訂正有価証券報告書-第35期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/24 11:55
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124項目

業績等の概要

(1) 業績
①当連結会計年度の概況
当連結会計年度におけるわが国経済は、消費増税の影響が長引き、個人消費および住宅投資は大きく落ち込むなど全般に弱い動きが続きましたが、期後半にかけて雇用・所得環境の改善や原油価格の下落効果により個人消費は持ち直し、加えて企業収益の回復を背景として設備投資が底堅く推移し、米国を中心として輸出も持ち直すなど緩やかな回復基調に転じております。
当連結会計年度の売上高は、消費増税に伴う反動があった中、化粧品関連事業は前年並みを確保したものの、栄養補助食品関連事業、その他が減収となり、全体では77,632百万円(前期比4.3%減)となりました。営業利益は、減収となったものの、売上総利益率が改善したことや、固定費の削減に努めたことなどにより4,001百万円(前期比1.5%増)となりました。経常利益は4,283百万円(前期比0.5%増)、当期純利益は2,301百万円(前期比71.3%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
②事業別の状況
1)化粧品関連事業
売上高
化粧品関連事業の売上高は47,471百万円(前期比0.1%減)となりました。
平成26年3月期平成27年3月期伸び率
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
ファンケル化粧品38,47380.939,50783.22.7
アテニア化粧品7,96516.86,97014.7△12.5
その他1,0872.39922.1△8.7
合計47,525100.047,471100.0△0.1

平成26年3月期平成27年3月期伸び率
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
通信販売23,80550.122,37647.2△6.0
店舗販売16,40534.516,94935.73.3
卸販売他1,7413.73,1466.680.6
海外5,57211.74,99810.5△10.3
合計47,525100.047,471100.0△0.1

ファンケル化粧品は、「マイルドクレンジングオイル」および「洗顔パウダー」のドラッグストアへの卸販売の開始、メイク製品および最高峰エイジング美容液のリニューアルなどにより、39,507百万円(前期比2.7%増)となりました。
アテニア化粧品は、主力製品のリニューアルを行ったものの、お客様数の減少に歯止めがかからず6,970百万円(前期比12.5%減)となりました。
販売チャネル別では、通信販売は22,376百万円(前期比6.0%減)、店舗販売は16,949百万円(前期比3.3%増)、卸販売他は3,146百万円(前期比80.6%増)、海外は4,998百万円(前期比10.3%減)となりました。
営業損益
損益面では、売上総利益率が改善したことに加え、マーケティング費用が減少したことなどにより、営業利益は5,557百万円(前期比19.2%増)となりました。
2)栄養補助食品関連事業
売上高
栄養補助食品関連事業の売上高は23,285百万円(前期比8.3%減)となりました。
平成26年3月期平成27年3月期伸び率
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
通信販売10,35540.89,36140.2△9.6
店舗販売6,10624.15,77824.8△5.4
卸販売他6,60726.06,74629.02.1
海外2,3169.11,3986.0△39.6
合計25,386100.023,285100.0△8.3

製品面では、新発売したダイエットサプリメント「大人のカロリミット」、中高年の目の健康に役立つサプリメント「ルテイン&ブルーベリー えんきん」などが好調だったものの、その他の製品が振るわず減収となりました。
販売チャネル別では、通信販売は9,361百万円(前期比9.6%減)、店舗販売は5,778百万円(前期比5.4%減)、卸販売他は6,746百万円(前期比2.1%増)、海外は1,398百万円(前期比39.6%減)となりました。
営業損益
損益面では、減収となったほか、前年に対しマーケティング費用を増加させたことなどにより、4百万円の営業損失(前連結会計年度は1,125百万円の営業利益)となりました。
3)その他
売上高
その他の売上高は6,876百万円(前期比16.2%減)となりました。
平成26年3月期平成27年3月期伸び率
(%)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
発芽米事業2,8302,372△16.2
青汁事業3,2032,679△16.3
その他の事業2,1731,823△16.1
合計8,2076,876△16.2

発芽米事業は、2,372百万円(前期比16.2%減)となりました。
青汁事業は、2,679百万円(前期比16.3%減)となりました。
その他の事業は、エステ事業を営む連結子会社の㈱ノイエスの株式を当企業集団外へ譲渡したことなどにより、1,823百万円(前期比16.1%減)となりました。
営業損益
損益面では、エステ事業の売却および原料玄米の価格下落による発芽米事業の収益性の改善などにより、営業利益は152百万円(前連結会計年度は4百万円の営業損失)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は30,659百万円となり、前連結会計年度末より1,717百万円減少いたしました。
当連結会計年度の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は5,946百万円(前連結会計年度は6,595百万円の収入)となりました。この内訳の主なものは、税金等調整前当期純利益4,083百万円および減価償却費2,973百万円などによる増加と、たな卸資産の増減額1,117百万円などによる減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は5,972百万円(前連結会計年度は1,402百万円の収入)となりました。この内訳の主なものは、有形固定資産の取得による支出6,724百万円などによる減少と、投資有価証券の売却及び償還による収入1,000百万円などによる増加であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,820百万円(前連結会計年度は3,956百万円の支出)となりました。この内訳の主なものは、配当金の支払額2,158百万円などによる減少であります。