有価証券報告書-第210期(2025/04/01-2026/03/31)
<指標及び目標>当社グループは2021年4月に「2050年までにカーボンニュートラル達成」することを宣言し、GHG排出量の削減を進めてまいりました。当社グループが定めた2030年までのGHG排出量削減目標(Near-Term Targets)は、国際的な枠組みであるパリ協定で求められる水準と合致しており、このことがSBT(Science Based Targets)イニシアティブより評価され、2025年3月にSBT認定を取得しています。
さらに当社グループは、2025年4月に再制定したニチアスグループ環境方針に基づき、新たに資源循環および自然との共生に関わる目標を更新・設定しました。2026年4月より、これらの目標達成に向けた取り組みを強化し、推進してまいります。
(注)1.カテゴリ1:購入した製品・サービス、カテゴリ3:スコープ1,2に含まれないエネルギー関連活動、カテゴリ11:販売した製品の使用を対象とする
2.国内外の製造事業所を対象とする
3.自然と人が共存するために取り組む、環境保全活動を指す
<指標に関する進捗状況と実績>□気候変動への対応
当社グループでは主要なGHGであるCO2の排出量削減活動を、①脱炭素につながるものづくりへの転換、②グループ全体における徹底した省エネルギー、③再生可能エネルギーの積極的活用の3本柱で進めております。
① 脱炭素につながるものづくりへの転換
製造時のCO2排出量が特に多い製品については、カーボンニュートラルに向けての当社の重点課題と捉え、事業の選択と集中を行い、統廃合による一部製品の販売終了、生産拠点の集約により、CO2排出量の削減に寄与しました。生産を継続する製品についてもCO2排出量の少ないエネルギーへの転換を進めています。例えば、NICHIAS FGS SDN. BHD.や当社袋井工場では、設備投資によりボイラーに使用する燃料を軽油および重油からLNGに変更し、稼働を開始しております。
② グループ全体における徹底した省エネルギー
省エネ活動の更なる活性化のため「自責CO2削減活動」の表彰制度を2023年度より開始しております。国内外の製造事業所を対象に前年度比1%削減を目標に活動しており、2025年度は国内外の34事業所中28事業所が、本目標を達成いたしました。この省エネ活動で削減したCO2排出量は、約4,800t-CO2/年(前年度比2.7%)です。
さらにCO2排出量の削減につながる投資を促進するため、2021年度に省エネ設備投資ガイドラインを策定し、社内炭素価格(インターナルカーボンプライシング)を導入いたしました。この社内炭素価格の効果もあり、2025年度の省エネ関連の設備投資によるCO2排出量の削減量は、着工ベースで約1,370t-CO2/年と見込まれます(CO2排出量削減目標の基準年度である2021年度CO2排出量の約0.5%に相当)
③ 再生可能エネルギーの積極的活用
当社グループでは、2030年度におけるグループ全体の購入電力に対する再生可能エネルギー比率の目標25%に向け、様々な手段での電力調達を検討・実施しております。
・製造建屋の屋根上などへの太陽光発電装置の設置
・オフサイトPPAの導入※
・グリーン電力、環境証書の購入
当社本社ビルや鶴見工場、㈱熊本ニチアス、㈱福島ニチアスなどの事業所においては、再生可能エネルギー由来の電力調達、環境証書の購入により、事業所単体での再生可能エネルギー比率100%を達成しました。
※自社の敷地外に設置された再生可能エネルギー発電設備から電力系統設備を介して、長期的に電気を調達する契約形態
(注)1.カテゴリ1:購入した製品・サービス、カテゴリ3:スコープ1,2に含まれないエネルギー関連活動、カテゴリ11:販売した製品の使用を対象とする
2.提出日現在、算出中であります
□資源循環の取り組み
従来は国内製造事業所を対象として、2030年度に2019年度比30%削減を目標としておりましたが、2025年度に前倒しで達成見込みとなったことから、対象を国内外の全製造事業所に拡大し、削減目標も2031年度に2019年度比55%削減と上方修正いたしました。今後も資源効率の高いものづくりを実践してまいります。
□自然との共生
