四半期報告書-第45期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/11/11 9:19
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29項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益の改善や設備投資の増加が見込まれる状況となり、また消費税率引上げに伴う消費の低迷も一巡し、個人消費のマインドも緩やかに持ち直しており、全体として緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、世界経済におきましては、米国と欧州経済において回復がみられるものの、中国及びその他新興国経済の不透明感が継続し、依然として不安定な状況下で推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループは、第1四半期連結会計期間に引き続き、FA装置(FA:Factory Automation/「自動化・省力化装置」をいう。)等に使用される当社主力製品「アルファフレームシステム」の大口案件を計画通りに納入し、また、海外工場の生産強化を図る自動車業界向け高付加価値のFA装置や、フラットパネルディスプレイ(以下、「FPD」という。)業界向けの大型カスタムクリーンブース等についても順調に売上を伸ばしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、2,871百万円となりました。利益面につきましては、営業利益は238百万円、経常利益は238百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は153百万円となりました。
なお、当社グループは、第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しておりますので、前年同期との比較分析は行っておりません。
また、本年1月に設立いたしました海外連結子会社(NIC Autotec(Thailand)Co.,Ltd.)につきましては、本格稼働に向けた準備期間中となっており、工場機械設備の設置や在庫品の充実等を図っております。なお、本格稼働は、本年11月下旬からを予定しております。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
[アルファフレーム部門]
アルファフレーム部門におきましては、「カクチャTM」及び「マーキングシステムTM」を活用し、「アルファフレームシステム」の付加価値を高めることで競合他社製品との差別化を図り、加えて提案重視の営業を継続的に展開いたしました。
一般の材料・部品としての販売は、前事業年度後半の好調さが当第2四半期連結累計期間も継続し、売上高は増加傾向となりました。また、継続的な引き合いを受けているFA装置等に使用される「アルファフレームシステム」の大口案件についても順調に受注を確保いたしました。
この結果、当部門の売上高は1,363百万円となりました。
なお、FA装置業界向け「アルファフレームシステム」大口案件の受注は引続き好調であり、下半期の需要も活発なことから、通期の受注、売上は順調に推移するものと見込んでおります。
[装置部門]
装置部門におきましては、引き続き当社グループの技術力を活かした質の高いFA装置の提案活動を推進し、第1四半期連結会計期間に引き続き、当第2四半期連結会計期間においても複数の自動車部品製造企業に対する洗浄装置、検査装置、試験装置等の売上を計上いたしました。また、FPD業界向けクリーンブース案件も当初予想を上回る引き合いを確実に受注に繋げており、第3四半期以降も順調に推移するものと見込んでおります。
この結果、当部門の売上高は1,028百万円となりました。
[商事部門]
商事部門におきましては、工業用砥石、油脂類等の消耗品関係の売上高は低調に推移し、機械設備関係に関しても、機械部品製造関連企業の設備投資が前年をピークとして峠を越えたために引き合い件数が減少し、売上高は伸び悩む状況となりました。しかしながら、第3四半期以降に納入となる機械設備関係の引き合いは増加しつつあり、受注確保に向け一層の注力をしてまいる所存であります。
この結果、当部門の売上高は480百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、5,189百万円となりました。主な内訳は、現金及び預金が202百万円、受取手形及び売掛金が1,817百万円、電子記録債権が310百万円、たな卸資産が744百万円、有形固定資産が1,429百万円、投資その他の資産が615百万円であります。
負債は1,707百万円となりました。主な内訳は支払手形及び買掛金が797百万円、電子記録債務が443百万円、退職給付に係る負債が168百万円であります。
純資産は3,481百万円となりました。主な内訳は利益剰余金3,145百万円であります。
なお、第1四半期連結会計期間から四半期連結財務諸表を作成しておりますので、前年同期との比較分析は行っておりません。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は202百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間から四半期連結財務諸表を作成しておりますので、前年同期との比較分析は行っておりません。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、117百万円のキャッシュ・インとなりました。これは、税金等調整前四半期純利益238百万円の計上、売上債権の減少による資金の増加額295百万円などの資金の増加があった一方で、たな卸資産の増加による資金の減少額153百万円、仕入債務の減少による資金の減少額102百万円、法人税等の支払いによる資金の減少額87百万円などの資金の減少があったことが主な要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、74百万円のキャッシュ・アウトとなりました。これは、有形固定資産の取得による支出が59百万円、保険積立金の積立による支出が11百万円それぞれあったことなどが主な要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、108百万円のキャッシュ・アウトとなりました。これは配当金の支払いによる支出が108百万円あったことなどが主な要因であります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発活動に係る費用の総額は23百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第2四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント名称生産高(千円)前年同四半期比(%)
アルファフレーム部門1,371,783
装置部門1,028,155
合計2,399,938

(注)上記の金額は販売価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
② 商品仕入実績
当第2四半期連結累計期間における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント名称品目仕入高(千円)前年同四半期比(%)
商事部門工業用砥石74,279
機械設備164,838
工具・ツール・油脂類173,706
合計412,825

(注)上記の金額は仕入価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
③ 受注実績
当第2四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント名称受注高(千円)前年同四半期比(%)受注残高(千円)前年同四半期比(%)
アルファフレーム部門1,421,719195,866
装置部門660,538370,173
商事部門425,662144,852
合計2,507,921710,891

(注)上記の金額は販売価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
④ 販売実績
当第2四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント名称販売高(千円)前年同四半期比(%)
アルファフレーム部門1,363,068
装置部門1,028,155
商事部門480,761
合計2,871,985

(注)1. 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先当第2四半期連結累計期間
販売高(千円)割合(%)前年同四半期比(%)
キヤノン株式会社683,23823.8
株式会社トミタ324,34011.3

2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
なお、当社グループは第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期比を記載しておりません。
(8) 主要な設備
① 主要な設備の状況
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備に重要な異動はありません。
② 設備の新設、除却等の計画
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「設備の新設、除却等の計画」についての重要な変更はありません。
また、新たに確定した重要な設備の新設、除却等の計画はありません。