四半期報告書

【提出】
2014/11/07 11:32
【資料】
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【項目】
37項目
(追加情報)
当第2四半期連結累計期間
(自 平成26年4月1日
至 平成26年9月30日)
(客船事業関連損失)
平成23年11月に受注したアイーダ・クルーズ向け大型クルーズ客船2隻建造プロジェクト(以下「客船事業」という。)については、プロトタイプの客船建造の困難さが顕在化し、またホテルパート等の設計作業が膨大となり、更には大幅な設計変更により、設計作業の遅延が生じた。このことが設計費の増加のみならず、その後の資材調達や建造工程などに悪影響を及ぼし、コスト悪化に繋がり、多額の工事損失の発生が見込まれることとなったため、前連結会計年度末に、当連結会計年度以降に発生が見込まれる損失の合理的な見積額64,126百万円を引当計上した。
客船建造に関しては、本年3月に新たなプロジェクトマネジメント体制を組成して工事遂行してきたが、当年度に入って、客先とともに本船の先進的な要求仕様を確認・追求していく中で、パブリックエリアやホテルパート等の総合配置や関連付帯設備において、設計の基礎に立ち戻る事象が発生し、これらの対応において設計作業のやり直しが大量に生じたことにより、設計作業が大幅に遅れることとなった。
設計リソースを追加投入するなど対策を推進してきたが、当第2四半期に入り、出図完了が想定より遅延することが見込まれ、1番船の建造工程の見直しを余儀なくされた。また、1番船の設計作業の遅れが2番船の出図遅れにも繋がり、2番船の現場工程にも影響を与えることとなった。
これにより、設計費の悪化、後続の現場工程における後戻り作業や工程遅れを取り戻すためのラッシュワークに伴う現場コストの悪化、設計の仕様変更や物量増加に伴う調達コストの悪化が発生する見込みとなった。
結果として、今後発生する損失額が、前連結会計年度末において引当計上した金額を大幅に超過することが当第2四半期において見込まれるに至ったため、当第2四半期連結累計期間において、現時点で可能な範囲で合理的に見積った追加損失予想額39,841百万円を特別損失として計上した。
なお、当社は客船事業に関し今後発生が見込まれる損失を、継続的な事業として発生する損失ではないものと位置付け、特別損失に計上している。