当社グループでは、豊かな水環境の指標となるトンボの保全に資する取り組みを推進しています。具体的には、製造事業所へのビオトープの設置や、保全団体への参画(トンボはドコまで飛ぶかフォーラム、桶ヶ谷沼を考える会)、一般のアプリケーションBiome(バイオーム)を用いた日本全国のトンボの生息情報調査などを行っております。また、製造子会社である㈱福島ニチアスの北側に位置する緑地は、多数のトンボが生息する豊かな環境となっており、その環境を維持する活動計画が認められ、2026年3月に自然共生サイトとして認定を受けました。
2025年度は、バルブやボールタップの設置による不要な水の使用量削減や、クーリングタワーの更新を実施し、2024年度比で11%の取水量削減となる見込みです。このような活動を今後も推進すべく、2026年4月に取水量削減の定量目標を上記の通り設定いたしました。なお、自然共生活動については、2026年度より集計する予定です。
さらに当社グループは、2025年4月に再制定したニチアスグループ環境方針に基づき、新たに資源循環および自然との共生に関わる目標を更新・設定しました。2026年4月より、これらの目標達成に向けた取り組みを強化し、推進してまいります。
| 取り組むべき 環境課題 | 項目 | 目標 | |
| 気候変動への 対応 | 自社排出量 (スコープ1+2) | 2030年度にGHG排出量を2021年度比で42%削減 2050年度にカーボンニュートラル(実質ゼロ)を達成 | 継続 |
| サプライチェーン排出量(スコープ3) (注)1 | 2030年度にGHG排出量を2021年度比で25%削減 | 継続 | |
| 再生可能エネルギー比率 | 2030年度に再生可能エネルギー由来の電力比率を25%以上 | 継続 | |
| 資源循環の 取り組み | 産業廃棄物排出量 | 2031年度に産業廃棄物排出量を2019年度比で55%削減 (注)2 | 更新 |
| 自然との共生 | 取水量 | 2031年度に取水量を2024年度比で25%削減 (注)2 | 新規 |
| 自然共生活動 (注)3 | 2031年度に自然共生活動実施率100% (注)2 | 新規 |
(注)1.カテゴリ1:購入した製品・サービス、カテゴリ3:スコープ1,2に含まれないエネルギー関連活動、カテゴリ11:販売した製品の使用を対象とする
2.国内外の製造事業所を対象とする
3.自然と人が共存するために取り組む、環境保全活動を指す
<指標に関する進捗状況と実績>□気候変動への対応
当社グループでは主要なGHGであるCO2の排出量削減活動を、①脱炭素につながるものづくりへの転換、②グループ全体における徹底した省エネルギー、③再生可能エネルギーの積極的活用の3本柱で進めております。
① 脱炭素につながるものづくりへの転換
製造時のCO2排出量が特に多い製品については、カーボンニュートラルに向けての当社の重点課題と捉え、事業の選択と集中を行い、統廃合による一部製品の販売終了、生産拠点の集約により、CO2排出量の削減に寄与しました。生産を継続する製品についてもCO2排出量の少ないエネルギーへの転換を進めています。例えば、NICHIAS FGS SDN. BHD.や当社袋井工場では、設備投資によりボイラーに使用する燃料を軽油および重油からLNGに変更し、稼働を開始しております。
② グループ全体における徹底した省エネルギー
省エネ活動の更なる活性化のため「自責CO2削減活動」の表彰制度を2023年度より開始しております。国内外の製造事業所を対象に前年度比1%削減を目標に活動しており、2025年度は国内外の34事業所中28事業所が、本目標を達成いたしました。この省エネ活動で削減したCO2排出量は、約4,800t-CO2/年(前年度比2.7%)です。
さらにCO2排出量の削減につながる投資を促進するため、2021年度に省エネ設備投資ガイドラインを策定し、社内炭素価格(インターナルカーボンプライシング)を導入いたしました。この社内炭素価格の効果もあり、2025年度の省エネ関連の設備投資によるCO2排出量の削減量は、着工ベースで約1,370t-CO2/年と見込まれます(CO2排出量削減目標の基準年度である2021年度CO2排出量の約0.5%に相当)
③ 再生可能エネルギーの積極的活用
当社グループでは、2030年度におけるグループ全体の購入電力に対する再生可能エネルギー比率の目標25%に向け、様々な手段での電力調達を検討・実施しております。
