四半期報告書-第79期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/07 11:07
【資料】
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成26年4月1日から平成26年9月30日)の売上高は、前年同期に比べ1.3%減の527億1千万円となりました。本年4月に実施された薬価改定や消費税率改定の影響とともに、前年同期には為替変動による連結決算上の内部取引差額9億3千8百万円を売上高に計上していたことの影響があり、僅かながら減収となりました。
利益につきましては、営業利益85億8千5百万円(前年同期比17.2%減)、経常利益91億9千1百万円(前年同期比16.2%減)、四半期純利益61億2千8百万円(前年同期比13.3%減)となりました。売上原価率は、薬価改定、一部の原料生薬の価格上昇による影響等により前年同期に比べ3.2ポイント上昇し、経費の削減等に努めましたが、営業利益率は16.3%(前年同期比3.1ポイント低下)となりました。
医療用漢方製剤全体の売上高は、薬価改定や消費税率改定の影響等を受けながらも、前年同期に比べ0.8%伸長しました。
営業施策としては、医師への訪問・面談活動を強化し、各種の漢方医学セミナーや講演会・研究会、医療機関説明会、臨床研修指定病院における研修医対象の勉強会等の積極的な開催を通じて、漢方医学及び漢方製剤に関する情報提供の拡充を図っております。
また、育薬処方である「大建中湯」「六君子湯」「抑肝散」「牛車腎気丸」「半夏瀉心湯」につきましては、多施設二重盲検群間比較試験による臨床研究とその効果を裏付ける薬物動態試験や基礎研究等が進み、有効性及び安全性について質の高いエビデンスが確立されつつあります。各種学会や論文での研究成果の発表に加え、医薬情報担当者を通じた、エビデンスに基づくプロモーション活動を展開する中、各専門領域での漢方製剤に対する評価は着実に高まっています。
当社は今後とも、国内のどの医療機関・診療科においても、患者様が必要に応じて漢方を取り入れた治療を受けられる医療現場の実現に貢献するとともに、漢方製剤の新生産技術導入や自社管理圃場の拡大による原料生薬の生産効率化を含む「コスト構造改革」を進め、収益力の強化を図ってまいります。
(2)財政状態
当第2四半期連結会計期間末における財政状態は以下のとおりであります。
総資産は、長期借入れの実行による現金及び預金の増加及びたな卸資産の増加等により前連結会計年度末に比べて144億3百万円増加し、2,020億2千7百万円となりました。
負債は、長期借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べて102億7千5百万円増加し、645億8千1百万円となりました。
純資産は、前連結会計年度末に比べて41億2千8百万円増加し、1,374億4千6百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は2.9ポイント低下して67.0%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、18億9千1百万円の収入となりました。前年同期との比較では、 5千1百万円減少しております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、53億9千1百万円の支出となりました。前年同期との比較では、子会社への貸付けによる支出が増加したこと等により20億3千4百万円増加しております。
財務活動によるキャッシュ・フローは、126億8千3百万円の収入となりました。前年同期との比較では、長期借入れによる収入が増加したこと等により149億8千2百万円増加しております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて85億1千9百万円増加し、229億3千7百万円となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、31億1千2百万円であります。