四半期報告書-第60期第1四半期(平成29年7月1日-平成29年9月30日)

【提出】
2017/11/10 9:36
【資料】
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【項目】
31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、海外経済の好調に支えられ輸出が好調であったことに加え、為替の緩やかな円安傾向や原材料価格が安定していたこと等により企業業績が好調に推移し、設備投資も漸増する好循環の中で推移しました。
当社グループとしましては、当社グループの海外ネットワークを活かして海外ビジネスを拡大させているのに加え、国内においてもIoTやAIによって牽引される第4次産業革命といわれる新規イノベーションが新規設備投資を誘発し、IT技術とFA技術との融合領域が守備範囲である当社グループにとっては大きなビジネスチャンスが増大してまいりました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は73億8百万円(前年同四半期比7.8%の増)となり、損益面としましては、営業利益が2億72百万円(同48.6%の増)、経常利益が3億58百万円(同85.3%の増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が1億92百万円(同67.6%の増)となりました。
なお、当社グループのセグメント別概況は次のとおりです。
<インテリジェントFAシステム事業>インテリジェントFAシステム事業では、製造業の製造管理能力向上を目的とした各種試験機や省力化・生産効率改善を目的としたシステムビジネスが好調に推移したため、大幅な増収・増益となりました。
以上の結果、インテリジェントFAシステム事業の当第1四半期連結累計期間における売上高は27億14百万円(前年同四半期比30.1%の増)、営業利益は1億11百万円(同11.5倍)となりました。
当事業のうちIT制御は主として製造業の合理化・研究開発の自動化等を目的とした設備投資の対象であるため、比較的景況の影響を受け易い傾向にあります。一方、当事業でも科学測定事業は科学分析・計測機器等に代表される企業の新製品開発を目的とする部門や品質管理部門を対象とするため、景気の動向に左右されにくく安定的な分野であります。当第1四半期連結累計期間においては制御機器等の好調な分野もある一方、コンポーネント機器やメカトロビジネス等が落ち込んだこともあり若干の減収でしたが、利益はほぼ前年同期並みを確保しました。
以上の結果、IT制御・科学測定事業の当第1四半期連結累計期間における売上高は45億83百万円(前年同四半期比1.9%の減)、営業利益は2億48百万円(同1.4%の増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における資産の合計額は211億63百万円で、前連結会計年度末に比べ2億円の増加となりました。これは主として現金及び預金が減少した一方、商品及び製品等が増加したことにより流動資産合計が1億70百万円増加したこと等によるものであります。
負債につきましては、負債の合計額が108億64百万円で、前連結会計年度末に比べ1億79百万円の増加となりました。これは主として未払法人税等が1億19百万円減少した一方、支払手形及び買掛金と電子記録債務を合わせた仕入債務が3億14百万円増加したこと等によるものであります。
純資産につきましては、純資産の合計額が102億99百万円で、前連結会計年度末に比べて20百万円の増加となりました。これは主として非支配株主持分が45百万円減少した一方、その他有価証券評価差額金が54百万円、利益剰余金が11百万円増加したこと等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は、44百万円となりました。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。