有価証券報告書-第98期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

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2015/06/23 16:00
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連結財務諸表注記事項(US GAAP)

連結財務諸表注記
1 会計処理の原則及び手続ならびに連結財務諸表の表示方法
当社は、1961年6月、SECに米国預託証券(American Depositary Receipt)の発行登録を行い、1970年9月、ニューヨーク証券取引所に上場しています。前述の経緯により、当社は米国1934年証券取引所法第13条(Section 13 of the Securities Exchange Act of 1934)にもとづく継続開示会社となり、年次報告書(Annual report on Form 20-F)をSECに対し提出しています。
当社及び当社の連結子会社(以下「ソニー」)の連結財務諸表は、米国において一般に公正妥当と認められた会計基準による用語、様式及び作成方法(以下「米国会計原則」)によって作成されています。ソニーが採用している会計処理の原則及び手続ならびに連結財務諸表の表示方法のうち、日本における会計処理の原則及び手続ならびに表示方法(以下「日本会計原則」)と異なるもので重要性のあるものは以下のとおりです。ほとんどの違いは国内会社の会計処理によるもので、そのうち金額的に重要な修正及び組替項目については、米国会計原則による税引前利益(損失)に含まれる影響額を括弧内に表示しています。
(1) デリバティブ
特定の複合金融商品に関する会計基準にもとづき、一部の金融子会社が保有する複合金融商品は当該金融商品全体に対して時価を評価し、その公正価値変動を損益に計上しています。(2013年度 3,846百万円の利益、2014年度 1,499百万円の利益)
(2) 保険事業の会計
新規保険契約の獲得に直接関連し、かつそれに応じて変動する費用のうち、回収できると認められるものについては繰り延べています。伝統的保険商品に関する繰延費用は、保障債務の計算と共通の基礎数値を用いて関連する保険契約の保険料払込期間にわたり償却されます。上記以外の保険商品に関する繰延費用は、見積期間にわたり関連する保険契約の見積粗利益に比例して償却されます。なお、日本会計原則においてはこれらの費用は、発生年度の期間費用として処理しています。(2013年度 31,667百万円の利益、2014年度 23,868百万円の利益)米国会計原則上、保険契約債務等は保険数理上の諸数値にもとづく平準純保険料式等により計算していますが、日本会計原則においては行政監督庁の認める方式により算定しています。(2013年度 60,712百万円の利益、2014年度 77,482百万円の利益)
(3) 営業権及びその他の無形固定資産
営業権及び耐用年数が確定できない無形固定資産は償却をせず、年一回第4四半期及び減損の可能性を示す事象又は状況の変化が生じた時点で減損の判定を行っています。(2013年度 22,797百万円の利益、2014年度 7,814百万円の利益)
(4) 持分法による投資利益(損失)の会計処理区分
持分法による投資利益(損失)は、持分法適用会社の事業の大部分をソニーの事業と密接不可分なものと考えて営業利益(損失)の前に区分して表示しています。なお、日本会計原則において持分法による投資利益(損失)は、営業外収益又は営業外費用の区分に表示されています。
(5) 変動持分事業体の連結
変動持分事業体(以下「VIE」)とされる事業体のうち、ソニーがその第一受益者であると判定されたVIEを連結しています。
(6) 法人税等に関する会計処理
繰延税金資産の帳簿価額は、入手可能な証拠にもとづいて50%超の可能性で回収可能性がないと考えられる場合に、評価性引当金の計上により減額されています。繰延税金資産の回収可能性については、関連するあらゆる肯定的及び否定的証拠を適切に検討することにより、繰延税金資産にかかる評価性引当金計上の要否を定期的に評価しています。また、税務申告時にある税務処理を採用することによって生じる税金費用の減少が、50%以上の可能性で税務当局に認められないと考えられる場合には、税金引当を計上しています。
(7) セール・アンド・リースバック
セール・アンド・リースバック取引において、固定資産を売却した後、賃借人としてリース契約を締結し、オペレーティング・リースとして会計処理する場合、当該固定資産にかかる売却益は、リース契約期間中の最低支払リース料の現在価値を超える部分についてのみ売却時に一括利益計上し、残額は繰り延べております。(2013年度 10,377百万円の利益、2014年度 10,906百万円の利益)
2 営業活動の内容
ソニーは、様々な一般消費者向け、業務向け及び産業向けのエレクトロニクス製品・部品ならびにゲーム機及びゲームソフトを開発、設計、制作、製造、販売しています。ソニーの主要な生産施設は日本を含むアジアにあります。ソニーは、また、特定の製品の製造を外部の生産受託業者に委託しています。ソニーの製品は世界全地域において、販売子会社及び資本関係のない各地の卸売り業者ならびにインターネットによる直接販売により販売されています。ソニーは、映画作品及びテレビ番組の製作又は制作、買付、配給ならびにテレビ及びデジタルのネットワークオペレーションを行っています。ソニーは、また、音楽ソフトの企画、制作、製造、販売ならびに楽曲の詞及び曲の管理及びライセンスを行っています。さらに、ソニーは、日本の生命保険子会社及び損害保険子会社を通じた保険事業、日本のインターネット銀行子会社を通じた銀行ビジネスなどの様々な金融ビジネスに従事しています。以上に加え、ソニーは、日本におけるネットワークサービス関連事業、広告代理店事業に従事しています。
3 主要な会計方針の要約
(1) 主要な会計方針
1 連結の基本方針ならびに関連会社に対する投資の会計処理
ソニーの連結財務諸表は、当社、当社が過半数の株式を所有する子会社、ソニーが支配持分を有するジェネラル・パートナーシップ及びその他の事業体ならびにソニーを主たる受益者とする変動持分事業体の勘定を含んでいます。連結会社間の取引ならびに債権債務は、全て消去しています。ソニーは、支配力を有していないが事業又は財務の方針に重要な影響を行使し得る、すなわち通常20%以上50%以下の持分を有する関連会社への投資に対し持分法を適用しています。また、ソニーが支配持分を有しないジェネラル・パートナーシップ及びリミテッド・パートナーシップに対する投資についても投資先の活動に少なからぬ影響を及ぼす場合(通常3%から5%を超える持分)には、持分法が適用されます。ソニーの持分が極めて僅少であるため、実質的にソニーが投資先の活動に影響を持たないパートナーシップに対する投資には、原価法を適用しています。持分法適用会社に対する投資には、未分配損益に対するソニーの持分額を取得価額に加減算した金額を計上しています。これらの投資に関する損益は税引後の金額で計上され、未実現内部利益を控除した金額が連結営業利益(損失)に含まれています。個別の投資の価値が下落し、その下落が一時的でないと判断される場合には、公正価値まで評価減しています。
連結子会社あるいは持分法適用会社は、公募、第三者割当、あるいは転換社債の転換によりソニーのこれらの会社に対する1株当たりの持分額を超える、あるいは下回る価格で、第三者に対して株式を発行することがあります。このような取引について、ソニーの持分の変動により発生する損益は、持分の変動があった年度に計上しています。
子会社に対する支配権の喪失により発生する損益は、残余持分の公正価値への再評価にしたがって計上される一方、支配権を維持し続ける連結子会社に対する持分の変動については資本取引として処理され、損益は計上されません。
連結子会社及び持分法適用会社に対する投資原価が当該会社の純資産額のソニーの持分を超える場合、その金額は、取得時点における公正価値にもとづき、識別可能な各資産及び負債に配分しています。投資原価が当該被投資会社の純資産額のソニーの持分を超える金額のうち、特定の資産及び負債に配分されなかった部分は、投資額の一部として営業権に計上しています。
2 見積りの使用
米国会計原則にしたがった連結財務諸表の作成は、決算日における資産・負債の報告金額及び偶発資産・負債の開示、報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与えるような見積り・予測を必要とします。最も重要な見積りは、投資有価証券の評価、棚卸資産の評価、長期性資産の公正価値、営業権及び無形固定資産の公正価値、企業結合により取得した資産及び引受負債の公正価値、製品保証に関する負債、年金及び退職金制度、繰延税金資産、不確実な税務ポジション、繰延映画製作費、保険関連の債務の算定、評価に使用される見積りを含みます。結果として、このような見積りと実績が異なる場合があります。
3 外貨換算
海外子会社及び関連会社の財務諸表項目の換算において、資産及び負債は決算日の適切な為替相場によって円貨に換算し、収益及び費用はおおむね取引発生時の為替相場によって円貨に換算しています。その結果生じた換算差額は、累積その他の包括利益の一部として表示しています。段階取得に関する企業結合の会計基準にしたがい、過去から保有している資本持分を再評価する際は、累積の外貨換算調整額を損益として認識します。
外貨建金銭債権及び債務は決算日の適切な為替相場によって換算し、その結果生じた為替差損益は当年度の損益に計上しています。
4 現金・預金及び現金同等物
現金・預金及び現金同等物は、表示された金額で容易に換金され、かつ満期日まで短期間であるために利率の変化による価値変動リスクが僅少なもので、取得日から3ヵ月以内に満期の到来する流動性の高い全ての投資を含んでいます。
5 市場性のある負債及び持分証券
売却可能証券に区分された、公正価値が容易に算定できる負債証券及び持分証券は、その公正価値で計上されており、未実現評価損益(税効果考慮後)は累積その他の包括利益の一部として表示されています。売買目的証券に区分される負債証券及び持分証券は公正価値で計上されており、未実現評価損益は損益に含まれています。満期保有目的の負債証券は償却原価で計上されています。売却可能証券又は満期保有目的の個々の証券について、一時的な減損を認識した場合を除き公正価値まで評価減を損益に計上しています。実現した売却損益は平均原価法により計算し損益に反映しています。
ソニーは、個々の有価証券の一時的でない減損を判定するため、投資ポートフォリオを定期的に評価しています。公正価値の下落が一時的であるか否かを判断するにあたっては、公正価値が取得原価を下回っている期間及びその程度、発行企業の財政状態、業績、事業計画及び将来見積キャッシュ・フロー、公正価値に影響するその他特定要因、発行企業の信用リスクの増大、ソブリンリスクならびに公正価値の回復が見込まれるのに十分な期間までソニーが保有し続けることができるか否かなどを考慮します。
公正価値が容易に算定できる売却可能証券の減損の判定において、公正価値が長期間(通常6ヵ月間)取得価額に比べ20%以上下落した場合、その公正価値の下落が一時的でないと推定されます。この基準は、その公正価値の下落が一時的でない有価証券を判定する兆候として採用されています。公正価値の下落が一時的でないと推定された場合でも、下落期間又は下落率を上回る、公正価値の下落が一時的であることを裏付ける十分な根拠があれば、この下落は一時的であると判断されます。一方で、公正価値の下落が20%未満又は長期間下落していない場合でも、公正価値の下落が一時的でないことを示す特定要因が存在する場合には、減損が認識されることがあります。
満期保有目的の負債証券に一時的でない減損が発生した場合、損益に認識される一時的でない減損の金額は、この負債証券を売却する意思があるかどうか、又は償却原価まで価値を回復する前にこの負債証券の売却が必要となる可能性の方が高いかどうかに左右されます。負債証券がこのいずれかの基準を満たす場合、損益に認識される一時的でない減損金額は、減損測定日における負債証券の償却原価と公正価値の差額全額です。これらの2つの基準を満たさない負債証券の一時的でない減損については、損益に認識される正味金額は償却原価とソニーの将来キャッシュ・フローの最善の見積りを、負債証券の減損前における計算上の実効金利を用いて割り引くことにより計算される正味現在価値の差額にあたる信用損失です。減損測定日における負債証券の公正価値と正味現在価値の差額は累積その他の包括利益に計上されます。一時的でない減損が損益に認識された負債証券の未実現損益は累積その他の包括利益の独立した項目として計上されます。
6 非上場会社の持分証券
非上場会社の持分証券は公正価値が容易に算定できないため、主に取得原価で計上されています。非上場会社に対する投資の価値が下落したと評価され、その下落が一時的でないと判断される場合は投資の減損を認識し、公正価値まで評価減を行います。減損の要否の判定は、経営成績、事業計画及び将来の見積キャッシュ・フローなどの要因を考慮して決定されます。公正価値は、割引キャッシュ・フロー、直近の資金調達状況の評価及び類似会社との比較評価などを用いて算定しています。
7 貸倒引当金
回収可能性に疑義のある債権に対して貸倒引当金を計上しています。支払いが遅延している債権に対しては、顧客ごとに未収額の調査を行うことにより、係争あるいはその他回収可能性の問題を有する顧客を把握しています。貸倒引当金の計算にあたり、過去の回収率に加え継続的な信用リスク評価にもとづいて顧客の信用力を判断しています。
8 棚卸資産
モバイル・コミュニケーション(以下「MC」)分野、ゲーム&ネットワークサービス(以下「G&NS」)分野、イメージング・プロダクツ&ソリューション(以下「IP&S」)分野、ホームエンタテインメント&サウンド(以下「HE&S」)分野、デバイス分野、音楽分野及び映画(繰延映画製作費を除く)分野における棚卸資産は、時価を超えない取得原価で評価しており、先入先出法を適用している一部の子会社の製品を除き、平均法によって計算しています。なお、棚卸資産の時価は正味実現可能価額(すなわち、通常の事業過程における見積販売価格から、予測可能な完成又は処分までの費用を控除した額)によって決定されます。ソニーは、正味実現可能価額を算出する際に、通常の売上利益を考慮していません。
9 未収入金
ソニーは、部品組立業者のために組立部品を含む物品を調達しており、未収入金には、この部品組立業者との間の物品手配に関連する債権を含んでいます。当該債権は関連する再購入の際に決済されます。収益又は利益はこれらの取引において計上されません。通常ソニーは後に完成品もしくは一部組立品として、棚卸資産を部品組立業者から再購入しています。
10 繰延映画製作費
繰延映画製作費は、映画作品及びテレビ番組の両方にかかる直接製作費、間接製作費及び取得費用を含み、未償却残高あるいは見積公正価値のいずれか低い価額により長期性資産として計上されています。繰延映画製作費の償却及び見積分配金債務の計上は、作品ごとの予想総収益に対する各年度の収益割合に応じて行われます。繰延映画製作費は、ソニーの世界的なチャネル・ネットワークで放映される買付作品から成るテレビ放映権も含み、ライセンス期間が開始されテレビ放映ができる状態にある場合にこれらの放映権が認識されます。テレビ放映権は、未償却残高あるいは正味実現可能価額のいずれか低い価額で表示され、使用見込時期によって短期又は長期性資産として計上され、そして使用見込にもとづき又は耐用年数にもとづく定額法により、場合に応じて適切に償却されます。繰延映画製作費の公正価値及びテレビ放映権の正味実現可能価額の計算に使用される見積りは、将来の需要と市況に関する前提条件にもとづき設定され、定期的に見直されています。
11 有形固定資産及び減価償却
有形固定資産は取得原価で表示しています。有形固定資産の減価償却費は定額法を採用し、これらの資産の見積耐用年数(建物及び構築物については2年から50年、機械装置及びその他の有形固定資産については2年から10年の期間)にもとづき、計算しています。多額の更新及び追加投資は、取得原価で資産計上しています。維持費、修繕費及び少額の更新、改良に要した支出は発生時の費用として処理しています。
12 営業権及びその他の無形固定資産
営業権及び耐用年数が確定できない非償却性無形固定資産は償却せず、年一回第4四半期及び減損の可能性を示す事象又は状況の変化が生じた時点で減損の判定を行います。営業権及び非償却性無形固定資産の減損判定において、ソニーは報告単位及び非償却性無形固定資産の公正価値がその帳簿価額を下回る可能性が50%超でないことを証明できる事象又は状況の存在についての定性的評価を最初に行うことが認められています。報告単位とは、ソニーの場合、オペレーティング・セグメントあるいはその一段階下のレベルを指します。ソニーは、報告単位及び非償却性無形固定資産の公正価値がその帳簿価額を下回る可能性が50%超であると判断しない場合、その後の営業権及び非償却性無形固定資産の減損判定を行う必要がなくなります。しかしながら、ソニーが別の判断をするか、又は定性的評価を行わない場合は、二段階での減損判定手続の第一ステップを行う必要があります。2015年3月31日において、ソニーは営業権の定性的評価を行わず、二段階での手続により減損判定を行いました。
第一ステップは、報告単位の見積公正価値とその報告単位の営業権を含む帳簿価額とを比較することにより、減損の可能性を判定するために行われます。報告単位の公正価値がその帳簿価額を上回る場合、その報告単位の営業権は減損していないとみなされ、第二ステップは行われません。報告単位の帳簿価額がその公正価値を上回る場合には、減損金額を測定するため、営業権の減損判定のための第二ステップを行います。営業権の減損判定のための第二ステップでは、報告単位の営業権の公正価値と帳簿価額を比較し、帳簿価額がその公正価値を超過する場合には、その超過分を減損損失として認識します。報告単位及び非償却性無形固定資産の公正価値は通常、割引キャッシュ・フロー分析により算定しています。この手法は、将来見積キャッシュ・フロー(その支払・受取時期を含む)、将来キャッシュ・フロー固有のリスクを反映した割引率、永続成長率、類似企業の決定、類似企業に対してプレミアムあるいはディスカウントが適用されるべきかどうかの決定等の多くの見積り及び前提を使用します。将来キャッシュ・フローの見積りに加えて、報告単位の公正価値を決定する際の将来キャッシュ・フローに使用する最も重要な前提は、割引率と、割引キャッシュ・フロー分析に使用するターミナル・バリューを決定する際に適用される永続成長率の二つです。営業権の減損判定のための割引キャッシュ・フロー分析に使用された割引率は、それぞれの報告単位に対する特定リスク要因と同様に、市場及び産業データを考慮します。ターミナル・バリューを決定するためにそれぞれの報告単位に使用される永続成長率は、一部の報告単位はより長期の予測期間を使用するものの、通常は当初の3ヵ年予測期間の後、過去の経験、市場及び産業データにもとづいて設定しています。
報告単位の一部が売却される場合、営業権は相対的公正価値法により売却される事業に按分されます。
償却対象となる無形固定資産は、主に特許権、ノウハウ、ライセンス契約、顧客関係、商標、販売、リースその他の方法で市場に出されるソフトウエア、社内利用ソフトウエア、ミュージック・カタログ、アーティスト・コントラクト、テレビ放送委託契約からなっています。特許権、ノウハウ、ライセンス契約、商標、販売用ソフトウエア及び社内利用ソフトウエアは、主に3年から10年の期間で均等償却しています。顧客関係、ミュージック・カタログ、アーティスト・コントラクト及びテレビ放送委託契約は、主に10年から40年の期間で均等償却しています。
13 資産計上したソフトウエア
販売、リースその他の方法で市場に出されるソフトウエアの技術的実現可能性を確立することに関連して発生した費用は、その発生時点において、研究開発費として売上原価に計上しています。技術的実現可能性が確立した後、ソフトウエアの完成までに発生した費用については資産計上するとともに、おおむね3年のソフトウエアの見積耐用年数にわたって償却し、売上原価で計上しています。ゲームのソフトウエアの技術的実現可能性は、プロダクトマスターが完成したときに確立します。それ以前に発生した開発費の資産化は、開発の早期段階において技術的実現可能性があると認められるものに限定しています。ソフトウエアの未償却原価については、関連するソフトウエア製品の将来の収益獲得により回収可能であるかについて、決算日にて定期的な見直しを行っています。
アプリケーション開発段階で社内利用ソフトウエアのために発生した費用は、資産計上するとともに、見積耐用年数にわたって定額法で主に販売費及び一般管理費として償却しています。初期プロジェクト段階及び導入後に発生した費用は発生時に費用計上しています。
14 繰延保険契約費
新規保険契約の獲得に直接関連し、かつそれに応じて変動する費用のうち、回収できると認められるものについては繰り延べています。繰り延べの対象となる新規契約費用は、保険契約募集手数料(費用)、診査及び調査費用等から構成されます。繰延保険契約費については、資産計上した金額が見込粗利益又は保険料から保険給付金及び事業費を控除した額の現在価値を超えていないことを検証するために、少なくとも年1回、回収テストが行われます。伝統的保険商品に関する繰延費用は、保障債務の計算と共通の基礎数値を用いて関連する保険契約の保険料払込期間にわたり償却されます。非伝統的保険商品に関する繰延費用は、見積期間にわたり関連する保険契約の見積粗利益に比例して償却されます。
15 製品保証引当金
ソニーは、収益認識時点で製品保証引当金を計上しています。製品保証引当金は、売上高、見積故障率及び修理単位あたりのアフターサービス費の見積額にもとづいて計算されています。製品保証引当金の計算に用いられた見積り・予測は定期的に見直されています。
MC分野、G&NS分野、IP&S分野及びHE&S分野の一部の子会社は、一定の対価の受領をともなう製品保証延長サービスを提供しています。このサービスの提供により顧客から受領した対価については、繰延処理を行うとともに、その延長された保証期間にわたって定額法により収益を認識しています。
16 保険契約債務
保険契約債務は、保険契約者に対する将来の予測支払額の現在価値として計上されています。これらの債務は将来の資産運用利回り、罹患率、死亡率及び契約脱退率等の要因についての予測にもとづき平準純保険料式の評価方法により算定されます。これらの見積り・予測は定期的に検証されています。また、保険契約債務には一部の非伝統的な生命保険及び年金保険契約における最低保証部分に対する債務を含んでいます。
17 生命保険ビジネスにおける契約者勘定
生命保険ビジネスにおける契約者勘定に関する負債は、貸借対照表日時点での契約者の給付に生じた契約の価値を表しています。負債は一般的に累積的な積立額に付与利息を加え、契約者の引出額と残高に対して課せられるその他の手数料を差し引いたものです。
18 長期性資産の減損
ソニーは、営業権及び耐用年数が確定できない無形固定資産を除く、保有して使用される長期性資産及び処分される予定の長期性資産について、個々の資産又は資産グループの帳簿価額が回収できなくなる可能性を示す事象や状況の変化が生じた場合には、帳簿価額の回収可能性の見直しを行っています。保有して使用される長期性資産については、個々の資産又は資産グループの帳簿価額と個々の資産又は資産グループの現在価値に割引く前の将来見積キャッシュ・フローを比較することにより減損の有無が検討されます。このキャッシュ・フローが、個々の資産又は資産グループの帳簿価額を下回った場合、帳簿価額が見積もられた公正価値を超過する金額について、減損損失が当年度に認識されます。売却以外の方法で処分される予定の長期性資産は、処分されるまでは保有して使用される資産とみなされます。売却される予定の長期性資産は、帳簿価額又は公正価値から売却費用を差し引いた金額のいずれか小さい金額で計上され、減価償却は行われません。公正価値は将来見積キャッシュ・フロー(純額)の現在価値、又は比較可能な市場価格により算定しています。この手法は、将来見積キャッシュ・フロー(その支払・受取時期を含む)、将来見積キャッシュ・フローに固有のリスクを反映した割引率、永続価値(ターミナル・バリュー)を決定する際に適用される永続成長率、適切な市場における比較対象の決定、比較対象に対してプレミアムあるいはディスカウントが適用されるべきかどうかの決定など多くの見積り・前提を使用します。
19 公正価値による測定
ソニーは、測定日に市場参加者間で行われる通常の取引において、資産の譲渡の対価として受け取ると想定される金額又は負債を移転する際に支払うと想定される金額である出口価格にもとづき公正価値を測定しています。
