当社の主な販売分野である半導体分野では、半導体需要の低迷が続くなか、半導体製造装置市場では、中国市場向けに活況が見られましたが、先端設備向けの投資は停滞が続きました。なお、一部の先端DRAMの投資が拡大するなど、足もとでは回復の兆しが見られます。そのようななか、当社既存顧客におきましては在庫調整が長引くなど停滞が続きました。一方で、新規顧客の量産も始まっており、今後は市場の回復も加わって拡大していく見込みを持っております。FPD分野におきましては、液晶向けの投資再開が見込めないなか、OLED(有機EL)の投資計画が続いており、市場は低調ながら底堅く推移いたしました。その他分野では、太陽電池製造装置向けの受注が予定よりも遅れており計画に対し大きく未達となりました。費用面におきましては、工場の稼働が停滞したことによる原価率の悪化があったものの、在庫が減少したことなどから、受注損失引当金及び棚卸資産の評価減は減少いたしました。なお、第2四半期に未達に終わったM&Aに関する一時的な費用が13百万円発生いたしました。
これらの結果、当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高が2,040百万円(前年同期比51.9%減)、営業損失は78百万円(前年同期は927百万円の営業利益)、経常損失は134百万円(前年同期は913百万円の経常利益)、四半期純損失は101百万円(前年同期は644百万円の四半期純利益)となりました。
なお、当社は精密部品事業のみの単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
2024/04/12 9:12