四半期報告書-第85期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

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2015/02/13 9:07
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有報資料

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和政策を背景に緩やかな回復基調にあるものの、消費税率引上げによる消費の落ち込みが想定以上に長引いていることや、中国をはじめとした新興国経済の減速、さらには円安による輸入コストの上昇等、景気の先行きには引続き不透明な状況が続いております。
当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)が属するステンレス鋼線業界では、建材関連の需要が回復傾向で推移したため、業界出荷数量は、前年同期比増加となりました。
このような状況下、当社グループでは、高機能・独自製品(ばね用材、耐熱ボルト用材、金属繊維など)の売上高比率70%以上、連結経常利益50億円以上、海外売上高比率30%以上などを経営目標とする『第12次中期計画(ミッション753)』(最終年度平成27年3月期)の達成に向け、収益の一段の向上に鋭意取り組んでまいりました。
売上高は、ステンレス鋼線部門及び金属繊維部門とも前年同期比増収となった結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比8.8%増収の249億98百万円となりました。
損益につきましては、売上増に伴う粗利の増加や工場操業度の改善等により営業利益20億52百万円(前年同期比14.8%増)、経常利益20億71百万円(同13.7%増)、四半期純利益13億53百万円(同18.6%増)となりました。
事業部門別の業績は次のとおりであります。
①ステンレス鋼線
消費税率引上げ後の反動が自動車向けなどで一部見られましたが、比較的軽微に止まりました。一方、建材関連需要は期後半に顧客の在庫調整などがあったものの期を通じて堅調に推移し、さらに円安を背景に海外向けが伸長した結果、販売数量は増加し、売上高は215億94百万円(前年同期比9.1%の増)となりました。
②金属繊維
主力のナスロンフィルター分野がポリエステルフィルムや化合繊維用途向けが低調だったものの、液晶パネル用などの光学フィルム用途が海外向けを中心に回復した結果、増収となりました。一方、半導体機材分野では、韓国や台湾などでスマートフォンやタブレット端末の需要増を背景とした設備投資が好調に推移し、これら装置に用いられる超精密ガスフィルター(ナスクリーン)の需要が大幅に伸長したこと等により、金属繊維の売上高は34億3百万円(前年同期比7.2%の増)となりました。
セグメントの業績は次の通りであります。なお、セグメント業績については、セグメント間の内部売上高、または、振替高の相殺消去前の金額を記載しています。
①日本
主力のステンレス鋼線部門の売上高は、建材住宅関連の需要が堅調に推移し、販売数量が増加する等により増収となりました。金属繊維部門でも、主力のナスロンフィルター分野において光学フィルム用途が回復し、さらには超精密ガスフィルター(ナスクリーン)が好調に推移したことにより、増収となりました。これらの結果、売上高は235億92百万円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益は17億92百万円(同8.8%増)となりました。
②タイ
堅調な需要を背景にタイ国内及び海外向けが伸長した結果、売上高は27億63百万円(同50.9%増)、セグメント利益は2億99百万円(同50.0%増)となりました。
③中国
中国国内向けの需要が好調に推移したことにより、売上高は2億85百万円(同28.5%増)、セグメント利益は7百万円(前年同期は15百万円の損失)となりました。
なお、上記記載金額には消費税等は含まれておりません。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、352億24百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億61百万円増加いたしました。流動資産は226億26百万円となり、8億2百万円増加いたしました。主な要因は、受取手形及び売掛金の増加(3億26百万円)並びに原材料及び貯蔵品の増加(3億1百万円)などです。固定資産は125億98百万円となり、3億59百万円増加いたしました。主な要因は有形固定資産の増加(2億40百万円)などです。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、103億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ27百万円減少いたしました。流動負債は62億20百万円となり、2億5百万円減少いたしました。主な要因は未払法人税等の減少や賞与引当金の減少などです。固定負債は41億49百万円となり、1億77百万円増加いたしました。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は248億55百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億89百万円増加いたしました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3億95百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて、重要な変更はありません。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
製造業の海外移転、新興国経済の減速などによる海外景気の下振れ懸念、さらには円安の影響による輸入価格の上昇等懸念すべき課題は山積しております。また、業界特有の問題として、当社グループの主力製品のステンレス鋼線は、中国や韓国のステンレス鋼線メーカーとの競争激化による収益低下などの懸念があり、加えてニッケル価格に起因する原材料価格の変動リスクなど厳しい環境下に置かれています。また、金属繊維(ナスロン)も化合繊維向けなどの一般汎用製品については競争が激しくなってきております。
当社グループはかかる経営環境に対応するべく、より筋肉質な企業基盤を目指し、既述の『第12次中期計画(ミッション753)』の課題に鋭意取り組んでおります。
具体的には、ステンレス鋼線部門において、販売面では国内外市場に対し、ばね用材や極細線をはじめとする高機能製品、自動車向け耐熱ボルト用材や高合金線などの独自製品の拡販に加え、新用途製品の立ち上げを推進しております。一方、生産面では需要家のグローバル展開に対応して海外2工場の拡張や、枚方工場の物流改善の推進等により、引き続き国内外の最適生産体制の構築を進めてまいります。開発面では当社グループの保有する技術力・ノウハウに大同特殊鋼グループの技術力を結集することによる新製品開発の強化や新規事業の確立などに引き続き取り組んでまいります。
金属繊維部門では、中国・韓国の現地法人の活用による海外市場への拡販、また、国内でもより高機能化・高精度化する需要に応えるべく技術開発を継続して実施しております。
新規分野では、環境負荷物質を含まず高強度・高導電性を有するばね用銅系合金線(商品名:エレメタル)などの新製品・新用途製品の拡充、さらには高純度の水素を取り出すことが可能な水素分離膜モジュールの商品化などにも鋭意取り組んでまいります。
以上により、収益の一段の向上を図るとともに、事業のグローバル化推進や高度化・多様化する顧客ニーズへの対応などにより、『さらなる企業価値の向上』を目指してまいります。

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