公正価値による測定に関する会計基準は、市場における観察可能性の程度にもとづき、評価に使用する基礎データの階層を決定しています。観察可能な基礎データは、独立した情報源から入手した市場データを反映したものですが、観察不能な基礎データは、市場参加者が資産あるいは負債を評価する際に通常使用すると想定される仮定を用いてソニーが独自に推定しているものです。過大なコストや手間をかけない範囲で観察可能な市場データが利用可能である場合には、観察可能な市場データが利用されています。全ての公正価値は下記3段階のレベルのいずれかで報告されますが、報告されるレベルは公正価値の測定に重要な影響を及ぼす基礎データのレベルのうち最も低いレベルにもとづき決定されます。公正価値の3段階のレベルは次のとおりです。
レベル1
重要な基礎データが活発な市場における同一の資産・負債の未調整の取引価格
レベル2
重要な基礎データがレベル1以外の観察可能なデータ
例えば、活発な市場における類似商品の取引価格、活発でない市場における同一又は類似商品の取引価格、全ての重要な基礎データが活発な市場で観察可能な場合のモデル計算による評価が含まれています。
レベル3
1つあるいは複数の重要な基礎データが観察不能
ソニーは、活発な市場における取引価格が調整を加えることなく利用可能である場合には、それを利用して公正価値の測定を行い、その項目をレベル1に分類しています。取引価格が利用できない場合には、金利、為替レート、オプションのボラティリティ等、直近の市場もしくは独立した情報源から入手した市場パラメータを使用し、ソニー内部で組成した評価手法にもとづいて公正価値を測定しています。ソニー内部で組成したモデルを使用して評価した項目は、評価に使用した重要な基礎データのうち、最も低いレベルに合わせてレベルの分類が行われます。一部の金融資産・負債については、ソニー内部で組成した価格との比較検証を含む評価手続にもとづいて、証券業者から得た指標価格や投資顧問会社から入手した定性的な基礎データ等の第三者の価格を使用し、公正価値を測定しています。また、ソニーは公正価値を測定する際に、取引相手及びソニーの信用力を考慮しています。ソニーは、ネッティング契約の締結や、与信限度の設定を通じ信用リスクの残高及び取引相手の信用力を積極的にモニターすることに加え、取引相手を各国の大手銀行や主要な金融機関に限定することにより、第三者に対する信用リスクを軽減する努力をしています。
レベル間の移動は、移動が生じた各四半期連結会計期間の期首に生じたとみなしています。
20 デリバティブ
全てのデリバティブは公正価値により貸借対照表上、資産又は負債として総額で計上されています。デリバティブの公正価値の変動は、対象となるデリバティブがヘッジとして適格であるか否か、また適格であるならば公正価値変動もしくはキャッシュ・フロー変動のいずれをヘッジするために利用されているかにもとづき、直ちに損益もしくは累積その他の包括利益の一部として資本の部に計上されています。
特定の複合金融商品に関する会計基準は、デリバティブ商品及びヘッジ活動に関する会計基準にもとづき、分離して個別に会計処理することが要求される組込デリバティブを内包するあらゆる複合金融商品について、公正価値の再評価を選択することを認めるものです。公正価値評価方法の選択は、個別の金融商品ごとに認められ、一度選択した評価方法は変更することができません。一部の金融子会社が保有する組込デリバティブをともなう複合金融商品は、複合金融商品全体として公正価値で評価しています。複合金融商品は、負債証券として注記8に記載されています。
ソニーが保有するデリバティブはデリバティブ商品及びヘッジ活動に関する会計基準にもとづき、下記のとおり区分され、会計処理されています。
公正価値ヘッジ
認識された資産及び負債、又は未認識の確定約定の公正価値変動に対するヘッジとして指定され、かつ有効なデリバティブの公正価値変動は損益に計上され、関連するヘッジ対象資産及び負債の公正価値変動による損益を相殺しています。
キャッシュ・フローヘッジ
予定取引、又は認識された資産もしくは負債に関連するキャッシュ・フロー変動リスクに対するヘッジとして指定され、かつ有効なデリバティブの公正価値変動は当初、その他の包括利益に計上され、ヘッジ対象取引が損益に影響を与える時に損益に振替えられています。公正価値変動のうち、ヘッジの効果が有効でない部分は直ちに損益に計上されています。
ヘッジとして指定されていないデリバティブ
ヘッジとして指定されていないデリバティブの公正価値変動は直ちに損益に計上されています。
ヘッジの有効性の評価
ヘッジ会計を適用する場合には、ソニーは様々なヘッジ活動を行う際のリスク管理目的及び方針を文書化するとともに、ヘッジとして指定される全てのデリバティブとヘッジ対象との間のヘッジ関係を文書化しています。ソニーは公正価値ヘッジもしくはキャッシュ・フローヘッジとして指定されるデリバティブを貸借対照表上の特定の資産及び負債、又は特定の予定取引と紐付けています。ソニーはまた、ヘッジの開始時及び継続期間中において、ヘッジとして指定されたデリバティブがヘッジ対象の公正価値変動もしくはキャッシュ・フロー変動を相殺するのに高度に有効かどうかの評価を行っています。デリバティブがヘッジとして高度に有効でないと認められた場合には、ヘッジ会計は中止されます。ヘッジの効果が有効でない部分があった場合は、その部分は直ちに損益に計上されます。
21 株価連動型報奨制度
ソニーは、株式報酬に関する会計基準にしたがい、株価連動型報奨制度について、公正価値にもとづく評価方法による費用処理を行っています。この費用は主に販売費及び一般管理費として計上されています。公正価値は、ブラック・ショールズ・オプション・プライシング・モデルを使用し、付与日時点で測定されています。ソニーは見積失効率を控除し、役務提供を受けた期間にわたって、段階的に権利が確定する新株予約権の費用を認識しています。失効率は権利確定期間の大半が経過したストック・オプションプランの経験値にもとづいて見積もられています。
22 収益認識
MC分野、G&NS分野、IP&S分野、HE&S分野、デバイス分野及び音楽分野の収益は、取引を裏付ける説得力のある証拠が存在し、物品が移転もしくはサービスが提供され、販売価格が固定もしくは確定可能であり、回収可能性が合理的に確保された時点で認識されます。移転は物品の所有権及び所有に関わるリスクと便益が実質的に顧客に移転した時点(引渡時点)で生じるものと考えられます。なお、契約上顧客による検収が必要な取引については、検収が完了した時点、又は検収猶予期間が終了した時点で売上を計上しています。また、予想される返品及びセールス・インセンティブを控除して売上を計上しています。
顧客との収益契約には、製品、サービス及びソフトウエアのあらゆる組み合わせから成る複数の提供物が含まれます。その例には、販売促進物を受け取る権利が付与されているエレクトロニクス製品の売上等が含まれています。少なくとも一つの提供物が従来のソフトウエア収益認識基準の対象外であるソニーの複数の製品・サービス等を提供する契約に関して、提供済みの製品・サービス等が顧客にとって単独で価値を有し、未提供の製品・サービス等が引渡し又は履行される可能性が高く、それらの製品・サービス等が実質的にソニーの管理下にある場合、それらの提供物は個別の会計単位として識別されます。次に、収益はそれぞれの会計単位の相対的な販売価格にもとづき配分されます。その相対的な販売価格は、初めに売り手固有の客観的証拠(以下「VSOE」)が存在する場合は、そのVSOEにもとづき決定されます。次にVSOEが存在しない場合は、対第三者販売価格による証拠(以下「TPE」)にもとづき決定されます。最後にVSOE及びTPEの両方とも存在しない場合は、見積販売価格(以下「ESP」)にもとづき決定されます。VSOEは個別に販売されている提供物に付けられている価格、もしくは個別に販売されていない場合、関連する権限を持つマネジメントによって設定された価格に限定されます。またそのマネジメントによって設定された価格は一旦設定されると、提供物を個別に市場投入する前に変更されないと想定される価格です。TPEはソニー又はいずれかの競合他社が同じような状況に置かれた顧客にほぼ置き換え可能な製品又はサービスを単独で販売する場合の価格です。ESPはソニーがその提供物を単独で通常販売すると仮定した場合に、ソニーが取引を行う価格です。ESPの決定に際して、ソニーはその提供物の売上、原価、利益率分析及び返品率、競合他社及びソニーの価格決定方法、また顧客の視点等を含む全ての関連する情報を考慮しています。
ソニーが販売する一部のソフトウエアは、顧客に対して無償で限定的オンライン機能を提供しています。これらはソフトウエア全般に付随する一般的な機能であり、重要性がないと考えられます。したがって、これらの限定的オンライン機能を有するソフトウエアに関連する収益は繰り延べていません。
映画分野における収益は、取引を裏付ける説得力のある証拠が存在し、販売価格が固定もしくは確定可能であり、回収可能性が合理的に確保された時点で認識されます。映画分野における劇場映画収益は、劇場での上映に合わせて計上しています。映画作品及びテレビ番組の放映にかかるライセンス契約による収益は、それらの放映に対する制限がなくなり、放映可能となった時点で計上しています。ホームエンタテインメント用のDVD及びブルーレイディスクにかかる売上高は、販売業者が販売可能となった時点で、予想される返品及びセールス・インセンティブを控除して計上しており、エレクトロニック・セルスルー及びビデオ・オン・デマンドからの収入は、作品がデジタル配信プラットフォームで閲覧可能となった時点で収益を認識しています。テレビ広告収入は、広告が放映された時点で認識されます。テレビチャネルネットワークに支払われた有料放送料金は、サービスが提供された時点で収益を認識しています。
生命保険子会社が引受ける伝統的保険契約は、ほとんどが長期契約に分類され、主に終身保険、定期保険及び傷害・医療保険契約から構成されています。これらの契約から稼得する保険料収入は、保険契約者からの払込の期日が到来した時点で、収益として認識しています。
利率変動型終身保険、一時払学資保険及び生命保険リスクのないその他の保険契約等非伝統的保険契約から受入れた保険料は、生命保険ビジネスにおける契約者勘定に計上しています。これら保険契約から稼得する収益は、保険契約期間にわたり認識される契約管理手数料からなり、金融ビジネス収入に含まれています。
損害保険子会社が引受ける保険契約は、短期契約に分類され、主に自動車保険契約から構成されています。これらの契約から稼得する保険料収入は、保険契約の期間にわたり保障金額の比率に応じて認識しています。
売上は、通常、顧客から徴収し政府機関へ納付される税金が控除された後の純額で計上されます。
23 売手が買手に与えた対価に関する会計処理
セールス・インセンティブもしくは買手に対する対価の支払い、すなわち特定のプロモーション期間中の価格下落を補填する費用、店頭における製品展示スペース確保のために支払われる費用、小売業者が費やした広告宣伝費に関して、ソニーがその一部を負担するものについては売上高の控除として計上しています。なお、ソニーが対価の支払いと交換に識別可能な便益(製品又はサービス)を受け、かつその便益の公正価値が合理的に見積もられ、買手が費消した金額を証明する文書を受け取っている場合は、販売費及び一般管理費として計上しています。2013年度及び2014年度において、買手に対する対価の支払いは、主に販売促進のための無料配送費及び小売業者が費やした広告宣伝費の一部をソニーが負担する費用であり、販売費及び一般管理費に計上された総額は、それぞれ12,112百万円及び10,503百万円です。
24 売上原価
売上原価に分類される費用は製品の製作と生産に関連するもので、材料費、外注加工費、有形固定資産の減価償却費、無形固定資産の償却費、人件費、研究開発費ならびに映画作品及びテレビ番組に関連する繰延映画製作費の償却費などが含まれます。
25 研究開発費
研究開発費は売上原価に計上されており、研究及び製品の開発にかかる人件費、またその他の直接経費及び間接経費などが含まれます。
研究開発費は発生時に費用化しています。
26 販売費及び一般管理費
販売費に分類される費用は製品の販売促進と販売にかかる費用で、広告宣伝費、販売促進費、運賃、製品保証費用などが含まれます。
一般管理費には役員報酬、人件費、有形固定資産の減価償却費、販売、マーケティング及び管理部門のオフィス賃借料、貸倒引当金繰入額ならびに無形固定資産の償却費などが含まれます。
27 金融ビジネス費用
金融ビジネス費用は、責任準備金の繰入額、繰延保険契約費の償却の他、金融ビジネス子会社の人件費、有形固定資産の減価償却費及び支払賃借料等の営業費用を含んでいます。
28 広告宣伝費
広告宣伝費は選定されたメディアにおいて広告宣伝が行われた時点で費用化しています。
29 物流費用
製品の運賃、荷役料、保管料及びソニーグループ内の運搬費用等の大部分は販売費及び一般管理費に含まれています。例外として、映画分野では、映画の製作又はテレビ番組の制作、及びこれらの配給に必要な構成要素として、上記の費用は売上原価に計上されています。原材料や仕掛品の運賃、仕入受取費用、検査費用及び保管料等のソニーの物流ネットワークに関わるその他の全ての費用は売上原価に含まれています。また、顧客が負担する物流費用は純売上高に含まれています。
30 法人税等
法人税等は、連結損益計算書の税引前利益、子会社及び持分法適用会社の将来配当することを予定している未分配利益について計上される繰延税金負債にもとづいて計算されています。資産・負債の帳簿価額と税務上の価額との間の一時差異に対する繰延税効果について、資産・負債法を用いて繰延税金資産・負債を認識しています。
繰延税金資産の帳簿価額は、入手可能な証拠にもとづいて50%超の可能性で回収可能性がないと考えられる場合、評価性引当金の計上により減額することが要求されます。したがって、繰延税金資産にかかる評価性引当金計上の要否は、繰延税金資産の回収可能性に関連するあらゆる肯定的及び否定的証拠を適切に検討することにより定期的に評価されます。この評価に関するマネジメントの判断は、それぞれの税務管轄ごとの当期及び累積損失の性質、頻度及び重要性、不確実な税務ポジションを考慮した将来の収益性予測、税務上の簿価を超える資産評価額、繰越欠損金の法定繰越可能期間、過去における繰越欠損金の法定繰越可能期間内の使用実績、繰越欠損金及び繰越税額控除の期限切れを防ぐために実行される慎重かつ実行可能な税務戦略を特に考慮します。
ソニーは、税務申告において採用した、あるいは採用する予定の不確実な税務ポジションに起因する未認識の税務ベネフィットに関する資産・負債を計上しています。ソニーは、未認識税務ベネフィットを含む法人税等に関する利息と罰金を、連結損益計算書の支払利息と法人税等にそれぞれ含めています。ソニーの納税額は、様々な税務当局による継続的な調査によって、更正処分などの影響を受ける可能性があります。加えて、いくつかの重要な移転価格税制の案件に関する事前確認申出を受けて、それぞれの国の税務当局同士が現在交渉しています。不確実な税務ポジションから起こり得る結果に対するソニーの見積りは、判断を必要とし、また高度な見積りが要求されます。ソニーは、税務調査の対象となる全ての年度の税務ポジションについて、決算日における事実、状況、及び入手可能な証拠にもとづき評価し、税務ベネフィットを計上しています。ソニーは、税務調査において50%超の可能性をもって認められる税務ポジションに関する税務ベネフィットについて、完全な知識を有する税務当局との合意において50%超の可能性で実現が期待される金額を計上しています。ソニーは、50%以上の可能性で認められないと考えられる場合には、税務ベネフィットを計上していません。しかしながら、税務調査の終了、異なる税務管轄の税務当局間の交渉の結果、新しい法規や判例の公表、又は、その他の関連事象による、税金債務の見積りの減額又は増額によって、ソニーの将来の業績は、影響を受ける可能性があります。結果として、ソニーの未認識税務ベネフィットの金額及び実効税率は、大きく変動する可能性があります。
31 1株当たり当社株主に帰属する当期純利益(損失)(以下「EPS」)
基本的EPSは各算定期間の普通株式の加重平均発行済株式数にもとづいて計算されます。希薄化後EPSは、新株発行をもたらす権利の行使や約定の履行あるいは新株への転換によって起こる希薄化の影響を考慮して計算されます。当社株主に帰属する当期純損失の場合は全ての潜在株式をこの計算から除いています。
(2) 新会計基準の適用
報告日現在で債務総額が確定している連帯債務契約から生じる債務
2013年2月、FASBは報告日現在で債務総額が確定している連帯債務契約から生じる債務に関する新規会計基準を公表しました。この新規会計基準は、連帯債務を負う各報告企業に対し、報告日現在で確定している連帯債務の総額のうちのそれぞれの部分を、共同債務者の間で支払うことに合意した額に加え他の共同債務者の代わりに支払うことを見込む額として測定することを要求しています。ソニーは、2014年4月1日からこの基準を適用しています。この基準の適用がソニーの業績及び財政状態に与える重要な影響はありませんでした。
特定の子会社もしくは外国企業内の資産グループ又は外国企業に対する投資の認識中止における親会社の累積外貨換算調整額の会計処理
2013年3月、FASBは特定の子会社もしくは外国企業内の資産グループ又は外国企業に対する投資の認識中止における親会社の累積外貨換算調整額の会計処理に関する新規会計基準を公表しました。この新規会計基準は、親会社が外国企業に対する投資の一部もしくは全部を売却する場合、子会社もしくは外国企業内に存在するビジネスにかかる純資産グループに対する支配を喪失する場合、又は、外国企業を段階的に取得する場合に、実務における多様性を解消し、累積外貨換算調整額を損益認識する際に適用される規定を明確化しています。この新規会計基準により、企業は、外国企業を段階的に取得する場合に、持分法適用会社にかかる累積外貨換算調整額を損益として認識します。ソニーは、2014年4月1日からこの基準を適用しています。この基準の適用がソニーの業績及び財政状態に与える重要な影響はありませんでした。
繰越欠損金、類似の税務欠損金、又は繰越税額控除が存在する場合の未認識税務ベネフィットの表示
2013年7月、FASBは繰越欠損金、類似の税務欠損金、又は繰越税額控除が存在する場合の未認識税務ベネフィットの表示に関する新規会計基準を公表しました。この新規会計基準は、特定の要件を満たした場合に、未認識税務ベネフィットを、繰越欠損金、類似の税務欠損金、又は繰越税額控除にかかる繰延税金資産から控除して表示することを要求しています。ソニーは、2014年4月1日からこの基準を適用しています。この基準の適用がソニーの業績及び財政状態に与える重要な影響はありませんでした。
満期買戻取引及び買戻契約による資金調達
2014年6月、FASBは満期買戻取引及び買戻契約による資金調達の会計処理ならびに開示に関する新規会計基準を公表しました。この新規会計基準は、満期買戻取引を担保付借入金として会計処理し、また、金融資産の譲渡及び当該譲渡と同時に締結される買戻契約を別個に会計処理すべきことを要求しています。さらにこの新規会計基準は、売却として会計処理される特定の取引及び担保付借入金として会計処理される特定の取引について、追加の開示を要求しています。ソニーは、担保付借入金として会計処理される取引に関する開示規定を除き、2015年1月1日からこの基準を適用しています。この基準の適用がソニーの業績及び財政状態に与える重要な影響はありませんでした。なお、担保付借入金として会計処理される取引に関する開示規定は、2015年4月1日からソニーに適用されます。この規定は開示のみに影響するため、この規定の適用がソニーの業績及び財政状態に与える影響はありません。
(3) 最近公表された会計基準
非継続事業の表示及び企業の構成要素を処分する際の開示
2014年4月、FASBは非継続事業の表示に関する要求を変更し、また、追加の開示を要求する新規会計基準を公表しました。この基準によると、非継続事業としての表示は、企業の事業及び財務状況に主要な影響を及ぼすような戦略的な事業転換を示す処分があった場合にのみ要求されます。また、この基準は非継続事業及び非継続事業の報告要件をみたさない企業の重要な構成要素の処分に関して追加の開示を要求しています。この基準は、2015年4月1日からソニーに適用されます。この基準の適用による影響は、この基準の適用される取引の性質及び重要性に左右されます。
顧客との契約から生じる収益
2014年5月、FASBは顧客との契約から生じる収益に関する新規会計基準を公表しました。この新規会計基準により、収益認識に関する現行の規定は、多くの特定の産業に関する基準を含め、全て置き換えられます。この基準は、企業に、約束した財又はサービスの顧客への移転を、当該財又はサービスと交換に企業が権利を得ると見込んでいる対価を反映する金額で描写するように収益を認識することを要求しています。新規会計基準は、比較期間を遡及的に修正する方法か適用日時点で利益剰余金等の累積的影響額を調整する方法のいずれかの移行方法で適用されます。この基準は、2017年4月1日からソニーに適用されます。この基準の適用がソニーの業績及び財政状態に与える影響は評価中です。
連結範囲の分析に関する改訂
2015年2月、FASBは事業体の連結評価を変更する新規会計基準を公表しました。この変更は主に、(i)意思決定者やサービス提供者への報酬に関する変動持分の評価、(ii)リミテッド・パートナーシップ又は類似の事業体が変動持分事業体か否かに関する判断、(iii)第一受益者の決定における関係会社及び事実上の代理人の考慮、ならびに(iv)ジェネラル・パートナーがリミテッド・パートナーシップを連結するという仮定の削除に関係しています。この基準は、2016年4月1日からソニーに適用されます。この基準の適用がソニーの業績及び財政状況に与える影響は評価中です。
債券発行コストの表示の簡素化
2015年4月、FASBは債券発行コストの表示に関する新規会計基準を公表しました。この基準によると、認識した負債に関連する債券発行コストは、債券のディスカウントと同様に、貸借対照表において当該負債の帳簿価額から直接控除して表示されます。この基準は、債券発行コストの認識及び測定には影響を与えません。この基準は、2016年4月1日からソニーに適用されます。この基準の適用は、ソニーの業績及び財政状態に重要な影響を与えないと予想されています。
クラウドコンピューティング契約に対して支払われる手数料に関する顧客の会計処理
2015年4月、FASBはクラウドコンピューティング契約に対して支払われる手数料に関する新規会計基準を公表しました。この新規会計基準は、企業がソフトウエアライセンスの要素を含むクラウドコンピューティング契約を他のソフトウエアの取得と同様に会計処理することを要求しています。ソフトウエアライセンスの要素を含まないクラウドコンピューティング契約は、サービス契約として会計処理されます。この基準は、顧客によるサービス契約の会計処理には影響を与えません。この基準は、2016年4月1日からソニーに適用されます。この基準の適用がソニーの業績及び財政状態に与える影響は評価中です。
1株当たり純資産価値で測定された特定の投資に関する開示
2015年5月、FASBは1株当たりの純資産価値による実務上の簡便法を用いて公正価値が測定される全ての投資を公正価値ヒエラルキーの中で区分することを求める要求事項を削除する新規会計基準を公表しました。また、この新規会計基準は、1株当たりの純資産価値による実務上の簡便法を用いて公正価値を測定することが適格な全ての投資に関して一定の開示を求める要求事項を削除し、当該開示の要求事項を企業が実務上の簡便法を用いて公正価値を測定することを選択した投資に限定しています。この基準は、2016年4月1日からソニーに適用されます。この基準は開示のみに影響するため、この基準の適用がソニーの業績及び財政状態に与える影響はありません。
短期保険契約に関する開示
2015年5月、FASBは短期保険契約の開示に関する新規会計基準を公表しました。この新規会計基準は、未払保険金に関する負債、損害調査費に関する負債及びそれらの算定に使用された方法や前提の重要な変更に関して、年次報告における追加の開示を要求しています。この基準は、2016年4月1日からソニーに適用されます。この基準は開示のみに影響するため、この基準の適用がソニーの業績及び財政状態に与える影響はありません。
(4) 勘定科目の組替再表示
2013年度の連結財務諸表の一部の金額を、2014年度の表示に合わせて組替再表示しています。
(5) 過年度調整
2014年度において、ソニーは子会社における収益及び資産にかかる誤りを修正するために過年度の事象に関する調整を行いました。当該誤りは、2011年度から2014年度中に事象が判明するまで継続していました。この調整は全てその他分野に関するものであり、純売上高、売上原価及び販売費及び一般管理費に影響し、税引前利益が合計で5,104百万円減少しています。この調整は当連結会計年度及びそれ以前の期間における連結財務諸表に対する重要性がないと判断しました。
4 棚卸資産
棚卸資産の内訳は次のとおりです。
2014年3月31日2015年3月31日
項目金額(百万円)金額(百万円)
製品495,865468,408
仕掛品85,36196,700
原材料・購入部品152,717100,324
733,943665,432

