有価証券報告書-第107期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 9:13
【資料】
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【項目】
98項目

研究開発活動

当社グループが創業以来培い育ててきた技術は、電気・電子の技術を主軸として、機械・化学等の要素技術を複合した「ケミメカトロニクス技術」であります。激動の時代、そしてグローバル化が進展する現在、顧客のニーズに的確に応える製品の開発、改良に努めております。
現在これらへの取り組みは技術部門の研究開発部、製品開発部及び必要に応じて編成するチームが担当しており、新たな技術的研究課題は研究開発部が、技術的に既存製品の延長線上にあるものはその製品を担当する製品開発部の設計部門並びに個別に編成する開発推進チームがそれぞれ担当しております。当連結会計年度は、技術的研究課題、既存製品のモデルチェンジ等9項目のテーマに取り組んでまいりました。
(電源機器)
当社グループのコア製品である電源機器は、表面処理分野におけるめっき用電源と電気化学工業向けの直流電源が主体であります。当連結会計年度は、高効率と操作性の向上を目的とした小型めっき用電源のオープンフィールドネットワークに対応する通信機能、海外市場に対応する装置入力400V系の開発を進め市場へ投入してまいりました。
(表面処理装置)
表面処理装置は、環境対応や新技術開発で新しい需要を作りだす必要に迫られております。当社グループでは、環境にやさしいめっきシステムの確立と、更には、得意とする装置・制御技術をもって「環境にやさしく、安心、安全、省エネ」な機能を組み込んだシステムを搭載した装置を提案できる体制も整備してまいりました。
更に、当連結会計年度は、前年度に引き続き次世代のめっきシステムを確立するための取り組みとして、高速めっきシステムの開発、経済産業省の基盤技術高度化事業(サポイン)でポリマー繊維へのめっきシステムの技術開発を進めてまいりました。
(電気溶接機)
電気抵抗溶接機業界では、その技術力のステイタスシンボルともいわれる溶接電流計やコントローラーであるタイマを当社グループは製品としてラインアップしております。当連結会計年度は、国内市場の拡大が期待できない中で、成長が期待できる中国・東南アジア市場をターゲットとした溶接制御装置の開発を進めてまいりました。
(環境機器)
環境機器部門では、表面処理装置をサポートする管理装置や計測装置、リサイクルや環境にやさしい装置作りをサポートするエチクリーン、メタクリーン、ベーパーコン、スクラバーといった洗浄やリサイクル機能を持った装置開発を進めております。当連結会計年度は、海外の市場への拡販を目的として、使いやすさと注入ポンプの使用範囲を広げた、表面処理装置をサポートする管理装置であるオートフィーダのモデルチェンジを行いました。
なお、当連結会計年度に当社グループが支出した研究開発費の総額は81百万円、当連結会計年度に取得した特許権は5件です。従って、平成26年3月31日現在保有する特許権は、国内、国外合わせて29件です。また、当連結会計年度に出願した特許は9件でありました。
(特許 保有29件 内当連結会計年度取得5件 商標 保有15件)
(注)上記金額には、消費税等は含まれておりません。