有価証券報告書-第146期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/30 11:46
【資料】
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【項目】
167項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。
また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2020年1月1日から2020年12月31日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、世界各地域における感染拡大防止のための外出自粛規制や休業要請等を背景に、企業活動や個人の行動範囲が制限され、極めて厳しい状況で推移いたしました。緊急事態宣言の解除後、新たな生活様式が浸透し、また政府の各種施策により、一時的に回復基調が見られたものの、足元では再び新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、依然として先行きが見通せない状況が続いております。
当社グループが属しております筆記具業界におきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うイベント開催への制限やテレワークの普及により、ノベルティ需要が縮小したことに加え、世界各国の海外渡航制限によるインバウンド需要の減少といった影響がみられる反面、外出規制によって個人需要が高まるとともに、多様化しつつあります。また、生活様式の変化が求められるなか、インターネットを通じた流通はさらに拡大しており、こうした市場環境の変化に迅速に適応していくことが求められています。
このような経営環境の中、当社グループでは、「最高の品質こそ 最大のサービス」という社是の原点に立ち返り、様々な環境の変化を踏まえた上で、お客様に求められる「もの」づくりに取り組んでまいりました。 “クセになる、なめらかな書き味。”の油性ボールペン「ジェットストリーム」シリーズから、『ジェットストリーム エッジ 3』を発売いたしました。当該商品は、油性ボールペン初のボール径0.28mmを搭載し超極細の書きやすさを実現するとともに、本体軸に対しリフィルが常に真っすぐペン先に向かって出てくる“スピロテック”機構によって安定した筆記感を実現したことに加え、斬新な“エッジ”の効いたデザインを採用することで、機能性とデザイン性を両立した商品となっております。また、“とらわれない”をコンセプトにした新ブランド『3&bC(スリーアンドビーシー)』を企画し、機能面で優れた特長を持つ既存商品「パワータンク」にデザイン性を付加し、鮮やかな蛍光色をメインとしたカラーリングで、特徴あるタイポグラフィーデザインを採用した『3&bC Pt7(スリーアンドビーシー ピーティーセブン)』を発売いたしました。さらに、巣ごもり需要の高まりを受け、アート&クラフト向けの商品として色鉛筆やポスカなどの拡売に努めるとともに、学生向け商品であるシャープ「アドバンス」限定軸色とゲルインクボールペン「uni-ball one (ユニボール ワン) 」限定色の発売に合わせて、勉強×音楽をテーマとした「uni スタディフェス」を実施し、お客様個人に合った商品のご提案をしてまいりました。
新型コロナウイルス感染症の影響が広がるなか、テレワークや時差出勤、オンライン会議の活用等を推進し、感染拡大防止に最大限配慮する一方、市場環境に対応した柔軟な生産体制への移行やコスト抑制に努めつつ、将来への投資は維持しながら、収益の確保に当社グループ一丸となって取り組んでまいりました。
これらの活動の結果、当連結会計年度における売上高は55,180百万円(対前年同期比11.0%減)、営業利益は5,493百万円(対前年同期比23.7%減)、経常利益は5,988百万円(対前年同期比21.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,794百万円(対前年同期比14.5%減)となりました。
セグメント別の業績を概観いたしますと、筆記具及び筆記具周辺商品事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、国内外市場の環境は厳しく、売上は大きく落ち込みました。そのため、外部顧客への売上高は52,861百万円(対前年同期比11.4%減)となりました。粘着テープ事業、手工芸品事業といったその他の事業におきましても、事業を取り巻く市場環境は依然として厳しく、外部顧客への売上高は2,319百万円(対前年同期比0.9%減)となりました。
なお、上記の金額には消費税等は含まれておりません。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて3,821百万円減少し、42,078百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、主に税金等調整前当期純利益5,612百万円、減価償却費2,452百万円、売上債権の減少額1,272百万円に対し、仕入債務の減少額1,728百万円、法人税等の支払額1,939百万円により、合計で4,735百万円(前年同期比5,294百万円の収入の減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、主に固定資産の取得による支出4,474百万円、定期預金の預入による支出694百万円に対し、固定資産の売却による収入203百万円、定期預金の払戻による収入390百万円により、合計で4,555百万円(前年同期比1,149百万円の支出の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、主に配当金の支払額1,705百万円、短期借入金の純減少額973百万円、長期借入金の返済による支出720百万円、自己株式の取得による支出452百万円により、合計で3,913百万円(前年同期比622百万円の支出の増加)となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
前年同期比(%)
筆記具及び筆記具周辺商品事業(百万円)38,17181.6
その他の事業(百万円)656109.0
合計(百万円)38,82782.0

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額は、販売価格によっております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社。以下同じ)は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
前年同期比(%)
筆記具及び筆記具周辺商品事業(百万円)52,86188.6
その他の事業(百万円)2,31999.1
合計(百万円)55,18089.0

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、当社グループは、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行っており、継続して評価を行っております。実際の結果は、見積り特有の不確実性のために、これら見積りと異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
・ 売上高
売上高は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うイベント開催への制限やテレワークの普及により、ノベルティ需要が縮小したことに加え、世界各国の海外渡航制限によるインバウンド需要の減少等が影響し、前連結会計年度に比べて6,853百万円減少の55,180百万円(前年同期比11.0%減)となりました。
・ 営業利益
営業利益は売上高の減少に伴う販売差益額の減少や生産高の減少のため、売上総利益が前年に比べて3,978百万円減少したことにより、販売費及び一般管理費をグループ一丸となって抑制したものの、前連結会計年度に比べて1,709百万円減少の5,493百万円(前年同期比23.7%減)となりました。
・ 営業外損益
営業外収益は、主に助成金収入が増加したことにより786百万円となりました。また、営業外費用は主に為替差損111百万円が影響し291百万円となりました。
・ 特別損益
特別利益は、固定資産売却益182百万円を計上し、182百万円となりました。また、特別損失は主に工場再編損失、代理店契約解約損、減損損失を計上し、559百万円となりました。
・ 親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は、税金等調整前当期純利益が前連結会計年度に比べて1,313百万円減少し、非支配株主に帰属する当期純利益が37百万円減少したことにより、前連結会計年度から641百万円減少し3,794百万円となりました。
・ 資産、負債及び純資産の状況
当連結会計年度末の資産、負債、純資産の状況は次のとおりであります。
資産は、主に建物及び構築物が増加したものの、現金及び預金や受取手形及び売掛金が減少したことにより、前連結会計年度末に比べて3,762百万円減少し114,882百万円となりました。
負債は、主に支払手形及び買掛金、短期借入金や長期借入金が減少したことにより前連結会計年度末に比べて4,768百万円減少し23,026百万円となりました。
純資産は、主にその他有価証券評価差額金が減少したものの、利益剰余金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べて1,006百万円増加し91,855百万円となりました。
・ キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、第2[事業の状況]3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]②キャッシュ・フローの状況に記載のとおりであります。
③資本の財源及び資金の流動性に係る分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入費用、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に筆記具及び筆記具周辺商品事業に係る設備投資、余剰資金運用の為の有価証券購入等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関等からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関等からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は5,625百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は42,078百万円となっております。

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