有価証券報告書-第100期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/26 15:20
【資料】
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【項目】
139項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当グループの社是である「人と技術と信頼と」は、当社創業40周年の年である1987年に掲げられ、以来30余年、グループ役職職員一同この言葉の下に社業に励んできており、普遍的なコンセプトとして捉えております。
一方、当社は、昨年4月に経営体制の変更と5月に中期経営計画「KBKブレイクスルー2023」の発表を行い、経営理念を従来の「必要な技術を必要な企業へ」から、「ニーズとシーズの橋になる」へ改めました。お客様をはじめ皆様から、極東貿易と言えば技術商社という評価をいただいてまいりました。しかし、当グループは、企業に対し単なる「技術」を提供するだけに留まらず、お客様や社会のニーズに対して、世界中に点在しているシーズを結びつけ、架け橋となっていくことが、これから将来に亘る責務であるとの決意で、経営理念を「ニーズとシーズの橋になる」に改めました。
この理念を実現する当グループの具体的な将来像が、経営ビジョンである「社会に+1(プラスワン)を提供する企業集団へ」であります。取引先の「欲しい」に応えるだけでなく、取引先と全てのステークホルダーの皆様に充実を提供できる企業集団となることで、力強い収益力と社会的責任を有した企業へと成長を遂げてまいります。
(2) 目標とする経営指標
中期経営計画「KBKブレイクスルー2023」は、期間を5年としております。これは、当グループが目指す企業集団へ進化していくための大胆な改革をやり遂げるためには、従来の3年という時間では十分ではないために、5年という期間を設定したものであります。
当グループは、本計画期間の中で、収益構造を盤石なものに再構築し、経営マインドをより株主の皆様に軸足を移しつつ、全てのステークホルダーの皆様に更に貢献することで、新しい極東貿易グループへと成長してまいります。
具体的な経営目標については以下を設定しております。
当グループは、計画最終年度にあたる2024年3月期までに、
・連結経常利益 25億円
・ROE 8%
・総還元性向 35%以上
加えて、1~2年以内に発行済株式数の10%程度の自社株買いを実施する事を計画し、2019年度に一部実施済です。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
中期経営計画「KBKブレイクスルー2023」は、経営ビジョンを実現し、新しい極東貿易グループへと生まれ変わっていくための戦略がこのコンセプトの土台となっており、大きく以下の①及び②の考え方で構成されております。
① 収益力の徹底強化を実現するための機能の追求と結集
一つには「事業ポートフォリオの最適化」があります。創業70年を超える中で、かつての高度成長を支えた国内産業向け資機材を扱う事業も、そのニーズが大きく変化しております。これらに対応する為、グループ内および社内でのリソースの再配置や部門の再編が喫緊の課題となっております。このため、グループ内の全ての事業を抜本的に見直し、成長産業への資源集中と、成熟産業向けの事業の効率化等を行ってまいります。また、事業ごとの資本効率を把握し、非効率事業については事業プロセスの見直しや撤退を含めて検討し、実行してまいります。いずれにしましても、当社は国内外の産業インフラに対して、そのニーズに合った商材、サービス、しくみを提供して行く事に変わりはございません。
二つ目は「新たな価値を生み出すM&Aと事業投資の実行」です。事業ポートフォリオの最適化を行った結果、補完・強化が必要なものに対しては、M&Aや事業投資を実施してテコ入れを図ってまいります。また、それと同時に新しい分野に対する事業投資や人材投資も積極的に行っていく予定です。
② 全てのステークホルダーの皆様に対する責任に応えるための徹底的な企業体質の改善
一つには株主の皆様をはじめとするステークホルダーの皆様のご期待に副っていくために資本コストを意識した経営を実践してまいります。最適資本構成に関する当社の考え方に基づいてバランスシートマネジメントを心がけていくと同時に、資本コストを上回るリターンを持続的に創出する取組みを行ってまいります。
二つ目は、「IR・PR・ER強化による企業価値の向上」があります。株価を高めていくためにIR活動の強化は必要不可欠であり、極東貿易グループとはどんな企業集団なのかというPRを積極的に行っていくことも必要であると考えております。そして「KBKブレイクスルー2023」の経営ビジョンと戦略をグループ全体に浸透させ、そのためのアクションを従業員一人一人に能動的に行ってもらうというER活動こそが計画達成のための重要ポイントであると認識しております。
(4) 会社の対処すべき課題
当グループは、経済環境の激変にも耐えうる収益基盤を再構築し、持続的成長が可能な企業へと発展するために、2020年3月期を開始初年度とする中期経営計画「KBKブレイクスルー2023」をスタートさせました。この計画の実現のためには、グループ全体の大幅な改革が必要であり、目標達成までの期間を従来よりも長期的視点に立つ5年に設定しております。 中期経営計画「KBKブレイクスルー2023」の経営数値目標(2024年3月期までに達成すべき目標値) ・連結経常利益 25億円
・ROE 8%
・総還元性向 35%以上
加えて、1~2年以内に発行済株式数の10%程度の自社株買いを実施する事を計画し、2019年度に一部実施済です。
当グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルスの感染拡大により世界経済が未曾有の危機に直面している中で、大きなリスクを含んでおります。
このコロナ禍が当グループに与える影響は、既に取引先の一部で事業計画の遅れによる受注遅延なども散見されているほか、今後、事業が大幅に減速する得意先がでてくることも予想され、益々厳しいものとなっていく恐れがあります。
上記中期経営計画の下、当グループは2020年3月期においては一定額の自社株買いを実施し、「事業ポートフォリオの最適化」実現のための新たなプロジェクトを組成するなど、計画の施策を着実に進めております。
また、当グループは従前にも増してコーポレートガバナンスの強化に努めるとともに、リスク管理体制とコンプライアンス体制を拡充していくことにより内部統制システムの強化も実現していく所存です。
今後の世界情勢に起因する事業環境悪化は、当グループの中期経営計画の数値目標や達成時期等に修正が必要となる可能性もありますが、盤石な財務基盤を確保しつつ、計画の達成のために邁進してまいる所存です。

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