5 繰延映画製作費
繰延映画製作費の内訳は次のとおりです。
2014年3月31日2015年3月31日
項目金額(百万円)金額(百万円)
映画製作:
既公開98,64589,993
完成、未公開37,7204,498
製作・開発中63,910106,240
テレビ製作:
既公開56,46178,510
製作・開発中2,6642,952
テレビ放映権48,79869,223
控除: 棚卸資産に含まれる1年以内償却予定のテレビ放映権△32,399△46,184
275,799305,232

ソニーは、2015年3月31日現在の既公開作品にかかる未償却残高のうち約91%が、3年以内に償却されると見積もっています。2015年3月31日現在の既公開及び完成作品にかかる繰延映画製作費のうち約107,000百万円は1年以内に償却される予定です。また、未払金・未払費用に含まれる未払分配金債務約150,000百万円は1年以内に支払われる予定です。
6 関連会社に対する投資
ソニーは、重要な影響力を行使し得る関連会社への投資に対し持分法を適用しています。また、ソニーが支配力を有しないジェネラル・パートナーシップ及びリミテッド・パートナーシップに対する投資についても、投資先の活動に少なからぬ影響を及ぼす場合(通常3%から5%を超える持分)、持分法が適用されます。
投資先である持分法適用関連会社から提供された重要な持分法適用関連会社の財務情報及び連結財務諸表との調整項目を含む情報にもとづく合算・要約財務情報は次のとおりです。
貸借対照表
区分2014年3月31日2015年3月31日
金額(百万円)金額(百万円)
流動資産307,726280,485
固定資産716,159770,847
流動負債235,618208,271
固定負債及び非支配持分501,893657,865
持分比率20%-50%20%-50%

損益計算書
区分2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
売上高及び営業収入306,383308,399
営業利益(損失)△1,06434,962
株主に帰属する当期純利益(損失)△15,195△5,461
持分比率20%-50%20%-50%

2013年2月25日、ソニーは連結子会社であるエムスリー株式会社(以下「エムスリー」)について、ソニーが保有するエムスリーの株式(886,908株)のうち95,000株を現金対価14,236百万円で第三者への売却を完了しました。この売却にともない、ソニーが保有するエムスリーの株式はエムスリーの発行済株式総数の49.8%となり、ソニーはエムスリーを連結除外しました。2013年9月17日、ソニーは追加でエムスリーの株式155,000株(エムスリーの発行済株式総数の9.75%)を現金対価37,799百万円で第三者への売却を完了しました。この現金対価は、連結キャッシュ・フロー計算書の投資活動の「その他」に含まれています。この売却にともない、2013年度において、ソニーは12,793百万円の利益を連結損益計算書のその他の営業損(純額)に計上しています。上記による売却及びその後のエムスリーによる追加株式発行により、ソニーの株式保有比率は39.38%に減少しましたが、ソニーは引き続きエムスリーの大株主として、同社と医療を含む特定のビジネス分野での協業の可能性を追求していきます。なお、ソニーはエムスリーの残余持分について、持分法を適用しています。
2015年3月31日現在、エムスリーに対するソニーの投資簿価は、エムスリーの純資産に対するソニーの持分相当額を88,559百万円上回っています。この超過額の大部分は、エムスリー残余持分の公正価値への再評価によるものであり、識別可能な有形資産及び無形資産に按分されています。この無形資産は主にエムスリーの医療ウェブ・ポータルに関連しています。超過額のうち特定の資産に按分されなかった残余価値は、投資残高の一部の営業権として認識しています。無形資産として按分された金額は、それぞれの見積耐用年数(主に10年)にわたって定額法で償却し、税効果考慮後の金額を持分法による投資利益(損失)に計上しています。
2014年3月31日及び2015年3月31日現在、上記のエムスリーを除き、関連会社の純資産に対するソニーの持分相当額と関連会社に対するソニーの投資簿価との間に重要な差異はありません。
2015年3月31日現在、エムスリーの簿価と株式の東京証券取引所における市場価格はそれぞれ106,377百万円及び324,950百万円です。これを除き、2014年3月31日及び2015年3月31日現在、株式の市場価格を持つ持分法適用会社はありません。
2014年3月31日及び2015年3月31日現在、持分法適用関連会社の数は、それぞれ107社及び98社です。
持分法適用関連会社との取引残高及び取引高は次のとおりです。その他の関連当事者との重要な取引高又は取引残高はありません。
2014年3月31日2015年3月31日
科目金額(百万円)金額(百万円)
売掛金8,2718,350
買掛金1,0301,887
キャピタル・リース未払金71,34550,001

2013年度2014年度
科目金額(百万円)金額(百万円)
売上高23,64729,393
仕入高1,5331,498
支払リース料38,91936,642

日本のリース会社であるSFIリーシング㈱(以下「SFIL」)は、2010年11月の事業分割後、ソニーが34%を保有し持分法を適用しています。2013年度と2014年度において、ソニーは機械装置の一部についてSFILとの間でセール・アンド・リースバック取引を行いました。詳細は注記9に記載しています。
2013年度及び2014年度における持分法適用関連会社からの配当金は、それぞれ2,840百万円及び6,149百万円です。
7 金融資産の移転
下記の取引はソニーが売掛債権に対する支配を放棄したことから、金融資産の譲渡に関する会計基準にもとづき、売却として会計処理されます。下記に記載のあるケースを除き、これらの取引における売却損益は僅少です。ソニーは売却した売掛債権に対するサービスを継続していますが、売掛債権回収にかかるコストは僅少であるため、サービス負債を計上していません。2013年度及び2014年度を通じて、下記の売却取引からの現金受領を除いて、サービス報酬を含むこれらの取引に関連したキャッシュ・フローの純額は僅少です。一部のプログラムにおける取引では、売却代金の一部について、関連する債権が回収されるまで留保し繰り延べることが要求されます。留保し繰り延べた売却代金の一部は当初、割引キャッシュ・フローモデルを使用して公正価値で計上され、その他の流動資産又はその他の資産に含まれます。留保し繰り延べた売却代金の評価においては、キャッシュ・フローの割引率、計上時期及び金額が重要となります。
2014年8月において、ソニーは米国のエレクトロニクス事業に関する米国子会社が、一度に最大150百万米ドルの契約上適格な売掛債権を銀行に売却することができる売掛債権売却プログラムを終了しました。このプログラムにおける取引では、売却代金の一部について、関連する債権が回収されるまで留保し繰り延べることが要求されており、2014年3月31日時点は6,405百万円です。ソニーは、これらの債権が営業活動の成果であり、かつ短期的な性質上関連する金利リスクは僅少であることから、これらの債権の回収を、連結キャッシュ・フロー計算書上、営業活動によるキャッシュ・フローに含めています。ソニーが2013年度及び2014年度を通じて売却した売掛債権の合計額ならびにこれらの売却により繰り延べられた売却代金及び繰り延べられた売却代金の回収額は次のとおりです。
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
売却した売掛債権の合計額247,86350,400
繰り延べられた売却代金36,67816,150
繰り延べられた売却代金の回収額35,19622,512

2013年度、ソニーは米国において、映画分野の子会社が最大596百万米ドルの契約上適格な売掛債権を銀行に売却することができる売掛債権売却プログラムを設定しました。このプログラムにおける取引により、ソニーは2013年度を通じて1,394百万円の売却益をその他の収益に計上しました。このプログラムにおける取引では、売却代金の一部について、関連する債権が回収されるまで留保し繰り延べることが要求されており、2014年3月31日時点及び2015年3月31日時点の残高はそれぞれ22,188百万円、30,893百万円です。ソニーが2013年度及び2014年度を通じて売却した売掛債権の合計額ならびにこれらの売却により繰り延べられた売却代金及び繰り延べられた売却代金の回収額は次のとおりです。
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
売却した売掛債権の合計額53,7204,237
繰り延べられた売却代金22,1884,237
繰り延べられた売却代金の回収額

ソニーは日本国内のエレクトロニクス事業において複数の売掛債権売却プログラムを設定しており、一度に最大107,990百万円の契約上適格な売掛債権を売却することができます。ソニーはこのプログラムにより、銀行又は銀行に関連する特別目的会社に、取引先との約定回収期間が売掛債権売却後360日を超えない売掛債権を売却することができます。ソニーは2013年度及び2014年度を通じてそれぞれ合計75,808百万円及び35,607百万円の売掛債権の売却を行いました。
ソニーは金融分野において複数の売掛債権売却プログラムを設定しており、特定の子会社が一度に最大24,000百万円の契約上適格な債権を売却することができます。金融子会社はこのプログラムにより、銀行の所有・運営する特別目的会社に、取引先との約定回収期間が債権売却後180日を超えない債権を売却することができます。ソニーは2013年度を通じて合計1,950百万円の債権の売却を行いました。2014年度においてこれらのプログラムによる債権の売却はありませんでした。
ソニーはエレクトロニクス事業において、欧州の一部子会社が保有するユーロを中心とした複数通貨建の売掛債権、及び北米やラテンアメリカの一部子会社が保有するドルやレアルを中心とした複数通貨建の売掛債権を対象とした、アンコミットメントベースの売掛債権売却プログラムを設定しました。このプログラムにより、ソニーは契約上適格な、取引先との約定回収期間が売掛債権売却後360日を超えない売掛債権を、銀行又は銀行に関連する特別目的会社に売却することができます。一度に売却できる債権は、2015年3月31日現在、円貨ベースで最大約222,000百万円です。ソニーは2013年度及び2014年度を通じてそれぞれ合計384,606百万円及び542,946百万円の売掛債権の売却を行いました。
上記のうち一部の売掛債権売却プログラムにはVIEが関与しています。(注記24参照)
8 有価証券及び投資有価証券
有価証券及び投資有価証券に含まれる負債証券及び持分証券は主に金融分野に含まれ、そのうち売却可能証券及び満期保有目的証券に区分されるものの取得原価、未実現評価損益及び公正価値は次のとおりです。
項目2014年3月31日2015年3月31日
取得原価
(百万円)
未実現
評価益
(百万円)
未実現
評価損
(百万円)
公正価値
(百万円)
取得原価
(百万円)
未実現
評価益
(百万円)
未実現
評価損
(百万円)
公正価値
(百万円)
売却可能証券
負債証券
日本国債1,130,397113,684△281,244,0531,074,900147,274△801,222,094
日本地方債62,670468△763,13166,442465△1666,891
日本社債168,275984△8169,251108,109767△7108,869
外国国債27,5873,684△1731,25434,1687,397△11141,454
外国社債434,57016,547△182450,935452,14513,645△942464,848
1,823,499135,367△2421,958,6241,735,764169,548△1,1561,904,156
持分証券84,07491,977△34176,01773,411127,322△741199,992
満期保有目的証券
日本国債4,398,018418,845△34,816,8604,846,986819,386△1035,666,269
日本地方債6,222373-6,5954,996428-5,424
日本社債28,0302,705-30,73526,8484,501-31,349
外国国債16,359847△117,20532,68211,534-44,216
外国社債56,28419-56,30357,78325-57,808
4,504,913422,789△44,927,6984,969,295835,874△1035,805,066
合計6,412,486650,133△2807,062,3396,778,4701,132,744△2,0007,909,214

下記の表は、2015年3月31日現在における売却可能証券及び満期保有目的証券に区分される負債証券の取得原価及び公正価値を、契約上の償還期限別に示したものです。
2015年3月31日売却可能証券満期保有目的証券
取得原価
(百万円)
公正価値
(百万円)
取得原価
(百万円)
公正価値
(百万円)
1年以内168,174171,304954957
1年超5年以内379,776385,09819,52720,206
5年超10年以内255,909277,295206,023234,478
10年超931,9051,070,4594,742,7915,549,425
合計1,735,7641,904,1564,969,2955,805,066

2013年度及び2014年度における売却可能証券の売却収入は、それぞれ207,574百万円及び217,651百万円です。これらの売却収入のうち実現総利益はそれぞれ9,015百万円及び15,656百万円であり、実現総損失はそれぞれ703百万円及び32百万円です。
有価証券に含まれる売買目的証券に区分される持分証券、負債証券の残高は主に金融分野に含まれ、2014年3月31日及び2015年3月31日現在、それぞれ623,667百万円及び764,473百万円あり、2013年度及び2014年度において、ソニーはそれぞれ59,137百万円及び100,312百万円の未実現評価益を計上しました。売買目的有価証券の公正価値の変動は、主に連結損益計算書上、金融ビジネス収入に計上されています。
ソニーは通常の事業において、多くの非上場会社の株式を長期の投資有価証券として保有し、これらは投資有価証券その他に含まれています。非上場会社に対する投資残高は、2014年3月31日及び2015年3月31日現在、それぞれ54,808百万円及び64,963百万円です。非上場会社の持分証券は公正価値が容易に算定できないため、主に取得原価で計上されています。
下記の表は、2014年3月31日及び2015年3月31日現在におけるソニーの保有する投資有価証券のうち、銘柄ごとに継続して未実現評価損となっているものの公正価値と未実現評価損を、投資区分及びその期間別に示したものです。
12ヵ月未満12ヵ月以上合計
2014年3月31日公正価値
(百万円)
未実現
評価損
(百万円)
公正価値
(百万円)
未実現
評価損
(百万円)
公正価値
(百万円)
未実現
評価損
(百万円)
売却可能証券
負債証券
日本国債52,299△28377-52,676△28
日本地方債2,342△6655△12,997△7
日本社債217-2,206△82,423△8
外国国債6,601△1530△26,631△17
外国社債42,190△1675,400△1547,590△182
103,649△2168,668△26112,317△242
持分証券192△373△31265△34
満期保有目的証券
日本国債730△3--730△3
日本地方債------
日本社債140---140-
外国国債337△1--337△1
外国社債------
1,207△4--1,207△4
合計105,048△2238,741△57113,789△280

12ヵ月未満12ヵ月以上合計
2015年3月31日公正価値
(百万円)
未実現
評価損
(百万円)
公正価値
(百万円)
未実現
評価損
(百万円)
公正価値
(百万円)
未実現
評価損
(百万円)
売却可能証券
負債証券
日本国債24,699△80372-25,071△80
日本地方債3,772△51,702△115,474△16
日本社債8,222△7--8,222△7
外国国債4,607△111--4,607△111
外国社債115,523△8876,653△55122,176△942
156,823△1,0908,727△66165,550△1,156
持分証券4,636△7309△114,645△741
満期保有目的証券
日本国債19,986△103--19,986△103
日本地方債------
日本社債------
外国国債------
外国社債------
19,986△103--19,986△103
合計181,445△1,9238,736△77190,181△2,000

2013年度及び2014年度において実現した減損の総額は、それぞれ1,806百万円及び949百万円でした。
2015年3月31日現在、ソニーは上記の表に示される未実現評価損を含む投資の公正価値の下落は一時的であると判断しました。
9 リース
ソニーは、情報関連及びその他の機器、工場施設、事務所、倉庫、従業員の住居施設及びその他の資産の一部を賃借しています。一部の賃借契約には、更新及び購入選択権があります。なお、一部の映画製作に係る資金調達のために、第三者とキャピタル・リース契約を締結しています。また社屋、機械装置についてセール・アンド・リースバック契約を締結しています。
(1) キャピタル・リース
キャピタル・リースに該当するリース資産の内容は次のとおりです。
資産の種類2014年3月31日2015年3月31日
金額(百万円)金額(百万円)
機械装置及びその他の資産135,619129,432
繰延映画製作費9,3488,647
償却累計額△59,352△89,470
85,61548,609

キャピタル・リースに関して、将来支払われる最低リース料の年度別の金額及びその合計額の現在価値は次のとおりです。
項目2015年3月31日
金額(百万円)
2015年度33,873
2016年度10,857
2017年度4,670
2018年度4,472
2019年度3,727
2020年度以降2,765
リース料の最低支払額合計60,364
控除:利息相当額2,733
現在価値57,631
控除:短期リース未払金31,610
長期キャピタル・リース未払金26,021

(2) オペレーティング・リース
2013年度及び2014年度のオペレーティング・リースによる賃借料は、それぞれ101,410百万円及び92,828百万円です。2013年度及び2014年度のオペレーティング・リースによる転貸賃貸料は、それぞれ1,119百万円及び1,180百万円です。2015年3月31日現在における解約不能のオペレーティング・リースによる転貸契約にもとづいて将来受け取るべき最低賃貸料は1,432百万円です。2015年3月31日現在における当初の又は残存する解約不能リース期間が1年を超えるオペレーティング・リースによる最低賃借料は次のとおりです。
年度2015年3月31日
金額(百万円)
2015年度60,082
2016年度45,539
2017年度33,290
2018年度21,324
2019年度17,584
2020年度以降108,645
将来の最低賃借料の支払額合計286,464

(3) セール・アンド・リースバック取引
2013年度において、ソニーは、SFILとの間で、機械装置に関するセール・アンド・リースバック取引を行いました。売却代金合計6,810百万円の平均2年間の取引は、借入取引として会計処理しており、この収入額は連結キャッシュ・フロー計算書の財務活動の「長期借入」に含まれています。これに加え、SFILを含むリース会社との間で、売却代金合計76,566百万円の平均3年間の取引は、キャピタル・リースとして会計処理しており、この収入額は連結キャッシュ・フロー計算書の投資活動の「固定資産の売却」に含まれています。これらのセール・アンド・リースバック取引において、売却損益は計上していません。
2014年度において、ソニーは、SFILとの間で、機械装置に関するセール・アンド・リースバック取引を行いました。売却代金合計8,391百万円の平均2年間の取引は、借入取引として会計処理しており、この収入額は連結キャッシュ・フロー計算書の財務活動の「長期借入」に含まれています。
10 営業権及び無形固定資産
2014年度に取得した無形固定資産は96,938百万円です。このうち、96,934百万円が償却対象の資産であり、内訳は次のとおりです。
項目当年度取得無形固定資産加重平均償却年数
取得原価
(百万円)
年数
特許権、ノウハウ、ライセンス契約14,8156
販売用ソフトウエア18,4783
社内利用ソフトウエア48,2175
テレビ放送委託契約8,36820
その他7,0569

2014年度に取得した社内利用ソフトウエアは、主に多岐にわたるビジネス・プラットフォームで新たに資産計上されたものです。
償却対象の無形固定資産の内訳は次のとおりです。
項目2014年3月31日2015年3月31日
取得原価
(百万円)
償却累計額
(百万円)
取得原価
(百万円)
償却累計額
(百万円)
特許権、ノウハウ、ライセンス契約285,563△151,089304,686△190,151
顧客関係28,573△4,52329,401△6,677
商標31,697△9,99631,903△13,054
販売用ソフトウエア127,359△91,904114,333△84,640
社内利用ソフトウエア457,453△289,561451,738△295,854
ミュージック・カタログ200,475△72,883225,623△88,816
アーティスト・コントラクト30,778△23,68132,387△27,174
テレビ放送委託契約45,158△7,49660,036△11,272
その他95,285△67,03668,897△52,067
1,302,341△718,1691,319,004△769,705

