半期報告書-第82期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2015/12/25 15:59
【資料】
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【項目】
86項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの中間連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この中間連結財務諸表の作成にあたっては、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについては、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの中間連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 中間連結財務諸表等 (1)中間連結財務諸表 注記事項(中間連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
(2)当中間連結会計期間の経営成績の分析
当社グループの当中間連結会計期間における各事業の営業活動の状況は以下のとおりであります。
① 有価証券投資事業
有価証券投資事業では、主に日本国内の上場及び非上場株式等に投資を行っております。当中間連結会計期間において、保有する非上場株式の売却を実行し、営業投資有価証券売上高50百万円から営業投資有価証券売上原価26百万円を控除した売上総利益は24百万円(前年同期比97.3%減)となりました。
② 不動産投資事業
不動産投資事業では、賃貸用不動産として商業用賃貸借物件及び販売用不動産として区分所有マンション27区分を保有しておりましたが、当中間連結会計期間において不動産の売却を実行し、不動産売却額から不動産売却原価を控除した売上総損益193百万円を獲得いたしました。また、不動産賃貸総利益11百万円(前年同期比52.3%減)を計上し、不動産投資事業における売上総利益は205百万円(前年同期比778.3%増)となりました。
③ リゾート事業
リゾート事業では、「熱海温泉ホテルあいおら(静岡県熱海市)」及び「伊東温泉ホテルあいおら(静岡県伊東市)」の旅館施設2物件を営業しておりましたが、当中間連結会計期間において旅館施設1物件を売却し、当社が保有する旅館施設は伊東温泉ホテルあいおらのみとなりましたが、今後も引き続きサービスの向上及び販売促進に努めてまいります。当中間連結会計期間のリゾート事業における売上総利益は33百万円(前年同期比59.4%減)となりました。
④ 再生可能エネルギー事業
再生可能エネルギー事業では、地熱・温泉バイナリー発電及び太陽光発電による発電所の開発・運営、再生可能エネルギー全般に係わるコンサルティング業務を行っております。
当中間連結会計期間においては、太陽光発電所開発に積極的に取り組み、発電所用地取得のための契約、経済産業省の設備認定、各電力会社への需給契約申込等を推進いたしました。これらの太陽光発電所開発案件の一部について外部への譲渡を実行し、当中間連結会計期間の再生可能エネルギー事業における売上総利益は125百万円となりました。
⑤ ヘルスケア事業
ヘルスケア事業では、調剤薬局の運営、自社開発サプリメントの販売等を行っております。
当中間連結会計期間において、2店舗目となる仙真堂調剤薬局を開業し店舗環境の整備と集客力の向上に取り組んでまいりましたが、損益分岐点には届かず、ヘルスケア事業の売上総損失は10百万円となりました。
また、株式会社遺伝子治療研究所については第三者割当増資に伴い持分法適用会社となりましたが、継続して国内外の大学や研究機関との共同研究を推進しております。
⑥ その他事業
その他事業は、受託報酬及びファイナンス紹介手数料等によるコンサルティング事業、IT関連事業及び環境事業により構成されており、当中間連結会計期間におけるその他事業の売上総利益は29百万円となりました。
なお、当中間連結会計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「中間純利益」を「親会社株主に帰属する中間純利益」としております。
(3)資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 資産、負債及び純資産
(イ)資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べて608百万円増加し、1,601百万円となりました。これは主に、販売用不動産が125百万円、関係会社短期貸付金が55百万円減少した一方で、短期貸付金が601百万円、前渡金が149百万円増加したためであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて615百万円減少し、1,888百万円となりました。これは主に、固定資産の譲渡により土地が724百万円、建物が170百万円減少したためであります。
繰延資産は、前連結会計年度末に比べて20百万円減少し、116百万円となりました。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて27百万円減少し、3,606百万円となりました。
(ロ)負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて469百万円増加し、649百万円となりました。これは主に、未払金が223百万円、前受金が285百万円増加したためであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて65百万円増加し、90百万円となりました。これは主に、長期借入金が88百万円増加したためであります。
この結果、総負債は前連結会計年度末に比べて534百万円増加し、739百万円となりました。
(ハ)純資産
純資産は、前連結会計年度末に比べて561百万円減少し、2,866百万円となりました。これは主に、自己株式が368百万円、資本剰余金が162百万円減少したためであります。
② キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」を参照ください。
③ 資金の使途について
当社グループの資金使途のうち主なものは、有価証券及び不動産等への投資資金並びにリゾート事業における設備投資資金であります。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおりでありますので、ご参照ください。
(5)経営者の問題意識と今後の対応について
「第2 事業の状況 3 対処すべき課題」に記載のとおりでありますので、ご参照ください。