有価証券報告書-第68期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/18 14:33
【資料】
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【項目】
121項目

研究開発活動

当社グループにおける研究開発は、主として当社(IDEC株式会社)で行っており、各連結子会社は当社で開発されたものを製造ならびに販売することを主としております。したがって、当社グループにおける研究開発活動は、主として当社のセグメント区分である日本で行っております。
当社では、“Think Automation and beyond...”をコンセプトとして掲げ、オートメーションを考え、人と機械がふれあうその接点に「安心」と「信頼」、そしてその先にある「新しい可能性」を創造することを目指しております。2013年4月に本社/技術研究センターを移転し、研究・開発・生産テクノロジーの拠点として、制御、安全、環境など9つのコア技術を基軸に、産官学など外部技術を融合させて、技術ならびに製品の開発を推進しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は21億1千万円であり、売上高の5.0%となっております。
主な研究開発活動の成果を示すと次のとおりであります。
主力製品である安全関連製品においては、産業事故撲滅への貢献を目指した最新の機械類向け国際安全規格に対応したソレノイド付安全スイッチHS5L形(2接点タイプ、4接点タイプ)計24機種を開発及び発売し、安全スイッチの強化を図りました。また、制御用リレーにおいては、盤内実装の高密度化に対応する幅約6mmのスリムな薄形で、且つ接触信頼性と耐振動性に優れたスプリングクランプ端子を搭載したインターフェイスリレーRV8H形を開発及び発売しました。
制御装置及びFAシステム製品においては、表示器一体形コントローラSmartAXISシリーズのFT1A形Touchにアナログ出力及びPID機能を追加した新機種を開発し、アナログ・温調制御対応を図ることでシリーズを強化しました。
低炭素社会・省エネ社会への貢献を目指したLED照明においては、高効率と低グレアを両立した高天井用LED照明LG1H-200シリーズ、可燃性ガス・液体が存在する爆発性危険場所で使用可能な非点火防爆構造LED照明 VMV形を開発及び発売し、産業用LED照明の強化を図りました。また、国内メーカー初の海外主要認証に対応した耐圧防爆構造LED照明/EF1A形計864機種を開発し、グローバルでの発売を開始しました。
自動認識機器においては、業界標準品に比べ体積比で約60%の小形サイズで、従来品にはないメンテナンス業務を支援するエラー分析機能などを持つ固定式1次元CCDスキャナWB1F形を開発しました。
新規事業分野においては、環境エネルギー分野への展開を図り、業界最小コンパクトデザインで多数台連系対応の単独運転防止機能を搭載したパワーコンディショナ2機種を発売しました。また、農水省の「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」にて農業法人と共同で高溶存酸素ファインバブル水を用いたトマトの活性コントロールによる栽培手法の確立に取り組んでおります。