・製造建屋の屋根上などへの太陽光発電装置の設置
・オフサイトPPAの導入※
・グリーン電力、環境証書の購入
当社本社ビルや鶴見工場、㈱熊本ニチアス、㈱福島ニチアスなどの事業所においては、再生可能エネルギー由来の電力調達、環境証書の購入により、事業所単体での再生可能エネルギー比率100%を達成しました。
※自社の敷地外に設置された再生可能エネルギー発電設備から電力系統設備を介して、長期的に電気を調達する契約形態
| GHG排出量実績と目標 | |||||
| 実績 | 目標 | ||||
| 2021年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2030年度 | ||
| GHG排出量 (万t-CO2eq) | スコープ1 | 12.8 | 9.2 | 8.4 | - |
| スコープ2 | 12.8 | 8.9 | 8.2 | - | |
| 合計 | 25.6 | 18.0 | 16.6 | 14.8 | |
| 基準年度比削減率(%) | 基準年 | 29.6 | 35.2 | 42 | |
| 実績 | 目標 | ||||
| 2021年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2030年度 | ||
| GHG排出量 (万t-CO2eq) | スコープ3 (注)1 | 101.4 | 83.6 | (注)2 | 76.1 |
| 基準年度比削減率(%) | 基準年 | 17.5 | (注)2 | 25 | |
(注)1.カテゴリ1:購入した製品・サービス、カテゴリ3:スコープ1,2に含まれないエネルギー関連活動、カテゴリ11:販売した製品の使用を対象とする
2.提出日現在、算出中であります
| 再生可能エネルギー導入実績と目標 | ||||
| 実績 | 目標 | |||
| 2021年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2030年度 | |
| 電力に対する 再生可能エネルギー比率(%) | 0.5 | 12.9 | 18.3 | 25 |
□資源循環の取り組み
従来は国内製造事業所を対象として、2030年度に2019年度比30%削減を目標としておりましたが、2025年度に前倒しで達成見込みとなったことから、対象を国内外の全製造事業所に拡大し、削減目標も2031年度に2019年度比55%削減と上方修正いたしました。今後も資源効率の高いものづくりを実践してまいります。
| 産業廃棄物排出量実績と目標 | ||||
| 実績 | 見込 | 目標 | ||
| 2019年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2031年度 | |
| 産業廃棄物排出量(千t) | 21.2 | 18.0 | 11.6 | 9.5 |
| 基準年度比削減率(%) | 基準年 | 15.4 | 45 | 55 |
□自然との共生
当社グループでは、豊かな水環境の指標となるトンボの保全に資する取り組みを推進しています。具体的には、製造事業所へのビオトープの設置や、保全団体への参画(トンボはドコまで飛ぶかフォーラム、桶ヶ谷沼を考える会)、一般のアプリケーションBiome(バイオーム)を用いた日本全国のトンボの生息情報調査などを行っております。また、製造子会社である㈱福島ニチアスの北側に位置する緑地は、多数のトンボが生息する豊かな環境となっており、その環境を維持する活動計画が認められ、2026年3月に自然共生サイトとして認定を受けました。
| 取水量実績と目標 | |||
| 実績 | 見込 | 目標 | |
| 2024年度 | 2025年度 | 2031年度 | |
| 取水量(千㎥) | 1,579 | 1,399 | 1,182 |
| 基準年度比削減率(%) | 基準年 | 11 | 25 |
2025年度は、バルブやボールタップの設置による不要な水の使用量削減や、クーリングタワーの更新を実施し、2024年度比で11%の取水量削減となる見込みです。このような活動を今後も推進すべく、2026年4月に取水量削減の定量目標を上記の通り設定いたしました。なお、自然共生活動については、2026年度より集計する予定です。