2013年度において、G&NS分野におけるPCソフトウエアタイトルの一部を正味実現可能価値まで引き下げました。当該減損損失6,165百万円は連結損益計算書の売上原価に計上しています。
2013年度及び2014年度における無形固定資産償却費は、それぞれ135,664百万円及び132,228百万円です。また、2015年度以降5年間の見積償却費は次のとおりです。
年度金額(百万円)
2015年度103,311
2016年度88,821
2017年度66,922
2018年度43,275
2019年度31,220

耐用年数が確定できない無形固定資産の内訳は次のとおりです。
項目2014年3月31日2015年3月31日
金額(百万円)金額(百万円)
商標69,12670,938
配給契約19,14318,834
その他3,2223,290
91,49193,062

2013年度及び2014年度におけるセグメント別の営業権の推移は次のとおりです。
項目MCG&NSIP&SHE&Sデバイス映画音楽金融その他合計
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
2013年3月31日営業権残高
-総額
153,569147,5316,0755,32037,269160,857113,9563,02032,310659,907
減損累計額--△300△5,320--△306△706△10,032△16,664
営業権残高153,569147,5315,775-37,269160,857113,6502,31422,278643,243
取得-----10,20538--10,243
売却及び
処分 *1
--△9--△903--△5,292△6,204
減損 *2--------△13,264△13,264
為替換算
調整
26,6103,041205-13117,1489,245-1,32357,703
その他 *4--216---△153-1982
2014年3月31日営業権残高
-総額
180,179150,5726,4875,32037,400187,307123,0863,02028,360721,731
減損累計額--△300△5,320--△306△706△23,296△29,928
営業権残高180,179150,5726,187-37,400187,307122,7802,3145,064691,803
取得 *3-----12,626---12,626
売却及び
処分
-△617---△54△4--△675
減損△176,045-------△1,090△177,135
為替換算
調整
△4,1344,444△128-36224,3579,593-15134,645
その他 *4-----3--△12△9
2015年3月31日営業権残高
-総額
176,045154,3996,3595,32037,762224,239132,6753,02028,499768,318
減損累計額△176,045-△300△5,320--△306△706△24,386△207,063
営業権残高-154,3996,059-37,762224,239132,3692,3144,113561,255

(注)*1 2013年度のその他分野における金額は主にGracenote, Inc.売却に関するものです。この売却に関する詳細は注記26に記載しています。
*2 2013年度のその他分野における減損はディスク製造事業に関するものです。この減損に関する詳細は注記14に記載しています。
*3 2014年度の映画分野における金額はCSC Media Group Ltd.(以下「CSC Media Group」)取得に関するものです。この取得に関する詳細は注記25に記載しています。
*4 その他は、主に過年度の買収価格の調整及び売却予定資産への分類によるものです。
モバイル・コミュニケーション分野における営業権の減損
2014年度において、ソニーはMC分野の営業権の減損損失176,045百万円を計上しました。当該営業権の減損は、中国系スマートフォンメーカーの躍進を主な要因として、いくつかの地域における継続的な競争環境の激化を踏まえた特定の地域及び高付加価値ラインアップへの集中、ならびに普及価格帯モデルの削減といったMC分野の戦略を見直したことによるものです。当該減損損失は、連結損益計算書のその他の営業損(純額)に含まれており、その全額がMC分野に計上されています。なお、公正価値の測定については、注記14に記載しています。
また、ソニーは前述の営業権の減損判定に関連して、MC分野の長期性資産の帳簿価額についても回収可能性を評価しました。その結果、MC分野の長期性資産に減損は発生していないと判断しました。
11 保険関連科目
金融分野に含まれる日本の子会社は、注記1に記載のとおり、日本において一般に公正妥当と認められた会計原則及び会計実務に準拠して会計記録を保持していますが、米国会計原則とは、いくつかの点で異なっています。
これらの相違の主なものは、1)生命保険事業及び損害保険事業における保険契約の獲得費用は、日本会計原則では発生年度の期間費用として処理されますが、米国会計原則では繰延処理され、通常、関連する保険契約の保険料払込期間にわたって償却されること、及び2)生命保険事業における保険契約債務について、日本会計原則では管轄の行政当局の認める方式により算定されますが、米国会計原則においては、これらの債務は、計算基礎の一定の変更を施し、平準純保険料式による評価を行って計上されることです。連結財務諸表の作成上、米国会計原則に準拠するため、このような差異は適切に調整されています。
2014年3月31日及び2015年3月31日現在の保険子会社の米国会計原則に準拠しない法定帳簿上の純資産合計は、それぞれ390,649百万円及び457,268百万円です。
(1) 保険契約
金融分野に含まれる生命保険子会社が引受ける保険契約は、ほとんどが長期契約に分類され、主に終身保険、定期保険及び傷害・医療保険契約から構成されています。2013年度及び2014年度における生命保険料収入は、それぞれ670,506百万円及び693,132百万円です。金融分野に含まれる損害保険子会社が引受ける保険契約は、短期契約に分類され、主に自動車保険契約から構成されています。2013年度及び2014年度における損害保険料収入は、それぞれ86,780百万円及び90,431百万円です。
(2) 繰延保険契約費
2013年度及び2014年度の繰延保険契約費の償却費は、それぞれ45,236百万円及び56,530百万円です。
(3) 保険契約債務
保険契約債務は、主として個人保険契約に関連しており、保有する契約から将来発生が予測される債務に見合う額が引当てられています。これらの債務はマネジメントの高度な判断と見積りを必要とし、将来の資産運用利回り、罹患率、死亡率及び契約脱退率等についての予測にもとづき平準純保険料式の評価方法により算定されます。保険契約債務は1.5%から4.5%の範囲の利率を適用して計算されており、市場環境や期待投資利益などの要素が反映されています。保険契約債務の見積りに使用される罹患率、死亡率及び契約脱退率は、保険子会社の実績あるいは保険数理上の種々の統計表に拠っています。通常は、これらの前提条件は契約時に固定されますが、前提条件と実績が大きく異なる場合、あるいは前提条件を大きく変更する場合には、ソニーは保険契約債務の追加計上を必要とする可能性があります。
2014年3月31日及び2015年3月31日現在の保険契約債務は、それぞれ3,815,351百万円及び4,111,894百万円です。
(4) 生命保険ビジネスにおける契約者勘定
生命保険ビジネスにおける契約者勘定は、勘定預り金累積元本に付与利息を加えたものから、引出額、経費及び危険保険料を差し引いた額を表しており、ユニバーサル保険及び投資契約等から構成されています。ユニバーサル保険には、利率変動型終身保険及び変額保険が含まれています。利率変動型終身保険に対する付与利率は1.9%から2.0%です。変額保険については、保険契約の価値は投資ユニットの観点から表示されます。各ユニットは資産ポートフォリオに関連しており、ユニットの価値の増減は、関連する資産ポートフォリオの価値にもとづいています。投資契約には、主に一時払養老保険契約、一時払学資保険契約及び年金開始後契約が含まれています。投資契約に対する付与利率は、0.1%から6.3%です。
生命保険ビジネスにおける契約者勘定の内訳は次のとおりです。
項目2014年3月31日2015年3月31日
金額(百万円)金額(百万円)
ユニバーサル保険1,397,2941,555,700
投資契約509,880591,951
その他116,298111,863
合計2,023,4722,259,514

12 短期借入金及び長期借入債務
短期借入金の内訳は次のとおりです。
項目2014年3月31日2015年3月31日
金額
(百万円)
摘要金額
(百万円)
摘要
無担保借入金105,836加重平均利率:年4.22%56,008加重平均利率:年4.64%
担保付コールマネー6,000加重平均利率:年0.10%6,000加重平均利率:年0.10%
短期借入金合計111,83662,008

2015年3月31日現在、簿価6,328百万円の投資有価証券が、国内の金融子会社のコールマネー6,000百万円に対する担保として設定されています。上記の他、国内の金融子会社において為替決済、デリバティブ等の取引の担保として簿価47,999百万円の有価証券及び投資有価証券を差し入れています。
長期借入債務の内訳は次のとおりです。
項目2014年3月31日2015年3月31日
金額
(百万円)
摘要金額
(百万円)
摘要
無担保借入金
(借入先:主として銀行)
482,778利率:年0.33%から5.53%まで
返済期限:2014年から2024年まで
425,437利率:年0.29%から5.10%まで
返済期限:2015年から2024年まで
無担保社債
(未償却ディスカウント控除後)
29,997利率:年1.57%
満期:2015年
30,000利率:年1.57%
満期:2015年
無担保社債
(未償却ディスカウント控除後)
24,999利率:年1.75%
満期:2015年
24,999利率:年1.75%
満期:2015年
無担保社債110,000利率:年1.30%
満期:2014年
-
無担保社債10,000利率:年0.55%
満期:2016年
10,000利率:年0.55%
満期:2016年
無担保社債45,000利率:年0.66%
満期:2017年
45,000利率:年0.66%
満期:2017年
無担保社債10,000利率:年0.43%
満期:2018年
10,000利率:年0.43%
満期:2018年
無担保社債150,000利率:年0.86%
満期:2018年
150,000利率:年0.86%
満期:2018年
無担保社債16,300利率:年2.00%
満期:2018年
16,300利率:年2.00%
満期:2018年
無担保社債50,000利率:年2.07%
満期:2019年
50,000利率:年2.07%
満期:2019年
無担保社債10,000利率:年1.41%
満期:2022年
10,000利率:年1.41%
満期:2022年
無担保転換社債型
新株予約権付社債
118,780利率:ゼロクーポン
満期:2017年 期限前償還可能
転換価額:957円
-

項目2014年3月31日2015年3月31日
金額
(百万円)
摘要金額
(百万円)
摘要
担保付借入金20,000利率:年0.10%
満期:2016年
20,000利率:年0.10%
満期:2016年
キャピタル・リース
未払金等
90,560利率:年0.36%から6.35%まで
支払期間:2014年から2027年まで
66,880利率:年0.36%から8.07%まで
支払期間:2015年から2025年まで
預り保証金14,15212,988
小計1,182,566871,604
控除:1年以内に返済期限の到来する額265,918159,517
長期借入債務合計916,648712,087

2015年3月31日現在、簿価21,590百万円の有価証券及び投資有価証券が、国内の金融子会社の長期借入金20,000百万円に対する担保として設定されています。
2012年3月に、ソニーは、エリクソン保有のソニー・エリクソン持分50%の取得等の資金に充当するため、複数の銀行から1,365百万米ドルの無担保長期借入(6年、10年満期)を行いました。この借入は、日本企業による海外M&A支援等を目的として創設された、国際協力銀行の「円高対応緊急ファシリティ」を活用したものです。借入総額1,365百万米ドルのうち、「円高対応緊急ファシリティ」からの借入額が819百万米ドル(借入総額の60%)、民間銀行からの借入額が546百万米ドル(借入総額の40%)となっています。この借入契約では、将来において当社及びその完全子会社が電話機能を有する携帯端末に関する事業を実施しなくなった場合、借入金を期限前に弁済する義務が生じます。
2015年1月、当社は2017年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(ゼロクーポン)(以下「本社債」)について、本社債の要項に定めるクリーンアップ条項の条件が充足されたことを受け、残存する本社債の全額をその額面金額の100%で繰上償還する権利を行使しました。本社債は新たに設定された新株予約権の行使期限までに全額普通株式に転換されました。
また、その他の短期借入金及び長期借入債務に、重大な不利益を及ぼす財務制限条項やクロスデフォルト条項は存在しません。
長期借入債務の各年度の返済予定額は次のとおりです。
年度2015年3月31日
金額(百万円)
2015年度159,517
2016年度201,497
2017年度129,531
2018年度200,923
2019年度152,724
2020年度以降27,412
合計871,604

2015年3月31日現在、ソニーの未使用コミットメントラインは777,127百万円であり、契約している金融機関から通常180日を超えない期間で借入れることができます。さらにソニーは860,510百万円のコマーシャルペーパー・プログラムを設定しています。このプログラムにより、ソニーは通常270日を超えない期間でコマーシャルペーパーを発行することができます。
13 銀行ビジネスにおける住宅ローン及び顧客預金
(1) 銀行ビジネスにおける住宅ローン
ソニーは通常の事業を通じて金融債権を取得し、また保有しています。ソニーが保有する金融債権の大部分は銀行ビジネスにおける住宅ローンによって構成され、その他個別に重要性のある金融債権はありません。
銀行ビジネスに含まれる子会社は、債務者ごとに資金状況や延滞状況に応じた区分にもとづき、住宅ローンの信用状況をモニタリングしています。債務者の延滞状況は日常的に確認し、区分については四半期ごとに見直しています。
住宅ローンに対応する貸倒引当金は、上述の区分と担保の状況に応じて設定されています。銀行ビジネスにおける住宅ローン残高及びこれに対応する貸倒引当金の残高は、2014年3月31日現在でそれぞれ949,300百万円及び1,083百万円、2015年3月31日現在でそれぞれ1,074,386百万円及び1,037百万円です。2013年度及び2014年度において、銀行ビジネスにおける住宅ローンの償却及び貸倒引当金の変動で、重要なものはありません。
また、2014年3月31日及び2015年3月31日現在、銀行ビジネスにおける住宅ローンのうち、未収利息の計上を行っていない債権及び延滞が発生している債権で、重要なものはありません。
(2) 銀行ビジネスにおける顧客預金
金融分野に含まれる銀行ビジネスにおける顧客預金は、その全額が利付預金です。2014年3月31日及び2015年3月31日現在、契約額が10百万円以上の定期預金の残高は、それぞれ250,965百万円及び256,391百万円です。これらの顧客預金は満期日以前に引き出し可能なため、流動負債に分類されています。
2015年3月31日現在の残存期間が1年を超える定期預金残高は次のとおりです。
年度2015年3月31日
金額(百万円)
2016年度29,535
2017年度11,118
2018年度5,513
2019年度9,512
2020年度11,912
2021年度以降33,935
残存期間が1年を超える定期預金残高合計101,525

14 公正価値による測定
注記3に記載のとおり、公正価値による測定に関する会計基準にもとづき、ソニーが保有する資産及び負債は下記のとおり区分され、会計処理されています。
(1) 継続的に公正価値測定されている資産・負債
ソニーが各金融商品の公正価値測定に利用している評価手法、それが通常どの公正価値のレベルに分類されているかは以下のとおりです。
売買目的有価証券、売却可能証券及びその他の投資
活発な市場における取引価格が利用可能である場合、有価証券の公正価値の階層はレベル1に分類されます。レベル1の有価証券には、上場持分証券が含まれています。取引価格を利用できないもしくは市場が活発でない有価証券については、価格モデル、類似の特徴をもつ有価証券の取引価格あるいは割引キャッシュ・フローモデルを使用して公正価値を見積もり、主にレベル2に分類されます。レベル2の有価証券には、公社債の大部分など、上場されている金融商品ほどには活発に取引されていない取引価格により評価された負債証券が含まれています。取引量が少ないもしくは評価に使用する基礎データの観察可能性が低い有価証券については、レベル3に分類しています。レベル3の有価証券には、通常、レベル1・レベル2に分類されなかった複合金融商品やプライベートエクイティ投資が含まれています。
デリバティブ
上場されているデリバティブで、その取引価格を使用して公正価値が測定されているデリバティブは、レベル1に分類されます。しかしながら、上場されているデリバティブ契約は少数であり、ソニーが保有するデリバティブの多くは、容易に観察可能な市場パラメータを評価の基礎として利用したソニー内部のモデルによる評価を行っています。利用しているパラメータには、活発に価格が形成されているものや、価格情報提供業者のような外部業者から入手したものが含まれています。デリバティブの種類や契約条項に応じて、ブラック・ショールズ・オプション・プライシング・モデル等の評価手法により公正価値を測定するとともに、その手法を継続的に適用しています。ソニーは、開発後一定期間を経過しているようなデリバティブ商品について、金融業界において広く受け容れられている評価モデルを使用しています。これらのモデルは、満期までの期間を含むデリバティブ契約の条項や、金利、ボラティリティ、取引相手の信用格付け等の市場で観察されるパラメータを使用しています。さらに、これらのモデルの多くは、その評価方法に重要な判断を必要としないものであり、モデルで使用している基礎データ自体も活発な価格付けが行われる市場で容易に観察可能なものであるため、主観性の高いものではありません。これらの手法で評価されている金融商品は、通常、レベル2に分類されています。
ソニーは、金利スワップの公正価値を決定するにあたり、市場において観察可能で、該当する金融商品の期間に対応する金利のイールドカーブを使用した将来見積キャッシュ・フローの現在価値を使用しています。ソニーは、外国為替のデリバティブについて、直物相場、時間価値及びボラティリティ等、市場で観察可能な基礎データを利用した先物為替予約や通貨オプションの評価モデルを使用しています。これらのデリバティブは、そのデリバティブ資産・負債の公正価値の測定に際して、主に観察可能な基礎データを使用しているため、レベル2に分類されています。
2014年3月31日及び2015年3月31日現在、ソニーにおいて継続的に公正価値で測定されている資産・負債の公正価値は、次のとおりです。
項目2014年3月31日
金額(百万円)
レベル1レベル2レベル3合計連結貸借対照表計上科目
有価証券投資有価証券その他その他流動資産・負債その他固定資産・負債
資産
売買目的有価証券348,832274,835-623,667623,667---
売却可能証券
負債証券
日本国債-1,244,053-1,244,05324,8221,219,231--
日本地方債-63,131-63,1311,49161,640--
日本社債-168,2401,011169,25158,661110,590--
外国国債3,02728,227-31,2541,13430,120--
外国社債-444,1286,807450,935113,501337,434--
持分証券175,93186-176,017-176,017--
その他の投資*18,0313,61275,83787,480-87,480--
デリバティブ資産*2-11,887-11,887--10,8631,024
資産合計535,8212,238,19983,6552,857,675823,2762,022,51210,8631,024
負債
デリバティブ負債*2-30,549-30,549--15,15515,394
負債合計-30,549-30,549--15,15515,394

項目2015年3月31日
金額(百万円)
レベル1レベル2レベル3合計連結貸借対照表計上科目
有価証券投資有価証券その他その他流動資産・負債その他固定資産・負債
資産
売買目的有価証券452,830311,643-764,473764,473---
売却可能証券
負債証券
日本国債-1,222,094-1,222,0943,1241,218,970--
日本地方債-66,891-66,8911,47465,417--
日本社債-105,3633,506108,86927,03081,839--
外国国債2,86138,593-41,45413641,318--
外国社債-455,3579,491464,848139,540325,308--
持分証券199,874118-199,992-199,992--
その他の投資*19,3064,60674,64188,553-88,553--
デリバティブ資産*2-30,407-30,407--29,951456
資産合計664,8712,235,07287,6382,987,581935,7772,021,39729,951456
負債
デリバティブ負債*261247,712-48,324--23,09225,232
負債合計61247,712-48,324--23,09225,232

(注)*1 その他の投資には、複合金融商品やプライベートエクイティ投資が含まれています。
*2 デリバティブ資産・負債は総額で認識及び開示されています。
一部の売買目的有価証券及び売却可能証券は活発な市場における取引価格が利用可能になったため、レベル1へ移動しました。2013年度及び2014年度の移動額はそれぞれ6,631百万円及び3,460百万円です。また、一部の売買目的有価証券及び売却可能証券は活発な市場における取引価格が利用できなくなったため、レベル1から移動しました。2013年度及び2014年度の移動額はそれぞれ2,250百万円及び13,376百万円です。
2013年度及び2014年度におけるレベル3に分類されている資産・負債の公正価値の変動は、次のとおりです。
2013年度
金額(百万円)
資産
項目売却可能証券その他の投資
負債証券
日本社債外国社債
期首残高2,21420,75276,892
実現及び未実現損益
損益に含まれる金額*1-3354,184
その他の包括利益(損失)に含まれる金額*2-152,699
購入-7,199829
償還-△6,138△8,456
レベル3への移動*3-1,030-
レベル3からの移動*4△1,203△12,698-
その他-△3,688△311
期末残高1,0116,80775,837
損益に含まれる金額のうち、年度末に
保有する資産の未実現損益*1
-△703,755

2014年度
金額(百万円)
資産
項目売却可能証券その他の投資
負債証券
日本社債外国社債
期首残高1,0116,80775,837
実現及び未実現損益
損益に含まれる金額*1-5221,397
その他の包括利益(損失)に含まれる金額*2△5593153
購入2,50015,222522
償還-△4,653△3,268
レベル3からの移動*4-△9,000-
期末残高3,5069,49174,641
損益に含まれる金額のうち、年度末に
保有する資産の未実現損益*1
--1,397

(注)*1 連結損益計算書上、金融ビジネス収入に含まれています。
*2 連結包括利益計算書上、未実現有価証券評価益に含まれています。
*3 証券業者から入手した指標価格にもとづく公正価値と内部で組成した価格との間に重要な乖離が生じ、また基礎データの観察可能性が低下したため、一部の社債がレベル3へ移動しました。
*4 取引価格が利用可能となったため、一部の社債がレベル3から移動しました。
レベル3の資産には、主として日本の主要株価指標(日経平均株価)にもとづき価格が変動する複合金融商品、プライベートエクイティ投資及び市場における取引価格が利用できず、基礎データの観察可能性が低い国内外の社債が含まれています。その公正価値を測定するにあたり、ソニーは主に証券業者から得た指標価格等の第三者の価格に調整を加えることなく使用しています。ソニーは、その公正価値の検証のため、主として市場参加者が公正価値の測定に通常使用すると想定される仮定を用いてマネジメントが行う重要な判断や見積りを含む内部の価格モデルを使用しています。
(2) 非継続的に公正価値測定されている資産・負債
ソニーは特定の事象が生じた場合に非継続的に公正価値測定される資産及び負債を保有しています。
2013年度及び2014年度において公正価値で測定されている資産・負債は、次のとおりです。
項目2013年度
金額(百万円)
見積公正価値損益
レベル1レベル2レベル3計上額
資産
長期性資産の減損--57,236△72,724
営業権の減損--0△13,264
△85,988

