当社グループの研究開発活動の大部分は当社によるものであり、「世にない商品」の開発戦略のもと、新製品の開発と既存製品の改良、及びそのための基礎研究の充実に努めております。お客様の購入意欲を引き出すためには差別化された高付加価値製品が必要であると確信し、「聞いてわかる、見てわかる、使ってわかる」製品づくりを各カテゴリーに展開しております。また、日本かおり研究所株式会社が独立行政法人森林総合研究所と共同開発したクリアフォレスト技術の展開により、新市場創造、並びに従来市場の拡充を目指し、より幅広い魅力的な商品開発を行っております。
グローバル展開におきましても、ASEAN、韓国、欧米を中心とした各国に対応した商品開発体制を強化しております。
当連結会計年度におけるセグメント別の主な研究開発活動の概要は次のとおりであります。
<防虫・衛生関連事業>衣類ケア(防虫剤)部門では、スッキリ収納やホコリよけといった防虫以外の機能や特徴をより明確にアピールした「ムシューダ まとめて防虫カバー」を発売するとともに、「かおりムシューダ」のパッケージと香りをリニューアルし、使用シーンやユーザーの拡大、市場の活性化に努めました。
ハンドケア(手袋)部門では、軽くて耐切創性に優れた「モデルローブ 耐切創手袋」を上市し、業務用手袋市場でご好評をいただいております。
サーモケア(カイロ)部門でもリニューアルを実施し、「はる ミニ・オンパックス」の大容量タイプ並びに、曲がって体にフィットする「スマート はるオンパックス」の黒タイプを追加、ラインナップの強化を行いました。
<家庭環境関連事業>エアケア(消臭芳香剤)部門は当社メインカテゴリーとして、主力ブランドである「消臭力」への新製品投入、新アイテム(香り)の追加やデザインのリニューアルなどを行いました。
① 新製品として、女性ユーザーが持ち合わせる情緒価値にアプローチし、デザイン・香りにこだわった「消臭力 ステキプラス」を上市し新たな顧客の開拓を行いました。
② 「トイレの消臭力」は大幅なデザインリニューアルを行うとともに、好評の大人シリーズに「大人の可憐・魅惑」「大人の和み」をテーマとした新たな香りの提案を行い、ラインナップに追加し、マーケットの活性化に貢献しました。また、厳選アロマを使用しデザインにこだわった「プレミアムシリーズ」の提案を行い、ご好評をいただいております。
③ 伸長が著しい車用市場に向けて、更なるマーケットの拡大を目的にペアリング消臭効果で車内をまるごと消臭、快適な空間にする「クルマの消臭力 クリップタイプ」を発売しました。
湿気ケア(除湿剤)部門では、寝汗のじめじめ・ニオイを吸収する「ドライペット ふとん快適シート」をより使いやすくリニューアルして発売しました。
ホームケア(その他)部門では、「クリアフォレスト クルマ エアコンルーバー用」と「クリアフォレスト クルマ シート下 サイドポケット用」のパッケージリニューアルを行うとともに、シンプル&コンパクトな「クリアフォレスト クルマ 置くタイプ」をラインナップに追加しました。
なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は、512,713千円となっております。その主なものは人件費であり、218,441千円(防虫・衛生関連事業99,368千円、家庭環境関連事業119,073千円)となっております。
(注) 研究開発費及びその内訳には消費税等は含んでおりません。