有価証券報告書-第154期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/23 9:18
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【項目】
118項目

対処すべき課題

国内の紙・板紙の需要は、様々な産業と密接に関わりながら、経済の繁栄と共に増加しておりましたが、2000年をピークに横這いで推移、2008年のリーマンショックを機に大幅に減少いたしました。それ以降、2008年の水準に戻ることはなく、需要は低迷したまま現在に至っております。
少子高齢化の進行、電子デバイスの普及、省包装化・素材変更等によるコストダウンも国内市場縮小の要因となっています。しかしながら、紙は、木材を原料とし環境に優しく、一覧性という特有の機能を持ち、古い歴史にも育まれ、皆に親しまれ、未来永劫に引き継がれていく素材です。減少傾向の用途はありますが、必要とされ伸長が期待される分野も多くみられます。これからの当社は、有益な情報を収集し、状況に応じた独自の戦略を構築、企業価値の向上へ経営基盤を確立していきます。
これらを踏まえて、当社といたしましては、来期を最終年度とする第3次中期3ヶ年計画の基本方針に基づいた事業活動を継続するとともに、成長分野に対しては、経営資源の有効活用により積極的に取り組み、新たな企業価値の創出を目指してまいります。
これらの事業活動を通じて、環境経営を推進し、活力と夢にあふれる社会の実現に資するよう努力していく所存であります。
Ⅰ 経営理念
「革新と挑戦」の情熱を持って時代の変化に対応し、社会とともに成長します。
Ⅱ 経営方針
1 環境に配慮した企業活動を通じ、豊かな社会づくりへの責任を果たし続けます。
2 「支持され」「必要とされ」「選ばれる」会社として成長し続けます。
3 「紙」から広がる木質系天然素材の無限の可能性を追求し続けます。
4 一人ひとりが志を高く持ち、プロ集団として力を発揮し続けます。
Ⅲ 行動戦略
1 紙・化成品事業は「前年比思考から脱した事業革新」を加速化する。
2 紙・化成品・不動産事業に関する「新規開発事業」への取り組みを加速化する。
3 「次世代異種事業」への取り組みを加速化する。
4 時代の変化に「革新と挑戦」の精神で取り組む企業風土を醸成する。
Ⅳ 第3次中期3ヶ年計画の基本方針
1 収益基盤の確立
2 国内販売のシェアアップ
3 海外市場への進出
上記に掲げた経営の基本方針のもとに、社会、株主、取引先、従業員等、当社グループに関わるステークホルダーの期待にこたえるよう活動してまいります。