項目2014年度
金額(百万円)
見積公正価値損益
レベル1レベル2レベル3計上額
資産
長期性資産の減損--768△18,926
営業権の減損--0△177,135
△196,061

長期性資産の減損
2013年度及び2014年度において、ソニーはHE&S分野で液晶テレビ関連資産の減損損失をそれぞれ7,798百万円、4,929百万円計上しました。この減損は主に有形固定資産及び一部の無形固定資産の見積公正価値の減少を反映しています。液晶テレビ資産グループでは、日本・欧州・北米の液晶テレビ市場環境の継続的な悪化や為替の悪影響を、当該資産グループに関連する長期性資産に対応する将来キャッシュ・フロー見込みに反映させた結果、減損損失の計上が必要になりました。
2013年度において、ソニーはデバイス分野で電池事業資産グループの減損損失を32,107百万円計上しました。収益性改善の進捗が十分でないことから、ソニーは事業及び市場トレンドを踏まえた戦略の精査を行った結果、長期性資産の計上金額の全額を回収する十分な将来キャッシュ・フローが得られないと判断したため、減損損失を計上しました。
2013年度及び2014年度において、ソニーはその他分野におけるディスク製造事業資産グループの減損損失をそれぞれ12,303百万円、8,608百万円計上しました。ディスク製造事業資産グループでは、日本及び米国以外の、主に2014年3月、2015年3月に追加の構造改革を開始した欧州に起因するキャッシュ・フローの低下予想及びディスクメディアの想定以上の市場縮小の加速を将来キャッシュ・フロー見込みに反映させた結果、減損損失の計上が必要となりました。
注記20及び26のとおり、2013年度において、ソニーは構造改革費用としてPC事業の長期性資産の減損損失を12,817百万円計上しました。
公正価値の測定にあたって考慮された、資産の状況、将来見積キャッシュ・フロー(その支払・受取時期を含む)、将来見積キャッシュ・フロー固有のリスクを考慮した割引率といった重要な基礎データは観察不能であるため、当該公正価値測定はレベル3に分類されています。電池事業の長期性資産の公正価値測定は、10%の割引率及びゼロから15%の見積収益成長率が使用されています。また、ディスク製造事業の長期性資産の公正価値測定は、2013年度及び2014年度において、それぞれ10%の割引率及び△6%から△13%の見積収益成長率、10%の割引率及び△5%から△9%の見積収益成長率が使用されています。
営業権の減損
2013年度において、ソニーはその他分野におけるディスク製造事業の営業権の減損損失13,264百万円を計上しました。当該営業権の減損は、前述のとおり、日本及び米国以外の、主に欧州における同事業のキャッシュ・フローの低下予想に起因して、ディスク製造事業全体の公正価値が減少したことによるものです。
注記10に記載のとおり、2014年度において、ソニーはMC分野の営業権の減損損失176,045百万円を計上しました。ソニーは、将来見積キャッシュ・フローの現在価値にもとづいて、MC報告単位の公正価値を測定しています。公正価値を測定するにあたって考慮された、将来見積キャッシュ・フロー(その支払・受取時期を含む)、将来見積キャッシュ・フロー固有のリスクを考慮した割引率といった重要な基礎データは観察不能であるため、当該公正価値測定はレベル3に分類されています。MC報告単位の公正価値測定は、12%の割引率及び△3%から11%の見積収益成長率が使用されています。
(3) 金融商品
公正価値で計上されない金融商品のレベル別見積公正価値は次のとおりです。
項目2014年3月31日
金額(百万円)
見積公正価値簿価
レベル1レベル2レベル3合計合計
資産
銀行ビジネスにおける住宅ローン-1,041,166-1,041,166949,300
資産合計-1,041,166-1,041,166949,300
負債
長期借入債務(1年以内に返済期限の到来する長期借入債務を含む)-1,315,539-1,315,5391,182,566
生命保険ビジネスにおける契約者勘定に含まれる投資契約-480,012-480,012509,880
負債合計-1,795,551-1,795,5511,692,446

項目2015年3月31日
金額(百万円)
見積公正価値簿価
レベル1レベル2レベル3合計合計
資産
銀行ビジネスにおける住宅ローン-1,181,554-1,181,5541,074,386
資産合計-1,181,554-1,181,5541,074,386
負債
長期借入債務(1年以内に返済期限の到来する長期借入債務を含む)-878,609-878,609871,604
生命保険ビジネスにおける契約者勘定に含まれる投資契約-586,331-586,331591,951
負債合計-1,464,940-1,464,9401,463,555

現金・預金及び現金同等物、コールローン、定期預金、受取手形及び売掛金、コールマネー、短期借入金、支払手形及び買掛金、及び銀行ビジネスにおける顧客預金は主として短期取引であり、おおむね公正価値で計上されているため、上記の表から除かれています。また、注記8に記載されている満期保有目的証券についても上記の表から除かれています。
現金・預金及び現金同等物、コールローン及びコールマネーはレベル1に分類されます。定期預金、短期借入金及び銀行ビジネスにおける顧客預金は、レベル2に分類されます。連結貸借対照表の有価証券及び投資有価証券その他に含まれる満期保有目的証券は、公社債の大部分など、上場されている金融商品ほどには活発に取引されていない取引価格により評価された負債証券が含まれ、主にレベル2に分類されます。
連結貸借対照表の投資有価証券その他に含まれる銀行ビジネスにおける住宅ローンの公正価値は、将来キャッシュ・フローを見積もり、LIBORベースのイールドカーブに一定のリスクプレミアムを加味した割引率で割り引いて算定しています。1年以内返済予定分を含む長期借入債務及び生命保険ビジネスにおける契約者勘定に含まれる投資契約の公正価値は、市場価値又は類似した負債をソニーが新たに借入れる場合に適用される利子率を使って、将来の返済額を現在価値に割引いた金額で見積もられています。
15 デリバティブ及びヘッジ活動
ソニーは通常の事業において取得した、金融資産・負債を含む金融商品を所有しています。これらの金融商品は外国為替レートの変動及び金利変動に起因する市場リスクにさらされています。これらのリスクを軽減するため、ソニーは一貫したリスク管理方針にしたがい、先物為替予約、通貨オプション契約、金利スワップ契約(金利通貨スワップ契約を含む)を含むデリバティブを利用しています。金融分野においては、資産負債管理(以下「ALM」)の一環として、その他のデリバティブも利用しています。これらのデリバティブは信用度の高い金融機関との間で取引されており、ほとんどの外国為替にかかる契約は米ドル、ユーロ及びその他の主要国の通貨で構成されています。これらのデリバティブは主として貸借対照表日より6ヵ月以内に決済日もしくは行使日を迎えるものです。金融分野においてALMの一環として利用されている一部のデリバティブを除き、ソニーは、売買もしくは投機目的でこれらのデリバティブを利用していません。金融分野においてALMの一環として利用されているデリバティブ取引は、あらかじめ定めたリスク管理方針にしたがい、一定の極度の範囲内で行われています。
ソニーが保有するデリバティブは下記のとおり区分され、会計処理されています。
公正価値ヘッジ
公正価値ヘッジとして指定されたデリバティブ及びそのヘッジ対象はともに公正価値で連結貸借対照表に計上されています。また、公正価値ヘッジとして指定されたデリバティブの公正価値変動は損益に計上され、ヘッジ対象の簿価変動による損益を相殺しています。
2013年度及び2014年度において、これらの公正価値ヘッジに非有効部分はありません。また、公正価値ヘッジの有効性評価から除外された金額はありません。
キャッシュ・フローヘッジ
キャッシュ・フローヘッジとして指定されたデリバティブの公正価値変動は、当初その他の包括利益に計上され、ヘッジ対象取引が損益に影響を与える時点で損益に振替えられています。
2013年度において、損益及びその他の包括利益への影響、ならびに損益に含まれた非有効部分の金額は僅少です。また、キャッシュ・フローヘッジの有効性評価から除外された金額はありません。なお、2014年3月31日及び2015年3月31日現在、キャッシュ・フローヘッジとして指定されたデリバティブはありません。
ヘッジとして指定されていないデリバティブ
ヘッジとして指定されていないデリバティブの公正価値変動は、直ちに損益に計上されています。
ソニーが保有するデリバティブの利用目的及び区分は下記のとおりです。
先物為替予約及び通貨オプション契約
ソニーは主として、予定された連結会社間の外貨建て取引及び外貨建て売上債権・買入債務から生じるキャッシュ・フローの外国為替レートの変動によるリスクを軽減するため、先物為替予約、買建て通貨オプション契約及び売建て通貨オプション契約を利用しています。なお、売建て通貨オプション契約は主に、買建て通貨オプション契約との組み合わせオプションとして行われており、対応する買建て通貨オプション契約と同月内に行使日を迎えるものです。
また、2013年度においてソニーは外貨建て借入債務から生じるキャッシュ・フローを固定するため先物為替予約を利用しました。これらのデリバティブは、キャッシュ・フローヘッジのヘッジ手段として指定されました。
一方、ヘッジとして指定されていないその他の先物為替予約及び通貨オプション契約の公正価値変動は、その他の収益・費用として直ちに損益に計上されています。
なお、一部の金融子会社が保有する先物為替予約、通貨オプション契約及び通貨スワップ契約の公正価値変動は、金融ビジネス収入として直ちに損益に計上されています。
金利スワップ契約(金利通貨スワップ契約を含む)
金利スワップ契約は、主に資金調達コストの引き下げ、資金調達手段の多様化、金利及び外国為替レートの不利な変動ならびに公正価値変動がもたらす借入債務及び売却可能負債証券にかかるリスクを軽減するために利用されています。
金融分野で締結している一部の金利スワップ契約は、固定金利付き売却可能負債証券の公正価値変動に起因するリスクを軽減するために利用されています。これらのデリバティブは、金融分野の固定金利付き売却可能負債証券にかかる公正価値変動リスクに対するヘッジとしてみなされることから、公正価値ヘッジのヘッジ手段として指定されています。
また、2013年度においてソニーは、変動金利付き借入債務及び外貨建て借入債務にかかるキャッシュ・フロー変動リスクを軽減するため、金利スワップ契約を利用しました。外貨建て変動金利付き借入債務を機能通貨建て固定金利付き借入債務にスワップするこれらの金利スワップ契約は、外貨建て変動金利付き借入債務にかかるキャッシュ・フロー変動リスクに対するヘッジとしてみなされることから、キャッシュ・フローヘッジのヘッジ手段として指定されました。
一部の金融子会社がALMの一環として保有する金利スワップ契約の公正価値変動は、金融ビジネス収入として直ちに損益に計上されています。
上記以外のヘッジとして指定されていない金利スワップ契約は、変動金利付き借入債務の金利変動に起因するリスク軽減のために利用されており、その公正価値変動は、その他の収益・費用として直ちに損益に計上されています。
その他の契約
一部の金融子会社がALMの一環として保有する株式先物契約、その他の外国為替契約及び複合金融商品の公正価値変動は、金融ビジネス収入として直ちに損益に計上されています。
組込デリバティブをともなう複合金融商品は、組込デリバティブを分離せず、複合金融商品全体として公正価値で評価しています。複合金融商品は、負債証券として注記8に記載されています。
ソニーの保有するデリバティブの公正価値は次のとおりです。
科目公正価値(百万円)科目公正価値(百万円)
ヘッジとして指定された2014年2015年2014年2015年
デリバティブデリバティブ資産3月31日3月31日デリバティブ負債3月31日3月31日
金利契約前払費用及び
その他の流動資産
211流動負債 その他1,221954
金利契約資産 その他1,012207固定負債 その他13,94123,899
外国為替契約前払費用及び
その他の流動資産
640流動負債 その他24-
1,02025815,18624,853
科目公正価値(百万円)科目公正価値(百万円)
ヘッジとして指定されて2014年2015年2014年2015年
いないデリバティブデリバティブ資産3月31日3月31日デリバティブ負債3月31日3月31日
金利契約--流動負債 その他18-
金利契約資産 その他-222固定負債 その他1,4291,178
外国為替契約前払費用及び
その他の流動資産
10,85529,899流動負債 その他13,89221,526
外国為替契約資産 その他1228固定負債 その他24155
株式契約--流動負債 その他-612
10,86730,14915,36323,471
デリバティブ合計11,88730,40730,54948,324

2013年度及び2014年度における、デリバティブの連結損益計算書への影響額は次のとおりです。
公正価値ヘッジとして指定された科目損益に計上された金額(百万円)
デリバティブ2013年度2014年度
金利契約金融ビジネス収入131△8,271
外国為替契約為替差損益(純額)△1△9
130△8,280

ヘッジとして
指定されていないデリバティブ
科目損益に計上された金額(百万円)
2013年度2014年度
金利契約金融ビジネス収入△167△3,579
金利契約為替差損益(純額)-883
外国為替契約金融ビジネス収入1,198△1,942
外国為替契約為替差損益(純額)2,70313,375
株式契約金融ビジネス収入-△2,725
3,7346,012

デリバティブの種類別の想定元本を含む追加情報は次のとおりです。
種類2014年3月31日2015年3月31日
想定元本
(百万円)
公正価値
(百万円)
想定元本
(百万円)
公正価値
(百万円)
外国為替契約
先物為替予約1,415,132△3,7371,335,81111,654
買建て通貨オプション14,9881379,920202
売建て通貨オプション1,683△6568△3
通貨スワップ515,300221754,056△3,872
その他の外国為替契約67,04331983,980305
金利契約
金利スワップ413,572△15,596402,049△25,591
株式契約
株式先物契約--21,903△612

全てのデリバティブは貸借対照表上、資産又は負債として総額計上されていますが、一部の子会社は国際スワップデリバティブ協会(以下「ISDA」)マスター契約を中心としたマスターネッティング契約又は類似の契約を結んでいます。ISDAマスター契約は、複数のデリバティブ契約を結んでいる二者間の契約で、一方当事者について期限の利益喪失事由又は解約事由が発生した場合、これらのデリバティブ契約の中で対象となる契約について解約時の価額を算出し、両当事者間の決済を単一の通貨にて単一の純額決済で行うことができます。
2014年3月31日及び2015年3月31日時点でのデリバティブ資産及びデリバティブ負債の相殺の影響は次のとおりです。
項目2014年3月31日
貸借対照表上総額で表示された金額(百万円)貸借対照表上相殺されていないマスターネッティング契約にかかる金額純額
(百万円)
金融商品
(百万円)
現金担保
(百万円)
デリバティブ資産
マスターネッティング契約の対象となるデリバティブ9,3865,619-3,767
マスターネッティング契約の対象とならないデリバティブ2,5012,501
11,8875,619-6,268
デリバティブ負債
マスターネッティング契約の対象となるデリバティブ28,01722,058-5,959
マスターネッティング契約の対象とならないデリバティブ2,5322,532
30,54922,058-8,491

項目2015年3月31日
貸借対照表上総額で表示された金額(百万円)貸借対照表上相殺されていないマスターネッティング契約にかかる金額純額
(百万円)
金融商品
(百万円)
現金担保
(百万円)
デリバティブ資産
マスターネッティング契約の対象となるデリバティブ26,03210,387-15,645
マスターネッティング契約の対象とならないデリバティブ4,3754,375
30,40710,387-20,020
デリバティブ負債
マスターネッティング契約の対象となるデリバティブ43,79137,8206125,359
マスターネッティング契約の対象とならないデリバティブ4,5334,533
48,32437,8206129,892

16 年金及び退職金制度
(1) 確定給付制度及び退職金制度
当社及び一部の子会社では、1年間の従業員個別の貢献を反映したポイントが毎年加算されるポイント制度を採用しています。このポイント制度のもとでは自己都合退職、会社都合退職にかかわらず、過去の勤務にもとづく累積ポイントと累積ポイントをベースに加算される利息ポイントの合計にもとづいて退職金支給額が計算されます。当社及び国内子会社の従業員は、通常、退職時に以下のような退職一時金又は年金の受給資格を付与されます。
この年金制度のもとでは、一般的には現行の退職金規則による退職金の65%がこの制度により充当されます。残りの部分については、会社が支払う退職一時金により充当されます。年金給付は退職する従業員の選択により一時払いあるいは月払いの年金として支給されます。年金基金へ拠出された資金は、関係法令にしたがい数社の金融機関により運用されています。
2012年4月1日より、当社及びほぼ全ての国内子会社は、終身年金を有期年金に変更するなどの現行年金制度の改定を行いました。また、確定拠出年金制度を導入し、2012年4月1日以降の入社者は確定給付年金制度には加入しません。
いくつかの海外子会社は、ほぼ全従業員を対象とする確定給付年金制度あるいは退職一時金制度を有し、拠出による積立てを行うか又は引当金を計上しています。これらの制度にもとづく給付額は、主に現在の給与と勤続年数によって計算されます。
2013年度及び2014年度の純期間退職・年金費用の内訳は次のとおりです。
純期間退職・年金費用(△収益):
項目国内制度(百万円)海外制度(百万円)
2013年度2014年度2013年度2014年度
勤務費用24,82724,3503,0323,188
利息費用12,15211,58312,06813,040
年金制度資産期待運用収益△17,822△19,252△11,480△12,993
会計基準変更時差異の償却--1210
年金数理純損益の償却11,4809,8673,6932,991
過去勤務費用の償却△10,176△9,614△643△639
縮小・清算による影響額--1,07431
純期間退職・年金費用20,46116,9347,7565,628

累積その他の包括利益で認識された年金数理純損益、過去勤務費用及び会計基準変更時差異のうち、2015年度の純期間退職・年金費用として認識されると見込まれる償却費は、それぞれ11,234百万円、9,996百万円及び10百万円です。
退職給付債務及び年金制度資産の変動、年金制度の財政状況の内訳は次のとおりです。
項目国内制度(百万円)海外制度(百万円)
2014年3月31日2015年3月31日2014年3月31日2015年3月31日
退職給付債務の変動
期首退職給付債務827,044847,446274,928313,698
勤務費用24,82724,3503,0323,188
利息費用12,15211,58312,06813,040
従業員による拠出額--813752
退職給付制度改定による影響額--△107△283
年金数理純損失14,13848,0613,39274,801
為替相場の変動による影響額--36,8677,214
縮小・清算による影響額--△4,500△3,932
連結範囲の変更による影響額△5△4--
その他-△2,696--
退職給付支払額△30,710△38,325△12,795△13,774
期末退職給付債務847,446890,415313,698394,704
年金制度資産の変動
期首年金制度資産公正価値608,004654,792188,019225,024
年金制度資産運用収益53,47674,44717,97954,928
為替相場の変動による影響額--26,1675,752
会社による拠出額16,7587,9786,9129,434
従業員による拠出額--813752
縮小・清算による影響額--△3,334△2,989
連結範囲の変更による影響額----
その他-△1,934--
退職給付支払にともなう払出額△23,446△24,681△11,532△12,685
期末年金制度資産公正価値654,792710,602225,024280,216
年金制度の財政状況△192,654△179,813△88,674△114,488

連結貸借対照表計上額の内訳は次のとおりです。
項目国内制度(百万円)海外制度(百万円)
2014年3月31日2015年3月31日2014年3月31日2015年3月31日
固定資産2,4463,0053,2924,027
流動負債--△2,565△4,500
固定負債△195,100△182,818△89,401△114,015
連結貸借対照表に計上した純額△192,654△179,813△88,674△114,488

累積その他の包括利益で認識した金額(税効果控除前)の内訳は次のとおりです。
項目国内制度(百万円)海外制度(百万円)
2014年3月31日2015年3月31日2014年3月31日2015年3月31日
過去勤務費用(△貸方)△54,008△44,394△2,307△2,161
年金数理純損益237,023218,46261,84194,480
会計基準変更時差異--2515
合計183,015174,06859,55992,334

全ての確定給付年金制度に関する累積給付債務は次のとおりです。
国内制度(百万円)海外制度(百万円)
2014年3月31日2015年3月31日2014年3月31日2015年3月31日
842,978885,479290,014364,094

累積給付債務が年金制度資産公正価値を超える年金制度の予測給付債務、累積給付債務及び年金制度資産公正価値は次のとおりです。
項目国内制度(百万円)海外制度(百万円)
2014年3月31日2015年3月31日2014年3月31日2015年3月31日
予測給付債務838,145879,995260,950330,478
累積給付債務834,694876,282255,018323,221
年金制度資産公正価値644,502698,400186,519235,343

2014年3月31日及び2015年3月31日現在の退職給付債務計算上の加重平均想定率は次のとおりです。
項目国内制度海外制度
2014年3月31日2015年3月31日2014年3月31日2015年3月31日
割引率1.4%1.0%4.1%3.1%
昇給率**3.1%2.9%

* ほぼ全てのソニーの国内制度はポイント制度であり、ポイント制度は昇給率を計算の基礎に組み入れていません。
2013年度及び2014年度における純期間退職・年金費用計算上の加重平均想定率は次のとおりです。
項目国内制度海外制度
2013年度2014年度2013年度2014年度
割引率1.5%1.4%4.1%4.1%
年金制度資産の期待収益率3.0%3.0%5.8%5.6%
昇給率**3.1%3.1%

