有価証券報告書-第102期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/28 10:08
【資料】
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【項目】
125項目

有報資料

文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成29年6月28日)現在において当社グループが判断したものであります。将来に関する事項は不確実性を内包しておりますので将来生じる実際の結果と差異が生じる可能性があります。
(1)経営成績
<連結業績について>
前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減額
(百万円)
増減率
(%)
売上高525,026514,164△10,861△2.1
売上総利益282,856278,000△4,856△1.7
営業利益81,70376,578△5,124△6.3
経常利益73,09068,552△4,538△6.2
親会社株主に帰属する当期純利益50,67654,2253,5497.0

①売上高-概況
日本では、TIS事業におけるアクセスデバイスやニューロバスキュラー(脳血管)事業、基盤医療器事業で輸液ライン等の販売が好調に推移しましたが、薬価・公定価改定の影響に加えて、平成27年10月に発売したUltimasterの売上寄与の一巡や、同時期に富士製薬工業株式会社へ造影剤の販売を移管した影響もあり、若干の減収となりました。海外では、TIS事業、ニューロバスキュラー事業が堅調に推移するとともに、買収した止血デバイス事業等の売上も加わりましたが、全社では為替の影響により、減収となりました。この結果、当連結会計年度の売上高は、前期比2.1%減の5,142億円となりました。
②売上総利益
売上総利益は、アクセスデバイス等の高収益品の売上拡大、米国テルモカーディオバスキュラーシステムズCorp.の品質システム改善費用の減少及び原価改善等により、為替の影響を一部吸収しましたが、前期比1.7%減の2,780億円となりました。
③営業利益
営業利益は、売上総利益の減少に加えて販売費及び一般管理費が若干増加し、前期比6.3%減の766億円となりました。
④経常利益
経常利益は、為替差損の減少等により営業外費用は減少しましたが、営業利益の減少に伴い、前期比6.2%減の686億円となりました。
⑤親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は、フランスのART(Arterial Remodeling Technologies)社との生体吸収性ステント共同開発契約解消に伴い、特別損失70億円を計上しましたが、オリンパス株式会社の株式売却に伴う特別利益157億円を計上した結果、前期比7.0%増の542億円となりました。
セグメントごとの業績、売上高、営業利益の概況については、「1 業績等の概要 (1)業績」に記載しております。
(2)財政状態の分析
<主要財務指標>
前連結会計年度当連結会計年度
自己資本当期純利益率9.3%10.8%
総資産当期純利益率5.4%5.6%
自己資本比率56.7%47.9%
1株当たり純資産1,408.53円1,389.70円
フリー・キャッシュ・フロー56,808百万円△100,571百万円

①流動資産
当連結会計年度末における流動資産残高は前連結会計年度末残高に比べ256億円減の3,492億円となりました。
②有形固定資産
当連結会計年度末における有形固定資産残高は前連結会計年度末残高に比べ73億円増の1,831億円となりました。
③無形固定資産
当連結会計年度末における無形固定資産残高は前連結会計年度末残高に比べ1,642億円増の4,547億円となりました。
企業買収及び事業譲渡により、のれんが736億円、技術資産が776億円増加したことが主な要因です。
④投資その他の資産
当連結会計年度末における投資その他の資産残高は前連結会計年度末残高に比べ251億円減の302億円となりました。
⑤流動負債
当連結会計年度末における流動負債残高は前連結会計年度末残高に比べ796億円増の2,484億円となりました。
短期借入金が1,199億円増加したことが主な要因です。
⑥固定負債
当連結会計年度末における固定負債残高は前連結会計年度末残高に比べ622億円増の2,835億円となりました。
社債300億円を発行したこと及び長期借入金が217億円増加したことが主な要因です。
⑦純資産
当連結会計年度末における純資産の部の残高は、利益剰余金が397億円増加した一方で、自己株式の取得442億円や為替の影響もあり、前連結会計年度末に比べ220億円減の4,896億円となりました。
なお、キャッシュ・フローの状況については、「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載しております。
(3)次期の見通し
次の5年間を対象とする中長期成長戦略に基づき、各カンパニーが成長機会を捉え、以下の取り組みを通じて、次期の業績見通しの達成とともに、持続的かつ収益性のある成長を目指します。
心臓血管カンパニーは、中長期成長戦略のビジョンとして、心臓血管事業領域でトップブランドとして世界の医療現場から認知されることを掲げています。その実現に向けて、各参入領域でトップ3に入り、製品や供給、サービスを含むトータルクオリティを高め、世界の医療現場から必要とされる価値を提供していきます。TIS事業では、買収を完了した止血デバイスの販売を着実に拡大し、アクセスデバイス全体で更なる売上伸長を目指します。治療デバイスでは、国内外でUltimasterの拡販に注力するとともに、製品ラインアップの拡充を進め、欧州で末梢血管用の薬剤塗布バルーンや、肝腫瘍に対する経カテーテル動脈塞栓療法に用いる放射線放出ビーズの販売を目指します。ニューロバスキュラー事業では、脳動脈瘤治療用コイルの新製品を発売するとともに、新形状の脳動脈瘤治療用デバイス「WEB」など、コイル以外の製品で販売地域の拡大に取り組んでいきます。CV事業では、人工心肺装置の販売再開に向けて注力します。血管事業では、平成29年3月末に買収を完了した米国ボルトンメディカル,Inc.との円滑な統合を図ります。また、増産及び研究開発への投資や、開発体制の強化など、カンパニー全体の成長加速を支える基盤の整備も進めていきます。
ホスピタルカンパニーは、独自の技術・サービスを提供し、医療の質向上と効率化、ドラッグデリバリーのイノベーションに貢献することで、売上成長に舵を切り、持続的な成長ステージへのシフトを目指します。病院向けのビジネスでは、テルモの総合力を活かし、日本を中心に事業拡大を目指します。輸液・シリンジポンプやクローズド(閉鎖式)輸液システム、抗がん剤投与システムなど、幅広い製品ラインアップを提供し、治療の安全性向上、業務効率化に寄与する医療のプラットフォーム構築を進めます。また、疼痛緩和製品、スプレー式の癒着防止材、糖尿病の血糖コントロールに寄与するインスリンポンプの開発など、早期退院や患者さんのQOL向上に貢献する製品の開発・販売に注力します。製薬企業向けのビジネスでは、バイオ医薬品に適したプレフィルドシリンジの開発や、高度な無菌製造技術を活かした製造受託ビジネスの拡大、製薬企業のニーズに対応した付加価値の高い専用デバイスの開発などに取り組んでいきます。
血液システムカンパニーでは、各分野で高いシェアを持つ製品の競争力をさらに高め、輸血の安全性向上や多様な治療手段の提供などに貢献することで、成長軌道へと回帰します。血液センター分野では、グローバルで50%を超えるシェアを持つ成分採血システムで次世代プラットフォームの販売拡大に注力し、現在のポジションをより強固にしていきます。また、米国での治験などを通じて、輸血の安全性を向上させる病原体低減化システムの採用をグローバルで促進していきます。血液治療システム分野では、主に自己免疫疾患を対象に、アフェレシス治療の適用拡大に注力し、グローバルでNo.1のポジションをより強固にしていきます。細胞処理分野では、再生医療の拡大を背景に、効率よく細胞培養が可能な細胞増殖システムの提案を強化し、研究機関などでの採用増を目指します。生産面では、ベトナムの工場で、血液バッグなどのディスポーザブル製品の生産拡大と原価低減を推進し、収益性の改善を図ります。

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