有価証券報告書-第75期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/23 15:00
【資料】
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【項目】
139項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社企業グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」
という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による経済活動の制限等の影響で著しく悪化しました。一方で、中国においては生産活動がいち早く再開され、設備投資は持ち直しの動きが見られます。しかしながら、全世界的に変異株による感染症の再拡大が見られ、経済を下振れさせるリスクが高まるなど、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような環境のもとで、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりであります。
イ.財政状態
当連結会計年度における資産合計は、前連結会計年度に比べ1億26百万円増加し298億46百万円となりました。負債合計は、前連結会計年度に比べ1億98百万円減少し77億84百万円となりました。純資産合計は、前連結会計年度に比べ3億24百万円増加し220億61百万円となりました。
ロ.経営成績
当連結会計年度における売上高は124億22百万円(前連結会計年度比17.0%減)、営業利益は5億16百万円(前連結会計年度比3.5%増)、経常利益は6億81百万円(前連結会計年度比40.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億7百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失2億6百万円)となりました。
なお、当連結会計年度における各セグメントの概況は、次のとおりであります。
工業用ミシン事業
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が落ち着きを見せ始めた中国が先行して事業活動を再開し、続
いて東南アジアおよび欧米各国でも、経済活動の回復に向けた対応が進められたことにより、弱いなが
らも設備投資需要の回復が見られるようになりましたが、コロナ禍以前の設備投資水準までの回復には
至らず、売上高は96億22百万円(前年同期比21.5%減)、セグメント利益は13億99百万円(前年同期
比13.8%減)となりました。
ダイカスト部品事業
自動車生産は回復基調にあり、販路拡大に向けた販売活動を継続して行った結果、売上高は27億99百
万円(前年同期比3.5%増)、コスト削減などによりセグメント利益は1億33百万円(前年同期はセグメ
ント損失1百万円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は83億13百万円となり、前連結会計年度末に比べ26億65百万円の増加となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度に比べ16億54百万円増加し22億57百万円となりました。これは主として未払金の減少額1億41百万円に対し、税金等調整前当期純利益8億38百万円、減価償却費7億60百万円、たな卸資産の減少額7億10百万円、売上債権の減少額1億31百万円などによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、前連結会計年度に比べ22億70百万円増加し6億43百万円となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出4億56百万円の支出に対し、有形固定資産の売却による収入10億61百万円などによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、前連結会計年度に比べ7億22百万円減少し1億45百万円となりました。これは主として長期借入による収入額8億47百万円に対し、長期借入金の返済による支出額6億60百万円、配当金の支払額1億73百万円などによります。
③生産、受注及び販売の状況
イ. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)
工業用ミシン4,804,956△16.3
ダイカスト部品2,099,9381.1
合計6,904,894△11.7

(注) 1 上記の金額は、製造原価によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ロ. 受注実績
当社企業グループは、受注生産形態をとらないため、該当事項はありません。
ハ. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)
工業用ミシン9,622,848△21.5
ダイカスト部品2,799,6053.5
合計12,422,454△17.0