* ほぼ全てのソニーの国内制度はポイント制度であり、ポイント制度は昇給率を計算の基礎に組み入れていません。
ソニーは、これらの想定率を状況の変化に応じて見直しています。
加重平均昇給率は給与関連制度のみを基礎として計算されています。前述のポイント制度は従業員の給与をもとに退職給付支払を行う制度ではないため、計算からは除かれています。
年金制度資産の長期期待収益率を決定するため、ソニーは、現在の及び見込みの資産配分に加え、様々な種類の年金制度資産に関する過去及び見込長期収益率も考慮しています。ソニーの年金運用方針は、退職給付債務の性質が長期的であることにより見込まれる債務の増加や変動リスク、各資産クラスの収益とリスクの分散及びその相関を考慮して定められます。各資産の配分は、慎重かつ合理的に考慮した流動性及び投資リスクの水準に沿って、収益を最大化するように設定されます。年金運用方針は、直近のマーケットのパフォーマンス及び過去の収益を適切に考慮して定められているのに対し、ソニーが使用する運用前提条件は、対応する退職給付債務の性質が長期的であるのに合わせて長期的な収益を達成できるように設定されています。
ソニーの年金制度資産における運用方針は、将来の債務支払要求を満たすことができる運用収益を生み出すように策定されています。これらの債務の正確な決済金額は、制度加入者の退職日及び平均余命を含む将来の事象に左右されます。これらの債務は、現在の経済環境及びその他の関連する要因にもとづく年金数理上の前提条件を使用して見積もられます。ソニーの投資戦略は、持分証券のような潜在的に高利回りの資産と確定利付証券のようなボラティリティの低い資産をバランスよく組み込むことで、運用収益要求とポートフォリオにおけるリスク管理の必要性とのバランスをとっています。リスクには特にインフレーション、持分証券資産価値のボラティリティ、年金積立水準に不利に影響し結果としてソニーの拠出額への依存性が増加するような金利の変動が含まれます。潜在的な年金制度資産のリスク集中を緩和するために、業種及び地域間のポートフォリオバランスを考慮しつつ、金利感度、経済成長への依存性、為替、及び運用収益に影響するその他の要因にも配慮しています。2015年3月31日における当社及び大部分の国内子会社の年金制度の政策資産配分は、資産・負債総合管理の結果として、持分証券28%、確定利付証券52%、その他の投資20%となっています。また、海外子会社の加重平均政策資産配分は、持分証券36%、確定利付証券49%、その他の投資15%となっています。
注記3に記載されている公正価値の階層にもとづく、国内及び海外制度における年金制度資産の公正価値は、以下のとおりです。
資産クラス国内制度
金額(百万円)
公正価値公正価値による測定に使用した基礎データ
2014年3月31日レベル1レベル2レベル3
現金・現金同等物8,3848,384--
持分証券:
株式 *1173,067169,2103,857-
確定利付証券:
政府債 *2263,921-263,921-
社債 *350,131-50,131-
資産担保証券 *42,930-2,930-
合同運用ファンド *584,853-84,853-
コモディティファンド *61,767-1,767-
プライベートエクイティ *726,942--26,942
ヘッジファンド *841,108--41,108
不動産1,689--1,689
合計654,792177,594407,45969,739

資産クラス国内制度
金額(百万円)
公正価値公正価値による測定に使用した基礎データ
2015年3月31日レベル1レベル2レベル3
現金・現金同等物5,7895,789--
持分証券:
株式 *1166,164161,5304,634-
確定利付証券:
政府債 *2217,359-217,359-
社債 *354,639-54,639-
資産担保証券 *4650-650-
合同運用ファンド *5122,798-122,798-
コモディティファンド *624,621-24,621-
プライベートエクイティ *732,584--32,584
ヘッジファンド *880,037--80,037
不動産5,961--5,961
合計710,602167,319424,701118,582

*1 2014年3月31日及び2015年3月31日現在、国内株式を約64%及び53%、海外株式を約36%及び47%含みます。
*2 2014年3月31日及び2015年3月31日現在、国内の国債及び地方債を約56%及び48%、海外の国債及び地方債を約44%及び52%含みます。
*3 国内及び海外の社債及び政府系機関債を含みます。
*4 主に不動産担保証券を含みます。
*5 合同運用ファンドは、主に投資信託を含む合同資金による機関投資です。これらは2014年3月31日及び2015年3月31日現在、持分証券を約47%及び46%、確定利付証券を約51%及び52%、その他の投資を約2%及び3%含みます。
*6 商品先物投資のファンドです。
*7 主に米国及びヨーロッパにおけるベンチャー、バイアウト、ディストレスに投資する複数のプライベートエクイティ・ファンドオブファンズを含みます。
*8 単一のヘッジファンドに付随するリスク及びボラティリティを分散及び軽減するために、幅広いヘッジファンドに投資するファンドオブヘッジファンズを主に含みます。
資産クラス海外制度
金額(百万円)
公正価値公正価値による測定に使用した基礎データ
2014年3月31日レベル1レベル2レベル3
現金・現金同等物1,6481,648--
持分証券:
株式 *148,14040,0458,095-
確定利付証券:
政府債 *261,644-61,644-
社債 *325,937-19,6826,255
資産担保証券332-332-
保険契約 *411,364-11,364-
合同運用ファンド *563,057-63,057-
不動産及びその他 *612,902-3,9708,932
合計225,02441,693168,14415,187

資産クラス海外制度
金額(百万円)
公正価値公正価値による測定に使用した基礎データ
2015年3月31日レベル1レベル2レベル3
現金・現金同等物8,6658,665--
持分証券:
株式 *144,27641,1943,082-
確定利付証券:
政府債 *269,882-69,882-
社債 *333,290-25,9067,384
資産担保証券328-328-
保険契約 *41,936-1,936-
合同運用ファンド *586,931-86,931-
不動産及びその他 *634,908-19,38615,522
合計280,21649,859207,45122,906

*1 主に海外株式を含みます。
*2 主に海外の国債及び地方債を含みます。
*3 主に海外の社債を含みます。
*4 主に年金保険契約あるいは利益分配型年金保険契約です。
*5 合同運用ファンドは、ミューチュアル・ファンド、コモン・トラスト・ファンド、及びコレクティブ・インベストメント・ファンドを含む合同資金による機関投資です。これらは主に海外の持分証券及び確定利付証券で構成されています。
*6 主に不動産私募ファンドを含みます。
それぞれの年金制度資産が区分されている公正価値の階層におけるそれぞれのレベルは、その資産の公正価値測定に用いた基礎データにもとづき決定され、必ずしもその資産の安全性又は格付けを指し示すものではありません。
国内及び海外年金制度資産の公正価値測定に使用される評価方法は以下のとおりです。2013年度及び2014年度における評価方法の変更はありません。この評価方法は通期にわたり一貫して適用されます。
株式は、その個々の株式が取引される活発な市場における終値で評価されます。これらの資産は、通常レベル1に区分されます。
確定利付証券の公正価値は、通常は、価格決定モデル、類似証券の取引価格、あるいは割引キャッシュ・フローを用いて見積もられ、通常レベル2に区分されます。
合同運用ファンドは、ファンドマネジャーから提供され、ソニーが再検討した純資産価値を用いて、通常は評価されます。この純資産価値は、そのファンドの所有する現物資産から負債を差し引き、発行済みの口数で割り出した評価額にもとづいています。これらの資産は、取引価格の有無により、レベル1、レベル2、あるいはレベル3に区分されます。
コモディティファンドは、観察可能な市場データから主に算出されたあるいはそれに裏付けられる基礎データを用いて評価されます。これらの資産は通常レベル2に区分されます。
プライベートエクイティ及び不動産私募ファンドは、市場取引価格が欠如していること、元々流動性に乏しく本質的に長期保有目的の資産であることから、その評価については重要な判断が要求されます。これらの資産は当初は原価で評価され、入手可能な関連性のある市場データを利用し、それらの資産の簿価に調整が必要かどうかを決定することで定期的に見直しを行ないます。これらの投資はレベル3に区分されます。
ヘッジファンドは、ファンドマネジャーあるいは証券保管機関の決定する純資産価値を用いて評価されます。これらの投資はレベル3に区分されます。
以下の表は、2013年度及び2014年度の国内及び海外制度におけるレベル3資産の公正価値の変動を要約したものです。
国内制度
金額(百万円)
観察不能な基礎データを用いた公正価値による測定
(レベル3)
プライベート
エクイティ
ヘッジファンド不動産合計
期首残高
(2013年4月1日現在)
27,20535,0711,47463,750
未実現運用収益1,1231,5142152,852
実現運用収益----
購入・売却・償還(純額)△1,3864,523-3,137
レベル間の振替(純額)----
期末残高
(2014年3月31日現在)
26,94241,1081,68969,739
未実現運用収益5,6425,796△10111,337
実現運用収益----
購入・売却・償還(純額)-33,1334,37337,506
レベル間の振替(純額)----
期末残高
(2015年3月31日現在)
32,58480,0375,961118,582

海外制度
金額(百万円)
観察不能な基礎データを用いた公正価値による測定
(レベル3)
社債合同運用
ファンド
不動産及び
その他
合計
期首残高
(2013年4月1日現在)
4,773-6,95711,730
未実現運用収益1,032-5041,536
実現運用収益--△47△47
購入・売却・償還(純額)--6969
レベル間の振替(純額)----
その他 *450-1,4491,899
期末残高
(2014年3月31日現在)
6,255-8,93215,187
未実現運用収益81-△408△327
実現運用収益----
購入・売却・償還(純額)--210210
レベル間の振替(純額)----
その他 *1,048-6,7887,836
期末残高
(2015年3月31日現在)
7,384-15,52222,906

* 主に外貨換算調整額で構成されます。
ソニーは、年金制度資産の公正価値、年金制度資産の期待収益、及び退職給付債務の現在価値を勘案し、マネジメントにより適当と判断された場合に、確定給付年金制度への拠出を行っています。2015年度における拠出額の見込みは、国内制度で約120億円、海外制度で約50億円です。
予想将来給付額は次のとおりです。
年度国内制度(百万円)海外制度(百万円)
2015年度33,72813,457
2016年度34,29714,003
2017年度35,73814,572
2018年度39,06215,296
2019年度41,11015,857
2020年度-2024年度220,83988,350

(2) 確定拠出制度
2013年度及び2014年度における確定拠出年金費用は次のとおりです。
2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
国内制度3,6023,199
海外制度12,70313,857

17 資本勘定
(1) 普通株式
2013年度及び2014年度における発行済株式数の増加の内訳は次のとおりです。
項目株式数(株)
2013年3月31日現在残高1,011,950,206
新株予約権の行使134,800
転換社債(ゼロクーポン)の株式への転換32,622,761
2014年3月31日現在残高1,044,707,767
新株予約権の行使948,500
転換社債(ゼロクーポン)の株式への転換124,116,993
2015年3月31日現在残高1,169,773,260

2015年3月31日現在の新株予約権が全て行使された場合に発行される株式数は、17,019,400株です。
当社は会社法に準拠し、取締役会の決議により随時分配可能額まで自己株式を取得することが可能です。なお、2013年度及び2014年度において取締役会による決議にもとづく自己株式の取得は行われませんでした。
(2) 利益剰余金
2015年3月31日現在の当社の分配可能額は、274,810百万円です。当社は2014年9月17日に開催された取締役会において2014年度にかかる剰余金の配当を無配とすることを決議しました。
利益剰余金には、持分法適用会社の未分配利益に対するソニーの持分相当額が含まれており、2014年3月31日及び2015年3月31日現在のこの金額は、それぞれ20,650百万円及び20,986百万円です。
(3) その他の包括利益
2013年度及び2014年度における累積その他の包括利益(税効果考慮後)の項目別の変動は次のとおりです。
項目金額(百万円)
未実現
有価証券
評価損益
未実現
デリバティブ
評価損益
年金債務
調整額
外貨換算
調整額
合計
2012年度末(2013年3月31日)109,079△742△191,816△556,016△639,495
組替前その他の包括利益24,3881036,896158,884190,271
累積その他の包括利益からの組替額△5,0786394,987-548
その他の包括利益(純額)19,31074211,883158,884190,819
控除:非支配持分に帰属するその他の包括利益880-1061,9232,909
2013年度末(2014年3月31日)127,509-△180,039△399,055△451,585

項目金額(百万円)
未実現
有価証券
評価損益
年金債務
調整額
外貨換算
調整額
合計
2013年度末(2014年3月31日)127,509△180,039△399,055△451,585
組替前その他の包括利益53,069△22,55267,33497,851
累積その他の包括利益からの組替額*△14,3511,365△1,544△14,530
その他の包括利益(純額)38,718△21,18765,79083,321
控除:非支配持分に帰属するその他の包括利益12,074△955,04017,019
2014年度末(2015年3月31日)154,153△201,131△338,305△385,283

(注) * 外貨換算調整額は、海外子会社及び関連会社の清算又は売却にともない、累積その他の包括利益から
当年度損益へ組み替えられました。
2013年度及び2014年度における累積その他の包括利益からの組替額は以下のとおりです。
金額(百万円)
項目累積その他の包括利益からの組替額連結損益計算書に影響する項目
2013年度2014年度
未実現有価証券評価損益△881△10,515金融ビジネス収入
△7,801△7,942投資有価証券売却益(純額)
461-その他
税効果考慮前△8,221△18,457
税効果3,1434,106
税効果考慮後△5,078△14,351
未実現デリバティブ評価損益471-支払利息
348-為替差損(純額)
税効果考慮前819-
税効果△180-
税効果考慮後639-
年金債務調整額5,4402,615*
税効果△453△1,250
税効果考慮後4,9871,365
外貨換算調整額-△1,544為替差損(純額)
税効果--
税効果考慮後-△1,544
累積その他の包括利益からの組替額合計(税効果考慮後)548△14,530

(注)* 注記16に記載のとおり、年金及び退職金に関する償却費は純期間退職・年金費用に含まれています。
(4) 非支配持分との資本取引
2013年度及び2014年度の当社株主に帰属する当期純利益(損失)及び非支配持分との取引による資本剰余金の増減額は次のとおりです。
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
当社株主に帰属する当期純損失△128,369△125,980
非支配持分との取引にともなう資本剰余金の減少額28△2,483
当社株主に帰属する当期純損失及び非支配持分との取引にともなう資本剰余金の増減額の合計△128,341△128,463

ソニーは、2013年3月に、インドにおけるテレビネットワーク事業を運営するマルチスクリーンメディア社(以下「MSM」)の株式持分32.39%を追加購入する取引を完了しました。この取引により、ソニーが保有するMSMに対する持分比率は94.39%に増加しました。当該持分追加取得の対価は271百万米ドルであり、このうち145百万米ドルは取引完了時に支払いました。残額のうち63百万米ドルを2013年度に支払い、21百万米ドルを2014年度に支払い、42百万米ドルを2015年4月10日に支払いました。連結貸借対照表上、ソニーが支払った現金対価と非支配持分の簿価との差額18,450百万円は、資本剰余金の減少として調整されています。ソニーは、2014年度に、MSMの株式持分5.61%を対価42百万米ドルで追加購入し、28百万米ドルを2014年度に支払い、14百万米ドルを2015年4月10日に支払いました。
18 株価連動型報奨制度
ソニーは2013年度及び2014年度において、株価連動型報奨制度にかかる費用として、それぞれ1,068百万円及び1,286百万円を計上しました。2013年度及び2014年度において、株価連動型報奨制度における権利行使によって受け取った現金の総額は、それぞれ200百万円及び1,637百万円でした。なお、権利行使にあたり、当社は新株を発行しています。
ソニーは一部の取締役、執行役及び経営幹部社員に対するインセンティブプランとして、新株予約権を発行するストック・オプションプランを有しています。新株予約権は、一般に、付与日から3年間にわたり段階的に権利が確定し、付与日より10年後まで権利行使が可能です。
2013年度及び2014年度において付与された新株予約権の付与日現在の1株当たり加重平均公正価値は、それぞれ821円及び1,139円です。2013年度及び2014年度における報奨費用を認識するにあたって、新株予約権の付与日現在の公正価値は、ブラック・ショールズ・オプション・プライシング・モデルにもとづいて、以下の加重平均想定値を使用して見積もられています。
項目2013年度2014年度
加重平均リスク・フリー利子率1.43%1.26%
加重平均見積権利行使期間7.13年7.35年
加重平均見積ボラティリティ52.03%51.69%
加重平均見積配当率1.55%1.24%

(注)加重平均見積ボラティリティは、新株予約権の加重平均見積権利行使期間における当社普通株式のヒストリカル・ボラティリティです。
2014年度における新株予約権の実施状況は以下のとおりです。
項目2014年度
株式数
(株)
加重平均権利行使価格(円)加重平均残存年数(年)本源的価値総額(百万円)
期首現在未行使残高17,789,9003,094
付与1,892,4002,336
権利行使948,5001,726
資格喪失もしくは期限切れ2,325,3003,514
期末現在未行使残高16,408,5003,3585.147,889
期末現在行使可能残高12,737,4003,6984.034,117

2013年度及び2014年度において行使されたストック・オプションプランの本源的価値の総額はそれぞれ52百万円及び1,463百万円でした。
2015年3月31日現在、権利行使が可能となっていない新株予約権にかかる未認識の報奨費用の総額は、2,039百万円です。この費用が認識されると見込まれる加重平均年数は、1.99年です。
19 タイの洪水
2011年10月、ソニーのいくつかのタイ国所在の子会社は、同国における甚大な洪水にともない、一時的に操業を停止しました。この洪水により、タイに所在する製造事業所及び倉庫において建物及び機械設備を含む一部の固定資産ならびに棚卸資産が重大な被害を受けました。さらに、この洪水は、日本及びその他の国に所在する子会社の操業に影響しました。
ソニーは洪水により直接発生した損害を補填する保険契約に加入しており、当社及び製造事業所を含む一部の子会社が対象に含まれています。この保険契約は固定資産及び棚卸資産にかかる損害及び費用、撤去及び清掃等を含む追加費用ならびに逸失利益を含む休業損害を補償範囲に含みます。
計上された保険収入は以下のとおりです。
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
固定資産及び棚卸資産ならびに追加費用にかかる保険収入624-
休業損害にかかる保険収入11,4526,387
12,0766,387

2013年度における固定資産及び棚卸資産ならびに追加費用にかかる保険収入のうち、314百万円は主に保険対象の固定資産の洪水による損害を受ける前の簿価を超える部分であり、連結損益計算書の売上原価及びその他の営業損(純額)に計上されています。
休業損害にかかる保険収入は、連結損益計算書の営業収入に計上されています。
固定資産及び固定資産以外の受取保険金は、連結キャッシュ・フロー計算書の投資活動及び営業活動にそれぞれ計上されています。
20 構造改革にかかる費用
ソニーは様々なビジネスの業績向上のための活動の一環として、数々の構造改革活動を実施しました。ソニーは、構造改革活動を将来の収益性に好影響をもたらすためにソニーが実施する活動と定義しており、事業や製品カテゴリーからの撤退、従業員数の削減プログラムの実施、低コスト地域への生産移管・集約、OEM/ODMの活用、開発・研究組織構造の見直し、販売・間接部門の能率化などの活動が含まれています。構造改革活動は通常、発生から一年以内に完了する短期的性質のものです。ソニーは2013年度及び2014年度において、それぞれ合計で75,570百万円及び90,689百万円の構造改革費用を計上しました。
2013年度及び2014年度における、構造改革に関連する債務の推移は以下のとおりです。
項目金額(百万円)
退職関連費用現金支出をともなわない資産の減損・償却及び処分損(純額)その他の関連費用合計
2013年3月31日現在債務残高32,729-5,67538,404
構造改革費用発生額41,82018,99114,75975,570
非現金支出費用-△18,991-△18,991
現金支出による支払・決済額△46,017-△7,177△53,194
調整額3,312-6593,971
2014年3月31日現在債務残高31,844-13,91645,760
構造改革費用発生額53,26117,16920,25990,689
非現金支出費用-△17,169-△17,169
現金支出による支払・決済額△48,787-△19,937△68,724
調整額403-△42361
2015年3月31日現在債務残高36,721-14,19650,917

(注)構造改革費用に含められていない重要な資産の減損については注記14をご参照ください。
2013年度及び2014年度におけるセグメント別の構造改革に関連する費用は以下のとおりです。
2013年度
金額(百万円)
退職関連費用その他の
関連費用 *
構造改革費用
合計
構造改革に
関連する資産
の減価償却費
合計
モバイル・コミュニケーション4403,1713,611-3,611
ゲーム&ネットワークサービス58313371-371
イメージング・プロダクツ&ソリューション3,3091133,422-3,422
ホームエンタテインメント&サウンド1,1603771,537341,571
デバイス2,9172,5475,4643,4518,915
映画6,5701526,722136,735
音楽576-576-576
金融-----
その他及び全社(共通)26,79027,07753,8671,52155,388
連結合計41,82033,75075,5705,01980,589

2014年度
金額(百万円)
退職関連費用その他の
関連費用 *
構造改革費用
合計
構造改革に
関連する資産
の減価償却費
合計
モバイル・コミュニケーション3,6641,9065,570855,655
ゲーム&ネットワークサービス5206,7527,272-7,272
イメージング・プロダクツ&ソリューション6,550136,5637147,277
ホームエンタテインメント&サウンド1,95911,960-1,960
デバイス3,2353,7616,9964267,422
映画1,918-1,918-1,918
音楽1,5305782,108-2,108
金融-----
その他及び全社(共通)33,88524,41758,3026,12264,424
連結合計53,26137,42890,6897,34798,036

