有価証券報告書-第28期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/20 11:48
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【項目】
113項目

対処すべき課題


今後の経済環境は、中国経済の成長減速、新興諸国の景気の不透感が高まるなど懸念材料はあるものの、米国、欧州、日本など先進国の景気が底堅く推移していくものと思われます。
当社グループの事業環境は、新興諸国の製造業における自動化、省力化の投資に加え、先進国でも産業用ロボット向けの需要が増加していくものと予測しております。また、今後のロボット及び周辺技術の高度化により、人との協調型、サービス用、先進医療用ロボット向けなどの増加も期待されるとともに、センサーなど接続機能を持つスマート製品の需要増により半導体製造装置向けも高い水準を維持するものと予測していることから、良好な環境が継続するものと見込んでおります。
このような見通しのもと当社グループは、技術・技能集団であるという自己認識のもと、技術開発型の製造業としての原点に立ち返り、価値ある製品とサービスの提供によりモーション・コントロール業界において存在感を示し、現行の中期経営計画(2015年度~2017年度)の達成を目指してまいります。
当該中期経営計画期間においては、当社グループの主要3製品について、各々の競争力と事業基盤の強化を図
り、モーション・コントロール業界でのプレゼンスを一層向上させる取り組みを実施してまいります。
■経営理念
1. 個人の尊重
2. 存在意義のある企業
3. 共存共栄
4. 社会への貢献
■当社グループの事業領域と使命
「トータル・モーション・コントロール」の提供
■長期ビジョン(2020年度)
(ありたい姿)
価値ある製品とサービスの提供によって、モーション・コントロール業界において
唯一無二の存在であり続ける
(目指すポジション)
・独創的な技術で信頼されるアクチュエーターメーカー
・精密減速装置分野のリーディングカンパニー
■中期経営計画(2015年度~2017年度)
(基本方針と戦略)
①主要3製品の競争力と事業基盤の強化
メカトロニクス製品
・課題解決力向上によるニッチトップの地位確立
・サービス・販売体制の強化
・コア技術の強化による新製品の積極投入
精密遊星減速装置
・事業体制の強化による海外市場の攻略
・海外市場における販売体制の強化
・研究開発体制の拡充
波動歯車装置
・競争優位の向上と圧倒的なポジションの確立
・ロボット用途のさらなる深耕と新規用途の開拓
・多様なニーズを満たす新製品の開発と市場投入
②アジア市場における積極的拡販
・地域密着体制の整備とブランドの強化・浸透
③QCDSのあくなき追求による顧客志向型組織の高度化
・市場要求を満たす組織能力の引き上げ
④持続的な成長を可能とする人材の育成
・国際人材、マネジメント人材の育成
■財務目標
2017年度連結経営成績(目標)
売上高:350億円
営業利益:95億円
親会社株主に帰属する当期純利益:70億円