有価証券報告書-第81期(2022/04/01-2023/03/31)

【提出】
2023/06/23 15:27
【資料】
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【項目】
154項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
① 経営理念、2030年ビジョン、経営の基本方針
当社は、経営理念、2030年ビジョン、経営の基本方針を2021年1月1日付で以下の通り制定しました。当社は1991年1月に「東華色素化学工業株式会社」から「株式会社T&K TOKA」に社名を変更しましたが、これは創業以来のモットーである「Technology and Kindness:技術と真心」の頭文字を取って命名されたものです。この社名変更から30年が経過し、人の入れ替わりやさまざまな環境変化がある中で、当社が何を目指しているのか、自分たち役職員は何をなすべきかを明確なものとし方向性を共有するため、当社が経営を通じて果たすべき使命と目指す姿、基本方針を定義しました。当社は新たな経営理念の下、企業精神の象徴である「Technology and Kindness」をグループ一丸となって推し進めてまいります。
Corporate Slogan
Technology and Kindness
経営理念2030年ビジョン経営の基本方針
「独自のテクノロジー」で
「お客様にとって真によいもの」
を提供し、社会に貢献する
個人と組織が共に成長し社会から信頼される
グローバル企業となる
お客様起点で考え行動し、価値を創造する
自ら成長に努力する社員を支援し、成果を公正に評価する
事業活動を通じて社会課題を
解決する

② 長期計画2030・中期経営計画“With You toward 2024”
当社は、環境・社会価値と経済価値の両立を目指すESG経営を軸として、2030年に目指す姿とその実現に向けた重要課題からバックキャスティングし、2025年3月期を最終年度とする第二期中期経営計画「With You toward 2024」を策定いたしました。

③ 2024年3月期における取り組み
重点施策
◆ 印刷インキ製品
「軟包装分野へのEBインキ展開に向けた活動」、「ラベル、紙器分野へのUVインキ拡販に向けた製品開発及び販売促進」、「UVインキへの集中のための基盤整備」
◆ 機能性材料製品
「浙江迪克東華精細化工有限公司の事業立ち上げ」、「新規開発目標の達成」、「生産キャパシティーの引き上げ」
◆ 事業を支える基盤整備
「IRの質的向上」、「IT基盤整備」、「人材育成の推進」
(2) 経営環境
2024年3月期の経済環境については、景気は資源高による下押しの影響を受けるものの、供給制約の影響が和らぐもとで回復していくことが期待されますが、ウクライナ情勢の帰趨とその資源・エネルギー価格への影響などを中心に不確実性が高い状況にあり、当社グループにおいても、原材料の調達制約や物流の混乱及び価格高騰の継続などに留意する必要があります。
印刷インキの需要先である印刷業界の状況としては、デジタル化の進展による紙媒体の需要減少が継続しており、出版印刷は減少傾向、商業印刷は横這いで推移、パッケージ印刷は全体として成長を維持している状況にありますが、いずれの分野においてもサステナビリティへの対応が中心的なテーマとなっております。
(3) 対処すべき課題
当社グループは、2030年に向けて、「経済価値の向上と環境・社会価値の向上を両立し、長期に持続する在り方を構築する」ため、事業面においては「ドメインを明確化、経営資源を適切に配分し、当社グループならではの共通価値を創造」してまいります。
◆外部環境と課題認識
企業価値向上のため、下記課題に対し取り組み施策を実行してまいります。