有価証券報告書-第112期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/24 10:33
【資料】
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【項目】
107項目

対処すべき課題

(1)会社の経営の基本方針
当社は上下水道、ガス、情報通信を中心とした地域インフラ整備に対して、鋳鉄管、鉄蓋、樹脂管及び関連資材の供給を中心とした事業展開を図っております。しかしながら、公共事業費縮減のなか、主力の水道用鋳鉄管分野においても国内需要の低迷、不安定な販売価格などの事業環境は引き続き厳しさが予想されます。
このような環境のなか、当社は、コア事業の収益力を抜本的に強化するとともに、技術競争力の向上、さらには財務体力の強化を図ることにより強固な経営基盤を構築し、継続的に株主等のステークホルダーの期待に応えることを基本方針としております。
(2)対処すべき課題
当社は、平成26年9月に向こう3年間を展望した中期計画を策定致しました。この計画において、経営の基本方針を下記の4項目に具体化し、着実に実施することにより安定的に収益が確保できる経営基盤を確立していきます。
① 鋳鉄管等コア事業の収益力強化
・適切な販売価格の維持・改善
・新型耐震管(GX管)等の原価低減
② 技術競争力の向上
・新型耐震管(GX管)拡大に伴う技術競争力の向上
・ガス用新継手構造の開発及び展開
・EVS鉄蓋(食い込み・ガタツキ防止)の用途・口径拡大による販売促進
③ 経営環境の変化に耐えうる財務体力の強化
・利益拡大による自己資本充実と有利子負債削減
・製品在庫の圧縮等によるフリーキャッシュ・フローの改善
④ 安全、品質、コンプライアンス
・「もの造り」の基盤である「安全と品質」の確保
・コンプライアンスの徹底による社会から信頼される会社