
1 発行総額:500億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2026年6月11日
4 利率 :年2.260%
5 償還方法及び償還期限:2031年6月11日に一括償還
第29回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
1 発行総額:200億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2026年6月11日
4 利率 :年2.592%
5 償還方法及び償還期限:2033年6月10日に一括償還
第30回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
1 発行総額:200億円
2 発行価格:各社債の金額100円につき金100円
3 払込期日:2026年6月11日
4 利率 :年2.990%
5 償還方法及び償還期限:2036年6月11日に一括償還

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