訂正有価証券報告書-第107期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2019/09/17 9:48
【資料】
PDFをみる
【項目】
122項目

研究開発活動

当連結会計年度の研究開発活動は、事業戦略を推進する上で重要な研究開発活動及び軸受性能に関する解析技術や性能評価に取り組むとともに、長期的な成長基盤となる基礎的研究及び新製品開発の体制整備を図っております。なお、当連結会計年度に支出した研究開発費の総額は1,559百万円であります。
主な研究開発活動を示すと、次のとおりであります。
・アイドリングストップ及びハイブリッド機構など低燃費対応エンジン用軸受の開発(自動車用エンジン軸受)
従来製品に比べ耐摩耗性・耐焼付性を飛躍的に向上させフリクションを低減させる新しい樹脂オーバレイ(オーバレイ:表面処理)を開発しています。
・新しい鉛フリーオーバレイ付軸受の開発(自動車用エンジン軸受・非自動車用軸受)
欧州鉛規制に対応する、世界最高水準の軸受性能(耐疲労性、耐焼付性、耐摩耗性)を有する自動車エンジン用アルミ合金軸受を開発し、提供しています。また、劣悪環境下での仕様に耐え得る新しい鉛フリーオーバレイ及び銅合金軸受材を開発し、提供しています。
・鉛フリー高面圧対応オーバレイの開発(非自動車用軸受)
中高速ディーゼルエンジン用の鉛フリー化に対応する新しいオーバレイを開発しています。
・レース用軸受の開発(自動車用エンジン軸受)
F1レース等に使用される、超高速回転に対応する信頼性に優れた高性能軸受を開発しています。
・新しい樹脂系軸受材料の開発(自動車用エンジン以外軸受、非自動車用軸受)
自動車用部品、一般産業用部品及び発電機用部品などにおいて、更なる諸性能の向上を目指して、新しい樹脂系軸受材料を開発中であります。
・ショックアブソーバー用軸受の乗り心地向上材料の開発(自動車用エンジン以外軸受)
自動車のショックアブソーバー用軸受における乗り心地(操舵安定性、振動吸収性など)向上に寄与する鉛フリー樹脂系軸受材料を開発いたしました。更なる性能向上を図るべく、継続して材料開発を進めています。
・各種軸受用途におけるすべり軸受の理論解析、分析評価、単体試験評価及びシュミレーション試験評価の研究開発(自動車用エンジン軸受、非自動車用軸受)
各種軸受用途の運転状況を再現できる新しいシュミレーション試験機を開発し、信頼性の高い軸受評価に役立てております。更にすべり軸受性能解析プログラムを追加し、エンジン及びエンジン以外のアプリケーションの理論解析を可能にしています。
・軸受以外の新商品開発(その他)
二次電源用キャパシタの電極シートを開発し、提供しています。