有価証券報告書-第78期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2025/06/27 14:34
【資料】
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【項目】
143項目

対処すべき課題

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
社会を取り巻く経済動向としては、米国の関税引き上げの影響や資源価格の高騰に伴う物価上昇が今後も継続するものとみております。出版市場においては運賃の大幅な増額が求められていることから、出版流通ネットワークおよび出版取次業は危機的状況に直面しております。
そのような情勢下、当社グループは、リーディングカンパニーとしての責任を果たすべく、出版取次業の改革並びに出版サプライチェーン全体の最適化を推進いたします。
加えて、業界団体である出版文化産業振興財団(JPIC)と連携し、秋の読書推進イベント「BOOK MEETS NEXT」や経済産業省の「書店振興プロジェクト」への協力、支援を行って参ります。
なお、当社グループは2024年度から新たな3カ年計画「BEYOND」を打ち出し、取り組みを進めております。中期経営計画「REBORN」で構想を示し、具現化に取り組んできたマーケットイン型出版流通を、「BEYOND」では「シン・出版流通モデル」へと進化させ、その実現に向け、輸配送や情報インフラ、取引構造までを含めた抜本的構造改革に取り組んで参ります。
1.「本業改革」のために
持続可能な出版流通モデルの構築に向けて「サステナブル・ロジスティクス開発室」を新設し、改革を推進いたします。高騰する運賃の対策のために、地域の書店営業部門とともに輸送会社と協議しながら配送コースの集約や輸送手段の見直しを模索して参ります。また、運賃の高騰は書店の返品運賃にも波及しており、書店経営の支援を目的とした雑誌返品の現地古紙化についても推進して参ります。
日本出版販売株式会社が2025年2月末をもって大手コンビニエンスストア(以下、CVS)法人への雑誌配送から撤退するという表明を受けて、当社グループでは当該取引を引き継ぐ対応を進めて参りました。CVS取引の引き受けによって、我が国の雑誌流通の約7割を当社グループが担うことになります。出版流通の基盤である雑誌流通を維持するためにも、CVSにおける売上の維持拡大につながる商品の開発やキャンペーン展開に一層注力し、出版物の売場を確保することで、販売拠点としての価値向上と収益確保を図ります。
併せて、CVS商品の開発により培ったノウハウを活かした書店や海外市場に向けた商品の開発も視野に入れ、当社グループの販売チャネルを活かした多角的な展開を行って参ります。
書店営業部門においては、組織の再編を行い、顧客サービスを向上いたします。コンタクトセンターの新設によって、受発注や配本に関わる業務を集約し、営業サポート体制を整備いたします。これによって書店営業部門は書店の収益改善や店頭活性化につながる施策に、より一層注力するとともに、担当地域の輸送課題の解決、自治体連携の取り組みなどにも枠を広げ、書店マーケットの拡大に取り組んで参ります。
また、小型書店の開業をサポートする小規模取引の開業パッケージ「HONYAL」を拡大し、書店の新規出店を推進することで、失われつつある人と本とのタッチポイントを再生して参ります。開業のハードルが大きく下がったことによって、特色のある書店を個人が開業するケースが相次いでおります。また、無書店自治体をはじめとする地方自治体や地元企業と連携した出店を広げていくことで、地方創生と書店マーケットの維持・拡大を図って参ります。
持続可能な出版流通モデルの実現は、業界が直面している多くの課題の解決と結び付いており、問題意識を同じくする業界各社と連携して取り組んで参ります。新刊事前受注を可能とするマーケットイン型出版流通を拡大するとともに、小ロット印刷の生産体制を整備し、市場ニーズに合わせた適時適量出荷を推進することで、出版サプライチェーンの改革を進めます。
また、業界三者の適正な利益配分について、取引先各社との交渉を進めるとともに、自社物流施設の再編や物流協業によって出版輸配送の効率化を図ります。
当社グループは改革を牽引する立場として、業界団体や各企業との連携をもとに各種の取り組みを進めて参ります。
2.「事業領域の拡大」のために
①不動産事業
当社グループは、本業に大きく偏った事業構成から脱却すべく、新たな事業領域への新規参入と事業規模拡大に取り組んでおります。
不動産事業では、引き続き保有資産の運用効率最大化を推し進めます。旧本社跡地に竣工したオフィス棟は2025年度中の満室稼働が決定しており、今期竣工予定の住宅棟とともに収益化を進めます。保有不動産の活用を進めるとともに、収益物件の新規取得や組み換え、不動産を軸とした新規事業の推進等、当社グループの経営基盤を支える重要な収益事業として更なる拡大に注力いたします。
②その他新規事業の推進
グループ会社については、引き続き経営資源の再配置や会社間連携の強化を通じ、新たな商品開発、販路拡大、本業とのシナジー創出を推し進めます。グループ会社の中でも、株式会社マリモクラフトを中心に展開しているキャラクタービジネスは高い収益性に加えて、海外市場での展開も含めて成長余地が大きいことから、更なる事業拡大を推進して参ります。
海外市場における販路拡大は、日本出版貿易株式会社と連携して加速して参ります。また、世界各国で開催されるイベントへの出展を積極的に行い、現地での販売とマーケティングを推し進めます。加えて、サウジアラビアへのセレクトショップ出店も計画しており、現地代理店との連携のもとで新規販路開拓に挑戦して参ります。
中期経営計画「BEYOND」の3カ年は、我が国の出版流通と書店文化を未来へ繋げていくための重要な改革期と位置付けております。書店経営が持続可能な環境の実現と多様性に富んだ我が国の豊かな読書環境の更なる発展に向けて、これまで以上に努めて参ります。

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