訂正有価証券報告書-第5期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/23 16:53
【資料】
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【項目】
119項目

対処すべき課題

(1)2020年Vision 「G4-20」(ジーフォー・トゥエンティ―)
当社は、2011年4月のジーテクト発足以降、2020年に向けた中長期ビジョンである「G4-20」を基軸に、以下の全社的な経営課題に取り組み、あらゆるお客様ニーズに対応できる真のグローバル企業を実現するとともに、改めて原点に立ち返り、より競争力ある物造り体質を構築し、車体部品とトランスミッション部品の専門メーカーとして世界TOPを目指してまいりました。
①ジーテクトグローバルスタンダードの実践
日本を含めた全地域との相互の連携を強化し、事業活動の効率・効果の最大化を図ってまいりました。
②地域最適生産体質の構築
生産ライン構想や作業方法、物流など、それぞれの地域の状況に合わせた取り組みで地域ごとの最適化の達成を目指してまいりました。
③地域毎での最廉価戦略の構築
最廉価を達成するために、部品・金型・治工具の現調化(現地生産・現地調達)を図ってまいりました。
④グローバルマネジメントの強化
「現地顧客ニーズの把握」、「現地で手に入る経営資源の情報収集」などのセンサー機能の強化と「現地開発力の強化」といった各海外地域の自立化を推進してまいりました。
⑤コア技術の進化と新技術革新の加速
「ボディ1台開発」に繋がる仕組みをジーテクトの総力を挙げて取り組んだ結果、車一台分の開発提案を行い、新機種の受注部品を拡大しました。
⑥グローバル人材の創出
各海外地域の自立化促進や海外での業容拡大対応のため、新入社員の海外語学・業務研修や、ナショナルスタッフの日本での育成を進めています。
⑦環境/安全に配慮した事業展開
CSR(企業の社会的責任)活動を本格的にグローバル展開し、活動結果をCSR報告書にまとめてまいりました。
(2)中・長期経営計画の方向性
近年自動車産業では、更なるグローバルでの競争激化に加え、未来のモビリティシステムを実現するための自動運転車や、共同利用される車両の運行を指示・制御するための交通ネットワーク情報システムの開発が急がれています。更には、EVや燃料電池に代表されるパワートレインの電動化により、自動車は大きな転換期を迎えております。
この変化を的確に捉え、持続的な成長を続けていくために、次なるステップとして、当社が今まで培ってきた車体技術に新たな技術を加えていくとともに、時代の変化に迅速に対応できる企業へ体制を強化する必要があります。
そこで、次の中・長期経営計画の指針として、売上高3,000億円、営業利益200億円を新たな経営の数値目標として掲げ、この目標達成に向けて以下の3つのイノベーションを実行してまいります。
①技術イノベーション
ボディ全体の構造解析による最適提案を可能とするボディ1台解析技術を当社のコア技術として磨き、車体の更なる軽量・高剛性化を提案することで新規受注を目指します。
また、これまで培ってきたプレス・溶接技術にアルミをはじめとするマルチマテリアル加工技術を新たな先端技術として加えることで、技術分野にイノベーションを起こし、売上の拡大につなげます。
②販売イノベーション
今後も市場拡大が見込まれる自動車マーケットの需要を取り込むため、欧米などの自動車先進国市場に対しては、技術イノベーションを武器として営業活動を展開し、新規受注・顧客の獲得を目指します。
また、アジアなどの新興国市場に対しては、従来のプレス・溶接及び解析技術に更なる磨きを掛け、販路拡大につなげます。
③人事イノベーション
技術・販売を支え、次の時代に価値を生み出す人材の育成を目指し、ジーテクトの持続的成長を支える社員の能力の向上、ひいては企業価値向上を目指す人材の育成を行います。