(注)* 現金支出をともなわない資産の減損・償却及び処分損(純額)が含まれています。
構造改革に関連する減価償却費として開示されているものは、承認された構造改革計画のもとでの製造活動の早期中止にともない、償却対象固定資産の耐用年数及び残存価額の見直しを行ったことにより発生した減価償却費の増加分です。資産の減損については、その年度において直ちに費用認識されます。
早期退職プログラム
ソニーは、主としてエレクトロニクス事業に関するセグメントの業績向上及び本社部門における費用削減のため、営業費用の一層の削減を目的とする様々な人員削減プログラムを実施しました。ソニーは、製造拠点の再編措置、開発・研究組織構造の見直し、販売・間接部門の能率化を通して、本社を含めた全社的な合理化を行いました。また、ソニーは人員の配置転換や再就職支援を含めたプログラムを通して、その労働力の再分配と最適化を行っています。上記の表における退職関連費用は、連結損益計算書の販売費及び一般管理費に計上されています。
2013年度においては、後述のその他及び全社(共通)に記載のPC事業収束、HE&S分野に含まれるテレビ事業を完全子会社として運営する計画、及びエレクトロニクス事業を間接的に支える販売会社及び本社部門についても規模の適正化を実施することを発表しました。
2014年度においては、MC分野以外について、上記の販売会社及び本社部門における規模の適正化を実質的に完了しました。
ソニーは、2014年度の第3四半期に、MC分野における製造拠点の再編措置及び本社・間接機能の集約を含む事業運営の合理化によって、従業員数を削減する構造改革活動を開始しました。
その他及び全社(共通)
PC事業の収束の結果として、ソニーはその他及び全社(共通)において2013年度及び2014年度にそれぞれ40,850百万円及び19,635百万円の構造改革費用を計上しました。2013年度には、PC事業の長期性資産の減損12,817百万円及び将来の生産終了にともなって発生した仕入先の発注済部品に対する補償費用8,019百万円が含まれています。また、2013年度及び2014年度にそれぞれ、PC事業収束にともなって発生した販売会社の規模縮小にともなう構造改革費用12,819百万円及び8,278百万円が含まれています。(注記26参照)
ディスク製造事業の業績を向上させるべく、ソニーは2014年度に営業費用の削減を目的とする数々の構造改革活動を実施し、6,923百万円の主に早期退職及び製造拠点の再編措置による構造改革費用を計上しました。構造改革費用に含められていないディスク製造事業に関する資産の減損については、注記14をご参照ください。
上記の早期退職プログラムに記載した、エレクトロニクス事業を間接的に支える販売会社及び本社部門の能率化の結果として、ソニーは2014年度に22,345百万円の主に早期退職に関連する構造改革費用を計上しました。
21 連結損益計算書についての補足情報
(1) その他の営業損(純額)
ソニーは、取引の性質又はソニーのコアビジネスとの関連性等を考慮し、その他の営業損(純額)を計上しています。
その他の営業損(純額)の内訳は次のとおりです。
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
米国本社ビル売却益 *1△5,462△5,991
ソニーシティ大崎売却益 *1△4,914△4,914
映画分野における音楽出版カタログの売却益△10,307△1,871
エムスリー株式売却、再評価ならびに発行にともなう利益(損失) *2△13,758113
子会社及び関連会社株式売却損(益)(純額) *3△7,7531,716
資産の除売却損(益)及び減損(純額) *3,490,860192,605
48,666181,658

(注)*1 セール・アンド・リースバック取引により繰り延べられた一部売却益が、リース期間にわたり定額法で
償却されています。
*2 注記6参照
*3 注記26参照
*4 注記10, 14及び20参照
(2) 研究開発費
2013年度及び2014年度の売上原価に計上された研究開発費は、それぞれ466,030百万円及び464,320百万円です。
(3) 広告宣伝費
2013年度及び2014年度の販売費及び一般管理費に計上された広告宣伝費は、それぞれ474,372百万円及び444,444百万円です。
(4) 物流費用
2013年度及び2014年度の販売費及び一般管理費に計上された製品の物流費用は、それぞれ62,871百万円及び65,561百万円で、ソニーグループ内での製品運搬費用も含まれています。
22 法人税等
国内及び海外における税引前利益(損失)及び法人税等の内訳は次のとおりです。
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
税引前利益(損失)
当社及び全ての国内子会社98,152△88,855
海外子会社△72,411128,584
25,74139,729
法人税等-当年度分
当社及び全ての国内子会社41,33940,321
海外子会社59,90440,430
101,24380,751
法人税等-繰延税額
当社及び全ての国内子会社△6,330△3,306
海外子会社△33111,288
△6,6617,982
法人税等94,58288,733

日本の法定税率と実効税率との差は次のとおり分析されます。
項目2013年度2014年度
法定税率38.3%36.0%
損金に算入されない費用8.916.1
税額控除△2.1△1.4
法定税率の変動3.6△66.7
評価性引当金の変動365.7221.1
海外関係会社の未分配利益にかかる繰延税金負債の変動0.217.4
日本における生命保険及び損害保険事業に適用される軽減税率△31.0△24.6
海外との税率差25.7△79.7
税金引当にともなう調整58.3△23.1
持分法による投資利益(損失)の影響9.00.1
税金費用の期間内配分による戻し入れ△111.9△27.2
モバイル・コミュニケーション分野における営業権の減損159.5
その他2.7△4.2
実効税率367.4%223.3%

2014年3月、日本において改正税法が制定されました。この改正により、法人税率は引き下げられ、2014年度以降の法定税率は約36%となりました。この改正は、ソニーの業績に重要な影響を与えませんでした。
2015年3月、日本において改正税法が制定されました。この改正により、法人税率は引き下げられ、繰越欠損金の使用は、2015年度及び2016年度については課税所得の65%へ、2017年度以降は課税所得の50%へ制限され、また2017年4月1日以降に発生した欠損金の繰越期限は9年から10年へと伸長されました。その結果、2015年度以降の法定税率は約33%となります。日本における当社とその連結納税グループは重要な繰越欠損金を保有していますが、繰越欠損金の使用が制限されることによって、日本で課税所得が生じた場合に税金の支払いが発生する可能性があります。さらに、この繰越欠損金の使用制限と比較的短い繰越期限によって、一部の繰越欠損金が期限切れとなるリスクが増加しています。この改正によって、ソニーは税金費用の戻し入れを26,588百万円計上しました。
税金費用の期間内配分に関する会計基準では、その他の包括利益を含む全ての利益項目を考慮して、継続事業から発生した損失へ配分される税金費用の戻し入れの金額を決定します。2013年度及び2014年度において、日本の当社とその連結納税グループ及びその他の一部の税務管轄では継続事業からの損失を計上した一方で、その他の包括利益を計上しました。その結果、ソニーはその他の包括利益から継続事業へそれぞれ28,797百万円、10,799百万円の税金費用の戻し入れを配分しました。なお、その他の包括利益の区分において税金費用が追加で同額計上されたため、税金引当の総額に変動はありません。上述の税務管轄においては引き続き、繰延税金資産に対して評価性引当金を計上しています。
繰延税金資産・負債の主な内訳は次のとおりです。
借方(貸方)

項目2014年3月31日2015年3月31日
金額(百万円)金額(百万円)
繰延税金資産
税務上繰越欠損金601,065550,824
未払退職・年金費用87,65789,797
繰延映画製作費133,050177,741
製品保証引当金及び未払費用88,409103,695
保険契約債務25,18725,304
棚卸資産32,76235,478
減価償却費52,99457,140
繰越税額控除74,544105,645
貸倒引当金6,5909,455
投資の減損34,66322,444
映画分野における前受収益26,82624,438
その他164,082165,552
総繰延税金資産1,327,8291,367,513
控除:評価性引当金(1,027,530)(1,077,622)
繰延税金資産合計300,299289,891
繰延税金負債
繰延保険契約費(154,474)(150,677)
保険契約債務(98,118)(112,996)
映画分野における未請求債権(67,118)(83,472)
未実現有価証券評価益(75,467)(94,065)
株式交換により取得した無形固定資産(27,253)(24,927)
海外関係会社の未分配利益(27,640)(35,076)
エムスリー投資(38,049)(37,342)
その他(78,922)(66,556)
総繰延税金負債(567,041)(605,111)
純繰延税金負債(266,742)(315,220)

2014年度において、ソニーは、入手可能な肯定的及び否定的証拠を比較衡量した結果、日本における当社とその連結納税グループ、ならびに米国のSony Americas Holding Inc.(以下「SAHI」)とその連結納税グループ、スウェーデンのSony Mobile Communications AB、英国のSony Europe Limited(以下「SEU」)及び他の税務管轄における一部の子会社の繰延税金資産に対して、評価性引当金を引き続き計上しました。
2013年度及び2014年度における評価性引当金の純増減額は、それぞれ96,283百万円の増加、50,092百万円の増加です。
2013年度の評価性引当金の増加は、主に日本における当社とその連結納税グループ及び米国のSAHIとその連結納税グループにおいて継続的に損失を計上したこと、ならびに海外の一部の子会社において繰延税金資産に対して評価性引当金を計上したことによるものです。
2014年度の評価性引当金の増加は、主に米国のSAHIとその連結納税グループにおいて税額控除の金額が増加したこと及び日本における当社とその連結納税グループにおいて継続的に損失を計上したことによるものです。
連結貸借対照表の各科目に含まれる純繰延税金資産・負債(評価性引当金控除後)は次のとおりです。
借方(貸方)

項目2014年3月31日2015年3月31日
金額(百万円)金額(百万円)
流動資産-繰延税金53,06847,788
その他の資産-繰延税金105,44289,637
流動負債-その他(14,356)(6,769)
固定負債-繰延税金(410,896)(445,876)
純繰延税金負債(266,742)(315,220)

2015年3月31日現在、海外関係会社の未分配利益のうち将来配当することを予定していない472,418百万円に対しては税金引当を行っていません。また1991年11月の㈱ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下「SMEJ」)の公募による株式発行により計上された子会社株式売却益61,544百万円に対しては、税務戦略にもとづき所有株式の処分から発生する重大な課税を見込んでいないため税金引当を行っていません。
2015年3月31日現在の税務上の繰越欠損金に対する繰延税金資産の総額は550,824百万円であり、その繰越欠損金は、様々な税務管轄で申告される予定の将来課税所得と相殺することが可能です。繰越可能期間が無期限の155,704百万円を除き、繰越欠損金の大部分は2015年度から2023年度までの9年の間に期限切れとなります。それ以外の繰越欠損金については、税務管轄により最長20年まで繰越すことができます。
2015年3月31日現在の繰越税額控除に対する繰延税金資産の総額は、105,645百万円です。これらの繰越税額控除は、繰越可能期間が無期限の16,075百万円を除き、主に2015年度から2024年度までの10年の間に期限切れとなります。
未認識税務ベネフィットの期首総額と期末総額との調整は次のとおりです。
項目2014年3月31日2015年3月31日
金額(百万円)金額(百万円)
期首残高191,886214,795
過年度の税務ポジションに関する減少△19,696△2,898
過年度の税務ポジションに関する増加9,3259,532
当年度の税務ポジションに関する増加21,8773,740
解決△6,687△75,272
時効による消滅△4,643△4,320
外貨換算調整額22,73311,768
期末残高214,795157,345
認識された場合、実効税率に影響を与える未認識税務ベネフィットの期末純残高93,09893,538

未認識税務ベネフィットの総額の主な増減(解決を含む)は、MC分野、G&NS分野、IP&S分野、HE&S分野、デバイス分野及びその他分野の特定の連結子会社間クロスボーダー取引に関する二国間事前確認制度(Bilateral Advance Pricing Agreements、以下「APAs」)の申請の結果を含む移転価格調整に関連しています。これらのAPAsは、租税条約で規定される二国間相互協議手続にもとづいた、ソニーと二ヵ国の税務当局間の合意を含んでいます。ソニーは見積もられた税金費用を、通常これらの手続の進捗や移転価格の税務調査の進捗に応じて見直し、必要に応じて見積りを調整しています。加えて、これらのAPAsは政府間協議による合意のため、最終結果がソニーの現時点における50%超の可能性で実現が見込まれる見積評価と異なる場合があります。
2013年度において、ソニーは、2,699百万円の支払利息の戻し入れ及び352百万円の罰金の計上を行いました。2014年3月31日現在、ソニーの利息及び罰金に関する負債の残高はそれぞれ6,553百万円及び4,060百万円です。
2014年度において、ソニーは、290百万円の支払利息及び376百万円の罰金戻し入れの計上を行いました。2015年3月31日現在、ソニーの利息及び罰金に関する負債の残高はそれぞれ6,843百万円及び3,684百万円です。
ソニーは世界中の様々な国、地域で営業活動を行っており、その税務申告書は、定期的に日本及び海外の税務当局の税務調査を受けています。いくつかの国、地域における、税務調査終了、現行の調査の結果、時効による消滅、及びソニーの税務ポジションの再評価などの結果により、今後の12ヵ月間で未認識税務ベネフィットは変動する可能性があります。ソニーは、今後の12ヵ月間で未認識税務ベネフィットが最大4,787百万円減少することを見込んでいます。
ソニーは、引き続き、2008年度から2014年度について、日本の税務当局による税務調査の対象となり、1998年度から2014年度について、米国を含む海外の税務当局による税務調査の対象となります。
23 基本的及び希薄化後EPSの調整表
2013年度及び2014年度における基本的及び希薄化後EPSの調整計算は次のとおりです。
項目2013年度2014年度
損失
(百万円)
加重平均
株式数
(千株)
EPS
(円)
損失
(百万円)
加重平均
株式数
(千株)
EPS
(円)
基本的EPS
普通株式に配分される当社株主に帰属する当期純損失△128,3691,027,024△124.99△125,9801,114,424△113.04
希薄化効果
新株予約権
ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(ゼロクーポン)
-
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-
-
-
-
希薄化後EPS
計算に用いる普通株式に配分される当社株主に帰属する当期純損失△128,3691,027,024△124.99△125,9801,114,424△113.04

2013年度及び2014年度において、希薄化後EPSの計算から除いた潜在株式数はそれぞれ142,866千株及び17,019千株です。2013年度及び2014年度においてはソニーが当社株主に帰属する当期純損失を計上したことから希薄化効果がないと認め、全ての潜在株式をこの計算から除外しています。
24 変動持分事業体
ソニーは、適宜、VIEとの間で各種の取り決めを結んでいます。これらの取り決めには、音楽制作事業における複数の合弁契約、米国における音楽出版事業、映画製作資金の調達及び生産の外部委託が含まれています。さらにソニーは、注記7に記載のとおり、VIEをともなう複数の売掛債権売却プログラムを設定しています。ソニーが第一受益者であると判断され、連結されているVIEは次のとおりです。
ソニーの米国における音楽制作子会社は音楽ソフトの制作及び製造に関連する会社との間で複数の合弁契約を締結しています。ソニーはこれらの合弁会社を再検討した結果、これらの合弁会社はVIEであると判断しました。定性的評価にもとづき、ソニーはこれらのVIEに資金を提供する責任を有し、多くの場合これらのVIEが利益を計上するまでの間、全ての損失を負担することから、これらのVIEの経済的成果に最も重要な影響を与える活動を指揮する力を持ち、またこれらのVIEの損失を負担する義務を負うと判断され、結果としてソニーはこれらのVIEの第一受益者と判断されています。ソニーの資産はこれらVIEの債務の返済に使用することはできません。2015年3月31日現在、これらのVIEの保有する資産合計及び負債合計は、総額でそれぞれ32,236百万円及び4,011百万円です。
ソニーの米国における音楽出版子会社は第三者投資家との合弁会社であり、VIEであると判断されました。この音楽出版子会社は音楽作品に関する権利を所有及び取得し、それらの音楽作品を活用及び市販し、著作権使用料や利用料を受領しています。その合弁会社の契約条件において、ソニーはその合弁会社によるあらゆる音楽出版権の取得及びいかなる運転資金の不足に対しても資金を提供する義務を有しています。さらに、第三者投資家は2016年12月15日まで最大23.1百万米ドルの年間配当を受け取ることが保証されています。定性的評価にもとづき、ソニーはその合弁会社に対し資金を提供する義務を負うことから、そのVIEの経済的成果に最も重要な影響を与える活動を指揮する力を持ち、またそのVIEの損失を負担する義務を負うと判断され、結果としてソニーはそのVIEの第一受益者と判断されています。
2015年3月31日現在、ソニーの連結貸借対照表に含まれている、そのVIEの保有する資産及び負債は次のとおりです。
項目金額(百万円)
現金・預金及び現金同等物5,692
受取手形及び売掛金(純額)3,280
その他の流動資産31,937
有形固定資産(純額)1,536
無形固定資産(純額)68,306
営業権17,870
その他の固定資産8,587
資産合計137,208
買掛金及び未払費用48,126
その他の流動負債9,723
その他の固定負債5,366
負債合計63,215

ソニーが重要な変動持分を有するものの、ソニーがその第一受益者ではないVIEは以下のとおりです。
前述のソニーの音楽出版子会社の第三者投資家が2013年7月に実行したリファイナンスに関連して、ソニーは第三者投資家の債権者に対して、第三者投資家の債務不履行の際には、ソニーが最大276百万米ドルまで未払いの元本及び利子の返済を行う保証契約を発行しています。第三者投資家の債務は第三者投資家が保有するソニーの音楽出版子会社の50%の持分により担保されています。保証契約の条件にもとづき、ソニーに支払義務が発生した場合には、ソニーはその債権者の担保債権に対する担保権を引き受けます。担保として使用されている第三者投資家の資産は、ソニーが重要な変動持分を有するVIEである別の信託が保有しています。定性的評価にもとづき、ソニーはその信託の活動を指揮する力を有していないことから、ソニーはその信託の第一受益者ではないと判断されています。その信託により保有されている資産には、第三者投資家が保有するその音楽出版子会社の50%の所有持分のみが含まれています。2015年3月31日現在、その信託によって保有されている資産の公正価値は276百万米ドルを超えています。
2012年6月29日、当社の完全子会社を含む出資グループはEMI Music Publishingの買収を完了しました。この買収を達成するために、出資グループはDH Publishing, L.P.(以下「DHP」)を設立しました。さらに、DHPはソニーの米国音楽出版子会社と管理サービスを提供する契約(以下「管理契約」)を締結しました。DHPにおける多くの意思決定権限は持分に比例するのではなく、管理契約に組み込まれていることから、DHPはVIEと判断されました。管理契約の下では、ソニー以外の最大出資者が、楽曲の著作権の取得及び保有ならびにライセンス供与を含む、DHPに最も重要な影響を与える活動に関する意思決定に対する承認権限を有しています。これらの承認権限によって、ソニーとソニー以外の最大出資者の両者がこのVIEの活動を指揮する力を共有することになるため、ソニーはこのVIEの第一受益者ではありません。2015年3月31日現在、このVIEに関連する投資231.5百万米ドルと、買掛債務と相殺後の売掛債権0.5百万米ドルのみがソニーの連結貸借対照表に計上されています。ソニーの2015年3月31日時点での最大損失額は、連結貸借対照表に計上されている金額の総額である232百万米ドルです。
ソニーの映画分野における子会社は、長編映画の製作及びテレビ番組の制作、資金調達を行う制作会社と配給契約を締結、また出資を行いました。この投資は原価法で計上されています。事業体における多くの意志決定権限は、経済的損失のリスクにさらされていない制作会社のマネジメントが保有する持分に比例するため、その制作会社はVIEであると判断しました。定性的評価にもとづき、ソニーは活動を指揮する力を有していないことから、このVIEの第一受益者ではないと判断されています。ソニーの2015年3月31日時点での最大損失額は、出資総額及び将来の資金提供債務の合計50百万米ドルです。
注記7に記載のとおり、一部の売掛債権売却プログラムにはVIEが関与しています。これらのVIEは全てスポンサー銀行に関連する特別目的会社です。定性的評価にもとづき、ソニーはこれらのVIEの活動を指揮する力、損失を負担する義務又は残余利益を受け取る権利がないことから、第一受益者ではないためこれらのVIEを連結対象とはしていません。なお、ソニーの最大損失額は僅少と考えられます。
25 企業結合
(1) Game Show Networkの取得
2011年3月、ソニーはGame Show Network(以下「GSN」)の支配持分を取得しました。同時に、ソニーはGSNの資本持分のさらに18%に関して、持分を売却する権利(プット権)を付与し、また持分を取得する権利(コール権)を取得しました。2012年9月、合弁相手の持分の継承者(以下「現投資家」)はプット権を行使し、ソニーは234百万米ドルでGSNの資本持分18%を取得しました(以下「GSN持分購入」)。2012年12月7日(以下「成立日」)、このGSN持分購入は規制当局等の承認を受け、成立しました。権利行使後、現投資家に対する234百万米ドルの支払い義務は、現投資家に117百万米ドルずつ2回に分けて行われ、成立日から各支払日までの年率10%の利息を加えて支払われます。2013年4月2日、ソニーは初回支払い額117百万米ドル及び利息4百万米ドルを現投資家へ支払いました。2013年12月13日、ソニーは2回目の支払い額117百万米ドル及び利息12百万米ドルを現投資家へ支払いました。上記に加え、購入・売却条項(バイ・セル条項)がソニー及び現投資家のGSNの資本持分に適用され、2015年4月1日を開始日とする60営業日に毎年行使される可能性があります。
(2) ソニーセミコンダクタにおける取得
2014年3月31日に当社の完全子会社であるソニーセミコンダクタ㈱(以下「SCK」)は、ルネサスエレクトロニクス㈱(以下「ルネサス」)から半導体製造設備及びその関連資産を現金・預金7,510百万円で取得しました。ソニーはこの取得によって、新たな生産拠点を設立し、CMOSイメージセンサーの生産能力の増強を図ります。取得価格は主に機械装置及びその他の有形固定資産に按分、計上されています。また、SCKは当取得の後、一定期間にわたるシステムLSIの製造・供給をルネサスより受託しました。これにともない、SCKはルネサスから棚卸資産を取得しました。
支払われた対価が識別可能な有形資産に全て按分され、負債の引受もされなかったため、この取得に際して営業権は計上されていません。概算の補足情報(未監査)は、この取得の与える影響が軽微なため、開示を省略しています。
(3) その他の取得
2013年度においてソニーはその他いくつかの取得を行いました。支払われた対価の合計は19,373百万円であり、主として現金で支払われました。将来変更される可能性がある重要な条件付対価はありません。これらの取得の結果、ソニーは営業権10,243百万円と無形固定資産10,965百万円を計上しました。
2014年度においてソニーはその他いくつかの取得を行いました。支払われた対価の合計は、2014年8月14日に現金対価18,900百万円で取得したCSC Media Groupを含めて23,103百万円であり、主として現金で支払われました。CSC Media Groupはケーブル局・衛星放送を通じてテレビ番組を放送している英国最大級の独立系チャンネル会社です。将来変更される可能性がある重要な条件付対価はありません。これらの取得の結果、ソニーは営業権12,626百万円と無形固定資産10,731百万円を計上しました。
これらの取得に関して重要な仕掛研究開発費への価格割当はありません。上記の全ての取得企業及び事業はそれぞれの取得日よりソニーの業績に連結されています。その他の取得は、個別ならびに総計で重要性がないため、業績(概算)は表示していません。
26 事業売却
(1) Gracenote
2014年1月31日、ソニーはその他分野に含まれていた完全子会社であるGracenote, Inc.の全ての保有株式について、一定の調整を条件として170百万米ドルでTribune Companyに売却しました。この売却により、純額で156百万米ドルの現金を受領し、連結損益計算書上、54百万米ドルの売却益がその他の営業損(純額)に計上されています。
(2) PC事業
2014年2月6日、ソニーはその他分野に含まれていたPC事業において厳しい事業環境が続いていることを鑑み、戦略の見直しを行い、モバイル領域ではスマートフォン及びタブレットにリソースを集中し、最終的にはPC事業を収束することを発表しました。その結果、将来見積キャッシュ・フロー(純額)の現在価値にもとづき、2013年度においてソニーは長期性資産の減損を12,817百万円計上しました。さらにソニーは、2013年度において将来の生産終了にともなって発生した仕入先の発注済部品に対する補償費用8,019百万円を連結損益計算書の売上原価、早期退職費用など7,278百万円を主として連結損益計算書の販売費及び一般管理費に計上しました。これらはPC事業収束の決定に直接関連して発生した追加費用であり、構造改革費用として計上されています。これに加え、ソニーは2013年度において余剰となった手元部品在庫に対する評価減など17,391百万円を主として連結損益計算書の売上原価に計上しました。また、その他分野において、ソニーはPC事業収束の決定の結果として発生した販売会社の規模縮小にともなう構造改革費用12,819百万円を主として2013年度の連結損益計算書の販売費及び一般管理費に計上しました。
同日の2014年2月6日、ソニーと日本産業パートナーズ株式会社(以下「JIP」)は、ソニーのPC事業をJIPの設立する新会社に譲渡することに関する意向確認書を締結しました。2014年3月31日時点では主要な条項や条件が交渉中であったため、関連する資産及び負債を売却予定資産として振替えていません。
2014年7月1日、ソニーは2014年5月2日に締結した正式契約に従い、JIPが設立したVAIO株式会社にソニーのPC事業及びその関連資産の一部を譲渡する取引を完了しました。PC事業収束にともなう損失は継続して発生しましたが、譲渡取引による重要な追加損益は発生していません。
27 共同契約
ソニーは、主として、映画分野の子会社において、他の1つ又は複数の活動のある参加者と共同で映画又はテレビ作品に対する資金調達、製作及び配給を行うための共同契約を締結し、この子会社と他の参加者が、所有によるリスクと便益を共有しています。これらの契約は共同製作・配給契約となります。
ソニーは、主として、映画又はテレビ作品のうち自社が保有し資金調達する部分のみを資産計上しています。ソニーと他の参加者は、主として、異なるメディア又はマーケットで作品を配給しています。ソニーが作品を配給したメディア又はマーケットで獲得した収益及び発生した費用は、主として、総額を計上しています。ソニーは、主として、他の参加者が作品を配給した際には、獲得した収益及び発生した費用の計上はしていません。ソニーと他の参加者は、主として、全てのメディア又はマーケットでの作品の配給から得た利益を分配しています。映画作品においては、ソニーが純額の受取人の場合、(1)他の参加者が配給したメディア又はマーケットからの利益におけるソニーへの分配金から(2)ソニーが配給したメディア又はマーケットからの利益における他の参加者への分配金を差し引き、純額を純売上高として計上しています。ソニーが純額の支払人の場合、純額を売上原価として計上しています。テレビ作品においては、他の参加者が配給したメディア又はマーケットからの利益のソニーへの分配金を売上として計上し、ソニーが配給したメディア又はマーケットからの利益における他の参加者への分配金を売上原価として計上しています。
2013年度及び2014年度において、これらの共同契約において、他の参加者からソニーに帰属すべき額として、それぞれ17,291百万円、23,741百万円が純売上高として計上され、他の参加者に帰属すべき額として、それぞれ16,359百万円、22,983百万円が売上原価に計上されました。
28 契約債務、偶発債務及びその他
(1) ローン・コミットメント
金融子会社は、顧客に対する貸付契約にもとづき、貸付の未実行残高を有しています。2015年3月31日現在、これらの貸付未実行残高は25,440百万円です。ローン・コミットメントの翌年度以降における支払予定額は見積もることはできません。
(2) パーチェス・コミットメント等
2015年3月31日現在のパーチェス・コミットメント等の残高は、合計で389,341百万円です。これらのうち、主要なものは次のとおりです。
映画分野の一部の子会社は、製作関係者との間で映画の製作及びテレビ番組の制作を行う契約を締結し、また第三者との間で完成した映画作品もしくはそれに対する一部の権利を購入する契約、スポーツイベントの放映権を購入する契約を締結しています。これらの契約は多様な期間にわたりますが、主として3年以内の期間に関するものです。2015年3月31日現在、これらの契約にもとづく支払予定額は126,925百万円です。
音楽分野の一部の子会社は、音楽アーティストならびに音楽ソフトやビデオの制作・販売会社との間に長期契約を締結しています。これらの契約は多様な期間にわたりますが、主として5年以内の期間に関するものです。2015年3月31日現在、これらの契約にもとづく支払予定額は63,481百万円です。
ソニーは、広告宣伝の権利に関する長期スポンサーシップ契約を締結しています。これらの契約は多様な期間にわたりますが、主に5年以内の期間に関するものです。2015年3月31日現在、当該長期契約にもとづく支払予定額は26,779百万円です。
パーチェス・コミットメントの翌年度以降5年間の各年度及びそれ以降の年度における支払予定額の総額は次のとおりです。
年度2015年3月31日
金額(百万円)
2015年度207,105
2016年度88,658
2017年度45,698
2018年度24,860
2019年度9,226
2020年度以降13,794
パーチェス・コミットメント合計389,341