(注) 1 売上高は、外部顧客に対する売上高であります。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社企業グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社企業グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、期末日における資産・負債の金額及び報告期間における収益・費用の金額に影響する見積り、判断および仮定の設定を行っております。当社企業グループにおいて重要性の高い会計上の見積りとして棚卸資産の評価及び繰延税金資産の回収可能性を認識しています。
なお、これらの会計上の見積りの内容に関する理解に資する情報については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ.財政状態の分析
(資産の部)
当連結会計年度における資産の額は、298億46百万円と前連結会計年度に比べ1億26百万円の増加となりました。流動資産につきましては、主として現金及び預金が26億60百万円増加したこと、商品及び製品が7億37百万円、原材料及び貯蔵品が3億4百万円、受取手形及び売掛金が2億36百万円それぞれ減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ13億55百万円増加となりました。固定資産につきましては、主として有形固定資産が12億88百万円減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ12億29百万円減少となりました。
(負債の部)
当連結会計年度の負債の額は、77億84百万円と前連結会計年度に比べ1億98百万円の減少となりました。流動負債につきましては、主として流動負債その他が1億51百万円、支払手形及び買掛金が1億27百万円それぞれ減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ3億7百万円減少となりました。固定負債につきましては、主として長期借入金が2億49百万円増加し、長期リース債務が1億9百万円減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ1億9百万円増加となりました。また、米ドル建のインパクトローンを活用し米ドル建債権の為替変動リスクに備えております。
(純資産の部)
当連結会計年度の純資産の額は、220億61百万円と前連結会計年度に比べ3億24百万円の増加となりました。親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加、為替換算調整勘定の減少などによるものであります。また、自己資本比率71.6%について、変化の激しいグローバルマーケットでの競争に備え、一定水準の自己資本比率は必要との認識であります。成長のための投資に必要な内部留保を確保しつつ、業績に左右されない安定的な配当政策と健全な財務基盤の維持に取り組んでまいります。
ロ.経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度における売上高は124億22百万円となり、前連結会計年度に比べ25億46百万円の減収となりました。主な要因は、新型コロナウィルスの感染拡大による経済活動の制限等の影響を受けたことによるものであります。
(営業損益)
当連結会計年度における営業利益は5億16百万円となり、前連結会計年度と比べ17百万円の増益となりました。主な要因は、販売費及び一般管理費の削減による営業利益率の改善によります。なお、営業利益率は4.2%となり、指標とする10%を下回りました。
(経常損益)
当連結会計年度における経常利益は6億81百万円となり、前連結会計年度と比べ1億97百万円の増益となりました。主な要因は、営業外収益の助成金収入が1億85百万円増加したことなどによります。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は7億7百万円となり、前連結会計年度と比べ9億13百万円の増益となりました。主な要因は、特別利益に固定資産売却益4億37百万円を計上したことと、税金費用が5億40百万円減少したことなどによります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
(工業用ミシン事業)
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、当社顧客であるアパレル縫製企業が世界各地で生産縮小及び工場の稼働停止を余儀なくされたことにより、当連結会計年度前半の業績は悪化いたしましたが、当連結会計年度後半より、中国及びその他のアジア地域を中心にアパレル縫製企業の生産活動の再開に伴って、当社企業グループの業績も緩やかな回復が見られるようになり、当連結会計年度後半には、全地域で前年同期を上回る水準で推移いたしました。しかしながら、上期の落ち込みはカバーできず、結果、売上高は前年同期比21.5%の減収、セグメント利益は同13.8%の減益となりました。
当社企業グループでは、かねてより製品・品質・サービスの3つの差別化で総合力を高め、顧客対応力の向上による顧客満足の最大化を目指し、企業価値の向上に取り組んでまいりました。この3つの差別化を念頭に置き、中級機種及びハイエンド機種の市場競争力強化のためのリバースエンジニアリングとして、細部に亘る既存機種のブラッシュアップによる縫製品質の向上、利便性の向上、製品ラインナップの拡充を前期同様進めてまいります。また、日本メーカーを猛追してきている中国メーカーへの対抗策としては、2021年4月26日に「ペガサスミシン製造株式会社とJUKI株式会社の事業提携基本契約締結のお知らせ」にて公表いたしました通り、工業用ミシン総合メーカーであるJUKI株式会社との強力な連携により、実効性あるものにしてまいります。
(ダイカスト部品事業)
事業環境につきましては工業用ミシン事業同様、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、当連結会計年度前半は低調に推移しましたが、いち早くウイルスの感染拡大を抑制した中国で当連結会計年度後半以降に米州での落ち込みを上回る自動車需要の回復が見られ、その他のアジアにおいても徐々に需要が持ち直したことで、ダイカスト部品事業の売上高は前年同期比3.5%の増収で過去最高を達成いたしました。またセグメント利益は1億33百万円(前年同期はセグメント損失1百万円)の増益となりました。
この数年、米国の通商政策の変革により業績は伸び悩んでおりましたが、自動車販売の回復による需要拡大を捉えるべく、2021年6月にダイカスト部品事業としては4拠点目となる南通ペガサス自動車部品製造有限公司を設立いたしました。また、今後も引き続き新規取引先の開拓ならびに需要拡大を見据えた供給能力強化のための設備投資等を積極的に行い、更なる事業拡大に努めてまいります。
ハ.資本の財源及び資金の流動性
当社企業グループにおける主な資金需要は、営業活動や生産活動に必要な運転資本、販売費、研究開発費等があります。投資活動においては、新規設備投資や更新投資があります。必要な資金は主に営業活動によるキャッシュ・フローで得られる自己資金により調達し、資金の流動性確保のために金融機関には十分な借入枠を有しております。
ニ.目標とする経営指標に関する分析
当連結会計年度はミシン事業が低迷したことにより、売上高営業利益率は中長期的目標である10%以上に対して4.2%となり、ROEは前連結会計年度の△1.0%に対して当連結会計年度は3.3%となりました。引き続き配当性向30%を目安に、業績の変動に左右されない安定的かつ継続的な配当の実現に取り組んでまいります。

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