有価証券報告書-第48期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/29 12:35
【資料】
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【項目】
110項目

研究開発活動

当事業年度の研究開発活動は、世界的に広がる新型コロナウイルス感染症対策として、クリーンパーティション(HEPAフィルター付パーテーション)を主とした感染症対策機器の開発に取り組みました。
病院における院内感染防止対策、及び陰圧の病室と病床の確保対策、薬局・クリニック・介護施設・福祉施設等における感染防止対策、救急車両用ストレッチャー取付式簡易アイソレーターを短期間で上市したことにより、感染症対策の普及拡大に貢献いたしました。
さらにクリーンエアーの供給装置においても、二酸化炭素の排出を低減する省エネルギー機器の需要が幅広く見込まれている現在の事業環境において、送風機の省エネルギー化の研究開発にも取組んでおります。より安全、より高精度、より高品質化された最終製品及び感染症対策製品の提供のため、設計本部を中心に絶え間ない研究開発を行うことで、社会の安全・安心を実現し、顧客の利益と当社の企業価値を向上させてまいります。
また、第三者割当による行使価額修正条項付第9回新株予約権の行使により資金を9億60百万円調達しており、内1億5百万円を省エネルギー技術及び感染症対策製品の普及拡大に向けた研究開発資金として2023年3月末までに充当する予定であり、省エネルギー性能の向上と当社競争力の強化及びシェア拡大を実現し、ひいては社会貢献を図っております。その進捗と成果を当社のSDGsへの取組みとして開示してまいります。
1.研究
A.PTFEフィルターの基礎技術研究
B.清浄度シミュレーション
C.生菌を用いた空間除菌効果の検証方法の確立
2.研究論文発表
JACA(日本空気清浄協会)
・天吹きエアーカーテンの開発(その2)
上記はコロナウイルス感染防止のため発表は中止となり、論文掲載のみとなりました。
ISCC(国際汚染制御学会)トルコ大会
・天吹きエアーカーテンの開発(その2)
上記はコロナウイルス感染防止のため、2022年まで延期となりました。
3.新製品
A.手洗い乾燥機(06型)
B.バイオクリーンベンチ(BLB-8型)
C.排気フィルターユニット(MAC-2A-DCCON-EX)
D.セルフセッティング陰圧ブース(TIB-2618S2)
E.陰陽圧クリーントンネル(NPU)
F.薬液噴霧機能付き空気清浄装置(AYC-500L)
G.診察・検体採取ブース(ACP-F2097)
H.運転席用クリーンエアー装置
I.感染症患者搬送用ストレッチャー(BS-Cap-4、e_capsule)
J.LED式バグキーパー(ABK- 1900LE)
K.抗菌クリーンパーティション(ACP-897K型)
4.特許
・新規申請(7件)、取得(1件)
なお、当事業年度における研究開発費の総額は、112百万円となっております。
(注)当社は単一セグメントに属する事業を営んでいるため、セグメント別の研究開発活動については記載を省略しております。