(3) 訴訟
2009年10月、当社の米国子会社であるSony Optiarc America Inc.は、米国司法省反トラスト局から光ディスクドライブ事業に関する情報の提供を求める命令を受領しました。また、当社は、欧州委員会及びその他の国の当局が光ディスクドライブの競争状況に関する調査を開始したと理解しています。当社は、米国司法省から調査が終了した旨の通知を受け、その他のいくつかの国の当局による調査も終了していると理解していますが、欧州委員会を含むいくつかの国の当局は引き続き調査を行っていると理解しています。また、当社及び一部の子会社が独占禁止法に違反していたと主張し、損害賠償その他の救済を求める多くの訴訟(集団訴訟を含む)が、当該製品の直接・間接の購入者により米国その他の地域にて提起されています。なお、それらの訴訟のうち、直接・間接の購入者それぞれによる米国における集団訴訟において、かかる訴訟を集団訴訟として認めない旨の決定が、2014年10月に集団訴訟を審理する米国連邦地方裁判所によりなされました。その後、かかる決定を不服とする原告の申し立てに対して、2015年1月に米国連邦控訴裁判所もかかる申し立てを退ける旨の決定を行ったものの、2015年2月に、米国連邦地方裁判所は原告に対して、かかる集団訴訟を構成する当事者の範囲を縮小した上で手続を進めることをあらためて主張する機会を与えており、かかる訴訟は係属中です。しかしながら、これらの調査及び訴訟に照らして、不利な判決、和解その他の解決により最終的に発生し得るこれら全てに関する損害額やその幅について見積りを行うことは現時点においては可能ではありません。
2011年5月、当社の米国子会社であるSony Electronics Inc.は、米国司法省反トラスト局から二次電池事業に関する情報の提供を求める命令を受領しました。また、当社は、欧州委員会及びその他の国の当局が二次電池市場の競争状況に関する調査を開始したと理解しています。当社は、米国司法省から、調査が終了した旨の通知を受けていますが、欧州委員会及びその他の国の当局は引き続き調査を行っていると理解しています。また、当社及び一部の子会社が独占禁止法に違反していたと主張し、損害賠償その他の救済を求める多くの集団訴訟が、当該製品の直接・間接の購入者により米国その他の地域にて提起されています。しかしながら、これらの手続の段階に照らして、不利な判決、和解その他の解決により発生し得るこれら全てに関する損害額やその幅について見積りを行うことは現時点においては可能ではありません。
2011年前半以降、PlayStation®Network、Qriocity™及びSony Online Entertainment LLCのネットワークサービスならびにその他当社子会社のウェブサイトがサイバー攻撃を受けました。これらのサイバー攻撃に関して、2015年6月23日時点で、顧客個人情報又はクレジットカードの不正使用があった旨確認されたとの報告をソニーは受けておりません。しかしながら、サイバー攻撃の一部に関し、ソニーは、米国の複数の州の法務長官からの公式又は非公式な情報提供要求を含む多くの地域の当局からの問い合わせを受けております。さらに、当社及び一部の子会社は、米国その他の地域において多くの集団訴訟の被告となっていましたが、米国における集団訴訟に関しては和解に至り、当該和解につき、裁判所による最終的な承認を取得しました。また、米国外の集団訴訟については、一件が係属中です。しかしながら、これらの手続の段階に照らし、不利な判決、和解その他の解決により発生し得るこれら全てに関する損害額やその幅について見積りを行うことは現時点においては可能ではありません。
2014年秋、当社の米国子会社であるSony Pictures Entertainment Inc.に対するサイバー攻撃により、Sony Pictures Entertainment Inc.の従業員情報等のビジネス情報への不正なアクセスが行われ、これらの情報が窃取及び公開されました。かかる情報の窃取及び公開に関連して、Sony Pictures Entertainment Inc.は、同社の元従業員による米国における多くの集団訴訟の被告になっています。しかしながら、この訴訟に関する手続の段階に照らして、不利な判決、和解その他の解決により発生し得るこれらの訴訟に関する損害額やその幅について見積りを行うことは現時点においては可能ではありません。
当社及び一部の子会社は、これらの他にも複数の訴訟の被告又は政府機関による調査の対象となっています。しかし、ソニーが現在知り得るかぎりの情報にもとづき、それらの訴訟その他の法的手続により生じ得る結果は、ソニーの業績及び財政状態に重要な影響を与えることはないと考えています。
(4) 保証債務
ソニーは、ある特定の事象又は状況が発生した場合に、被保証者への支払要求に対して保証を行っております。2015年3月31日現在の保証債務にもとづく将来の潜在的支払債務は、最大で44,631百万円です。保証債務のうち、主要なものは次のとおりです。
注記24に記載のとおり、ソニーは、米国における音楽出版子会社の第三者投資家が債務不履行となった場合、276百万米ドルを上限として、第三者投資家の未払利息を含めた債務残高を返済することを合意しています。第三者投資家の債務は、第三者投資家が保有するソニーの音楽出版子会社の50%の持分により担保されています。この合意にもとづき債務残高の返済を行う場合、ソニーは第三者投資家が保有する担保資産を承継することができます。2015年3月31日現在、この担保資産の公正価値は276百万米ドルを超えています。
上記に加え、ソニーは、ある一定期間において、提供した製品及びサービスに対する保証を行っております。2013年度及び2014年度の製品保証に関する負債の増減額は次のとおりです。
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
製品保証に関する負債の期首残高66,77679,718
製品保証に関する負債の計上額83,95987,902
期中取崩額△72,230△78,356
期首残高に対する見積変更額△6,070△13,731
外貨換算調整額7,283△404
製品保証に関する負債の期末残高79,71875,129

29 セグメント情報
以下の報告セグメントは、そのセグメントの財務情報が入手可能なもので、その営業利益(損失)が最高経営意思決定者によって経営資源の配分の決定及び業績の評価に通常使用されているものです。最高経営意思決定者は、個別の資産情報を使用してセグメント評価を行っていません。ソニーにおける最高経営意思決定者は、社長兼CEOです。
ソニーは、2014年4月1日付の組織変更にともない、当年度第1四半期より、主にゲーム分野及びモバイル・プロダクツ&コミュニケーション(以下「MP&C」)分野を従来構成していた事業を再編し、業績報告におけるビジネスセグメント区分の変更を行いました。この再編に関連して、従来のその他分野に含まれていたネットワーク事業をゲーム分野に統合し、G&NS分野に名称変更しました。また、従来のMP&C分野に含まれていたモバイル・コミュニケーションカテゴリーをMC分野とし、それ以外をその他分野に移管しました。これにより、PC事業はその他分野に含まれることになりました。また、一部の組織変更にともない、デバイス分野の一部事業がデバイス分野からその他分野へ移管されました。以上のセグメント変更にともない、各分野の過年度の売上高及び営業収入、ならびに営業利益(損失)を当年度の表示に合わせて組替再表示しています。
MC分野では、主として携帯電話の製造・販売などを行っています。G&NS分野には、主として家庭用ゲーム機の製造・販売、ソフトウエアの制作・販売、ネットワークサービス事業などが含まれます。IP&S分野には、主としてデジタルイメージング・プロダクツ事業、プロフェッショナル・ソリューション事業が含まれます。HE&S分野には、主としてテレビ事業、オーディオ・ビデオ事業が含まれます。デバイス分野には、主として半導体事業、コンポーネント事業が含まれます。映画分野では主として映画製作、テレビ番組制作、メディアネットワーク事業を行っています。音楽分野では主として音楽制作、音楽出版、映像メディア・プラットフォーム事業を行っています。金融分野では主として日本市場における個人向け生命保険及び損害保険を主とする保険事業ならびに日本における銀行業を行っています。その他分野は、インターネット関連サービス事業、PC事業、メディカル事業、ディスク製造事業等の様々な事業活動から構成されています。ソニーの製品及びサービスは、一般的にはそれぞれのオペレーティング・セグメントにおいて固有のものです。
【ビジネスセグメント情報】
売上高及び営業収入:
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
売上高及び営業収入:
モバイル・コミュニケーション:
外部顧客に対するもの1,191,7871,323,205
セグメント間取引2275
1,191,8091,323,280
ゲーム&ネットワークサービス:
外部顧客に対するもの946,4791,292,146
セグメント間取引97,37995,883
1,043,8581,388,029
イメージング・プロダクツ&ソリューション:
外部顧客に対するもの737,474716,258
セグメント間取引3,7293,712
741,203719,970
ホームエンタテインメント&サウンド:
外部顧客に対するもの1,166,0071,204,922
セグメント間取引2,5722,371
1,168,5791,207,293
デバイス:
外部顧客に対するもの583,089756,724
セグメント間取引189,890201,120
772,979957,844
映 画:
外部顧客に対するもの828,668876,314
セグメント間取引9162,367
829,584878,681
音 楽:
外部顧客に対するもの492,058533,986
セグメント間取引11,23010,625
503,288544,611
金 融:
外部顧客に対するもの988,9441,077,604
セグメント間取引4,9026,025
993,8461,083,629
その他:
外部顧客に対するもの780,749395,066
セグメント間取引77,29596,043
858,044491,109
全社(共通)及びセグメント間取引消去△335,924△378,566
連結合計7,767,2668,215,880

G&NS分野におけるセグメント間取引は、主としてその他分野に対するものです。
デバイス分野におけるセグメント間取引は、主としてMC分野、G&NS分野及びIP&S分野に対するものです。
その他分野におけるセグメント間取引は、主として映画分野、音楽分野及びG&NS分野に対するものです。
全社(共通)及びセグメント間取引消去には、ブランド及び特許権使用によるロイヤルティ収入が含まれています。
セグメント別損益:
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
営業利益(損失):
モバイル・コミュニケーション12,601△220,436
ゲーム&ネットワークサービス△18,84548,104
イメージング・プロダクツ&ソリューション26,32754,684
ホームエンタテインメント&サウンド△25,49920,054
デバイス△12,42093,079
映 画51,61958,527
音 楽50,20858,959
金 融170,292193,307
その他△136,053△103,364
118,230202,914
全社(共通)及びセグメント間取引消去△91,735△134,366
連結営業利益26,49568,548
その他の収益42,45325,076
その他の費用△43,207△53,895
連結税引前利益25,74139,729

上記の営業利益(損失)は、売上高及び営業収入から売上原価、販売費・一般管理費及びその他の一般費用を差し引き、持分法による投資利益(損失)を加えたものです。
その他分野には、PC事業及びディスク製造事業の営業損失が含まれています。詳細は注記14及び26に記載しています。2014年度のPC事業における営業損失には、過去実績にもとづく配賦によりPC事業に計上された販売会社の固定費が含まれています。
全社(共通)及びセグメント間取引消去には、各セグメントに配賦されない本社の構造改革費用及びPC事業の収束に付随して発生した販売会社の規模縮小にともなう構造改革費用が含まれています。詳細は注記20及び26に記載しています。また、ソニーモバイルの支配権取得時にエリクソンから取得した無形資産である知的財産権のクロスライセンス契約等の知的財産の償却費を含むその他本社費用が含まれています。
HE&S分野のうち、液晶テレビが主要製品として含まれているテレビカテゴリーの、2013年度及び2014年度における営業利益(損失)は、それぞれ△25,705百万円及び8,286百万円です。分野全体の実績に含まれる構造改革費用は製品カテゴリーには配賦されないため、テレビの営業損失には含まれていません。
その他の重要事項:
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
持分法による投資利益(損失):
モバイル・コミュニケーション--
ゲーム&ネットワークサービス--
イメージング・プロダクツ&ソリューション188△70
ホームエンタテインメント&サウンド--
デバイス--
映 画△1,829△742
音 楽2,3383,471
金 融△2,336△782
その他△5,7352,044
連結合計△7,3743,921

項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
減価償却費及び償却費:
モバイル・コミュニケーション22,07322,067
ゲーム&ネットワークサービス16,52918,336
イメージング・プロダクツ&ソリューション38,08031,775
ホームエンタテインメント&サウンド25,80625,238
デバイス106,47287,795
映 画18,07819,980
音 楽14,41413,632
金 融(繰延保険契約費の償却を含む)54,34866,223
その他29,82515,427
325,625300,473
全社(共通)51,07054,151
連結合計376,695354,624

下記の表は、各セグメントにおける製品カテゴリー別の外部顧客に対する売上高及び営業収入の内訳を含んでいます。ソニーの経営陣は、各セグメントをそれぞれ単一のオペレーティング・セグメントとして意思決定を行っています。
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
モバイル・コミュニケーション1,191,7871,323,205
ゲーム&ネットワークサービス946,4791,292,146
イメージング・プロダクツ&ソリューション
デジタルイメージング・プロダクツ442,723432,594
プロフェッショナル・ソリューション277,417271,903
その他17,33411,761
737,474716,258
ホームエンタテインメント&サウンド
テレビ754,308835,068
オーディオ・ビデオ400,828366,050
その他10,8713,804
1,166,0071,204,922
デバイス
半導体336,845496,694
コンポーネント243,751253,020
その他2,4937,010
583,089756,724
映 画
映画製作422,255434,253
テレビ番組制作247,568252,456
メディアネットワーク158,845189,605
828,668876,314
音 楽
音楽制作347,684383,350
音楽出版66,86970,959
映像メディア・プラットフォーム77,50579,677
492,058533,986
金 融988,9441,077,604
その他780,749395,066
全社(共通)52,01139,655
連 結7,767,2668,215,880

【地域別情報】
2013年度及び2014年度における顧客の所在国別に分類した売上高及び営業収入、2014年3月31日現在及び2015年3月31日現在の有形固定資産(減価償却累計額控除後)は次のとおりです。
項目2013年度2014年度
金額(百万円)金額(百万円)
売上高及び営業収入:
日本2,199,0992,233,776
米国1,302,0521,528,097
欧州1,753,5261,932,941
中国520,539546,697
アジア・太平洋地域1,013,6351,052,453
その他地域978,415921,916
7,767,2668,215,880

項目2014年3月31日2015年3月31日
金額(百万円)金額(百万円)
有形固定資産(減価償却累計額控除後):
日本526,472495,502
米国74,30285,412
欧州48,05538,637
中国45,34669,854
アジア・太平洋地域39,81541,096
その他地域16,0208,784
750,010739,285

日本、米国ならびに中国以外の各区分に属する主な地域は次のとおりです。
(1) 欧州: イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、スペイン、スウェーデン
(2) アジア・太平洋地域: インド、韓国、オセアニア
(3) その他地域: 中近東/アフリカ、ブラジル、メキシコ、カナダ
売上高及び営業収入、有形固定資産(減価償却累計額控除後)に関して、欧州、アジア・太平洋地域、その他地域において個別には金額的に重要性のある国はありません。
報告セグメント間及び地域間の取引は、ソニーのマネジメントが独立企業間価格であると考えている価格で行っています。
2013年度及び2014年度において、単一顧客として重要な顧客に対する売上高及び営業収入はありません。
30 重要な後発事象
(1) Orchard Media Inc.の取得
2015年4月、当社の完全子会社であるSony Music Entertainment(以下「SME」)は、持分法適用会社であるOrchard Media Inc.(以下「The Orchard」)に対しOrchard Asset Holdings, LLCが現在保有する持分を取得し、SMEによるThe Orchardの持分は100%になりました。この取引により見込まれる利益は、SMEが現在保有するThe Orchardの持分51%を公正価値により再評価することによるもので取引費用及びその他の調整により最終決定されますが、ソニーは、2015年度第1四半期において、約1.5億米ドルの利益を連結損益計算書の「その他の営業損(益)(純額)」に計上する見込みです。
(2) ロジスティクス事業の一部売却
2015年4月1日、ロジスティクス事業に関する合弁事業開始に関連して、ソニーは、その他分野に含まれている日本、タイ、及びマレーシアにおけるロジスティクス事業の一部を、売却価額約18,000百万円で三井倉庫ホールディングス株式会社へ売却しました。売却価額は本件実行後の一定の条件と調整によって最終決定されます。この売却に関連して、ソニーは、2015年度第1四半期において、約13,000百万円の売却益を連結損益計算書の「その他の営業損(益)(純額)」に計上する見込みです。
(3) オリンパス株式会社の株式の一部譲渡
2015年4月1日、ソニーは、財務基盤の強化及び成長に向けた戦略的投資資金の確保を目的として、ソニーが保有するオリンパス株式会社の普通株式(34,487,900株)の一部である17,243,950株を第三者に譲渡しました。本譲渡にともない、ソニーは、2015年度第1四半期において、譲渡益約46,757百万円を連結損益計算書の「投資有価証券売却益(純額)」に計上する見込みです。

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